JPH05146390A

JPH05146390A - 食器洗浄器

Info

Publication number: JPH05146390A
Application number: JP31205191A
Authority: JP
Inventors: Junichi Kitamura; 淳一北村; Masakuni Saitou; 匡邦斉藤
Original assignee: Harman Co Ltd
Current assignee: Harman Co Ltd
Priority date: 1991-11-27
Filing date: 1991-11-27
Publication date: 1993-06-15

Abstract

(57)【要約】【目的】洗浄槽内を洗浄するセルフクリーニングを容易
にかつ効率的におこなう。【構成】洗浄槽１内に収納された食器に対して、洗浄、
すすぎ、温水すすぎ、乾燥などを順番におこなって食器
を自動的に洗浄乾燥する食器洗浄モードを備えた食器洗
浄器である。食器洗浄モードとは別に洗浄槽１に対し
て、洗浄、すすぎをおこなって洗浄槽１内を自動的に洗
浄するセルフクリーニングモードを備えている。食器洗
浄モードの操作部Ｗａ及びセルフクリーニングモードの
操作部Ｃａを操作パネル２に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、洗浄槽内に収納された
食器に対して、洗浄、すすぎ、温水すすぎ、乾燥などを
順番におこなって食器を洗浄乾燥する食器洗浄モードを
備えた食器洗浄器に関し、詳しくは洗浄槽内を洗浄する
セルフクリーニングを容易にかつ効率的におこなおうと
する技術に係るものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、食器洗浄器は洗浄槽内に食事後の
食器をセットし、水槽内に溜めた水を加熱しながらポン
プによってノズルから噴射させ、食器に当てて食器に付
着している汚れを洗剤とともに落とすようにしてある。
落とされた汚れは、洗浄水を循環させるためのポンプの
吸入側の手前においてフィルターによって捕捉するよう
にしてある。そして洗浄では洗剤を用い、すすぎ、温水
すすぎでは洗剤を取り除き、最後に乾燥させるのであ
る。ところで、洗浄された汚れのうちフィルターを通過
する小さいものは食器洗浄器の排水部から下水に排水さ
れるが、大きいものはフィルターに捕捉されたままとな
り、悪臭の元になり、単にフィルターを掃除した後にも
臭いが残るものである。特に魚料理をした後の皿を洗浄
した時には洗浄槽の中は魚の臭いの成分であるトリメチ
ルアミンとともに澱粉、タンパク質等が付着するもので
ある。このため、従来にあっては、定期的に洗浄槽を手
洗い、又は食器を入れずに洗浄器を運転（以下空運転と
言う）しているのが現状である。更に、食器洗浄器にお
いては換気扇などの汚れのひどい物まで洗浄したいとい
った要望もあり、このような物を洗浄すると、洗浄槽内
に汚れが大量に付着し、洗浄槽を度々手洗い、又は空運
転しなければならなくなる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】食器を洗浄する食器洗
浄モードを運転して食器を入れずに洗浄槽を洗浄した場
合、長時間をかけての温水すすぎや乾燥までおこなう必
要がなく、無駄な時間を費やし、電力も浪費し、不経済
にもなるものである。そして、食器洗浄モードの運転中
で、すすぎ終了時に人為的に運転を停止させることも考
えられるが、このようにすすぎ完了時を見計らって運転
を停止させるのが難しいものである。そして、運転を途
中で停止させるのに、食器洗浄モードの運転状態を把握
できるようにする必要があるが、従来の食器洗浄器には
食器洗浄モードを把握するための手段もないものであ
る。

【０００４】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、洗浄槽を洗浄す
るセルフクリーニングモードを設けることで、無駄に乾
燥をおこなって、時間や電力を浪費するようなこともな
く、洗浄槽の洗浄を容易にかつ効果的におこなうことが
できる食器洗浄器を提供しようとするにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、洗浄槽１内に
収納された食器に対して、洗浄、すすぎ、温水すすぎ、
乾燥などを順番におこなって食器を自動的に洗浄乾燥す
る食器洗浄モードを備えた食器洗浄器であって、食器洗
浄モードとは別に洗浄槽１に対して、洗浄、すすぎをお
こなって洗浄槽１内を自動的に洗浄するセルフクリーニ
ングモードを備え、食器洗浄モードの操作部Ｗａ及びセ
ルフクリーニングモードの操作部Ｃａが操作パネル２に
設けられて成ることを特徴とするものである。

【０００６】

【作用】このように、食器洗浄モードとは別に洗浄槽１
に対して、洗浄、すすぎをおこなって洗浄槽１内を自動
的に洗浄するセルフクリーニングモードを備え、食器洗
浄モードの操作部Ｗａ及びセルフクリーニングモードの
操作部Ｃａが操作パネル２に設けられることによって、
洗浄槽１を洗浄するのに、セルフクリーニングモード用
の操作部Ｃａを操作させることで、洗浄槽１の洗浄に最
適なモードで洗浄槽１の洗浄をおこなえ、洗浄槽１の洗
浄において食器洗浄モードを使う場合のように時間をか
けて無駄な乾燥をおこなうことを回避し、電力の浪費を
回避し、誰でもが容易にかつ効果的に洗浄槽１の洗浄を
おこなえ、食器洗浄器の商品価値を高めるようにしたも
のである。

【０００７】

【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて詳述す
る。食器洗浄器Ａは洗浄槽１に対して開閉扉（図示せ
ず）が設けられ、洗浄槽１内には上段及び下段にバスケ
ット３が設けられ、洗浄槽１の下部には貯水部４が設け
られ、この貯水部４には給水電磁弁Ｖの開放にて水道水
を給水管５を介して給水することができるようにしてあ
る。貯水部４にはヒータＨ及びサーミスタＴＨが配設さ
れ、貯水部４内の温水温度を所定温度に加温することが
できるようにしてある。貯水部４には上中下段において
配設されるノズル６・・が連通されている。そして洗浄
ポンプ７を作動させて貯水部４内の冷水もしくは温水を
ノズル６から噴射して、バスケット３内の食器を水で洗
浄したり、温水ですすいだりすることができるようにし
てある。このような水及び温水は貯水部４に返流され、
循環使用されるものである。このような食器の洗浄時に
は洗剤投入器（図示せず）から１回分の洗剤が投入され
るようにしてある。また、後述するすすぎモードにおい
ては、すすぎ剤が投入される。洗剤は洗浄前に毎回洗剤
投入器に手動で投入され、すすぎ洗剤は一度に数１０回
分まとめて溜めておき、その１回分がその都度自動的に
投入されるものである。そして、返流部にはフィルター
８が付設され、洗浄にて洗い出された残滓を捕捉するこ
とができるようにしてある。また、貯水部４の下端部に
は排水ポンプ９が設けられ、この排水ポンプ９を作動さ
せることで、洗浄後の水又は温水を下水に排水すること
ができるようにしてある。このような洗浄後にはヒータ
Ｈに通電されて、食器を乾燥させるようにしてある。乾
燥はファンを設けて温風乾燥をおこなうようにしてもよ
い。

【０００８】図２は操作パネル２を示していて、食器洗
浄器Ａの例えば前面部に設けられている。食器洗浄モー
ドのタッチスイッチのような操作部Ｗａは１回押す毎に
図２において表示した「標準」→「強力」→「スピーデ
ィ」→「すすぎ」→「乾燥」をこの順番に繰り返し、選
択したモードを表示釦１０・・にて点灯表示することが
できるようにしてある。そして電源投入時には「標準」
にセットされるようにしてある。

【０００９】図３は食器洗浄モードを示していて、「予
備洗浄」「本洗浄」「すすぎ１」「すすぎ２」「すすぎ
３」「温水すすぎ」「乾燥」の諸モードをこの順番にお
こなうものである。そして、「標準」のモードで給水式
においてその「予備洗浄」は排水を３０秒、給水を１
分、洗浄を１分、排水を２８秒、停止を２秒をこの順番
におこなうものである。また、「標準」のモードで給水
式においてその「本洗浄」は排水を３０秒、給水を１
分、ヒータ洗浄を２４分、排水を２８秒、停止を２秒を
この順番におこなうものである。また、「標準」のモー
ドで給水式においてその「すすぎ１」は排水を３０秒、
給水を１分、すすぎを１分、排水を２８秒、停止を２秒
をこの順番におこなうものである。また、「標準」のモ
ードで給水式においてその「すすぎ２」は排水を３０
秒、給水を１分、すすぎを１分、排水を２８秒、停止を
２秒をこの順番におこなうものである。また、「標準」
のモードで給水式においてその「すすぎ３」は排水を３
０秒、給水を１分、すすぎを１分、排水を２８秒、停止
を２秒をこの順番におこなうものである。また、「標
準」のモードで給水式においてその「温水すすぎ」は排
水を３０秒、給水を１分、ヒータすすぎを２４分、排水
を２８秒、停止を２秒、排水を２８秒、停止を２秒、排
水２８秒、停止を２秒をこの順番におこなうものであ
る。また、「標準」のモードで給水式においてはその
「乾燥」はヒータ乾燥を１５分おこなうものである。次
に、「標準」のモードで給湯式においては、上記の「標
準」のモードの給水式における「本洗浄」のヒータ洗浄
を１５分に変更し、また、「温水すすぎ」におけるヒー
タすすぎを１５分に変更したものである。次に、「強
力」のモードで給水式においては、上記の「標準」のモ
ードの給水式における「本洗浄」のヒータ洗浄を３０分
に変更したものである。次に、「強力」のモードで給湯
式においては、上記の「標準」のモードの給水式におけ
る「本洗浄」のヒータ洗浄を２０分に変更し、また、
「温水すすぎ」におけるヒータすすぎを２０分に変更し
たものである。次に、「スピーディ」のモードで給水式
においては、図３のタイムチャートのように、「本洗
浄」「すすぎ１」「すすぎ２」をこの順番におこなった
後、「温水すすぎ」をおこなうものである。かかる場
合、「本洗浄」におけるヒータ洗浄は１６分おこなわれ
る。また、「温水すすぎ」のヒータすすぎは１６分おこ
なうものである。次に、「スピーディ」のモードで給湯
式においては、「本洗浄」におけるヒータ洗浄は１０分
おこなわれる。また、「温水すすぎ」のヒータすすぎは
１０分おこなうものである。次に、「すすぎ」のモード
の給水式においては、図３のタイムチャートのように、
「すすぎ１」「すすぎ２」「すすぎ３」「温水すすぎ」
及び「乾燥」をこの順番におこなうものである。かかる
場合、「温水すすぎ」におけるヒータすすぎは２４分で
ある。また、「すすぎ」のモードの給湯式においては、
給水式のモードの「温水すすぎ」のヒータすすぎを１５
分に変更したものである。次に、「乾燥」のモードは１
５分モードのものと３０分モードのものがあり、１５分
モードにおいては「温水すすぎ」のモードにおけるヒー
タすすぎの後におこなうモード、つまり、排水を２８
秒、停止を２秒、排水を２８秒、停止を２秒、排水２８
秒、停止を２秒をこの順番におこない、その後、ヒータ
乾燥を１５分おこなうものである。また、３０分モード
においては上記１５分モードのヒータ乾燥を４０分おこ
なうものである。そして以上詳述した種々のモードにお
いて、時間長さを変更するヒータ洗浄及びヒータすすぎ
以外の工程の時間は「標準」のモードの給水式のものに
おいて開示したものと同時間長さである。このような食
器洗浄モードにおける洗浄水温度は、「標準」モードで
は６０℃、「強力」モードでは６５℃、「スピーディ」
モードにおいては５５℃、「温水すすぎ」モードでは７
０℃に設定されている。

【００１０】図２において、食器洗浄モードのタッチス
イッチのような操作部Ｗａの隣りには乾燥時間切換えス
イッチＤａが設けられ、このスイッチＤａを１回押す毎
に１５分モードと３０分モードを切換えることができる
ようにしてある。図２において、乾燥時間切換えスイッ
チＤａの隣りには予約スイッチＴａを配設してあり、こ
の予約スイッチＴａを押すことで、タイマー回路におい
て設定されている設定時間後に、食器洗浄モードの操作
部Ｗａや乾燥時間切換えスイッチＤａや後述のセルフク
リーニングモードの操作部Ｃａなどにて設定された設定
モードの操作スタートがおこなわれるようにしてある。
そして予約スイッチＴａを１回押す毎に２Ｈｒ→３Ｈｒ
→４Ｈｒ→・・→１４Ｈｒ→０の順番に切換わるように
してある。そして、予約スイッチＴａの隣りにはセルフ
クリーニングモードのタッチスイッチのような操作部Ｃ
ａが配設してある。この操作部Ｃａの操作にてセルフク
リーニングモードの運転がなされる。つまり、セルフク
リーニングモードの操作部Ｃａを１回押す毎にセルフク
リーニングモードの運転がセットされる状態と、リセッ
トされる状態とが繰り返される。そしてセット状態がセ
ルフクリーニングモードの運転状態になるのであある。

【００１１】セルフクリーニングモードは、図４に示す
ように、「標準」「強力」のモードがあり、その表示は
例えば後述の表示部１１にておこなうようにするとよ
い。「標準」「強力」の各々のモードは給水式と給湯式
がある。「標準」のモードの給水式は「予備洗浄」「本
洗浄」「すすぎ１」「すすぎ２」「すすぎ３」の諸モー
ドをこの順番におこなうものである。そして、「標準」
のモードで給水式においてその「予備洗浄」は排水を３
０秒、給水を１分、洗浄を１分、排水を２８秒、停止を
２秒をこの順番におこなうものである。また、「標準」
のモードで給水式においてその「本洗浄」は排水を３０
秒、給水を１分、ヒータ洗浄を３０分、排水を２８秒、
停止を２秒をこの順番におこなうものである。また、
「標準」のモードで給水式においてその「すすぎ１」は
排水を３０秒、給水を１分、すすぎを１分、排水を２８
秒、停止を２秒をこの順番におこなうものである。ま
た、「標準」のモードで給水式においてその「すすぎ
２」は排水を３０秒、給水を１分、すすぎを１分、排水
を２８秒、停止を２秒をこの順番におこなうものであ
る。また、「標準」のモードで給水式においてその「す
すぎ３」は排水を３０秒、給水を１分、すすぎを１分、
排水を２８秒、停止を２秒をこの順番におこなうもので
ある。次に、セルフクリーニングモードの「標準」のモ
ードで給湯式においては、上記の「標準」のモードの給
水式における「本洗浄」のヒータ洗浄を２０分に変更し
たものである。次に、「強力」のモードで給水式におい
ては、上記の「標準」のモードの給水式における「本洗
浄」のヒータ洗浄を４５分に変更したものである。次
に、「強力」のモードで給湯式においては、上記の「標
準」のモードの給水式における「本洗浄」のヒータ洗浄
を３５分に変更したものである。

【００１２】図２において、セルフクリーニングモード
の操作部Ｃａの隣にはスタート／一時停止スイッチＳａ
が配設され、このスタート／一時停止スイッチＳａの操
作にて、その直前に設定されたモードの運転のスタート
／一時停止がおこなわれるようにしてある。そして運転
が一旦スタートすると、「スタート／一時停止スイッチ
Ｓａ」以外の操作部Ｗａ・・類（スイッチ）を押しても
運転動作の変更は受け付けなく、運転を続けるものであ
る。また、スタート／一時停止スイッチＳａを押すと運
転は一時停止し、押す毎に、運転／一時停止が繰り返さ
れる。

【００１３】図２において、操作パネル２の上部には液
晶を使った表示部１１が設けられ、モード表示、現在の
運転状態、残り時間などの表示がおこなえるようにして
ある。ところで、セルフクリーニングモードには、「標
準」「強力」のモードがあり、このようなモードの切換
えをおこなうのに、例えば、セルフクリーニングモード
用の操作部Ｃａを４サイクルスイッチに構成し、操作部
Ｃａを押す毎にセット→「標準」→「強力」→リセット
を繰り返すようにするとよい。そしてこのようなセルフ
クリーニングモードの表示を表示部１１においておこな
うようにするとよい。また、「標準」「強力」のモード
において各々給水式及び給湯式とするのに、６サイクル
スイッチにして、セット→「標準」の給水式→「標準」
の給湯式→「強力」の給水式→「強力」の給湯式→リセ
ットの繰り返しをおこなうようにし、この状態を表示部
１１において表示するようにすればよい。そして上述の
ように制御はコンピューターＣＰＵを制御手段としてお
こなわれる。

【００１４】

【発明の効果】本発明は上述のように、食器洗浄モード
とは別に洗浄槽に対して、洗浄、すすぎをおこなって洗
浄槽内を自動的に洗浄するセルフクリーニングモードを
備え、食器洗浄モードの操作部及びセルフクリーニング
モードの操作部が操作パネルに設けられているから、洗
浄槽を洗浄するのに、セルフクリーニングモード用の操
作部を操作させることで、洗浄槽の洗浄に最適なモード
で洗浄槽の洗浄をおこなうことができ、洗浄槽の洗浄に
おいて食器洗浄モードを使う場合のように時間をかけて
無駄な乾燥をおこなうことを回避でき、電力の浪費を回
避でき、誰でもが容易にかつ効果的に洗浄槽の洗浄をお
こなうことができ、そして食器洗浄器の商品価値を高め
ることができるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示し、（ａ）（ｂ）（ｃ）
（ｄ）（ｅ）はその食器洗浄モードの一例を示す工程図
である。

【図２】同上の操作パネルの正面図である。

【図３】同上の食器洗浄モードの具体例を示すタイムチ
ャートである。

【図４】同上のセルフクリーニングモードの具体例を示
すタイムチャートである。

【図５】同上のブロック回路図である。

【符号の説明】

１洗浄槽２操作パネルＷａ操作部Ｃａ操作部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】洗浄槽内に収納された食器に対して、洗
浄、すすぎ、温水すすぎ、乾燥などを順番におこなって
食器を自動的に洗浄乾燥する食器洗浄モードを備えた食
器洗浄器であって、食器洗浄モードとは別に洗浄槽に対
して、洗浄、すすぎをおこなって洗浄槽内を自動的に洗
浄するセルフクリーニングモードを備え、食器洗浄モー
ドの操作部及びセルフクリーニングモードの操作部が操
作パネルに設けられて成ることを特徴とする食器洗浄
器。