JPH0515436Y2 - - Google Patents

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JPH0515436Y2
JPH0515436Y2 JP5067988U JP5067988U JPH0515436Y2 JP H0515436 Y2 JPH0515436 Y2 JP H0515436Y2 JP 5067988 U JP5067988 U JP 5067988U JP 5067988 U JP5067988 U JP 5067988U JP H0515436 Y2 JPH0515436 Y2 JP H0515436Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、弾性回復補正装置に関し、金属塑性
加工時における素材の弾性回復を補正するもので
ある。
[従来の技術] プレス機械では、プレス成形時に生ずる製品の
弾性回復を補正している。
かかる弾性回復補正装置の従来構造は、金型、
特に上型(下型)自体を利用するものとされてい
た。
すなわち、弾性回復は、一般的に製品上面(下
型)の縁面が低く、中央部分に向つて隆起する凸
形状として現われる。そこで、上型(または下型
あるいは双方)の形状をそれら隆起部分を打消す
ことができるよう予め成形していた。
[考案が解決しようとする問題点] したがつて、金型を製品形状と対応する形状と
して製作できず、また、弾性回復を打消す形状と
する迄には幾多の試行錯誤が必要となり不経済で
あつた。また、素材の材質が変つた場合、甚だし
いときには素材管理便宜上のロツトが変るごとに
弾性回復量が増減するため同一の金型を持つてし
ては所期の精度でプレス成形できないという問題
があつた。
さらに、金型が摩耗した場合には、その修復が
困難であつた。
本考案は、かかる事情に鑑みなされたもので、
上型または下型を適宜に変形させることにより弾
性回復を補正することのできる弾性回復補正装置
を提供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 第1項記載の考案は、下方に開口する中空部を
有し、スライドに直接又は間接的に取付けられる
本体と、該開口を塞ぐことのできる十分な大きさ
を持つ平板状弾性部材からなりかつ下面で上型を
保持する保持プレートと、本体下面に突出させた
複数のピン部材と各ピン部材に装着可能な複数の
球面軸受とを含み形成され、保持プレートを本体
下面に保持する保持機構と、本体の中空部に収納
され、保持プレートの上面に下方に向う強制外力
を加えるピストンを含み保持プレートを下方に凸
とする面圧を加える加圧手段と、を備えた構成と
し、前記目的を達成する。
また、第2項記載の考案は、上方に開口する中
空部を有し、ボルスタ上面に取付けられる本体
と、該開口を塞ぐことのできる十分な大きさを持
つ平板状弾性部材からなりかつ上面で下型を保持
する保持プレートと、本体上面に突出させた複数
のピン部材と各ピン部材に装着可能な複数の球面
軸受とを含み形成され、保持プレートを本体上面
に保持する保持機構と、本体の中空部に収納さ
れ、保持プレートの下面に上方に向う強制外力を
加えるピストンを含み保持プレートを上方に凸と
する面圧を加える加圧手段と、を備えた構成と
し、前記目的を達成する。
[作用] 上記構成による第1項記載の本考案によれば、
加圧手段のピストンの変位量を調整することによ
り、保持プレートの変形を介しつつ上型自体を弾
性回復を打消すに見合うだけ変形できる。各球面
軸受を含む保持機構は、保持プレートの下方に凸
とする変形を自然かつ円滑に促進する。したがつ
て、プレス後の製品は、弾性回復の補正がなされ
た高精度なものとなる。
また、第2項記載の考案では、下型について、
上記と同様に作用する。
[実施例] 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。
なお、各実施例におけるプレス機械は、クラウ
ン、コラム、スライド、ボルスタ、ベース(いず
れも図示せず)等からなり、クラウンに格納され
たクランク軸でスライドを昇降させる構造である
が、プレス機械自体はこれに限定されない。例え
ば、油圧プレスでもよい。
(第1実施例) 第1実施例において、本装置は、スライドに装
着することおよび補正精度の実効を期するためプ
レス機械全体の静的精度が動的精度に与える影響
を極小とするために高剛性のダイセツトを設け、
このダイセツトを形成する可動体に取付けるもの
としている。
そこで、まず高剛性のダイセツトを説明する。
ダイセツトは、第4図〜第6図に示された如
く、箱型枠体10と可動体30とから構成され、
上型6は詳細後記の弾性回復補正装置を介して可
動体30に取付けられ、下型7は箱型枠体10の
一部を形成する下プレート16に載置取付けられ
ている。
箱型枠体10は、短小部材を高精度に組立てて
可動体30を正確に上下動案内し、かつ上型6と
下型7との正確な相対移動を確率しようとするも
のであり、上プレート11、下プレート16、支
柱21、コラム24等から形成されている。
すなわち、上プレート11と下プレート16と
は四角形の板材からなり、第4図に示す如く四隅
に配設された断面円形の支柱21,21,21,
21で一体に連結されている。各支柱21は、プ
レス機械全体から見れば極めて短小であるため、
高精度かつ高剛性で変形の少ない構造とできるわ
けである。また、摺動抵抗が小さく摩擦熱は極微
である。
この下プレート16には下型7が固定され、か
つ下プレート16自体は図示しないボルスタに載
置固定されている。
さらに、この実施例では剛性を一層大きなもの
とするために、3側方をそれぞれコラム24で補
強され、前面側には、高さ方向の中間位置におい
て連結板27が渡設されている。
コラム24には、第5図、第6図に示す如く、
素材(製品)Wの出入便宜等のために穴25が設
けられている。そして、可動体30を摺動案内す
る各支柱21の撓み変形を一段と小さくするため
に、各支柱21は第4図に示す如く円弧形状の摺
動駒28を介して各コラム24に支持される。支
持位置は支柱21の中間部分である。26は組立
便宜のブロツクである。また、上プレート11の
中央部分には、貫通穴12が設けられている。
次に、可動体30は、上型6を支持するととも
にこの上型6をスライド4に同期させて昇降させ
ようとするものである。
すなわち、高剛性、高精度の箱型枠体10を基
準に上型6と下型7との相対移動を正確に達成す
るために、いわば上型6をその支柱24に沿つて
移動させるものである。
この可動体30は、下方に開口する四角形状の
中空部37を有し、その上部35は上プレート1
1の貫通穴12を通してスライド下面5に取付け
られている。また、中空部35の天井側には下プ
レート16に固定された下型7と対向する位置で
上型6が取付けられる。
この実施例では、弾性回復補正装置の一部を形
成する保持プレート70の見掛天井である下面7
2に取付けられている。
また、可動体30は、上記相対移動をより確実
とするために、支柱21の長手方向に比較的大き
な間隔をもつて配設された一対の軸受39,39
を介して各支柱21に摺動案内されている。その
間隔を大きくするために、可動体30は基体部3
1とスカート部32とから形成され、両者31,
32は、長寸なボルト33,33で一体に固定さ
れている。スカート部32には、素材(製品)W
の出入用の穴34が設けられている。スライド4
が下死点近傍にある状態を示す第5図において、
スライド4を上死点へ上昇させれば、可動体30
の穴34とコラム24の穴25とは、同一高さに
なることが理解される。
また、可動体30の上部35は、貫通穴12を
通しスライド4の下面5に固定される。具体的に
は、ダイハイト(この実施例の場合には、保持プ
レート70の下面72と下プレート16の上面1
7との間隔とする)調整用の高さ調整機構41を
介して下面5に取付けられる。
この高さ調整機構41は、下面5に固定された
上鍔42、可動体30を形成する基体部31の上
部35に固定された下鍔46、両鍔42,46と
ネジ43に結合されターンバツクルを形成する回
転軸44とから構成されている。回転軸44の突
起45には、ピン穴が設けられている。なお、調
整後は図示省略の固定装置により回転軸44をロ
ツクすることができる。
さて、本実施例の弾性回復補正装置は、第1
図、第2図及び第3図に示したように、本体6
0、保持プレート70、加圧手段80及び駆動制
御手段100から形成された油圧式構造のもので
ある。
この実施例では、ダイセツト10,30の高精
度、高剛性をも利用しつつ、素材(製品)Wのい
わゆる弾性回復を自動的に一段と正確に補正する
のである。
この弾性回復補正装置は、上型6の形状を予め
弾性回復量を打消すように成形していた従来構造
に対して、上型6に強制外力を加えて下方に凸と
変形させるという新規なものである。
すなわち、本体60は、主軸49を介して可動
体30に固定され、かつ周面は、第2図、第5図
に示したテーパー方式の密接部材66(ボルト6
7、スペーサー68、テーパー駒69)をもつて
可動体30の内面と一定の隙間をもつ。可動体3
0の中空部37の所定の位置に収納され、かつ可
動体30とともに昇降可能である。
このように本実施例では、本体60は間接的に
スライド4に取付けられている。スライドに直接
取付けても実施できる。
なお、密接部材66は、ボルト67を回転して
テーパー駒69を上下動させスペーサー68を径
方向に伸縮させるものである。
ここに、加圧手段80は、第1図に示す如く油
圧式構造とされ、本体60の開口62を有する中
空部61内に組込まれた第1ピストン81、第2
ピストン91等から構成されている。
第2ピストン91は、第1ピストン81に被嵌
された横断面がリング形状である。第1ピストン
81は、供給油路83から油室82へ約100〜200
Kg/cm2を加えることにより下方に移動でき、第2
ピストン91は、供給油路93から油室92へ約
75〜160Kg/cm2を加えることにより下方に移動で
きる。
また、各ピストン81,91の油圧に対する移
動変位量の零点付近の特性向上と安定化のため
に、背圧供給油路86から各油室87,97へ
は、各油室82,92の面積比を考慮して、共通
の160Kg/cm2を加圧している。なお、89はエア
抜き穴、99は閉塞口である。
一方、保持プレート70は、開口62を塞ぐこ
とのできる十分な大きさを持つ平板状弾性部材か
らなり、本体60の開口62を閉塞するようにし
てその下面63に配設されている。具体的には、
第2図に示す如く、本体下面に突出された複数の
ピン部材64と各ピン部材64に装着可能な複数
の球面軸受74とを含む保持機構を介して取付け
られている。加圧手段80を加圧手段80を作動
させることにより保持プレート70の変形を円滑
化するためである。
球面軸受74は円弧面を有する凸部材75と凹
部材76とからなり、下面63から突出するよう
に本体60に植設された頭付のピン部材64に装
着されている。球面軸受74の数は適宜の複数に
選択されるが、この実施例では、第4図に示す如
く16個を設けている。65はブツシユである。
したがつて、第1ピストン81と第2ピストン
91とを下方に変位させることにより、面圧を加
えて保持プレート70を下方に凸とする撓み変形
をさせることができる。この凸形状は、保持プレ
ート70の下面72に保持プレート70の変形に
伴い変形可能に固定された上型6が素材(製品)
の弾性回復量を打消すに十分なものと調整され
る。
ここに、複数のピン部材64と各ピン部材64
に装着された各球面軸受74とは、保持プレート
70の円滑な変形を助長するとともにピン部材6
4等への機械的変形や破損を阻止できる。
すなわち、第1ピストン81と第2ピストン9
1との変位量調整並びに保持プレート70の形状
(詳しくは、所定の撓み曲線を達成し易い断面係
数)等を選択することにより行なわれる構成とさ
れている。
駆動制御手段100は、第3図に示すように第
1ピストン駆動系102、第2ピストン駆動系1
12、背圧供給系121、第1および第2ピスト
ン用のコントローラ116,116、制御回路1
17および第1および第2ピストンの各変位量
(この実施例では、油圧値による)設定器118,
118とから構成されている。
第1ピストン駆動系102(第2ピストン駆動
系112)は、自動開閉弁104、流量調整弁1
05、逃し弁107、安全弁106、圧力センサ
108、圧力計114およびアキユムレータ10
9を含み形成されている。流量調整弁105は、
いわゆるワンシヨツトコントロールバルブで、コ
ントローラ116から1パルスの信号を加えるご
とに所定量の油量を供給するものである。
なお、第1ピストン駆動系102と第2ピスト
ン駆動系112とは構成要素は同じだが、容量等
は異なるものとされている。
一方、背圧供給系121は、定圧調整弁10
3、逃し弁107およびアキユムレータ109を
含み形成されている。
なお、110は油圧源、111は開閉弁であ
り、115,114,114はそれぞれ圧力指示
計である。
したがつて、デジタルスイツチから形成された
設定器118で、例えば、第1ピストン駆動系1
02において、150Kg/cm2の油圧値を設定すると、
CPUから形成された制御回路117よりコント
ローラ116に所定の制御信号が出力される。コ
ントローラ116から自動開閉弁104を開成
し、かつ所定タイミングごとに流量調整弁105
にパルス信号が加えられる。
この流量調整弁105は、パルスモータ駆動方
式であり、パルス信号が入力されるごとに所定油
量だけ第1ピストン81(第2ピストン91)へ
駆動油を供給する。
そして、圧力センサ108よりコントローラ1
16へ圧力信号がフイードバツクされることによ
りパルス信号の出力は中止される。この場合に油
室82内の油圧は所望値となり第1ピストン81
の変位量が調整される。その油圧は圧力指示計1
14により確認できる。駆動制御安定化のために
アキユムレータ109が有効機能する。もとよ
り、背圧供給系121の定圧調整弁103は各油
室87,97に所定の背圧を加えている。
なお、この第1実施例では、例えばクランク角
度あるいはスライド位置の信号Sを制御回路11
7に入力させ、第1ピストン駆動系102、第2
ピストン駆動系112の駆動タイミングと、各逃
し弁107,107,107の作動タイミングと
をもコントロールすることが可能に形成されてい
る。不必要時には、両ピストン81,91に油圧
を加えて保持プレート70に無用な変形を生じさ
せる必要がないからである。また各逃し弁107
は手動によつても作動させることができる。
次に作用を説明する。
高さ調整機構41によつていわゆるダイハイト
調整を行なう。スライド4は図示しないクラウン
に格納されたクランク軸により第5図に示す下死
点と上死点の間を間歇昇降する。この場合、上型
6と保持する可動体30は高精度、高剛性に組立
てられた箱型枠体10に摺動案内され、かつ下型
7はその下プレート16に固定されているので、
両金型6,7の相対移動すなわち動的精度の高い
プレスを行なうことができる。
したがつて、プレス機械側の剛性が比較的小さ
い場合でもこの高剛性ダイセツトにより高精度プ
レスを達成できる。
素材Wは、コラム24の穴25、可動体30の
穴34を通し、下型7へ自動供給・排出される。
さて、本考案の特徴的な動作は、素材Wの材
質・形状等から定まる弾性回復量を打消すことが
できるように上型6を下方に凸と変形させること
である。
すなわち、駆動制御手段100のデジタルスイ
ツチ118,118に第1ピストン81(第2ピ
ストン91)の変位量(油圧値)を予めセツトす
る。
ここに、例えば、信号Sの入力があつたこと等
を条件に制御回路117を作動させると、コント
ローラ116は自動開閉弁104を開成するとと
もに流量調整弁105へパルス信号を出力する。
流量調整弁105は1パルスごとに所定の流量を
ワンシヨツト供給する。
そして、圧力センサ108で検出した油圧値が
デジタルスイツチ118の設定値と等しくなつた
ときにパルス信号は目標値達成ゆえに出力されな
くなる。
したがつて、油室82,92へ供給油路83,
93を介して設定油圧が加えられる結果、第1ピ
ストン81(第2ピストン91)は所定量だけ変
位する。
なお、背圧供給路86へは定圧調整弁103の
作用により背圧油が供給され、または排出され、
各油室87,97の室内圧は常に一定圧となる。
これにより、各ピストン81,91はそれぞれデ
ジタルスイツチの設定値に基づき所定量だけ変位
する。
かくして、このように駆動制御手段100、加
圧手段80が作動する結果、保持プレート70
は、各球面軸受74の作用とも相俟つて撓み変形
する。
この撓み曲線は両ピストン81,91の移動変
位量の絶対値とその組合せにより選定できる。
例えば、第1ピストン81の変位量を大きく、
第2ピストン91の変位量を小さくすれば、保持
プレート70の中央部分が下側に大きく変形し、
周辺に急勾ばいで傾斜する変形を生じさせること
ができる。これにより、上型6を変形し弾性回復
を補正できる。
しかして、この第1実施例によれば、弾性回復
補正装置が、その保持プレート70に固定された
上型6を下方に凸と変形させる構成とされている
ので、従来の如く予め上型6の形状を製品形状と
異なるものとしておく必要がなく、適宜に弾性回
復を補正することができる。この補正は、加圧手
段80を調整することにより何時でもいかなる量
についても行なえるので、素材Wの材質変化や上
型6の摩耗等があつたとしても即応した補正のも
とに高精度の製品を生産できる。
しかも、保持プレート70は、複数の球面軸受
74等を含む保持機構を介して本体60の下面6
3に取付けられているので、温度の歪を生じさせ
ず、正確かつ円滑な変形が助長され、かつピン部
材64等の破損も生じさせない。
また、弾性回復補正装置は、本体60と保持プ
レート70と加圧手段80と駆動制御手段100
とからなる構造簡単で堅牢なものであり、適応性
が広い。
また、保持プレート70の変形に伴い上型6が
変形される構成とされているので、上型6に部分
的集中荷重を加えることなく、連続的で緩やかな
弾性回復曲線に見合う変形を生じさせることがで
きる。
さらに、上プレート11、下プレート16、支
柱21から高精度、高剛性の箱型枠体10が形成
され、かつこの箱型枠体10に上型6を保持する
可動体30を摺動案内させるダイセツトを構成し
ているので、プレス機械の静的精度に影響される
こと無くまたは影響を軽微として高い動的精度で
プレス加工を行なうことができる。この点からも
弾性回復補正特性を向上させることができる。
なお、以上の第1実施例では、加圧手段80が
2つのピストン81,91を含み形成されていた
が、ピストンの数、形状は任意に選択することが
できる。また、加圧手段80は油圧式に限定され
ず、例えば圧電素子による伸縮力を利用する方式
等でもよい。
また、本体60は、高剛性の箱型枠体10を形
成する可動体30を介し間接的にスライド4へ取
付けるものとしたが、直接にスライド4へ取付け
ても実施できる。但し、該箱型枠体10と協働さ
せると弾性回復補正をするに十分な前段階的条件
(例えば、正確な移動)を一層容易に確立できる。
(第2実施例) この第2実施例は、第7図に示される。
すなわち、第1実施例が上型6自体を変形させ
るものと構成したのに対して、この第2実施例で
は下型7自体を上方に凸と変形させる構成であ
る。
第7図において、弾性回復補正装置を形成する
本体60は、ボルスタ8の上面9に取付けられ、
本体60の上面79に保持プレート70を第1実
施例の場合と同様の保持機構を介して、つまり16
個の球面軸受74を介して取付け、かつ保持プレ
ート70の上面71に下型7を固定したものであ
る。
つまり、ボルスタ8に取付けるために本体60
の外観形態を変え、第1実施例の場合と上下方向
を逆にした構成である。
したがつて、加圧手段80等々などについては
第1実施例の場合と同様につき説明を省略する。
しかして、この第2実施例によれば、下型7を
上方に凸と変形させることにより、製品の弾性回
復を補正すること等、第1実施例の上型6を変形
させた場合と同様な効果を奏する。
なお、第1実施例と第2実施例とを同一のプレ
ス機械において実施することもできる。
[考案の効果] 以上の説明から明らかの通り、本考案は、保持
プレートを球面軸受を含む保持機構を介して本体
に取付けるとともに本体内に収納された加圧手段
により保持プレートを介して上型または下型を変
形させることができる構成であるから、上型また
は下型に予め改変を加えておく必要がなく、素材
の材質等に基づく弾性回復量の変化に拘わらず何
時でも自動的にその補正を迅速かつ正確に実行で
きるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
図は、本考案に係る弾性回復補正装置の実施例
を示し、第1図〜第6図は第1実施例を示し、第
1図は主に機械的な全体構成図、第2図は本体と
保持プレートとの取付状態を示す図、第3図は駆
動制御手段の全体構成図、第4図〜第6図は本装
置を取付けたダイセツトを示し、第4図は一部を
断面した平面図、第5図は第4図の矢視線−
に基づく断面図、第6図は側面図および第7図は
第2実施例を示しボルスタに取付け下型を変形さ
せる場合の概略図である。 4……スライド、5……スライドの下面、6…
…上型、7……下型、8……ボルスタ、9……ボ
ルスタの上面、10……箱型枠体、21……支
柱、30……可動体、60……弾性回復補正装置
を形成する本体、63……下面、64……ピン部
材、70……保持プレート、71……保持プレー
トの上面、72……下面、74……球面軸受、7
9……本体の上面、80……加圧手段、81……
第1ピストン、91……第2ピストン、100…
…駆動制御手段。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 下方に開口する中空部を有し、スライドに直
    接又は間接的に取付けられる本体と、 該開口を塞ぐことのできる十分な大きさを持
    つ平板状弾性部材からなりかつ下面で上型を保
    持する保持プレートと、 本体下面に突出させた複数のピン部材と各ピ
    ン部材に装着可能な複数の球面軸受とを含み形
    成され、保持プレートを本体下面に保持する保
    持機構と、 本体の中空部に収納され、保持プレートの上
    面に下方に向う強制外力を加えるピストンを含
    み保持プレートを下方に凸とする面圧を加える
    加圧手段と、 を備えてなる弾性回復補正装置。 (2) 上方に開口する中空部を有し、ボルスタ上面
    に取付けられる本体と、 該開口を塞ぐことのできる十分な大きさを持
    つ平板状弾性部材からなりかつ上面で下型を保
    持する保持プレートと、 本体上面に突出させた複数のピン部材と各ピ
    ン部材に装着可能な複数の球面軸受とを含み形
    成され、保持プレートを本体上面に保持する保
    持機構と、 本体の中空部に収納され、保持プレートの下
    面に上方に向う強制外力を加えるピストンを含
    み保持プレートを上方に凸とする面圧を加える
    加圧手段と、 を備えてなる弾性回復補正装置。
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