JPH0611143Y2 - 樹脂成形プレスの平行度測定装置 - Google Patents

樹脂成形プレスの平行度測定装置

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JPH0611143Y2
JPH0611143Y2 JP10326090U JP10326090U JPH0611143Y2 JP H0611143 Y2 JPH0611143 Y2 JP H0611143Y2 JP 10326090 U JP10326090 U JP 10326090U JP 10326090 U JP10326090 U JP 10326090U JP H0611143 Y2 JPH0611143 Y2 JP H0611143Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、樹脂成形プレスの平行度測定装置に関するも
のである。
〔従来の技術〕
従来、SMC(シート モールデイング コンパウン
ド)、FRP等の樹脂製品を成形するための縦型プレス
装置であつて、上型を上下動させる上押し型のものが知
られている。この種のプレス装置は、一般に第7図に示
すような構造をなし、プレス本体50に上下動が案内さ
れるように設置したスライド51と、スライド51を下
降駆動するメインシリンダ装置52とを備え、図外の油
圧ポンプ装置から供給される圧油をメインシリンダ装置
52のメインシリンダ52aに供給してメインシリンダ
52aに摺動自在に嵌合するピストン部材52bを下降
させ、球面座56を介してスライド51を下降させる。
そして、スライド51に固設した上型54と、プレス本
体50のベツド50aに固設した下型55との間で、主
として熱硬化性の樹脂成形材料を型押しする。
このような型押し工程において、特に、前後又は左右が
非対称をなす成形品の前後又は左右の肉厚を均一とする
ために、スライド51の平行度維持装置が装備されてい
る。この平行度維持装置は、プレス本体50のベツド5
0aの4隅に配設され、ピストンロツド57aの突出量
が個別に制御可能な平行度維持シリンダ装置57と、ピ
ストンロツド57aに対応させてスライド51に配設し
た間隔調整装置59と、間隔調整装置59の所定位置と
スライド50a側との間隔を検出する長さ検出手段58
とを備える。
スライド51の下降に伴つて、第7図に示すようにスラ
イド51が傾動すると、各長さ検出手段58による検出
値に相違を生ずるため、短い間隔を検出した長さ検出手
段58に対応する平行制御用シリンダ装置57に適宜に
圧油を供給し、間隔調整装置59を介してスライド51
の一端部を持ち上げて上・下型54,55の合せ面の平
行度を維持する。このようにして、上・下型54,55
の合せ面の平行度を維持しながら、型押し工程が行われ
る。
プレス成形が終了したなら、図外のリフトシリンダ装置
によつてスライド51及び上型54を上昇駆動し、型開
きする。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような従来の樹脂成形プレスの平行
度測定装置を含む平行度維持装置にあつては、平行制御
用シリンダ装置57及び間隔調整装置59は、プレス本
体50のベツド50aとスライド51との間の4隅に介
在され、スライド51の比較的低剛性部分を持ち上げる
ようになるため、平行制御用シリンダ装置57の反力に
よつてスライド51が撓み、この撓みによる誤差を含ん
だ長さ測定が長さ検出手段58によつてなされるため、
上・下型54,55の合せ面の平行度が実用上必要とさ
れる精度にて制御されない。加えて、間隔調整装置59
のスライド51に対する突出量を上・下型54,55の
交換に合わせて調節自在な構造のものにあつては、平行
制御用シリンダ装置57からの押圧力を受けて間隔調整
装置59がスライド51内に沈み込む場合があり、この
場合、ベツド50aとスライド51との間隔が拡大した
ものとして長さ検出手段58によつて誤つて検出され
る。その結果、上・下型54,55の合せ面の平行度が
実用上必要とされる精度にて制御されない。
しかして、第8図に示すように型押し状態において両型
54,55間にくさび状の隙間を生じ、その結果、成形
品の肉厚が前後又は左右で不均一になるという不具合が
ある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、かかる従来の技術的課題に鑑みてなされたも
のであり、その構成は、プレス本体と、該プレス本体の
ベツドに固設した下型と、該プレス本体の中間部に上下
動自在に配設したスライドと、該スライドに固設した上
型と、該プレス本体の上部に配設され、該スライドを下
降駆動するメインシリンダ装置と、該メインシリンダ装
置のピストン部材の下端部と該スライドとの間に介在す
る球面座と、該スライドの各間隔調整装置よりも該上型
に近い部分に、間隔調整装置の軸線と平行、かつ、上下
動可能に設けた矯正ロツドと、該矯正ロツドを該間隔調
整装置に伴つた突出量にて該スライドに固定できる固定
手段と、平行度維持シリンダ装置の軸線と平行、かつ、
該矯正ロツドに対応させて該ベツドに進退自在に設けら
れ、該平行度維持シリンダ装置にスプリングを介して下
降動が弾性的に支持される位置検出ロツドと、該位置検
出ロツドの上下方向の変位量と該平行度維持シリンダ装
置のピストンロツドの突出量との差を検出する変位検出
手段とを備え、該変位検出手段による検出値に基づい
て、該平行度維持シリンダ装置の作動を補正する樹脂成
形プレスの平行度測定装置である。
そして、矯正ロツドは、ばね部材にて間隔調整装置に連
結させることができる。
〔作用〕
このような樹脂成形プレスは、SMCその他の樹脂製品
の成形に使用される。上型・下型を交換した場合には、
先ず、間隔調整装置の初期設定を行う。すなわち、熱硬
化性等の樹脂成形材料を下型に入れることなく、メイン
シリンダ装置に圧油を供給し、ピストン部材及びスライ
ドを下降駆動し、上型・下型間を密着させる。上型・下
型間には、樹脂成形材料が介在されていないので、両型
に製作誤差、取付誤差等が存在し、両型の合せ面が平行
をなさない場合であつても、スライドが球面座によつて
ピストン部材に対して揺動することにより、上型が下型
に密着する。
この状態で、各間隔調整装置を突出固定させ、平行度維
持シリンダ装置のピストンロツドに当接させる。その
際、平行度維持シリンダ装置のピストンロツドは、中立
位置に固定しておく。この状態で、各変位検出手段に零
設定を与える。
この各間隔調整装置の作動に合わせて、矯正ロツドを突
出移動させて、位置検出ロツドを支持するスプリングを
圧縮変形させることなく位置検出ロツドに軽く接触させ
る。固定手段を作動させ、矯正ロツドをスライドに固定
させる。なお、矯正ロツドをばね部材にて間隔調整装置
に連結させた場合には、矯正ロツドには、各間隔調整ロ
ツドの突出量に応じた突出量が自動的に与えられる。
次いで、各メインシリンダ装置をドレインした状態で、
スライドを上昇復帰させ、上型・下型間に所定の隙間を
形成する。この下型上に樹脂成形材料を入れ、スライド
を下降駆動し、型押し工程を実行する。スライドの下降
駆動に伴つて、球面座の作用によつてスライドが傾動し
た場合には、適宜の平行度維持シリンダ装置を駆動す
る。平行度維持シリンダ装置の駆動は、適宜のピストン
ロツドを精緻に突出させてスライドの下型に近い部分を
持ち上げて、上型・下型の合せ面の平行度を維持する。
その際、ピストンロツドからの反力により、スライドが
撓み変形し、かつ、場合によつては間隔調整装置がスラ
イド内に沈み込む。しかし、この誤差を含まない長さ測
定が位置検出ロツドによつてなされるため、上型・下型
間の合せ面の平行度が維持される。すなわち、その場合
にはスライドの高剛性部分に設けられ、適性位置を保持
する矯正ロツドが間隔調整装置と高さ位置にずれを生じ
ている。しかして、平行度維持シリンダ装置のピストン
ロッドが不適性に突出した状態となり、ピストンロツド
にスプリングを介して下降動が弾性的に支持された位置
検出ロツドがスプリングを圧縮させつつ相対的に下降す
る。この位置検出ロツドの下降量を変位検出手段を用い
て検出する。変位検出手段による検出値に基づいて、平
行度維持シリンダ装置の作動を補正する。かくして、両
型の合せ面が平行状態を維持したまま、型押し工程が遂
行され、上型が下型に良好に密着して成形作業が終了す
る。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例について図面を参照して説明す
る。
第1〜6図は、樹脂成形プレスの平行度測定装置の1実
施例を示す。図中において符号1はプレス本体を示し、
プレス本体1には、上下動自在、かつ、上下動がプレス
本体1の中間部であるサイドフレーム1aに案内される
ようにスライド2が設置されている。プレス本体1の上
部には、このスライド2を下降駆動するメインシリンダ
装置3のメインシリンダ3bが固設され、メインシリン
ダ3bに摺動自在に嵌合するピストン部材3aの下端部
が、球面座20を介してスライド2に係合している。メ
インシリンダ装置3には、図外の油圧ポンプ装置から、
電磁弁を介在させた配管を通じて圧油が供給されるよう
になつている。
また、プレス本体1の上部とスライド2との間の4隅に
は、図外の複数個のリフトシリンダ装置が介装され、リ
フトシリンダ装置に油圧ポンプ装置から電磁弁を介在さ
せた配管を通じて圧油を供給して、スライド2を上昇復
帰させる。このようなプレス本体1のベツド1bには下
型11が固設され、また、スライド2の下面には下型1
1と対向する上型12が固設されている。
次に、プレス本体1のベツド1bとスライド2との間に
は、第1図に示すようにプレス本体1のベツド1bの4
隅に固設した平行度維持シリンダ装置14と、スライド
2に固設した間隔調整装置15と、各間隔調整装置15
に付属させた矯正ロツド24及び平行度維持シリンダ装
置14に付属させた位置検出ロツド26とを備える。
各間隔調整装置15は、スライド2に対する突出量が調
節可能であり、例えば、第3図に示す構造となつてい
る。すなわち、有底筒体16aとシリンダ部材16bと
をボルト・ナツト16cにて固着してスペーサ本体16
が形成され、このシリンダ部材16bの内部には、間隔
調整ロツド18を任意の突出量として固定し得るクラン
プ機構17が付属される。クランプ機構17は、間隔調
整ロツド18に外嵌されて環状空間17aを形成する筒
状の弾性体17bの両端フランジ部を接着等の手段にて
シリンダ部材16bの内周面に固着し、環状空間17a
に連通する油孔17cをシリンダ部材16bに穿設して
構成されている。一方、有底筒体16aの底部外面に
は、複動式の油圧シリンダ又は空気圧シリンダからな
り、有底筒体16aの底部を貫通する作動ロツド19a
を上下に駆動し得るアクチユエータ19が固着され、作
動ロツド19aの下端部には、間隔調整ロツド18がね
じ結合されている。18aは、緩み止めナツトである。
アクチユエータ19は、作動ロツド19aを上下に駆動
し得るものであればよく、電動スクリユ等にて構成する
こともできる。
しかして、アクチユエータ19を駆動し、作動ロツド1
9aの下端部に連結した間隔調整ロツド18を適宜の長
さだけ突出させた状態で、油孔17cから環状空間17
aに圧油を供給することにより、弾性体17bが膨出変
形し、間隔調整ロツド18の外周面を弾性的に挟圧する
ので、間隔調整ロツド18を任意の突出量として固定す
ることができる。このような構成の間隔調整装置15
が、そのスペーサ本体16をスライド2に固設して配設
され、間隔調整ロツド18がスライド2に対して上下動
自在である。なお、クランプ機構17は、間隔調整ロツ
ド18を任意の突出量として固定可能な構造であればよ
く、ブレーキ装置によって構成することもできる。更
に、各間隔調整装置15は、間隔調整ロツド18をスラ
イド2にねじ結合させ、スライド2に対して上下動自在
な構造とした従来周知のものとすることもできる。
平行度維持シリンダ装置14は、従来周知の構造をな
し、各間隔調整装置15と対向して配置され、複動シリ
ンダに適宜に圧油を供給して、ピストンロツド14aを
精緻に進退制御することができる。
位置検出ロツド26は、後記する変位検出手段38が接
続され、上・下型12,11の合せ面21の平行度を維
持するように平行度維持シリンダ装置14のピストンロ
ツド14aの突出量を制御する検出信号を出力する。
矯正ロツド24は、スライド2の高剛性部分、具体的に
は間隔調整装置15よりも上型12に近い部分に、間隔
調整装置15の軸線と平行、かつ、スライド2に上下動
可能に設けられ、板状のばね部材28にて間隔調整装置
15の間隔調整ロツド18に連結されている。ばね部材
28は、矯正ロツド24の間隔調整ロツド18と一体の
突出移動を常態にて可能にすると共に、弾性変形して間
隔調整ロツド18とは別個の上下方向の若干の相対移動
を許容するものであるが、ばね部材28を省略して矯正
ロツド24のみを単独で移動させることも可能である。
また、矯正ロツド24は、矯正ロツド24を間隔調整装
置15の間隔調整ロツド18に伴つた突出量にてスライ
ド2に固定できる固定手段30を付属している。固定手
段30は、第4図に詳示するようにスライド2に形成し
たシリンダ装置にて構成され、シリンダ30a内に圧液
を供給することにより、ピストン30bが摺動し、ピス
トンロツド30cの先端の摩擦材30dが矯正ロツド2
4に圧接するので、矯正ロツド24をスライド2に堅固
に固定できる。
位置検出ロツド26は、平行度維持シリンダ装置14の
ピストンロツド14aの軸線と平行、かつ、矯正ロツド
24に対応させてベツド1bに上下方向の進退自在に設
けられると共に、ピストンロツド14aにスプリング3
4を介して下降動が弾性的に支持されている。すなわ
ち、ピストンロツド14aに固設したZ字状のブラケツ
ト36の一端部に位置検出ロツド26の小径部を挿通さ
せ、ブラケツト36の上面と位置検出ロツド26の上端
フランジ部26aとの間にスプリング34を圧縮して介
在させ、常態にて、位置検出ロツド26の段面26bを
ブラケット36の一端部下面に当接させてある。この位
置検出ロツド26には、ベツド1bに対する上下方向の
変位量を検出する変位検出手段38を付属させてある。
変位検出手段38は、ロータリーエンコーダからなり、
この4隅に配置された変位検出手段38からの検出値差
に基づいて、平行度維持シリンダ装置14のピストンロ
ツド14aの作動を補正し、上・下型12,11の合せ
面21の平行度を維持する。
次に、作用について説明する。
SMC、FRP等の樹脂製品を成形する樹脂成形プレス
は、上型12・下型11の交換後に、先ず、間隔調整装
置15の初期設定を行う。すなわち、熱硬化性等の樹脂
成形材料を下型11に入れることなく、油圧ポンプ装置
からの圧油をメインシリンダ装置3のメインシリンダ3
bに供給し、ピストン部材3a及びスライド2を下降駆
動し、上型12・下型11間を密着させる。その際、各
リフトシリンダ装置内の圧油がリザーバにドレインされ
る。上型12・下型11間には、樹脂成形材料が介在さ
れていいないので、両型11,12に製作誤差、取付誤
差等が存在し、両型11,12の合せ面21が平行をな
さない場合であつても、スライド2が球面座20によつ
てピストン部材3aに対して揺動することにより、上型
12が下型11に密着し、両型11,12の合せ面21
の平行状態が確保される。
この状態で、各間隔調整装置15を作動させる。すなわ
ち、各アクチユエータ19を駆動し、間隔調整ロツド1
8をそれぞれ突出させ、第6図に示すように予め平行度
維持必要高さを考慮した量だけ上昇させた平行度維持シ
リンダ装置14のピストンロツド14aに当接させる。
その際、平行度維持シリンダ装置14のピストンロツド
14aは、中立位置に固定しておく。その後、クランプ
機構17を作動させ、各間隔調整ロツド18を、その突
出量A,Bをそれぞれ異ならせた状態で固定する。この
状態で、変位検出手段38の制御装置に零設定を与え
る。
この各間隔調整装置15の作動に伴つて、ばね部材28
にて間隔調整装置15の間隔調整ロツド18に連結され
た矯正ロツド24を、間隔調整ロツド18と一体に突出
移動させて、スプリング34を圧縮変形させることなく
位置検出ロツド26に軽く接触させる。固定手段30を
作動させ、矯正ロツド24をスライド2に固定させる。
次いで、各メインシリンダ装置3をドレインした状態
で、各リフトシリンダ装置を駆動し、スライド2を上昇
復帰させ上型12・下型11間に所定の隙間を形成す
る。下型11上に樹脂成形材料を入れ、スライド2を下
降駆動し、型押し工程を実行する。平行度維持必要区間
でのスライド2の下降駆動に伴つて、球面座20の作用
によつてスライド2が傾動した場合には、各矯正ロツド
24の下端部とベツド1b側との間隔を検出する位置検
出ロツド26による検出値に相違を生ずるため、各位置
検出ロツド26による検出値が等しくなるように適宜に
平行度維持シリンダ装置14を駆動する。すなわち、適
宜のピストンロツド14aを精緻に突出制御させて間隔
調整装置15の間隔調整ロツド18を介してスライド2
の下型11に近い部分を持ち上げて、上型12・下型1
1間の合せ面21の平行度を維持する。その際、ピスト
ンロツド14aからの反力により、スライド2が撓み変
形し、かつ、場合によつてはクランプ機構17によつて
固定された間隔調整装置15の間隔調整ロツド18がス
ライド2内に沈み込む。しかし、この誤差を含まない長
さ測定が位置検出ロツド26によつてなされるため、上
型12・下型11間の合せ面21の平行度が維持され
る。すなわち、その場合にはばね部材28にて間隔調整
装置15の間隔調整ロツド18に連結された矯正ロツド
24が、間隔調整ロツド18と高さ位置にずれを生じて
いる。矯正ロツド24は、スライド2の高剛性部分に設
けられているので、適性位置を保持するからである。し
かして、第5図に示すように平行度維持シリンダ装置1
4のピストンロツド14aが不適当に突出した状態とな
り、ピストンロツド14aにスプリング34を介して下
降動が弾性的に支持された位置検出ロツド26がスプリ
ング34を圧縮させつつ相対的に下降する。この位置検
出ロツド26の相対的下降量が変位検出手段38によつ
て検出される。この実施例の変位検出手段38は、位置
検出ロツド26のベツド1bに対する上下方向の4箇所
の変位量を検出する。このようにして求めた各位置検出
ロツド26の相対変位量に基づいて、平行度維持シリン
ダ装置14のピストンロツド14aの突出量が適性に補
正される。かくして、両型12,11の合せ面21が平
行状態を維持したまま、型押し工程が遂行され、上型1
2が下型11に密着して成形作業が終了する。なお、変
位検出手段38は、位置検出ロツド26のピストンロッ
ド14aに関する相対変位量を検出するものにて構成す
ることも可能である。
〔考案の効果〕
以上の説明によつて理解されるように、本考案によれ
ば、樹脂成形プレスにおいて、スライドの撓み及び間隔
調整装置の沈み込みが矯正され、上・下型の合せ面の平
行度が実用上必要とされる精度に良好に維持される。そ
の結果、所定の肉厚を有する品質良好な成形品を得るこ
とができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1〜6図は本考案の1実施例を示し、第1図は平行度
測定装置を備える樹脂成形プレスを一部切開して示す
図、第2図は第1図のII−II線断面図、第3図は間隔調
整装置を示す断面図、第4図は平行度測定装置を一部切
開して示す図、第5,6図はそれぞれ作用説明図、第
7,8図は従来例を示し、第7図は平行度維持装置を備
える樹脂成形プレスを一部切開して示す図、第8図は作
用説明図である。 1:プレス本体,1a:サイドフレーム,1b:ベツ
ド,2:スライド,3:メインシリンダ装置,3a:ピ
ストン部材,3b:メインシリンダ,11:下型,1
2:上型,14:平行度維持シリンダ装置,14a:ピ
ストンロツド,15:間隔調整装置,16:スペーサ本
体,17:クランプ機構,18:間隔調整ロツド,1
9:アクチユエータ,20:球面座,21:合せ面,2
4:矯正ロツド,26:位置検出ロツド,28:ばね部
材,30:固定手段,34:スプリング,38:変位検
出手段。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】プレス本体と、該プレス本体のベツドに固
    設した下型と、該プレス本体の中間部に上下動自在に配
    設したスライドと、該スライドに固設した上型と、該プ
    レス本体の上部に配設され、該スライドを下降駆動する
    メインシリンダ装置と、該メインシリンダ装置のピスト
    ン部材の下端部と該スライドとの間に介在する球面座
    と、該スライドの各間隔調整装置よりも該上型に近い部
    分に、間隔調整装置の軸線と平行、かつ、上下動可能に
    設けた矯正ロツドと、該矯正ロツドを該間隔調整装置に
    伴つた突出量にて該スライドに固定できる固定手段と、
    平行度維持シリンダ装置の軸線と平行、かつ、該矯正ロ
    ツドに対応させて該ベツドに進退自在に設けられ、該平
    行度維持シリンダ装置にスプリングを介して下降動が弾
    性的に支持される位置検出ロツドと、該位置検出ロツド
    の上下方向の変位量と該平行度維持シリンダ装置のピス
    トンロツドの突出量との差を検出する変位検出手段とを
    備え、該変位検出手段による検出値に基づいて、該平行
    度維持シリンダ装置の作動を補正することを特徴とする
    樹脂成形プレスの平行度測定装置。
  2. 【請求項2】矯正ロツドが、ばね部材にて間隔調整装置
    に連結された請求項(1)記載の樹脂成形プレスの平行度
    測定装置。
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