JPH0514754U - 電動調整弁 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 弁体１の上部開口部を覆うボンネット１３を
設け、ボンネット１３の上にシール材を介して固定した
ブラケット３１と、ブラケット３１に軸受３３を介して
支持した回転子６と、回転子６に結合しスピンドル２１
を昇降させるボールネジ５１と、回転子６に空隙を介し
て対向する固定子７と、固定子７と回転子６との間の空
隙に円筒部を設け、ブラケット３１に開口部をＯリング
８３を介して固定したカップ状のキャン８とを備えたキ
ャンドモータをボンネット１３に固定したものである。 【効果】 弁体からスピンドルに沿って流体がキャンド
モータの内部に漏れても、回転子の周辺が固定子の内側
に設けたキャンによって外部と密封性を維持して流体の
外部への漏出を防いでいるので、ボンネットとスピンド
ルとの間にシール部材を設ける必要がなく、スピンドル
の長さを短くすることができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、高圧、高低温に曝される電動調整弁に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、電動調整弁は弁を昇降させるスピンドルを弁体の開口部から突出させ、 開口部にはボンネットをかぶせ、ボンネットとスピンドルの間に密封構造にする ためのシール部を設け、スピンドルの突出部には駆動用モータを結合しているも のが開示されている（例えば、特開昭６４−１５５８３号公報）。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、上記構成では、高圧流体の調整弁の場合、シール部を長くする必要 があるためスピンドルが長く、したがって電動調整弁全体の高さが大きくなって 大きなスペースを必要とするという欠点があった。 本考案は、調整弁のシール部を除いて構造が簡単で占有スペースが小さい電動 調整弁を提供することを目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、弁体の上部開口部を覆うボンネットを設け、前記ボンネットの上に スピンドルを介して弁を昇降させるモータを備えた電動調整弁において、前記モ ータが、前記ボンネットにシール材を介して固定したブラケットと、前記ブラケ ットに軸受を介して支持した回転子と、前記回転子に結合し前記スピンドルを昇 降させるねじ部材と、前記回転子に空隙を介して対向する固定子と、前記空隙に 円筒部を装入し、前記ブラケットに開口部をシール材を介して固定したカップ状 のキャンとを備えたものである。

【０００５】

【作用】

流体は弁体を通るが、弁と弁体との間の隙間を通り、スピンドルに沿ってボン ネットの中に流れ込み、更に回転軸および回転子の周辺に流れ込む。しかし、キ ャンによって回転子の周辺は固定子の周辺との密封性を維持して外部と遮断され ているので、流体が外部に漏れ出すことはない。したがって、ボンネットとスピ ンドルの間にシール部を設ける必要がなく、スピンドルを短くすることができる 。

【０００６】

【実施例】

本考案を図に示す実施例について説明する。 図１は本考案の実施例を示す側断面図で、弁体１の中央部上方に開口部１１を 設け、開口部１１には上部に開口部１２を設けたボンネット１３をシール用のＯ リング１４を介して固定し、弁２を昇降させるスピンドル２１をボンネット１３ の中に突出させ、スピンドル２１の上部先端には継ぎ手２２を固定してある。ボ ンネット１３の上面には低速回転で駆動し得るキャンドモータ３のリング状のブ ラケット３１をＯリングを３２介して固定し、ブラケット３１の内側に軸受３３ を介して支持した中空の回転軸４を設けてある。回転軸４の内側にはボールネジ ナット５を固定し、ボールネジナット５に噛み合うボールネジ５１の端部をスピ ンドル２１に固定した継ぎ手２２に結合してある。回転軸４の外周には回転子６ を固定し、回転子６の外周に空隙を介してリング状の固定子７を対向させ、固定 子７の外周をブラケット３１に固定したフレーム３４に嵌合・固定してある。固 定子７と回転子６との間の空隙には非磁性材料からなるカップ状のキャン８の円 筒部８１を装入し、開口部に設けたフランジ部８２をブラケット３１の端面に押 え板８３により密着させ、フランジ部８２とブラケット３１の間にＯリング８４ を設けて回転子６の周辺と固定子７の周辺との密封性を保たせてある。 弁２を昇降して流体の流れを調整する場合、固定子７を励磁して回転子６、回 転軸４およびボールネジナット５を回転させ、ボールねじ５１を昇降し、スピン ドル３１を介して弁３を昇降させる。 この時、流体は弁体１を通るが、弁２と弁体１との間の隙間を通り、スピンド ル２１に沿ってボンネット１３の中に流れ込み、更に回転軸４および回転子６の 周辺に流れ込む。しかし、キャン８によって回転子６の周辺は固定子７の周辺と の密封性を維持して外部と遮断されているので、流体が外部に漏れ出すことはな い。

【０００７】

【考案の効果】

以上述べたように、本考案によれば、弁体からスピンドルに沿って流体がキャ ンドモータの内部に漏れても、回転子の周辺が固定子の内側に設けたキャンによ って外部と密封性を維持して流体の外部への漏出を防いでいるので、ボンネット とスピンドルとの間にシール部材を設ける必要がなく、スピンドルの長さを短く することができ、電動調整弁全体の高さおよびスペースを小さくするすることが できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す側断面図である。

【符号の説明】

１ 弁体 １４、３４、８４ Ｏリング ２ 弁 ２１ スピンドル ３キャンドモータ ３１ ブラケット ４ 回転軸 ５ ボ−ルネジナット ５１ ボールネジ ６ 回転子 ７ 固定子 ８ キャン ８１ 円筒部 ８２ フランジ部 ８３ 押え板

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 弁体の上部開口部を覆うボンネットを設
   け、前記ボンネットの上にスピンドルを介して弁を昇降
   させるモータを備えた電動調整弁において、前記モータ
   が、前記ボンネットにシール材を介して固定した前記モ
   ータのブラケットと、前記ブラケットに軸受を介して支
   持した回転子と、前記回転子に結合し前記スピンドルを
   昇降させるねじ部材と、前記回転子に空隙を介して対向
   する固定子と、前記空隙に円筒部を装入し、かつ前記ブ
   ラケットに開口部をシール材を介して固定したカップ状
   のキャンとを備えたことを特徴とする電動調整弁。