JPH0514676A - フアクシミリ装置の解像度設定方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 Ｇ３モードの画像送信，Ｇ４モードの画像送
信あるいはコピー処理という各種画像処理別に、適切な
解像度を自動設定する。 【構成】 予め各種画像処理別にオペレータが所望の解
像度を登録しておき、各種画像処理の際に、解像度の設
定操作が省略された場合には、実行する処理に対応する
１つの解像度で、原稿画像を読み取って所定の画像処理
を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、原稿画像を読み取って
各種画像処理を行なうと共に、画像を読み取る際の解像
度を任意に設定する手段を備えているファクシミリ装置
の解像度設定方式に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、ファクシミリ装置は、画像送信
したり原稿画像をコピーしたりする際に、オペレータが
処理する原稿に応じて、例えば、「普通の字」，「小さ
な文字」，「細かい字」あるいは「微細な字」というよ
うに、任意の解像度を設定できるようになっている。ま
た、装置を使用する際に、このような設定をいちいち行
なうのは面倒なので、予め１つの解像度をホームポジシ
ョンとして登録しておき、設定操作を省略した場合に
は、その解像度に自動設定されるようになっている。

【０００３】ところで、近年、Ｇ３モードとＧ４モード
の通信機能を備え、画像送信する際に、オペレータが任
意に通信モードを選択することができるファクシミリ装
置が実用されている。

【０００４】このようなファクシミリ装置で画像送信す
る際に解像度を設定する場合、Ｇ３モードのときには、
高解像度に設定すると通信時間が長くなるので、通信料
金の節約の点で、なるべく「普通の字」や「小さな字」
という低解像度に設定するのが望ましい。

【０００５】一方、Ｇ４モードのときには、高解像度に
設定しても、通信時間が短くて済み通信料金もあまりか
からないので、「細かい字」や「微細な字」という高解
像度に設定するのがよい。

【０００６】また、原稿画像をコピーする際には、高解
像度に設定しても負担がないので、最も高い解像度に設
定するのがよい。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ファクシミリ装置は、ホームポジションとして登録でき
るのは前記のように１つの解像度のみであった。

【０００８】従って、オペレータが解像度の設定操作を
省略すると、画像送信時でもコピー時でも、常にその１
つの解像度が設定され、ファクシミリ装置の各種画像処
理に応じて、適切な解像度を自動設定できないという問
題があった。

【０００９】本発明は、上記の問題を解決し、各種画像
処理に応じて、適切な解像度を自動設定することができ
るファクシミリ装置を提供することを目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】このために本発明は、予
め、Ｇ３モードの画像送信，Ｇ４モードの画像送信ある
いはコピー処理という各種画像処理別に、オペレータが
所望の解像度を登録しておき、各種画像処理の際に、解
像度の設定操作が省略された場合には、実行する処理に
対応する１つの解像度で、原稿画像を読み取って所定の
画像処理を行なうようにしている。

【００１１】

【作用】これにより、画像処理種別に応じて、適切な解
像度を自動設定することができるようになる。

【００１２】

【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実
施例を詳細に説明する。

【００１３】図１は、本発明の一実施例に係るファクシ
ミリ装置のブロック構成図を示したものである。図にお
いて、ファクシミリ画像処理部１は、原稿画像を読み取
み取るもので、プロッタ２は、画像を記録紙に記録する
ものである。符号化復号化部３は、送信する画情報をデ
ータ圧縮する一方、受信データを元の画情報に復元する
ものである。画像メモリ４は、画情報を一時蓄積するも
のである。

【００１４】Ｇ３モード通信制御部５は、Ｇ３モードで
画情報を伝送するための画情報の信号変換や伝送制御手
順を実行するものである。Ｇ４モード通信制御部６は、
Ｇ４モードで画情報を伝送するための伝送制御手順を実
行するものである。ＩＳＤＮインタフェース部７は、網
終端装置を介してＩＳＤＮに接続され、ＩＳＤＮに対し
て信号の送受信を行なうものである。

【００１５】操作表示部８は、オペレータが各種操作を
行なうと共に、装置が動作状態などを表示するものであ
る。この操作表示部８には、解像度選択手段８ａ，Ｇ３
／Ｇ４選択手段８ｂ，コピー動作起動手段８ｃ，ホーム
ポジション登録モード設定手段８ｄ，通信モード表示手
段８ｅおよびホームポジション表示手段８ｆなどが配設
されている。解像度選択手段８ａは、画像を読み取る際
の解像度を任意に選択するもので、Ｇ３／Ｇ４選択手段
８ｂは、通信モードを選択するものである。コピー処理
起動手段８ｃは、原稿画像のコピー処理を起動するもの
である。ホームポジション登録手段８ｄは、所望の解像
度をホームポジションとして登録するものである。通信
モード表示手段８ｅは、装置が設定している通信モード
を表示するもので、ホームポジション表示手段８ｆは、
登録されている解像度を表示するものである。

【００１６】システムメモリ９は、装置動作に必要な各
種データを記憶するものである。システム制御部１０
は、上記各部を監視・制御するマイクロコンピュータで
ある。

【００１７】以上の構成で、本実施例のファクシミリ装
置を使用する場合、最初に解像度のホームポジションを
登録する。

【００１８】この場合、オペレータは、図２に示すよう
に、ファクシミリ装置をホームポジション登録モードに
設定する（処理１０１）。そして、ファクシミリ装置の
１つの画像処理を指定する。この指定は、Ｇ３モードま
たはＧ４モードの画像送信処理、あるいはコピー処理と
いう３種類の処理の内の１つを指定する（処理１０
２）。

【００１９】次いで、所望の解像度を１つ指定する。こ
の指定は、「普通の字」，「小さな文字」，「細かい
字」および「微細な字」という４種類の内の１つを指定
する。なお、このときの各指定は、図３に示すように、
Ｇ３モードおよびＧ４モードの各規格に準拠した既知の
４種の各解像度に対応している。なお、画像コピーの場
合には、予め設定されたどちらか一方の解像度になる
（処理１０３）。この後、他の処理に対して指定したい
場合（処理１０４のＹ）、同様の操作を繰り返す（処理
１０２へ）。

【００２０】オペレータは、上記指定操作が終わると
（処理１０４のＮ）、終了操作する。これにより、ファ
クシミリ装置は、図４に示すように、各種画像処理に対
して指定された各解像度をホームポジションデータとし
て、システムメモリ９で記憶する。

【００２１】次に、画像送信手順を説明する。

【００２２】この場合、図５に示すように、オペレータ
は、まず送信原稿を装置にセットする（処理２０１）。
ファクシミリ装置は、初期状態ではＧ３モードの動作状
態になっている。このとき、その通信モードと共に、ホ
ームポジションとして登録されているＧ３モードの解像
度を表示する（処理２０２）。

【００２３】オペレータは、その表示を確認し、必要に
応じて所望の状態に設定変更する。いま、その表示状態
の設定で良かったとすると、通信モードや解像度の設定
は不要である。この場合（処理２０３のＮより処理２０
４、処理２０４のＮ）、宛先を設定する（処理２０
５）。また、いま、送信宛先が１宛先のみであったとす
ると（処理２０６のＮ）、次に送信動作を起動する（処
理２０７）。

【００２４】ファクシミリ装置は、起動すると、複数宛
先が設定されているかどうか判別する（処理２０８）。
複数宛先は同報送信の際に設定される。いまの例のよう
に１宛先のみの場合（処理２０８のＮ）、次に宛先に発
呼し、設定されている解像度で原稿画像を読み取って送
信する（処理２０９）。いまの場合、オペレータが通信
モードや解像度の設定を行なっていないので、初期状態
のＧ３モードで、ホームポジションとして登録さている
解像度で画像送信される。

【００２５】一方、オペレータは、解像度を変更したい
場合には（処理２０４のＹ）、所望の解像度を選択して
（処理２１０）、同様に操作する（処理２０５へ）。こ
の場合には、その選択した解像度で画像送信が実行され
ることになる。

【００２６】また、オペレータは、通信モードを変更し
たい場合には（処理２０３のＹ）、Ｇ４モードに切換操
作して（処理２１１）、同様に操作する（処理２０４
へ）。この場合、そのＧ４モードで画像送信が実行され
ることになる。

【００２７】さらに、オペレータが、複数の宛先に同報
送信したい場合には（処理２０６のＮ）、各宛先ごとに
所望の通信モードと解像度とを選択する（処理２０３
へ）。そして、それらの設定が終わった後、起動操作す
る（処理２０７へ）。

【００２８】ファクシミリ装置は、複数宛先の同報送信
である場合（処理２０８のＹ）、設定されている各種解
像度の内の最も高い解像度で原稿画像を読み取って、画
像メモリ４に蓄積する（処理２１２）。その後、各宛先
に発呼して、蓄積画像をそれぞれ指定された解像度の画
像に変換して送信する（処理２１３）。

【００２９】次に、原稿画像のコピー処理の手順を説明
する。

【００３０】この場合、オペレータは、図６に示すよう
に、装置に原稿をセットして（処理３０１）、コピー動
作を起動する（処理３０２）。

【００３１】ファクシミリ装置は、起動されると、ホー
ムポジションとして登録されているコピー時の解像度
を、例えば５秒というような一定時間表示する（処理３
０３）。オペレータは、その表示された解像度で良い場
合、何も操作しない。この場合（処理３０４のＮ）、フ
ァクシミリ装置は、登録されている解像度で原稿画像を
読み取って記録紙にコピーする（処理３０６）。

【００３２】また、変更したい場合には（処理３０４の
Ｙ）、所望の解像度を選択する（処理３０５）。この場
合、選択した解像度で同様にコピーする（処理３０
６）。

【００３３】以上のように、本実施例では、予めＧ３モ
ード，Ｇ４モードおよびコピー処理というよう各処理別
に解像度を登録しておき、それぞれの画像処理の際に、
登録されている該当する１つの解像度を表示して、オペ
レータが変更操作しない場合には、その表示した解像度
で画像処理するようにしている。

【００３４】これにより、それぞれの画像処理別に適切
な解像度を自動設定することができるようになる。

【００３５】また、同報送信で原稿画像を蓄積する際、
各宛先に設定されている各解像度の内の最も高い解像度
で画像を読み取って蓄積し、送信時にその画像を各宛先
の指定解像度に変換して送信するようにしている。これ
により、蓄積動作は１回で済み能率よく送信することが
できる。

【００３６】なお、上述の実施例では、画像処理は、Ｇ
３モードとＧ４モードの画像送信処理とコピー処理の場
合を例にとって説明したが、さらに別の通信モードや画
像処理に対しても、本発明は同様に適用できることは当
然である。

【００３７】

【発明の効果】以上のように、本発明によれば、各種画
像処理別に、オペレータが所望の解像度を登録してお
き、各種画像処理の際に、解像度の設定操作が省略され
た場合には、実行する処理に該当する１つの解像度で所
定の画像処理を行なうようにしたので、画像処理種別に
応じて、適切な解像度を自動設定することができるよう
になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係るファクシミリ装置のブ
ロック構成図。

【図２】解像度のホームポジション登録処理を示すフロ
ーチャート。

【図３】解像度指定と解像度との対応を示す説明図。

【図４】上記ホームポジション登録処理の登録内容の一
例を示す説明図。

【図５】画像送信処理のフローチャート。

【図６】原稿画像のコピー処理のフローチャート。

【符号の説明】

１ ファクシミリ画像処理部 ２ プロッタ ３ 符号化復号化部 ４ 画像メモリ ５ Ｇ３モード通信制御部 ６ Ｇ４モード通信制御部 ７ ＩＳＤＮインタフェース部 ８ 操作表示部 ８ａ 解像度選択手段 ８ｂ Ｇ３／Ｇ４選択手段 ８ｃ コピー動作起動手段 ８ｄ ホームポジション登録手段 ８ｅ 通信モード表示手段 ８ｆ ホームポジション表示手段 ９ システムメモリ １０ システム制御部

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 原稿画像を読み取って各種画像処理を行
   なう画像処理手段と、画像を読み取る際の解像度を任意
   に設定操作する解像度設定操作手段とを備えているファ
   クシミリ装置の解像度設定方式において、予め上記各種
   画像処理別に所望の解像度を登録しておく解像度登録手
   段と、解像度の上記設定操作が省略された場合には登録
   されている各解像度の内の実行する１つの画像処理に対
   応する１つの解像度で原稿画像を読み取って画像処理を
   行なう解像度自動選択手段とを備えていることを特徴と
   するファクシミリ装置の解像度設定方式。
2. 【請求項２】 上記各種画像処理は、原稿画像の送信処
   理と記録紙へのコピー処理であることを特徴とする請求
   項１記載のファクシミリ装置の解像度設定方式。
3. 【請求項３】 上記各種画像処理は、原稿画像のＧ３モ
   ードでの送信処理とＧ４モードでの画像送信処理である
   ことを特徴とする請求項１記載のファクシミリ装置の解
   像度設定方式。
4. 【請求項４】 原稿画像を読み取って複数の宛先に順次
   送信する画像同報手段と、各宛先ごとに送信する原稿画
   像の解像度を任意に設定操作する解像度設定操作手段と
   を備えたファクシミリ装置の解像度設定方式において、
   各宛先に対して設定操作された各解像度の内の最も高い
   解像度で原稿画像を読み取って蓄積する画像蓄積手段
   と、蓄積した原稿画像を設定操作された各解像度の画像
   に変換して各宛先に順次送信する送信手段とを備えてい
   ることを特徴とするファクシミリ装置の解像度設定方
   式。