JPH0514897A - 画像監視装置 - Google Patents

画像監視装置

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JPH0514897A
JPH0514897A JP15887091A JP15887091A JPH0514897A JP H0514897 A JPH0514897 A JP H0514897A JP 15887091 A JP15887091 A JP 15887091A JP 15887091 A JP15887091 A JP 15887091A JP H0514897 A JPH0514897 A JP H0514897A
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JP15887091A
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Inventor
Hajime Ohata
元 大波多
Yuichi Togashi
雄一 富樫
Hiroshi Fukuda
浩 福田
Shozo Abe
省三 阿部
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】侵入物体が途中で止まったり、ゆっくり動いた
場合でも、侵入物体の行動が見やすくなるようにする。 【構成】ITVカメラ1からの画像信号は、A/D変換
器11でデジタル信号に変換され、画像メモリ12内に
時刻t=ti の画像データとして蓄えられる。この時刻
t=ti の画像データは、これよりも前に取込んだ画像
とともに差分2値化回路14に送られる。差分2値化回
路14は、送られた両画像の差分を取り、変化のあった
画素が”1”で表わされる差分2値化画像に変換して、
差分2値化メモリ15に蓄える。CPU13は、差分2
値化メモリ15内の差分2値化画像を用いて、画像の変
化領域を抽出する。そして、CPU13は、この抽出し
た変化領域が、それ以前に抽出されている変化領域と重
なるか否かを確認した上で、もし重ならないなら新たに
変化領域を表示し、重なるなら表示しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、監視領域内における侵
入物体の検知を行なう画像監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の画像監視装置の一例として、た
とえば図15に示すものがある。すなわち、ITVカメ
ラ(撮像手段)1が監視領域8内の画像を撮像し、電気
信号に変換する。このITVカメラ1で撮像された画像
は、伝送路2によって処理装置3、表示装置5、および
ビデオテープレコーダ(以後、単にVTRと略称する)
7に送られる。表示装置5は、ITVカメラ1で撮像さ
れた監視画像を表示し、VTR7は、ITVカメラ1で
撮像された監視画像を連続的、あるいは侵入物体を検知
した場合にその画像を記録する。
【0003】一方、処理装置3では、たとえば次のよう
な侵入物体検知処理が行なわれる。すなわち、ITVカ
メラ1からの画像信号は、所定のサンプリングレートに
よりA/D変換され、たとえば時刻t=ti の画像デー
タとして図示しない画像メモリに蓄えられる。この時刻
t=ti の画像データは、変化領域を抽出するために、
これよりも前に画像メモリに取込まれていた時刻t=t
i-1 の画像データとの間で画素間差分演算が行なわれ、
差分画像が求められる。この求められた差分画像は、変
化があった画素が”1”で表される差分2値化画像に変
換される。
【0004】そして、この差分2値化画像を用いて変化
領域の解析が行なわれ、変化領域が侵入物体であると判
定した場合には、警報装置6を鳴らしたり、監視者が表
示装置5上で侵入物体が何であるかを確認したり、VT
R7が動作していなかった場合は動作させて、侵入物体
を検知した画像、またはITVカメラ1から入力される
画像の記録などを行なう。もし、侵入物体でないと判定
した場合には、引続き画像を取込み、上記の手順を繰り
返す。
【0005】ところで、変化領域抽出(侵入物体検知)
のための画素間演算としては、一般的に、侵入物体がな
い場合の背景画像との差分、あるいは、所定時間間隔で
取込んだ画像間での時系列差分のどちらかが用いられ
る。背景画像との差分では、侵入物体が停止していても
検知できるが、屋外のように、明るさなどの環境が変化
してゆく場合には、背景画像を更新しないと、侵入物体
がなくても変化領域を生じるという特徴がある。
【0006】時系列差分の場合は、一般に比較的近い時
間間隔での差分を行なうため、環境変化への追従性は優
れているが、侵入物体が停止した場合には検知できず、
さらに、侵入物体が動いていても、2画面での差分で
は、侵入物体の消失部分と、発生部分の両方が検知され
るという特徴がある。
【0007】時系列差分の後者の欠点を取除くために、
t=ti とt=ti-1 の2画面でなく、さらにt=ti+
1 の連続した3画面を用いて、前の2画面と後ろの2画
面でそれぞれ差分演算を行ない、得られた2つの差分画
像の論理積により、t=tiの画像での侵入物体を検知
する方法をとる場合もある。
【0008】このように、画像監視装置は、侵入物体が
あったことを検知して警報を発し、監視者が表示装置で
確認したり、後で確認するために侵入時の画像を記録し
たりすることが、その目的であるが、特に、侵入物体が
どういう経路で監視領域内を移動したかを確認するため
に、検知した侵入物体の軌跡を監視画像に表示する手法
が提案されている。
【0009】図16ないし図19は、この様子を表わし
た例であり、図16は監視領域8として2つの道路が交
わる交差点を選び、そこに侵入物体aがai からao の
ルートで侵入退出する様子を表わしている。処理装置3
では、前述の手法で侵入物体を検知すると、その画像を
表示装置5に表示するとともに、侵入物体を明示するた
めに、たとえば、図17のように侵入物体を矩形枠a1
で囲む。
【0010】侵入物体は監視領域8内を移動するが、処
理装置3は、所定の時間間隔で画像を取込み、侵入物体
の有無を解析するので、所定時間経過すると、処理装置
3は侵入物体を前と異なる地点で検知し、図18のよう
に矩形枠a1 を表示しながら、異なった地点で矩形枠a
2 を表示する。これを繰り返すことにより、最終的に図
19のように侵入物体の軌跡が描けるというものであ
る。なお、上記説明では、侵入物体を矩形表示するとし
たが、侵入物体の形状で表示する場合もある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】画像を用いた監視にお
いて、侵入物体の軌跡を描くような方法で追跡を行なう
ことは、監視領域での侵入物体の挙動からの真の不審者
かどうかを判断するために重要なことであるが、前述の
ように、1枚の画像に侵入物体の軌跡を描くような場
合、従来の方法では、単位時間ごとに侵入物体の軌跡が
多重表示されていくため、侵入物体が途中で止まった
り、ゆっくり動いたりすると、軌跡が重なって表現され
るために、得られた画像から侵入物体の真の動きを見に
くいという問題があった。
【0012】また、前述のように、1枚の画像に侵入物
体の軌跡を描くような場合、従来の方法では、侵入物体
の軌跡が多重表示された1枚の画像から、侵入物体が画
面内にどれだけの時間存在したか、あるいは監視領域内
をどのような速度で移動したかを知ることは不可能であ
った。
【0013】これを解決するためには、VTRに画像を
記録しておき、後で再生して時間を計るか、あるいはV
TRに画像と時刻とを合わせて記録しておき、同様に後
で再生して確認するなどの手法があるが、いずれの方法
も、VTRを再生して確認することが必要となり、手間
がかかる上に、表示装置に表示されている画像から判断
することはできないという問題があった。そこで、本発
明は、侵入物体が途中で止まったり、ゆっくり動いた場
合でも、侵入物体の行動が見やすくなる画像監視装置を
提供することを目的とする。
【0014】また、本発明は、1枚の画像を見るだけで
侵入物体が監視領域内にどのくらいの時間存在したか、
または、どのくらいの速度で移動したかを判断すること
ができる画像監視装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る画像監
視装置は、監視領域内の画像を撮像する撮像手段と、こ
の撮像手段で撮像された画像を所定の時間間隔で連続的
に取込み、この取込んだ画像を処理することにより、前
記監視領域内における画像の変化領域を抽出する変化領
域抽出手段と、この変化領域抽出手段で抽出された変化
領域を時間の経過とともに互いに重ならないように多重
表示する表示手段とを具備している。
【0016】第2の発明に係る画像監視装置は、監視領
域内の画像を撮像する撮像手段と、この撮像手段で撮像
された画像を所定の時間間隔で連続的に取込み、この取
込んだ画像を処理することにより、前記監視領域内にお
ける画像の変化領域を抽出する変化領域抽出手段と、こ
の変化領域抽出手段で抽出された変化領域を時間の経過
とともに多重表示する表示手段と、この表示手段で多重
表示された変化領域のそれぞれに時間を付加表示せしめ
る付加表示制御手段とを具備している。
【0017】
【作用】第1の発明によれば、1枚の画像で、侵入物体
(変化領域)の軌跡が重ならない形で表示されるため、
侵入物体が途中で止まったり、ゆっくり動いた場合で
も、侵入物体の行動が見やすくなる。
【0018】第2の発明によれば、1枚の画像に、侵入
物体(変化領域)の軌跡が時間とともに表示されるた
め、この1枚の画像を見るだけで、侵入物体が監視領域
内にどのくらいの時間存在したか、または、どのくらい
の速度で移動したかを判断することができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。なお、図15と同一部分には同一符号を付
して説明する。
【0020】図1は、第1実施例に係る画像監視装置の
構成を示すものである。図において、ITVカメラ1か
ら処理装置3に送られた画像信号は、サンプリングパル
ス発生回路10から出力される所定周期のサンプリング
パルスにより、A/D変換器11でデジタル信号に変換
され、たとえば時刻t=ti の画像データとして画像メ
モリ12内に蓄えられる。そして、この時刻t=ti の
画像データと、これよりも前に画像メモリ12内に取込
まれていた時刻t=ti-1 の画像データは、差分2値化
回路14によって差分を計算された後、変化のあった画
素が”1”で表わされる差分2値化画像に変換され、差
分2値化画像メモリ15に蓄えられる。
【0021】CPU13は、差分2値化画像メモリ15
内の差分2値化画像において、全ての画素データが同じ
であれば、t=ti-1 からt=ti までの時間に監視領
域8内では何も画像の変化が起きていないと判定する。
そして、引続き所定の時間おきに画像を取込み、画像デ
ータの比較を行なう。画像の比較において、任意の画素
においてデータの変化を生じていた場合には、侵入物体
である可能性があるため、CPU13は、所定の侵入物
体判定アルゴリズムにより変化領域の解析を行ない、侵
入物体であると判定した場合には、警報装置6を鳴らし
たり、監視者が第1表示装置5Aの表示画面上で侵入物
体が何であるかを確認したり、VTR7が動作していな
かった場合は動作させて監視画像の記録などを行なう。
【0022】また、CPU13は、侵入物体の動きを追
跡するために、侵入物体を例えばその外接四角形である
矩形枠で表現することとして、その位置情報と大きさ情
報を知り、CPU13の内部メモリに記憶する。そし
て、侵入物体の矩形枠a1 を、画像メモリ12内の該当
する画像データ内に多重表示する形で書き込む。画像メ
モリ12の内容は、D/A変換器16でアナログ信号に
変換されて第2表示装置5Bに送られ、第2表示装置5
Bに表示される。
【0023】すなわち、第2表示装置5Bには、侵入物
体が外接四角形で囲まれた侵入物体検知画像が表示され
る。そして、所定時間が経過して、次に画像を取込む
と、CPU13は、再び差分2値化画像メモリ15を通
じて変化領域の解析を行ない、変化領域が侵入物体であ
るか否かを判定する。ここで、侵入物体を検知しなけれ
ば、引続き次の画像を取込むステップに移る。
【0024】侵入物体を検知すると、侵入物体の外接四
角形である矩形枠a2の位置情報と大きさ情報を求め、
これまでに検知して、画像メモリ12内に多重表示する
ように書き込んだ矩形枠a1 と重なるか否かを確認す
る。確認の方法としては、記憶してある内部メモリの矩
形枠a1 の位置情報と大きさ情報と、新たに検知した矩
形枠a2 の位置情報と大きさ情報と比較することにより
容易にわかる。もし、矩形枠a2 が矩形枠a1 と重なら
ない場合は、矩形枠a2 を画像メモリ12内に書き込
み、次のステップに移る。
【0025】ここで、画像メモリ12の内容は、D/A
変換器16を介して第2表示装置5Bに表示される。す
なわち、第2表示装置5Bには、矩形枠a1 と矩形枠a
2 とが多重表示された侵入物体検知画像が表示される。
矩形枠a2 が矩形枠a1 と重なる場合は、矩形枠a2 を
画像メモリ12内に書き込まずに、次のステップに移
る。もちろん、この場合は、第2表示装置5Bの表示は
変わらない。以後、画像の取込み、解析と、矩形枠の計
算と、表示済みの矩形枠との重なりの確認を繰り返すこ
とにより、図5に示すような表示を行なうことができ
る。
【0026】図2ないし図5は、本実施例による監視領
域8の表示画像の例である。図2は監視領域8として2
つの道路が交わる交差点を選び、そこに侵入物体aがa
i からao のルートで侵入退出する様子を表わしてい
る。処理装置3では、前述の手法で侵入物体を検知する
と、その画像を第2表示装置5Bに表示するとともに、
侵入物体を明示するために、たとえば、図3のように侵
入物体を矩形枠a1 で囲む。
【0027】侵入物体は、監視領域8内を移動するが、
処理装置3は、所定の時間間隔で画像を取込み、侵入物
体の有無を解析するので、所定時間経過すると、処理装
置3は侵入物体を前と異なる地点で検知し、新たに侵入
物体を検知した地点の矩形枠a2 を求める。なお、図3
で、破線の矩形枠a2 は、検知をしたが、表示をする前
の段階であることを表わす。
【0028】ここで、CPU13は、新たに検知した侵
入物体の位置が前に表示した検知枠と重なるか否かを確
認し、もし、重なるならば矩形枠a2 を表示しないで、
次の画像取込み、解析のステップに移る。この例では、
矩形枠a2 は矩形枠a1 と重ならないために、図4のよ
うに矩形枠a2 と矩形枠a1 とを多重表示する。
【0029】図6ないし図8は、図2の領域30を拡大
表示したもので、横断歩道の手前で人がゆっくり動いた
場合の流れを説明するための図である。図6は、従来方
式で、単位時間ごとに侵入物体の検知結果が出る都度
に、その検知枠を多重表示したもので、矩形枠a3 から
a7 が重なって表示されていることがわかる。
【0030】図7は、本方式を用いる場合の、矩形枠a
3 を表示した次の画像取込みで矩形枠a4 を求めた場合
の図である。同図において、CPU13は、矩形枠a4
が、これ以前に表示された矩形枠a1 からa3 と重なる
か否かを確認する。この図から、矩形枠a4 が矩形枠a
3 と重なることがわかるため、CPU13は、矩形枠a
4 を表示しないで、次の画像取込み、解析のステップに
移行する。
【0031】これが図8であり、ここで検知した矩形枠
a5 について、前回同様に、これまで表示した矩形枠a
1 からa3 と重なるか否かを確認する。この例では、矩
形枠a5 は矩形枠a1 からa3 のどれとも重ならないた
め、表示することとする。以上の手法を繰り返すことに
より、最終的に図5のように侵入物体の軌跡がそれぞれ
重ならないような検知枠で表示され、侵入物体の行動が
見やすくなる。
【0032】なお、上記説明では、表示装置が2台ある
として説明してきたが、これは一例であり、図9に示す
ように表示装置を1台のみとして、ITVカメラ1から
の入力とD/A変換器16からの出力をセレクタ20に
より切換えて、1つの表示装置5に選択的に表示するよ
うにしてもかまわない。
【0033】また、VTR7には、監視画像を記録する
として説明してきたが、第2表示装置5Bの内容を記録
することも可能である。さらに、上記説明では、侵入物
体を明示するために矩形枠で囲むとして説明してきた
が、矩形枠の代わりに侵入物体の形状で表わすようにし
ても同様の効果が得られる。
【0034】以上説明したように、上記第1実施例によ
れば、所定時間ごとに検知される侵入物体検知枠(ある
いは侵入物体の形状)の表示が、それ以前に検知されて
いる検知枠(あるいは侵入物体の形状)の表示と重なる
か否かを確認した上で、重ならない場合のみ表示するこ
とにより、侵入物体が止まったり、ゆっくり動いた場合
でも、侵入物体の行動が非常に見やすくなる。
【0035】図10は、第2実施例に係る画像監視装置
の構成を示すものである。なお、図1の第1実施例と同
一部分には同一符号を付して説明する。この第2実施例
の第1実施例と異なる点は、CPU13に時刻を確認す
るための時計回路17を接続し、さらに、表示画像にテ
キスト情報を侵入物体検知枠に更に多重に表示するため
の時刻表示メモリ18とスーパーインポーズ回路19を
備えたものである。
【0036】以下、第2実施例について説明する。図に
おいて、ITVカメラ1から処理装置3に送られた画像
信号は、サンプリングパルス発生回路10から出力され
る所定周期のサンプリングパルスにより、A/D変換器
11でデジタル信号に変換され、たとえば時刻t=ti
の画像データとして画像メモリ12内に蓄えられる。そ
して、この時刻t=ti の画像データと、これよりも前
に画像メモリ12内に取込まれていた時刻t=ti-1 の
画像データは、差分2値化回路14によって差分を計算
された後、変化のあった画素が”1”で表わされる差分
2値化画像に変換され、差分2値化画像メモリ15に蓄
えられる。
【0037】CPU13は、差分2値化画像メモリ15
内の差分2値化画像において、全ての画素データが同じ
であれば、t=ti-1 からt=ti までの時間に監視領
域8内では何も画像の変化が起きていないと判定する。
そして、引続き所定の時間おきに画像を取込み、画像デ
ータの比較を行なう。画像の比較において、任意の画素
においてデータの変化を生じていた場合には、侵入物体
である可能性があるため、CPU13は、所定の侵入物
体判定アルゴリズムにより変化領域の解析を行ない、侵
入物体であると判定した場合には、警報装置6を鳴らし
たり、監視者が第1表示装置5Aの表示画面上で侵入物
体が何であるかを確認したり、VTR7が動作していな
かった場合は動作させて監視画像の記録などを行なう。
【0038】また、CPU13は、侵入物体の動きを追
跡するために、侵入物体を例えばその外接四角形である
矩形枠で表現することとして、その位置情報と大きさ情
報を知り、さらに、侵入物体を検知したときの時刻を時
計回路17から読取ることにより知り、これらをCPU
13の内部メモリに記憶する。そして、侵入物体の矩形
枠a1 を、画像メモリ12内の該当する画像データ内に
多重表示する形で書き込む。さらに、侵入物体を検知し
た時刻を、矩形枠a1 の近い位置に表示されるように、
時刻表示メモリ18に書き込む。
【0039】画像メモリ12内の該当する画像データ
は、D/A変換器16を介してスーパーインポーズ回路
19へ送られ、ここで時刻表示メモリ18の内容と合成
されて、第2表示装置5Bに送られる。その結果、第2
表示装置5Bには、侵入物体が外接四角形で囲まれた侵
入物体検知画像が、その検知時刻とともに表示される。
【0040】そして、所定の時間が経過して、次に取込
んだ画像を解析して侵入物体を検知すると、再び侵入物
体の外接四角形の位置情報と大きさ情報と検知時刻を求
め、画像メモリ12内の該当する画像データ内に矩形枠
a2 を前回の検知枠a1 とともに多重表示する形で書き
込み、さらに、時刻表示メモリ18に新たに侵入物体を
検知した時刻を矩形枠a2 近くに表示されるように書き
込む。
【0041】すなわち、第2表示装置5Bには、その時
刻に取込んだ画像が、この時刻での侵入物体の外接四角
形と、所定時間前に検知した侵入物体の位置での侵入物
体の外接四角形が表示されることになる。これを繰り返
すことにより、図14に示すような表示を行なうことが
できる。
【0042】図11ないし図13は、本実施例による監
視領域8の表示画像の例である。処理装置3では、前述
の手法で侵入物体を検知すると、その画像を第2表示装
置5Bに表示して、侵入物体を明示するために、たとえ
ば、図11のように侵入物体を矩形枠a1 で囲むととも
に、この矩形枠a1 の近傍に侵入物体の検知時点での時
刻を表示する。図の例では、[9:30 10]で9時
30分10秒を表わしている。
【0043】侵入物体は、監視領域8内を移動するが、
処理装置3は、所定の時間間隔で画像を取込み、侵入物
体の有無を解析するので、所定時間経過すると、処理装
置3は侵入物体を前と異なる地点で検知し、図12のよ
うに矩形枠a1を表示したまま、新たに侵入物体を検知
した地点で矩形枠a2 を表示して、矩形枠a2 の近傍に
時刻を表示する。これを繰り返すことにより、最終的に
図13のように侵入物体の軌跡、および、それぞれの検
知時点での時刻が表示される。
【0044】なお、上記説明では、表示装置が2台ある
として説明してきたが、これは一例であり、図14に示
すように表示装置を1台のみとして、ITVカメラ1か
らの入力とスーパーインポーズ回路19からの出力をセ
レクタ20により切換えて、1つの表示装置5に選択的
に表示するようにしてもかまわない。
【0045】また、VTR7には、監視画像を記録する
として説明してきたが、第2表示装置5Bの内容を記録
することも可能である。さらに、上記説明では、侵入物
体を矩形枠で表示し、その近傍に時刻を表示するとして
説明したが、矩形枠の代わりに侵入物体の形状で表示し
ても同様の効果が得られるし、時刻を表示するのでな
く、侵入物体が監視領域8に入ってからの経過時間をC
PU13で計算して表示することも可能である。
【0046】以上説明したように、上記第2実施例によ
れば、侵入物体の軌跡を描いた画像で、所定時間ごとに
表示される侵入物体検知枠(あるいは侵入物検知点)と
いった明示体に、時刻を表示することにより、この1枚
の画像を見るだけで、侵入物体が監視領域内にどのくら
いの時間存在したか、または、どのくらいの速度で移動
したかを容易に判断することができる。
【0047】なお、前記実施例では、侵入物体を検知す
る際に、取込んだ画像を一端、画像メモリに蓄え、差分
2値化回路が差分計算と2値化を行なうとして説明した
が、この機能をCPUが行なうことも勿論可能であり、
その場合には、システムの簡素化が図れる。また、本発
明は必ずしも前記構成とする必要はなく、本発明の主旨
を変えない範囲で様々な応用が可能なことは言うまでも
ない。
【0048】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、侵
入物体が途中で止まったり、ゆっくり動いた場合でも、
侵入物体の行動が見やすくなる画像監視装置を提供でき
る。
【0049】また、本発明によれば、1枚の画像を見る
だけで侵入物体が監視領域内にどのくらいの時間存在し
たか、または、どのくらいの速度で移動したかを判断す
ることができる画像監視装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る画像監視装置の構成
を示すブロック図。
【図2】第1実施例による監視領域の表示画像の一例を
示す図。
【図3】第1実施例による監視領域の表示画像の一例を
示す図。
【図4】第1実施例による監視領域の表示画像の一例を
示す図。
【図5】第1実施例による監視領域の表示画像の一例を
示す図。
【図6】第1実施例の要部を詳細に説明するための図。
【図7】第1実施例の要部を詳細に説明するための図。
【図8】第1実施例の要部を詳細に説明するための図。
【図9】第1実施例の変形例を示す画像監視装置のブロ
ック図。
【図10】本発明の第2実施例に係る画像監視装置の構
成を示すブロック図。
【図11】第2実施例による監視領域の表示画像の一例
を示す図。
【図12】第2実施例による監視領域の表示画像の一例
を示す図。
【図13】第2実施例による監視領域の表示画像の一例
を示す図。
【図14】第2実施例の変形例を示す画像監視装置のブ
ロック図。
【図15】画像監視装置の一例を示す構成図。
【図16】従来の侵入物体の軌跡を表示する画像表示例
を示す図。
【図17】従来の侵入物体の軌跡を表示する画像表示例
を示す図。
【図18】従来の侵入物体の軌跡を表示する画像表示例
を示す図。
【図19】従来の侵入物体の軌跡を表示する画像表示例
を示す図。
【符号の説明】
1……ITVカメラ(撮像手段)、3……処理装置、
5,5A,5B……表示装置、6……警報装置、7……
VTR、8……監視領域、10……サンプリングパルス
生成回路、11……A/D変換器、12……画像メモ
リ、13……CPU、14……差分2値化回路、15…
…差分2値化画像メモリ、16……D/A変換器、17
……時計回路、18……時刻表示メモリ、19……スー
パーインポーズ回路、20……セレクタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿部 省三 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会社 東芝柳町工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 監視領域内の画像を撮像する撮像手段
    と、 この撮像手段で撮像された画像を所定の時間間隔で連続
    的に取込み、この取込んだ画像を処理することにより、
    前記監視領域内における画像の変化領域を抽出する変化
    領域抽出手段と、 この変化領域抽出手段で抽出された変化領域を時間の経
    過とともに互いに重ならないように多重表示する表示手
    段とを具備したことを特徴とする画像監視装置。
  2. 【請求項2】 監視領域内の画像を撮像する撮像手段
    と、 この撮像手段で撮像された画像を所定の時間間隔で連続
    的に取込み、この取込んだ画像を処理することにより、
    前記監視領域内における画像の変化領域を抽出する変化
    領域抽出手段と、 この変化領域抽出手段で抽出された変化領域を時間の経
    過とともに多重表示する表示手段と、 この表示手段で多重表示された変化領域のそれぞれに時
    間を付加表示せしめる付加表示制御手段とを具備したこ
    とを特徴とする画像監視装置。
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