JP4126820B2 - 食器洗い乾燥機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗浄水および空気を発熱体により加熱して、食器類を洗い、乾燥させる食器洗い乾燥機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の食器洗い乾燥機は図11に示すように構成をしていた。以下、その構成について説明する。
【0003】
図11に示すように、洗浄槽1は内部に食器類2を収納する食器かご3を設けている。また、洗浄槽1内には、洗浄槽1内の洗浄水を加熱する加熱手段として発熱体4を設け、洗浄槽1の下面に洗浄ポンプ5を設け、洗浄ノズル6の噴射孔7より洗浄水を噴射して食器かご3に収納した食器類2を洗浄するように構成している。給水弁8は水道水を洗浄槽1に給水するものである。洗浄槽1内の洗浄水は排水ポンプ9により排水する。
【0004】
フィルタ10は洗浄槽1に設け、洗浄行程およびすすぎ行程にて、残菜(食器類2に汚れとして付着していた食品を残菜という)を捕集する。送風ファン11は、乾燥行程で運転して機外より吸気し、吸気した空気を洗浄槽1内に送風し、排気口12より排気することにより、洗浄槽1内の食器類2を乾燥させる。洗浄槽1の前面にドア13を開閉自在に設けている。
【0005】
制御装置14は、発熱体4、洗浄ポンプ5、排水ポンプ9等を制御して、洗浄、すすぎ、乾燥の一連の行程を逐次制御するよう構成している。
【0006】
上記構成において動作を説明すると、利用者がドア13を前方に開け、食器類2を食器かご3に配置し、洗浄槽1に収納して洗剤を入れた後、運転を開始すると、まず排水ポンプ9が動作して、前回の運転等で洗浄槽1内に残っている洗浄水(残水と呼ぶ)を機外へ排出する。
【0007】
そして、給水弁8が動作して洗浄水を洗浄槽1に供給する。所定の洗浄水が供給されると、洗浄ポンプ5が洗浄水を加圧し、洗剤とともに洗浄ノズル6に設けた噴射孔7から洗浄水を噴射する。こうして洗浄行程が行われる。この洗浄行程では洗浄槽1内に設けた発熱体4に通電して、図12に示すように、洗浄水を洗浄行程での所定温度Twまで加熱する。
【0008】
所定時間の洗浄行程を経ると、次に食器類2から洗い落とされた汚れを含む洗浄水を排水ポンプ9により機外へ排出する。引き続いて、新たに洗浄水を供給して洗浄ノズル6に設けた噴射孔7から再び噴射して、洗剤や残菜等で汚れた食器類2をすすぐ行程を実行する。
【0009】
このすすぎ行程を終えると、洗浄水を再び機外へ排出する。このすすぎ行程は連続して数回繰り返される。なお、洗浄行程およびすすぎ行程において、残菜は洗浄槽1に設けたフィルタ10内に捕集される。
【0010】
数回繰り返されるすすぎ行程において、最終のすすぎ行程では、加熱すすぎ行程が行われる。この行程では、図12に示すように、洗浄水および食器類2を高温の加熱すすぎ行程での所定温度Tr(例えば70℃)にまで加熱して食器類2をすすぐ。
【0011】
最終のすすぎ行程である加熱すすぎ行程が終了すると乾燥行程が開始する。この行程では、送風ファン11が動作して機外の空気が洗浄槽1内へ送り込まれる。送り込まれた空気は発熱体4により加熱された後、食器類2を乾燥させて排気口12より機外へ排出される。乾燥行程終了後、運転を終了する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の食器洗い乾燥機では、運転プログラムの一例として、図12に示すように、洗浄行程、すすぎ行程、加熱すすぎ行程および乾燥行程の一連の行程を行う標準運転プログラムを備えている。そのため、多くの食器類2を洗浄したい場合、例えば、5人用の食器類2を収納することができる食器洗い乾燥機に対して、10人分の食器類2を洗浄したい場合、まず、5人分の食器類2を洗浄槽1内に収納して標準運転プログラムを行い、その後、洗浄槽1内にある食器類2を取り出し、残りの5人分の食器類2を新たに洗浄槽1内に収納して標準運転プログラムを行う必要がある。
【0013】
したがって、10人分の食器類2を洗浄するためには、図12に示す標準の運転プログラムを2回行わなければならず、多くの時間を有するという問題がある。
【0014】
この解決策として、食器洗い乾燥機の運転時間を短縮するため、洗浄行程から加熱すすぎ行程までを行い、乾燥行程を省略する乾燥切運転プログラムも備えたものがある。この乾燥切運転プログラムを、少なくとも1回目の運転プログラムとして用いることにより、標準運転プログラムを2回行う場合よりも1回目の運転の乾燥行程を省略することができ、食器洗い乾燥機の運転時間を短縮することができる。
【0015】
しかしながら、この乾燥切運転プログラムを用いても、加熱すすぎ行程が終了すると、洗浄水は排水ポンプ9により機外へ排出されてしまう。そのため、1回目に乾燥切運転プログラム、2回目に標準運転プログラムを用いて食器洗い乾燥機を2回運転する場合においても、2回目の標準運転プログラムを行う場合には新たな洗浄水が給水されるので、標準運転プログラムを2回運転する場合と略同量の洗浄水を使用することになるという問題がある。
【0016】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、複数回連続して運転するときの運転時間を短縮し、かつ使用水量を少なくして、多くの食器類を洗浄することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、食器類を配置した食器かごを洗浄槽内に収納し、洗浄槽内に回転自在に配設し噴射孔を有する洗浄ノズルより洗浄ポンプにより加圧した洗浄水を噴射して食器類を洗浄し、洗浄槽内の洗浄水を排水ポンプにより排出し、送風ファンにより洗浄槽内に空気を送風し、制御装置により洗浄行程、すすぎ行程、乾燥行程、排水行程などを有する運転プログラムを制御するよう構成し、制御装置は、最終のすすぎ行程終了後に行う排水行程および乾燥行程を省略する排水制御運転プログラムを有し、排水制御運転プログラムを実施した後に行う運転プログラムは、運転開始時に排水行程を行わないようにし、排水制御運転プログラムを選択した運転で行うすすぎ行程で、食器類を高温に加熱する加熱すすぎ行程の所定温度を、少なくとも排水制御運転プログラムでないすすぎ行程での加熱すすぎ行程の所定温度よりも低温になるようにしたものである。
【0018】
これにより、多くの食器類を洗浄することができるとともに、複数回連続して運転するときの運転時間を短縮することができ、かつ使用水量を少なくすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、洗浄槽と、食器類を配置し前記洗浄槽内に収納する食器かごと、前記洗浄槽内の洗浄水を加圧する洗浄ポンプと、前記洗浄槽内に回転自在に配設し洗浄水を噴射する噴射孔を有する洗浄ノズルと、洗浄水を加熱する発熱体と、前記洗浄槽内の洗浄水を排出する排水ポンプと、前記洗浄槽内に空気を送風する送風ファンと、洗浄行程、すすぎ行程、乾燥行程、排水行程などを有する運転プログラムを制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、最終のすすぎ行程終了後に行う排水行程および乾燥行程を省略する排水制御運転プログラムを有し、前記排水制御運転プログラムを実施した後に行う運転プログラムは、運転開始時に排水行程を行わないようにし、排水制御運転プログラムを選択した運転で行うすすぎ行程で、食器類を高温に加熱する加熱すすぎ行程の所定温度を、少なくとも排水制御運転プログラムでないすすぎ行程での加熱すすぎ行程の所定温度よりも低温になるようにしたものであり、排水制御運転プログラムを選択することにより、多くの食器類を洗浄することができるとともに、1回目の運転のすすぎ行程で行う食器類を高温に加熱する加熱すすぎ行程で高温に加熱された洗浄水を、2回目の運転の洗浄行程で使用することにより、2回目の運転の洗浄行程では洗浄水を給水しないので洗浄水を1行程分少なくすることができ、使用水量を少なくすることができ、さらに、2回目の運転の洗浄時間を短縮することができるので、標準運転プログラム等を2回行う場合よりも運転時間を短縮することができる。また、排水制御運転プログラムのすすぎ行程で行う加熱すすぎ行程で、所定温度を低温度になるようにすることにより、1回目の運転の終了後、食器類を容易に取り出すことができ、また、消費電力を少なくすることができる。
【0020】
請求項2に記載の発明は、洗浄槽と、食器類を配置し前記洗浄槽内に収納する食器かごと、前記洗浄槽内の洗浄水を加圧する洗浄ポンプと、前記洗浄槽内に回転自在に配設し洗浄水を噴射する噴射孔を有する洗浄ノズルと、洗浄水を加熱する発熱体と、前記洗浄槽内の洗浄水を排出する排水ポンプと、前記洗浄槽内に空気を送風する送風ファンと、洗浄行程、すすぎ行程、乾燥行程、排水行程などを有する運転プログラムを制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、最終のすすぎ行程終了後に行う排水行程および乾燥行程を省略する排水制御運転プログラムを有し、前記排水制御運転プログラムを実施した後に行う運転プログラムは、運転開始時に排水行程を行わないようにし、排水制御運転プログラムを選択した運転で行うすすぎ行程で、食器類を高温に加熱する加熱すすぎ行程において、食器類を所定温度にまで加熱した後に、新たに洗浄水を給水するようにしたものであり、すすぎ行程で行う加熱すすぎ行程では、洗浄水および食器類は所定温度まで加熱されるので、衛生的で清潔に仕上げることができるともに、洗浄水および食器類が加熱すすぎ行程での所定温度まで加熱された後、新たに洗浄水が給水されるので、加熱すすぎ行程が終了すると、食器類の温度は低下しているので、使用者は、洗浄槽内に収納されている食器類を容易に取り出すことができる。
【0021】
請求項3に記載の発明は、上記請求項1または2に記載の発明において、運転開始時に排水行程を行わないように制御する洗浄水再利用手段を設けたものであり、洗浄水再利用手段により、前回の運転のすすぎ行程で行う食器類を高温に加熱する加熱すすぎ行程で、使用した洗浄水を再利用して洗浄行程で使用することができるので、制御装置は、前回の運転で排水制御運転プログラムで運転されたかどうかを記憶しておく必要がないので、制御を容易にすることができる。さらに、運転を行うたびに、排水制御運転プログラムと洗浄水再利用手段を用いれば、何回でも加熱すすぎ行程で使用した洗浄水を再利用することができるので、多くの食器類を洗浄することができ、かつ使用水量を少なくすることができる。
【0022】
請求項に記載の発明は、上記請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明において、制御装置は、洗浄行程からすすぎ行程までを行う運転と、洗浄行程からすすぎ行程または乾燥行程までを行う運転を、連続して行う連続運転プログラムを有するものであり、連続運転プログラムは使用者にとって分かりやすく、かつ誤操作も少なく簡単な操作で連続して運転し、多くの食器類を洗浄することができる。さらに、連続運転プログラムという専用の運転プログラムを設けることにより、排水制御運転プログラムや洗浄水再利用手段を備えなくても連続して運転することができるので、制御装置の制御を容易にすることができる。
【0023】
請求項に記載の発明は、上記請求項1〜に記載の発明において、排水制御運転プログラムを選択した運転で行うすすぎ行程で、食器類を高温に加熱する加熱すすぎ行程において、食器類を所定温度にまで加熱した後に、洗浄水の一部を排水してから、新たに洗浄水を給水するようにしたものであり、すすぎ行程で行う加熱すすぎ行程において、洗浄水の一部が排水されるため、洗浄槽内に残っている高温の洗浄水の量は少なくなるので、新たに給水される洗浄水の量を少なくして、加熱すすぎ行程終了時の洗浄水の温度を低温にすることができる。さらに、加熱すすぎ行程で洗浄水の一部を排水した後に、新たに洗浄水を給水するので、加熱すすぎ行程終了後の洗浄槽内に存在する洗浄水の量を少なくすることができる。そのため、フィルタの取っ手を洗浄水の水面よりも上部の位置にすることができるので、使用者は、運転終了後も容易にフィルタを洗浄槽から取り出すことができる。
【0024】
請求項に記載の発明は、上記請求項に記載の発明において、少なくとも1回目の運転のすすぎ行程における加熱すすぎ行程での洗浄水の給水量を、1回目の運転の洗浄行程やすすぎ行程での給水量よりも少なくなるようにしたものであり、すすぎ行程で行う加熱すすぎ行程では、高温の所定温度まで加熱して、衛生的で清潔に仕上げることができるともに、1回目の運転における使用水量を少なくすることができ、制御装置の制御を容易にすることができ、さらに1回目の運転終了後、使用者は、洗浄槽内に収納されている食器類を容易に取り出すことができる。
【0025】
請求項に記載の発明は、上記請求項1〜に記載の発明において、排水制御運転プログラムを選択した運転で行うすすぎ行程で、食器類を高温に加熱する加熱すすぎ行程を、最終すすぎ行程以外のすすぎ行程で行うようにしたものであり、食器洗い乾燥機の構成および制御装置を大きく変更することなく、食器類を高温の所定温度まで加熱する行程を設けることができるとともに、運転終了後、使用者は、食器類を容易に取り出すことができる。
【0026】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、従来例と同じ構成のものは同一符号を付して説明を省略する。
【0027】
(実施例1)
図1および図2に示すように、制御装置20は、洗浄行程、すすぎ行程、加熱すすぎ行程、乾燥行程などの一連の行程を行う標準運転プログラム21、洗浄行程や加熱すすぎ行程での所定温度を低く設定して運転時間を標準運転プログラム21よりも短縮したさっと洗い運転プログラム22、加熱すすぎ行程で洗浄水や食器類2を約80℃の高温にまで加熱する念入り運転プログラム23、洗浄行程、すすぎ行程、加熱すすぎ行程を行い乾燥行程を省略する乾燥切運転プログラム24、食器類2を数分間すすぐだけの予洗運転プログラム25などの運転プログラムを有している。
【0028】
また、標準運転プログラム21、さっと洗い運転プログラム22、念入り運転プログラム23、乾燥切プログラム24などの各運転プログラムにおいて、加熱すすぎ行程終了後に行う排水行程および乾燥行程を省略する排水制御運転プログラムを有している。この排水制御運転プログラムは、図2に示す排水停止ボタン26を押すことにより選択できるようにしている。
【0029】
この排水制御運転プログラムを選択した場合、例えば、排水停止ボタン26を押して標準運転プログラム21を動作させると、標準運転プログラム21は、図3に示すように、加熱すすぎ行程が終了すると、洗浄水を機外へ排水することなく運転を終了する。
【0030】
そして、排水制御運転プログラムによる運転プログラムが終了した後に、新たに標準運転プログラム21、さっと洗い運転プログラム22、念入り運転プログラム23および乾燥切プログラム24、予洗プログラム25等の運転プログラムを選択して運転させる場合、制御装置20は、前回の運転で排水停止ボタン26を押して排水制御運転プログラムを選択したことを記憶しておくことにより、運転開始時に行う排水行程を省略するように制御する。そして、選択された運転プログラムを動作させるようにしている。
【0031】
上記構成において図3を参照しながら、排水制御運転プログラムを選択した場合の動作を説明する。
【0032】
食器洗い乾燥機の容量に対して多くの食器類2を洗浄する場合、例えば、5人用の食器洗い乾燥機に対し、10人分の食器類2を洗浄する場合、まず、5人分の食器類2を食器かご3に配置して洗浄槽1内に収納し、洗浄槽1内に所定量の洗剤を投入し、排水停止ボタン26を押して、排水制御運転プログラムを動作させ、運転したいプログラムをコースボタン27を選択して押し、スタートボタン28を押して1回目の運転を開始させる。
【0033】
選択された運転プログラムが例えば標準運転プログラム21の場合は、運転が開始すると、まず、排水ポンプ9が動作して洗浄槽1内に残っている残水を機外へ排出する。そして、給水弁8に通電することで洗浄水が供給される。所定量の洗浄水が供給されると、洗浄ポンプ5が駆動して洗浄水を加圧する。加圧された洗浄水は洗浄ノズル6に供給され、洗浄ノズル6に設けた噴射孔7から噴射される。そして、洗浄水は洗浄槽1および食器類2に供給される。こうして食器類2を洗浄する洗浄行程が行われる。
【0034】
この洗浄行程では、発熱体4に通電することにより、洗浄水は洗浄行程での所定温度Twまで加熱される。所定時間の洗浄行程を経ると、排水ポンプ9が動作し、食器類2から洗い落とされた汚物等を含む洗浄水を機外へ排出する排水行程が行われる。
【0035】
そして、新たに洗浄水を供給し、洗浄ノズル6に設けた噴射孔7から洗浄水を噴射することで洗剤や残菜等で汚れた食器類2をすすぐ行程を行う。この行程終了後、再び洗浄水を機外へ排出する。そして、このすすぎ行程は連続して数回繰り返される。数回繰り返されるすすぎ行程において、最終のすすぎ行程では、食器類2を高温Trまで加熱する加熱すすぎ行程が行われる。
【0036】
1回目の運転の加熱すすぎ行程が終了すると、制御装置20は、加熱すすぎ行程で使用された洗浄水を機外へ排水することなく、標準運転プログラム21の運転を終了する。
【0037】
そして、使用者は、洗浄槽1内に収納した食器類2を取り出し、新たに、まだ洗浄されていない残りの5人分の食器類2を洗浄槽1内に収納して、その後、排水停止ボタン26を押すことなく、運転プログラムをコースボタン27により選択して、スタートボタン28を押すことにより、2回目の運転を開始し、新たに収納した食器類2を洗浄して乾燥することができる。
【0038】
この2回目の運転では、制御装置20は、直前に行われた1回目の運転で、排水停止ボタン26が押されたことを記憶しておくことにより、運転開始時には排水行程を行わず、1回目の運転の加熱すすぎ行程で高温Trにまで加熱された洗浄水を、2回目の運転の洗浄行程で使用するように制御する。
【0039】
このことにより、2回目の運転の洗浄行程で洗浄水を新たに給水する必要がなく、また、図3に示すように、2回目の運転の洗浄行程の開始温度T2が、1回目の運転の洗浄行程の開始温度T1よりも高くなる。そのため、洗浄行程での所定温度Twに到達する時間を1回目の運転よりも短縮することができる。
【0040】
それゆえ、排水停止ボタン26を押して排水制御運転プログラムを選択することにより、多くの食器類2を洗浄できるとともに、2回目の運転の洗浄行程の時間を短縮することができるので、排水制御運転プログラムを選択せずに標準運転プログラム21を2回行う場合や、1回目に乾燥切運転プログラム24、2回目に標準運転プログラム21を行う場合よりも、運転時間を短縮することができる。
【0041】
さらに、2回目の運転の洗浄行程では洗浄水を給水しないので、洗浄水を1行程分少なくすることができ、使用水量を少なくすることができる。
【0042】
なお、1回目の運転で取り出された食器類2は、1回目の運転の加熱すすぎ行程で高温Trにまで加熱されているので、その余熱で自然乾燥させることができる。
【0043】
また、1回目の運転の加熱すすぎ行程終了後、送風ファン11を動作させて洗浄槽1内の蒸気を機外へ排出したり、食器類2を乾燥させる行程を設けてもよい。
【0044】
(実施例2)
図4に示すように、図1に示す制御装置20は、運転開始時に排水行程を行わないように制御する再利用ボタン(洗浄水再利用手段)29を備えており、再利用ボタン29を押した後にスタートボタン28を押すことにより、運転開始時に排水行程を行わずに運転するようにしている。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0045】
上記構成において動作を説明する。上記実施例1と同様に、使用者が図4に示す排水停止ボタン26を押して、まず排水制御運転プログラムを選択して洗浄行程から加熱すすぎ行程までを行い、加熱すすぎ行程終了後に行う排水行程および乾燥行程を省略する1回目の運転を行う。
【0046】
この運転が終了すると、洗浄槽1内には加熱すすぎ行程で使用した高温の洗浄水が存在するので、ここで、使用者が洗浄槽1内の食器類2を取り出し、新たに洗浄したい食器類2を収納し、その後に再利用ボタン29を押し、さらにスタートボタン28を押して2回目の運転を行うことにより、制御装置20は運転開始時に排水行程を行わない洗浄水再利用運転プログラムで運転を行う。このため、1回目の運転の加熱すすぎ行程で使用した洗浄水を再利用して2回目の洗浄行程で使用することができる。
【0047】
したがって、再利用ボタン29を押して、運転を開始することにより、前回の運転の加熱すすぎ行程で使用した洗浄水を再利用して洗浄行程で使用することができるので、制御装置20は、前回の運転で排水停止ボタン26を押して排水制御運転プログラムが選択されたどうかを記憶しておく必要がなく、制御装置20の制御を容易にすることができる。
【0048】
さらに、排水停止ボタン26と再利用ボタン29を押して、排水制御運転プログラムと洗浄水再利用運転プログラムの両方を選択することにより、運転開始時は、前回の運転の加熱すすぎ行程で使用した洗浄槽1内の洗浄水を排水せずに洗浄行程で利用できるとともに、加熱すすぎ行程終了後は加熱すすぎ行程で使用した洗浄水を排水せずに運転を終了する。
【0049】
そのため、2回目以降の運転で、運転を行うたびに排水制御運転プログラムと洗浄水再利用運転プログラムの両方を選択すれば、何回でも加熱すすぎ行程で使用した洗浄水を再利用することができるので、多くの食器類2を洗浄することができ、かつ使用水量を少なくすることができる。
【0050】
(実施例3)
図1に示す制御装置20は、図5に示すように、洗浄行程から加熱すすぎ行程までを行い、加熱すすぎ行程終了後に行う排水行程および乾燥行程を省略する運転と、洗浄行程から加熱すすぎ行程または乾燥行程までを行う運転を、連続して行う連続運転プログラムを有している。
【0051】
この連続運転プログラムは、図6に示すように、連続運転ボタン31を押して選択することができる。そして、この連続運転ボタン31を複数回押すことにより、図6における回数表示部32の数字が連続運転ボタン31を押した回数を表示し、その表示された回数だけ連続運転を行うようにしている。
【0052】
また、連続運転プログラムは、最終運転以外の運転ではそれぞれ最終すすぎ行程である加熱すすぎ行程が終了すると、加熱すすぎ行程で使用した洗浄水を機外へ排水せずに、洗浄槽1内に洗浄水を残したまま、運転を停止する。そして、スタートボタン28を押すことにより、連続運転プログラムの2回目以降の運転を開始するようにしている。
【0053】
2回目以降の運転では、運転開始時に洗浄槽1内に残っている洗浄水を機外へ排水する排水行程を行わずに、前の運転の加熱すすぎ行程で使用した洗浄槽1内の洗浄水を利用して食器類2を洗浄するようにしている。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0054】
上記構成において動作を説明する。連続運転を複数回行う場合も基本動作は同じであるので、連続運転を2回行う場合について説明する。
【0055】
連続運転を2回行う場合、図6に示す連続運転ボタン31を2回押し、回数表示部32に数字の2を表示させてスタートボタン28を押す。
【0056】
運転が開始すると、図5に示すように、洗浄行程から加熱すすぎ行程までの1回目の運転が行われる。1回目の運転の加熱すすぎ行程が終了すると、制御装置20は、加熱すすぎ行程で使用された洗浄水を機外へ排水することなく、停止状態にする。
【0057】
このとき、使用者は、洗浄槽1内に収納されている食器類2を取り出し、新たに、洗浄したい食器類2を洗浄槽1内に収納し、スタートボタン28を押すことにより、図5に示すように、2回目の運転を開始し、新たに収納された食器類2を洗浄して乾燥することができる。
【0058】
2回目の運転では、1回目の運転の加熱すすぎ行程で高温Trにまで加熱された洗浄水を、2回目の運転の洗浄行程で使用することにより、2回目の運転の洗浄行程で洗浄水を新たに給水する必要がなく、また、図5に示すように、2回目の運転の洗浄行程の開始温度T2が、1回目の運転の洗浄行程の開始温度T1よりも高くなる。そのため、洗浄行程での所定温度Twに到達する時間を1回目の運転よりも短縮することができる。
【0059】
それゆえ、使用者は連続運転ボタン31を必要回数だけ押すという簡単な操作で連続運転プログラムを選択することができるので、使用者にとって分かりやすく、かつ誤操作も少なく簡単な操作で連続して運転し、多くの食器類2を洗浄することができる。
【0060】
さらに、連続運転プログラムという専用の運転プログラムを設けることにより、排水制御運転プログラムや洗浄水再利用運転プログラムを備えなくても連続して運転することができるので、制御装置20の制御を容易にすることができる。
【0061】
(実施例4)
図1に示す制御装置20は、排水制御運転プログラムを選択した運転で行うすすぎ行程における加熱すすぎ行程、すなわち、1回目の運転の加熱すすぎ行程において、図7に示すように、2回目の運転や標準運転プログラム21などにおける加熱すすぎ行程での所定温度Trよりも低温であるTr1まで加熱するようにしている。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0062】
上記構成において動作を説明する。図2に示す排水停止ボタン26を押して排水制御運転プログラムを選択し、運転を連続して2回行う場合に、1回目の運転の加熱すすぎ行程が終了すると、制御装置20は、加熱すすぎ行程で使用した洗浄水を機外へ排水することなく運転を終了するので、食器類2を取り出すことができる。このとき、食器類2は、加熱すすぎ行程において、Tr1の温度までしか加熱されていないので、洗浄槽1内に収納されている食器類2を容易に取り出すことができる。
【0063】
そして、スタートボタン28を新たに押すことにより、1回目の加熱すすぎ行程で使用した洗浄水を用いて2回目の運転を行う。
【0064】
また、1回目の運転の加熱すすぎ行程において、洗浄水は、2回目の運転や標準運転プログラムなどにおける加熱すすぎ行程での所定温度Trよりも低温度であるTr1までしか加熱されないので、2回目の運転や標準運転プログラムなどにおける加熱すすぎ行程での所定温度Trまで加熱する場合よりも食器洗い乾燥機の消費電力を少なくすることができる。
【0065】
したがって、1回目の運転の加熱すすぎ行程での所定温度をTr1に設定することにより、1回目の運転の終了後、食器類2を容易に取り出すことができ、また、食器洗い乾燥機の消費電力を少なくすることができる。
【0066】
なお、本実施例では、連続して2回運転を行う場合について説明したが、2回以上の複数回連続して運転を行う場合にも、同様の作用効果を得ることができる。
【0067】
(実施例5)
図1に示す制御装置20は、1回目の運転の加熱すすぎ行程において、図8に示すように、洗浄水が加熱すすぎ行程での所定温度Trにまで加熱されると、洗浄水を新たに給水するよう給水弁8を制御するようにしている。また、1回目の運転の加熱すすぎ行程において、洗浄水が加熱すすぎ行程での所定温度Trにまで加熱され、洗浄水が新たに給水された後も洗浄ポンプは動作して洗浄水を加圧し、洗浄水を洗浄ノズル6から噴射させるようにしている。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0068】
上記構成において動作を説明する。図2に示す排水停止ボタン26を押して排水制御運転プログラムを選択し、運転を連続して2回行う場合に、1回目の運転の加熱すすぎ行程で、洗浄水が加熱すすぎ行程での所定温度Trまで加熱されると、制御装置20により給水弁8が新たに洗浄水を洗浄槽1内に給水するので、加熱すすぎ行程での所定温度Trまで加熱された洗浄水、洗浄槽1および食器類2は、図8に示すように、Tr2の温度まで低下することになる。
【0069】
加熱すすぎ行程での洗浄水の温度がTrからTr2まで低下した後、制御装置20は1回目の運転を終了する。そして、スタートボタン28を新たに押すことにより、1回目の加熱すすぎ行程で使用した洗浄水を用いて2回目の運転を開始する。
【0070】
したがって、1回目の運転の加熱すすぎ行程において、洗浄水および食器類2は、標準運転プログラムなどの加熱すすぎ行程での所定温度Trまで加熱されるので、衛生的で清潔に仕上げることができるとともに、1回目の運転が終了すると、食器類2は、Tr2の温度まで低下しているので、洗浄槽1内に収納されている食器類2を容易に取り出すことができる。
【0071】
なお、本実施例では、連続して2回運転を行う場合について説明したが、2回以上の複数回連続して運転を行う場合にも、同様の作用効果を得ることができる。
【0072】
(実施例6)
図1に示す制御装置20は、1回目の運転の加熱すすぎ行程において、図8に示すように、洗浄水が加熱すすぎ行程での所定温度Trにまで加熱されると、洗浄水の一部を排水ポンプ9により排水して、その後、新たに給水弁8により洗浄水を給水するように制御している。また、1回目の運転の加熱すすぎ行程で、洗浄水が新たに給水された後も洗浄ポンプ5は動作して洗浄水を加圧し、洗浄水を洗浄ノズル6から噴射させるようにしている。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0073】
上記構成において動作を説明する。図2に示す排水停止ボタン26を押して排水制御運転プログラムを選択し、運転を連続して2回行う場合に、1回目の運転の加熱すすぎ行程で、洗浄水が加熱すすぎ行程での所定温度Trまで加熱されると、制御装置20により排水ポンプ9により洗浄水の一部を排水し、さらに給水弁8により新たに洗浄水を洗浄槽1内に給水する。
【0074】
そのため、加熱すすぎ行程での所定温度Trまで加熱された洗浄水、洗浄槽1および食器類2は、図8に示すように、Tr2の温度まで低下する。
【0075】
また、この加熱すすぎ行程では、高温の洗浄水の一部が機外へ排水されるので、洗浄槽1内に残っている高温Trの温度である洗浄水の量は、上記実施例5の場合よりも少なくなっている。そのため、新たに給水される洗浄水の量を、上記実施例5の場合よりも少なくして、加熱すすぎ行程終了時の洗浄水の温度がTr2にすることができる。
【0076】
さらに、加熱すすぎ行程で洗浄水の一部を排水した後に、新たに洗浄水を給水するので、加熱すすぎ行程終了後の洗浄槽1内に存在する洗浄水の量を上記実施例5の場合よりも少なくすることができる。そのため、図1に示すように、フィルタ10の取っ手33を洗浄水の水面Pよりも上部の位置にすることができる。
【0077】
したがって、使用者は、1回目の運転終了後も容易にフィルタ10を洗浄槽1から取り出すことができる。
【0078】
なお、本実施例では、連続して2回運転を行う場合について説明したが、2回以上の複数回連続して運転を行う場合にも、同様の作用効果を得ることができる。
【0079】
(実施例7)
図1に示す給水量検知手段34は、給水弁8から洗浄槽1内に給水される洗浄水の量を検知するものであり、給水量検知手段34により検知した給水量を制御装置20に入力し、制御装置20は、洗浄行程、すすぎ行程および加熱すすぎ行程の各行程で給水される洗浄水の量を制御し、複数回連続して運転を行う場合に、少なくとも1回目の運転の加熱すすぎ行程での洗浄水の給水量を、1回目の運転の洗浄行程やすすぎ行程での給水量よりも少なくなるようにしている。
【0080】
また、洗浄水が加熱すすぎ行程での所定温度Trにまで加熱されると、洗浄水を新たに給水するようにしている。そして、洗浄水が新たに給水された後も、洗浄ポンプ5は洗浄水を加圧し、洗浄水を洗浄ノズル6および噴射孔7から噴射さするようにしている。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0081】
上記構成において動作を説明する。図2に示す排水停止ボタン26を押して排水制御運転プログラムを選択し、運転を連続して2回行う場合に、給水量検知手段34により制御装置20は、1回目の運転の加熱すすぎ行程に給水される洗浄水の量を、洗浄行程やすすぎ行程で給水される洗浄水の量よりも少なくなるように制御する。
【0082】
また、1回目の運転の加熱すすぎ行程では、洗浄水が加熱すすぎ行程での所定温度Trにまで加熱された後、制御装置20が給水弁8を制御して、新たに洗浄水が洗浄槽1内に給水される。
【0083】
そのため、加熱すすぎ行程での所定温度Trまで加熱された洗浄水、洗浄槽1および食器類2は、図8に示すように、Tr2の温度まで低下する。
【0084】
また、加熱すすぎ行程での洗浄水の給水量は、洗浄およびすすぎ行程での洗浄水の給水量よりも少ないので、洗浄水が加熱すすぎ行程での所定温度Trにまで加熱された後に、新たに給水される洗浄水の量を、上記実施例5の場合よりも少ない量で、加熱すすぎ行程終了時の洗浄水の温度Tr2にすることができる。そのため、加熱すすぎ行程開始時の給水量および加熱すすぎ行程での所定温度Trにまで加熱された後に給水される洗浄水の量を上記実施例5の場合よりも少なくすることができる。
【0085】
さらに、加熱すすぎ行程での給水量が少ないので、1回目の加熱すすぎ行程での所定温度Trまで加熱された洗浄水の一部を排水することなく、洗浄水をTr2の温度まで低下させることができるので、上記実施例6の場合よりも制御装置20による制御を容易にすることができる。
【0086】
したがって、1回目の運転において、食器類2を標準運転プログラム21等の加熱すすぎ行程で所定温度Trまで加熱して、衛生的で清潔に仕上げることができるともに、1回目の運転における使用水量を少なくとも上記実施例5の場合よりも少なくすることができ、制御装置20の制御を上記実施例6の場合よりも容易にすることができ、1回目の運転終了後、使用者は、洗浄槽1内に収納されている食器類2を容易に取り出すことができる。
【0087】
また、洗浄ポンプ5に洗浄ポンプ5の回転数を制御する洗浄ポンプ制御手段を設け、1回目の運転の加熱すすぎ行程において、洗浄ポンプ5の回転数を低回転にして洗浄水を加圧するようにすれば、加熱すすぎ行程での給水量をより少なくしても洗浄水を噴射孔から噴射させることができるので、加熱すすぎ行程での使用水量をより少なくすることができる。
【0088】
なお、本実施例では、連続して2回運転を行う場合について説明したが、2回以上の複数回連続して運転を行う場合にも、同様の作用効果を得ることができる。
【0089】
(実施例8)
図9に示すように、図2に示す排水停止ボタン26を押して排水制御運転プログラムを用いて運転を連続して2回行う場合において、1回目の運転における加熱すすぎ行程は、1回目の運転の最終のすすぎ行程よりも前のすすぎ行程で行うようにしている。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0090】
上記構成において動作を説明する。制御装置20は、1回目の運転における加熱すすぎ行程を、図9に示すように、1回目の運転の最終のすすぎ行程よりも前のすすぎ行程で行うように制御する。
【0091】
このように制御することにより、食器類2を標準運転プログラム21等の加熱すすぎ行程での所定温度Trまで加熱して、衛生的で清潔に仕上げることができる行程を設けることができるとともに、1回目の運転の最終のすすぎ行程では、食器類2は、図9に示すように、高温状態になるまで加熱されないので、1回目の運転終了後、使用者は食器類2を容易に取り出すことができる。
【0092】
したがって、食器洗い乾燥機の構成および制御手段を大きく変更することなく、食器類2を高温の所定温度Trまで加熱する行程を設けることができるとともに、1回目の運転終了後、使用者は、食器類2を容易に取り出すことができる。
【0093】
なお、図10に示すように、洗浄行程にて、食器類2を高温Trまで加熱してもよい。
【0094】
また、本実施例では、連続して2回運転を行う場合について説明したが、2回以上の複数回連続して運転を行う場合にも、同様の作用効果を得ることができる。
【0095】
【発明の効果】
以上のように本発明の請求項1に記載の発明によれば、洗浄槽と、食器類を配置し前記洗浄槽内に収納する食器かごと、前記洗浄槽内の洗浄水を加圧する洗浄ポンプと、前記洗浄槽内に回転自在に配設し洗浄水を噴射する噴射孔を有する洗浄ノズルと、洗浄水を加熱する発熱体と、前記洗浄槽内の洗浄水を排出する排水ポンプと、前記洗浄槽内に空気を送風する送風ファンと、洗浄行程、すすぎ行程、乾燥行程、排水行程などを有する運転プログラムを制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、最終のすすぎ行程終了後に行う排水行程および乾燥行程を省略する排水制御運転プログラムを有し、前記排水制御運転プログラムを実施した後に行う運転プログラムは、運転開始時に排水行程を行わないようにし、排水制御運転プログラムを選択した運転で行うすすぎ行程で、食器類を高温に加熱する加熱すすぎ行程の所定温度を、少なくとも排水制御運転プログラムでないすすぎ行程での加熱すすぎ行程の所定温度よりも低温になるようにしたから、排水制御運転プログラムを選択することにより、多くの食器類を洗浄することができるとともに、1回目の運転のすすぎ行程で行う食器類を高温に加熱する加熱すすぎ行程で高温に加熱された洗浄水を、2回目の運転の洗浄行程で使用することにより、2回目の運転の洗浄行程では洗浄水を給水しないので洗浄水を1行程分少なくすることができ、使用水量を少なくすることができ、さらに、2回目の運転の洗浄時間を短縮することができるので、標準運転プログラム等を2回行う場合よりも運転時間を短縮することができる。また、排水制御運転プログラムのすすぎ行程で行う加熱すすぎ行程で、所定温度を低温度になるようにすることにより、1回目の運転の終了後、食器類を容易に取り出すことができ、また、消費電力を少なくすることができる。
【0096】
また、請求項2に記載の発明によれば、洗浄槽と、食器類を配置し前記洗浄槽内に収納する食器かごと、前記洗浄槽内の洗浄水を加圧する洗浄ポンプと、前記洗浄槽内に回転自在に配設し洗浄水を噴射する噴射孔を有する洗浄ノズルと、洗浄水を加熱する発熱体と、前記洗浄槽内の洗浄水を排出する排水ポンプと、前記洗浄槽内に空気を送風する送風ファンと、洗浄行程、すすぎ行程、乾燥行程、排水行程などを有する運転プログラムを制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、最終のすすぎ行程終了後に行う排水行程および乾燥行程を省略する排水制御運転プログラムを有し、前記排水制御運転プログラムを実施した後に行う運転プログラムは、運転開始時に排水行程を行わないようにし、排水制御運転プログラムを選択した運転で行うすすぎ行程で、食器類を高温に加熱する加熱すすぎ行程において、食器類を所定温度にまで加熱した後に、新たに洗浄水を給水するようにしたから、すすぎ行程で行う加熱すすぎ行程では、洗浄水および食器類は所定温度Trまで加熱されるので、衛生的で清潔に仕上げることができるとともに、洗浄水および食器類が加熱すすぎ行程での所定温度まで加熱された後、新たに洗浄水が給水されるので、加熱すすぎ行程が終了すると、食器類の温度は低下しているので、使用者は、洗浄槽内に収納されている食器類を容易に取り出すことができる。
【0097】
また、請求項3に記載の発明によれば、運転開始時に排水行程を行わないように制御する洗浄水再利用手段を設けたから、洗浄水再利用手段により、前回の運転のすすぎ行程で行う食器類を高温に加熱する加熱すすぎ行程で、使用した洗浄水を再利用して洗浄行程で使用することができるので、制御装置は、前回の運転で排水制御運転プログラムで運転されたかどうかを記憶しておく必要がないので、制御を容易にすることができる。さらに、運転を行うたびに、排水制御運転プログラムと洗浄水再利用手段を用いれば、何回でも加熱すすぎ行程で使用した洗浄水を再利用することができるので、多くの食器類を洗浄することができ、かつ使用水量を少なくすることができる。
【0098】
また、請求項に記載の発明によれば、制御装置は、洗浄行程からすすぎ行程までを行う運転と、洗浄行程からすすぎ行程または乾燥行程までを行う運転を、連続して行う連続運転プログラムを有するから、連続運転プログラムは使用者にとって分かりやすく、かつ誤操作も少なく簡単な操作で連続して運転し、多くの食器類を洗浄することができる。さらに、連続運転プログラムという専用の運転プログラムを設けることにより、排水制御運転プログラムや洗浄水再利用手段を備えなくても連続して運転することができるので、制御装置の制御を容易にすることができる。
【0099】
また、請求項に記載の発明によれば、排水制御運転プログラムを選択した運転で行うすすぎ行程で、食器類を高温に加熱する加熱すすぎ行程において、食器類を所定温度にまで加熱した後に、洗浄水の一部を排水してから、新たに洗浄水を給水するようにしたから、すすぎ行程で行う加熱すすぎ行程において、洗浄水の一部が排水されるため、洗浄槽内に残っている高温の洗浄水の量は少なくなるので、新たに給水される洗浄水の量を少なくして、加熱すすぎ行程終了時の洗浄水の温度を低温にすることができる。さらに、加熱すすぎ行程で洗浄水の一部を排水した後に、新たに洗浄水を給水するので、加熱すすぎ行程終了後の洗浄槽内に存在する洗浄水の量を少なくすることができる。そのため、フィルタの取っ手を洗浄水の水面よりも上部の位置にすることができるので、使用者は、運転終了後も容易にフィルタを洗浄槽から取り出すことができる。
【0100】
また、請求項に記載の発明によれば、少なくとも1回目の運転のすすぎ行程における加熱すすぎ行程での洗浄水の給水量を、1回目の運転の洗浄行程やすすぎ行程での給水量よりも少なくなるようにしたから、すすぎ行程で行う加熱すすぎ行程では、高温の所定温度まで加熱して、衛生的で清潔に仕上げることができるともに、1回目の運転における使用水量を少なくすることができ、制御装置の制御を容易にすることができ、さらに1回目の運転終了後、使用者は、洗浄槽内に収納されている食器類を容易に取り出すことができる。
【0101】
また、請求項に記載の発明によれば、排水制御運転プログラムを選択した運転で行うすすぎ行程で、食器類を高温に加熱する加熱すすぎ行程を、最終すすぎ行程以外のすすぎ行程で行うようにしたから、食器洗い乾燥機の構成および制御装置を大きく変更することなく、食器類を高温の所定温度まで加熱する行程を設けることができるとともに、運転終了後、使用者は、食器類を容易に取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例の食器洗い乾燥機の断面図
【図2】 同食器洗い乾燥機の一部切欠した正面図
【図3】 同食器洗い乾燥機の動作タイムチャート
【図4】 本発明の第2の実施例の食器洗い乾燥機の一部切欠した正面図
【図5】 本発明の第3の実施例の食器洗い乾燥機の動作タイムチャート
【図6】 同食器洗い乾燥機の一部切欠した正面図
【図7】 本発明の第4の実施例の食器洗い乾燥機の動作タイムチャート
【図8】 本発明の第5の実施例の食器洗い乾燥機の動作タイムチャート
【図9】 本発明の第8の実施例の食器洗い乾燥機の動作タイムチャート
【図10】 同食器洗い乾燥機の他の例の動作タイムチャート
【図11】 従来の食器洗い乾燥機の断面図
【図12】 同食器洗い乾燥機の動作タイムチャート
【符号の説明】
1 洗浄槽
2 食器類
3 食器かご
4 発熱体
5 洗浄ポンプ
6 洗浄ノズル
7 噴射孔
9 排水ポンプ
11 送風ファン
20 制御装置

Claims (7)

  1. 洗浄槽と、食器類を配置し前記洗浄槽内に収納する食器かごと、前記洗浄槽内の洗浄水を加圧する洗浄ポンプと、前記洗浄槽内に回転自在に配設し洗浄水を噴射する噴射孔を有する洗浄ノズルと、洗浄水を加熱する発熱体と、前記洗浄槽内の洗浄水を排出する排水ポンプと、前記洗浄槽内に空気を送風する送風ファンと、洗浄行程、すすぎ行程、乾燥行程、排水行程などを有する運転プログラムを制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、最終のすすぎ行程終了後に行う排水行程および乾燥行程を省略する排水制御運転プログラムを有し、前記排水制御運転プログラムを実施した後に行う運転プログラムは、運転開始時に排水行程を行わないようにし、排水制御運転プログラムを選択した運転で行うすすぎ行程で、食器類を高温に加熱する加熱すすぎ行程の所定温度を、少なくとも排水制御運転プログラムでないすすぎ行程での加熱すすぎ行程の所定温度よりも低温になるようにした食器洗い乾燥機。
  2. 洗浄槽と、食器類を配置し前記洗浄槽内に収納する食器かごと、前記洗浄槽内の洗浄水を加圧する洗浄ポンプと、前記洗浄槽内に回転自在に配設し洗浄水を噴射する噴射孔を有する洗浄ノズルと、洗浄水を加熱する発熱体と、前記洗浄槽内の洗浄水を排出する排水ポンプと、前記洗浄槽内に空気を送風する送風ファンと、洗浄行程、すすぎ行程、乾燥行程、排水行程などを有する運転プログラムを制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、最終のすすぎ行程終了後に行う排水行程および乾燥行程を省略する排水制御運転プログラムを有し、前記排水制御運転プログラムを実施した後に行う運転プログラムは、運転開始時に排水行程を行わないようにし、排水制御運転プログラムを選択した運転で行うすすぎ行程で、食器類を高温に加熱する加熱すすぎ行程において、食器類を所定温度にまで加熱した後に、新たに洗浄水を給水するようにした食器洗い乾燥機。
  3. 運転開始時に排水行程を行わないように制御する洗浄水再利用手段を設けた請求項1または2記載の食器洗い乾燥機。
  4. 制御装置は、洗浄行程からすすぎ行程までを行う運転と、洗浄行程からすすぎ行程または乾燥行程までを行う運転を、連続して行う連続運転プログラムを有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の食器洗い乾燥機。
  5. 排水制御運転プログラムを選択した運転で行うすすぎ行程で、食器類を高温に加熱する加熱すすぎ行程において、食器類を所定温度にまで加熱した後に、洗浄水の一部を排水してから、新たに洗浄水を給水するようにした請求項1〜のいずれか1項に記載の食器洗い乾燥機。
  6. 少なくとも1回目の運転のすすぎ行程における加熱すすぎ行程での洗浄水の給水量を、1回目の運転の洗浄行程やすすぎ行程での給水量よりも少なくなるようにした請求項記載の食器洗い乾燥機。
  7. 排水制御運転プログラムを選択した運転で行うすすぎ行程で、食器類を高温に加熱する加熱すすぎ行程を、最終すすぎ行程以外のすすぎ行程で行うようにした請求項1〜のいずれか1項に記載の食器洗い乾燥機。
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