JPH05149665A - 冷蔵庫の氷温室温度制御装置 - Google Patents

冷蔵庫の氷温室温度制御装置

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JPH05149665A
JPH05149665A JP31260091A JP31260091A JPH05149665A JP H05149665 A JPH05149665 A JP H05149665A JP 31260091 A JP31260091 A JP 31260091A JP 31260091 A JP31260091 A JP 31260091A JP H05149665 A JPH05149665 A JP H05149665A
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JP
Japan
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temperature
ice
ice greenhouse
control
chamber
Prior art date
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Application number
JP31260091A
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English (en)
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Toshimichi Hirata
俊通 平田
Masashi Toyoshima
昌志 豊嶋
Motoharu Kobayashi
素晴 小林
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 氷温室と冷凍室の温度変化状態に基づいて自
動的に氷温室の設定温度を修正できるようにした冷蔵庫
の氷温室温度制御装置を提供することを目的とする。 【構成】 氷温室温度制御装置51は、氷温室の温度を
設定する温度設定手段52の設定温度Aと氷温室温度セ
ンサ53の検出した氷温室温度Dとの差C及び冷凍室温
度センサ43の検出した冷凍室温度F並びにHダンパ−
の開閉比Eに基づき前記設定温度を修正した氷温室の制
御温度Hを決定する温度決定部58と、この制御温度と
氷温室温度とに基づきHダンパー50の動作を制御する
制御信号を出力する信号出力部69とを備えたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、氷温室専用のダクト及
び冷気制御装置を有した冷蔵庫の氷温室温度制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】本発明に先行する実公平2−2174
3号公報には、冷凍室と冷蔵室の双方に冷気を供給して
いる状態において、冷凍室内の温度が冷凍室の設定温度
よりも高い所定の保証温度以上になったときに、冷凍室
のみに冷気を供給させる温度保証手段を備えた冷蔵庫が
開示されている。
【0003】また、本発明に先行する特公平3−25
705号公報には、冷凍機器の運転を設定温度で作動さ
せ下限温度で停止させるものにおいて、冷凍機器が作動
してから一定の期間(無補正時間)は下限温度を変更し
ないが、無補正時間経過後は作動開始からの時間に正比
例して下限温度を上昇させるようにした温度制御方法が
開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の公報にあって
は、冷凍室用扉及び冷蔵室用扉の開閉が頻繁に行われた
り、新たな貯蔵物が収納される等の要因により冷蔵庫の
負荷量が増大して、冷凍室及び冷蔵室の温度が上昇した
場合に、冷凍室に収納されているアイスクリームや長期
冷凍保存用食品の温度上昇による品質の低下を抑制する
ために冷凍室のみに冷気を供給するようにしている。し
かしながら、冷蔵室については考慮されていないため、
冷蔵室の温度上昇はもとより収納食品の品温上昇を抑制
することはできなかった。そこでこの温度保証手段を冷
蔵室に適用すれば、冷蔵室の温度上昇に伴う品質低下は
抑制できるものの、今度は逆に冷凍室のことが考慮され
なくなる。また前述の温度保証手段は、使用者が設定し
た設定温度に対して所定の保証温度を定めるものであ
り、負荷変動に対して設定温度を自動修正するものでは
ないため、負荷変動にあわせて温度上昇を抑制すること
はできなかった。
【0005】一方前記の公報にあっては、冷凍機器の
運転時間の長さに比例して下限温度が上昇するため、不
感帯域を自動的に補正することができる。しかしなが
ら、冷凍機器の運転継続時間だけによって下限温度を補
正するものであるから、負荷及び貯蔵室の温度変化に基
づいて不感帯域を自動補正することはできない。しかも
この温度制御方法を冷蔵庫に適用した場合には、貯蔵室
の負荷の変動に応じて設定温度を自動的に修正すること
はできず、冷蔵庫への適用には不向きであった。
【0006】特に最近の冷蔵庫にあっては、冷蔵室の一
部あるいは冷蔵室とは別個に、冷蔵室の温度よりも低く
食品が凍結する直前の温度帯即ち氷温温度帯に維持され
る氷温室を設けたものがある。この氷温室に冷気を導く
ダクト内には、通常冷気の流れを制御するモーターダン
パー等の冷気制御装置が配置されているが、上記2つの
公報には氷温室の温度制御については何ら開示されてい
ない。また圧縮機及び送風機の制御は冷凍室の温度に基
づいてなされ、冷気制御装置の制御は氷温室の温度に基
づいてなされるのが一般的である。
【0007】そこで本発明では、特に氷温室と冷凍室の
温度変化状態に基づいて自動的に氷温室の設定温度を修
正して、氷温室に収納される食品の品質を長期にわたり
維持できるようにした冷蔵庫の氷温室温度制御装置を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、冷凍室と、氷
温室と、冷却器で冷却された冷気を氷温室へ導くダクト
と、このダクト内に配置され冷気供給を制御するダンパ
ーを含む冷気制御装置と、氷温室の温度に基づいて前記
ダンパーの動作を制御する温度制御装置とを備えた冷蔵
庫において、前記温度制御装置は、氷温室の温度を設定
する温度設定手段と、氷温室の温度を検出する氷温室温
度センサと、冷凍室の温度、設定温度及び氷温室温度に
基づき前記ダンパーの制御信号を出力する制御手段とか
らなり、この制御手段は、氷温室温度センサの検出した
氷温室温度と設定温度との差及び冷凍室の温度並びに前
記ダンパーの開閉比率に基づいて前記設定温度を修正し
て氷温室の制御温度を決定する温度決定部と、この制御
温度と氷温室温度とに基づき前記制御信号を出力する信
号出力部とを備えた冷蔵庫の氷温室温度制御装置を提供
するものである。
【0009】
【作用】温度決定部が、氷温室温度センサの検出した氷
温室温度と設定温度との差、冷凍室温度センサが検出し
た冷凍室温度及びダンパーの開閉比率とに基づき、設定
温度の修正量を決定し制御温度を定めるようにしたの
で、氷温室の温度変化状態や負荷の変化を判断すること
ができるとともに負荷の変化に基づいて氷温室の設定温
度を自動的に修正することができる。このため、氷温室
における急激な温度上昇を抑制し、氷温室に収納される
食品の品質低下を抑制することができる。特に冷凍室の
温度を加味して設定温度の修正を行うことから、氷温室
だけでなく冷蔵庫全体の負荷変動をとらえたうえでの設
定温度修正を行うことが可能となり、氷温室の温度変動
を抑えた温度制御が可能となる。
【0010】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の実施例を説明す
る。
【0011】1は家庭用冷蔵庫であり、この冷蔵庫1は
その本体を構成する前面開口の断熱箱2と、この開口を
閉塞する扉3,4,5,6,7,8とで構成されてい
る。
【0012】11は断熱箱2の内部を上下に仕切る横仕
切壁であり、本実施例ではこの横仕切壁11の上方を凍
結温度に冷却される冷凍室12、下方を食品が凍結しな
い温度に冷却される貯蔵室とするものである。尚、貯蔵
室は仕切前部材13及び仕切板14により更に上下に仕
切られ、仕切板14の上方を3℃程度の温度に冷却され
る冷蔵室15、下方を−1℃〜7℃程度の温度帯で温度
設定可能な選択室16としている。
【0013】扉3及び4は、冷凍室12に対応する回動
式の扉であり、扉4には冷凍室の開口を左右に仕切る仕
切体17を設けている。扉5及び6は冷蔵室15に対応
する回動式の扉であり、扉6には冷蔵室の開口を左右に
仕切る仕切体18を設けている。
【0014】扉7及び8は、選択室16において、縦仕
切壁30によって左右に仕切られるボトル室及び野菜室
に対応する引き出し式扉であり、両扉にはそれぞれ主と
してボトル及び野菜を収納するための上面開口の容器2
1,22が着脱自在に設けてある。
【0015】冷凍室12の背部には冷却器カバー31と
断熱箱2とで形成される冷却器室があり、この冷却器室
には冷却器としてのプレートフィン型蒸発器(図示せ
ず)及びシロッコファン等の送風機(図示せず)が配置
されている。尚、冷却器室は、カバー31に形成した吹
出口32,33,34にて冷凍室12と連通する一方、
ダクト(図示せず)により横仕切壁11の後部で冷蔵室
15と連通している。
【0016】冷凍室12は2枚の棚35,36で上中下
3段に仕切られており、下段は縦仕切板37により左右
に仕切られている。また、中段左側の後部には自動製氷
機38が配置されており、この後部空間を製氷室39と
いう。製氷室は製氷機カバー40にて覆われるとともに
中段左側の前部と仕切られている。さらに、縦仕切板3
7の左側の空間には自動製氷機で製作した氷を貯める容
器が出し入れ自在に配置してある。
【0017】縦仕切板37の右側空間には、底板、左右
側板及び背板からなる容器が冷凍室の底壁となる横仕切
壁11の上面と間隔を存して引き出し自在に配置され、
この右側空間を急速冷凍室44という。この容器の底板
にはアルミニウム等熱伝導性の良好な金属板を採用して
いる。尚、冷凍室12に吹き出された冷気は、容器の底
板と横仕切壁11とで作られる冷気帰還路42を介して
冷却器室の下部へ帰還する。また、以下の説明の便宜
上、急速冷凍室44以外の冷凍室を第1冷凍室43と称
する。
【0018】第1冷凍室43内には、その温度を検出す
るための2つの温度センサが設けてあり、2つのうちの
一方は吹出口33の近傍に設けられた冷凍室温度センサ
としての主温度センサ45(以下Fセンサという)であ
り、2つのうちの他方は製氷室39の製氷皿近傍に設け
られた従温度センサ46である。また、急速冷凍室44
には、吹出口34近傍に急冷室温度センサ47が設けら
れ、容器の底板下面に接触する負荷温度センサ48が設
けてある。
【0019】横仕切壁11の直下には冷蔵室の温度より
も低く食品が凍結する直前の温度即ち氷温温度(例えば
−1℃程度の温度)に維持される氷温室49が形成され
ている。前記冷却器室は、ダクトを介してこの氷温室4
9にも連通しており、氷温室49への冷気供給はダクト
の途中に設けた氷温用ダンパーを含む氷温室の冷気制御
装置(以下Hダンパーという)により制御される。また
冷蔵室15への冷気供給は、ダクトの途中に設けた冷蔵
用ダンパーを含む冷蔵室冷気制御装置(図示せず)によ
り制御されるものである。
【0020】氷温用ダンパーの構成は図示しないが、こ
のダンパーを動かすモータを含めた冷気制御装置として
図1のブロック回路図で50で示してある。Hダンパー
50は、氷温室温度制御装置51からの制御信号に基づ
いてその動作が制御されるものである。
【0021】次に氷温室温度制御装置51を図1のブロ
ック回路図に基づき説明する。
【0022】氷温室温度制御装置51は、氷温室49に
配置され氷温室の温度を検出する氷温室温度センサ53
の検出温度Dと第1冷凍室43の主温度センサ45の検
出温度FとHダンパー50の開放時間と閉塞時間の比率
Eとに基づいて前述の制御信号を出力するものである。
ここでいう制御信号とは、ダンパーを開放させる開放信
号(通常はON信号)とダンパーを閉塞させる閉塞信号
(通常OFF信号)を総称したものである。
【0023】氷温室温度制御装置51は、氷温室の温度
を設定する温度設定手段52と、氷温室の温度を検出す
る氷温室温度センサ53と、冷凍室の温度、設定温度及
び氷温室温度に基づきダンパーの制御信号を出力する制
御手段54としてのマイクロコンピュータとからなる。
【0024】この制御手段54は、氷温室温度センサ5
3の検出した氷温室温度Dと温度設定手段52の設定し
た設定温度Aとの差C及び主温度センサ43の検出した
冷凍室温度Fと前記ダンパーの開閉比率Eに基づいて前
記設定温度を修正して氷温室の制御温度Hを決定する温
度決定部58と、この制御温度Hと氷温室温度Dとに基
づき前記制御信号を出力する信号出力部59とを備えて
いる。
【0025】温度決定部58は、制御信号のうち開放信
号が出力されている時間と閉塞信号が出力されている時
間の比率(即ち開閉比)Eを算出する開閉比算出部55
と、冷凍室温度Fと開閉比Eとに基づきファジィ推論を
行ってシフト量Bを推論するファジィ推論部56と、氷
温室温度Dと前回決定した制御温度Hとの差Cを算出
し,この差Cとシフト量B及び前回決定した制御温度H
とから新しい制御温度を演算し今回の制御温度Hを決定
する演算部57とを有する。
【0026】以上の構成に基づき図4のフローチャート
を参照しながら氷温室温度制御装置51の動作の流れを
説明する。
【0027】まず、電源が投入されると、ステップS1
で設定温度Aを入力しこのAを制御温度Hとして取り込
む。次に、ステップS2で送風機が運転しているか否か
を判断し、運転していなければステップS5でHダンパ
ー50の閉塞信号を出力しステップS6で閉塞信号が出
力されている時間即ち閉塞時間(即ちOFF時間)の計
測動作に入り、ステップS16へ移行する。この計測動
作とは図4に示すようにOFF時間カウント用のタイマ
ーTM2のカウント数を1つ増やす動作を意味する。
【0028】ステップS2で送風機が運転していれば、
ステップS4で氷温室温度センサ53の検出した氷温室
温度Dが制御温度Hより大きいか否かを判断し、大きく
なければステップS5へ移行し、氷温室温度Dが制御温
度Hより大きければ、ステップS7でHダンパー50が
閉じているか否かを判断し、閉じていなければステップ
S14へ移行する。
【0029】ステップS7でHダンパー50が閉じてい
れば、ステップS8で氷温室温度Dをサンプリングして
氷温室温度Dから制御温度Hを差し引く演算を行って温
度差Cを算出し、ステップS9で冷凍室温度Fをサンプ
リングし、ステップS10でHダンパーの開閉比Eを演
算し、ステップS11で開閉比Eと冷凍室温度Fに基づ
きファジィ推論を行ってシフト量Bを算出し、ステップ
S12で制御温度Hにシフト量Bを加え温度差Cを差し
引いて新たな制御温度Hとし、ステップS13で開放時
間と閉塞時間の計測値(即ちTM1及びTM2)をそれ
ぞれリセットする。
【0030】ステップS14ではダンパー50の開放信
号を出力し、ステップS15で開放信号が出力されてい
る時間即ち開放時間(即ちON時間)の計測動作に入
り、ステップS16へ移行する。この計測動作とは図4
に示すようにON時間カウント用のタイマーTM1のカ
ウント数を1つ増やす動作を意味する。
【0031】ステップS16では、温度設定手段52に
よる設定温度Aの変更があったか否かが判断され、変更
がなければステップS2に戻り、変更があればステップ
S1へ復帰して上述の動作を繰り返す。
【0032】尚、ステップS7でHダンパーが閉じてい
るか否かを判断するのは、氷温室の温度が制御温度以上
になっていてもダンパーの凍結等何らかの理由でダンパ
ーが閉じている場合(即ちダンパー異常)があり、この
異常を察知するとともに異常をいち早く回避するためで
ある。また、ステップS8で温度差Cを算出すること
で、この温度差Cに基づいて氷温室への食品投入あるい
は氷温室扉の開放があったこと等による氷温室負荷の増
大を判定することができるし、投入食品の熱容量あるい
は扉の開放長さ等から定まる負荷の大きさを判断するこ
とができるものである。
【0033】さらに、ステップS9で冷凍室温度Fを取
り込むのは、この温度Fを氷温室49に供給される冷気
の吹出温度として代用して氷温室の温度センサ数を増や
さないようにすることと、氷温室に導入される冷気温度
から冷凍室や冷蔵室等冷蔵庫の他の収納室の温度変化状
況を察知して他の収納室の温度変化状況をファジィ推論
に反映させるためである。
【0034】次に、ファジイ推論部56におけるファジ
イ推論について説明する。
【0035】まず、Hダンパーの開放時間と閉塞時間の
比(ここではTM1/TM2)Eに対するメンバーシッ
プ関数を変数〔0/16,15/16〕の区間で(小さ
い・中・大きい)の3通りに正規化し、冷凍室の温度F
に対するメンバーシップ関数を変数〔−23.6,−1
2.2〕の区間で(低い・中・高い)の3通りに正規化
する。また、これらの入力に基づく出力としてのシフト
量Bに対するメンバーシップ関数を変数〔−0.8,
0.8〕の区間で(下げ幅大・下げ幅小・上下無し・上
げ幅小・上げ幅中)の5通りに正規化する。以上のファ
ジイ変数の定義を示したものが図5である。
【0036】このシフト量Bを決定する制御ルール(1
〜9までの9通りのルール)を表1に示すように定め
た。
【0037】
【表1】
【0038】例えば、開閉比Eが「中」、冷凍室温度E
が「低い」場合には、ルール4に基づきシフト量Bは
「上げ幅小」と判定される。また、開閉比Eが「大き
い」、冷凍室温度Fが「高い」場合には、ルール9に基
づきシフト量Bは「上下無し」と判定される。
【0039】ここで、ファジイ推論の過程を図6及び図
7に従い説明する。尚、それぞれのルール毎の結論(シ
フト量Bとその適合度0〜1)をMIN−MAX法と重
心法により求める。
【0040】即ち、ルールに対して、E,F2つの変
数に対する適合度の中で小さいもの(MIN)をそのル
ールの適合度とし、ルールの回答をシフト量の大きさ
とする。そして、組み合わせでできた4つのルールの
結論の中で適合度が最も大きいもの(MAX)に対応し
た回答をシフト量の大きさとし、ルールの全結論に対
する重心値を重心法によって求め、その重心値に対応す
る温度をシフト量Bとする。
【0041】最後に実験値の一例を示すと、開閉比Eが
1/16で冷凍室温度Fが−16.0℃であったときに
は、図6(a)(b)に示すように、Eとして「小さい,
0.8125」と「中,0.1875」との2通り、F
として「中,0.6875」と「高い,0.3125」
の2通りの結果がえられ、各結果を組み合わせるとルー
ル番号2,3,5,6の計4通りのルールができる。こ
の4つのルールに対してMIN−MAX法によりシフト
量の大きさ「下げ幅小」が、重心法によってシフト量B
(−0.33℃)が図6(c)に示すように推論された。
そして、前回決定した制御温度Hにシフト量Bを加えさ
らに温度差Cを差し引いて新たな制御温度Hとなして演
算部57が出力する。
【0042】他の例として、開閉比Eが14/16、冷
凍室温度Fが−23.0℃の場合には、図7(a)(b)に
示すように、Eとして「中,0.125」と「大きい,
0.875」との2通り、Fとして「低い,0.812
5」と「中,0.1875」との2通りの結果が得ら
れ、各結果を組み合わせると、ルール番号4,5,7,
8の計4通りのルールができる。この4つのルールに対
しMIN−MAX法によりシフト量の大きさ「上げ幅
大」が、重心法によりシフト量B(0.43℃)が図7
(c)に示すように推論された。そして、前回決定した制
御温度Hにシフト量Bを加えさらに温度差Cを差し引い
て新たな制御温度Hとなして演算部57が出力する。
【0043】尚、このような推論の実行は、汎用のマイ
クロコンピュータやディジタルシグナルプロセッサを利
用することにより実現できる。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、温度決定
部が、氷温室温度センサの検出した氷温室温度と設定温
度との差、冷凍室温度及びダンパーの開閉比率とに基づ
き、設定温度の修正量を決定し制御温度を定めるように
したので、温度差・冷凍室温度及び開閉比から氷温室の
温度変化状態や負荷の変化を判断することができるとと
もに負荷の変化に基づいて氷温室の設定温度を自動的に
修正することができる。このため、氷温室において温度
変化があった場合に、いち早く制御温度を修正して氷温
室における急激な温度上昇あるいは温度降下を抑制し、
氷温室に収納される食品の品質低下を抑制することがで
きる。
【0045】特に冷凍室の温度を加味して設定温度の修
正を行うことから、氷温室だけでなく冷蔵庫全体の負荷
変動をとらえたうえでの設定温度修正を行うことが可能
となり、従来よりも氷温室の温度変動を抑えた温度制御
が可能となる。従って、氷温室への食品投入に伴い使用
者は氷温室の設定温度を低下させる必要はなく、使い勝
手のよい冷蔵庫を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の氷温室温度制御装置を示すブロック回
路図である。
【図2】冷蔵庫の扉を開いた状態の外観斜視図である。
【図3】冷蔵庫の扉を外した状態を示す斜視図である。
【図4】氷温室温度制御装置の制御動作を示すフローチ
ャート図である。
【図5】ファジイ変数の定義を示す線図である。
【図6】ファジイ推論の過程の一例を示す線図である。
【図7】図6とは異なる例を示す線図である。
【符号の説明】
1 冷蔵庫 12 冷凍室 43 冷凍室温度センサ 49 氷温室 50 Hダンパー 51 氷温室温度制御装置 52 温度設定手段 53 氷温室温度センサ 54 制御手段 58 温度決定部 69 信号出力部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷凍室と、氷温室と、冷却器で冷却され
    た冷気を氷温室へ導くダクトと、このダクト内に配置さ
    れ冷気供給を制御するダンパーと、氷温室の温度に基づ
    いて前記ダンパーの動作を制御する温度制御装置とを備
    えた冷蔵庫において、前記温度制御装置は、氷温室の温
    度を設定する温度設定手段と、氷温室の温度を検出する
    氷温室温度センサと、冷凍室の温度、設定温度及び氷温
    室温度に基づき前記ダンパーの制御信号を出力する制御
    手段とからなり、この制御手段は、氷温室温度センサの
    検出した氷温室温度と設定温度との差及び冷凍室の温度
    と前記ダンパーの開閉比率に基づいて前記設定温度を修
    正して氷温室の制御温度を決定する温度決定部と、この
    制御温度と氷温室温度とに基づき前記制御信号を出力す
    る信号出力部とを備えたことを特徴とする冷蔵庫の氷温
    室温度制御装置。
JP31260091A 1991-11-27 1991-11-27 冷蔵庫の氷温室温度制御装置 Pending JPH05149665A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104094071A (zh) * 2012-02-01 2014-10-08 Bsh博世和西门子家用电器有限公司 具有两个存放室的制冷器具

Cited By (2)

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CN104094071A (zh) * 2012-02-01 2014-10-08 Bsh博世和西门子家用电器有限公司 具有两个存放室的制冷器具
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