JPH05153877A - 樹木植栽の定置方法 - Google Patents
樹木植栽の定置方法Info
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- JPH05153877A JPH05153877A JP3347897A JP34789791A JPH05153877A JP H05153877 A JPH05153877 A JP H05153877A JP 3347897 A JP3347897 A JP 3347897A JP 34789791 A JP34789791 A JP 34789791A JP H05153877 A JPH05153877 A JP H05153877A
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Abstract
(57)【要約】
〔構成〕定値板８と抵抗板１１をもって根巻部３の４方
向側面に密接せしめ、あたかも大樹が根を張った状態を
形成し、而もそれぞれの抵抗板１１はそれぞれが単独で
耐力使命を果たさんとするものではなく、メーンワイヤ
ーロープ１５をもって４ケの抵抗板と根巻部３と一体化
に緊締した上、これを更に円形耐圧材と緊締ロープにて
頑丈に固定化するものである。 〔効果〕樹木２の倒伏耐力は正に強力であり、更に、そ
の施行に当たっては何等の習熟性を要するものではなく
その作業は極めて迅速、簡便である。
向側面に密接せしめ、あたかも大樹が根を張った状態を
形成し、而もそれぞれの抵抗板１１はそれぞれが単独で
耐力使命を果たさんとするものではなく、メーンワイヤ
ーロープ１５をもって４ケの抵抗板と根巻部３と一体化
に緊締した上、これを更に円形耐圧材と緊締ロープにて
頑丈に固定化するものである。 〔効果〕樹木２の倒伏耐力は正に強力であり、更に、そ
の施行に当たっては何等の習熟性を要するものではなく
その作業は極めて迅速、簡便である。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、根部をむしろ等で根巻
状態とした樹木を植樹するに当たり、植樹直後より根づ
くまでの当分の間強風等で容易に倒伏する危険が生ずる
ので、これを防止するため樹木の上部と数方向の地表部
とを添え木によって結束していた在来の手段に対し、添
え木のために要する周囲の空間の無駄を排すると共に、
美観上よりする必要上添え木を廃し、地中に埋入された
根部のみの強化によって倒伏を防止するようにした樹木
植栽の定置方法に関する。
状態とした樹木を植樹するに当たり、植樹直後より根づ
くまでの当分の間強風等で容易に倒伏する危険が生ずる
ので、これを防止するため樹木の上部と数方向の地表部
とを添え木によって結束していた在来の手段に対し、添
え木のために要する周囲の空間の無駄を排すると共に、
美観上よりする必要上添え木を廃し、地中に埋入された
根部のみの強化によって倒伏を防止するようにした樹木
植栽の定置方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】本発明に係る従来技術は、添付図面図１
２の側面図、図１３の平面図の如く、まず地表部に対し
樹木２の根巻部３に対して所要の深度と作業空間を勘案
した根巻部３外周よりも大径な植入穴１を掘削し、該植
入穴１の穴底面上根巻部３の外周面に該当する部にて、
根巻部３の略４等分点にそれぞれアンカー４を打設し、
アンカー４より上伸する上引棒５を穴底面上に所要長さ
だけ露出せしめた上、これに根巻部３を植入してワイヤ
ーロープ６をもって根巻部３上辺よりそれぞれのアンカ
ー４と結合して、これを緊締することにしているのであ
る。
２の側面図、図１３の平面図の如く、まず地表部に対し
樹木２の根巻部３に対して所要の深度と作業空間を勘案
した根巻部３外周よりも大径な植入穴１を掘削し、該植
入穴１の穴底面上根巻部３の外周面に該当する部にて、
根巻部３の略４等分点にそれぞれアンカー４を打設し、
アンカー４より上伸する上引棒５を穴底面上に所要長さ
だけ露出せしめた上、これに根巻部３を植入してワイヤ
ーロープ６をもって根巻部３上辺よりそれぞれのアンカ
ー４と結合して、これを緊締することにしているのであ
る。
【０００３】ただし、根巻部３は根と土壌とをむしろ等
で結束しただけのものであるからある程度の柔軟体であ
り、そのためワイヤーロープ６が食い込んで充分に緊締
できないので、要所にプラスチック板等の耐圧材を介し
てワイヤーロープ６を緊締し、植入穴を埋め戻してその
目的を達しているのである。
で結束しただけのものであるからある程度の柔軟体であ
り、そのためワイヤーロープ６が食い込んで充分に緊締
できないので、要所にプラスチック板等の耐圧材を介し
てワイヤーロープ６を緊締し、植入穴を埋め戻してその
目的を達しているのである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】以上説明せる従来技術
には多くの欠点が指摘されるのであって、その第１は対
向するアンカー４同士にワイヤーロープ６を結合してこ
れを根巻を覆って緊締するのであるが、根巻部３の底面
は鍋底の如き形状の円形周面であり、又アンカー４の上
引棒は一般的に９mm径の丸鋼であるため引張力に対して
は充分に耐え得るが、側圧に対しては容易に曲がってし
まうのである。
には多くの欠点が指摘されるのであって、その第１は対
向するアンカー４同士にワイヤーロープ６を結合してこ
れを根巻を覆って緊締するのであるが、根巻部３の底面
は鍋底の如き形状の円形周面であり、又アンカー４の上
引棒は一般的に９mm径の丸鋼であるため引張力に対して
は充分に耐え得るが、側圧に対しては容易に曲がってし
まうのである。
【０００５】このため、ワイヤーロープ６の緊締に際し
ては両側のアンカー４に対して均等に且つ徐々に締め付
けないと、何れか一側に傾斜してしまうことになるが、
側圧に対して無力の上引棒５はこれを食い止めることが
できず、その締め付け要領には相当の熟練が必要とされ
るのであった。
ては両側のアンカー４に対して均等に且つ徐々に締め付
けないと、何れか一側に傾斜してしまうことになるが、
側圧に対して無力の上引棒５はこれを食い止めることが
できず、その締め付け要領には相当の熟練が必要とされ
るのであった。
【０００６】また、従来技術は図１４の如く、例えば樹
木２が強風等によってＰ方向に倒伏しようとした場合、
地中の根巻部３は点線指示の如くＸ方向へ移行するので
あるが、これはＭ点を支点とするＮ方向への回転運動と
なるのである。
木２が強風等によってＰ方向に倒伏しようとした場合、
地中の根巻部３は点線指示の如くＸ方向へ移行するので
あるが、これはＭ点を支点とするＮ方向への回転運動と
なるのである。
【０００７】ところが、Ｎ方向に対してはアンカー４Ａ
によって移行を停止されるため、やむなく支点Ｍに対す
る押圧力は強力となるが、支点たるＭ点は毛根と土壌の
混合体をむしろ等で結束しただけのものであるから、強
力な押圧力に対しては比較的容易に変形してしまい、又
これを受ける土壌も容易に変形してしまうので、本来の
不動支点たるの意味を有せずして樹木２は比較的容易に
Ｐ方向に倒伏してしまうのである。
によって移行を停止されるため、やむなく支点Ｍに対す
る押圧力は強力となるが、支点たるＭ点は毛根と土壌の
混合体をむしろ等で結束しただけのものであるから、強
力な押圧力に対しては比較的容易に変形してしまい、又
これを受ける土壌も容易に変形してしまうので、本来の
不動支点たるの意味を有せずして樹木２は比較的容易に
Ｐ方向に倒伏してしまうのである。
【０００８】そして又これに使用されるアンカー４は上
引荷重力に対しては充分なる耐力を発揮するが、地中に
対する押圧力に対しては全く無力であるためＰ方向の倒
伏に対してはアンカー４Ｂは何等の効果もなく、アンカ
ー４Ａが殆どの使命を背負うことになり、この場合の両
側アンカー４Ｃ、４Ｄは殆ど無力に等しい微量な存在と
なって、倒伏防止対策としては極めて不安定といわざる
を得ないのである。
引荷重力に対しては充分なる耐力を発揮するが、地中に
対する押圧力に対しては全く無力であるためＰ方向の倒
伏に対してはアンカー４Ｂは何等の効果もなく、アンカ
ー４Ａが殆どの使命を背負うことになり、この場合の両
側アンカー４Ｃ、４Ｄは殆ど無力に等しい微量な存在と
なって、倒伏防止対策としては極めて不安定といわざる
を得ないのである。
【０００９】ここで理想とするものは、４方向に施工す
るアンカーは如何なる倒伏方向に対しても、４ケのすべ
てが根巻部３と一体となって耐力を発揮することが望ま
れる如き発想が待たれることになるのである。
るアンカーは如何なる倒伏方向に対しても、４ケのすべ
てが根巻部３と一体となって耐力を発揮することが望ま
れる如き発想が待たれることになるのである。
【００１０】
【課題を解決するための手段】従来技術の欠点は植入穴
１の穴底より打設されるアンカー４は、すべて地表上へ
の上引荷重に耐え得るが、地中に対する押圧力に対して
は全く無力であり、又根巻部３の起き上がり外周面には
何等の防護工作をしてないことである。
１の穴底より打設されるアンカー４は、すべて地表上へ
の上引荷重に耐え得るが、地中に対する押圧力に対して
は全く無力であり、又根巻部３の起き上がり外周面には
何等の防護工作をしてないことである。
【００１１】この従来の欠陥を解決するために、本発明
は、植栽のための根巻部３の径よりもやや大径に掘削し
た植入穴１の中心部より、略４等分方向にて将来根巻部
３を植入穴１の中心部に定置した場合を計測し、該４等
分方向の何れかの一方向と、それに隣接する方向上の根
巻部外周面と密接する２箇所に、定置板８を定置してこ
れを第１定置板８Ａと第２定置板８Ｂとした上、第１定
置板８Ａには第１抵抗板１１Ａを、又第２定置板８Ｂに
は第２抵抗板１１Ｂをそれぞれ嵌合打設し、又残された
２方向上には将来の根巻部３の外周面より離間して、定
置板８のみを定置してこれを第３定置板８Ｃと第４定置
板８Ｄとし、次に植入穴内に根巻部３を植入して、その
外周面を第１定置板８Ａと第２定置板８Ｂに密接せしめ
て定置した後、第３定置板８Ｃと第４定置板８Ｄを移動
せしめてそれぞれを根巻部３に密接せしめ、これら第３
定置板８Ｃと第４定置板８Ｄとのそれぞれに第３抵抗板
１１Ｃと第４抵抗板１１Ｄを打設し、かくして前記根巻
部３の４等分方向の外周面をそれぞれの定置板８Ａ、８
Ｂ８Ｃ、８Ｄによって密接包囲した上、それぞれの抵抗
板１１Ａ、１１Ｂ、１１Ｃ、１１Ｄの係合環１３にメー
ンワイヤーロープ１５を共通して通入し、該メーンワイ
ヤーロープ１５を充分に緊締結合して樹木植栽を定置す
ることを特徴とした。
は、植栽のための根巻部３の径よりもやや大径に掘削し
た植入穴１の中心部より、略４等分方向にて将来根巻部
３を植入穴１の中心部に定置した場合を計測し、該４等
分方向の何れかの一方向と、それに隣接する方向上の根
巻部外周面と密接する２箇所に、定置板８を定置してこ
れを第１定置板８Ａと第２定置板８Ｂとした上、第１定
置板８Ａには第１抵抗板１１Ａを、又第２定置板８Ｂに
は第２抵抗板１１Ｂをそれぞれ嵌合打設し、又残された
２方向上には将来の根巻部３の外周面より離間して、定
置板８のみを定置してこれを第３定置板８Ｃと第４定置
板８Ｄとし、次に植入穴内に根巻部３を植入して、その
外周面を第１定置板８Ａと第２定置板８Ｂに密接せしめ
て定置した後、第３定置板８Ｃと第４定置板８Ｄを移動
せしめてそれぞれを根巻部３に密接せしめ、これら第３
定置板８Ｃと第４定置板８Ｄとのそれぞれに第３抵抗板
１１Ｃと第４抵抗板１１Ｄを打設し、かくして前記根巻
部３の４等分方向の外周面をそれぞれの定置板８Ａ、８
Ｂ８Ｃ、８Ｄによって密接包囲した上、それぞれの抵抗
板１１Ａ、１１Ｂ、１１Ｃ、１１Ｄの係合環１３にメー
ンワイヤーロープ１５を共通して通入し、該メーンワイ
ヤーロープ１５を充分に緊締結合して樹木植栽を定置す
ることを特徴とした。
【００１２】更に、植栽のための根巻部３の径よりもや
や大径に掘削した植入穴１の中心部より、略４等分方向
にて将来根巻部３を植入穴１の中心部に定置した場合を
計測し、該４等分方向の何れかの一方向と、それに隣接
する方向上の根巻部外周面と密接する２箇所に、定置板
８を定置してこれを第１定置板８Ａと第２定置板８Ｂと
した上、第１定置板８Ａには第１抵抗板１１Ａを、又第
２定置板８Ｂには第２抵抗板１１Ｂをそれぞれ嵌合打設
し、又残された２方向上には将来の根巻部３の外周面よ
り離間して、定置板８のみを定置してこれを第３定置板
８Ｃと第４定置板８Ｄとし、次に植入穴内に根巻部３を
植入して、その外周面を第１定置板８Ａと第２定置板８
Ｂに密接せしめて定置した後、第３定置板８Ｃと第４定
置板８Ｄを移動せしめてそれぞれを根巻部３に密接せし
め、これら第３定置板８Ｃと第４定置板８Ｄとのそれぞ
れに第３抵抗板１１Ｃと第４抵抗板１１Ｄを打設し、か
くして前記根巻部３の４等分方向の外周面をそれぞれの
定置板８Ａ、８Ｂ８Ｃ、８Ｄによって密接包囲した上、
それぞれの抵抗板１１Ａ、１１Ｂ、１１Ｃ、１１Ｄの係
合環１３にメーンワイヤーロープ１５を共通して通入し
たうえ、該メーンワイヤーロープ１５を充分に緊締結合
し、更に根巻部３の上辺に円形耐圧材１６を定置し、該
円形耐圧材１６とそれぞれの抵抗板１１Ａ、１１Ｂ、１
１Ｃ、１１Ｄ間のメーンワイヤーロープ１５とを緊締ロ
ープ１７にて緊締結合して樹木植栽を定置するようにし
ても良い。
や大径に掘削した植入穴１の中心部より、略４等分方向
にて将来根巻部３を植入穴１の中心部に定置した場合を
計測し、該４等分方向の何れかの一方向と、それに隣接
する方向上の根巻部外周面と密接する２箇所に、定置板
８を定置してこれを第１定置板８Ａと第２定置板８Ｂと
した上、第１定置板８Ａには第１抵抗板１１Ａを、又第
２定置板８Ｂには第２抵抗板１１Ｂをそれぞれ嵌合打設
し、又残された２方向上には将来の根巻部３の外周面よ
り離間して、定置板８のみを定置してこれを第３定置板
８Ｃと第４定置板８Ｄとし、次に植入穴内に根巻部３を
植入して、その外周面を第１定置板８Ａと第２定置板８
Ｂに密接せしめて定置した後、第３定置板８Ｃと第４定
置板８Ｄを移動せしめてそれぞれを根巻部３に密接せし
め、これら第３定置板８Ｃと第４定置板８Ｄとのそれぞ
れに第３抵抗板１１Ｃと第４抵抗板１１Ｄを打設し、か
くして前記根巻部３の４等分方向の外周面をそれぞれの
定置板８Ａ、８Ｂ８Ｃ、８Ｄによって密接包囲した上、
それぞれの抵抗板１１Ａ、１１Ｂ、１１Ｃ、１１Ｄの係
合環１３にメーンワイヤーロープ１５を共通して通入し
たうえ、該メーンワイヤーロープ１５を充分に緊締結合
し、更に根巻部３の上辺に円形耐圧材１６を定置し、該
円形耐圧材１６とそれぞれの抵抗板１１Ａ、１１Ｂ、１
１Ｃ、１１Ｄ間のメーンワイヤーロープ１５とを緊締ロ
ープ１７にて緊締結合して樹木植栽を定置するようにし
ても良い。
【００１３】又、前記抵抗板１１Ａ、１１Ｂ、１１Ｃ、
１１Ｄの前記係合環１３に前記メーンワイヤーロープ１
５を共通して通入し、該メーンワイヤーロープ１５を緊
締結合する際、前記根巻部３と前記メーンワイヤーロー
プ１５間に必要に応じて耐圧材７を介在するようにして
も良い。
１１Ｄの前記係合環１３に前記メーンワイヤーロープ１
５を共通して通入し、該メーンワイヤーロープ１５を緊
締結合する際、前記根巻部３と前記メーンワイヤーロー
プ１５間に必要に応じて耐圧材７を介在するようにして
も良い。
【００１４】
【作用及び実施例】以下、本発明について説明をする。
まず、図１側面図及び図２平面図をもって、これは所定
の幅と長さの細長鋼板を屈曲して起き上がり面と平板面
９とし、且つ平板面９上には図示せる如き三角形状の定
置環１０を固着して定置板８を構成するのである。
まず、図１側面図及び図２平面図をもって、これは所定
の幅と長さの細長鋼板を屈曲して起き上がり面と平板面
９とし、且つ平板面９上には図示せる如き三角形状の定
置環１０を固着して定置板８を構成するのである。
【００１５】次に、図３側面図及び図４に示すように、
所定の幅と長さの細長鋼板をもって抵抗板１１とし、そ
の丈長上の中心線上を押出加工してリブ１２とすると共
に、その全丈長をリブ１２押出側に所定の湾曲度の正円
弧状に湾曲加工し、且つ該リブ１２の丈長上の中央部内
側には加撃板１４を固着すると共に前記リブ１２の後端
外弧面上には係合環１３を固着したものである。
所定の幅と長さの細長鋼板をもって抵抗板１１とし、そ
の丈長上の中心線上を押出加工してリブ１２とすると共
に、その全丈長をリブ１２押出側に所定の湾曲度の正円
弧状に湾曲加工し、且つ該リブ１２の丈長上の中央部内
側には加撃板１４を固着すると共に前記リブ１２の後端
外弧面上には係合環１３を固着したものである。
【００１６】上記の定置板８と抵抗板１１は図５に示す
ように植入穴１の穴底に定置板８を定置した上、定置環
１０に抵抗板１１を通入し、その湾曲平板面を起き上が
り面に密接せしめた状態において、先ず加撃板１４に専
用工具を嵌着して打設し、加撃板１４が地中に没するに
及び、今度は後端部を加撃して打設し、該後端部が起き
上がり面の上辺と一致したところで打設を終わる如くに
施行されるのものである。
ように植入穴１の穴底に定置板８を定置した上、定置環
１０に抵抗板１１を通入し、その湾曲平板面を起き上が
り面に密接せしめた状態において、先ず加撃板１４に専
用工具を嵌着して打設し、加撃板１４が地中に没するに
及び、今度は後端部を加撃して打設し、該後端部が起き
上がり面の上辺と一致したところで打設を終わる如くに
施行されるのものである。
【００１７】以下、本発明の施行方法について説明をす
ると、図６の如く根巻部３に見合ってやや大型方形の植
入穴１を掘削し、将来根巻部３が定置されるべき円形状
の点線指示の予定位置にて、４等分点の隣接せる２点に
例えば第１定置板８Ａと第２定置板８Ｂを定置し、それ
ぞれに第１抵抗板１１Ａと第２抵抗板１１Ｂを打設す
る。
ると、図６の如く根巻部３に見合ってやや大型方形の植
入穴１を掘削し、将来根巻部３が定置されるべき円形状
の点線指示の予定位置にて、４等分点の隣接せる２点に
例えば第１定置板８Ａと第２定置板８Ｂを定置し、それ
ぞれに第１抵抗板１１Ａと第２抵抗板１１Ｂを打設す
る。
【００１８】続いて、第３定置板８Ｃと第４定置板８Ｄ
は、根巻部３の予定位置より隔離して植入穴１の側壁に
接する如くに位置せしめるのである。
は、根巻部３の予定位置より隔離して植入穴１の側壁に
接する如くに位置せしめるのである。
【００１９】この状態において根巻部３を植入すると、
第３定置板８Ｃと第４定置板８Ｄは予定位置より離隔さ
せてあるから根巻部３は何等の妨害がなく、予定位置上
に植入し得るのである。
第３定置板８Ｃと第４定置板８Ｄは予定位置より離隔さ
せてあるから根巻部３は何等の妨害がなく、予定位置上
に植入し得るのである。
【００２０】かくして根巻部３を第１定置板８Ａと第２
定置板８Ｂに密接せしめて植入したならば、ここで図７
の如く第３定置板８Ｃと第４定置板８Ｄを根巻部３に密
接する如くに押し付けた上、図８の如く第３定置板８Ｃ
には第３抵抗板１１Ｃを、又第４定置板８Ｄには第４抵
抗板１１Ｄを打設するのであるが（図９参照）、それぞ
れの定置板８は植入穴１内にて根巻部３の４方向外側面
を包囲して密接し、しかも該定置板８はそれぞれの抵抗
板１１によって確実に不動化定置されることになり、こ
の状態は根巻部３は植入穴１の下底より大きく根を張っ
た状態で、これは完全に根づいた以上の強力な不倒姿勢
となるのである。
定置板８Ｂに密接せしめて植入したならば、ここで図７
の如く第３定置板８Ｃと第４定置板８Ｄを根巻部３に密
接する如くに押し付けた上、図８の如く第３定置板８Ｃ
には第３抵抗板１１Ｃを、又第４定置板８Ｄには第４抵
抗板１１Ｄを打設するのであるが（図９参照）、それぞ
れの定置板８は植入穴１内にて根巻部３の４方向外側面
を包囲して密接し、しかも該定置板８はそれぞれの抵抗
板１１によって確実に不動化定置されることになり、こ
の状態は根巻部３は植入穴１の下底より大きく根を張っ
た状態で、これは完全に根づいた以上の強力な不倒姿勢
となるのである。
【００２１】本発明はこれを更に強化するため図１０の
平面図及び図１１の側面図に示す如く、それぞれの抵抗
板１１の係合環１３にメーンワイヤーロープ１５を共通
して通入し、メーンワイヤーロープ１５に接する根巻部
との間に耐圧材７を介在せしめ、任意の１箇所において
その両端末を緊締するのであるが、それぞれの抵抗板１
１は地中に打設された強固支持体であるから、メーンワ
イヤーロープ１５の緊締によって何れかに移動する如き
危惧はなく、只単純に締め付けるだけで充分であるから
特に習熟する必要はなく、更に又必要に応じては根巻部
上辺に円形耐圧材１６を着装して、該円形耐圧材１６と
それぞれのアンカー１１とアンカー１１間のメーンワイ
ヤーロープ１５とを緊締ロープ１７にて確実に緊締する
と、その耐倒伏強度は一層強化されるのである。
平面図及び図１１の側面図に示す如く、それぞれの抵抗
板１１の係合環１３にメーンワイヤーロープ１５を共通
して通入し、メーンワイヤーロープ１５に接する根巻部
との間に耐圧材７を介在せしめ、任意の１箇所において
その両端末を緊締するのであるが、それぞれの抵抗板１
１は地中に打設された強固支持体であるから、メーンワ
イヤーロープ１５の緊締によって何れかに移動する如き
危惧はなく、只単純に締め付けるだけで充分であるから
特に習熟する必要はなく、更に又必要に応じては根巻部
上辺に円形耐圧材１６を着装して、該円形耐圧材１６と
それぞれのアンカー１１とアンカー１１間のメーンワイ
ヤーロープ１５とを緊締ロープ１７にて確実に緊締する
と、その耐倒伏強度は一層強化されるのである。
【００２２】
【発明の効果】本発明は根巻部３の４方向側面に密接せ
しめて、定置板８と抵抗板１１をもってあたかも大樹が
根を張った状態を形成し、而もそれぞれの抵抗板１１は
それぞれが単独で耐力使命を果たさんとするものではな
く、メーンワイヤーロープ１５をもって４ケの抵抗板と
根巻部３と一体化に緊締した上、これを更に円形耐圧材
と緊締ロープにて頑丈に固定化するものであるから倒伏
耐力は更に強力となる。更に、その施行に当たっては何
等の習熟性を要するものではなくその作業は極めて迅
速、簡便である。
しめて、定置板８と抵抗板１１をもってあたかも大樹が
根を張った状態を形成し、而もそれぞれの抵抗板１１は
それぞれが単独で耐力使命を果たさんとするものではな
く、メーンワイヤーロープ１５をもって４ケの抵抗板と
根巻部３と一体化に緊締した上、これを更に円形耐圧材
と緊締ロープにて頑丈に固定化するものであるから倒伏
耐力は更に強力となる。更に、その施行に当たっては何
等の習熟性を要するものではなくその作業は極めて迅
速、簡便である。
【図１】本発明に係る定置板の側面図である。
【図２】本発明に係る定置板の平面図である。
【図３】本発明に係る抵抗板の側面図である。
【図４】本発明に係る抵抗板の断面図である。
【図５】本発明に係る定置板と抵抗板との係合施行状態
を示すものである。
を示すものである。
【図６】〜
【図１１】本発明の施行状態及び要領を示す図である。
【図１２】従来技術に係る側面図である。
【図１３】従来技術に係る平面図である。
【図１４】樹木の倒伏時における耐力の分布状態を示す
ものである。
ものである。
１…植入穴、２…樹木、３…根巻部、４…アンカー、５
…上引棒、６…ワイヤーロープ、７…耐圧材、８…定置
板、８Ａ…第１定置板、８Ｂ…第２定置板、８Ｃ…第３
定置板、９…屈曲面、１０…定置環、１１…抵抗板、１
１Ａ…第１抵抗板、１１Ｂ…第２抵抗板、１１Ｃ…第３
抵抗板、１１Ｄ…第４抵抗板、１２…リブ、１３…係合
環、１４…加撃板、１５…メーンワイヤーロープ、１６
…円形耐圧材、１７…緊締ロープ、Ｐ…倒伏方向、Ｘ…
根巻部移動方向、Ｍ…回動支点、Ｎ…回動運動方向。
…上引棒、６…ワイヤーロープ、７…耐圧材、８…定置
板、８Ａ…第１定置板、８Ｂ…第２定置板、８Ｃ…第３
定置板、９…屈曲面、１０…定置環、１１…抵抗板、１
１Ａ…第１抵抗板、１１Ｂ…第２抵抗板、１１Ｃ…第３
抵抗板、１１Ｄ…第４抵抗板、１２…リブ、１３…係合
環、１４…加撃板、１５…メーンワイヤーロープ、１６
…円形耐圧材、１７…緊締ロープ、Ｐ…倒伏方向、Ｘ…
根巻部移動方向、Ｍ…回動支点、Ｎ…回動運動方向。
Claims (3)
- 【請求項１】植栽のための根巻部３の径よりもやや大径
に掘削した植入穴１の中心部より、略４等分方向にて将
来根巻部３を植入穴１の中心部に定置した場合を計測
し、該４等分方向の何れかの一方向と、それに隣接する
方向上の根巻部外周面と密接する２箇所に、定置板８を
定置してこれを第１定置板８Ａと第２定置板８Ｂとした
上、第１定置板８Ａには第１抵抗板１１Ａを、又第２定
置板８Ｂには第２抵抗板１１Ｂをそれぞれ嵌合打設し、
又残された２方向上には将来の根巻部３の外周面より離
間して、定置板８のみを定置してこれを第３定置板８Ｃ
と第４定置板８Ｄとし、次に植入穴内に根巻部３を植入
して、その外周面を第１定置板８Ａと第２定置板８Ｂに
密接せしめて定置した後、第３定置板８Ｃと第４定置板
８Ｄを移動せしめてそれぞれを根巻部３に密接せしめ、
これら第３定置板８Ｃと第４定置板８Ｄとのそれぞれに
第３抵抗板１１Ｃと第４抵抗板１１Ｄを打設し、かくし
て前記根巻部３の４等分方向の外周面をそれぞれの定置
板８Ａ、８Ｂ８Ｃ、８Ｄによって密接包囲した上、それ
ぞれの抵抗板１１Ａ、１１Ｂ、１１Ｃ、１１Ｄの係合環
１３にメーンワイヤーロープ１５を共通して通入し、該
メーンワイヤーロープ１５を充分に緊締結合して樹木植
栽を定置することを特徴とした樹木植栽の定置方法。 - 【請求項２】植栽のための根巻部３の径よりもやや大径
に掘削した植入穴１の中心部より、略４等分方向にて将
来根巻部３を植入穴１の中心部に定置した場合を計測
し、該４等分方向の何れかの一方向と、それに隣接する
方向上の根巻部外周面と密接する２箇所に、定置板８を
定置してこれを第１定置板８Ａと第２定置板８Ｂとした
上、第１定置板８Ａには第１抵抗板１１Ａを、又第２定
置板８Ｂには第２抵抗板１１Ｂをそれぞれ嵌合打設し、
又残された２方向上には将来の根巻部３の外周面より離
間して、定置板８のみを定置してこれを第３定置板８Ｃ
と第４定置板８Ｄとし、次に植入穴内に根巻部３を植入
して、その外周面を第１定置板８Ａと第２定置板８Ｂに
密接せしめて定置した後、第３定置板８Ｃと第４定置板
８Ｄを移動せしめてそれぞれを根巻部３に密接せしめ、
これら第３定置板８Ｃと第４定置板８Ｄとのそれぞれに
第３抵抗板１１Ｃと第４抵抗板１１Ｄを打設し、かくし
て前記根巻部３の４等分方向の外周面をそれぞれの定置
板８Ａ、８Ｂ、８Ｃ、８Ｄによって密接包囲した上、そ
れぞれの抵抗板１１Ａ、１１Ｂ、１１Ｃ、１１Ｄの係合
環１３にメーンワイヤーロープ１５を共通して通入した
うえ、該メーンワイヤーロープ１５を充分に緊締結合
し、更に根巻部３の上辺に円形耐圧材１６を定置し、該
円形耐圧材１６とそれぞれの抵抗板１１Ａ、１１Ｂ、１
１Ｃ、１１Ｄ間のメーンワイヤーロープ１５とを緊締ロ
ープ１７にて緊締結合して樹木植栽を定置することを特
徴とした請求項１記載の樹木植栽の定置方法。 - 【請求項３】前記抵抗板１１Ａ、１１Ｂ、１１Ｃ、１１
Ｄの前記係合環１３に前記メーンワイヤーロープ１５を
共通して通入し、該メーンワイヤーロープ１５を緊締結
合する際、前記根巻部３と前記メーンワイヤーロープ１
５間に必要に応じて耐圧材７を介在することを特徴とし
た請求項１記載の樹木植栽の定置方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3347897A JPH0714305B2 (ja) | 1991-12-03 | 1991-12-03 | 樹木植栽の定置方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3347897A JPH0714305B2 (ja) | 1991-12-03 | 1991-12-03 | 樹木植栽の定置方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05153877A true JPH05153877A (ja) | 1993-06-22 |
| JPH0714305B2 JPH0714305B2 (ja) | 1995-02-22 |
Family
ID=18393346
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3347897A Expired - Lifetime JPH0714305B2 (ja) | 1991-12-03 | 1991-12-03 | 樹木植栽の定置方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0714305B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07147848A (ja) * | 1991-12-03 | 1995-06-13 | Toho Leo Kk | 樹木の支持施工方法 |
| CN102511264A (zh) * | 2011-12-05 | 2012-06-27 | 天津海林园艺环保科技工程有限公司 | 沿海滩涂苗木反季带冠种植技术 |
| US8567118B2 (en) | 2006-02-14 | 2013-10-29 | Sarah E. Farmer | Belowground tree anchoring apparatus and method |
| CN112753482A (zh) * | 2018-08-07 | 2021-05-07 | 张晓旭 | 一种用于苗木逆风支撑架的底部自动加固结构 |
| CN114208584A (zh) * | 2022-01-18 | 2022-03-22 | 盖志君 | 一种林业植树造林用幼苗扶持装置 |
-
1991
- 1991-12-03 JP JP3347897A patent/JPH0714305B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07147848A (ja) * | 1991-12-03 | 1995-06-13 | Toho Leo Kk | 樹木の支持施工方法 |
| US8567118B2 (en) | 2006-02-14 | 2013-10-29 | Sarah E. Farmer | Belowground tree anchoring apparatus and method |
| CN102511264A (zh) * | 2011-12-05 | 2012-06-27 | 天津海林园艺环保科技工程有限公司 | 沿海滩涂苗木反季带冠种植技术 |
| CN112753482A (zh) * | 2018-08-07 | 2021-05-07 | 张晓旭 | 一种用于苗木逆风支撑架的底部自动加固结构 |
| CN114208584A (zh) * | 2022-01-18 | 2022-03-22 | 盖志君 | 一种林业植树造林用幼苗扶持装置 |
| CN114208584B (zh) * | 2022-01-18 | 2022-12-27 | 盖志君 | 一种林业植树造林用幼苗扶持装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0714305B2 (ja) | 1995-02-22 |
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