JPH05144741A - アモルフアスシリコン膜の形成方法 - Google Patents
アモルフアスシリコン膜の形成方法Info
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- JPH05144741A JPH05144741A JP3306340A JP30634091A JPH05144741A JP H05144741 A JPH05144741 A JP H05144741A JP 3306340 A JP3306340 A JP 3306340A JP 30634091 A JP30634091 A JP 30634091A JP H05144741 A JPH05144741 A JP H05144741A
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- light
- film
- order silane
- reaction chamber
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/50—Photovoltaic [PV] energy
Landscapes
- Liquid Deposition Of Substances Of Which Semiconductor Devices Are Composed (AREA)
- Thin Film Transistor (AREA)
- Photovoltaic Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 液体原料への光照射による堆積方法により高
品質なa−Si膜を形成させる。 【構成】 液状の高次シランを基板上に塗布した後、不
活性ガス雰囲気中で波長400nm以下の光を照射する。
品質なa−Si膜を形成させる。 【構成】 液状の高次シランを基板上に塗布した後、不
活性ガス雰囲気中で波長400nm以下の光を照射する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光電変換装置、薄膜ト
ランジスタ、感光体、及びLSI用途でのポリシリコン
形成用等に用いられるアモルファスシリコン(以下「a
−Si」という)に関する。
ランジスタ、感光体、及びLSI用途でのポリシリコン
形成用等に用いられるアモルファスシリコン(以下「a
−Si」という)に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、a−Si膜の形成方法としては、
反応性スパッタリング法、プラズマCVD(Chemical V
apor Deposition )法、光CVD法、熱CVD法等が試
みられており、一般的にはプラズマCVD法が広く用い
られ企業化されている。しかるに、プラズマCVD法に
おいては、プラズマの制御性に困難があるため、荷電粒
子の衝突による膜質の劣化、デバイスにおける界面状態
の劣化等のa−Si膜の物性上の問題点が生じる。さら
に、粉の発生が多いため、装置の汚染及び洗浄、デバイ
スの歩留り等の問題点も生じる。光CVD法によるa−
Si膜の形成では、荷電粒子が存在せず光エネルギーに
よるラジカル反応のみであるため、膜の損傷が起きず高
品質な膜が得られる。また装置も高周波発生装置等複雑
で高価な装置を必要とせず、制御が容易であり、大面積
化も容易である等の大きな利点を有する。
反応性スパッタリング法、プラズマCVD(Chemical V
apor Deposition )法、光CVD法、熱CVD法等が試
みられており、一般的にはプラズマCVD法が広く用い
られ企業化されている。しかるに、プラズマCVD法に
おいては、プラズマの制御性に困難があるため、荷電粒
子の衝突による膜質の劣化、デバイスにおける界面状態
の劣化等のa−Si膜の物性上の問題点が生じる。さら
に、粉の発生が多いため、装置の汚染及び洗浄、デバイ
スの歩留り等の問題点も生じる。光CVD法によるa−
Si膜の形成では、荷電粒子が存在せず光エネルギーに
よるラジカル反応のみであるため、膜の損傷が起きず高
品質な膜が得られる。また装置も高周波発生装置等複雑
で高価な装置を必要とせず、制御が容易であり、大面積
化も容易である等の大きな利点を有する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに従来の光CV
D法では、光源としては例えば低圧水銀ランプを用いる
方法(特開昭59−89407号公報参照)や、レーザ
ーを用いた方法(Zarnani.Hら:J.Appl
ied Physics,60巻(1986年)第25
23頁参照)や、マイクロ波放電を用いた方法(特開昭
60−74426号参照)等が知られている。これらの
場合一般には反応室を減圧にするため、反応室への光透
過窓に大気圧との差圧が加わり、透過窓の面積を大きく
することが困難であり、大きくする場合は透過窓の厚み
を増加させなければならず、光透過率が悪くなる。また
これらの場合一般には、光源からの光を透過窓を通して
導入するように構成されているため、光分解によって生
じたケイ素の一部が透過窓の内側に付着して照射光を吸
収し、反応ガスへの照射光強度が著しく低下するという
欠点があった。以上の問題点により、従来の光CVD法
は膜表面に損傷を与えないという利点を有しながらもプ
ロセスとして実用化されるに至っていない。本発明はか
かる点に鑑みてなされたもので、気体原料を用いず液体
原料への光照射による堆積方法により高品質なa−Si
膜を大面積に効率良く提供することを目的としている。
D法では、光源としては例えば低圧水銀ランプを用いる
方法(特開昭59−89407号公報参照)や、レーザ
ーを用いた方法(Zarnani.Hら:J.Appl
ied Physics,60巻(1986年)第25
23頁参照)や、マイクロ波放電を用いた方法(特開昭
60−74426号参照)等が知られている。これらの
場合一般には反応室を減圧にするため、反応室への光透
過窓に大気圧との差圧が加わり、透過窓の面積を大きく
することが困難であり、大きくする場合は透過窓の厚み
を増加させなければならず、光透過率が悪くなる。また
これらの場合一般には、光源からの光を透過窓を通して
導入するように構成されているため、光分解によって生
じたケイ素の一部が透過窓の内側に付着して照射光を吸
収し、反応ガスへの照射光強度が著しく低下するという
欠点があった。以上の問題点により、従来の光CVD法
は膜表面に損傷を与えないという利点を有しながらもプ
ロセスとして実用化されるに至っていない。本発明はか
かる点に鑑みてなされたもので、気体原料を用いず液体
原料への光照射による堆積方法により高品質なa−Si
膜を大面積に効率良く提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するために鋭意努力した結果、一般式SinH
2n+2(但し、nはn≧2の整数)であらわされる高次シ
ランを用いて光分解により基板上にa−Si膜を形成す
る方法において、液状の高次シランを基板上に塗布した
後、不活性ガス雰囲気中で波長400nm以下の光を照射
することにより分解して、基板上にa−Si膜を堆積さ
せることにより高品質なa−Si膜を大面積に効率良く
形成できることを発見した。
的を達成するために鋭意努力した結果、一般式SinH
2n+2(但し、nはn≧2の整数)であらわされる高次シ
ランを用いて光分解により基板上にa−Si膜を形成す
る方法において、液状の高次シランを基板上に塗布した
後、不活性ガス雰囲気中で波長400nm以下の光を照射
することにより分解して、基板上にa−Si膜を堆積さ
せることにより高品質なa−Si膜を大面積に効率良く
形成できることを発見した。
【0005】以下、本発明の方法を説明する。基板上に
塗布する液体原料として本発明で使用する高次シラン
は、一般式Sin H2n+2(但し、nはn≧2の整数)で
あらわされ、ジシラン(Si2 H6 )、トリシラン(S
i3 H8 )、テトラシラン(Si4 H10)、あるいはペ
ンタシラン(Si5 H12)以上のものである。高次シラ
ンは、1種用いても2種以上の混合液を用いてもよい。
塗布する液体原料として本発明で使用する高次シラン
は、一般式Sin H2n+2(但し、nはn≧2の整数)で
あらわされ、ジシラン(Si2 H6 )、トリシラン(S
i3 H8 )、テトラシラン(Si4 H10)、あるいはペ
ンタシラン(Si5 H12)以上のものである。高次シラ
ンは、1種用いても2種以上の混合液を用いてもよい。
【0006】高次シランを液状にて塗布する際、一般に
はスピナーのような回転板上に基板を保持して液の滴下
にて行なう方法、あるいは高次シランの液中に基板を浸
漬後引き上げる方法などがあるが、反応室中で行なって
も、反応室外で不活性ガス雰囲気中で行なって反応室に
搬送する形式いずれでもかまわない。回転板を用いる場
合の回転数は、一般には100〜10000RPM、好
ましくは500〜2000RPMが用いられる。
はスピナーのような回転板上に基板を保持して液の滴下
にて行なう方法、あるいは高次シランの液中に基板を浸
漬後引き上げる方法などがあるが、反応室中で行なって
も、反応室外で不活性ガス雰囲気中で行なって反応室に
搬送する形式いずれでもかまわない。回転板を用いる場
合の回転数は、一般には100〜10000RPM、好
ましくは500〜2000RPMが用いられる。
【0007】光の照射は、ヘリウム、ネオン、アルゴ
ン、窒素、水素等の高次シランとは不活性なガス雰囲気
中にて、光透過窓を通して行なう。圧力はいかなる圧力
をも用いることができるが、常圧±0.1気圧程度の近
常圧が装置設計上、及び操作上好ましい。
ン、窒素、水素等の高次シランとは不活性なガス雰囲気
中にて、光透過窓を通して行なう。圧力はいかなる圧力
をも用いることができるが、常圧±0.1気圧程度の近
常圧が装置設計上、及び操作上好ましい。
【0008】照射する光の光源としては高次シランが吸
収して分解するために、波長400nm以下の光の光源が
用いられる。これには例えば、低圧水銀ランプ光、H2
や重水素、あるいはAr、Kr、Xe等の希ガスの放電
光、エキシマレーザー光などが用いられる。低圧水銀ラ
ンプ光は、184.9nmと253.7nmにピークを持
ち、一般には10〜5000Wの出力のものが用いられ
るが、通常は100〜1000Wで十分である。基板上
の照度も1〜100mW/cm2 で十分である。低圧水
銀ランプ光を用いる場合、一般に窓材には石英ガラスが
使用される。H2や重水素、あるいはAr、Kr、Xe
等の希ガスの放電光は、一般には重水素ランプ光が良く
用いられる。重水素ランプ光は、115nm〜400nmに
発光スペクトルがあり、160.8nmに最大のピークを
持つ。一般には30〜200Wの出力のものが用いられ
る。窓材は150nm以下の短波長を利用するために一般
にはLiF、MgF2 などが使用される。エキシマレー
ザー光には、Xel、XeBr、KrBr、XeCl、
KrCl、ArCl、XeF、KrF、ArF、Ne
F、Ar2 、Kr2 、Xe2レーザー等があるが、一般
には波長193nmの光の光源であるArFレーザーがよ
く使われる。
収して分解するために、波長400nm以下の光の光源が
用いられる。これには例えば、低圧水銀ランプ光、H2
や重水素、あるいはAr、Kr、Xe等の希ガスの放電
光、エキシマレーザー光などが用いられる。低圧水銀ラ
ンプ光は、184.9nmと253.7nmにピークを持
ち、一般には10〜5000Wの出力のものが用いられ
るが、通常は100〜1000Wで十分である。基板上
の照度も1〜100mW/cm2 で十分である。低圧水
銀ランプ光を用いる場合、一般に窓材には石英ガラスが
使用される。H2や重水素、あるいはAr、Kr、Xe
等の希ガスの放電光は、一般には重水素ランプ光が良く
用いられる。重水素ランプ光は、115nm〜400nmに
発光スペクトルがあり、160.8nmに最大のピークを
持つ。一般には30〜200Wの出力のものが用いられ
る。窓材は150nm以下の短波長を利用するために一般
にはLiF、MgF2 などが使用される。エキシマレー
ザー光には、Xel、XeBr、KrBr、XeCl、
KrCl、ArCl、XeF、KrF、ArF、Ne
F、Ar2 、Kr2 、Xe2レーザー等があるが、一般
には波長193nmの光の光源であるArFレーザーがよ
く使われる。
【0009】基板温度は、操作圧力下で高次シランが液
体状態を保つ温度であればいかなる温度でもよいが、近
常圧下であれば一般には使用する高次シランの融点以上
の温度が好ましい。光照射して形成したa−Si膜は、
基板温度が150℃以下と低いときには、膜中に水素を
多量に含みそのままでは特性が十分ではない場合がある
が、この場合加熱処理により特性の改善を行なうことが
できる。加熱温度は、好ましくは150℃〜350℃で
ある。350℃以上では逆に水素の不足により特性が劣
化する。
体状態を保つ温度であればいかなる温度でもよいが、近
常圧下であれば一般には使用する高次シランの融点以上
の温度が好ましい。光照射して形成したa−Si膜は、
基板温度が150℃以下と低いときには、膜中に水素を
多量に含みそのままでは特性が十分ではない場合がある
が、この場合加熱処理により特性の改善を行なうことが
できる。加熱温度は、好ましくは150℃〜350℃で
ある。350℃以上では逆に水素の不足により特性が劣
化する。
【0010】
【作用】一般式式Sin H2n+2(但し、nはn≧2の整
数)であらわされる高次シランを用いて光分解により基
板上にa−Si膜を形成する方法において、液状の高次
シランを基板上に塗布した後、不活性ガス雰囲気中で波
長400nm以下の光を照射することにより分解して、該
基板上にa−Si膜を堆積させることにより光電気伝導
度等の物性が優れた高品質なa−Si膜が形成できる。
他のa−Si膜を形成する方法と比べて本発明では複雑
で高価な装置を必要とせず、さらに従来の光CVD法で
は困難であった大面積基板にも効率良く高品質なa−S
i膜が形成できる。
数)であらわされる高次シランを用いて光分解により基
板上にa−Si膜を形成する方法において、液状の高次
シランを基板上に塗布した後、不活性ガス雰囲気中で波
長400nm以下の光を照射することにより分解して、該
基板上にa−Si膜を堆積させることにより光電気伝導
度等の物性が優れた高品質なa−Si膜が形成できる。
他のa−Si膜を形成する方法と比べて本発明では複雑
で高価な装置を必要とせず、さらに従来の光CVD法で
は困難であった大面積基板にも効率良く高品質なa−S
i膜が形成できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について図を参考にし
て説明する。本発明に用いる装置の一例を示せば図1あ
るいは図2のようになる。図1は光源として低圧水銀ラ
ンプ光を使用した例、図2は光源として重水素ランプ光
を使用した例である。
て説明する。本発明に用いる装置の一例を示せば図1あ
るいは図2のようになる。図1は光源として低圧水銀ラ
ンプ光を使用した例、図2は光源として重水素ランプ光
を使用した例である。
【0012】図1の装置において、反応室101内へは
低圧水銀ランプ102から石英ガラス製の光照射窓10
3を通して光を照射する。反応室101内にはヒーター
及び冷媒等によって加熱及び冷却可能な100φの円形
の基板台105が設けられ、その上に基板104がホル
ダー等によって保持される。基板台105はモーター1
06によって回転できるようになっている。低圧水銀ラ
ンプ102は、(株)オーク製作所製の300W、30
0mm×459mm、U字タイプのものを設置した。基板1
04上の光の照度は約80mW/cm2 であり、18
4.9nmの光が全体の約30%、253.7nmの光が全
体の約70%である。高次シランは高次シラン液量計1
07によって基板104上に滴下される。不活性ガスは
不活性ガス流量計108によって反応室101に導入さ
れる。反応室101において高次シランは光の照射によ
り分解し基板104上にa−Si膜を堆積させる。反応
に用いられた高次シランは膜堆積後、排気系109を通
って排出される。
低圧水銀ランプ102から石英ガラス製の光照射窓10
3を通して光を照射する。反応室101内にはヒーター
及び冷媒等によって加熱及び冷却可能な100φの円形
の基板台105が設けられ、その上に基板104がホル
ダー等によって保持される。基板台105はモーター1
06によって回転できるようになっている。低圧水銀ラ
ンプ102は、(株)オーク製作所製の300W、30
0mm×459mm、U字タイプのものを設置した。基板1
04上の光の照度は約80mW/cm2 であり、18
4.9nmの光が全体の約30%、253.7nmの光が全
体の約70%である。高次シランは高次シラン液量計1
07によって基板104上に滴下される。不活性ガスは
不活性ガス流量計108によって反応室101に導入さ
れる。反応室101において高次シランは光の照射によ
り分解し基板104上にa−Si膜を堆積させる。反応
に用いられた高次シランは膜堆積後、排気系109を通
って排出される。
【0013】図2の設置において、反応室201内へは
重水素ランプ202からMgF2 製の光照射窓203を
通して光を照射する。反応室201内にはヒーター及び
冷媒等によって加熱及び冷却可能な100φの円形の基
板台205が設けられ、その上に基板204がホルダー
等によって保持される。基板台205はモーター206
によって回転できるようになっている。重水素ランプ2
02は、浜松ホトニクス(株)製の150W、25φの
ものを設置した。光のスペクトルは115nm〜400nm
に分布し、160.8nmに最大のピークを持っている。
高次シランは高次シラン液量計207によって基板20
4上に滴下される。不活性ガスは不活性ガス流量計20
8によって反応室201に導入される。反応室201に
おいて高次シランは光の照射により分解し基板204上
にa−Si膜を堆積させる。反応に用いられた高次シラ
ンは膜堆積後、排気系209を通って排出される。
重水素ランプ202からMgF2 製の光照射窓203を
通して光を照射する。反応室201内にはヒーター及び
冷媒等によって加熱及び冷却可能な100φの円形の基
板台205が設けられ、その上に基板204がホルダー
等によって保持される。基板台205はモーター206
によって回転できるようになっている。重水素ランプ2
02は、浜松ホトニクス(株)製の150W、25φの
ものを設置した。光のスペクトルは115nm〜400nm
に分布し、160.8nmに最大のピークを持っている。
高次シランは高次シラン液量計207によって基板20
4上に滴下される。不活性ガスは不活性ガス流量計20
8によって反応室201に導入される。反応室201に
おいて高次シランは光の照射により分解し基板204上
にa−Si膜を堆積させる。反応に用いられた高次シラ
ンは膜堆積後、排気系209を通って排出される。
【0014】以下実施例、比較例において、次の物性に
ついて測定を行ない結果を表1に示した。 光電気伝導度‥‥AM−1.5、100mW/cm2 の
光照射下で行ない、電気伝導度はAl蒸着により、コプ
レーナー型のセルを形成して測定した。 光学ギャップ‥‥光吸収係数αより、
ついて測定を行ない結果を表1に示した。 光電気伝導度‥‥AM−1.5、100mW/cm2 の
光照射下で行ない、電気伝導度はAl蒸着により、コプ
レーナー型のセルを形成して測定した。 光学ギャップ‥‥光吸収係数αより、
【0015】
【数1】 プロットの切辺として求めた。
【0016】実施例1 実験装置として図1に示した装置を使用した。まず不活
性ガスとしてヘリウムを常圧まで導入する。基板台10
5を30℃と設定した後、高次シランとしてトリシラン
を高次シラン液量計107より基板104上に20μl
導入しモーター106によって600RPMの回転速度
で3秒間回転させ均一に塗布した後、低圧水銀ランプ1
02より光を20分間照射してトリシランを分解して、
基板104上にa−Si膜を堆積せしめた。基板104
として30mm角のコーニング社の7059ガラスを用い
た。反応に用いられたトリシランは膜堆積後、排気系1
09を通って排出した。その後基板台105を250℃
に昇温しヘリウムを不活性ガス流量計108より500
ml/minで導入しながら加熱処理を20分間行なっ
た。
性ガスとしてヘリウムを常圧まで導入する。基板台10
5を30℃と設定した後、高次シランとしてトリシラン
を高次シラン液量計107より基板104上に20μl
導入しモーター106によって600RPMの回転速度
で3秒間回転させ均一に塗布した後、低圧水銀ランプ1
02より光を20分間照射してトリシランを分解して、
基板104上にa−Si膜を堆積せしめた。基板104
として30mm角のコーニング社の7059ガラスを用い
た。反応に用いられたトリシランは膜堆積後、排気系1
09を通って排出した。その後基板台105を250℃
に昇温しヘリウムを不活性ガス流量計108より500
ml/minで導入しながら加熱処理を20分間行なっ
た。
【0017】実施例2 高次シランとしてジシランを用い、光を照射する際の基
板台105の温度を−30℃とした他は、実施例1と同
じにしてa−Si膜を形成せしめた。
板台105の温度を−30℃とした他は、実施例1と同
じにしてa−Si膜を形成せしめた。
【0018】実施例3 高次シランとしてジシラン、トリシラン、テトラシラ
ン、ペンタシランの重量比約5:2:1:0.5の混合
液を用いた他は、実施例1と同じにしてa−Si膜を形
成せしめた。
ン、ペンタシランの重量比約5:2:1:0.5の混合
液を用いた他は、実施例1と同じにしてa−Si膜を形
成せしめた。
【0019】実施例4 基板104として100nmの熱酸化膜を形成したシリコ
ン単結晶基板を30mm角に切断したものを用い、実施例
1と同じにしてa−Si膜を形成せしめた。基板104
を取り出した後、Al蒸着によりソース及びドレイン電
極を形成し、チャンネル長100μm 、チャンネル幅2
00μm の薄膜トランジスタを作成した。得られたトラ
ンジスタの特性を測定したところ、電界効果移動度は、
電子移動度が2.2cm2 /Vs、ホール移動度が0.
2cm2 /Vsであった。オン電流とオフ電流の比は、
nチャンネル側で107 、pチャンネル側で106 であ
った。
ン単結晶基板を30mm角に切断したものを用い、実施例
1と同じにしてa−Si膜を形成せしめた。基板104
を取り出した後、Al蒸着によりソース及びドレイン電
極を形成し、チャンネル長100μm 、チャンネル幅2
00μm の薄膜トランジスタを作成した。得られたトラ
ンジスタの特性を測定したところ、電界効果移動度は、
電子移動度が2.2cm2 /Vs、ホール移動度が0.
2cm2 /Vsであった。オン電流とオフ電流の比は、
nチャンネル側で107 、pチャンネル側で106 であ
った。
【0020】実施例5 実験装置として図2に示した装置を使用した。まず不活
性ガスとしてヘリウムを常圧まで導入する。基板台20
5を30℃と設定した後、高次シランとしてトリシラン
を高次シラン液量計207より基板204上に20μl
導入しモーター206によって600RPMの回転速度
で3秒間回転させ均一に塗布した後、重水素ランプ20
2より光を15分間照射してトリシランを分解して、基
板204上にa−Si膜を堆積せしめた。基板204と
して30mm角のコーニング社の7059ガラスを用い
た。反応に用いられたトリシランは膜堆積後、排気系2
09を通って排出した。その後基板台205を250℃
に昇温しヘリウムを不活性ガス流量計208より500
ml/minで導入しながら加熱処理を20分間行なっ
た。
性ガスとしてヘリウムを常圧まで導入する。基板台20
5を30℃と設定した後、高次シランとしてトリシラン
を高次シラン液量計207より基板204上に20μl
導入しモーター206によって600RPMの回転速度
で3秒間回転させ均一に塗布した後、重水素ランプ20
2より光を15分間照射してトリシランを分解して、基
板204上にa−Si膜を堆積せしめた。基板204と
して30mm角のコーニング社の7059ガラスを用い
た。反応に用いられたトリシランは膜堆積後、排気系2
09を通って排出した。その後基板台205を250℃
に昇温しヘリウムを不活性ガス流量計208より500
ml/minで導入しながら加熱処理を20分間行なっ
た。
【0021】比較例 市販のプラズマCVD装置を用い、反応ガスとしてモノ
シランを用い、0.1Torrの圧力下、13.56MHzの
高周波出力20Wにて15分間プラズマCVD法を行な
いa−Si膜を堆積せしめた。実施例1〜5及び比較例
の膜堆積条件及び膜特性を表1に示す。
シランを用い、0.1Torrの圧力下、13.56MHzの
高周波出力20Wにて15分間プラズマCVD法を行な
いa−Si膜を堆積せしめた。実施例1〜5及び比較例
の膜堆積条件及び膜特性を表1に示す。
【0022】
【表1】
【0023】表1から明らかなように、本発明により堆
積したa−Si膜は、プラズマCVD法により得られた
膜と比較して、光感度において1桁近くの向上がみられ
た。またトランジスタ特性も優れたものであった。また
堆積速度は、一般的な光CVD法と比較して十分に速い
ものとなっていた。
積したa−Si膜は、プラズマCVD法により得られた
膜と比較して、光感度において1桁近くの向上がみられ
た。またトランジスタ特性も優れたものであった。また
堆積速度は、一般的な光CVD法と比較して十分に速い
ものとなっていた。
【0024】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、液状
の高次シランを基板上に塗布した後、不活性ガス雰囲気
中で波長400nm以下の光を照射することにより分解し
て、基板上にa−Si膜を堆積させることができる。
の高次シランを基板上に塗布した後、不活性ガス雰囲気
中で波長400nm以下の光を照射することにより分解し
て、基板上にa−Si膜を堆積させることができる。
【0025】本発明の方法では液状の原料を用いるた
め、プラスマCVD法と異なり装置が容易で粉末の発生
が防げる。また荷電粒子が存在せず光エネルギーによる
反応のみであるため膜の損傷が起きず、物性上の特性と
して光電気特性及びトランジスタ特性の優れたa−Si
膜が得られる。また、光の照射窓の問題が無くなり装置
が容易となり従来の光CVD法では困難であった大面積
基板にも効率良く高品質なa−Si膜が形成できる。ま
た以上述べたように、複雑で高価な反応装置を必要とし
ないため、半導体材料装置における設備費を極めて小さ
くできる等の長所を有する。
め、プラスマCVD法と異なり装置が容易で粉末の発生
が防げる。また荷電粒子が存在せず光エネルギーによる
反応のみであるため膜の損傷が起きず、物性上の特性と
して光電気特性及びトランジスタ特性の優れたa−Si
膜が得られる。また、光の照射窓の問題が無くなり装置
が容易となり従来の光CVD法では困難であった大面積
基板にも効率良く高品質なa−Si膜が形成できる。ま
た以上述べたように、複雑で高価な反応装置を必要とし
ないため、半導体材料装置における設備費を極めて小さ
くできる等の長所を有する。
【0026】以上のことより本発明は、a−Si応用デ
バイスとしての光電変換装置、薄膜トランジスタ、感光
体等の製造方法あるいはポリシリコン形成用のa−Si
形成方法として広く利用でき、a−Si膜の利用分野の
飛躍的な拡大が期待できる。
バイスとしての光電変換装置、薄膜トランジスタ、感光
体等の製造方法あるいはポリシリコン形成用のa−Si
形成方法として広く利用でき、a−Si膜の利用分野の
飛躍的な拡大が期待できる。
【図1】本発明の方法を実施する装置の一例を示す図で
ある。
ある。
【図2】本発明の方法を実施する別の装置を示す図であ
る。
る。
101、201 反応室 102 低圧水銀ランプ 103、203 光透過窓 104、204 基板 105、205 基板台 106、206 モーター 107、207 高次シラン液量計 108、208 不活性ガス流量計 109、209 排気系 202 重水素ランプ
Claims (1)
- 【請求項1】 一般式Sin H2n+2(但し、nはn≧2
の整数)であらわされる高次シランを用いて光分解によ
り基板上にアモルファスシリコン膜を形成する方法にお
いて、液状の高次シランを基板上に塗布した後、不活性
ガス雰囲気中で波長400nm以下の光を照射することに
より分解して、該基板上にアモルファスシリコン膜を堆
積させることを特徴とするアモルファスシリコン膜の形
成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3306340A JPH05144741A (ja) | 1991-11-21 | 1991-11-21 | アモルフアスシリコン膜の形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3306340A JPH05144741A (ja) | 1991-11-21 | 1991-11-21 | アモルフアスシリコン膜の形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05144741A true JPH05144741A (ja) | 1993-06-11 |
Family
ID=17955924
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3306340A Pending JPH05144741A (ja) | 1991-11-21 | 1991-11-21 | アモルフアスシリコン膜の形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05144741A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1991
- 1991-11-21 JP JP3306340A patent/JPH05144741A/ja active Pending
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