JPH0515486Y2 - - Google Patents

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JPH0515486Y2
JPH0515486Y2 JP768688U JP768688U JPH0515486Y2 JP H0515486 Y2 JPH0515486 Y2 JP H0515486Y2 JP 768688 U JP768688 U JP 768688U JP 768688 U JP768688 U JP 768688U JP H0515486 Y2 JPH0515486 Y2 JP H0515486Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、計算器等のプリンタに主として使用
される紙送り装置に関するものであつて、紙の両
側の縁辺に所定の間隔を隔てて一列に送り孔が穿
孔されている紙を、前記送り孔にピンを係合せし
めて搬送する装置に関するものである。
[従来の技術] 一般に、プリンタ等に紙を搬送する装置におい
ては、搬送台の両側部にそれぞれ1個づつ紙送り
装置が配設され、各紙送り装置には、紙に穿設し
た送り孔の間隔と同一ピツチで送りピンが外表面
に一列に植立された無端ベルトを、紙送り方向と
同一方向に移動可能に2個のスプロケツト間に掛
け渡し、かつそれぞれの紙送り装置の駆動側スプ
ロケツトを同期せしめて回転駆動するようになつ
ている。この方式の紙送り装置は、一対の無端ベ
ルトが同一平面内を走行し、該無端ベルトに植立
した送りピンを紙に穿設した送り孔に嵌合せしめ
て、紙を平面内で搬送する。紙を搬送する際に、
紙面に関して上方あるいは下方に屈曲させて送る
場合には、外周面に周方向に沿つて紙の送り孔の
間隔と同一ピツチで送りピンを一列に植立した送
りホイールを用い、前記送りピンに送り孔を係合
せしめた紙を送りホイールの外周面に沿つた円筒
面状に弯曲させて搬送する。
上記無端ベルトをスプロケツト間に掛け渡す方
式の紙送り装置においては、無端ベルトがスプロ
ケツトの外周に沿つて周方向に移動されるため、
後述するように無端ベルトが遠心力によつてスプ
ロケツトから浮き上ることがあり、この浮き上り
を防止するために、スプロケツトを支承するフレ
ームに、無端ベルトの外周面の端縁に対向する位
置に、円弧状の押え面を形成し、無端ベルトが遠
心力によつてスプロケツトの半径方向外方に浮き
上がろうとするとき、前記押え面により浮き上り
を防止することが行われていた(米国特許第
4194660号明細書参照)。
[考案が解決しようとする課題] 上記無端ベルトをスプロケツト間に掛け渡す方
式の紙送り装置においては、駆動側のスプロケツ
トの外周面に形成した歯と無端ベルトの前記スプ
ロケツトに接触する内表面に形成した歯とが相互
に係合して、スプロケツトの駆動トルクを効率よ
く無端ベルトに伝達する。無端ベルトは一般的に
可撓性に富む材質で作られており、2個のスプロ
ケツト間に自重で僅かに撓む程度の張力で掛け渡
されている。
紙送り速度の高速化のために駆動側のスプロケ
ツトを高速で回転駆動せしめると、無端ベルトが
駆動側のスプロケツトの外周に沿つて円周方向に
移動されるため、無端ベルトの駆動側スプロケツ
トに係合している部分に相当に大なる遠心力が作
用する。この遠心力により無端ベルトが駆動側ス
プロケツトの半径方向外方に移動して緊張される
と、無端ベルトの内周面に形成した歯がスプロケ
ツトの外周面に形成した歯から浮き上つて駆動側
のスプロケツトの歯との係合から外れ、駆動トル
クが駆動側のスプロケツトから無端ベルトに伝達
されない事態を生ずる。
本考案は、このような無端ベルトの浮き上りを
阻止するための浮上り阻止片をフレームとは別体
に作製し、該浮上り阻止片の材質を任意に選択で
きるようにするとともに交換を容易にしたもので
ある。
[課題を解決するための手段] 本考案は上記目的を達成するために、フレーム
に回転自在に軸架した駆動スプロケツトと、該駆
動スプロケツトと平行せしめて前記フレームに回
転自在に軸架した少くとも1個の従動スプロケツ
トとの間に無端ベルトを掛け渡し、該無端ベルト
の外周面に送りピンを立設した紙送り装置におい
て、前記スプロケツトに対して回転自在であつ
て、かつ該スプロケツトとの摩擦接触により該ス
プロケツトとともに回転するリングプレートに浮
上り阻止片を設け、該浮上り阻止片を無端ベルト
の側縁部の外周面上に延在せしめることにより、
無端ベルトの遠心力による浮上りを阻止するよう
にしたものである。
本考案においては、前記駆動スプロケツトおよ
び従動スプロケツトの少くとも一方に、環状板状
材よりなる主要部を有するリングプレートを、前
記スプロケツトの軸方向端部において前記主要部
を同軸的に、かつ回転自在に前記スプロケツトに
支承させ、前記リングプレートの主要部の外周縁
部に設けたピン状または円弧状に形成された浮上
り阻止片を、無端ベルトの端縁部の外周面上に延
在せしめたことにより、前記駆動スプロケツトに
より無端ベルトを駆動すると、リングプレートは
支承されたスプロケツトとの間の摩擦により同一
回転方向に駆動され、その外周縁部に設けた浮上
り阻止片は、スプロケツトから切線方向に離れよ
うとする無端ベルトの外周面上に押圧されて、無
端ベルトの浮上りを阻止するものである。
[作用] 本考案によるときは、駆動軸が回転駆動される
と、駆動軸と一体回転をする駆動側のスプロケツ
トは、駆動軸の駆動トルクを無端ベルトに伝達し
て、駆動側のスプロケツトと被動側のスプロケツ
トの間に掛け渡された無端ベルトを一方向に進行
するように駆動する。無端ベルトの外表面に植立
された送りピンは紙の端部に送りピンと同一間隔
で紙の縁辺に穿設された送り孔に係合し、紙を無
端ベルトの進行方向に搬送する。
スプロケツトの外周に沿つて円周方向に進行す
る無端ベルトがスプロケツトの回転速度に基く遠
心力によりスプロケツトの半径方向外方に移動し
ようとすると、浮上り阻止片が無端ベルトの外表
面に当接して前記遠心力に抗し、スプロケツトの
外周面に形成した歯と無端ベルトの内周面に形成
した歯との係合を維持する。浮上り阻止片と無端
ベルトとの接触抵抗により浮上り阻止片がスプロ
ケツトの回転方向に回動され、ストツパに当接し
てその位置に停止すると、浮上り阻止片は、その
停止せしめられた位置において無端ベルトの外周
面と滑動し、無端ベルトの浮上りを阻止するとと
もに、無端ベルトとスプロケツトとの係合を一定
に維持する。
[実施例] 図面は、両側縁に送り孔を夫々一列に穿設した
紙に対して、この紙の一方の側縁に対応させて位
置せしめた紙送り装置を示す。この紙送り装置の
フレーム本体は総活的に符号1で示されている。
フレーム本体1は、ほぼ平板状の外側フレーム2
と、該外側フレーム2との間に無端ベルトの駆動
機構を収容する第1の内側フレーム3と、前記外
側フレーム2との間に送りホリール31を収容す
る第2の内側フレーム4とから成り、これら3個
のフレーム部材は相互に連結されて堅固なフレー
ム本体1を構成している。ここに内側フレームと
は、搬送される紙に面しているフレーム部材をい
い、外側フレームとは、前記内側フレームに関し
前記紙とは反対側に位置するフレーム部材をい
う。第1図は第1および第2の内側フレーム3,
4を外側フレーム2から取り外した状態におけ
る、無端ベルトの駆動機構と送りホイール31の
配置を示している。
外側フレーム2には中心孔を形成したスタツド
60,60の2個が第1の内側フレーム3に向け
て一体に突設されており、該スタツド60,60
の自由端を第1の内側フレーム3に当接せしめ
て、両フレーム2,3間に所定の間隔を保たせ、
前記スタツド60,60の中心孔に挿通したボル
ト5,5を第1の内側フレーム3を貫通させ、ナ
ツト6,6を前記ボルト5,5にそれぞれ螺装し
て第1の内側フレーム3を外側フレーム2に結合
している。外側フレーム2と第1の内側フレーム
3との間に形成された空間には、駆動スプロケツ
ト7、従動スプロケツト8,9が、それぞれの回
転中心軸57,58,59を三角形の頂点に位置
せしめて、かつ相互に回転中心軸を平行せしめて
配設される。駆動スプロケツト7は軸方向両側に
その回転中心軸57に同心的に形成されたボス部
71,72を、従動スプロケツト8は軸方向両側
にその回転中心軸58に同心的に形成されたボス
部81,82を、従動スプロケツト9は軸方向両
側にその回転中心軸59に同心的に形成されたボ
ス部91,92を、それぞれ一体的に備える。外
側フレーム2には、前記回転中心軸57,58,
59を中心とした軸孔67,68,69が穿設さ
れ、第1の内側フレーム3には前記回転中心軸5
7,58,59を中心とした軸孔77,78,7
9が穿設され、駆動スプロケツト7はそのボス部
71,72をそれぞれ前記軸孔67,77に、従
動スプロケツト8はそのボス部81,82をそれ
ぞれ前記軸孔68,78に、また従動スプロケツ
ト9はそのボス部91,92をそれぞれ前記軸孔
69,79に回転自在に支承される。なお前記軸
孔68,78は、前記ボス部81,82を支承す
る軸孔とこれより小径の軸孔とを同軸上に形成し
た段状の孔である。
前記駆動スプロケツト7、従動スプロケツト
8,9の外周に無端ベルト12が駆動的連結をな
すように掛け渡される。各スプロケツト7,8,
9の外周面および無端ベルト12の内表面には、
夫々公知のように互に係合する歯が形成され、駆
動スプロケツト7の歯と無端ベルト12の歯との
係合により、駆動スプロケツト7の駆動トルクが
無端ベルト12に伝達される。無端ベルト12の
外表面の幅方向のほぼ中心位置には送りピン13
が、搬送される紙の側縁に穿設した送り孔と同一
ピツチで一列に植立または一体成形されて突設さ
れ、紙の送り孔に嵌合される。
前記駆動スプロケツト7の軸方向両側には、該
駆動スプロケツト7と前記外側フレーム2および
第1の内側フレーム3との間に、それぞれリング
プレート14が配設される。このリングプレート
14は、内径が前記駆動スプロケツト7のボス部
71,72に緩く嵌装される寸法の中心孔を有
し、この中心孔により前記ボス部71,72に回
動自在に支承される。またこのリングプレート1
4の主要部は前記中心孔と同心の外周縁を有する
環状の板状に形成され、前記外周縁の外径は前記
駆動スプロケツト7の歯の外径よりやや大であつ
て、該駆動スプロケツト7に係合している無端ベ
ルト12のベルト部の側端面に達する寸法とされ
る。従つてリングプレート14の主要部は駆動ス
プロケツト7の軸方向両側に位置し、駆動スプロ
ケツト7に係合する無端ベルト12の横方向(駆
動スプロケツト7の軸方向)移動を阻止する。リ
ングプレート14の主要部の板厚は、このリング
プレート14が駆動スプロケツト7に対しても、
また外側フレーム2および第1の内側フレーム3
に対しても相対回転自在とされる厚さとする。
前記リングプレート14のそれぞれの外周縁に
は、駆動スプロケツト7側に延びるピン状または
円弧状の浮上り阻止片17が少くとも1個突出せ
しめられて固定されるとともに、前記外側フレー
ム2または第1の内側フレーム3の上側縁または
これに近接した部分に形成したストツパと衝合し
て浮上り阻止片17を所定位置に保持するための
ストツパ片18を固定する。前記浮上り阻止片1
7は合成樹脂、例えばナイロン樹脂、ポリアセタ
ール樹脂またはこれらの樹脂をベースとする複合
材のような低摩擦抵抗の材質のもので形成するこ
とが好ましく、必要に応じてストツパ片18およ
び浮上り阻止片17とともにリングプレート14
全体を上記材質のもので一体に成形するとよい。
このような樹脂を使用した場合、相手部材にもよ
るが摩擦係数を0.1〜0.4の範囲に止めることがで
きる。前記ピン状または円弧状をなす浮上り阻止
片17は、駆動スプロケツト7に係合している無
端ベルト12のベルト部の端縁部の外周面上に延
び、該浮上り阻止片17の前記ベルト部に面する
下面は前記ベルト部の外周面と僅かな間隔を隔て
て対向する。駆動スプロケツト7が回転せしめら
れると、リングプレート14はその中心孔とボス
部71,72との間の摩擦およびその主要部の面
と駆動スプロケツト7または無端ベルト12との
間の摩擦によつて駆動スプロケツト7と共に回転
する。無端ベルト12は駆動スプロケツト7の周
面に沿つて円弧状に進行し、次いで駆動スプロケ
ツト7の周面に対して接線方向に直線状に離れ
る。前記リングプレート14に設けた浮上り阻止
片17は、無端ベルト12の前記円弧状部分と直
線状部分との接続点より僅かに直線状部分に寄つ
た点において無端ベルト12のベルト部の外周面
に当接し、前記したリングプレート14と駆動ス
プロケツト7または無端ベルト12との間の摩擦
により無端ベルト12を駆動スプロケツト7の周
面に向けて押圧し、無端ベルト12が駆動スプロ
ケツト7の回転速度に基く遠心力によつて駆動ス
プロケツト7の半径方向外方に移動する浮上りを
阻止し、かつ無端ベルト12の歯と駆動スプロケ
ツト7の歯との係合を強化する。浮上り阻止片1
7による無端ベルト12の押圧が過度となると、
駆動力を阻害し、無端ベルト12を損傷するか
ら、外側フレーム2または第1の内側フレーム3
の適所に、またはこれらの部分に形成したストツ
パに前記ストツパ片18を係止させて、浮上り阻
止片17を所定位置に保持する。前記従動スプロ
ケツト8,9の軸方向両側には、外側フレーム2
および第1の内側フレーム3との間に環状のリン
グプレート15,16が配置される。これらリン
グプレート15,16は前記リングプレート14
の主要部と同じように各従動スプロケツト8,9
のボス部81,82に緩く嵌装される内径を有す
る中心孔と、無端ベルト12のベルト部の側端面
に達する外径を有する外周縁とを備え、従動スプ
ロケツト8,9に係合した無端ベルト12の横方
向移動を阻止する。図示したリングプレート1
5,16は、前記リングプレート14における浮
上り阻止片17およびストツパ片18を備えな
い。しかし必要に応じてリングプレート15,1
6にも浮上り阻止片およびストツパ片を設けるこ
とができる。リングプレート15,16の材質は
リングプレート14の材質と同一のものとするこ
とが好ましい。
前記駆動スプロケツト7には、その回転中心軸
57を中心とした断面正方形の角孔10が軸方向
に貫通されて形成され、該角孔10には駆動モー
タ(図示せず)に連結された正方形断面を有する
第1の駆動軸11が挿入され係合される。この第
1の駆動軸11の一方向回転により、駆動スプロ
ケツト7、従動スプロケツト8,9に掛け渡され
た無端ベルト12は、前記スプロケツト7,8,
9間の部分を直線状としたほぼ三角形の軌跡を画
くように駆動される。前記無端ベルト12の直線
状に張架される部分の内周面を支持するため、外
側フレーム2と第1の内側フレーム3との間に直
線ガイド部20,21,22を形成したベルトガ
イド19が配設される。このベルトガイド19は
無端ベルト12の幅の寸法よりも小さい厚さを有
する板状のもので、駆動スプロケツト7、従動ス
プロケツト8,9のそれぞれに対して若干の距離
を隔てるように凹んだ弧状に形成した切欠き部6
3,64,65を形成し、切欠き部64,65間
の外周縁を被動スプロケツト8,9間の無端ベル
ト12を支持する直線状ガイド部20に、切欠き
部63,64間および切欠き部63,65間をそ
れぞれ駆動スプロケツト7と従動スプロケツト
8,9との間の無端ベルト12を支持する直線状
ガイド部22,21に形成したものである。この
ベルトガイド19は、その厚さ方向に貫通する2
個の貫通孔66に外側フレーム2に突設した2個
のスタツド60,60を各別に挿通し、外側フレ
ーム2とベルトガイド19との間の間隔は前記ス
タツド60,60の基部に形成した段部61によ
り、第1の内側フレーム3とベルトガイド19と
の間隔は前記内側フレーム3に形成した突起(図
示せず)によつて、それぞれ保ち、各直線状ガイ
ド部20,21,22が無端ベルト12の中央部
に位置するように、前記フレーム2,3間に支持
される。前記貫通孔66のうちの一方(第2図中
右方)はスタツド60に密嵌する円形孔に形成さ
れるが、他方の貫通孔66(第2図中左方)は細
長い形状に形成され、外側フレーム2およびベル
トガイド9の製作公差に対応させてある。このベ
ルトガイド19も前記リングプレート14の找質
と同一の找質により形成することが好ましい。
上記第1の内側フレーム3には、前記従動スプ
ロケツト8と従動スプロケツト9との間に張架さ
れる無端ベルト12の部分に沿う直線状部分、従
動スプロケツト9の周面に係合する無端ベルト1
2の部分に沿う円弧状部分および従動スプロケツ
ト9と駆動スプロケツト7との間に張架される無
端ベルト12の部分に沿う直線状部分を有する板
状の案内板50が、外側フレーム2とは反対側に
向けて突出するように一体に形成されている。前
記案内板50の外表面は搬送すべき紙の一方の案
内面を形成し、前記無端ベルト12が前記スプロ
ケツト7,8,9にたるみなく張架されていると
仮定した場合のベルト部の外周面と同一面をな
す。
外側フレーム2には、駆動スプロケツト7のボ
ス部71を支承すべき軸孔67側に、第2の内側
フレーム4が前記第1の内側フレーム3にほぼ接
して固定される。前記外側フレーム2には、板状
材よりなる前記送りホイール31の一方の軸部を
回転自在に支承する軸受孔28と該軸受孔28に
ほぼ同心的に形成した円環状突起73および円弧
状の案内板49が一体に形成され、第2の内側フ
レーム4には、前記送りホイール31の他方の軸
部74を回転自在に支承する軸受孔29と該軸受
孔29にほぼ同心的に形成した円環状突起75お
よび案内板51が一体に形成されると共に、前記
外側フレーム2に向けて突出する係止脚23,7
6を備える。前記円弧状の案内板49は外側フレ
ーム2より第2の内側フレーム4側に垂直に起立
させて形成し、円弧状の案内板51は、前記係止
脚76と接合する点に至るまで、第2の内側フレ
ーム4より外側フレーム2とは反対側に向けられ
かつ前記円弧状の案内板49と平行せしめて、そ
の半径方向内方に位置するよう形成する。前記係
止脚23の自由端には外側フレーム2の係合孔2
4に係合して係止脚23の弾力によつて前記係合
孔24に係着する爪部83が形成され、また他の
係止脚76の先端には外側フレーム2の嵌合孔2
6に嵌合する位置決めピン25が形成され、これ
らが相互に係着することによつて、両軸受孔2
8,29が同一軸線上に位置するように位置決め
され、さらに第2の内側フレーム4には前記案内
板51に接するように直線状に延長された案内板
52に突出片53を形成し、一方外側フレーム2
には突出片54を突設形成して両突出片53,5
4を締付けビス27で固着することにより、第2
の内側フレーム4を外側フレーム2に固着する
(第3図参照)。
送りホイール31の軸部74には、送りホイー
ル31の回転中心軸を中心とする断面正方形の角
孔33が軸方向に貫通されて形成され、該角孔3
3には、駆動モータ(図示せず)に連結され、か
つ前記第1の駆動軸11と所定距離を隔てて平行
に配置された、正方形断面を有する第2の駆動軸
32が挿入され係合される。前記送りホイール3
1を回転自在に支承する軸受孔28,29は、外
側フレーム2および第2の内側フレーム4の製作
時の製造公差を考えて、前記第1および第2の駆
動軸11,32の回転中心軸を結ぶ直線に沿つた
長さを、送りホイール31の軸部74の直径より
やや長い寸法とする。前記送りホイール31の外
周部84には送りピン34が、前記外周部84の
周方向に沿う間隔を、搬送される紙の側縁に穿設
した送り孔と同一ピツチで一列に突設されてい
る。かくて送りホイール31は外側フレーム2お
よび第2の内側フレーム4との間に位置し、軸受
孔28,29に緩く支承され、かつ第2の駆動軸
32によつて回転される。
送りホイール31は、その外周部84が、従動
スプロケツト9と駆動スプロケツト7との間に張
架されている無端ベルト12の直線状部の外周面
を延長した線に対し外接するように位置せしめら
れる。また、送りホイール31は外周部84の表
面速度が無端ベルト12の送り速度と同一速度
で、かつ送りピン34の移動方向が無端ベルト1
2に設けた送りピン13の移動方向と同一方向と
なるように、第2の駆動軸32により回転せしめ
られる。このため第2の駆動軸32は第1の駆動
軸11の回転方向とは反対方向に、かつ第1の駆
動軸11の回転速度と所定の速度比を維持するよ
うに、歯車機構を介して同期せしめて駆動され
る。
外側フレーム2の従動スプロケツト8,9間に
張架される無端ベルト12に沿つた端面部には、
第4図に示すように無端ベルト12の長さ方向に
沿つたヒンジピン44を中心として紙押えプレー
ト45が第1の内側フレーム3の対応する端面部
に向けて開閉可能に枢支され、常時はばね46に
よつて前記両フレーム2,3の端面部に跨るよう
に配置され、これによつて搬送される紙の浮上り
を防止する。
第1図において、紙押えプレート45をばね4
6の弾性に抗して開き、露呈された無端ベルト1
2の送りピン13に搬送すべき紙の端部の一方の
側縁の縁辺に形成した送り孔を係止せしめ(他方
の側縁に形成した送り孔は、図示しないもう1個
の紙送り装置に同様にして係止せしめる)、紙押
えプレート45をばね46の作用で位置される平
常位置に戻した後、駆動スプロケツト7を図中の
矢印で示す反時計方向に、送りホイール31を図
中の矢印で示す時計方向に、それぞれ第1および
第2の駆動軸11,32により駆動すると、紙の
側縁の縁辺は、従動スプロケツト8,9間の無端
ベルト12の送りピン13に係止されて紙押えプ
レート45の下面と第1の内側フレーム3に形成
した案内板50との間の隙間を案内され、次いで
従動スプロケツト9と駆動スプロケツト7との間
を無端ベルト12の部分が走行するときは、紙の
側縁の縁辺は前記第1の内側フレーム3に形成し
た案内板50と第2の内側フレーム4に形成した
直線状の案内板52との間の隙間を案内され、送
りホイール31の外周部84に外接する方向に搬
送される。無端ベルト12は駆動スプロケツト7
の表面に沿つて屈曲して従動スプロケツト8方向
に移動するが、紙の側縁の縁辺は外側フレーム2
に形成した円弧状の案内板49および第2の内側
フレーム4に形成した円弧状の案内板51との間
の隙間に向つて案内され、送り孔は送りピン13
から離れて送りホイール31の送りピン34に係
合し、前記案内板49,51との間の隙間を弧状
に案内され、第1図左端の上方に導出される。即
ち、紙の定常搬送状態においては、従動スプロケ
ツト9と駆動スプロケツト7との間を直線状に走
行する無端ベルト12によつて搬送された紙は、
送りホイール31に移されて円弧状の搬送路に沿
つて搬送され、プリンタに送り込まれる。無端ベ
ルト12は駆動スプロケツト7の周面に沿つて円
弧状に走行する際に遠心力が半径方向外方に作用
するが、浮上り阻止片17が無端ベルト12のベ
ルト部の上面に当接し、無端ベルト12の歯と駆
動スプロケツト7の歯との係合を維持する。前記
紙押えプレート45の下面と無端ベルト12のベ
ルト部の上面との間の隙間、案内板50,52間
の隙間および案内板49,51間の隙間を可及的
に少くし、これにより紙が円滑に搬送されるよう
にするために、紙押えプレート49、案内板52
および案内板49の夫々に、送りピン13または
送りピン34の移動を許容する長孔47,85,
86を形成する。
従動スプロケツト8の回転中心軸58に沿つ
て、第2図に示すように第1の内側フレーム3に
は軸孔78をその中心部に形成した支持筒36が
突設されており、また外側フレーム2には第4図
に示すように前記回転中心軸58を中心とする軸
孔87を形成した挾持筒35が突設されている。
挾持筒35は軸孔87の軸方向、即ち回転中心軸
58に平行に、4個のスリツト38が刻設されて
4個の弾性を有する片持ち梁の集合体であつて、
夫々片持ち梁の自由端に前記軸58に関し半径方
向外方に突出する係止爪41が形成されている。
前記挾持筒35の外周には、前記外側フレーム2
の外側面と前記係止爪41との間に前記片持ち梁
の弾性により保持される環状のボス部42を備え
たロツクレバー39が配設される。このロツクレ
バー39の前記環状のボス部42には前記軸58
を中心とした正方形断面の角孔40が中心部に貫
通して形成され、前記ボス部42の外周面には操
作ハンドル43が一体に形成されている。
前記支持筒36および挾持筒35は、外側フレ
ーム2を、前記第1の駆動軸11および第2の駆
動軸32の駆動源(図示せず)を備えたプリンタ
の固定部分に対し固定するためのものであつて、
前記駆動軸11,32と平行に前記固定部分に植
立固定された支持軸37に対して、支持筒36に
形成した軸孔78の細径部はほぼ密に嵌合し、挾
持筒35の軸孔87は緩く嵌合する。前記ロツク
レバー39のボス部42に形成した正方形断面の
角孔40の4個の隅部に前記挾持筒35を形成す
る4個の片持ち梁を位置させて外側フレーム2を
前記支持軸37に支承せしめた後(第6図参照)、
操作ハンドル43を前記軸58に関して45°回動
させると、正方形断面の角孔40は、挾持筒35
を形成する弾性を有する4個の片持ち梁を軸58
に関し半径方向内方に変位せしめ、その軸孔87
を形成する内壁により支持軸37の外周面を挾持
してその位置に固定される(第7図参照)。第6
図および第7図に図示した符号88,89で示す
ストツパは、挾持筒35が支持軸37を挾持した
位置および解放状態である位置を夫々示すための
ものである。
本実施例の紙送り装置は、ボルト、ナツト、ビ
スおよびスプリング以外の部品は、すべて合成樹
脂で型成形により製作することができる。
[考案の効果] 本考案の紙送り装置は、側縁の縁辺部に送り孔
を所定のピツチで列をなすように形成した紙を搬
送するための装置であつて、フレームには駆動ス
プロケツトと少くとも1個の従動スプロケツトと
が平行にかつ回転自在に軸架されて、スプロケツ
ト間に無端ベルトが張架されており、該無端ベル
トの外周面に前記紙に列設した送り孔と同一のピ
ツチで立設された複数個の送りピンを前記紙の送
り孔に嵌装させ、駆動スプロケツトに入力される
回転駆動力により、無端ベルトを駆動スプロケツ
トと従動スプロケツト間で走行させ、紙を搬送す
る形式のものである。
上記形式の装置においては、駆動スプロケツト
および従動スプロケツトの回転速度が大となる
と、これらスプロケツト間に張架されている無端
ベルトが、駆動スプロケツトおよび従動スプロケ
ツトの外周形状に従つて弧状に走行する際に、走
行速度に基く遠心力を受けて、スプロケツトの表
面から浮き上る傾向を生ずるが、本考案において
は、駆動スプロケツトおよび従動スプロケツトの
少くとも一方には、該スプロケツトの軸方向端部
に、浮上り阻止片とストツパとを備えたリングプ
レートを、その環状板状材よりなる主要部を前記
スプロケツトと同軸的にかつ回転自在に支承して
いるから、前記リングプレートの主要部はスプロ
ケツトと共に同一方向に回転しようとし、該主要
部の外周縁部に形成した無端ベルトの外周面上に
延びる浮上り阻止片が無端ベルトに当接すると、
その後においてはスプロケツトとリングプレート
の主要部との間の摩擦係合が浮上り阻止片を無端
ベルトの外周面上に押圧する力を提供する。そし
て浮上り阻止片が無端ベルトを押圧する位置は、
無端ベルトがリングプレートを設けたスプロケツ
トを接線方向に離れようとする位置となるから、
無端ベルトが当接スプロケツトの外周に従つて弧
状に走行して遠心力を受けた直後に到達する位置
に相当するので、効率よく無端ベルトの浮き上り
を防止するとともに、浮上り阻止片で押圧された
位置よりベルト移動方向の上流側のベルトをスプ
ロケツトの外周面上に沿わせて密着せしめること
となるから、スプロケツトと無端ベルトとの係合
を保証する効果があるものである。
また浮上り阻止片による押圧力が小であること
が好ましい場合は該阻止片をピン状とし、押圧力
を大にすることおよび浮上り阻止片で押圧する無
端ベルトの位置をスプロケツトから接線方向に若
干離れた位置にした方が好ましい場合は、該阻止
片の形状を円弧状にすることができる。
さらに浮上り阻止片による押圧力が著大で無端
ベルトの外周面を損傷するおそれがある場合に
は、リングプレートにその主要部より突出し、フ
レームに係合して浮上り阻止片を予め定めた位置
に保持し、浮上り阻止片と無端ベルトの外周面と
の押圧接触を緩和せしめることも可能である。
その上、浮上り阻止片はフレームとは別体のリ
ングプレートに設けたから、交換が容易であり、
かつその材質を任意に選択できる特長を有する。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の一実施例を示すもので、第1
図は紙送り装置の側断面図、第2図は外側フレー
ムと第1の内側フレームとを分解した状態を示す
斜視図、第3図は外側フレームを第2の内側フレ
ームとを分解した状態を示す斜視図、第4図は外
側フレームと第2の内側フレームとの間に配設さ
れる紙押えプレートとロツクレバーとを分解した
状態を示す斜視図、第5図は紙送り装置の側面
図、第6図はロツク解除位置のロツクレバーを示
す側断面図、第7図はロツク位置のロツクレバー
を示す側断面図である。 1……フレーム本体、2……外側フレーム、3
……第1の内側フレーム、4……第2の内側フレ
ーム、11……第1の駆動軸、12……無端ベル
ト、13……送りピン、31……送りホイール、
32……第2の駆動軸、34……送りピン。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 側縁の縁辺に送り孔を所定のピツチで列設し
    た紙を搬送する紙送り装置において フレームに回転自在に軸架した駆動スプロケ
    ツトと、該駆動スプロケツトと平行せしめて前
    記フレームに回転自在に軸架した少くとも1個
    の従動スプロケツトとの間に張架された無端ベ
    ルトと、 該無端ベルトの外周面に、前記紙に列設した
    送り孔と同一ピツチで立設されて列をなす複数
    個の送りピンと、 前記駆動スプロケツトおよび従動スプロケツ
    トの少くとも一方に、前記スプロケツトの軸方
    向端部において同軸的に、かつ回転自在に該ス
    プロケツトに支承された環状板状材よりなる主
    要部と、該主要部の外周縁部において前記無端
    ベルトの端縁部の外周面上に延びるピン状また
    は円弧状に形成された浮上り阻止片とよりなる
    リングプレートを備えたことを特徴とする紙送
    り装置。 (2) 前記リングプレートは、前記主要部より突出
    し、前記フレームに係合して前記浮上り阻止片
    を所定の位置に保持するストツパを備えたこと
    を特徴とする請求項1に記載の紙送り装置。
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