JPH05146752A - アルミニウムまたはアルミニウム合金製部材 - Google Patents

アルミニウムまたはアルミニウム合金製部材

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JPH05146752A
JPH05146752A JP2051791A JP2051791A JPH05146752A JP H05146752 A JPH05146752 A JP H05146752A JP 2051791 A JP2051791 A JP 2051791A JP 2051791 A JP2051791 A JP 2051791A JP H05146752 A JPH05146752 A JP H05146752A
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aluminum
aluminum alloy
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coating
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Masashi Hirata
政司 平田
Nobuhiko Katagiri
宣彦 片桐
Yukio Kitamura
幸雄 北村
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Hitachi Metals Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 対候性に優れ、かつ有機溶剤の使用が抑制さ
れた塗装膜を有するアルミニウムまたはアルミニウム合
金製部材の提供する。 【構成】 アルミニウムまたはアルミニウム合金の表面
からプライマー層としての第1の塗装膜、カラー層とし
ての第2の塗装膜、およびクリア層としての第3の塗装
膜が形成されているアルミニウムまたはアルミニウム合
金製部材であって、それぞれ第1の塗装膜がTGICポ
リエステル、第2の塗装膜がハイソリッドアクリル、第
3の塗装膜が粉体アクリルを主体とするアルミニウムま
たはアルミニウム合金製部材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車用ホイー
ル(以下、単に「ホィール」という。)のようにアルミ
ニウムまたはアルミニウム合金の表面に塗装膜が形成さ
れている部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ホイールはスチール製であった
が、軽量化、デザイン性、および防食性等の観点からア
ルミニウム合金製のものが普及してきた。このアルミニ
ウムホイールには、耐食性、耐候性、および美粧性を向
上させるために、主にデザイン面と称される面に塗装膜
が形成されていた。
【0003】この塗装膜は一般に、第1の塗装膜として
カラー塗装膜、第2の塗装膜としてクリア塗装膜からな
る多重塗装膜であり、このクリア塗装膜はアクリル樹脂
を主体とするものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このアクリル樹脂を主
体とする塗料は有機溶剤を用いるものであるが、例えば
米国においては有機溶剤の使用が法律によって制限され
ているため、米国においてアルミニウムホイールを生産
する場合には、アクリル樹脂を主体とする塗料は使用せ
ず、最も一般的には粉体塗料であるトリグリシジルイソ
シアヌレート ポリエステル(TGICポリエステル)が
使用されている。
【0005】しかし、本発明者の検討によるとますます
厳しくなる耐候性の要求に対してTGICポリエステル
は十分対応できないことが判明した。
【0006】そこで本発明は、耐候性に優れ、かつ有機
溶剤の使用が抑制された塗装膜を有するアルミニウムま
たはアルミニウム合金製部材の提供を課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、アルミニウム
またはアルミニウム合金の表面からプライマー層として
の第1の塗装膜、カラー層としての第2の塗装膜、およ
びクリア層としての第3の塗装膜が形成されているアル
ミニウムまたはアルミニウム合金製部材であって、それ
ぞれ第1の塗装膜がTGICポリエステル、第2の塗装
膜がハイソリッドアクリル、第3の塗装膜が粉体アクリ
ルを主体とすることを特徴とするアルミニウムまたはア
ルミニウム合金製部材である。
【0008】
【実施例】以下本発明を実施例に基づき説明する。
【0009】アルミニウム合金板に下記の塗装膜を形成
し、下記条件による耐候性試験を行った。
【0010】 塗装膜 第1の塗装膜 TGICポリエステル(HBフ
ューラー社製) 第2の塗装膜 ハイソリッドアクリル(PPG社製) 第3の塗装膜 粉体アクリル(PPG社製) 耐候性試験条件 暴露雰囲気(サンシャインウェザオメータ使用) 600Hr.
保持 湿潤雰囲気(50℃、湿度98%) 240Hr.保持 24Hr.放置後、塗装面に碁盤目状(1mm角)に切り込みを入
れ、塗装が剥離しない升目を算出するとともに、試験前
後の光沢を比較(光沢残存率)し、耐候性を評価する。
【0011】以上の結果、光沢残存率が80%であり、塗
装が剥離しない升目が100/100であり、十分な耐候性を
有することがわかった。なお、TGICポリエステルを
クリア面に形成した従来の塗装膜の場合は、光沢残存率
が10%で、塗装が剥離しない升目は80/100であった。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば耐
候性に優れ、かつ有機溶剤の使用を抑制することが可能
であって環境保全にも寄与するため、極めて有用であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 15/08 G 7148−4F B60B 3/00 7146−3D

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウムまたはアルミニウム合金の
    表面からプライマー層としての第1の塗装膜、カラー層
    としての第2の塗装膜、およびクリア層としての第3の
    塗装膜が形成されているアルミニウムまたはアルミニウ
    ム合金製部材であって、それぞれ第1の塗装膜がTGI
    Cポリエステル、第2の塗装膜がハイソリッドアクリ
    ル、第3の塗装膜が粉体アクリルを主体とすることを特
    徴とするアルミニウムまたはアルミニウム合金製部材。
JP2051791A 1991-01-21 1991-01-21 アルミニウムまたはアルミニウム合金製部材 Expired - Lifetime JP2617036B2 (ja)

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