JPH0514601B2 - - Google Patents

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JPH0514601B2
JPH0514601B2 JP2574084A JP2574084A JPH0514601B2 JP H0514601 B2 JPH0514601 B2 JP H0514601B2 JP 2574084 A JP2574084 A JP 2574084A JP 2574084 A JP2574084 A JP 2574084A JP H0514601 B2 JPH0514601 B2 JP H0514601B2
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JP
Japan
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slip
mold
liquid
dispersion medium
wall
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP2574084A
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English (en)
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JPS60168603A (ja
Inventor
Teizo Hase
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明はスリツプキヤステイングによるセラミ
ツク部品の製造法に関するものである。
〔従来技術〕
流し込み成形法の一つとして、スリツプ(泥し
よう)を成形型内に充填してスリツプから脱液す
ることにより成形を行う泥しよう法(スリツプキ
ヤステイング)がある。従来のスリツプキヤステ
イングによる成形法では、スリツプはフイラーと
触媒として水とを用いて作成され、成形型は石こ
うのような吸液性のある材料で作成され、成形型
に充填されたスリツプより成形型で脱液してい
る。しかし、成形型にスリツプをいきなり充填す
る従来法には以下に述べるような多くの問題があ
り、その解消が切望されている。
(1) 一般にスリツプ触媒として水を用いているた
め、水と反応し易いフイラー粉末や、脱水に伴
つて局部的な凝集を起し易いフイラー粉末に
は、スリツプキヤステイングは適用が困難であ
つた。
(2) 液分量の少ない粘稠なスリツプでは石こう型
壁近傍部分と内側部とで流動性が変化し、厚肉
のセラミツク部品の均一な充填ができなかつ
た。
(3) 成形型へのスリツプの充填未完了の内に脱液
が生じてしまうため、タービン等の複雑な形状
のものには欠陥が生じていた。
〔発明の目的〕
本発明は、上述した従来技術の欠点を解消する
ためになされたもので、スリツプキヤステイング
において、複雑な形状のセラミツク部品であつて
もスリツプからの成形型を経ての均質な脱液を起
うことができるスリツプキヤステイングによるセ
ラミツク部品の製造法を提供することを目的とす
る。
〔発明の構成〕
本発明によれば、上記目的は、有機溶媒を分散
触媒としたセラミツク粉末のスリツプ(泥しよ
う)を、吸液性を有する材料で構成された成形型
内へ流し込んで成形するスリツプキヤステイング
成形工程において、予め前記成形型内壁を、スリ
ツプ充填後に前記スリツプの分散触媒へ溶解して
消失してしまうプラスチツクフイルムで被覆して
おくことを特徴とするスリツプキヤステイングに
よるセラミツク部品の製造法によつて達成され
る。
以下、本発明を更に詳細に説明する。
従来のスリツプキヤステイング成形法では、
SiCやSi3N4のようなフアインセラミツクスのフ
イラーと媒液としての水とのスリツプを、吸液性
のある石こうのような成形型のキヤビテイー内に
充填し、脱液して所要形状のセラミツク部品を成
形している。しかし、成形型へのスリツプの充填
未完了の内に脱液が始まるなどの不都合により、
特に複雑な形状のセラミツク部品のスリツプキヤ
ステイングは多くの問題のあつたことは前述の通
りである。
そこで、本発明においては、有機溶剤を分散媒
液としたセラミツク粉末のスリツプ(泥しよう)
を、吸液性を有する材料で構成された成形型内へ
流し込んで成形するスリツプキヤステイング成形
において、スリツプを成形型に流し込む前に、成
形型内壁をスリツプ充填後にスリツプの分散媒液
へ溶解して消失してしまうプラスチツクフイルム
で被覆しておく。これにより、スリツプからの脱
液はスリツプを成形型内へ充填し終え、成形型キ
ヤビテイー内壁上のプラスチツク被覆がスリツプ
中の分散媒液により溶解されてはじめて生じるよ
うになり、スリツプの充填未完了以前の脱液は生
じなくなる。
本発明のスリツプキヤステイング工程におい
て、スリツプの分散媒液と成形型キヤビテイー内
壁上に形成するプラスチツク被覆との組合せは
種々ある。その代表例としては、スリツプの分散
媒液はフルフリルアルコール、メチルクロロホル
ム、O−キシレン、フタル酸ブチルなどが使用で
き、これらに対してプラスチツク被覆はポリアク
リル酸樹脂、ウレタン系樹脂、ポバール系樹脂な
どを使用できる。スリツプの分散媒液の濃度とプ
ラスチツク被覆の厚さは相関的なものであり、必
要とされるプラスチツク被覆の溶解消失時間に応
じて設定されるべきである。
なお、成形型、セラミツク粉末、スリツプの充
填条件などは特に限定されることはない。
〔発明の作用〕
本発明においては、吸液性のある石こうのよう
な成形型キヤビテイー内壁上にスリツプの分散媒
液により溶解消失されるプラスチツク被覆を施
し、次いで成形型キヤビテイーに上記プラスチツ
クを溶解消失させることのできる有機溶媒を分散
触媒としたセラミツク粉末のスリツプを充填す
る。この時、成形型キヤビテイー上のプラスチツ
ク被覆は充填されたスリツプの分散触媒により
徐々に溶解消失され、次第に成形型への脱液が始
まる。従つて、従来のようにスリツプの成形型へ
の充填末完了の内に脱液が始まつて不都合を生じ
ることはない。
〔発明の効果〕
予め成形型キヤビテイー内壁上に施されたプラ
スチツク被覆が充填されたスリツプの分散媒液に
より溶解消失されてから、スリツプの脱液が始ま
るから、湿気や水分を嫌うSiCやSi3N4のような
フアインセラミツクスのスリツプキヤステイング
の適用が容易であり、また粘稠なスリツプでも脱
液は均質的に行われるようになり、さらに例えば
ガスタービン部品であるダクト、スクロール、ノ
ズル、コンバスター、タービンホイール、タービ
ンブレードなどの複雑な形状のセラミツク部品を
も欠陥なく製造することができるようになつた。
〔実施例〕
次に本発明を実施例につき具体的に説明する。
実施例 1 厚さ10×巾50×長さ150mmのテストピースを成
形することができる石こう型の内壁へポリアクリ
ル酸樹脂のトルエン溶液を塗布乾燥することによ
つて、石こう型内壁表面上にポリアクリル酸樹脂
のフイルムを生成させた。石こう組織の細孔中に
浸み込んだ液はそこでポリアクリル酸樹脂を析出
させた。このようにして充填されるスリツプから
の脱液経路をふさいだ後、スリツプを1.5Kg/cm2
の空気圧で注入した。注入圧力に耐えるよう石こ
う型は金属枠で保持した。スリツプはβ−SiC
(イビデンK.K.製、ウルトラフアイン)98重量
部、カーボンブラツクと非品質ホウ素それぞれ
0.6重量部、粉末ベークライト1重量部およびフ
ルフリルアルコール150重量部の均一混合組成で
あつた。充填に要する時間は数秒で、充填完了後
にポリアクリル酸フイルムのフルフリルアルコー
ルによる溶解消失により圧力保持下で石こう型へ
の脱液が開始され、脱液終了後ヒビ割れすること
なく成形体を石こう型から取出すことができた。
実施例 2 吸液性の細孔を設けたプラスチツク性の型およ
び金属粉の焼結で作られた細孔を有する全型を用
いて実施例1と同様の操作を行つたところ、実施
例1と同様の良好な結果が得られた。これらの型
の場合には充填圧力5〜6Kg/cm2も可能で成形体
は石こう型より高密度とすることができた。
比較例 3 実施例1および2で述べた型内壁をプラスチツ
クフイルムで覆うことなく、そのままスリツプを
実施例1および2と同じ条件で注入した。得られ
た成形体は型壁近傍のみが高密度となつて不均一
であつたばかりか、乾燥時にヒビ割れを生じた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 有機溶媒を分散媒液としたセラミツク粉末の
    スリツプ(泥しよう)を、吸液性を有する材料で
    構成された成形型内へ流し込んで成形するスリツ
    プキヤステイング成形工程において、予め前記成
    形型内壁を、スリツプ充填後に前記スリツプの分
    散媒液へ溶解して消失してしまうプラスチツクフ
    イルムで被覆しておくことを特徴とするスリツプ
    キヤステイングによるセラミツク部品の製造法。
JP2574084A 1984-02-14 1984-02-14 スリツプキヤステイングによるセラミツク部品の製造法 Granted JPS60168603A (ja)

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JP2574084A JPS60168603A (ja) 1984-02-14 1984-02-14 スリツプキヤステイングによるセラミツク部品の製造法

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JPS60168603A JPS60168603A (ja) 1985-09-02
JPH0514601B2 true JPH0514601B2 (ja) 1993-02-25

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JP2574084A Granted JPS60168603A (ja) 1984-02-14 1984-02-14 スリツプキヤステイングによるセラミツク部品の製造法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0338303A (ja) * 1989-07-04 1991-02-19 Eagle Ind Co Ltd 泥漿鋳込みによる成形方法

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JPS60168603A (ja) 1985-09-02

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