JPH05148242A - 3−アルコキシアルカン酸アミド誘導体、その製造法及び除草剤 - Google Patents

3−アルコキシアルカン酸アミド誘導体、その製造法及び除草剤

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JPH05148242A
JPH05148242A JP12101992A JP12101992A JPH05148242A JP H05148242 A JPH05148242 A JP H05148242A JP 12101992 A JP12101992 A JP 12101992A JP 12101992 A JP12101992 A JP 12101992A JP H05148242 A JPH05148242 A JP H05148242A
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Yuji Akiyoshi
祐二 穐吉
Akio Matsushita
明生 松下
Ikuo Shiraishi
郁雄 白石
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Abstract

(57)【要約】 【目的】新規な3−アルコキシアルカン酸アミド誘導
体、その製造法及びそれを有効成分とする除草剤を提供
することである。 【構成】2−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イ
ル)チオ−3−メトキシ−3−メチル−N−メチルスル
ホニルブタン酸アミドなどの新規な3−アルコキシアル
カン酸アミド誘導体は、1−〔2−(4,6−ジメトキ
シ−2−イル)チオ−3−メトキシ−3−メチルブチリ
ル〕イミダゾールなどの化合物とメタンスルホンアミド
などの化合物とを反応させることによって合成すること
ができる。そして、このような新規な3−アルコキシア
ルカン酸アミド誘導体を有効成分とする製剤は除草剤と
して優れた効果を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な3−アルコキシ
アルカン酸アミド誘導体を有効成分とする除草剤に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術の説明】これまでに、農作業の省力化、農
産物の生産性の向上を図るために多くの除草剤が開発さ
れている。しかし、従来の除草剤は、ワタなどの作物に
対する選択性及び除草効果が十分とは言えず、また、生
物に対する安全性に関する問題を十分に満足させている
とも言い難い。そこで、これらの課題を解決した新規な
除草剤の開発が望まれている。本発明の3−アルコキシ
アルカン酸アミド誘導体は新規化合物であり、その除草
効果は知られていなかった。
【0003】
【発明が解決すべき課題】本発明の目的は、新規な3−
アルコキシアルカン酸アミド誘導体、その製造法及びそ
れを有効成分とする除草剤を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の問
題点を解決するために鋭意研究した結果、新規な3−ア
ルコキシアルカン酸アミド誘導体が、一年生の禾本科雑
草、一年生の広葉雑草などに対して優れた除草効果を示
し、ワタなどの作物に対して選択性を有し、かつ、高収
率で得られる製造法を見出して、本発明を完成させるに
至った。即ち、本発明は次の通りである。第1の発明
は、次式:
【0005】
【化4】
【0006】(式中、Rは低級アルキル基,低級アル
ケニル基,低級アルキニル基,ハロ低級アルキル基又は
シアノ低級アルキル基を表し;Rは水素原子又は低級
アルキル基を表し;Rは低級アルキル基又は置換基を
有していてもよいフェニル基を表し;Xは酸素原子又は
硫黄原子を表し;ZはCH又はNを表す。)で示される
3−アルコキシアルカン酸アミド誘導体に関するもので
ある。第2の発明は、次式:
【0007】
【化5】
【0008】(式中、R,R,X及びZは前記の記
載と同義である。)で示される化合物と次式:
【0009】
【化6】
【0010】(式中、Rは前記の記載と同義であ
る。)で示される化合物とを反応させることを特徴とす
る前記の式(I)で示される3−アルコキシアルカン酸
アミド誘導体の製造法に関するものである。第3の発明
は、前記の式(I)で示される3−アルコキシアルカン
酸アミド誘導体を有効成分とする除草剤に関するもので
ある。
【0011】以下、本発明を詳細に説明する。前記の目
的化合物である新規な3−アルコキシアルカン酸アミド
誘導体(I)、その製造原料である(II),(II
I)の化合物において、R,R,R,X及びZは
次の通りである。
【0012】Rとしては、低級アルキル基,低級アル
ケニル基,低級アルキニル基,ハロ低級アルキル基,シ
アノ低級アルキル基などを挙げることができる。
【0013】Rにおける低級アルキル基としては、炭
素原子数1〜6の直鎖状又は分岐状のものがよく、好ま
しくは1〜4のものがよく、さらに好ましくは1〜3の
もの(例えば、メチル基,エチル基,n−プロピル基,
i−プロピル基など)がよい。
【0014】Rにおける低級アルケニル基としては、
炭素原子数2〜6の直鎖状又は分岐状のものがよく、好
ましくは2〜5のものがよく、さらに好ましくは2〜3
のもの(例えば、プロペニル基など)がよい。
【0015】Rにおける低級アルキニル基としては、
炭素原子数2〜6の直鎖状又は分岐状のものがよく、好
ましくは2〜5のものがよく、さらに好ましくは2〜3
のもの(例えば、プロピニル基など)がよい。
【0016】Rにおけるハロ低級アルキル基として
は、炭素原子数1〜6の直鎖状又は分岐状のものがよく
(ハロゲン原子としては、フッ素原子,塩素原子,臭素
原子,ヨウ素原子などを挙げることができるが、好まし
くはフッ素原子,塩素原子がよい。)、好ましくは1〜
5のものがよく、さらに好ましくは1〜3のもの(例え
ば、クロロエチル基,クロロプロピル基,フルオロエチ
ル基,フルオロプロピル基など)がよい。
【0017】Rにおけるシアノ低級アルキル基として
は、炭素原子数1〜6の直鎖状又は分岐状のものがよ
く、好ましくは1〜5のものがよく、さらに好ましくは
1〜3のもの(例えば、シアノエチル基など)がよい。
【0018】Rとしては、水素原子,低級アルキル基
などを挙げることができ;低級アルキル基としては、炭
素原子数1〜6の直鎖状又は分岐状のものがよく、好ま
しくは1〜4のものがよいが;さらに好ましくは1〜3
のもの(例えば、メチル基,エチル基など)がよい。
【0019】Rとしては、低級アルキル基,置換基を
有していてもよいフェニル基などを挙げることができ
る。
【0020】Rにおける低級アルキル基としては、好
ましくは炭素原子数1〜6の直鎖状又は分岐状のものが
よく、さらに好ましくは1〜4のもの(例えば、メチル
基,エチル基,n−プロピル基,i−プロピル基,n−
ブチル基,i−プロピル基など)がよい。
【0021】Rにおけるフェニル基の置換基として
は、炭素原子数1〜6の直鎖状又は分岐状のアルキル基
(好ましくは1〜4のものがよく、さらに好ましくはメ
チル基がよい。),ハロゲン原子(フッ素原子,塩素原
子,臭素原子,ヨウ素原子などを挙げることができる
が、好ましくは塩素原子がよい。)がよく;好ましい置
換基の位置は、アルキル基及びハロゲン原子のずれの場
合にも2,3又は/及び4位がよい。
【0022】Xとしては、酸素原子,硫黄原子などを挙
げることができる。
【0023】Zとしては、CH,Nなどを挙げることが
できる。
【0024】目的化合物である新規な3−アルコキシア
ルカン酸アミド誘導体(I)としては、不斉炭素原子に
基づく光学異性体も挙げることができる。化合物(I)
は、例えば、以下に示す製造法によって製造することが
できる。 (製造法)
【0025】
【化7】
【0026】(式中、R,R,R,X及びZは前
記の記載と同義である。)化合物(I)は、通常、原料
化合物(II)と原料化合物(III)とを溶媒中で塩
基存在下に反応させることによって製造することができ
る。化合物(II)は、対応するカルボン酸とN,N’
−カルボニルジイミダゾールとを溶媒中で反応させるこ
とにより容易に製造することができる。
【0027】化合物(II)としては、例えば、表1〜
13中に示した化合物1〜102に対応した各置換基の
種類からなる各化合物〔各々、化合物(II)〜(I
I)102と称する。〕を挙げることできる〔例えば、
化合物3に対応した化合物(II)を化合物(II)
と称す。そして、この化合物(II)とは化合物(I
I)におけるRがCH、RがH、XがO、ZがC
Hを意味する。〕。
【0028】化合物(III)は、対応するスルホニル
クロライドとアンモニアとを反応させることによって容
易に製造することができる。化合物(III)として
は、例えば、表1〜13中に示した化合物1〜102に
対応した各置換基の種類からなる各化合物〔各々、化合
物(III)〜(III)102と称する。〕を挙げ
ることできる〔例えば、化合物3に対応した化合物(I
II)を化合物(III)と称す。そして、この化合
物(III)とは化合物(III)におけるRがC
であることを意味する。〕。
【0029】溶媒としては、本反応に直接関与しないも
のであれば特に限定されず、例えば、ジエチルエーテ
ル,テトラヒドロフラン,1,4−ジオキサンなどのエ
ーテル類;アセトン.メチルエチルケトン.メチルイソ
ブチルケトンなどのケトン類;アセトニトリルなどのニ
トリル類;N,N−ジメチルホルムアミド,N,N−ジ
メチル−2−イミダゾリジノン,ジメチルスルホキシド
などの双極性非プロトン溶媒;前記溶媒の混合物などを
挙げることができる。塩基としては、例えば、ナトリウ
ムアミド、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カ
リウム、炭酸ナトリウム、水素化ナトリウムなどの無機
塩基などを挙げることができる。
【0030】化合物(I)の製造法は、反応濃度が5〜
80%で行うことができる。その製造法において、原料
化合物(II)と(III)とを用いる割合は、原料化
合物(II)1モルに対して、原料化合物(III)
0.5〜2モルの割合で加えることがでるが、好ましく
は1〜1.5モルがよい。その反応温度は、使用する溶
媒の沸点以下で行う限り特に限定されないが、通常、0
〜50℃で行うことができる。その反応時間は、前記の
濃度、温度によって変化するが、通常1〜10時間で行
うことができる。
【0031】化合物(I)としては、例えば、表1〜1
3中に示した各置換基の種類からなる各化合物〔化合物
1〜102と称する。〕を挙げることできる〔例えば、
化合物3とは化合物(I)におけるRがCH、R
がH、RがCH、XがS、ZがCHを意味す
る。〕。
【0032】化合物(I)を有効成分とする除草剤は、
ワタなどに高い選択性を有し、かつ優れた除草効果を示
すものである。即ち、本発明の除草剤は、水田,畑等に
発生する一年生雑草及び多年生雑草に対して優れた除草
効果を示し、その除草効果は、特に、一年生の禾本科雑
草(例えば、メヒシバ,ノビエ,エノコログサなど)、
一年生の広葉雑草(例えば、アサガオ,シロザ,イヌビ
ユ,イチビなど)及び多年生雑草(例えば、ジョンソン
グラス,ホタルイ,ミズガヤツリなど)で顕著である。
また、本発明の除草剤は、前記の雑草に対して優れた除
草効果を示すが、そのような処理濃度では畑作物(例え
ば、ワタなど)に対して殆ど薬害を示さないものであ
る。
【0033】本発明の除草剤は、化合物(I)の1種以
上を有効成分として含有するものである。化合物(I)
は、単独で使用することもできるが、通常は常法によっ
て、担体,界面活性剤,分散剤,補助剤などを配合(例
えば、粉剤,乳剤,微粒剤,粒剤,水和剤,油性の懸濁
液,エアゾールなどの組成物として調製する。)して使
用することが好ましい。
【0034】担体としては、例えば、タルク,雲母,ベ
ントナイト,クレー,カオリン,ケイソウ土,ホワイト
カーボン,バーミキュライト,ドロマイト,ゼオライ
ト,消石灰,ケイ砂,無水ケイ酸,硫安,尿素,木粉,
澱粉,セルロースなどの固体担体;炭化水素(ケロシ
ン,鉱油など),芳香族炭化水素(ベンゼン,トルエ
ン,キシレンなど),塩素化炭化水素(クロロホルム,
四塩化炭素など),エーテル類(ジオキサン,テトラヒ
ドロフランなど),ケトン類(アセトン,シクロヘキサ
ノン,イソホロンなど),エステル類(酢酸エチル,エ
チレングリコールアセテート,マレイン酸ジブチルな
ど),アルコール類(メタノール,n−ヘキサノール,
エチレングリコールなど),極性溶媒(ジメチルホルム
アミド,ジメチルスルホキシドなど),水などの液体担
体;空気,窒素,炭酸ガス,フレオンなどの気体担体
(この場合には、混合噴射することができる)などを挙
げることがでる。
【0035】本剤の植物への付着,吸収の向上,薬剤の
分散,乳化,展着などの性能を向上させるために使用で
きる界面活性剤としては、非イオン系,陰イオン系,陽
イオン系,両性イオン系などの界面活性剤(例えば、ア
ルコール硫酸エステル類、アルキルスルホン酸塩、リグ
ニンスルホン酸塩、ポリオキシエチレングリコールエー
テルなど)を挙げることができる。そして、その製剤の
性状を改善するためには、カルボキシメチルセルロー
ス,ポリエチレングリコール,アラビアゴムなどを補助
剤として用いることができる。本剤の製造では、前記の
担体,界面活性剤,分散剤,補助剤などの他に、その他
の農薬(殺菌剤,殺虫剤など),肥料,土壌改良剤など
をそれぞれの目的に応じて、各々単独で又は適当に組み
合わせて使用することができる。
【0036】本発明の化合物(I)を製剤化した場合の
有効成分濃度は、乳剤では通常1〜50重量%,粉剤で
は通常0.3〜25重量%,水和剤では通常1〜90重
量%,粒剤では通常0.5〜5重量%,油剤では通常
0.5〜5重量%,エアゾールでは通常0.1〜5重量
%である。これらの製剤を適当な濃度に希釈して、それ
ぞれの目的に応じて、植物茎葉,土壌,水田の水面に散
布するか、又は直接施用することによって各種の用途に
供することができる。
【0037】
【実施例】以下、本発明を実施例によって示す。なお、
これらの実施例は、本発明の範囲を限定するものではな
い。 実施例1 (1)2−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イ
ル)チオ−3−メトキシ−3−メチル−N−メチルスル
ホニルブタン酸アミド(化合物9)の合成 N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)(50ml)
に水素化ナトリウム(60%溶解したオイル4g、0.
1mol)を懸濁し、これにメタンスルホンアミド
(9.5g、0.1mol)を溶解したDMF溶液(5
0ml)を滴下し、2時間攪拌した。攪拌終了後、1−
〔2−(4,6−ジメトキシ−2−イル)チオ−3−メ
トキシ−3−メチルブチリル〕イミダゾール(35.2
g、0.1mol)を溶解したDMF溶液(100m
l)を滴下した。滴下終了後、室温で1時間攪拌した。
得られた反応液に水1N 塩酸(300ml)を加えて
酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄
し、硫酸ナトリウムで乾燥し、酢酸エチルを減圧下で留
去して得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(ワコ
ーゲルC−200、n−ヘキサン:酢酸エチル:メタノ
ール=1:1:0.1溶出)によって単離し、白色の結
晶である目的化合物を28.4g(収率は75%)得
た。
【0038】(2)3−エトキシ−2−(4,6−ジメ
トキシピリミジン−2−イル)オキシ−3−メチル−N
−メチルスルホニルブタン酸アミド(化合物29)の合
成 N,N−ルジメチルホルムアミド(DMF)(50m
l)にカルボニルジイミダゾール(19,4g、0.1
2mol)を溶解して5℃に保ち、これに3−エトキシ
−2−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)オ
キシ−3−メチルブタン酸(30g、0.1mol)を
溶解したDMF溶液(100ml)を滴下した。滴下終
了後、0.5時間攪拌してメタンスルホンアミド(9.
5g、0.1mol)を加え、さらに、0℃で水素化ナ
トリウム(60%溶解したオイル4g、0.1mol)
を加えて1時間攪拌した。得られた反応液に水1N 塩
酸(300ml)を加えて酢酸エチルで抽出し、酢酸エ
チル層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥
し、酢酸エチルを減圧下で留去して得られた残渣をカラ
ムクロマトグラフィー(ワコーゲルC−200、n−へ
キサン:酢酸エチル:メタノール=1:1:0.1溶
出)によって単離し、白色の結晶である目的化合物を3
0.0g(収率は80%)得た。
【0039】(3)表1〜8中のその他の化合物(I)
の合成 (1),(2)のいずれかの合成方法に準じて、表1〜
13中に示したような目的化合物(I)を得た。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】
【表3】
【0043】
【表4】
【0044】
【表5】
【0045】
【表6】
【0046】
【表7】
【0047】
【表8】
【0048】
【表9】
【0049】
【表10】
【0050】
【表11】
【0051】
【表12】
【0052】
【表13】
【0053】実施例2
【0054】(1)〔粒剤の調製〕 化合物3を8重量部、ベントナイト30重量部、タルク
59重量部、ネオペレックスパウダー(商品名;花王株
式会社製)1重量部及びリグニンスルホン酸ソーダ2重
量部を均一に混合し、次いで少量の水を添加して混練し
た後、造粒,乾燥して粒剤を得た。
【0055】(2)〔水和剤の調製〕 化合物9を50重量部、カオリン46重量部、ネオペレ
ックスパウダー(商品名;花王株式会社製)2重量部及
びデモールN(商品名;花王株式会社製)2重量部を均
一に混合し、次いで粉砕して水和剤を得た。
【0056】(3)〔乳剤の調製〕 化合物29を30重量部、キシレン60重量部、ジメチ
ルホルムアミド5重量部及びソルポール3005X(商
品名;東邦化学工業製)5重量部を加えて均一に混合
し、溶解して乳剤を得た。
【0057】(4)〔粉剤の調製〕 化合物51を5重量部、タルク50重量部及びクレー4
5重量部を均一に混合して粉剤を得た。
【0058】実施例3 (1)〔水田除草試験〕 1/5000アールのワグネルポットに宇部土壌(沖積
埴壌土)を充填し、雑草(ノビエ,ホタルイ,ミズガヤ
ツリ)の種子又は塊茎を植え、水を加えて水深3cmの
湛水状態にした。実施例2に準じて調製した表1〜13
に示す目的化合物(I)の水和剤を、水で希釈し、ノビ
エ1葉期に、これらの各薬液中における化合物(I)の
有効濃度が20g/aとなるようにピペットを用いて滴
下処理した。そして、平均気温25℃のガラス室で3週
間管理した後に、それらの除草効果を調査した。薬剤効
果の評価は、無処理区の状態と比較して、6段階〔0:
無害(正常発育),1:僅少害,2:小害,3:中害,
4:大害,5:完全枯死)で示した。その結果を表14
に示す。
【0059】
【表14】
【0060】(2)〔畑作土壌処理試験〕 1/5000アールのワグネルポットに宇部土壌(沖積
埴壌土)を充填し、ワタ,ダイズ,メヒシバ,ノビエ,
イチビ,シロザ,イヌビユ,アサガオ,オナモミの種子
を播種して覆土した。実施例2に準じて調製した表1〜
13に示す目的化合物(I)の水和剤を、水で希釈し、
これらの各薬液中における化合物(I)の有効濃度が2
0g/aとなるように各土壌表層に均一に噴霧した。そ
して、平均気温25℃のガラス室で3週間管理した後
に、それらの除草効果を調査した。その薬剤効果の判定
結果を、前記の水田除草効果試験(I)に記載の評価方
法で、表15に示す。
【0061】
【表15】
【0062】(3)〔畑作茎葉処理試験〕 1/5000アールのワグネルポットに火山灰土壌を充
填し、メヒシバ,ノビエ,イチビ,シロザ,イヌビユ,
アサガオ,オナモミの種子を播種して覆土し、2週間育
成した。実施例2に準じて調製した表1〜13に示す目
的化合物(I)の水和剤を、展着剤であるネオエステリ
ン(クミアイ化学社製)(500ppm)を含む水で2
000ppmに希釈し、前記の各植物体に均一に噴霧し
た。そして、平均気温25℃のガラス室で3週間管理し
た後に、それらの除草効果を調査した。その薬剤効果の
判定結果を、前記の水田除草効果試験(1)に記載の評
価方法で、表16及び17に示す。
【0063】
【表16】
【0064】
【表17】
【0065】(4)〔畑作茎葉低濃度処理試験〕 1/5000アールのワグネルポットに火山灰土壌を充
填し、ワタ,メヒシバ,ノビエ,イチビ、シロザ,イヌ
ビユ,アサガオの種子を播種して覆土し、2週間育成し
た。実施例2に準じて調製した表1〜13に示す目的化
合物(I)の水和剤を、展着剤であるネオエステリン
(クミアイ化学社製)(500ppm)を含む水で12
5ppmに希釈し、前記の各植物体に均一に噴霧した。
そして、平均気温25℃のガラス室で3週間管理した後
に、それらの除草効果を調査した。その薬剤効果の判定
結果を、前記の水田除草効果試験(1)に記載の評価方
法で、表18に示す。
【0066】
【表18】
【0067】
【発明の効果】本発明の新規な3−アルコキシアルカン
酸アミド誘導体は、一年生の禾本科雑草、一年生の広葉
雑草などに対して優れた除草効果を有し、また、ワタな
どの作物に対して選択性を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 251/38 (72)発明者 松下 明生 山口県宇部市大字小串1978番地の5 宇部 興産株式会社宇部研究所内 (72)発明者 白石 郁雄 山口県宇部市大字小串1978番地の5 宇部 興産株式会社宇部研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式: 【化1】 (式中、Rは低級アルキル基,低級アルケニル基,低
    級アルキニル基,ハロ低級アルキル基又はシアノ低級ア
    ルキル基を表し;Rは水素原子又は低級アルキル基を
    表し;Rは低級アルキル基又は置換基を有していても
    よいフェニル基を表し;Xは酸素原子又は硫黄原子を表
    し;ZはCH又はNを表す。)で示される3−アルコキ
    シアルカン酸アミド誘導体。
  2. 【請求項2】 次式: 【化2】 (式中、R,R,X及びZは請求項1の記載と同義
    である。)で示される化合物と 次式: 【化3】 (式中、Rは請求項1の記載と同義である。)で示さ
    れる化合物とを反応させることを特徴とする請求項1記
    載の式(I)で示される3−アルコキシアルカン酸アミ
    ド誘導体の製造法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の式(I)で示される3−
    アルコキシアルカン酸アミド誘導体を有効成分とする除
    草剤。
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