JPH05148942A - 建築板の構造 - Google Patents

建築板の構造

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JPH05148942A
JPH05148942A JP3309557A JP30955791A JPH05148942A JP H05148942 A JPH05148942 A JP H05148942A JP 3309557 A JP3309557 A JP 3309557A JP 30955791 A JP30955791 A JP 30955791A JP H05148942 A JPH05148942 A JP H05148942A
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synthetic resin
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overlapped
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Ryoichi Matsushima
良一 松島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 建築板同士の接続部分の気密を保つことがで
きる。 【構成】 建築板4aの両端部にそれぞれ重複片18
a、18bを側方に向けて突出する。一方の側端部の重
複片18aを他方の側端部の重複片18bよりも上方に
ずらして配置する。両重複片18a、18bのうち少な
くとも下位置の重複片18bの上面部乃至上位置の重複
片18aの下面部に開口側が狭く奥が幅広の溝部31を
形成する。該溝部31に弾性を有する合成樹脂部32が
充填してあると共に弾性を有する合成樹脂部32の上部
が下位置の重複片18bの上面部乃至上位置の重複片1
8aの下面部から突出させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として浴室や台所等
の天井板などとして用いられる建築板の構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来から天井板のような建築板は、建築
板20の一側端部にはめ込み凹部21を設けると共に他
側端部にはめ込み突部22を設け、はめ込み凹部21の
上横片を側方に連出して固定片23とし、図6に示すよ
うに取付け部材25の下面に天井板20を配置して固定
片23を固着具26により固着し、はめ込み凹部21に
隣りの建築板20のはめ込み突部22をはめ込んで該隣
りの建築板20の固定片23を固着具26により取付け
部材25に固着するというようにして取付けていた。そ
して、建築板20の一側端部に設けた下突き当て片27
を隣りの建築板20の側端面に当接していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の従来
例にあっては、建築板20の一側端部に設けた下突き当
て片27を隣りの建築板20の側端面に当接し、また建
築板20の他端部に設けたはめ込み突部22をはめ込み
凹部21の下横片の上面に当接して、隣合う建築板20
同士の接続部分の気密を保っているのであるが、建築板
20の寸法誤差や施工誤差等により、十分な気密が保て
なかった。
【0004】本発明は上記の従来例の問題点に鑑みて発
明したものであって、その目的とするところは、建築板
同士を接続部分の気密を保つことができる建築板の構造
を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の建築板の構造
は、建築板4aの両端部にそれぞれ重複片18a、18
bを側方に向けて突出し、一方の側端部の重複片18a
を他方の側端部の重複片18bよりも上方にずらして配
置し、両重複片18a、18bのうち少なくとも下位置
の重複片18bの上面部乃至上位置の重複片18aの下
面部に開口側が狭く奥が幅広の溝部31を形成するとと
もに該溝部31に弾性を有する合成樹脂部32が充填し
てあると共に弾性を有する合成樹脂部32の上部が下位
置の重複片18bの上面部乃至上位置の重複片18aの
下面部から突出させてあることを特徴とするものであっ
て、このような構成を採用することで、上記した従来例
の問題点を解決して本発明の目的を達成したものであ
る。
【0006】
【作用】しかして、本発明においては、重複片18a、
18bのうち少なくとも下位置の重複片18bの上面部
乃至上位置の重複片18aの下面部に開口側が狭く奥が
幅広の溝部31を形成するとともに該溝部31に弾性を
有する合成樹脂部32が充填してあると共に弾性を有す
る合成樹脂部32の上部が下位置の重複片18bの上面
部乃至上位置の重複片18aの下面部から突出させてあ
ることで、建築板4同士を接続した場合に隣合う重複片
18a、18bを重ねた際に重複片18a、18bの少
なくとも一方に一体化された弾性を有する合成樹脂部3
2の突出部分を介して重複して気密を保つようになって
いる。そして、この場合、開口側が狭く奥が幅広の溝部
31に弾性を有する合成樹脂部32が充填してあること
で、溝部31に充填した合成樹脂部32が抜けたりする
ことなく強固に重複片18aまたは重複片18bに一体
化するものである。
【0007】
【実施例】以下本発明を添付図面に示す実施例に基づい
て詳述する。図1乃至図3に本発明の一実施例が示して
ある。本発明において建築板4としては天井板の実施例
が示してある。建築板4は添付図面に示す実施例ではア
ルニニュームのような金属の外皮4aの上面側の凹部に
合成樹脂発泡体4bを充填して構成してある。外皮4a
両端部の上部を内側方に凹ませて側凹部17を形成し、
この側凹部17の上横片が被引っ掛け片3となってお
り、両被引っ掛け片3のうち一方の被引っ掛け片3aが
他方の被引っ掛け片3bよりも側方への突出長さが長く
なっている。また、外皮4aの両端部の下端部から側方
に重複片18a、18bが突出してあり、この重複片1
8a、18bのうち一方の重複片18aは他方の重複片
18bよりも一段上方に位置している。
【0008】両重複片18a、18bのうち少なくとも
下位置の重複片18bの上面部乃至上位置の重複片18
aの下面部に開口側が狭く奥が幅広の溝部31が形成し
てある。この溝部31にはホットメルトタイプの合成樹
脂が充填してあって、合成樹脂部32の下部が溝部31
に一体に埋設してある。このホットメルトタイプの合成
樹脂が充填して合成樹脂部32を溝部31に埋設するに
当たり、合成樹脂の一部が下位置の重複片18bの上面
部乃至上位置の重複片18aの下面部から突出するよう
にする。このことにより、溝部31に下部が一体に埋設
された合成樹脂部32の一部が外部に盛り上がって突出
して当たり部32aとなっている。
【0009】添付図面に示す実施例においては、下位置
の重複片18bの上面部に溝部31を設け、この溝部3
1に合成樹脂部32を一体に埋設し、一部を下位置の重
複片18bから上方に突出させた実施例を示している
が、上位置の重複片18aの下面部に溝部31を設け、
この溝部31に合成樹脂部32を一体に埋設し、一部を
上位置の重複片18bから下方に突出させるようにして
もよいものである。
【0010】しかして、上記のような構成の建築板4を
天井板として用いる場合には図3乃至図5のようにして
施工するものである。すなわち、天井スラブのような建
物基材(図示せず)からボルト11が垂下してあり、ボ
ルト11にハンガー部材12により長尺の野縁受け13
が吊設してある。この長尺の野縁受け13は一定間隔を
隔てて平行に複数本吊り下げてある。野縁受け13の下
方には野縁受け13に直角方向に複数本の野縁となる長
尺の取付け部材1が配置され、この取付け部材1はクリ
ップ14により野縁受け13に取付けられるものであ
る。クリップ14は例えば断面逆U字状をしていて、下
端部に逆T字状の係止部15を有しており、このクリッ
プ14は野縁受け13に上方から被嵌され、係止部15
が野縁受け13から下方に突出するように構成してあ
る。そして、係止部15を図4に示すように上方が開口
した取付け部材1の上開口部の両端部の被係止部16に
係止するものである。
【0011】このようにして取付けられる取付け部材1
には長手方向に一定間隔を隔てて複数の引っ掛け片2を
垂設してある。この引っ掛け片2は略逆T字状をしてい
るものであり、下部両側の引っ掛け片2a、2bのうち
一方の引っ掛け片2aは他方の引っ掛け片2bよりも側
方への突出長さが短くなるように形成してある。回り縁
7は図に示すように逆U字状をした凹部片19の一方の
側片が他方の側片よりも長くなっており、この長い方の
側片の下端部から側方に向けて下横片19aが連出して
ある。
【0012】しかして、建築板4を施工するには建築板
4を引っ掛け片2間に配置して両端部の被引っ掛け片3
を引っ掛け片2に引っ掛けることで建築板4を取付け部
材1に取付けるものである。この場合、建築板4の側方
への突出長さが長い被引っ掛け片3aの先端を、取付け
部材1に設けた略逆T字状の引っ掛け片2の側方への突
出長さが長い方の引っ掛け片2aの上方の奥に差込み、
この状態で側方への突出長さが短い被引っ掛け片3b側
を上に押し上げ、この状態で建築板4を隣りの引っ掛け
片2(これは側方への突出長さが短い方である)側に移
動させて落とし込むことで、短い方の被引っ掛け片3b
を短い方の引っ掛け片2bに引っ掛け、同時に長い方の
被引っ掛け片3aを長い方の引っ掛け片2aに引っ掛け
るものである。このようにして建築板4を取付け部材1
に取付けるものであるが、この場合、建築板4の裏面と
取付け部材1との間に弾性を有する浮き上がり防止部材
30を介在して引っ掛け方式により建築板4を取付け部
材1に取付けるようにしているにもかかわらず建築板4
ががたついたりせず、特に上方に浮き上がるのを防止し
ている。ところで、上記弾性を有する浮き上がり防止部
材30は建築板4の上面乃至取付け部材1の下面のいず
れかに予め固着しておいてもよく、あるいは、建築板4
を取付け部材1に引っ掛けて取付けた後に建築板4の上
面と取付け部材1の下面との間に弾性的に差し込んでも
よいものである。弾性を有する浮き上がり防止部材30
としては例えばパッキン、合成樹脂発泡体等が考えられ
るが、他の弾性を有するものであってもよいものであ
る。
【0013】上記のようにして次々と建築板4を並設し
て吊り下げるものであるが、この場合、隣合う建築板4
同士は重複片18a、18bが上下に重複するように施
工されるものであり、この時、隣合う重複片18a、1
8bを重ねた際に重複片18a、18bの少なくとも一
方に一体化された弾性を有する合成樹脂部32の突出部
分を介して重複して気密を保つようになっている。
【0014】上記のようにして建築板4の壁5側の取付
け施工が終わると、壁5側の端部に位置する建築板4の
端部と壁5との間の隙間6に下方より回り縁7を差し込
んで回り縁7の凹部片19の上底面片を取付け部材1に
当て、固着具8により取付け部材1に回り縁7を取付け
るものである。この場合、逆U字状をした凹部片19の
長い方の側片の下端部から側方に連出した下横片19a
が壁5側端部に位置する建築板4の端部下面に重ねられ
るものである。ここで、逆U字状をした凹部片19の短
い方の側片の下端部と壁面に形成したタイル仕上げ面9
の上端との間にコーキング10を充填してこの部分の水
密性、気密性を保つものである。
【0015】建築板4の上記被引っ掛け片3を設けた端
部と直交する側の端部は図4に示すように壁5際におい
ては同様にして回り縁7を取付けるものである。上記の
実施例は本発明の建築板4を天井板として用いた例を示
したが、壁材として用いることができるのはもちろんで
ある。
【0016】
【発明の効果】本発明にあっては、上述のように、建築
板の両端部にそれぞれ重複片を側方に向けて突出し、一
方の側端部の重複片を他方の側端部の重複片よりも上方
にずらして配置し、両重複片のうち少なくとも下位置の
重複片の上面部乃至上位置の重複片の下面部に開口側が
狭く奥が幅広の溝部を形成するとともに該溝部に弾性を
有する合成樹脂部が充填されていると共に弾性を有する
合成樹脂部の上部が下位置の重複片の上面部乃至上位置
の重複片の下面部から突出させてあるので、建築板同士
を接続した場合に隣合う重複片を重ねた際に重複片の少
なくとも一方に一体化された弾性を有する合成樹脂部の
突出部分を介して重複して気密が保たれるものであっ
て、建築板そのものに設けた気密を保つ手段により気密
を保つことができるものであり、また、この場合、開口
側が狭く奥が幅広の溝部に弾性を有する合成樹脂部が充
填してあることで、溝部に充填した合成樹脂部が抜けた
りすることなく強固に重複片または重複片に一体化する
ものであって、施工に当たって合成樹脂部が脱落したり
することがないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の建築板の断面図である。
【図2】同上の重複片部分の拡大断面図である。
【図3】同上の建築板の施工を示す正面断面図である。
【図4】同上の側面断面図である。
【図5】同上の斜視図である。
【図6】従来例の断面図である。
【符号の説明】
4a 建築板 18a 重複片 18b 重複片 31 溝部 32 合成樹脂部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 9127−2E E04B 5/57 L

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築板の両端部にそれぞれ重複片を側方
    に向けて突出し、一方の側端部の重複片を他方の側端部
    の重複片よりも上方にずらして配置し、両重複片のうち
    少なくとも下位置の重複片の上面部乃至上位置の重複片
    の下面部に開口側が狭く奥が幅広の溝部を形成するとと
    もに該溝部に弾性を有する合成樹脂部が充填されている
    と共に弾性を有する合成樹脂部の上部が下位置の重複片
    の上面部乃至上位置の重複片の下面部から突出させてあ
    ることを特徴とする建築板の構造。
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