JPH0515437Y2 - - Google Patents

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JPH0515437Y2
JPH0515437Y2 JP5068088U JP5068088U JPH0515437Y2 JP H0515437 Y2 JPH0515437 Y2 JP H0515437Y2 JP 5068088 U JP5068088 U JP 5068088U JP 5068088 U JP5068088 U JP 5068088U JP H0515437 Y2 JPH0515437 Y2 JP H0515437Y2
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、油圧式弾性回復補正装置に関し、金
属塑性加工時における製品の弾性回復を補正する
ものである。
[従来の技術] プレス機械では、プレス成形後に生ずる製品の
弾性回復を補正している。
かかる弾性回復補正装置の従来構造は、金型、
特に上型(下型あるいは双方)自体を利用するも
のとされていた。
すなわち、弾性回復は、一般的に製品上面(下
型)の縁面が低く、中央部分に向つて隆起する凸
形状として現われる。そこで、例えば上型の形状
をそれら隆起部分を打消すことができるよう予め
成形していた。
[考案が解決しようとする問題点] したがつて、金型を製品形状と対応する形状と
して製作できず、また、弾性回復を打消す形状と
する迄には幾多の試行錯誤が必要となり不経済で
あつた。また、素材の材質が変つた場合、甚だし
いときには素材管理便宜上のロツトが変るごとに
弾性回復量が増減するため同一の金型を持つてし
ては所期の精度でプレスできないという問題があ
つた。
さらに、金型が摩耗した場合には、その修復が
困難であつた。
本考案は、かかる事情に鑑みなされたもので、
上型または下型を適宜に変形させることにより弾
性回復を補正することのできる油圧式弾性回復補
正装置を提供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 第1項記載の考案は、下方に開口する中空部を
有し、スライド下面に取付けられた本体と、 該開口を塞ぐことのできる十分な大きさを持つ
平板状弾性部材からなり、かつ上面が本体下面に
取付けられるとともに下面で上型を保持する保持
プレートと、本体の中空部に収納され、上下方向
に変位可能な第1ピストンとこの第1ピストンに
被嵌装着された第2ピストンとを含み保持プレー
トを下方に凸とする面圧を加える加圧手段と、そ
れぞれに流量調整弁、コントローラ、設定器を含
み、供給油量を調整して、第1ピストンの変位量
を設定値とする第1ピストン駆動系および第2ピ
ストンの変位量を設定値とする第2ピストン駆動
系を有する駆動制御手段と、を備えた構成とし、
前記目的を達成する。
また、第2項記載の考案は、上方に開口する中
空部を有し、ボルスタ上面に取付けられた本体
と、 該開口を塞ぐことのできる十分な大きさを持つ
平板状弾性部材からなり、かつ下面が本体上面に
取付けられるとともに上面で下型を保持する保持
プレートと、本体の中空部に収納され、上下方向
に変位可能な第1ピストンとこの第1ピストンに
被嵌装着された第2ピストンとを含み保持プレー
トを上方に凸とする面圧を加える加圧手段と、そ
れぞれに流量調整弁、コントローラ、設定器を含
み、供給油量を調整して、第1ピストンの変位量
を設定値とする第1ピストン駆動系および第2ピ
ストン変位量を設定値とする第2ピストン駆動系
を有する駆動制御手段と、を備えた構成とし、前
記目的を達成する。
[作用] 上記構成による第1項記載の本考案によれば、
駆動制御手段で加圧手段の第1および第2の油圧
ピストンの各変位量を調整することにより、保持
プレートの変形を介しつつ上型自体を弾性回復を
打消すに見合うだけ下方に凸と変形できる。した
がつて、プレス後の製品は、弾性回復の補正がな
された高精度なものとなる。保持プレートの変形
量は駆動制御手段によつて設定される。
また、第2項記載の考案では、下型自体を弾性
回復を打消すに見合うだけ変形できる。
[実施例] 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。
なお、この実施例におけるプレス機械は、クラ
ウン、コラム、スライド、ボルスタ、ベース(い
ずれも図示せず)等からなり、クラウンに格納さ
れたクランク軸でスライドを昇降させる構造であ
るが、プレス機械自体はこれに限定されない。例
えば、油圧プレスでもよい。
(第1実施例) 第1実施例における本装置は、スライドに装着
することおよび補正精度の実効を期するためプレ
ス機械全体の静的精度が動的精度に与える影響を
極小とするために高剛性のダイセツトを設け、こ
のダイセツトを形成する可動体に取付けるものと
している。
そこで、まず高剛性のダイセツトを説明する。
ダイセツトは、第4図〜第6図に示された如
く、箱型枠体10と可動体30とから構成され、
上型6は詳細後記の油圧式弾性回復補正装置を介
して可動体30に取付けられ、下型7は箱型枠体
10の一部を形成する下プレート16に載置取付
けられている。
箱型枠体10は、短小部材を高精度に組立てて
可動体30を正確に上下動案内し、かつ上型6と
下型7との正確な相対移動を確立しようとするも
のであり、上プレート11、下プレート16、支
柱21、コラム24等から形成されている。
すなわち、上プレート11と下プレート16と
は四角形の板材からなり、第4図に示す如く四隅
に配設された断面円形の支柱21,21,21,
21で一体に連結されている。各支柱21は、プ
レス機械全体から見れば極めて短小であるため、
高精度かつ高剛性で変形の少ない構造とできるわ
けである。また、摺動抵抗が小さく摩擦熱は極微
である。
この下プレート16には下型7が固定され、か
つ下プレート16自体は図示しないボルスタに載
置固定されている。
さらに、この実施例では剛性を一層大きなもの
とするために、3側方をそれぞれコラム24で補
強され、前面側には、高さ方向の中間位置におい
て連結板27が渡設されている。
コラム24には、第5図、第6図に示す如く、
素材Wの出入便宜等のために穴25が設けられて
いる。そして、可動体30を摺動案内する各支柱
21の撓み変形を一段と小さくするために、各支
柱21は第4図に示す如く円弧形状の摺動駒28
を介して各コラム24に支持される。支持位置は
支柱21の中間部分である。26は組立便宜のブ
ロツクである。また、上プレート11の中央部分
には、貫通穴12が設けられている。
次に、可動体30は、上型6を支持するととも
にこの上型6をスライド4に同期させて昇降させ
ようとするものである。
すなわち、高剛性、高精度の箱型枠体10を基
準に上型6と下型7との相対移動を正確に達成す
るために、いわば上型6をその支柱24に沿つて
移動させるものである。
この可動体30は、下方に開口する四角形状の
中空部37を有し、その上部35は上プレート1
1の貫通穴12を通してスライド下面5に取付け
られている。また、中空部35の天井側には下プ
レート16に固定された下型7と対向する位置で
上型6が取付けられる。
この実施例では、弾性回復補正装置の一部を形
成する保持プレート70の見掛天井である下面7
2に取付けられている。
また、可動体30は、上記相対移動をより確実
とするために、支柱21の長手方向に比較的大き
な間隔をもつて配設された一対の軸受39,39
を介して各支柱21に摺動案内されている。その
間隔を大きくするために、可動体30は基体部3
1とスカート部32とから形成され、両者31,
32は、長寸なボルト33,33で一体に固定さ
れている。スカート部32には、素材(製品)W
の出入用の穴34が設けられている。スライド4
が下死点近傍にある状態を示す第5図において、
スライド4を上死点へ上昇させれば、可動体30
の穴34とコラム24の穴25とは、同一高さに
なることが理解される。
また、可動体30の上部35は、貫通穴12を
通しスライド4の下面5に固定される。具体的に
は、ダイハイト(この実施例の場合には、保持プ
レート70の下面72と下プレート16の上面1
7との間隔とする)調整用の高さ調整機構41を
介して下面5に取付けられる。
この高さ調整機構41は、下面5に固定された
上鍔42、可動体30を形成する基体部31の上
部35に固定された下鍔46、両鍔42,46と
ネジ43に結合されターンバツクルを形成する回
転軸44とから構成されている。回転軸44の突
起45には、ピン穴が設けられている。
なお、調整後に回転軸44は図示しない固定装
置によつてロツクされる。
さて、本考案にかかる油圧式弾性回復補正装置
は、第1図、第2図及び第3図に示したように、
本体60、保持プレート70、加圧手段80及び
駆動制御手段100から形成されている。
この実施例では、ダイセツト10,30の高精
度、高剛性をも利用しつつ、素材(製品)Wのい
わゆる弾性回復を自動的に一段と正確に補正する
のである。
この弾性回復補正装置は、上型6の形状を予め
弾性回復量を打消すように成形していた従来構造
に対して、上型6に強制外力を加えて下方に凸と
変形させるという新規なものである。
すなわち、本体60は、主軸49を介して可動
体30に固定され、かつ周面は、第3図、第5図
に示したテーパー方式の密接部材66(ボルト6
7、スペーサー68、テーパー駒69)をもつて
可動体30の内面と一定の隙間をもつ。このよう
にして、可動体30の中空部37の所定の位置に
収納され、かつ可動体30とともに昇降可能であ
る。
なお、密接部材66は、ボルト67を回転して
テーパー駒69を上下動させスペーサー68を径
方向に伸縮させるものである。
ここに、加圧手段80は、第1図に示す如く油
圧式構造とされ、本体60の開口62を有する中
空部61内に組込まれた上下方向に変位可能な第
1ピストン81、第2ピストン91等から構成さ
れている。
第2ピストン91は、第1ピストン81に被嵌
された横断面がリング形状である。第1ピストン
81は、供給油路83から油室82へ約100〜200
Kg/cm2を加えることにより下方に移動でき、第2
ピストン91は、供給油路93から油室92へ約
75〜160Kg/cm2を加えることにより下方に移動で
きる。
また、各ピストン81,91の油圧に対する移
動変位量の零点付近の特性向上と安定化のため
に、背圧供給油路86から各油室87,97へ
は、各油室82,92の面積比を考慮して、共通
の160Kg/cm2を加圧している。なお、89はエア
抜き穴、99は閉塞口である。
一方、保持プレート70は、開口62を塞ぐこ
とのできる十分な大きさを持つ平板状弾性部材か
らなり、本体60の開口62を閉塞するようにし
てその下面63に固定されている。具体的には、
第3図に示す如く複数のピン部材64とともに保
持機構を形成する複数の球面軸受74を介して固
定されている。加圧手段80を作動させることに
より、保持プレート70の下方に凸とする変形を
円滑化するためである。
球面軸受74は円弧面を有する凸部材75と凹
部材76とからなり、本体60に植設された頭付
のピン部材64に装着されている。球面軸受74
の数は適宜に選択されるが、この実施例では第4
図に示す如く16個を配設している。65はブツシ
ユである。
したがつて、第1ピストン81と第2ピストン
91とを下方に変位させることにより、面圧を加
えて保持プレート70を下方に凸とする撓み変形
をさせることができる。この凸形状は、保持プレ
ート70の下面72に保持プレート70の変形に
伴い変形可能に固定された上型6が製品の弾性回
復量を打消すに十分なものと調整される。
すなわち、第1ピストン81と第2ピストン9
1との変位量調整並びに保持プレート70の形状
(詳しくは、所定の撓み曲線を達成し易い断面係
数)等を選択することにより行なわれる構成とさ
れている。
駆動制御手段100は、第1ピストン駆動系1
02、第2ピストン駆動系112、背圧供給系1
21とからなり、各駆動系102,112は流量
調整弁105,105、第1および第2ピストン
用のコントローラ116,116、制御回路11
7および第1および第2ピストンの各変位量(こ
の実施例では、油圧値による)設定器118,1
18とから構成されている。
第1ピストン駆動系102(第2ピストン駆動
系112)は、さらに自動開閉弁104、逃し弁
107、安全弁106、圧力センサ108、圧力
計114およびアキユムレータ109を含み形成
されている。流量調整弁105は、いわゆるワン
シヨツトコントロールバルブで、コントローラ1
16から1パルスの信号を加えるごとに所定量の
油量を供給するものである。
なお、第1ピストン駆動系102と第2ピスト
ン駆動系112とは構成要素は同じだが、容量等
は異なるものとされている。
一方、背圧供給系121は、定圧調整弁10
3、逃し弁107およびアキユムレータ109を
含み形成されている。
なお、110は油圧源、111は開閉弁であ
り、115,114,114はそれぞれ圧力指示
計である。
したがつて、デジタルスイツチから形成された
設定器118で、例えば、第1ピストン駆動系1
02の場合、150Kg/cm2の油圧値を設定すると、
CPUから形成された制御回路117よりコント
ローラ116に所定の制御信号が出力される。コ
ントローラ116から自動開閉弁104を開成
し、かつ所定タイミングごとに流量調整弁105
にパルス信号が加えられる。
この流量調整弁105は、パルスモータ駆動方
式であり、パルス信号が入力されるごとに所定油
量だけ第1ピストン81(第2ピストン91)へ
駆動油を供給する。
そして、圧力センサ108よりコントローラ1
16へ圧力信号がフイードバツクされることによ
りパルス信号の出力は中止とされる。この場合に
油室82内の油圧は所望値となり第1ピストン8
1の変位量が調整される。その油圧は圧力指示計
114により確認できる。駆動制御安定化のため
にアキユムレータ109が有効機能する。もとよ
り、背圧供給系121の定圧調整弁103は各油
室87,97に所定の背圧を加えている。
なお、この第1実施例では、例えばクランク角
度あるいはスライド位置の信号Sを制御回路11
7に入力させ、第1ピストン駆動系102、第2
ピストン駆動系112の駆動タイミングと、各逃
し弁107,107,107の作動タイミングと
をもコントロールすることが可能に形成されてい
る。
不必要時には、両ピストン81,91に油圧を
加えて保持プレート70に無用な変形を生じさせ
る必要がないからである。また各逃し弁107は
手動によつても作動させることができる。
次に作用を説明する。
高さ調整機構41によつていわゆるダイハイト
調整を行なう。スライド4は図示しないクラウン
に格納されたクランク軸により第5図に示す下死
点と上死点の間を間歇昇降する。この場合、上型
6を保持する可動体30は高精度、高剛性に組立
てられた箱型枠体10に摺動案内され、かつ下型
7はその下プレート16に固定されているので、
両金型6,7の相対移動を正確に行なえる。すな
わち動的精度の高いプレスを行なうことができ
る。
したがつて、プレス機械側の剛性が比較的小さ
い場合でもこの高剛性ダイセツトにより高精度プ
レスを達成できる。
素材Wは、コラム24の穴25、可動体30の
穴34を通し、下型7へ自動供給・排出される。
さて、本考案の特徴的な動作は、素材Wの材
質・形状等から定まる弾性回復量を打消すことが
できるように上型6を下方に凸と変形させること
である。
すなわち、駆動制御手段100のデジタルスイ
ツチ118,118に第1ピストン81(第2ピ
ストン91)の変位量(油圧値)を予めセツトす
る。
ここに、例えば、信号Sの入力があつたこと等
を条件に制御回路117を作動させると、コント
ローラ116は自動開閉弁104を開成するとと
もに流量調整弁105へパルス信号を出力する。
流量調整弁105は1パルスごとに所定の流量を
ワンシヨツト供給する。そして、圧力センサ10
8で検出した油圧値がデジタルスイツチ118の
設定値と等しくなつたときにパルス信号は目標値
達成ゆえに出力されなくなる。
したがつて、油室82,92へ供給油路83,
93を介して設定油圧が加えられる結果、第1ピ
ストン81(第2ピストン91)は所定量だけ変
位する。
なお、背圧供給路86へは定圧調整弁103の
作用により背圧油が供給され、または排出され、
各油室87,97の室内圧は常に一定圧となる。
これにより、各ピストン81,91はそれぞれデ
ジタルスイツチの設定値に基づき所定量だけ変位
する。
かくして、このように駆動制御手段100、加
圧手段80が作動する結果、保持プレート70
は、各球面軸受74の作用とも相俟つて撓み変形
する。この撓み曲線は両ピストン81,91の移
動変位量の絶対値とその組合せにより選定でき
る。
例えば、第1ピストン81の変位量を大きく、
第2ピストン91の変位量を小さくすれば、保持
プレート70の中央部分が下側に大きく変形し、
周辺に急勾ばいで傾斜する変形を生じさせること
ができる。これにより、上型6を変形し弾性回復
を補正できる。
しかして、この第1実施例によれば、弾性回復
補正装置が、その保持プレート70に固定された
上型6を下方に凸と変形させる構成とされている
ので、従来の如く予め上型6の形状を製品形状と
異なるものとしておく必要がなく、適宜に弾性回
復を補正することができる。この補正は、加圧手
段80を調整することにより何時でもいかなる量
についても行なえるので、素材Wの材質変化や上
型6の摩耗等があつたとしても即応した補正のも
とに高精度の製品を生産できる。
また、弾性回復補正装置は、本体60と保持プ
レート70と加圧手段80と駆動制御手段100
とからなる構造簡単で堅牢なものであり、適応性
が広い。
また、保持プレート70の変形に伴い上型6が
変形される構成とされているので、上型6に部分
的集中荷重を加えることなく、連続的で緩やかな
弾性回復曲線に見合う変形を生じさせることがで
きる。各球面軸受74も円滑変形を助長する。
さらに、上プレート11、下プレート16、支
柱21から高精度、高剛性の箱型枠体10が形成
され、かつこの箱型枠体10に上型6を保持する
可動体30を摺動案内させるダイセツトを構成し
ているので、プレス機械の静的精度に影響される
こと無くまたは影響を軽微として高い動的精度で
プレス加工を行なうことができる。この点からも
弾性回復補正特性を一層向上させることができ
る。
なお、以上の第1実施例では、駆動制御手段1
00をデジタルスイツチ118に変形量相当の油
圧値を設定する方式としたが、予め上型6の撓み
変形曲線と各油圧値との相関を求めその後は自動
プログラムにより当該撓み変形曲線となるように
油圧制御する方式等を適宜に採択可能である。
(第2実施例) この第2実施例は、第7図に示される。
すなわち、第1実施例が上型6自体を変形させ
るものと構成したのに対して、この第2実施例で
は下型7自体を上方に凸と変形させる構成であ
る。
第7図において、弾性回復補正装置を形成する
本体60は、ボルスタ8の上面9に取付けられ、
本体60の上面79に保持プレート70を16個の
球面軸受74を介して取付け、かつ保持プレート
70の上面71に下型7を固定したものである。
つまり、ボルスタ8に取付けるために本体60
の外観形態を変え、第1実施例の場合と上下方向
を逆にした構成である。
したがつて、加圧手段80等々については第1
実施例の場合と同様につき説明を省略する。
しかして、この第2実施例によれば、下型7を
変形させることにより、製品の弾性回復を補正す
ること等、第1実施例の上型6を変形させた場合
と同様な効果を奏する。
なお、第1実施例と第2実施例とを同一のプレ
ス機械において実施することもできる。
[考案の効果] 以上の説明から明らかの通り、本考案は、加圧
手段の油圧駆動式ピストンの変位量を調整するこ
とにより保持プレートを介して上型または下型を
変形させることができる構成であるから、上型ま
たは下型に予め改変を加えておく必要がなく、素
材の材質等に基づく弾性回復量の変化に拘わらず
何時でも自動的にその補正を迅速かつ正確に実行
できるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
図は、本考案に係る油圧式弾性回復補正装置の
実施例を示し、第1図〜第6図は第1実施例を示
すもので、第1図は主に機械的な全体構成図、第
2図は駆動制御手段の全体構成図、第3図は本体
と保持プレートとの取付状態を示す図、第4図〜
第6図は本装置を取付けたダイセツトを示し、第
4図は一部を断面した平面図、第5図は第4図の
矢視線−に基づく断面図、第6図は側面図お
よび第7図は第2実施例を示す概略図である。 4……スライド、5……スライドの下面、6…
…上型、7……下型、8……ボルスタ、9……ボ
ルスタの上面、10……箱型枠体、11……上プ
レート、16……下プレート、21……支柱、3
0……可動体、41……高さ調整機構、60……
弾性回復補正装置を形成する本体、61……中空
部、62……開口、70……保持プレート、71
……保持プレートの上面、79……本体の上面、
80……加圧手段、81……第1ピストン、91
……第2ピストン、100……駆動制御手段。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 下方に開口する中空部を有し、スライド下面
    に取付けられた本体と、 該開口を塞ぐことのできる十分な大きさを持
    つ平板状弾性部材からなり、かつ上面が本体下
    面に取付けられるとともに下面で上型を保持す
    る保持プレートと、 本体の中空部に収納され、上下方向に変位可
    能な第1ピストンとこの第1ピストンに被嵌装
    着された第2ピストンとを含み保持プレートを
    下方に凸とする面圧を加える加圧手段と、 それぞれに流量調整弁、コントローラ、設定
    器を含み、供給油量を調整して、第1ピストン
    の変位量を設定値とする第1ピストン駆動系お
    よび第2ピストンの変位量を設定値とする第2
    ピストン駆動系を有する駆動制御手段と、 を備えてなる油圧式弾性回復補正装置。 (2) 上方に開口する中空部を有し、ボルスタ上面
    に取付けられた本体と、 該開口を塞ぐことのできる十分な大きさを持
    つ平板状弾性部材からなり、かつ下面が本体上
    面に取付けられるとともに上面で下型を保持す
    る保持プレートと、 本体の中空部に収納され、上下方向に変位可
    能な第1ピストンとこの第1ピストンに被嵌装
    着された第2ピストンとを含み保持プレートを
    上方に凸とする面圧を加える加圧手段と、 それぞれに流量調整弁、コントローラ、設定
    器を含み、供給油量を調整して、第1ピストン
    の変位量を設定値とする第1ピストン駆動系お
    よび第2ピストン変位量を設定値とする第2ピ
    ストン駆動系を有する駆動制御手段と、 を備えてなる油圧式弾性回復補正装置。
JP5068088U 1988-04-15 1988-04-15 Expired - Lifetime JPH0515437Y2 (ja)

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JP5068088U Expired - Lifetime JPH0515437Y2 (ja) 1988-04-15 1988-04-15

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JP (1) JPH0515437Y2 (ja)

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JPH0750078Y2 (ja) * 1990-08-31 1995-11-15 アイダエンジニアリング株式会社 プレス機械のスライドガイド装置

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JPH01153897U (ja) 1989-10-23

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