JPH05149387A - バランサー付エンジン - Google Patents

バランサー付エンジン

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Publication number
JPH05149387A
JPH05149387A JP30786091A JP30786091A JPH05149387A JP H05149387 A JPH05149387 A JP H05149387A JP 30786091 A JP30786091 A JP 30786091A JP 30786091 A JP30786091 A JP 30786091A JP H05149387 A JPH05149387 A JP H05149387A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heavy
engine
opposite directions
bobs
crank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30786091A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Honda
清 本田
Kazuo Tamura
和雄 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Zenoah Co
Original Assignee
Komatsu Zenoah Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Zenoah Co filed Critical Komatsu Zenoah Co
Priority to JP30786091A priority Critical patent/JPH05149387A/ja
Publication of JPH05149387A publication Critical patent/JPH05149387A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
  • Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 単気筒のエンジンの往復運動による振動を構
造簡単に防止する。 【構成】 エンジンのクランクケースとリコイルスター
タとの間に、クランク軸に連動して、互いに反対方向
に、かつ回転位相に対称に回転する一対の重錘をクラン
ク軸と等しい回転速度で回転して設け、エンジンの往復
運動部分の運動と、この往復運動方向における重錘の運
動を互いに反対方向に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、単気筒エンジンの往復
運動部分の運動による振動の発生を防止するための重錘
を設けたバランサー付エンジンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、刈払機等に用いられる携帯用のエ
ンジンは単気筒エンジンで、ピストン等の往復運動部分
の慣性力による振動が主な振動発生の原因となってい
た。
【0003】大型のエンジンでは、この振動の発生を防
止するためのバランサーをクランクケース内に設けたも
のがあったが、構造が複雑となり、しかもバランサーを
装着するためにはクランクケースの構造を変更する必要
があって、バランサー付エンジンに変更することは容易
でなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のバランサー付エ
ンジンはバランサー用の重錘をクランクケース内に設け
ていたので、クランクケースの互換性がなく、しかも構
造複雑で製作が厄介であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、クランクケー
スとリコイルスタータとの間に、クランク軸に連動し
て、互いに反対方向に、かつ回転位相を対称に回転する
一対の重錘をクランク軸と等しい回転速度で回転して設
け、エンジンの往復運動部分の運動と、この往復運動方
向における重錘の運動を互いに反対方向に設けたもので
ある。
【0006】
【作用】図5,図6において、エンジンのピストン,コ
ンロッド等の往復運動部分の直線的な往復運動による慣
性力Fx は、 この2次慣性力mω2 r( 1/λ cos2θ)は1次慣性
力mω2 r cosθに比して微小であるので、振動防止の
ためには1次慣性力mω2 r cosθを打消すように設定
すればよい。
【0007】前述の一対の重錘を反対方向に位相を対称
に回転すれば、その合成された慣性力は、 Fx'=(m1 1 +m2 2 )ω2 cos θ となるが、この一対の回転モーメントm1 1 とm2
2 の大きさが異なると往復運動方向と直交する方向(一
対の重錘の回転中心を結ぶ直線の方向)の慣性力が異な
って振動を生じるので、この一対の回転モーメントの値
は等しくする必要がある。
【0008】この往復運動部分の慣性力Fx と一対の重
錘の合成の慣性力Fx'との値を同じとして方向を反対に
設定すれば、すなわち、mr=m1 1 +m2 2 と設
定すれば、両慣性力は互いに打ち消されて振動が発生し
ない。
【0009】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例について
詳細に説明する。図1〜図4において、エンジン1はつ
ぎのように構成されている。すなわち、クランクケース
3には一対のクランクアーム5を備えたクランク軸7が
ベアリング9,9によって水平に軸支されている。クラ
ンクケース3の上面に固着するシリンダー11内には昇
降自在のピストン13が嵌合し、ピストンピン15によ
ってコンロッド17の一端が枢着され、コンロッド17
の他端はクランクピン19によってクランクアーム5に
枢着されている。
【0010】クランク軸7の一端は、遠心クラッチ(図
示せず)を経て作業装置(図示せず)を駆動するよう設
けられ、他端には、始動用のリコイルスタータ21がク
ランクケース3に着脱自在のリコイルスタータケース2
0内に設けられている。
【0011】クランクケース3とリコイルスタータ21
との間には、バランスケース22が介在して取付自在に
設けられ、内部に駆動ギヤ23がクランク軸7に固着
し、クランク軸7の側方に平行に設けた支軸25に回転
自在に嵌合する同径の被駆動ギヤ27が噛み合ってい
る。被駆動ギヤ27には質量m1 の重錘29が重心位置
を支軸25の中心に対して半径r1 の位置に偏心して設
けられている。
【0012】クランクアーム5の反対側には、クランク
アーム5、クランクピン19等の回転体の回転モーメン
トと同一回転モーメントMRと重錘29の回転モーメン
トm1 1 と同じ回転モーメントm2 2 とを加算した
回転モーメント(MR+m2 2 )を合計として備えた
一対の重錘31が設けられている。重錘29と重錘31
は互いに反対方向に、かつ回転位相を対称に回転する。
またピストン13等の往復運動部分の運動と、この往復
運動方向(この実施例では上下方向)における重錘2
9,31の運動とを互いに反対方向に設けている。また
往復運動部分の回転モーメントmrは、 mr=m1 r+m2 2 となるよう設定されている。
【0013】エンジンが回転すると、重錘31は、一部
の重量はクランクアーム等の回転部分とバランスすると
ともに、残りの重量の回転モーメントm2 2 は重錘2
9の回転モーメントm1 1 と加算して、ピストン13
等の往復運動部分の回転モーメントmrと一致して慣性
力が打ち消されて振動が防止されるものである。
【0014】また振動防止を必要としないエンジンで
は、バランスケース22を取り外して、リコイルスター
タケース20をクランクケース3に直接取付けるもの
で、この場合クランク軸7はバランスケース22の長さ
分だけ短いものを用いるものである。
【0015】なお、実施例では一対の重錘の一方をクラ
ンク軸に固着しているが、回転部分のバランス用の重量
分を除いた両重錘共それぞれクランク軸に平行な別途の
軸を中心に回転するよう設けてもよい。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、単気筒エンジンの振動
を構造簡単に防止することができるとともに、厄介なク
ランクケースの変更を必要とせずに、従来の振動防止の
ないエンジンに容易に装着できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の側断面図である。
【図2】要部の平断面図である。
【図3】同要部の正断面図である。
【図4】他の要部の正断面図である。
【図5】往復運動部分の回転モーメントの説明図であ
る。
【図6】一対の重錘の回転モーメントの説明図である。
【符号の説明】
3 クランクケース 7 クランク軸 21 リコイルスタータ 29 重錘 31 重錘

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンのクランクケース3とリコイル
    スタータ21との間に、クランク軸7に連動して、互い
    に反対方向に、かつ回転位相を対称に回転する一対の重
    錘29,31を前記クランク軸7と等しい回転速度で回
    転して設け、前記エンジンの往復運動部分の運動と、前
    記往復運動方向における前記重錘29,31の運動を互
    いに反対方向に設けたことを特徴とするバランサー付エ
    ンジン。
  2. 【請求項2】 前記一対の重錘の一方を前記クランク軸
    7に固着して設けた請求項1のバランサー付エンジン。
JP30786091A 1991-11-22 1991-11-22 バランサー付エンジン Pending JPH05149387A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30786091A JPH05149387A (ja) 1991-11-22 1991-11-22 バランサー付エンジン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30786091A JPH05149387A (ja) 1991-11-22 1991-11-22 バランサー付エンジン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05149387A true JPH05149387A (ja) 1993-06-15

Family

ID=17974044

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30786091A Pending JPH05149387A (ja) 1991-11-22 1991-11-22 バランサー付エンジン

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JP (1) JPH05149387A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012026408A (ja) * 2010-07-27 2012-02-09 Hitachi Koki Co Ltd 携帯型エンジン作業機
JP2016203283A (ja) * 2015-04-17 2016-12-08 株式会社マキタ 往復動工具

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5235489B2 (ja) * 1972-07-12 1977-09-09

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