JPH05154461A - 焼却灰の処理方法 - Google Patents
焼却灰の処理方法Info
- Publication number
- JPH05154461A JPH05154461A JP3321815A JP32181591A JPH05154461A JP H05154461 A JPH05154461 A JP H05154461A JP 3321815 A JP3321815 A JP 3321815A JP 32181591 A JP32181591 A JP 32181591A JP H05154461 A JPH05154461 A JP H05154461A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ash
- incineration ash
- low oxygen
- gas
- incineration
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 焼却灰に含まれる有機塩素化合物を熱効率よ
く熱分解させるようにする。 【構成】 低酸素温度の高温燃焼ガスを焼却灰６に直接
接触させて、該焼却灰６に含有される有機塩素化合物を
熱分解する。
く熱分解させるようにする。 【構成】 低酸素温度の高温燃焼ガスを焼却灰６に直接
接触させて、該焼却灰６に含有される有機塩素化合物を
熱分解する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はごみ焼却炉、産業廃棄物
焼却炉等で発生する有機塩素化合物を含有する焼却灰の
処理方法に関する。
焼却炉等で発生する有機塩素化合物を含有する焼却灰の
処理方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】ごみ焼却炉等から排出される焼却灰に含
有されるＰＣＤＤ（ポリ塩化ジベンゾパラダイオキシ
ン）、ＰＣＤＦ（ポリ塩化ジベンゾフラン）等の有機塩
素化合物を加熱分解する方法としては、従来は、図３に
示すように、電気ヒータ０１もしくは燃焼排ガスにより
灰貯留部外面からの焼却灰を加熱し、又は燃焼排ガスと
の間接熱交換器による焼却灰を加熱する方法（特開平２
−７８４７９公報参照）、又は、図４に示すように、焼
却灰の搬送装置の外面から燃焼排ガス０２で焼却灰を間
接加熱する方法（ドイツ連邦共和国特許公開ＤＥ３７０
３９８４Ａ１公報参照）が提案されている。
有されるＰＣＤＤ（ポリ塩化ジベンゾパラダイオキシ
ン）、ＰＣＤＦ（ポリ塩化ジベンゾフラン）等の有機塩
素化合物を加熱分解する方法としては、従来は、図３に
示すように、電気ヒータ０１もしくは燃焼排ガスにより
灰貯留部外面からの焼却灰を加熱し、又は燃焼排ガスと
の間接熱交換器による焼却灰を加熱する方法（特開平２
−７８４７９公報参照）、又は、図４に示すように、焼
却灰の搬送装置の外面から燃焼排ガス０２で焼却灰を間
接加熱する方法（ドイツ連邦共和国特許公開ＤＥ３７０
３９８４Ａ１公報参照）が提案されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】特開平２−７８４７９
号の発明では、前記のように燃焼排ガスとの間接熱交換
器又は灰貯留部外面からの電気ヒータ又は燃焼排ガスに
よる焼却灰の加熱方法が示されている。また、ドイツ連
邦共和国特許公開ＤＥ３７０３９８４Ａ１の発明では、
前記のように焼却灰の搬送装置の外面から燃焼排ガスで
間接加熱する方法が示されている。
号の発明では、前記のように燃焼排ガスとの間接熱交換
器又は灰貯留部外面からの電気ヒータ又は燃焼排ガスに
よる焼却灰の加熱方法が示されている。また、ドイツ連
邦共和国特許公開ＤＥ３７０３９８４Ａ１の発明では、
前記のように焼却灰の搬送装置の外面から燃焼排ガスで
間接加熱する方法が示されている。
【０００４】前記の電気ヒータによる加熱では直接燃料
の燃焼ガスに比べランニングコストが高価である。ま
た、前記の燃焼排ガスによる間接加熱では熱効率が悪
い。
の燃焼ガスに比べランニングコストが高価である。ま
た、前記の燃焼排ガスによる間接加熱では熱効率が悪
い。
【０００５】本発明は、従来の焼却灰の処理方法におけ
る前記の問題点を解決しようとするものである。
る前記の問題点を解決しようとするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の焼却灰の処理方
法は、低酸素濃度の高温燃焼ガスを焼却灰に直接接触さ
せて該焼却灰に含有される有機塩素化合物を熱分解させ
ることを特徴とする。
法は、低酸素濃度の高温燃焼ガスを焼却灰に直接接触さ
せて該焼却灰に含有される有機塩素化合物を熱分解させ
ることを特徴とする。
【０００７】
【作用】本発明では、低酸素の高温燃焼ガスを焼却灰に
直接接触させる。これによって、焼却灰は、低酸素雰囲
気で加熱され、同焼却灰中のＰＣＤＤ、ＰＣＤＦ等の有
機塩素化合物が分解される。
直接接触させる。これによって、焼却灰は、低酸素雰囲
気で加熱され、同焼却灰中のＰＣＤＤ、ＰＣＤＦ等の有
機塩素化合物が分解される。
【０００８】しかも、低酸素の高温燃焼ガスと焼却灰は
直接接触することによって、熱効率のよい加熱が行われ
る。
直接接触することによって、熱効率のよい加熱が行われ
る。
【０００９】なお、本発明においては、焼却灰中のＰＣ
ＤＤ、ＰＣＤＦ等の有機塩素化合物を熱分解するため
に、焼却灰を低温酸素の高温燃焼ガスによる低酸素雰囲
気で加熱する温度は３００℃〜５５０℃程度とされる。
ＤＤ、ＰＣＤＦ等の有機塩素化合物を熱分解するため
に、焼却灰を低温酸素の高温燃焼ガスによる低酸素雰囲
気で加熱する温度は３００℃〜５５０℃程度とされる。
【００１０】
【実施例】本発明の第１の実施例を、図１によって説明
する。灰供給機１からのごみ焼却炉、紙パルプスラッジ
焼却炉等の焼却灰は、流動加熱炉２へ供給される。油を
空気によって燃焼させる低酸素ガス発生炉３で発生した
高温の低酸素ガスは、ブロワ４を経て燃焼ガス分配ダク
ト５により分配されて流動加熱炉２の内部の焼却灰６の
層に吹き込まれる。これによって、流動加熱炉２内の焼
却灰６は流動するとともに４００〜５００℃の低酸素ガ
スにより低酸素雰囲気中で加熱され、焼却灰６に含有さ
れるＰＣＤＤ、ＰＣＤＦ等の有機塩素化合物が熱分解さ
れる。流動加熱炉２からの排ガスは排ガス処理装置７に
送られ無害化された上排出される。また、流動加熱炉２
内で有機塩素化合物が熱分解された焼却灰６は、図中点
線で示すように流動加熱炉２から排出される。
する。灰供給機１からのごみ焼却炉、紙パルプスラッジ
焼却炉等の焼却灰は、流動加熱炉２へ供給される。油を
空気によって燃焼させる低酸素ガス発生炉３で発生した
高温の低酸素ガスは、ブロワ４を経て燃焼ガス分配ダク
ト５により分配されて流動加熱炉２の内部の焼却灰６の
層に吹き込まれる。これによって、流動加熱炉２内の焼
却灰６は流動するとともに４００〜５００℃の低酸素ガ
スにより低酸素雰囲気中で加熱され、焼却灰６に含有さ
れるＰＣＤＤ、ＰＣＤＦ等の有機塩素化合物が熱分解さ
れる。流動加熱炉２からの排ガスは排ガス処理装置７に
送られ無害化された上排出される。また、流動加熱炉２
内で有機塩素化合物が熱分解された焼却灰６は、図中点
線で示すように流動加熱炉２から排出される。
【００１１】本発明の第２の実施例を、図２によって説
明する。灰供給機１からのごみ焼却炉、紙パルプスラッ
ジ焼却炉等の焼却灰は、ロータリキルン８へ供給され
る。前記第１の実施例と同様に、低酸素ガス発生炉３で
発生した高温の低酸素ガスは、ブロワ４によってロータ
リキルン８内に供給され、ロータリキルン８内に４００
〜５００℃の低酸素雰囲気を作る。この低酸素ガスが同
ロータリキルン８内の焼却灰６と接触することによっ
て、焼却灰６中のＰＣＤＤ、ＰＣＤＦ等の有機塩素化合
物が熱分解される。ロータリキルン８からの排ガスは排
ガス処理装置に送られ無害化された上排出される。ま
た、ロータリキルン８内で以上のように有機塩素化合物
が熱分解された処理灰６は、点線に示すようにロータリ
キルン８より排出される。
明する。灰供給機１からのごみ焼却炉、紙パルプスラッ
ジ焼却炉等の焼却灰は、ロータリキルン８へ供給され
る。前記第１の実施例と同様に、低酸素ガス発生炉３で
発生した高温の低酸素ガスは、ブロワ４によってロータ
リキルン８内に供給され、ロータリキルン８内に４００
〜５００℃の低酸素雰囲気を作る。この低酸素ガスが同
ロータリキルン８内の焼却灰６と接触することによっ
て、焼却灰６中のＰＣＤＤ、ＰＣＤＦ等の有機塩素化合
物が熱分解される。ロータリキルン８からの排ガスは排
ガス処理装置に送られ無害化された上排出される。ま
た、ロータリキルン８内で以上のように有機塩素化合物
が熱分解された処理灰６は、点線に示すようにロータリ
キルン８より排出される。
【００１２】前記の第１及び第２実施例では、低酸素濃
度の高温燃焼ガスを直接焼却灰に接触させることによ
り、加熱効率が向上し、ＰＣＤＤ、ＰＣＤＦ等の有機塩
素化合物の分解率は、前記従来の電気ヒータ方式の９５
％〜９９％に対し、本発明では９９％以上が達成され
る。
度の高温燃焼ガスを直接焼却灰に接触させることによ
り、加熱効率が向上し、ＰＣＤＤ、ＰＣＤＦ等の有機塩
素化合物の分解率は、前記従来の電気ヒータ方式の９５
％〜９９％に対し、本発明では９９％以上が達成され
る。
【００１３】また、ランニングコストとしては下記のと
おりである。（例として３０ｋｗの電気ヒータを用いた
場合とこれに対応する本発明の場合を示す）。 電気ヒータ方式：３０kwh ×２ｈ×１５円／kwh ＝９０
０円 本発明：５ｌ／ｈ×１ｈ×３０円／ｌ＝１５０円
おりである。（例として３０ｋｗの電気ヒータを用いた
場合とこれに対応する本発明の場合を示す）。 電気ヒータ方式：３０kwh ×２ｈ×１５円／kwh ＝９０
０円 本発明：５ｌ／ｈ×１ｈ×３０円／ｌ＝１５０円
【００１４】
【発明の効果】本発明は、焼却灰に低酸素濃度の高温燃
焼ガスを直接接触させることによって、焼却灰は低酸素
雰囲気中で熱効率よく加熱され、該焼却灰に含まれる有
機塩素化合物を十分に熱分解させることができる。
焼ガスを直接接触させることによって、焼却灰は低酸素
雰囲気中で熱効率よく加熱され、該焼却灰に含まれる有
機塩素化合物を十分に熱分解させることができる。
【図１】本発明の第１の実施例の系統図である。
【図２】本発明の第２の実施例の系統図である。
【図３】従来の焼却灰処理方法（電気ヒータ方式）を示
す説明図である。
す説明図である。
【図４】従来の焼却灰処理方法（燃焼排ガス間接加熱方
式）を示す説明図である。
式）を示す説明図である。
１ 灰供給機 ２ 流動加熱炉 ３ 低酸素ガス発声炉 ４ ブロワ ５ 燃焼ガス分配ダクト ６ 焼却灰 ７ 排ガス処理装置 ８ ロータリキルン ０１ 電気ヒータ ０２ 燃焼排ガス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 折田 寛彦 横浜市中区錦町12番地 三菱重工業株式会 社横浜研究所内 (72)発明者 持田 武信 横浜市中区錦町12番地 三菱重工環境エン ジニアリング株式会社横浜支社内
Claims (1)
- 【請求項１】 低酸素濃度の高温燃焼ガスを焼却灰に直
接接触させて該焼却灰に含有される有機塩素化合物を加
熱分解することを特徴とする焼却灰の処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3321815A JPH05154461A (ja) | 1991-12-05 | 1991-12-05 | 焼却灰の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3321815A JPH05154461A (ja) | 1991-12-05 | 1991-12-05 | 焼却灰の処理方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05154461A true JPH05154461A (ja) | 1993-06-22 |
Family
ID=18136729
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3321815A Pending JPH05154461A (ja) | 1991-12-05 | 1991-12-05 | 焼却灰の処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05154461A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1995033585A1 (fr) * | 1994-06-06 | 1995-12-14 | Mitsui Engineering & Shipbuilding Co., Ltd. | Dispositif et procede de dechloruration thermique de poussieres et cendres collectees |
-
1991
- 1991-12-05 JP JP3321815A patent/JPH05154461A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1995033585A1 (fr) * | 1994-06-06 | 1995-12-14 | Mitsui Engineering & Shipbuilding Co., Ltd. | Dispositif et procede de dechloruration thermique de poussieres et cendres collectees |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR20020085480A (ko) | 하수슬러지처리기 | |
| JPH05154461A (ja) | 焼却灰の処理方法 | |
| JPH0674888B2 (ja) | ハロゲン化合物を含有するプロセスガスの処理 | |
| JPH10227434A (ja) | 燃焼灰・排ガス中のダイオキシン類の低減方法 | |
| JPS62182516A (ja) | 流動床式焼却炉の燃焼方法 | |
| JPH08121734A (ja) | 汚泥等の炭化・焼却処理方法並びにその装置 | |
| JPH10311515A (ja) | ごみ焼却溶融装置 | |
| JP3702424B2 (ja) | 廃棄物処理方法および同処理システム | |
| JP2001232343A (ja) | 揮発性有機化合物を含む汚染土壌の浄化装置 | |
| JP2967975B2 (ja) | ダイオキシンの発生を防止する炉 | |
| JP4069529B2 (ja) | 灰の無害化処理方法及び装置 | |
| JPH0712321A (ja) | 焼却排ガス有害物質熱分解炉 | |
| JP2005164117A (ja) | 溶融炉の燃焼用空気予熱方法及びその装置 | |
| JP2005164059A (ja) | 廃棄物の焼却処理方法及び処理設備 | |
| JP3072981B2 (ja) | 排煙処理方法及びその装置 | |
| JP2000297914A (ja) | 燃焼ガス処理方法 | |
| JPH08278015A (ja) | 廃棄物の処理方法 | |
| JPH1028835A (ja) | ダイオキシンを含む燃焼排ガスの処理方法 | |
| JP2004181323A (ja) | 灰処理システムの操業方法及び灰処理システム | |
| JPH1157403A (ja) | 灰溶融炉の溶融排ガス処理装置 | |
| JPH09112857A (ja) | ゴミ焼却プラント | |
| JP2001132929A (ja) | 溶融炉の排ガス処理方法および排ガス処理装置 | |
| JPS61134519A (ja) | 汚泥還元反応装置 | |
| JPS6229788Y2 (ja) | ||
| JPH10132254A (ja) | 焼却炉のダイオキシン及び排気ガス処理装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19991109 |