JPH05144760A - 集積回路レイアウト設計装置 - Google Patents

集積回路レイアウト設計装置

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JPH05144760A
JPH05144760A JP3309366A JP30936691A JPH05144760A JP H05144760 A JPH05144760 A JP H05144760A JP 3309366 A JP3309366 A JP 3309366A JP 30936691 A JP30936691 A JP 30936691A JP H05144760 A JPH05144760 A JP H05144760A
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Yasuhiro Onishi
康広 大西
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 MOS集積回路のレイアウトデータ作成にお
いて、拡散層データの入力処理の処理能率の向上化を図
る。 【構成】 レイアウト手段10aは、各拡散層の外枠を
結んで構成される仮りの拡散層データを入力処理する仮
拡散層図形入力処理手段11と、絶縁分離層図形データ
を入力処理する絶縁分離層図形入力処理手段12と、仮
りの拡散層図形データと絶縁分離層図形データとの差分
データを図形演算処理により求めて真の拡散層データを
生成する真拡散層図形生成処理手段16とを含む。 【効果】 すべての図形の座標指定がグリッド上に乗っ
ているため、細かな座標指定が不要になり、データの入
力処理作業の能率が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータエーデッ
ドデザイン(CAD)を用い、集積回路の設計データを
入力しレイアウトデータを生成出力する集積回路レイア
ウト設計装置に利用され、特に、MOS技術による半導
体集積回路のマスクレイアウトに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路における回路の大
規模化に伴い、半導体集積回路の1チップあたりのレイ
アウトの図形データ量は、増大する傾向にある。レイア
ウトの図形データの入力は、正確さはもちろんのこと、
入力の簡略化も重要な課題である。入力の簡略化を推進
することにより、レイアウトデータを入力する際の時間
が短縮され、さらに、入力ミスを少なくすることができ
る。レイアウト作成は、通常、1回目のレイアウト入力
が済んだ後、レイアウト検証とレイアウト修正を繰り返
すことにより、図形同士の間隔や図形の幅等の設計規則
上の誤りや、回路としての接続上の誤りをなくしてい
く。そのため、入力ミスが少ないことは、この検証と修
正の繰り返し回数を減らし、レイアウトデータ完成まで
の時間を短縮するうえで重要である。
【0003】図4は従来の集積回路レイアウト設計装置
の一例の要部を示すブロック構成図である。
【0004】この従来例は、設計データ1を入力してレ
イアウトデータ2を生成出力するレイアウト手段10と
して、拡散層図形データを入力処理する拡散層図形入力
処理手段17と、多結晶シリコンゲート(以下、ポリシ
リゲートという。)図形データを入力処理するポリシリ
ゲート図形入力処理手段13と、アルミニウム層(以
下、アルミ層という。)図形データを入力処理するアル
ミ層図形入力処理手段14と、拡散コンタクト図形デー
タを入力処理する拡散コンタクト図形入力処理手段15
とを含み、さらに補助記憶装置3を備えている。
【0005】次に、この従来例の動作概要について図5
に示す流れ図を参照して説明する。
【0006】始めに、拡散層図形データの入力処理を行
い(ステップS11)、以下順に、ポリシリゲート図形
データの入力処理(ステップS12)、アルミ層図形デ
ータの入力処理(ステップS13)、および拡散コンタ
クト図形データの入力処理(ステップS14)を行う。
【0007】図6は従来の集積回路レイアウト設計装置
で作成されたレイアウトデータの一例を示すレイアウト
図である。
【0008】図6のレイアウトデータは、拡散層201
と、ポリシリゲート202と、拡散層のコンタクトホー
ル203と、アルミ層204とを含んで構成される。ま
た、レイアウトデータ入力時の座標基準として、基本ゲ
ート間隔205と、グリッド間隔206と、グリッド2
07と、拡散層間隔208とが定義される。ここで、基
本ゲート間隔205とは、図6において、コンタクトホ
ール203をはさんで、2本のポリシリゲート202を
最小間隔で平行に並べたときの、ポリシリゲート202
の中心線同士の間隔である。また、グリッド間隔206
とは、基本ゲート間隔205を2分の1にした間隔であ
る。グリッド207とは、レイアウトデータの入力基準
となるとびとびの絶対座標のことで、グリッド間隔20
6の間隔をあけて並んでいる。本来、グリッドは、X座
標とY座標の両方について定義されるものであるが、こ
こでは、説明の簡略のためにX座標のみのグリッドを扱
う。
【0009】図6のレイアウトデータの入力方法につい
て説明するために、まず、一般的な、レイアウトデータ
の入力方法について図7(a)〜(d)を用いて説明す
る。
【0010】図7は、レイアウトデータにおける図形の
種類を表す図である。図7に示される図形の種類は、同
図(a)に示すレクタングルデータ301、同図(b)
に示すパスデータ302、同図(c)に示すポリゴンデ
ータ303、および同図(d)に示すセルデータ304
の4種類である。また、図7の×印305は図形を表現
するための座標を表す。すなわち、レクタングル301
は対角の2点の座標を指定することにより表され、パス
データ302は、パス幅306を指定し、さらにパスの
中心線307の座標を指定することにより表され、ポリ
ゴンデータ303は多角形の全ての頂点座標を外周に沿
って右周り、あるいは左周り順に指定することにより表
される。セルデータ304は、例として拡散層のコンタ
クトを用いたが、一般に、レイアウトデータの入力の際
には、レイアウトデータの中に頻繁に現れる一塊の図形
データをセルとして定義して、そのセルを配置すること
により、入力の手間を省くことが行われる。拡散層のコ
ンタクトセルであるセルデータ304は、セルの原点3
08、コンタクトホール309、拡散層310およびア
ルミ層311から構成される。従って、図6のコンタク
トホール203は、セルデータ304を配置することで
入力できる。また、セルデータ304を配置する場合、
そのセルの原点308に対応する座標を指定することに
よって行われる。
【0011】次に、図6のレイアウトデータを入力する
場合の入力方法について述べる。
【0012】図6における、ポリシリゲート202、お
よび、アルミ層204は、Y軸方向のパスデータで表現
でき、ポリシリゲート202とアルミ層204のパスデ
ータの中心線は、グリッド207上に重なっているの
で、これらポリシリゲート2002とアルミ層204と
はグリッド207上の座標指定で表現できる。また、コ
ンタクトホール203も、中心点はグリッド207上で
あるので、拡散層のコンタクトセルであるセルデータ2
04をグリッド207上に配置することで表現できる。
【0013】ところが、図6の拡散層201だけは、最
小間隔で拡散層データを配置しようとした場合、グリッ
ド207上の座標指定で表現することができない。なぜ
なら、拡散層201のデータは、通常、レクタングルデ
ータ301、または、ポリゴンデータ303の形で表現
されるが、指定すべき座標は、図6からわかるように、
グリッド207上に乗っていない。例えば、拡散層20
1のレクタングルデータの頂点のX座標は、グリッド2
07の位置から、拡散層間隔208の2分の1の距離だ
け離れた座標になってしまう場合もある。
【0014】従って、従来の集積回路レイアウト設計装
置では、座標がすべてグリッド上に乗っているような座
標指定のみで、レイアウトデータの入力を済ますことは
できなかった。このことにより、拡散層入力の際には、
細かな注意を必要とし、拡散層間隔エラー等の入力ミス
を招く恐れがあり、レイアウトデータ作成作業の能率を
下げる要因となっていた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の集積回
路レイアウト設計装置では、コンタクトホール−ポリシ
リゲート間隔で決められるグリッド上に、すべての座標
が乗っているような座標指定のみで、レイアウトデータ
の入力を済ますことはできず、このことにより、拡散層
入力の際には、さらに細かなグリッドを設定しなければ
ならず、細かな注意を必要とし、拡散層間隔エラー等の
入力ミスを招く恐れがあり、レイアウトデータ作成作業
の能率を下げる欠点があった。
【0016】本発明の目的は、前記の欠点を除去するこ
とにより、座標がすべてグリッド上に乗っているような
座標指定でもって、拡散層入力ができ、入力ミスを防止
し、作業能率を向上できる集積回路レイアウト設計装置
を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、設計データを
入力しレイアウトデータを作成出力するレイアウト手段
を備えた集積回路レイアウト設計装置において、前記レ
イアウト手段は、座標がグリッド上に乗っている仮りの
拡散層図形データを入力処理する仮拡散層図形入力処理
手段と、座標がグリッド上に乗っている拡散分離層図形
データを入力処理する拡散分離層図形入力処理手段と、
前記仮りの拡散層図形データと前記拡散分離層図形デー
タとの差分データを図形演算処理により求めて真の拡散
層図形データを生成する真拡散層図形生成処理手段とを
含むことを特徴とする。
【0018】
【作用】拡散層は、各トランジスタを構成する個々の拡
散層の外枠を結んで得られる仮の拡散層から、各トラン
ジスタを分離する拡散分離層を差し引くことで与えるこ
とができる。そして、仮の拡散層は座標がグリッド上に
乗っているレクタングルデータで入力処理でき、拡散分
離層は座標がグリッド上に乗っているパスデータで入力
処理できる。
【0019】従って、仮拡散層図形入力処理手段により
仮りの拡散層データを入力処理し、拡散分離層図形入力
処理手段により拡散分離層図形データを入力処理し、真
拡散層図形生成処理手段により図形演算処理で両者の差
分データを求めることで、座標がグリッド上に乗ってい
るデータ入力のみで、拡散層図形データの入力処理を行
うことが可能となり、細かな入力座標指定が不要とな
り、入力処理作業のミスの防止と、能率向上を図ること
が可能となる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0021】図1は本発明の一実施例の要部を示すブロ
ック構成図である。
【0022】本実施例は、設計データ1を入力しレイア
ウトデータ2を作成出力する。ポリシリゲート図形入力
処理手段13、アルミ層図形入力処理手段14、および
拡散コンタクト図形入力処理手段15を含むレイアウト
手段10aと、補助記憶装置3とを備えた集積回路レイ
アウト設計装置において、本発明の特徴とするところ
の、レイアウト手段10aは、さらに、座標がグリッド
上に乗っている仮りの拡散層図形データを入力処理する
仮拡散層図形入力処理手段11と、座標がグリッド上に
乗っている拡散分離層図形データを入力処理する拡散分
離層図形入力処理手段12と、前記仮りの拡散層図形デ
ータと前記拡散分離層図形データとの差分データを図形
演算処理により求めて真の拡散層図形データを生成する
真拡散層図形生成処理手段16とを含んでいる。
【0023】次に、本実施例の動作の概要について図2
に示す流れ図を参照して説明する。
【0024】始めに、各拡散層の外枠を結んだ仮の拡散
層図形データの入力処理を行い(ステップS1)、以下
順に、拡散分離層図形データの入力処理(ステップS
2)、ポリシリゲート図形データの入力処理(ステップ
S3)、アルミ層図形データの入力処理(ステップS
4)、および拡散コンタクト図形データの入力処理(ス
テップS5)を行う。そして最後に、仮りの拡散層図形
データと拡散分離層図形データとの差分データを求め真
の拡散層データを生成する(ステップS6)。
【0025】図3は、本実施例によるレイアウトデータ
の一例を示すレイアウト図である。
【0026】図3のレイアウトデータは、仮の拡散層1
01、拡散分離層102、ポリシリゲート103、コン
タクトホール104、およびアルミ層105を含み構成
され、レイアウトデータ入力時の座標基準として、基本
ゲート間隔106、グリッド間隔107、およびグリッ
ド108が定義される。なお、109および110はそ
れぞれ仮の拡散層201のレクタングルデータの二つの
頂点である。
【0027】仮の拡散層101は、拡散分離層102を
図形演算処理で引き算することにより、真の拡散層とな
る。すなわち、真の拡散層は、仮の拡散層101から、
拡散分離層102の重なっている部分を取り除いた領域
である。
【0028】次に、図3のレイアウトデータを入力する
場合の方法を述べる。
【0029】まず、仮の拡散層101は、図7(a)の
レクタングルデータ301の形式で、グリッド108上
の頂点109と110を指定することにより入力され
る。拡散分離層102、ポリシリゲート103およびア
ルミ層105は、図7(b)のパスデータ302の形式
で、Y軸方向のパスデータのパスの中心線がグリッド1
08に重なるように入力する。ただし、拡散分離層10
2のパスデータのパス幅は、図6の従来例における拡散
層間隔208と同じにする。コンタクトホール104
も、図7(c)のデータ304を、セル中心がグリッド
108上に重なるように配置することにより入力でき
る。
【0030】従って、本実施例による図3のレイアウト
データは、すべての図形の座標指定が、グリッド108
上に乗っているので、細かい座標指定の入力作業が不要
である。このことにより、レイアウトデータ入力作業の
能率を上げ、入力ミスを減らす効果がある。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、レイア
ウトデータを入力する際に、すべてのレイアウトデータ
の入力頂点をグリッド上に乗せることができるので、レ
イアウトデータ入力作業の能率を上げ、入力作業上の誤
りを減らすことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の要部を示すブロック構成
図。
【図2】その動作を示す流れ図。
【図3】そのレイアウトデータの一例を示すレイアウト
図。
【図4】従来例の要部を示すブロック構成図。
【図5】その動作を示す流れ図。
【図6】そのレイアウトデータの一例を示すレイアウト
図。
【図7】レイアウトデータにおける図形の種類を表す
図。
【符号の説明】
1 設計データ 2 レイアウトデータ 3 補助記憶装置 10、10a レイアウト手段 11 仮拡散層図形入力処理手段 12 拡散分離層図形入力処理手段 13 ポリシリゲート図形入力処理手段 14 アルミ層図形入力処理手段 15 拡散コンタクト図形入力処理手段 16 真拡散層図形生成処理手段 101 仮の拡散層 102 拡散分離層 103、202 ポリシリゲート 104、203、309 コンタクトホール 105、204、311 アルミ層 106、205 基本ゲート間隔 107、206 グリッド間隔 108、207 グリッド 109、110 頂点 201、310 拡散層 208 拡散層間隔 301 レクタングルデータ 302 パスデータ 303 ポリゴンデータ 304 セルデータ 305 座標 306 パス幅 307 パスの中心線 308 セルの原点 309 コンタクトホール 310 拡散層 311 アルミ層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 設計データを入力しレイアウトデータを
    作成出力するレイアウト手段を備えた集積回路レイアウ
    ト設計装置において、 前記レイアウト手段は、 座標がグリッド上に乗っている仮りの拡散層図形データ
    を入力処理する仮拡散層図形入力処理手段と、 座標がグリッド上に乗っている拡散分離層図形データを
    入力処理する拡散分離層図形入力処理手段と、 前記仮りの拡散層図形データと前記拡散分離層図形デー
    タとの差分データを図形演算処理により求めて真の拡散
    層図形データを生成する真拡散層図形生成処理手段とを
    含むことを特徴とする集積回路レイアウト設計装置。
JP03309366A 1991-11-25 1991-11-25 集積回路レイアウト設計装置 Expired - Lifetime JP3104339B2 (ja)

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