JPS5921009Y2 - プリンタ等の紙送り機構 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はプリンタ等の紙送り機構に関する。

従動のプリンタ等の紙送り機構は第１，２図示のものあ
るいは第３，４図示のものであった。

第１，２図示の例を説明すると、回転軸１にスプロケッ
ト２が固着支持され、このスプロケット周面には印字用
紙３に形成したパーフォレーションと係合するピン４が
設けである。

スプロケット２には溝５が形成され、この溝内にフレー
ム６に固着した針金状セパレート部の先端部が位置して
いる。

スプロケット２の回転により紙３が次々と送られていく
が、ピン４と紙のパーフォレーションが円滑に外れない
場合にはこのセパレータ７の作用で紙がスプロケット２
から外されるようになっている。

この従来例では針金状のセパレータを用いているので紙
に傷がついたり紙を破ったりするおそれがあった。

またケースにセパレータを固着するのに手間がかかり、
さらにスプロケットを可動にできないという欠点があっ
た。

第３，４図示の従来例を説明する。

回転軸８にスプロケット９が軸方向に摺動自在に支持さ
れ、スプロケット周面にはピン１０が突出形成されてい
る。

スプロケット９より突出するバイブ１１には支持板１２
が回転自在に支持され止め金１３によって外れないよう
になっている。

この支持板１２は底部がプリンタのフレーム１４に近接
している。

したがってスプロケット９が回転してもこの支持板１２
は回転しないようになっている。

この支持板１２にペーパーセパレータ１５がネジ止めさ
れる。

このペーパーセパレータ１５はスフ０ロケツト９の外周
面に微小間隙をおいた弧面を有し、紙１６が送り出され
てくる方向へ向って尖端部を有している。

１７はスプロケット９を回転軸８に固定するための止ネ
ジであり、１８は上記支持板１２に固定した紙ガイドで
ある。

この従来例ではスプロケット９周面とセパレータ１５と
の間の隙間に紙１６の先端が入り込んで挾まれ紙が破れ
ることがあった。

また紙の左右端でセパレートするので確実性に欠け、紙
を破りやすいという欠点があった。

さらには紙を逆送りした場合には、紙を巻き込むなどの
欠点があった。

本考案はこうした欠点を除去するものである。

以下図面を参照し本考案の一実施例を説明する。

回転軸１９に紙送り用スプロケット２０が回転軸の軸方
向に摺動自在に支持される。

スプロケッ） ２０周面にはピン２１・・・・・・が突
出形成される。

スプロケット２０には上記ピン２１・・・・・・の外側
に環状の紙ガイド支持溝２２および上記ピンの内側に環
状のセパレータ支持溝２３が設けられている。

紙ガイド２４の側板２５には円弧状切欠部２６が設けら
れ、ここが上記スプロケット２０の紙ガイド支持溝２２
により互に回転自在に支持される。

紙ガイド２４裏面には突出部２７が回転軸１９と平行に
形成され、これがフレーム２８に設けたガイド溝２９と
摺動自在に係合する。

したがって紙ガイド２４の位置を回転軸１９の軸方向に
移動させるとスプロケット２０も共に移動され、スプロ
ケット２０が回転しても紙ガイドは回転しない。

セパレータ支持溝２３には合成樹脂型のセパレータ３０
が回転自在に支持される。

このセパレータ３０は左右対称形でスプロケット２０の
外径と同じ径の弧状部３１、弧状部の両端部において外
方へ突出する突出部３２、係止部３３、およびセパレー
ト部と係止部を連結する腕部３４よりなる。

セパレート部３２には弧状部３１の外周面と連結する傾
斜面３２ ａが形成されている。

係止部３３には上記”紙ガイド２４側板２５の上面と係
合する平面部３３ ａが形成されている。

なお腕部３４はスプロケット２０のピン２１が当らない
ような位置関係に形成されている。

３５はプラテン、３６は印字ヘッド、３７は印字用紙で
ある。

上述の構成よりなるセパレータ３０をスプロケツ） ２
０に装着するには、セパレータ３０の弧状部３１をスプ
ロケットのセパレータ支持溝２３にはめ込む。

セパレータ３０は弾力性のある合成樹脂で作つていれば
容易にはめることができる。

つぎにスプロケット２０を装着した回転軸１９をスプロ
ケットの紙ガイド支持溝２２が紙ガイド２４の切欠部２
６に嵌合するように装着する。

この状態でセパレータ３０の係止部３３はその平面部３
３ ａが紙ガイド側板２５の上面と接する。

したがってスプロケツ） ２０が回転してもセパレータ
３０は回転しない。

なおプリンタには回転軸１９にこのようなスプロケット
２０、紙ガイド２４およびセパレータ３０の組合せが２
組装着され、印字用紙３７の左右両端部に設けたパーフ
ォレーションにスプロケッ） ２０のピン２１が係合し
紙を送り出してい、く。

セパレータ３０の弧状部３１の外径はスプロケット２０
の外径と同じであり紙３７はこの弧状部３１に沿って送
られる。

なおこの実施例ではセパレータ３０の弧状部３１の外径
はスプロケット２０の外径と同じにしであるが、それ以
下であっても差支えない。

ただし弧状部３０の外径がスプロケッ） ２０の外径以
上となると紙送りに支障をきたすことになる。

紙３７がスプロケット２０のピン２１との係合を離脱す
べき位置に来ても外れない場合には、セパレータ３０の
セパレート部３２の外側面３２ ａにより確実に外され
る。

なお前述のように、セパレータ３０は左右゛対称形であ
るので、紙３７を送るときのみならず、スプロケツ）
２０を逆回転させ紙を戻す場合にもセパレータとしての
機能をする。

上述の構成をもつ本考案にかかるプリンタ等の紙送り機
構によればセパレータのスプロケットへの装着がきわめ
て簡単であり、スプロケットと紙ガイド及びセパレータ
とが一体的に動くのでスプロケットと紙との分離がセパ
レータにより常に確実になされる。

紙ガイドを所定位置に動かすと、それにともないスプロ
ケットとセパレータとが適正な位置に配置されることに
なる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の正面図、第２図は第９図Ｘ−Ｘ線断面
図、第３図は他の従来例の正面図、第４図は第９図Ｘ−
Ｘ線断面図、第５図は本考案の実施例の側面図、第６図
は同じく平面図、第７図は第６図Ｖｌｌ−Ｖｌｌ線断面
図、第８図はセパレータの正面図、第９図は同じく左側
面図、第１０図は第９図Ｘ−Ｘ線断面図である。 ２０・・・・・・スプロケット、２３・・・・・・セパ
レータ支持溝、２４・・・・・・紙ガイド、３０・・・
・・・セパレータ、３１・・凹弧状部、３２・・・・・
・セパレート部、３２ ａ・・・・・・傾斜面、１９・
・曲回転軸、２１・・・・・・ピン、２２・・・・・・
紙ガイド支持溝、２５・・・・・・側板、２６・・・・
・・円弧状切欠部、３３・・間係止部、３４・・・・・
・腕部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 回転軸と、 上記回転軸にその軸方向に摺動自在に支持された紙送り
   用のスプロケットであって、その周面に突出する紙送り
   用のピンと、上記ピンの外側に環状の紙ガイド支持溝と
   、上記ピンの内側に環状のセパレータ支持溝とを設けた
   ものと、 上記回転軸と平行に摺動自在に支持された紙ガイドであ
   って、その側板に上記紙ガイド支持溝と係合する円弧状
   切欠部を設けたものと、 上記スプロケットにより支持されるセパレータであって
   、上記セパレータ支持溝と係合する弧状部で上記スプロ
   ケットの外径以下の外径を有するものと、上記弧状部の
   両端部より外方へ突出し上記弧状部の外周面と連続する
   傾斜面を有するセパレート部と、上記紙ガイドの側板と
   係合して上記セパレータの回転を阻止する係止部と、上
   記セパレート部と上記係止部とを連結する腕部とを設け
   たもの、 とを有し、上記スプロケットに上記紙ガイドおよび上記
   セパレータを装着した状態では、上記スプロケットと上
   記紙ガイドと上記セパレータとは上記回転軸の軸方向に
   一体的に移動しうろことを特徴とするプリンタ等の紙送
   り機構。