JPH05146487A - 固形透析薬剤の溶解装置 - Google Patents

固形透析薬剤の溶解装置

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JPH05146487A
JPH05146487A JP3316537A JP31653791A JPH05146487A JP H05146487 A JPH05146487 A JP H05146487A JP 3316537 A JP3316537 A JP 3316537A JP 31653791 A JP31653791 A JP 31653791A JP H05146487 A JPH05146487 A JP H05146487A
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JP
Japan
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container
solid dialysis
containers
solid
drug
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Application number
JP3316537A
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English (en)
Inventor
Tomomichi Ejiri
友道 江後
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Nikkiso Co Ltd
Original Assignee
Nikkiso Co Ltd
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Publication date
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    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 粉状もしくは顆粒状の固形透析薬剤を封入し
た容器を順次所定位置に移送し、この容器に直接希釈水
を供給してその溶解液を溶解タンクに回収することによ
り、所定濃度の透析液を自動的にしかも衛生的でかつ省
力化された装置で得る。 【構成】 2種の固形透析薬剤をそれぞれ定量封入した
容器10,12を、ターンテーブル14上において、半
径方向に所定距離離間する同心円上に一対づつ対応させ
て配置し、これを順次同心軸の回転方向に移送する。前
記一対の容器に対し、所定位置Pにおいて、容器接続手
段28,30を液密に接続して溶解タンク32,34と
所要の流路手段36,38を介して希釈水ないし溶解液
の循環系を構成する。前記流路手段の一部もしくは溶解
タンクより希釈水の定量給水を行い、これを前記循環系
に設けたポンプ装置40,42の作用により前記容器1
0,12に循環供給して前記溶解タンク内に所定濃度の
固形透析薬剤の溶解液を貯留する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、血液透析に使用する
ための固形透析薬剤から所定濃度の透析液を自動的に調
製し得る装置に係り、特に固形の透析薬剤を衛生的にし
かもより省力化して溶解処理を行うことができる固形透
析薬剤の溶解装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】今日、透析液調整用薬剤は、濃厚液また
は粉状もしくは顆粒状の固形剤として市販されており、
適宜希釈水に溶解して濃度調整を行い透析液として使用
される。
【0003】この種の透析液としては、重炭酸塩系と酢
酸系とが使用されており、この場合重炭酸塩系透析液で
は重炭酸ナトリウムを含まないもの(以下、A剤とい
う。)と重炭酸ナトリウム(以下、B剤という。)の2
種の透析薬剤が用いられている。なお、固形の透析薬剤
としては、重炭酸塩系透析液の薬剤であるB剤が多く使
用されている。
【0004】また、固形の透析薬剤から透析液を調製す
る場合、通常まず薬剤を水に溶解混合して濃厚液とし、
この濃厚液を透析液調整装置に供給してさらに水を混合
して透析液の調整が行われる。
【0005】しかるに、複数個の透析器に透析液を供給
する透析液調整装置において、固形の透析薬剤を水に溶
解混合する方法としては、従来より、同時に1回の透析
を行う毎に必要とする濃厚液を作るのに必要な水量を所
定のタンクに貯留し、複数個の固形透析薬剤の入った容
器(透明袋に入ったものが多い)を人手によって開封
し、次いで前記薬剤をタンクに投入し、そしてタンク内
に設けた攪拌器(攪拌翼)等により機械的攪拌を行って
溶解混合するのが一般的である。
【0006】通常、このような溶解混合作業は、クリー
ンルーム等の清浄な雰囲気中で行われることはなく、従
って空気中の細菌や塵埃と透析薬剤および溶解後の濃厚
液とが接触する機会が多く、また透析薬剤の入った容器
の開封や投入作業等で人手が触れる機会が多いため、衛
生的な面において問題がある。また、溶解混合後の濃厚
液を長時間放置したり、あるいは透析に使用する前日に
溶解混合して放置しておくことは、衛生面のみならず濃
厚液の濃度変化の可能性があるため、望ましくない。特
に、重炭酸ナトリウム濃厚液は、安定性が低く、保存が
きかないため、透析時に溶解して使用する必要がある。
このため、前記溶解混合作業は、透析開始前の多忙な時
間帯に行わなければならず、透析に従事する者にとっ
て、大きな負担となっている。さらに、透析終了後にお
いても、余剰の濃厚液の廃棄、タンク内の洗浄等多くの
作業を必要とする。
【0007】このような観点から、従来において、重炭
酸ナトリウムを連続的にかつ自動的に溶解し、人手を要
しない省力化された重炭酸ナトリウム連続溶解装置が提
案されている(特公平1−55893号公報)。この連
続溶解装置は、粉体フィーダ等の粉体供給手段により重
炭酸ナトリウムを、また給水手段により水を、それぞれ
攪拌タンクに供給し、攪拌後の濃度に応じて粉体供給手
段または給水手段を制御して、重炭酸ナトリウムまたは
水を分注することにより、重炭酸ナトリウム濃厚液を得
るよう構成したものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、先に提
案された前記重炭酸ナトリウム連続溶解装置において
も、例えば1回の透析に必要な重炭酸ナトリウムの入っ
た容器を開封し、次いで粉体供給手段に連通するホッパ
等の貯蔵容器へ投入する作業を必要とする。この場合
に、重炭酸ナトリウムおよび貯蔵容器は長時間空気と接
触していることから、衛生的な面において難点がある。
また、この場合における粉体供給手段等に対する洗浄、
消毒処理に関しての自動化もしくは省力化についても、
何等提案されていない。
【0009】そこで、本発明の目的は、粉状もしくは顆
粒状の固形透析薬剤から透析液を調製する場合におい
て、固形透析薬剤を封入した容器を人手によって操作し
て投入する作業を不要とし、固形透析薬剤が直接清浄で
ない空気と接触する時間を極力短くし、しかも所定濃度
の透析液を自動的にしかも衛生的でかつ省力化された装
置で得ることができる固形透析薬剤の溶解装置を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る固形透析薬
剤の溶解装置は、粉末ないし顆粒状からなる固形透析薬
剤をそれぞれ定量封入した容器に対し、固形透析薬剤を
溶解するための希釈水を供給し、前記容器内の固形透析
薬剤を希釈水と混合溶解してこの溶解液を溶解タンクに
貯留するよう構成した固形透析薬剤の溶解装置におい
て、2種類の固形透析薬剤をそれぞれ定量封入してなる
2種の容器を、半径方向に所定距離離間する同心円上に
配置してこれを順次同心軸の回転方向に移送するように
設定した容器移送手段と、前記容器移送手段の所定位置
において前記2種の容器に対しそれぞれ希釈水を定量給
水するための定量給水手段と、前記定量給水手段により
溶解された固形透析薬剤の溶解液を貯留する溶解タンク
とを設けることを特徴とする。
【0011】前記の固形透析薬剤の溶解装置において、
定量給水手段は、容器に対し直接開閉弁を介して連通接
続し、前記容器に対しそれぞれ希釈水を定量給水する際
に容器の口部に着脱自在に取付ける容器接続手段と、前
記容器と溶解タンクとを連通する流路手段と共に設ける
ことができる。
【0012】また、定量給水手段は、容器に対しそれぞ
れ希釈水を定量給水する際に容器の口部に着脱自在に取
付ける容器接続手段と、前記容器と溶解タンクとをポン
プ装置を介して相互に連通接続する流路手段と共に設
け、前記流路手段の一部に開閉弁を介して接続した構成
とすることもできる。
【0013】さらに、容器接続手段に容器の口部を密封
する密封材を開封するための開封手段を一体的に設けれ
ば好適である。
【0014】さらにまた、容器移送手段は、2種の容器
を半径方向に所定距離離間する同心円上に配置するター
ンテーブルと、このターンテーブルを旋回移動させる回
転駆動装置と、容器接続手段に接続されて希釈水の定量
給水を受ける所定位置もしくはそれより手前位置におい
てそれぞれ固形透析薬剤が封入された前記2種の容器の
有無を検出するセンサと、前記ターンテーブルを所定角
度づつ旋回移動させると共に前記センサの検出出力によ
り常に容器接続手段と接続される所定位置に固形透析薬
剤が封入された適正な容器が位置するように前記回転駆
動装置を制御する制御装置とを設けて構成することがで
きる。
【0015】
【作用】本発明に係る固形透析薬剤の溶解装置によれ
ば、2種の粉末ないし顆粒状の固形透析薬剤をそれぞれ
定量封入した容器を、容器移送手段により半径方向に所
定距離離間する同心円上に一対づつ対応させて配置し、
これを順次同心軸の回転方向に移送するようにし、前記
一対の固形透析薬剤の容器に対し、所定位置において定
量給水手段から希釈水を定量給水して前記薬剤を溶解し
ながら溶解タンクへ順次貯留することにより、所定濃度
の透析液を自動的にしかも衛生的でかつ省力化された装
置により簡便に調製することができる。
【0016】
【実施例】次に、本発明に係る固形透析薬剤の溶解装置
の実施例につき、添付図面を参照しながら以下詳細に説
明する。
【0017】まず、本発明に係る固形透析薬剤の溶解装
置の基本原理について、図1を参照して説明する。すな
わち、図1において、参照符号1は粉末ないし顆粒状の
固形透析液調整用剤が定量封入された容器を示し、また
参照符号2は固形透析薬剤を溶解して得られた溶解液を
貯留する溶解タンクを示す。しかるに、本発明において
は、前記容器1内の固形透析薬剤に対し希釈水を供給し
て固形透析薬剤を溶解し、得られた透析薬剤の溶解液を
溶解タンク2内へ貯留して混合溶解するための給水手段
3が設けられる。この場合、容器1と溶解タンク2とは
相互に連通接続して希釈水ないしは溶解液の循環系を構
成する。従って、前記給水手段3は、溶解タンク2に予
め所定量の希釈水を供給するよう接続する(実線で示
す)か、あるいは直接容器1に対して希釈水を供給する
よう接続する(破線で示す)ことができる。
【0018】また、代案として、給水手段3から直接容
器1内の固形透析薬剤に対し希釈水を供給して固形透析
薬剤を溶解し、得られた透析薬剤の溶解液を溶解タンク
2内へ順次貯留して、溶解液の循環を行わないように構
成することもできる(1点鎖線で示す)。
【0019】このようにして、本発明によれば、従来の
ように透析薬剤を溶解タンクに対し、定量供給する手段
を省略し、固形透析薬剤の封入容器に対して直接希釈水
を供給し、容器内の透析薬剤を溶解タンクへ回収して所
定濃度の透析薬剤の溶解液を簡便に、しかも衛生的に調
製することができる。
【0020】次に、前記容器の改良された供給手段を有
する本発明装置の実施例につき詳細に説明する。
【0021】図2は、本発明に係る固形透析薬剤の溶解
装置の一実施例を示す概略系統図である。図2におい
て、参照符号10,12はそれぞれ2種の固形透析薬剤
が封入された容器、14はこれら容器10,12を載置
して回転移動させるターンテーブルを示す。このターン
テーブル14において、前記2種の容器10,12は、
半径方向に所定距離離間する同心円a,b上にそれぞれ
一対づつ対応して配置されるよう設定する。この場合、
前記ターンテーブル14は、所定位置Pにおいて前記一
対の容器10,12に対し希釈水の供給を行うべく位置
決めする。このため、前記所定位置Pにおいて常に一対
の容器10,12が一定の状態に位置するように、前記
ターンテーブル14を間欠的に旋回移動するように容器
移送手段16を設ける。従って、この容器移送手段16
は、前記ターンテーブル14を旋回移動させる回転駆動
装置18と前記ターンテーブル14を所定角度位置で間
欠的に旋回移動させるよう前記回転駆動装置18を制御
する制御装置20とから構成される。さらに、前記ター
ンテーブル14上において、前記一対の容器10,12
が位置決めされる所定位置Pの1つ手前位置に、各一対
の容器10,12に対向してそれぞれ固形透析薬剤が封
入された容器の有無を検出し得る、例えば光電変換素子
等を使用したセンサ22,24を設け、これらセンサ2
2,24の検出出力を前記制御装置20へ入力して、前
記所定位置Pには固形透析薬剤が封入された適正な容器
が常に位置するように前記回転駆動装置を制御するよう
にする。すなわち、前記センサ22,24のいずれかに
より、容器の検出ができなかったり、空の容器が検出さ
れた場合には、それぞれ適正な容器が検出されるまで、
ターンテーブル14の間欠的な旋回移動を行う。なお、
前記センサ22,24を設けた位置と対応して容器の口
部を密封する密封材を開封するための開封手段26を設
けることができる。
【0022】前記ターンテーブル14の前記所定位置P
に位置決めされる一対の容器10,12に対し、それぞ
れ希釈水を定量給水する際に各容器10,12の口部に
着脱自在に取付ける容器接続手段28,30を設ける。
一方、前記容器接続手段28,30に対応してそれぞれ
溶解タンク32,34を設け、これら溶解タンク32,
34と前記容器接続手段28,30とを流路手段36,
38により連通接続して、前記各容器10,12に対す
る希釈水ないしは溶解液の循環系を構成する。この場
合、前記流路手段36,38の一部に循環用ポンプ装置
40,42を設ける。また、前記流路手段36,38の
一部または溶解タンク32,34に対し、固形透析薬剤
の希釈水を供給するための定量給水手段44,46を開
閉弁48,50を介して接続する。
【0023】なお、前記溶解タンク32,34には、そ
れぞれ貯留された固形透析薬剤を希釈水で溶解して得ら
れた溶解液を排出するための排出パイプ52,54の一
端部を連通接続し、これら排出パイプ52,54の他端
部をそれぞれ開閉弁56,58を介して混合溶解タンク
60に連通接続し、前記各溶解タンク32,34で得ら
れた2種類の固体透析薬剤の希釈溶解液を混合し、所定
濃度の透析液を調製し得るよう構成される。
【0024】また、前記図2に示す実施例における容器
10(12)と容器接続手段28(30)との関係につ
いて、具体的な構成配置を図3に示す。なお、図3にお
いては、一方の容器10と、一方の溶解タンク32との
対応関係についてのみ説明するが、他方の容器12と、
他方の溶解タンク34との対応関係についても同様の構
成となる。また、図1に示す構成と同一の構成部分につ
いては、同一の参照符号を付しその詳細な説明は省略す
る。しかるに、図3において、容器10は、例えばブロ
ー成形法により円筒状に成形したポリエチレン製容器か
らなり、円形の口部を同様のポリエチレン製フィルムで
密閉して内部に固形透析薬剤を定量封入したものからな
る。この容器10の口部には、適宜シール部材を介して
前記溶解タンク32と連通する流路手段36の一端部が
取付けられ、この流路手段36の一端部に容器内部へ充
分侵入する長さを有する延長パイプ62,64が接続さ
れている。なお、このように構成された容器接続手段2
8は、ターンテーブル14の所定位置Pに停止した容器
10の上方において、適宜の駆動手段を使用して昇降自
在に構成する。
【0025】次に、前述した図2および3に示す実施例
の動作につき説明する。
【0026】まず、ターンテーブル14のそれぞれ所定
個所に2種の容器10,12を保持する。この場合、容
器10,12の密封材は、予め開封してターンテーブル
14上に載置するか、あるいは未開封のままターンテー
ブル14上に載置しそのいずれかの位置で適宜の開封手
段で開封されるものとする。
【0027】そこでまず、ターンテーブル14が移動し
て所定位置Pに固形透析薬剤が封入された適正な容器1
0,12がそれぞれ位置決めされると、各容器10,1
2の口部に対し、それぞれ図3に示すように、容器接続
手段28,30を液密にセットする。次いで、開閉弁4
8,50を開放して定量給水手段44,46より溶解タ
ンク32,34内へ定量の希釈水を供給し、開閉弁4
8,50を閉じる。その後、流路手段36,38に設け
たポンプ装置40,42を駆動して前記溶解タンク3
2,34内の希釈水をそれぞれ容器10,12内へ供給
し、容器10,12内の固形透析薬剤を希釈水に溶解さ
せながら順次排出し、溶解タンク32,34内に所定濃
度の透析薬剤の溶解液を貯留することができる。この透
析薬剤の溶解工程は、例えばタイマ等を使用してその操
作時間を一定に設定することができる。なお、溶解タン
ク32,34内に貯留する溶解液は、ポンプ装置40,
42により容器10,12との間を循環することによ
り、自動的に攪拌混合される。
【0028】このようにして、前記各溶解タンク32,
34内に貯留された所定濃度の透析薬剤の溶解液は、そ
れぞれ排出パイプ52,54の開閉弁56,58を開放
して、混合溶解タンク60へ供給し、ここで所定成分か
らなる透析液を調製することができる。なお、本実施例
において、前記溶解タンク32,34内にそれぞれ透析
薬剤の希釈濃度を測定する濃度計を設け、溶解工程の完
了時にそれぞれ濃度チェックを行い、濃度不良の際には
溶解液を別の系統から廃棄するように設定することも可
能である。
【0029】なお、図3に示す実施例においては、溶解
タンク32の底部から導出される流路手段36にポンプ
装置40を設けて、その下流側で排出パイプ52と分岐
し、流路手段36側は前記容器10の容器接続手段28
に対し接続される。また、前記流路手段36の一部に開
閉弁66およびフロートスイッチ68を設け、この開閉
弁66の上流側と前記溶解タンク32の上部とを開閉弁
70およびベンチュリ管72を介して連通パイプ74に
より連通接続する。さらに、前記ベンチュリ管72の喉
部より開閉弁76を介して前記流路手段36の開閉弁6
6とフロートスイッチ68との接続部に対し戻しパイプ
78を接続配置する。また、前記排出パイプ52の下流
には、開閉弁56を介して混合溶解タンク60を接続す
る。なお、この混合溶解タンク60の底部には、貯留混
合液の排出を行うための排出パイプが開閉弁を介して接
続されると共に、この排出パイプに対し余剰の貯留混合
液の廃棄を行うための廃棄パイプが開閉弁を介して適宜
分岐接続される。また、この混合溶解タンク60の上部
と前記溶解タンク32の上部とを連通パイプ80により
接続する。
【0030】このような図3に示す実施例によれば、ま
ず最初に開閉弁48のみを開いて定量給水手段44から
溶解タンク32へ所定量の給水を行う。次いで、開閉弁
48を閉じてポンプ装置40を駆動することにより、前
記溶解タンク32内の水は、流路手段36を介して容器
10に流入する。この時、流入水は、容器10内に定量
封入されている固形透析薬剤を溶解させながら流路手段
36を介して溶解タンク32へ環流する。そこで、前記
ポンプ装置40を連続駆動することにより、溶解タンク
32の液は前記容器10を経て循環し、溶解タンク32
内で透析薬剤の混合溶解が行われる。また、本実施例に
おいては、前記開閉弁66を閉じて開閉弁70を開く
と、溶解タンク32内の液は流路手段36および連通パ
イプ74を介して循環することになる。この時、前記連
通パイプ74に設けたベンチュリ管72の作用(ベルヌ
ーイの定理)により、ベンチュリ管72の喉部に接続さ
れた戻しパイプ78に陰圧を生じさせる。そこで、この
場合に、戻しパイプ78に設けた開閉弁76を開くと、
容器10内に残留した溶液は流路手段36および戻しパ
イプ78を介して溶解タンク32へ殆ど流入させること
ができる。容器10内に残留した溶液の殆どが溶解タン
ク32へ流入すると、フロートスイッチ68が作動し、
その後一定時間経過した後、開閉弁70および76を閉
じると共に、ポンプ装置40の駆動を停止して、溶解タ
ンク32内での透析薬剤の混合溶解を終了する。このよ
うにして、溶解タンク32内において所定濃度の濃厚液
が作成された後、排出パイプ52の開閉弁56を開くこ
とにより、溶解タンク32内の液を混合溶解タンク60
へ移送する。この時、適宜ポンプ装置40を駆動して移
送時間を短縮することができる。
【0031】以上、本発明の好適な実施例について説明
したが、本発明は前述した実施例に限定されることな
く、本発明の精神を逸脱しない範囲内において種々の設
計変更をなし得ることは勿論である。
【0032】例えば、前述した実施例においては、定量
給水手段を直接溶解タンクに接続した場合を示したが、
この定量給水手段は流路手段のいずれの位置に接続配置
してもよい。また、流路手段はポンプ装置を除去して循
環系とせずに、定量給水手段を直接容器に接続し、この
容器から溶解タンクへ一方的に固形透析薬剤の溶解液を
回収する構成とすることもできる。さらに、容器移送手
段としてのターンテーブル上におていて、容器はそれぞ
れ口部を上向きにして載置した場合を示したが、これら
容器は口部を下向きにして載置する構成とすることもで
きる。
【0033】
【発明の効果】前述した実施例から明らかなように、本
発明によれば、固形透析薬剤を封入した容器を容器移送
手段の所定個所にセットするだけで、その後自動的に容
器内の固形透析薬剤を溶解して所定の溶解タンクに貯留
し、所定濃度の所定成分からなる透析液を簡便に調製す
ることができる。従って、従来のような容器の開封や薬
剤の投入等の人手による作業を省略することができると
共に、透析薬剤が外気と接触する時間も短時間であり、
極めて衛生的に固形透析薬剤の溶解並びにその混合操作
を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る固形透析薬剤の溶解装置の基本原
理を示す概略系統図である。
【図2】本発明に係る固形透析薬剤の溶解装置の一実施
例を示す概略系統図である。
【図3】図2に示す固形透析薬剤の溶解装置の容器と容
器接続手段および溶解タンクとの関係についての構成配
置とその概略系統を示す説明図である。
【符号の説明】
1 容器 2 溶解タンク 3 給水手段 10,12 容器 14 ターンテーブル 16 容器移送手
段 18 回転駆動装置 20 制御装置 22,24 センサ 26 開封手段 28,30 容器接続手段 32,34 溶解
タンク 36,38 流路手段 40,42 ポン
プ装置 44,46 定量給水手段 48,50 開閉
弁 52,54 排出パイプ 56,58 開閉
弁 60 混合溶解タンク 62,64 延長
パイプ 66 開閉弁 68 フロートス
イッチ 70 開閉弁 72 ベンチュリ
管 74 連通パイプ 76 開閉弁 78 戻しパイプ 80 連通パイプ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉末ないし顆粒状からなる固形透析薬剤
    をそれぞれ定量封入した容器に対し、固形透析薬剤を溶
    解するための希釈水を供給し、前記容器内の固形透析薬
    剤を希釈水と混合溶解してこの溶解液を溶解タンクに貯
    留するよう構成した固形透析薬剤の溶解装置において、 2種類の固形透析薬剤をそれぞれ定量封入してなる2種
    の容器を、半径方向に所定距離離間する同心円上に配置
    してこれを順次同心軸の回転方向に移送するように設定
    した容器移送手段と、 前記容器移送手段の所定位置において前記2種の容器に
    対しそれぞれ希釈水を定量給水するための定量給水手段
    と、 前記定量給水手段により溶解された固形透析薬剤の溶解
    液を貯留する溶解タンクとを設けることを特徴とする固
    形透析薬剤の溶解装置。
  2. 【請求項2】 定量給水手段は、容器に対し直接開閉弁
    を介して連通接続し、前記容器に対しそれぞれ希釈水を
    定量給水する際に容器の口部に着脱自在に取付ける容器
    接続手段と、前記容器と溶解タンクとを連通する流路手
    段と共に設けてなる請求項1記載の固形透析薬剤の溶解
    装置。
  3. 【請求項3】 定量給水手段は、容器に対しそれぞれ希
    釈水を定量給水する際に容器の口部に着脱自在に取付け
    る容器接続手段と、前記容器と溶解タンクとをポンプ装
    置を介して相互に連通接続する流路手段と共に設け、前
    記流路手段の一部に開閉弁を介して連通接続してなる請
    求項1記載の固形透析薬剤の溶解装置。
  4. 【請求項4】 容器接続手段に容器の口部を密封する密
    封材を開封するための開封手段を一体的に設けてなる請
    求項2記載の固形透析薬剤の溶解装置。
  5. 【請求項5】 容器移送手段は、2種の容器を半径方向
    に所定距離離間する同心円上に配置するターンテーブル
    と、このターンテーブルを旋回移動させる回転駆動装置
    と、容器接続手段に接続されて希釈水の定量給水を受け
    る所定位置もしくはそれより手前位置においてそれぞれ
    固形透析薬剤が封入された前記2種の容器の有無を検出
    するセンサと、前記ターンテーブルを所定角度づつ旋回
    移動させると共に前記センサの検出出力により常に容器
    接続手段と接続される所定位置に固形透析薬剤が封入さ
    れた適正な容器が位置するように前記回転駆動装置を制
    御する制御装置とを設けてなる請求項1または2記載の
    固形透析薬剤の溶解装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010253043A (ja) * 2009-04-24 2010-11-11 Nikkiso Co Ltd 薬剤溶解装置
JP2010253042A (ja) * 2009-04-24 2010-11-11 Nikkiso Co Ltd 薬剤溶解装置、および薬剤溶解方法
JP2017012542A (ja) * 2015-07-02 2017-01-19 株式会社タカゾノテクノロジー 薬剤包装装置、薬剤貯留装置および薬剤供給装置
CN109432526A (zh) * 2018-11-13 2019-03-08 重庆本善医疗设备有限公司 用干粉在线定量生成腹透液的装置及方法

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