JPH0515215U - 照明器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高周波点灯方式による点灯装置を備えた器具
本体の薄型化をはかった照明器具を実現する。 【構成】 点灯装置３は、中央が高い山形に長軸に沿っ
て形成されたケース２２の内に、電子部品を実装した基
板２３が収納されて構成されている。基板２３に実装さ
れる電子部品は、基板２３の長軸に沿った側縁よりに
は、背が低い電子部品や脚で直角に曲げることにより高
さの低くなる電子部品を配置し、基板２３の長軸に沿っ
た中央よりには基本的に背が高く脚で曲げても背の低く
なりにくい電子部品を配置している。そして、この点灯
装置３は、最も背の高い部分を反射板５の山形の最も背
の高い部分にほぼ一致させて、取付台４を介して器具本
体１に取り付けられている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、高周波点灯方式等電子式の点灯装置を薄型の器具本体に無理なく収 納できるようにした照明器具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

近時、高周波点灯方式等による電子式の点灯装置を装備した照明器具が多数使 用されるようになっている。また、照明器具にあっては、器具本体の薄型化の動 きも盛んである。

【０００３】 このような背景において、照明器具の器具本体を薄型化しようとすると、点灯 装置の大きさにより、器具本体の高さが制限されるという可能性が高くなってき ている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

解決しようとする課題は、高周波点灯方式等電子式の点灯装置を備えた器具本 体の薄型化をはかった照明器具を実現することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、複数の直管蛍光灯とこの直管蛍光灯の間に取り付けられた電子式の 点灯装置とを器具本体に備え、山形をなす反射板を反射板の下方への山を直管蛍 光灯の間に配置して器具本体に取り付けて前記点灯装置を覆った照明器具におい て、中央部分に背の高い電子部品を配置して点灯装置をほぼ山形に形成し、点灯 装置の山形頂部を反射板の山形頂部にほぼ対応させて点灯装置を器具本体に設け たものである。

【０００６】

【実施例】

図１ないし図５は本考案の実施例を示すものであり、以下図面に基づき説明す る。

【０００７】 この照明器具は、天井等の取付面に取り付けて使用される直付け型照明器具で ある。器具本体１は、薄鋼板でほぼ矩形箱状に形成され、複数のソケット２や高 周波点灯方式による点灯装置３を固定した複数の取付台４を下面に取り付けてい る。そして、これら取付台４を覆って複数の山形を連続して設けた形状の反射板 ５をそれぞれの取付台４に固定し、複数の直管蛍光灯６をソケット２に装着し、 ソケット２及び直管蛍光灯６の両端近傍を器具本体１に取り付けたランプエンド カバー７で覆って構成されている。

【０００８】 器具本体１は、周縁に立ち上がり壁８とこの立ち上がり壁８に連続して形成さ れた鍔部９とを有している。そして、２個づつの取付台４を互いに対向させて取 り付けた間に、常夜灯ソケット１０を取り付けて常夜灯１１が装備されていると 共に、壁スイッチのＯＮ、ＯＦＦ操作によって直管蛍光灯６及び常夜灯１１の点 滅を制御する点滅制御装置１２が取り付けられている。

【０００９】 取付台４は、外鍔付の樋状に形成されていて、器具本体１の下面に当接して固 定され点灯装置３を取り付ける点灯装置取付部１３と、この点灯装置取付部１３ の両側部から曲げ起こされて外鍔状になりそれぞれ一端にソケット２を取り付け るソケット取付部１４とを有している。取付台４の点灯装置取付部１３は、ソケ ット取付部１４に比較して短くなっていて、ソケット取付部１４のソケット２を 取り付ける側の端部には点灯装置取付部１３との間に切り欠き１５が形成されて いる。また、ソケット取付部１４のソケット２取付側とは反対の端部近傍には反 射板取付ねじ孔１６がそれぞれ形成されている。

【００１０】 反射板５は、取付台４のソケット取付部１４に当接する部分でそれぞれ取付ね じ１７を反射板取付ねじ孔１６に螺合して合計８本の取付ねじ１７により取付台 ４に強固に固定され、器具本体１と共に強度部材として働き器具本体１のそり等 を防止するようになっている。また、反射板５には、器具本体１に装備された常 夜灯１１に対応して開口が設けられ透光性の常夜灯カバー１８が取り付けられて いる。

【００１１】 取付台４の点灯装置取付部１３に固定された点灯装置３は、取付台４のソケッ ト２の取り付けられた側に、出力電線を接続する出力コネクター１９が設けられ ている。また、点灯装置３の出力コネクター１９とは反対側には、外部からの電 源線が接続される端子台２０から引き回された電源電線が接続される電源コネク ター２１が設けられている。

【００１２】 点灯装置３の出力コネクター１９から導出された出力電線は、２本づつ対をな して各々ソケット２に接続される。この際、出力電線は、取付台４の切り欠き１ ５から取付台４のソケット取付部１４と器具本体１との間に導入され、点灯装置 ３との間に取付台４を介在させた状態で配線される。そのため、器具本体１を出 力電線のソケット２への接続のために大きくする必要がなく、照明器具の小型化 が可能である。

【００１３】 一方、電源電線は、器具本体１の中央部よりで端子台２０から点滅制御装置１ ２を介して点灯装置３の間に順次送り配線されていて、出力電線とはほぼ直角方 向に交差はしているが近接状態で平行になるところはなく、雑音の問題などが生 じる恐れがない。

【００１４】 点灯装置３は図３及び図４に示すように構成されている。この点灯装置３は、 中央が高い山形に長軸に沿って形成されたケース２２の内に、電子部品を実装し た基板２３が収納されて構成されている。基板２３に実装される電子部品は、基 板２３の長軸に沿った側縁よりには、背が低い電子部品や脚で直角に曲げること により高さの低くなる電子部品を配置し、基板２３の長軸に沿った中央よりには チョークトランス２４、２５や電解コンデンサー２６、２７のように基本的に背 が高く脚で曲げても背の低くなりにくい電子部品を配置している。そして、この 点灯装置３は、最も背の高い部分を反射板５の山形の最も背の高い部分にほぼ一 致させて、取付台４を介して器具本体１に取り付けられている。従って、点灯装 置３は、配光制御を行う上で必要な反射板５の山形の内に収納され、照明器具の 高さを低くすることができる。

【００１５】

【考案の効果】

以上説明したように本考案の照明器具は、点灯装置が最も背の高い部分を反射 板の山形の最も背の高い部分にほぼ一致させて器具本体に設けられていて、配光 制御を行う上で必要な反射板の山形の内に点灯装置が収納され、点灯装置の高さ が照明器具の高さの制約になることがなく、照明器具の高さを低くすることがで きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の照明器具を示す断面側面図である。

【図２】本考案の照明器具を示す反射板を取り除いた下
面図である。

【図３】本考案の照明器具の点灯装置を示すケースを除
いた側面図である。

【図４】本考案の照明器具の点灯装置を示すケースを除
いた下面図である。

【図５】本考案の照明器具の下面図である。

【符号の説明】

１ 器具本体 ２ ソケット ３ 点灯装置 ４ 取付台 ５ 反射板 ６ 直管蛍光灯 ２２ ケース ２３ 基板

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の直管蛍光灯とこの直管蛍光灯の
   間に取り付けられた電子式の点灯装置とを器具本体に備
   え、山形をなす反射板を反射板の下方への山を直管蛍光
   灯の間に配置して器具本体に取り付けて前記点灯装置を
   覆った照明器具において、中央部分に背の高い電子部品
   を配置して点灯装置をほぼ山形に形成し、点灯装置の山
   形頂部を反射板の山形頂部にほぼ対応させて点灯装置を
   器具本体に設けたことを特徴とする照明器具。