JPH05152885A - オーバートーン水晶振動子 - Google Patents

オーバートーン水晶振動子

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JPH05152885A
JPH05152885A JP30963191A JP30963191A JPH05152885A JP H05152885 A JPH05152885 A JP H05152885A JP 30963191 A JP30963191 A JP 30963191A JP 30963191 A JP30963191 A JP 30963191A JP H05152885 A JPH05152885 A JP H05152885A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crystal oscillator
main electrode
electrode
area
main
Prior art date
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Pending
Application number
JP30963191A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichiro Yagi
慎一郎 矢木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Meidensha Corp, Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Meidensha Corp
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  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 基本波振動を抑えるとともに自動化を容易に
したものである。 【構成】 オーバートーン水晶振動子片11の主面12
の中央部には主電極13を形成する。主電極13には電
極リード部14を電気的接続を保って形成される。電極
リード部14には第1,第2質量付加部15,17が接
続される。水晶振動子片11の上部の外周には第3質量
付加部18が形成される。第1〜第3質量付加部15,
17,18と主電極13および電極リード部14との間
に間隔Wを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はオーバートーン水晶発
振器に使用するオーバートーン水晶振動子に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】オーバートーン水晶振動子を発振させる
には、低次(基本波)モードでの発振を抑えるために、
LC共振回路を設けて、低次(基本波)モードでの発振
条件を満足させないように、回路側で調整したり、ま
た、オーバートーン水晶振動子自体に低次モードを抑制
するための振動吸収部材を負荷したりする手段を講じて
いる。(実願平1−152346号,特公昭58−29
890号) また、振動エネルギを周辺まで拡散させて支持により振
動を吸収したりする手段もある。(特開平3−1710
号)、この他、主電極を水晶振動子片の中央より支持部
側に偏心させて振動を吸収したり、主電極と振動エネル
ギ伝播部の距離を調整し、水晶振動子片周辺部の遮断周
波数を中央部より小さくし振動エネルギを漏洩させたり
する手段がある。(特開平1−114209号)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述したLC共振回路
にて、低次モードを抑圧しようとすると、特にコイルに
よって自励発振が生じたり、必要なオーバートーン次数
以外で発振してしまう等、回路設計が複雑になる問題が
ある。また、振動吸収部材を付加する手段は水晶振動子
片への適正な付加位置に精度よく塗布できないことや、
この塗布工程があるために自動化しにくいという問題が
ある。この他に、振動エネルギを周辺まで拡散させて支
持により吸収する方法は、両端支持の場合に効果を発揮
する。しかし、片端支持の場合には効果が半減し、効果
を得るためには支持部を堅牢にせざるを得なく、衝撃や
歪み等の他の問題が生じてくる。
【0004】前述したように主電極を偏心させたもの
は、特に小形振動子片の場合、主振動の他に予測できな
い振動モードが発生したりするので、安定した周波数温
度特性が望めない問題がある。最後に、水晶振動子片周
辺部の遮断周波数を中央部より小さくする手段は、小さ
くする割合を現状の蒸着工程で精度よく抑えることが難
しく、歩留的に問題がある。
【0005】この発明は上記の事情に鑑みてなされたも
ので、主電極を蒸着する際に、質量付加部分も同時に蒸
着して成膜を形成することにより、基本波振動を抑える
ことができるとともに自動化を容易にしたオーバートー
ン水晶振動子を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するために、矩形状の水晶振動子における主電極面
積を水晶振動子片の主面の面積の23%以下とするとと
もに、前記主電極以外に、水晶振動子片の長さ方向の主
電極の両側にその一部は電極リード部を兼ねた質量付加
部材を、電極リード部以外は夫々主電極と所定の間隔を
設けて主電極と同様に蒸着成膜したことを特徴とするも
のである。
【0007】
【作用】水晶振動子片の主電極面積が水晶振動子片の主
面の面積の23%以下に成膜すると、質量付加効果が等
価抵抗比(CI値)でほぼ3倍以上となって、第3高調
波に対して基本波に対して基本波のCI値が大きくな
る。これにより、基本波の発振が抑制される。
【0008】
【実施例】以下この発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1はこの発明の第1実施例で、図1において、
11は矩形状に形成されたオーバートーン水晶振動子片
で、この水晶振動子片11の主面12の中央部には主電
極13を蒸着により形成する。この主電極13は図示し
ないが、水晶振動子片11の裏面の主面上にも対向して
形成される。主電極13には電極リード部14が蒸着に
より主電極13とともに主面12に形成される。この電
極リード部14は単なる電極リード部としての役割以外
に更に質量付加部をも兼ねさせるべくその面積を大とす
るとともに、第1質量付加部15が水晶振動子片11の
側面16から裏面にかけて前述と同様に蒸着により形成
される。17は水晶振動子片11の裏面の主面上に形成
された主電極の電極リード部に接続される第2質量付加
部である。18は第3質量付加部で、この第3質量付加
部18は水晶振動子片11の図示上部の外周に前述と同
様の手段で形成される。
【0009】なお、第1〜第3質量付加部15,17,
18は図示のように主電極13の上端や下端および電極
リード部14から一定間隔Wを隔て形成される。
【0010】図2は図1に示すように形成された水晶振
動子片11をベース21に設けられたリード22,23
に取り付け、キャップ24を被せて振動子25を構成し
た水晶振動子の構成説明図である。
【0011】次に図1に示した水晶振動子片11の主電
極13の面積を、2.5mm2に形成して前記間隔Wパ
ラメータとしたときの基本波(1st)と第3高調波
(3rd)の等価抵抗値(CI値)を測定した結果を表
1および図3に示す。
【0012】
【表1】
【0013】なお、水晶振動子片11の主面12の面積
は12.6mm2であり、主電極面積(2.5mm2)と
主面の面積との比率は19.8%である。
【0014】次に主電極の面積を3.25mm2にした
ときのCI値の測定結果を表2に示す。このときの主面
の面積と主電極面積(3.25mm2)との比率は2
5.8%である。
【0015】
【表2】
【0016】上記表2のように主電極面積を大きくする
と、質量付加効果が等価抵抗比で2倍以下と小さくな
る。更に主電極面積を変化させてCI値を測定した結
果、主電極面積の水晶振動子片主面の面積に対する比率
が23%以下であれば等価抵抗比がほぼ3倍以上となる
ので、主電極面積を水晶振動子片主面の面積の23%以
下とし、主電極と質量付加部の間隔Wを水晶振動子片の
幅寸法(2mm)の15〜25%とすると、3rdのC
I値を大きくすることなく、1st(基本波)のCI値
を大きくすることができ、等価抵抗比で見ると、3倍以
上は得ることができる。これは3rdに対して1stの
CI値が高く、1stが発振しにくくなることである。
すなわち、1stの発振を抑制できることである。
【0017】なお、表1,表2においては、第1〜第3
質量付加部の蒸着材料を主電極と同じ材料としたもので
あるが、第1〜第3質量付加部に密度のより大きい材料
(例えば金18.88×10-3kg/m3)を使用する
ことにより、本実施例以上の効果が得られた。
【0018】図4は上述した水晶振動子片11の主面と
主電極13の面積を求めるときの説明図で、図4におい
て、ELは主電極の長さ、EBは主電極の幅、Lは水晶振
動子片11の長さ、Bは水晶振動子片11の幅である。
【0019】図5a,b,c、図6a,b,cおよび図
7a〜fはこの発明の第2,第3および第4実施例を示
すもので、図5a,b,cの第2実施例は第3質量付加
部18を主面12の片面のみに蒸着したもので、水晶振
動子片11の側面には何にも蒸着膜を形成しないように
したものである。なお、図5aは正面図、図5bは側面
図、図5cは裏面図である。
【0020】図6a,b,c,の第3実施例は第3質量
付加部18を主面12の両面に蒸着したもので、水晶振
動子片11の側面には何にも蒸着しないようにしたもの
である。
【0021】図7a〜fの第4実施例は第1実施例の第
1,第2質量付加部15,17および第3質量付加部1
8に、更に質量付加部を水晶振動子片11の上面と下面
に付与したものである。上記第2〜第4実施例に示す質
量付加部を水晶振動子片に形成しても第1実施例と同様
の特性を得ることができる。特に、質量付加部を図4と
図7a〜fのように間隔Wをもって規定すると、水晶振
動子片の幅寸法の15〜25%とすることで、3rdの
振動を抑圧することなく、1stの振動を抑えることが
でき、その等価抵抗比は3倍以上になる。
【0022】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
基本波の振動を抑圧するのに、質量付加効果を使用して
いるので、主電極を蒸着により成膜するときに、同様に
質量付加部も蒸着成膜することにより、基本波の抑圧が
できるとともに自動化も容易にできる利点がある。ま
た、この発明では主電極の面積を水晶振動子片の面積の
23%以下とすることにより、基本波振動を抑制できる
ようになる。更に、主電極以外の所に質量付加部を主電
極と同じ、若しくは密度のより大きいものを蒸着するこ
とで基本波振動を抑圧できる。これらの利点からオーバ
ートーン水晶振動子の製造が容易になり、かつ発振器に
使用する場合の回路等も、基本波振動の場合と同様に取
り扱える利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示す斜視図。
【図2】第1実施例を水晶振動子として組立たときの構
成図。
【図3】図1の間隔Wに対する等価抵抗比の特性図。
【図4】図1の水晶振動子片11の主面と主電極の面積
を求めるときの説明図。
【図5】第2実施例を示すもので、aは正面図、bは側
面図、cは裏面図。
【図6】第3実施例を示すもので、aは正面図、bは側
面図、cは裏面図。
【図7】第4実施例を示すもので、aは正面図、b,c
は左および右側面図、dは裏面図、eは上面図、fは下
面図。
【符号の説明】
11…水晶振動子片、12…主面、13…主電極、14
…電極リード部、15…第1質量付加部、16…側面、
17…第2質量付加部、18…第3質量付加部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩形状の水晶振動子片における主電極面
    積を水晶振動子片の主面の面積の23%以下とするとと
    もに、前記主電極以外に、水晶振動子片の長さ方向の主
    電極の両側にその一部は電極リード部を兼ねた質量付加
    部材を、電極リード部材以外は夫々主電極と所定の間隔
    を設けて主電極と同様に蒸着成膜したことを特徴とする
    オーバートーン水晶振動子。
JP30963191A 1991-11-26 1991-11-26 オーバートーン水晶振動子 Pending JPH05152885A (ja)

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JP30963191A JPH05152885A (ja) 1991-11-26 1991-11-26 オーバートーン水晶振動子

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JPH05152885A true JPH05152885A (ja) 1993-06-18

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JP (1) JPH05152885A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108462478A (zh) * 2017-02-21 2018-08-28 日本电波工业株式会社 压电装置
JP2018137715A (ja) * 2017-02-21 2018-08-30 日本電波工業株式会社 圧電デバイス

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CN108462478A (zh) * 2017-02-21 2018-08-28 日本电波工业株式会社 压电装置
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