JPH0515035Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ブラインドの操作機構に関するもの
で、特に、ブラインドのルーバの回転操作を行う
ための回転操作棒に関するものである。

〔従来の技術〕

一般に、ブラインドの操作機構としては、ブラ
インドの開閉を行なう開閉操作機構、すなわち横
型ブラインドにおいてはルーバを昇降させ、ま
た、縦型ブラインドにおいてはルーバを横方向に
移動させてブラインドを開閉させる開閉機構と、
それぞれのルーバをその長手方向中心軸の周りに
一斉に回転させて遮光の調節を行なう回転操作機
構が設けられている。

従来、このような操作機構として、開閉操作お
よび回転操作の両方を操作コードによつて行なう
方式のものと、開閉操作を操作コードによつて行
ない、回転操作を回転操作棒によつて行なう方式
のものが使用されている。

しかし、一般に、操作の便宜上、開閉および回
転のための操作コードあるいは回転操作棒は、ブ
ラインドのヘツドボツクスの一端にまとめて配置
されているので、開閉および回転の両方に操作コ
ードが使用されているものでは両方の操作コード
がからみ合い、操作が煩雑となる。また、回転操
作棒を使用したものでは、回転操作棒自体の長さ
が固定しているため、不使用時に邪魔になると
か、邪魔にならないように回転操作棒の長さを短
かくすると、背が低い人には不便になるというよ
うな問題が生じてくる。

〔考案の目的〕

本考案の目的は、ルーバの回転を回転操作棒に
よつて行なう型式のブラインドの操作機構におけ
る上述の欠点を解消し、必要に応じて長さを変え
ることができるようにしたブラインドの回転操作
棒を提供することにある。

〔考案の概要〕

本考案によるブラインドの回転操作棒は、ブラ
インドのルーバの回転操作を、ブラインドのヘツ
ドボツクスから垂下している回転操作棒によつて
行なう型式のブラインドの操作機構に使用される
もので、その特徴とするところは、上端において
ヘツドボツクス内に設けられたルーバ回転装置に
連結される中軸と、この中軸の下部に対して抜差
自在に連結された操作筒により構成され、該中軸
と該操作筒とが抜差自在に連結する部分は非円形
断面をもつものとし、中軸の下端には、該中軸に
対する操作筒の下降を制限するストツパを設ける
とともに、さらに、該中軸下端の前記ストツパ下
側に該操作筒の内壁に弾性的に摩擦係合するバネ
を設けたことにある。

〔実施例〕

以下本考案を図面に示す実施例に基づいて説明
する。

第４図は本考案の回転操作棒を横型ブラインド
に適用した実施例を示す。

図示の実施例は横型ブラインドを示すが、本考
案は縦型ブラインドにも全く同様に適用できる。
第５図は第４図に示すブラインドのヘツドボツク
スの上面図である。第４図および第５図におい
て、１はヘツドボツクス、２は下板、３はルーバ
を示す。横型ブラインドにおいて、ルーバは一般
にスラツトと称されているので、以下、スラツト
と称する。スラツト３は、その両端付近で一対の
梯子状支持コード４，４により、水平に支持され
ている。この梯子状支持コード４，４の上端はヘ
ツドボツクス１内に軸支される回転ドラム５に係
止され、この回転ドラムを回転軸６を介して、回
転操作棒７により回転することにより、スラツト
の回転を行なう様になつている。

また昇降コード８は一端が下板２に固定され、
各スラツト３に設けられた挿通孔を通つて上方に
導びかれヘツドボツクス１内に導入され、ヘツド
ボツクス１の一端付近から適宜のストツパー９を
介して再度ヘツドボツクス外に導出され、昇降操
作コード８′となつている。

本考案の回転操作機構において、回転操作棒７
は非内形断面（図示の場合は四角形）の金属棒等
よりなる中軸１０と、該中軸１０に抜差自在に連
結された操作筒１１により構成されていて、中軸
の上端には連結具１２が設けられている。この連
結具１２はヘツドボツクス１内に水平に軸架され
た回転軸６の一端付近に配置される伝達ギヤの駆
動ギヤ（図示せず）にフレキシブルワイヤ１３等
を介して連結可能となつている。中軸の他端は操
作筒１１に抜差自在に嵌合している。この操作筒
１１の上端には絞り加工による縮径部１４が形成
されていて、この縮径部の断面形状は中軸１０の
回転を阻止する為、中軸と同様の非円形断面（図
示のものでは四角形断面）となつている。中軸１
０の下端付近には、上記縮径部１４の下部に当接
してそれ以上操作筒が下降することを阻止するス
トツパー１５が設けられる。更にこのストツパー
１５の下には操作筒１１が内壁に当接して、中軸
１０と操作筒１１の摺動に適宜の抵抗を与える摩
擦係合部材として金属の線材よりなるバネ１６が
設けられ、バネ１６の弾性により操作筒の内壁に
摩擦係合する。

〔作用・効果〕

本考案は上述の構造であるので、回転操作棒７
を互に抜差自在に嵌合した中軸１０および操作筒
１１により構成したので、操作棒自体伸縮可能で
適宜の長さにして使用することが可能である。ま
た、中軸と操作筒との間には摩擦抵抗部材として
バネを設けたので、回転操作棒は調節された任意
の長さに固定することができ、中軸の下端に設け
られたバネは操作筒の内壁を押圧するため、操作
筒を上下に移動させたときに中軸の表面に摩擦に
より擦り傷ができず、回転操作棒の意匠を損うこ
とがない。

また、中軸と操作筒が抜差自在に嵌合した部分
は非円形に構成されているので、操作筒の回転は
確実に中軸に伝達されて、ブラインドの回転操作
を行なうことができ、さらにこの部分にストツパ
ーが設けられているので、操作筒が抜け落ちるこ
とはない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るブラインドの回転操作棒
を示す一部切断正面図、第２図は第１図の−
線における断面図、第３図は第１図の一部を拡大
して示す断面図、第４図は本考案回転操作棒を適
用した横型ブラインドの正面図、第５図は第４図
に示すヘツドボツクスの上面図である。 １……ヘツドボツクス、２……下板、３……ス
ラツト、４……梯子状支持コード、５……回転ド
ラム、６……回転軸、７……回転操作棒、８……
昇降コード、９……ストツパー、１０……中軸、
１１……操作筒、１２……連結具、１３……フレ
キシブルワイヤ、１４……縮径部、１５……スト
ツパー、１６……バネ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ブラインドのルーバの回転操作を、ブラインド
   のヘツドボツクスから垂下している回転操作棒に
   よつて行なう型式のブラインドの操作機構に使用
   されるブラインドの回転操作棒において、上端に
   おいてヘツドボツクス内に設けられたルーバ回転
   操作に連結される中軸と、この中軸の下部に対し
   て抜差自在に連結された操作筒により構成され、
   該中軸と該操作筒とが抜差自在に連結する部分は
   非円形断面をもつものとし、中軸の下端には該中
   軸に対する操作筒の下降を制限するストツパを設
   けるとともに、さらに、該中軸下端の前記ストツ
   パ下側に該操作筒の内壁に弾性的に摩擦係合する
   バネを設けたことを特徴とするブラインドの回転
   操作棒。