JPH05148299A - ゴナドリベリン拮抗薬 - Google Patents

ゴナドリベリン拮抗薬

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JPH05148299A
JPH05148299A JP3219139A JP21913991A JPH05148299A JP H05148299 A JPH05148299 A JP H05148299A JP 3219139 A JP3219139 A JP 3219139A JP 21913991 A JP21913991 A JP 21913991A JP H05148299 A JPH05148299 A JP H05148299A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 式 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 X−A−B−C−Ser−D−E−F−G−Pro−H (例えば、Ac−D−Nal−D−p−Cl−Phe−
D−Trp−Ser−Tyr−D−Ser(Rha)−
Leu−Ser(Rha)−Pro−Azagly−N
)を有するペプチド。および、N末端遊離アミノ基
を有するフラグメントと、C−末端遊離カルボキシル基
を有するフラグメントを縮合し、得られたペプチドをそ
の生理学的に許容される塩に転換する上記のペプチドの
製造法。 【効果】 これらのペプチドは、ゴナドトロピンのルト
ロピンおよびフォリトロピンの形成およびテストステロ
ンおよびエストロゲンの合成に対する抑制作用を有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】天然に存在する様々な種類のゴナ
ドリベリン(Gn−RH)は、下記の構造を有するデカ
ペプチドである。 h−、p−、o− Pgl-His-Trp-Ser-Tyr-Gly-Leu-Arg-Pro-Gly-NH2 g−Gn−RH−I Pgl-His-Trp-Ser-Tyr-Gly-Leu-Gln-Pro-Gly-NH2 g−Gn−RH−II Pgl-His-Trp-Ser-His-Gly-Trp-Tyr-Pro-Gly-NH2 sa−Gn−RH Pgl-His-Trp-Ser-Tyr-Gly-Trp-Leu-Pro-Gly-NH2 pe−Gn−RH Pgl-His-Tyr-Ser-Leu-Glu-Trp-Lys-Pro-Gly-NH2 [h−(ヒト)、p−(ブタ)、o−(ヒツジ):Bioc
hem. Biophys. Res.Commun., 43(1971), 1334;g−
(ニワトリI):South Africa J. Science,78(1982),
124;g−(ニワトリII):Proc. Natl. Acad. Sci.
USA, 81(1984), 3874;sa−(サケ):Proc. Natl. A
cad. Sci. USA, 80(1983), 2794;pe−(ヤツメウナ
ギ):J. Biol.Chem., 261(1986), 4812-4819]。
【0002】Gn−RHは、哺乳類では主として視床下
部で形成され、脳下垂体でルトロピン(LH)およびフ
ォリトロピン(FSH)を分泌させる。
【0003】Gn−RHの競合的拮抗薬はGn−RHレ
セプターを遮断することによってLHおよびFSHの形
成を抑制し、これにより雌性動物または女性におけるエ
ストロゲンまたは雄性動物または男性におけるテストス
テロンの合成も抑制する。多数のGn−RH拮抗薬が既
に文献に記載されており[ジェイ・ジェイ・ネストール
・ジュニア(J.J. Nestor, Jr.)ら、LH−RHおよびそ
の類似体(LH-RH andits analogues)(エフ・ラブリー
(F. Labrie) ら監修)エルセヴィーア・サイエンス・パ
ブリッシャーズ・ビー・ヴイ(Elsevier SciencePublish
ers B.V.)、1984年、24〜35頁;エイ・エス・
ドゥタ(A.S. Dutta)、Drugs of thefuture, 13(1988),
761-787 ]、それらのほとんどは6位に塩基性アミノ酸
を含んでいる。6位のこの塩基性の電荷によって、ペプ
チドが一層水溶性になる。しかしながら、この塩基性基
の反対の同時に生じる現象は、ヒスタミン分泌作用であ
る。5位のArgが置換されており且つ6位にD−4−
p−メトキシベンゾイル−2−アミノ酪酸がある「Na
l−Glu」では、ヒスタミン分泌が著しく減少する
[エイ・フィリップス(A. Phillips) ら、Life Sci., 4
1(1987), 2017-2022]。6位の塩基性がより小さい置換
基、例えばD−ニコチノイルリジン[ケイ・フォルカー
ス(K. Folkers)ら、Z. Naturforsch., 42b(1987), 101-
106 ;エイ・リュングヴィスト(A. Ljungqvist) ら、Bi
ochem. Biophys. Res. Commun., 148 (1987), 849-856
]、D−シトルリンまたはD−ホモシトルリン[エス
・バジュツ(S. Bajusz) ら、Proc. Natl. Acad. Sci. U
SA, 85(1988), 1637-1641 ]も、同様にヒスタミンの放
出を減少させる。
【0004】欧州特許公開第263,521号明細書
(HOE 86/F 253)において、有利な特性を
有するGn−RH作動薬およびGn−RH拮抗薬がグリ
コシル化糖で置換することによって得られた。一方にお
いて、水溶性を増加させることが可能であり、他方にお
いてGn−RH拮抗薬で特に観察されるアナフィラキシ
ー作用を減少させることが可能であった。
【0005】8位のアルギニンをNε−イソプロピル−
L−リシン[エイ・リュングヴィスト(A. Ljungqvist)
ら、Biochem. Biophys. Res. Commun., 148 (1987), 84
9-856 ]またはNg,Ng′−ジエチル−L−ホモアル
ギニン[シー・エイチ・レス(C.H. Less) ら、Life Sc
i., 45(1988), 697-702]のような他の塩基性アミノ酸
で置換することによって、拮抗作用は保持したままヒス
タミンの放出を減少させることが可能であった。今日ま
でのところ、8位の塩基性の電荷は哺乳類のGn−RH
のレセプター結合において重要な役割を演じるものと考
えられてきた[イー・ハズム(E. Hazum)およびピー・エ
ム・コン(P.M. Conn) 、Endocrine Reviews, 9(1988),
379-386 ]。
【0006】驚くべきことには、8位の塩基性電荷を含
む既知のGn−RH誘導体と比較してこの位置をグリコ
シル化L−セリンで交換することによって、拮抗作用を
保持したままヒスタミンの放出を更に減少させる目的が
達成される。
【0007】本発明は、式I 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 X−A−B−C−Ser−D−E−F−G−Pro−H (I) (式中、XはC〜C−アルカノイルであり、AはD
−Nal(2)、D−PheまたはD−Trpであり、
ここで芳香族環は所望により、臭素、塩素、フッ素、ニ
トロ、C〜C−アルキル、特にメチル、およびC
〜C−アルコキシ、特にメトキシ、からなる組からの
1または2種類の同一のまたは異なる基によって置換さ
れることができ、Bは所望により、臭素、塩素、フッ
素、ニトロ、アミノ、C〜C−アルキル、特にメチ
ル、およびC〜C−アルコキシ、特にメトキシ、か
らなる組からの1または2種類の同一のまたは異なる基
によって置換されることができるD−Pheであり、C
はD−Pal(3)、D−PheまたはD−Trpであ
り、ここでD−PheおよびD−Trpの芳香族環は所
望により、臭素、塩素、フッ素、ニトロ、C〜C
アルキル、特にメチル、およびC〜C−アルコキ
シ、特にメトキシ、からなる組からの1または2種類の
同一のまたは異なる基によって置換されることができ、
DはTyrまたはHisであり、EはD−Ser
(R)であり、FはLeu、TrpまたはPheであ
り、GはL−Ser(R)であり、HはGly−NH
、D−Ala−NHまたはAzagly−NH
あり、Rはグリコシル基である)のペプチドおよび生
理学的に許容されるその塩に関する。
【0008】Xがアセチルであり、AがD−Nal
(2)であり、BがD−Phe(p−Cl)であり、C
がD−Pal(3)またはD−Trpであり、DがTy
rであり、EがD−Ser(R)であり、FがLeu
であり、GがD−Ala−NHまたはAzagly−
NHである、式IのGn−RH拮抗薬および生理学的
に許容されるその塩が好ましい。
【0009】アルキルまたはアルコキシは、直鎖または
分岐したものであることができる。
【0010】Rは、好ましくはグリコピラノース、グ
リコフラノースまたはオリゴサッカライドから誘導され
るグリコシル基である。このグリコシル基は、α−およ
びβ−グリコシド的にセリン残基に結合することができ
る。
【0011】Rは、例えば天然に存在するアルドテト
ロース、アルドペントース、オリゴサッカライド、例え
ば二および三糖類から誘導されるグルコフラノシルまた
はグルコピラノシル基およびそれらの立体異性体である
ことができる。
【0012】これらのグリコシル基は、特に、微生物、
植物、動物またはヒトに存在する天然のD−またはL−
単糖類、例えばリボース(Rib)、アラビノース(A
ra)、キシロース(Xyl)、リキソース(Ly
x)、アロース(All)、アルトロース(Alt)、
グルコース(Glc)、マンノース(Man)、グロー
ス(Gul)、イドース(Ido)、ガラクトース(G
al)、タロース(Tal)、エリスロース(Er
y)、スレオース(Thr)、プシコース(Psi)、
フルクトース(Fru)、ソルボース(Sor)、タガ
トース(Tag)、キシルロース(Xyu)、フコース
(Fuc)、ラムノース(Rha)、オリボース(Ol
i)、オリオース(Olo)、ミカロース(Myc)、
ロドサミン(RN)、N−アセチルグルコサミン(Gl
uNAc)、N−アセチルガラクトサミン(GalNA
c)、N−アセチルマンノサミン(ManNAc)、ま
たは二糖類、例えばマルトース(Mal)、ラクトース
(Lac)、セロビオース(Cel)、ゲンチオビオー
ス(Gen)、N−アセチルラクトサミン(LacNA
c)、キトビオース(Chit)、β−ガラクトピラノ
シル−(1,3)−または−(1,4)−N−アセチル
グルコサミン、およびそれらの合成誘導体、例えば2−
デオキシ−、2−アミノ−、2−アセタミド−または2
−ハロゲノ−、好ましくはブロモ−およびヨード−糖か
ら誘導される。
【0013】特に断らないかぎり、立体記述子のないア
ミノ酸はL−アミノ酸を表わす。生理学的に許容される
塩とは、特に、HCl、HBr、HSO、HPO
のような無機酸、または酢酸、マレイン酸、フマル
酸、酒石酸、クエン酸のような有機酸との塩を意味す
る。
【0014】本発明は、式Iのペプチドの製造法であっ
て、N−末端遊離アミノ基を有するフラグメントとC−
末端遊離カルボキシル基を有するフラグメントを縮合
し、官能基を保護するために一時的に導入することがで
きた1個またはそれ以上の以上の保護基を外し、この方
法で得られたペプチドを適当であればその生理学的に許
容される塩に転換することを特徴とする方法にも関す
る。
【0015】保護基の選択と合成法はアミノ酸の性質お
よび配置(configuration) およびカップリング条件の性
質によって決定される。好適な方法は例えば欧州特許公
開第263,521号明細書に記載され、またはC−末
端からの段階的合成またはセグメント縮合によるペプチ
ド化学の一般的方法(ホウベン−ヴェイル(Houben-Wey
l) 、有機化学の方法(Methoden der Organischen Chem
ie)、125巻)である。セリングリコシドの合成は、
欧州特許公開第263,521号明細書に記載されてい
る。
【0016】セグメント縮合において可能なラセミ化を
できるだけ低く押さえるためには、これに関連してジシ
クロヘキシルカルボジイミド(DCC)を3−ヒドロキ
シ−4−オキソ−3,4−ジヒドロ−1,2,3−ベン
ゾトリアジン(HOObt)の添加と共に用いるのが好
ましい。好ましく用いられるアミノ保護基は、触媒水素
化によって除去することができるZ基または第二級アミ
ンによって外すことができるFmoc基である。
【0017】表 (1−5) + (6−10) → (1−10) によるセグメントカップリングが、特に有益であること
が判った。
【0018】合成を下記表1の反応図によって例示す
る。
【表1】
【0019】本発明によるGn−RH拮抗薬は、ゴナド
トロピンのルトロピンおよびフォリトロピンの形成およ
びテストステロンおよびエストロゲンの合成も抑制する
作用を行う。これらは、例えば欧州特許公開第263,
521号明細書に記載されているように、ゴナドトロピ
ン−およびステロイド−依存性疾患において、および産
児制限、性的早熟において、テストステロン−およびエ
ストロゲン−依存性腫瘍例えば前立腺癌および乳癌の治
療において、子宮内膜症および筋腫の治療において高投
与量Gn−RH作動薬と同様に用いることができる。更
に、本発明によるペプチドは、生殖腺をX線から保護す
る。しかしながら、高投与量作動薬と比較して拮抗薬の
利点は、作動薬の初期刺激相が回避されることである。
【0020】本発明によるGn−RH拮抗薬は、例えば
欧州特許公開第263,521号明細書に記載されてい
るように非経口、鼻腔内にまたは移植片として投与する
ことができる。ヒトにおける投与の好ましい形態は、鼻
腔内投与または移植片の使用である。
【0021】計量噴霧器は、所要量の活性物質を溶解し
た緩衝溶液約0.02〜0.2mlを噴霧ノズルを介し
て鼻に噴霧するのに用いられる。非経口投与では、投与
量は鼻腔内投与と比較して10分の1に減少させること
ができる。
【0022】本発明による拮抗薬は、成人では1〜10
mgの投与量で鼻腔内に投与する。移植片における単一
投与量は、それぞれ4〜8週間毎に約5〜50mgであ
る。非経口投与には、0.1〜1mg/日で十分であ
る。
【0023】本発明によるペプチドを、アンドロゲン依
存性器官に対する萎縮作用および連続輸液(ミニポンプ
ス(MINIPUMPS) )による雄ラットの血清および血中のL
H−およびテストステロン−低下作用について試験し
た。排卵抑制作用は、雌ラットで試験した。ヒスタミン
放出は、ラット腹膜肥満細胞を用いて試験した。
【0024】テストステロン低下作用:テストステロン
低下作用は、雄ラットでの7日間の皮下輸液の際に試験
した。アンドロゲン依存性器官および血清テストステロ
ンについての生物学的作用を記録した。試験化合物を、
ミニポンプを用いて30〜50μg/日の流速で7日間
皮下輸液によって投与した。試験化合物は、無菌の5%
強度マンニトール溶液に溶解した。ミニポンプは、麻酔
および無菌条件下で背部皮下に移植した。
【0025】血清テストステロンをジエチルエーテルで
抽出し、特異的RIAによって測定した。
【0026】ミニポンプによる輸液でのテストステロン
低下作用
【0027】排卵抑制作用:排卵抑制作用は、PMSG
(妊娠した雌馬血清ゴナドトロピン)で予備処理した未
成熟の雌ラットで試験して、卵胞成熟を誘発させた。バ
ルビチュレート(フェノバルビタール)によって自発性
排卵を防止した。800ngのLHRHの試験投与量を
拮抗薬の2時間後に皮下注射した。試験物質を5%強度
マンニトール溶液に溶解して皮下注射した。翌日、ファ
ロピアン管を切り開いて、パテントブルーで染色し、管
状卵母細胞を顕微鏡下で計数した。排卵抑制作用に対す
る投与量(ED100)を総ての拮抗薬について測定し
た。
【0028】ラットの抗排卵分析
【0029】ヒスタミン放出:
【0030】a) 腹膜細胞懸濁液の調製 ウィスターラットを断頭によって殺した。0.9%強度
NaCl溶液50mlを腹腔内に注射し、緩やかにマッ
サージした後、腹壁を開いた。腹膜細胞を含む流体をパ
ストゥールピペットを用いて吸引した後、遠心分離し
た。ペレット化した細胞を再懸濁し、生育力を試験した
後、10肥満細胞/mlにまで希釈した。
【0031】b) 肥満細胞の処理 溶解したゴナドリベリン拮抗薬150μlを、10
の肥満細胞を0.9%強度NaCl溶液150μlに懸
濁したものに加えた。37℃で30分間インキュベーシ
ョンした後、試験管を遠心分離し、上澄液を取り除い
た。肥満細胞によってヒスタミンの放出を誘発する化合
物であることが知られているLHRH拮抗薬Ac−D−
Nal−D−p−Cl−D−Phe−D−Trp−Se
r−Tyr−D−Ser(Rha)−Leu−Arg−
Pro−Azagly−NHを比較物質として用い
た。総ヒスタミン放出(100%)を測定するため、肥
満細胞懸濁液をブンゼンバーナー上で素早く煮沸した。
【0032】c) ヒスタミンレベルのHPLC測定 スコフィッチ(Skofitsch) ら(J. Chromatography, 22
6,53-59,1891))およびシラガニアン(Siraganian)およ
びホック(Hook)(臨床的実験免疫学のマニュアル(Manua
l of Clinical Laboratory Immunology)、ローゼ(Rose)
ら監修、米国微生物学会、ワシントンD.C.、675
頁、1986年)によって記載された方法の変法を用い
た。簡単に纏めれば、1N−NaOH100μl及びフ
タルアルデヒド100μlを上澄液250μlに加え
て、激しく撹拌した。2分間反応させた後、3N−HC
l50μlで酸性にすることによって螢光体を更に強力
な螢光性で安定な生成物に変換した。上澄液10μl
を、HPLC装置のクロムスフェア(Chromspher)C8カ
ラム(クロムパック(Chrompak)FRW)に注入した。こ
の装置は、SP8100クロマトグラフ(スペクトラ・
フィジクス(Spectra Physics) )およびSP4270積
分計(スペクトラ・フィジクス(Spectra Physics))お
よびLS−1螢光検出器(パーキン・エルマー(Perkin
Elmer))を有している。螢光は、360nmの励起およ
び450nmの発光の波長で記録した。
【0033】腹膜肥満細胞からのヒスタミンの放出(μ
l/ml) (結果は、煮沸時の肥満細胞の溶解によって生じたヒス
タミン放出の総量に対する百分率で示す) 例 100 10 1 0.1 0.01 1 −8.61 −5.37 −2.16 2.82 0.33 2 0.0 0.9 3.7 4.6 2.5 5 3.8 0.3 0.9 2.4 1.9 比較物質 107.6 92.4 15.3 2.1 2.6
【0034】使用した他の略号: DCC ジシクロヘキシルカルボジイミド DEA ジエチルアミン HOBt 1−ヒドロキシベンゾトリアゾール MTBエーテル メチルt−ブチルエーテル Nal 3−(2−ナフチル)−アラニン Pal 3−(3−ピリジル)−アラニン
【0035】下記の例は本発明を例示するものである。
【0036】
【実施例】
例1 Ac−D−Nal−D−p−Cl−Phe−D−Trp
−Ser−Tyr−D−Ser(Rha)−Leu−S
er(Rha)−Pro−Azagly−NH1a.
H−Ser[Rha(Ac)]−OH ジエチルアミン55mlを、Fmoc−Ser[Rha
(Ac)]−OH 30g(50ミリモル)をジメチルホルムアミド150
mlに撹拌溶解したものに加える。10分後に、溶液を
高真空で濃縮し、残渣をMTBエーテルで粉砕する。沈
澱を吸引濾別して、MTBエーテルで洗浄する。物質を
高真空下にて乾燥する。 収率:17.13g(91%) [α] 26=−31°(c=1、氷酢酸中)。 1b. Fmoc−Leu−Ser[Rha(A
)]−OH Fmoc−Leu−OObt20.4gを、0℃におい
てジメチルホルムアミド100ml中にH−Ser[R
ha(Ac)]−OH17g(45ミリモル)を撹拌
懸濁したものに加える。1時間後にすべて溶解する。溶
液を室温にて一晩放置し、高真空下にて濃縮する。残渣
を酢酸エチルに溶解し、飽和NaHCO溶液、水で3
回、KHSO緩衝液で2回および水で2回連続して振
盪することによって抽出する。酢酸エチル相をNa
上で乾燥して、濃縮し、残渣をジエチルエーテル/
石油エーテルから再沈澱させる。沈澱を石油エーテルで
再度温浸し、吸引濾別する。 収率:22.2g(69%) [α] 26=−20°(c=1、氷酢酸中)。 1c. Fmoc−Leu−Ser[Rha(A
)]−Pro−Azagly−NH N−エチルモルホリン2mlおよびDCC3.5gを、
0℃においてジメチルホルムアミド60mlにHClO
・H−Pro−Azagly−NH(16.4ミリ
モル)、Fmoc−Leu−Ser[Rha(A
)]−OH11.7gおよびHOObt2.7gを
撹拌溶解したものに加える。0℃で1時間撹拌した後、
混合物を室温で一晩放置する。翌日、沈澱を吸引濾別
し、濾液を濃縮する。残渣を酢酸エチルに溶解し、水、
飽和NaHCO溶液、水で2回、KHSO緩衝液お
よび水で2回連続して洗浄し、NaSO上で乾燥す
る。溶液を真空で濃縮し、残渣をジエチルエーテルで粉
砕する。 収率:11.87g(83%) [α] 26=−54.8°(c=1、氷酢酸中)。 1d. H−Leu−Ser[Rha(Ac)]−P
ro−Azagly−NH ジエチルアミン15mlを、室温でジメチルホルムアミ
ド90ml中にFmoc−Leu−Ser[Rha(A
)]−Pro−Azagly−NH11.9g
(13.7ミリモル)を撹拌溶解したものに加える。1
0分後に、混合物を高真空にて濃縮し、残渣をジエチル
エーテルで粉砕する。沈澱を吸引濾別し、MTBエーテ
ルで洗浄する。 収率:7.71g(87%)。 1e. Fmoc−D−Ser[Rha(Ac)]−
Leu−Ser[Rha(Ac)]−Pro−Aza
gly−NH DCC2.52gを、0℃においてジメチルホルムアミ
ド60mlにH−Leu−Ser[Rha(Ac)]
−Pro−Azagly−NH7.71g(12mm
ol)とFmoc−D−Ser[Rha(Ac)]
7.2gとHOBt1.68gを撹拌溶解したものに加
える。混合物を0℃で1時間撹拌し、室温で一晩放置す
る。処理は、例1cと同様に行う。物質を更に塩化メチ
レン/アセトン(9:1)および塩化メチレン/メタノ
ール(9:0.5)中シリカゲル上でクロマトグラフィ
によって精製する。 収率:11.55g(78%)。 1f.H−D−Ser[Rha(Ac)]−Leu−
Ser[Rha(Ac)]−Pro−Azagly−
NH ジエチルアミン4.2mlを、室温でジメチルホルムア
ミド30mlにFmoc−D−Ser[Rha(A
)]−Leu−Ser[Rha(Ac)]−Pr
o−Azagly−NH4.75g(3.87ミリモ
ル)を撹拌溶解したものに加える。10分後に、混合物
を高真空で濃縮し、残渣をジエチルエーテルで2回粉砕
する。 収率:3.46g(89%) [α] 26=−63°(c=2、氷酢酸中)。 1g. Z−Ser(tBu)−Tyr(tBu)−O
tBu Z−Ser(tBu)−OH44.7g(151.4ミ
リモル)と、H−Tyr(tBu)−OtBu・HCl
49.9g(151.3ミリモル)とHOBt20.4
g(151.1ミリモル)を、ジメチルホルムアミド2
00mlに溶解する。N−エチルモルホリン19.4m
l(151.6ミリモル)とDCC33.3g(15
1.4ミリモル)を0℃にて撹拌しながら加える。混合
物を0℃で1時間撹拌し、室温で一晩放置する。沈澱を
吸引濾別し、濾液を濃縮する。残渣を酢酸エチルに溶解
し、水、KHSO/KSO緩衝液、NaHCO
溶液および水で連続して抽出し、NaSO上で乾燥
し、濃縮する。 収率:油状で87g(100.8%) 1h. H−Ser−(tBu)−Tyr(tBu)−
OtBu・HCl2 Z−Ser(tBu)−Tyr(tBu)−OtBu8
7.3g(153ミリモル)をメタノール600mlに
溶解し、Pd/C触媒を加える。水素化は自動滴下装置
中でpH4.5でメタノール性塩酸を添加し、水素を通
しながら行う。水素化が完了した後、触媒をキーゼルグ
ールを通して吸引濾別し、濾液を濃縮し、残渣を石油エ
ーテルで粉砕する。これを吸引濾別して高真空下にてP
上で乾燥する。 収率:55.8g(77%) [α] 26=+1.6°(c=1、メタノール中) 融点:109〜111℃。 1i. Fmoc−D−Trp−Ser(tBu)−T
yr(tBu)−OtBu H−Ser−(tBu)−Tyr(tBu)−OtBu
・HCl48.5g(102.5ミリモル)とFmoc
−D−Trp−OH43.75g(102.5ミリモ
ル)とHOBt13.83g(102.4ミリモル)
を、ジメチルホルムアミド200mlに溶解する。N−
エチルモルホリン13.1ml(102.3ミリモル)
とDCC22.55g(102.5ミリモル)を、撹拌
しながら0℃で加える。混合物を0℃で1時間撹拌し、
室温で一晩放置する。次いで、沈澱を吸引濾別し、濾液
を濃縮する。残渣を酢酸エチルに溶解し、水、KHSO
/KSO緩衝液、NaHCO溶液および水で連
続的に振盪することによって抽出し、NaSO上で
乾燥し、濃縮する。 収率:油状で93.0g(107%、未だDC−尿素を
含有)。 1k. H−D−Trp−Ser(tBu)−Tyr
(tBu)−OtBu Fmoc−D−Trp−Ser(tBu)−Tyr(t
Bu)−OtBu93.0g(約102ミリモル)を、
ジメチルホルムアミド500mlに溶解する。ジエチル
アミン114.5mlを、これに撹拌しながら加え、室
温で10分間反応させ、混合物を高真空で濃縮する。残
渣を石油エーテルで3回、ジエチルエーテルで2回粉砕
する。ジエチルエーテルを留去し、次いで酢酸エチルと
水とに分配させる。NaSO上で乾燥した後、酢酸
エチルを留去し、残渣をジエチルエーテルで2回粉砕す
る。 収率:油状で72.5g(114%)。 1l. Fmoc−D−p−Cl−Phe−OH H−D−p−Cl−Phe−OH118.0g(519
ミリモル)を、ジオキサン/水(1:1)2000ml
に懸濁させる。これに、NaHCO123g(146
4ミリモル)とFmoc−ONSu164.5g(48
8ミリモル)を加える。この混合物を室温で5時間撹拌
し、この温度で一晩放置する。若干量の沈澱を吸引濾別
し、ジオキサンを実質的に留去し、混合物を2N−HC
lで酸性(pH2〜3)にし、沈澱を吸引濾別し、水で
十分に洗浄する。物質をイソプロパノール5リットルか
ら再結晶させる。4℃で3時間放置した後、沈澱を吸引
濾別し、石油エーテルで処理してイソプロパノールを除
去する。 収率:167.6g(バッチI、0.76%Fmoc−
L−pCl−Phe−OHを含有) 融点:172〜174℃ [α] 26=+22.3°(c=1、ジメチルホルムア
ミド中)。 1m. Fmoc−D−p−Cl−Phe−D−Trp
−Ser(tBu)−Tyr(tBu)−OtBu H−D−Trp−Ser(tBu)−Tyr(tBu)
−OtBu72.5g(約100ミリモル)と、Fmo
c−D−p−Cl−Phe−OH42.2g(100ミ
リモル)と、HOBt13.5g(100ミリモル)
を、ジメチルホルムアミド400mlに溶解する。DC
C20.6g(100ミリモル)を、これに0℃で撹拌
しながら加える。混合物を0℃で1時間撹拌し、室温で
一晩放置する。DC−尿素を吸引濾別し、濾液を濃縮す
る。残渣を酢酸エチルに溶解し、再度濾過し、水、Na
HCO溶液および水で連続的に抽出し、NaSO
上で乾燥して、濃縮する。残渣をジエチルエーテルに溶
解し、石油エーテルで無定形に再沈澱させる。残渣をメ
タノール500mlに溶解し、濾過し、水1.5mlに
滴下して加える。結晶性沈澱を吸引濾別し、高真空でP
上で乾燥する。 収率:80g(77.8%) [α] 26=+4.9°(c=1、メタノール中) 融点:96〜98℃。 1n. H−D−p−Cl−Phe−D−Trp−Se
r(tBu)−Tyr(tBu)−OtBu Fmoc−D−p−Cl−Phe−D−Trp−Ser
(tBu)−Tyr(tBu)−OtBu80g(7
7.9ミリモル)を、ジメチルホルムアミド600ml
に溶解させる。ジエチルアミン81mlを室温でこれに
加える。室温で20分間反応させた後、混合物を高真空
で濃縮し、残渣を石油エーテルで粉砕する。これを2回
繰り返す。次いで、物質をジエチルエーテルに溶解し、
濾過して不溶性分を除去し、濃縮する。この処理手続き
を2回繰り返す。 収率:油状で64.9g(104.9%)。 1o. Ac−D−Nal−D−p−Cl−Phe−D
−Trp−Ser(tBu)−Tyr(tBu)−Ot
Bu H−D−p−Cl−Phe−D−Trp−Ser(tB
u)−Tyr(tBu)−OtBu64.9g(約7
7.9ミリモル)と、Ac−D−Nal−OH19.8
g(76.95ミリモル)と、HOObt12.46g
(76.4ミリモル)をジメチルホルムアミド500m
lに溶解する。DCC16.93g(76.95ミリモ
ル)を、撹拌しながら0℃で加える。混合物を0℃で1
時間撹拌し、室温で一晩放置する。DC−尿素を吸引濾
別し、濾液を濃縮し、残渣を酢酸エチルで粉砕する。沈
澱を吸引濾別し、乾燥する。 収率:47.9g(59%) 融点:224〜228℃(分解を伴う) [α] 26=−12.6°(c=1、90%強度酢酸
中)。 1p. Ac−D−Nal−D−p−Cl−Phe−D
−Trp−Ser−Tyr−OH Ac−D−Nal−D−p−Cl−Phe−D−Trp
−Ser(tBu)−Tyr(tBu)−OtBu4
7.6g(45.6ミリモル)を、90%強度水性トリ
フルオロ酢酸350mlと1,2−ジメルカプトエタン
35mlとの混合物中に溶解したものを室温で濃縮し、
残渣をジエチルエーテルで粉砕し、吸引濾別する。この
物質を更に熱イソプロパノールに溶解し、石油エーテル
で沈澱させることによって精製する。 収率:33.67g 融点:196℃、分解を伴う(約159℃で焼結) [α] 26=−3.5°(c=1、メタノール中)。 1q. Ac−D−Nal−D−p−Cl−Phe−D
−Trp−Ser−Tyr−D−Ser[Rha(Ac
)]−Leu−Ser[Rha(Ac)]−Pro
−Azagly−NH H−D−Ser[Rha(Ac)]−Leu−Ser
[Rha(Ac)]−Pro−Azagly−NH
1g(1ミリモル)と、Ac−D−Nal−D−p−C
l−Phe−D−Trp−Ser−Tyr−OH875
mgと、HOObt163mgを0℃でジメチルホルム
アミド4mlに溶解したものに、DCC210mgを加
える。0℃で1時間後に、混合物を室温で一晩放置す
る。翌日、沈澱を吸引濾別し、濾液を濃縮する。残渣を
濃縮して、MTBエーテルで粉砕する。粗製物質を、シ
リカゲル上で塩化メチレン/メタノール/酢酸/水
(9:1:0.1:0.1)でクロマトグラフィを行
う。 収率:1.09g(59%) [α] 26=−48.5°(c=1、氷酢酸中)。 1r. Ac−D−Nal−D−p−Cl−Phe−D
−Trp−Ser−Tyr−D−Ser(Rha)−L
eu−Ser(Rha)−Pro−Azagly−NH
Ac−D−Nal−D−p−Cl−Phe−D−Trp
−Ser−Tyr−D−Ser[Rha(Ac)]−
Leu−Ser[Rha(Ac)]−Pro−Aza
gly−NH400mg(0.21ミリモル)を90
%強度水性メタノール4mlに撹拌溶解したものに、K
CO360mgを室温で加える。混合物を10分間
撹拌し、KHSO緩衝液で酸性にし、n−ペンタノー
ルで2回抽出する。合わせたn−ペンタノール相を濃縮
し、シリカゲル上でn−ブタノール/氷酢酸/水(6
3:9.5:27.5)でクロマトグラフィにより精製
する。 収率:112mg(27%) [α] 26=−38.2°(c=1、氷酢酸中)。
【0037】例2 Ac−D−Nal−D−p−Cl−Phe−D−Pal
−Ser−Tyr−D−Ser(Rha)−Leu−S
er(Rha)−Pro−Azagly−NH2a.
Fmoc−D−Pal−Ser(tBu)−Tyr
(tBu)−OtBu エチルモルホリン1.3mlとDCC2.2gを、0℃
でFmoc−D−Pal−OH3.88g(10ミリモ
ル)、HCl・H−Ser(tBu)−Tyr(tB
u)−OtBu4.73gおよびHOBt1.35gを
ジメチルホルムアミド40mlに撹拌溶解したものに加
える。混合物を0℃で1時間撹拌し、室温で一晩放置す
る。沈澱を吸引濾別し、残渣を酢酸エチルに溶解する。
溶液を水、飽和NaHCO溶液、KHSO緩衝液お
よび水で連続的に抽出して、硫酸ナトリウム上で乾燥
し、濃縮する。 収率:3.74g(46.3%) 融点:86〜88℃ [α] 23=−+10.1°(c=1、メタノール
中)。 2b. H−D−Pal−Ser(tBu)−Tyr
(tBu)−OtBuジエチルアミン4.8mlを、室
温でFmoc−D−Pal−Ser(tBu)−Tyr
(tBu)−OtBu3.74gをジメチルホルムアミ
ド20mlに溶解したものに加える。10分後に、混合
物を濃縮し、残渣を石油エーテルで2回連続的に粉砕し
て、ジエチルエーテルに溶解する。生成する沈澱を吸引
濾別し、ジエチルエーテル溶液を濃縮する。 収率:油状で2.7g。 2c. Fmoc−D−p−Cl−Phe−D−Pal
−Ser(tBu)−Tyr(tBu)−OtBu DCC1.02gを、0℃で前記のH−D−Pal−S
er(tBu)−Tyr(tBu)−OtBu2.7
g、Fmoc−p−Cl−D−Phe−OH2.16g
およびHOBt0.62gをジメチルホルムアミド30
ml中に撹拌溶解したものに加える。混合物を0℃で1
時間撹拌し、室温で一晩放置する。沈澱を吸引濾別し、
濾液を濃縮し、残渣を例2aと同様に処理する。残渣を
ジエチルエーテル/石油エーテルから再沈澱する。 収率:3.25g 融点:98〜102℃ [α] 23=+12.0°(c=1、MeOH中)。 2d. H−D−p−Cl−Phe−D−Pal−Se
r(tBu)−Tyr(tBu)−OtBu Fmoc−D−p−Cl−Phe−D−Pal−Ser
(tBu)−Tyr(tBu)−OtBu3.0gを、
例2bと同様にして、ジメチルホルムアミド50ml中
でジエチルアミン3.1mlと反応させる。 収率:油状で1.6g。 2e. Ac−D−Nal−D−p−Cl−Phe−D
−Pal−Ser(tBu)−Tyr(tBu)−Ot
Bu DCC0.43gを、0℃でH−D−p−Cl−Phe
−D−Pal−Ser(tBu)−Tyr(tBu)−
OtBu1.6gと、Ac−D−Nal−OH0.5g
と、HOObt0.32gとをジメチルホルムアミド2
0mlに撹拌溶解したものに加える。混合物を0℃で1
時間撹拌し、室温で一晩放置する。沈澱を吸引濾別し、
濾液を濃縮する。残渣を酢酸エチルで粉砕し、次いで吸
引濾別する。 収率:1.43g 融点:208〜210℃ [α] 23=7.0°(c=1、氷酢酸中)。 2f. Ac−D−Nal−D−p−Cl−Phe−D
−Pal−Ser−Tyr−OH−トリフルオロアセテ
ート Ac−D−Nal−D−p−Cl−Phe−D−Pal
−Ser(tBu)−Tyr(tBu)−OtBu1.
4g(1.39ミリモル)を、90%強度の水性トリフ
ルオロ酢酸15mlと1,2−ジメルカプトエタン1.
5mlとの混合物に導入する。混合物を室温で1時間放
置し、濃縮する。残渣をジエチルエーテルで粉砕し、吸
引濾別する。 収率:1.1g 融点:264℃(分解を伴う)。 2g. Ac−D−Nal−D−p−Cl−Phe−D
−Pal−Ser−Tyr−D−Ser[Rha(Ac
)]−Leu−Ser[Rha(Ac)]−Pro
−Azagly−NH N−エチルモルホリン0.13mlとDCC210mg
を、H−D−Ser[Rha(Ac)]−Leu−S
er[Rha(Ac)]−Pro−Azagly−N
1g(1ミリモル)、Ac−D−Nal−D−p−
Cl−Phe−D−Pal−Ser−Tyr−OH−ト
リフルオロアセテート838mgとHOObt163m
gをジメチルホルムアミド4mlに溶解したものに加え
る。混合物を、カラム精製を行わないこと以外は例1q
と同様に処理する。粗製物質の収率:1.55g(85
%)。 2h. Ac−D−Nal−D−p−Cl−Phe−D
−Pal−Ser−Tyr−D−Ser(Rha)−L
eu−Ser(Rha)−Pro−Azagly−NH
室温において90%強度の水性メタノール中に粗製のA
c−D−Nal−D−p−Cl−Phe−D−Pal−
Ser−Tyr−D−Ser[Rha(Ac)]−L
eu−Ser[Rha(Ac)]−Pro−Azag
ly−NH1.5g(0.8ミリモル)を撹拌溶解し
たものに、KCO1.4gを加える。例1rと同様
にして処理する。粗製の物質を、シリカゲル上で、塩化
メチレン/メタノール/水/酢酸(20:4:1.5:
5)およびメタノール/水/酢酸(1:1:1)でクロ
マトグラフィを行う。 収率:270mg(22%) [α] 26=−45°(c=1、氷酢酸中)。
【0038】例3 Ac−D−Nal−D−p−Cl−Phe−D−Trp
−Ser−Tyr−D−Ser(Rha)−Leu−S
er(Xyl)−Pro−Azagly−NH3a
H−Ser[Xyl(Ac)]−OH ジメチルホルムアミド100ml中にFmoc−Ser
[Xyl(Ac)]−OH16.37gを溶解したも
のを、例1aと同様にして、ジメチルアミン30.8m
lと反応させる。 収率:9.65g(95%)。 3b Fmoc−Leu−Ser[Xyl(Ac)]
−OH H−Ser[Xyl(Ac)]−OH9.65g(2
6.65ミリモル)を、例1bと同様にして、ジメチル
ホルムアミド70ml中で、Fmoc−Leu−OOb
t12gと反応させる。 収率:12.8g(69%)。 3c Fmoc−Leu−Ser[Xyl(Ac)]
−Pro−Azagly−NH Fmoc−Leu−Ser[Xyl(Ac)]−OH
12.8g(18.65ミリモル)を、例1cと同様に
して、HClO・H−Pro−Azagly−NH
5.7gと、HOObt3.04gと、N−エチルモル
ホリン2.36mlと、DCC3.91gと反応させ
る。 収率:11.6g(73%)。 3d H−Leu−Ser[Xyl(Ac)]−Pr
o−Azagly−NH Fmoc−Leu−Ser[Xyl(Ac)]−Pr
o−Azagly−NH11.6g(13.8ミリモ
ル)を、例1dと同様にして、ジメチルホルムアミド1
00ml中ジエチルアミン15.2mlと反応させる。 収率:7.47g(86%)。 3e Fmoc−D−Ser[Rha(Ac)]−L
eu−Ser[Xyl(Ac)]−Pro−Azag
ly−NH H−Leu−Ser[Xyl(Ac)]−Pro−A
zagly−NH7.47gを、例1eと同様にし
て、Fmoc−D−Ser[Rha(Ac)]−OH
7.25gと、HOBt1.7gと、DCC2.54g
と反応させる。 収率:10.48g(71%) [α] 26=−57°(c=1、氷酢酸中)。 3f H−D−Ser[Rha(Ac)]−Leu−
Ser[Xyl(Ac)]−Pro−Azagly−
NH Fmoc−D−Ser[Rha(Ac)]−Leu−
Ser[Xyl(Ac)]−Pro−Azagly−
NH2g(1.65ミリモル)を、例1fと同様にし
て、ジメチルホルムアミド15ml中ジエチルアミン
1.8mlと反応させる。 収率:1.47g(90%) [α] 26=−68°(c=1、氷酢酸中)。 3g. Ac−D−Nal−D−p−Cl−Phe−D
−Trp−Ser−Tyr−D−Ser(Rha)−L
eu−Ser(Xyl)−Pro−Azagly−NH
H−D−Ser[Rha(Ac)]−Leu−Ser
[Xyl(Ac)]−Pro−Azagly−NH
990mg(1ミリモル)を、例1qと同様にして、A
c−D−Nal−D−p−Cl−Phe−D−Trp−
Ser−Tyr−OH875mgと、HOObt163
mgと、DCC210mgと反応させる。 収率:1.07g(59%) [α] 26=−45°(c=1、氷酢酸中)。 3h Ac−D−Nal−D−p−Cl−Phe−D−
Trp−Ser−Tyr−D−Ser(Rha)−Le
u−Ser(Xyl)−Pro−Azagly−NH Ac−D−Nal−D−p−Cl−Phe−D−Trp
−Ser−Tyr−D−Ser[Rha(Ac)]−
Leu−Ser[Xyl(Ac)]−Pro−Aza
gly−NH560mg(0.3ミリモル)を、例1
rと同様にして、90%強度の水性メタノール5ml中
CO497mgと反応させる。 収率:80mg(26%) [α] 26=−39°(c=1、氷酢酸中)。
【0039】例4 Ac−D−Nal−D−p−Cl−Phe−D−Pal
−Ser−Tyr−D−Ser(Rha)−Leu−S
er(Fuc)−Pro−Azagly−NH4a
H−Ser[Fuc(Ac)]−OH Fmoc−Ser[Fuc(Ac)]−OH11.8
2g(19.73ミリモル)を、例1aと同様にして、
ジメチルホルムアミド50ml中ジメチルアミン21.
7mlと反応させる。 収率:7.08g(95%)。 4b Fmoc−Leu−Ser[Fuc(Ac)]
−OH H−Ser[Fuc(Ac)]−OH7.08g(1
8.78ミリモル)を、例1bと同様にして、ジメチル
ホルムアミド100ml中で、Fmoc−Leu−OO
bt8.41gと反応させる。 収率:8.23g(68%)。 4c Fmoc−Leu−Ser[Fuc(Ac)]
−Pro−Azagly−NH Fmoc−Leu−Ser[Fuc(Ac)]−OH
8.2g(11.51ミリモル)を、例1cと同様にし
て、HClO・H−Pro−Azagly−NH
3.5gと、HOObt1.88gと、N−エチルモ
ルホリン1.46gと、DCC2.42gと反応させ
る。 収率:6.87g(69%)。 4d H−Leu−Ser[Fuc(Ac)]−Pr
o−Azagly−NH Fmoc−Leu−Ser[Fuc(Ac)]−Pr
o−Azagly−NH6.87g(7.93ミリモ
ル)を、例1dと同様にして、ジメチルホルムアミド5
0ml中ジエチルアミン8.7mlと反応させる。 収率:4.49g(88%)。 4e Fmoc−D−Ser[Rha(Ac)]−L
eu−Ser[Fuc(Ac)]−Pro−Azag
ly−NH H−Leu−Ser(Fuc)−Pro−Azagly
−NH4.49g(6.97ミリモル)を、例1eと
同様にして、ジメチルホルムアミド40ml中Fmoc
−D−Ser[Rha(Ac)]−OH4.18g
と、HOBt976mgと、DCC1.47gと反応さ
せる。 収率:6.64g(77%) [α] 26=−23.3°(c=1、氷酢酸中)。 4f H−D−Ser[Rha(Ac)]−Leu−
Ser[Fuc(Ac)]−Pro−Azagly−
NH Fmoc−D−Ser[Rha(Ac)]−Leu−
Ser[Fuc(Ac)]−Pro−Azagly−
NH6.6g(5.38ミリモル)を、例1fと同様
にして、ジメチルホルムアミド20ml中ジエチルアミ
ン6mlと反応させる。 収率:4.82g(90%) [α] 26=−45°(c=1、氷酢酸中)。 4g. Ac−D−Nal−D−p−Cl−Phe−D
−Pal−Ser−Tyr−D−Ser[Rha(Ac
)]−Leu−Ser[Fuc(Ac)]−Pro
−Azagly−NH H−D−Ser[Rha(Ac)]−Leu−Ser
[Fuc(Ac)]−Pro−Azagly−NH
1g(1ミリモル)を、例2gと同様にして、ジメチル
ホルムアミド4ml中Ac−D−Nal−D−p−Cl
−Phe−D−Pal−Ser−Tyr−OHトリフル
オロアセテート838mgと、N−エチルモルホリン
0.13mlと、HOObt163mgと、DCC21
0mgと反応させる。 収率:1.35g(74%)。 4h Ac−D−Nal−D−p−Cl−Phe−D−
Pal−Ser−Tyr−D−Ser(Rha)−Le
u−Ser(Fuc)−Pro−Azagly−NH Ac−D−Nal−D−p−Cl−Phe−D−Pal
−Ser−Tyr−D−Ser[Rha(Ac)]−
Leu−Ser[Fuc(Ac)]−Pro−Aza
gly−NH1.35gを、例2hと同様にして、9
0%強度のメタノール15ml中KCO1.24g
と反応させる。 収率:170mg(15%) [α] 26=−17.3°(c=1、氷酢酸中)。
【0040】例5 Ac−D−Nal−D−p−Cl−Phe−D−Pal
−Ser−Tyr−D−Ser(Rha)−Leu−S
er(Rha)−Pro−D−Ala−NH5a F
moc−Pro−D−Ala−NH DCC3.36gを、0℃でジメチルホルムアミド30
ml中Fmoc−Pro−OH5.4g(16ミリモ
ル)と、HCl・H−D−Ala−NH2gと、HO
Bt2.24gとを撹拌溶解したものに加える。混合物
を0℃で1時間撹拌し、室温で一晩放置する。沈澱を吸
引濾別し、濾液を濃縮する。残渣を酢酸エチルに溶解
し、水、飽和NaHCO溶液で2回、水、KHSO
緩衝液および水で連続的に振盪することによって抽出す
る。この操作中にFmoc−Pro−D−Ala−NH
は酢酸エチル相中に沈澱し、これを吸引濾別する。酢
酸エチル母液を濃縮し、ジエチルエーテルで粉砕し、吸
引濾過する。 纏めた収率:5.76g(88%) [α] 26=−29°(c=1、酢酸エチル中)。 5b H−Pro−D−Ala−NH ジエチルアミン15.3mlを、室温でジメチルホルム
アミド30ml中、Fmoc−Pro−D−Ala−N
5.66g(13.9ミリモル)に加える。6分後
に、溶液を高真空で濃縮する。残渣をジエチルエーテル
で粉砕する。 収率:2.47g(96%)。 5c Fmoc−Leu−Ser[Rha(Ac)]
−Pro−D−Ala−NH DCC2.8gを、Fmoc−Leu−Ser[Rha
(Ac)]−OH9.5g(13.35ミリモル)
と、H−Pro−D−Ala−NH2.4gと、HO
Obt2.17gとの撹拌溶液に0℃で加える。混合物
を0℃で1時間撹拌し、室温で一晩放置する。沈澱を吸
引濾別し、濾液を濃縮する。残渣を酢酸エチルとペンタ
ノールとの混合物(10:2)に溶解し、水、飽和Na
HCO溶液で2回、水、KHSO緩衝液および水で
連続的に洗浄する。有機相をNaSO上で乾燥し、
濃縮する。残渣をジエチルエーテル/石油エーテルから
沈澱させ、吸引濾別する。 収率:7.75g(66%) [α] 26=−38°(c=1、氷酢酸中)。 5d H−Leu−Ser[Rha(Ac)]−Pr
o−D−Ala−NHFmoc−Leu−Ser[R
ha(Ac)]−Pro−D−Ala−NH7.7
gを、例1dと同様にして、ジメチルホルムアミド30
ml中ジエチルアミン9.7mlと反応させる。 収率:5.25g(90%)。 5e Fmoc−D−Ser[Rha(Ac)]−L
eu−Ser[Rha(Ac)]−Pro−D−Al
a−NH Fmoc−D−Ser[Rha(Ac)]−OH5.
2g(8.8ミリモル)を、例1eと同様にして、ジメ
チルホルムアミド50ml中H−Leu−Ser[Rh
a(Ac)]−Pro−D−Ala−NH5.25
g、HOBt1.23gとDCC1.84gと反応させ
る。 収率:8.01g(73%) [α] 26=−43.3°(c=1、氷酢酸中)。 5f H−D−Ser[Rha(Ac)]−Leu−
Ser[Rha(Ac)]−Pro−D−Ala−N
Fmoc−D−Ser[Rha(Ac)]−Leu−
Ser[Rha(Ac)]−Pro−D−Ala−N
4g(3.23ミリモル)を、例1fと同様にし
て、ジメチルホルムアミド10ml中ジエチルアミン
3.6mlと反応させる。 収率:2.98g(91%) [α] 26=−49°(c=1、氷酢酸中)。 5g Ac−D−Nal−D−p−Cl−Phe−D−
Pal−Ser−Tyr−D−Ser[Rha(A
)]−Leu−Ser[Rha(Ac)]−Pr
o−D−Ala−NH Ac−D−Nal−D−p−Cl−Phe−D−Pal
−Ser−Tyr−OHトリフルオロアセテート838
mg(1ミリモル)を、例2gと同様にして、ジメチル
ホルムアミド9ml中H−D−Ser[Rha(A
)]−Leu−Ser[Rha(Ac)]−Pr
o−D−Ala−NH1g、HOObt163mg、
N−エチルモルホリン0.13mlおよびDCC210
mgと反応させる。 収率:1.36g(74%) [α] 26=−25°(c=1、氷酢酸中)。 5h Ac−D−Nal−D−p−Cl−Phe−D−
Pal−Ser−Tyr−D−Ser(Rha)−Le
u−Ser(Rha)−Pro−D−Ala−NH Ac−D−Nal−D−p−Cl−Phe−D−Pal
−Ser−Tyr−D−Ser[Rha(Ac)]−
Leu−Ser[Rha(Ac)]−Pro−D−A
la−NH1.34g(0.74ミリモル)を、例2
hと同様にして、90%強度水性メタノール15ml中
CO1.24gと反応させる。 収率:230mg(20%) [α] 26=−36°(c=1、氷酢酸中)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ツエネツク、コラール ドイツ連邦共和国マールブルク、ドイチユ ハウスシユトラーセ、20

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 X−A−B−C−Ser−D−E−F−G−Pro−H (I) (式中、XはC〜C−アルカノイルであり、 AはD−Nal(2)、D−PheまたはD−Trpで
    あり、ここで芳香族環は所望により、臭素、塩素、フッ
    素、ニトロ、C〜C−アルキルおよびC〜C
    アルコキシからなる組からの1または2種類の同一のま
    たは異なる基によって置換されることができ、 Bは所望により、臭素、塩素、フッ素、ニトロ、アミ
    ノ、C〜C−アルキルおよびC〜C−アルコキ
    シからなる組からの1または2種類の同一のまたは異な
    る基によって置換されることができるD−Pheであ
    り、 CはD−Pal(3)、D−PheまたはD−Trpで
    あり、ここでD−PheおよびD−Trpの芳香族環は
    所望により、臭素、塩素、フッ素、ニトロ、C〜C
    −アルキルおよびC〜C−アルコキシからなる組か
    らの1または2種類の同一のまたは異なる基によって置
    換されることができ、 DはTyrまたはHisであり、 EはD−Ser(R)であり、 FはLeu、TrpまたはPheであり、 GはL−Ser(R)であり、 HはGly−NH、D−Ala−NHまたはAza
    gly−NHであり、 Rはグリコシル基である)のペプチドまたは生理学的
    に許容されるその塩。
  2. 【請求項2】Xがアセチルであり、 AがD−Nal(2)であり、 BがD−Phe(p−Cl)であり、 CがD−Pal(3)またはD−Trpであり、 DがTyrであり、 EがD−Ser(R)であり、 FがLeuであり、 GがD−Ala−NHまたはAzagly−NH
    ある、請求項1に記載の式Iのペプチドまたは生理学的
    に許容されるその塩。
  3. 【請求項3】N−末端遊離アミノ基を有するフラグメン
    トと、C−末端遊離カルボキシル基を有するフラグメン
    トを縮合し、官能基を保護するために一時的に導入する
    ことができた1またはそれ以上の保護基を外し、この方
    法で得られたペプチドを適当であればその生理学的に許
    容される塩に転換することを特徴とする、請求項1また
    は2に記載の式Iのペプチドの製造法。
  4. 【請求項4】医薬として使用するための、請求項1また
    は2に記載の式Iのペプチド。
  5. 【請求項5】血漿ゴナドトロピン、テストステロンおよ
    びエストロゲンを低下させる薬剤としての請求項1〜2
    に記載の1種以上の式Iのペプチドの使用。
  6. 【請求項6】請求項1〜2に記載の式Iのペプチドまた
    は生理学的に許容されるその塩を1種以上含む医薬組成
    物。
  7. 【請求項7】式Iのペプチドまたは生理学的に許容され
    るその塩を生理学的に許容される賦形剤および適当であ
    れば更なる添加剤、助剤および/または保存剤と共に、
    好適な投与形態へ変換することを特徴とする、請求項6
    に記載の組成物の製造法。
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