JPH05144198A - 直線移動装置 - Google Patents

直線移動装置

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JPH05144198A
JPH05144198A JP33143091A JP33143091A JPH05144198A JP H05144198 A JPH05144198 A JP H05144198A JP 33143091 A JP33143091 A JP 33143091A JP 33143091 A JP33143091 A JP 33143091A JP H05144198 A JPH05144198 A JP H05144198A
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JP
Japan
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lead screw
carriage
bearing
needle pin
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JP33143091A
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English (en)
Inventor
Tomihiko Atsumi
富彦 渥美
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Minebea Co Ltd
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Minebea Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】キャリッジ本体が移動する際、与圧ばねと、リ
ードスクリューの山との間に発生する摩擦負荷を低減さ
せるとともに、与圧ばねとリードスクリューが接触する
部分に生じる滑りを防止することにより摩擦負荷を最小
限に抑え、もってキャリッジの移動制御を正確に行える
ことを目的とする。 【構成】キャリッジの一側に設けたスライダ2をガイド
シャフト3へ摺動自在に嵌合し、キャリッジ1の他側に
設けたニードルピン4をモータにて回転駆動させるリー
ドスクリュー5の溝へ係合せしめ、かつ同じくキャリッ
ジ1に基部を固定した弾性板よりなる与圧ばねの先端に
ベアリングを設けて、このベアリングがリードスクリュ
ーの山部へ与圧ばねの弾性により接触させられるように
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気記録装置の磁気ヘッ
ドを移動させる直線移動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録装置の磁気ヘッドを移動させる
装置は、ヘッドを搭載したキャリッジと、キャリッジの
移動方向を定めるガイドと、移動力を発生させるための
アクチュエ−タとで構成されている。
【0003】ステッピングモータを用いたアクチュエー
タは、制御が容易でしかも構造が簡単であるという特長
がある。ステッピングモータの制御は、現在位置と目標
位置との差を0にする方向へステッピングモータの回転
トルクを発生させて行っており、θ−T特性と呼ばれて
いる。
【0004】θ−T特性は図7に示すとおり一般的には
正弦波状をなし、横軸θは目標とする移動位置とステッ
ピングモータのロータ位置(回転角)との差を示し、縦
軸Tはその際に発生するステッピングモータの回転トル
クを示している。
【0005】したがって、移動開始位置と目標位置との
差が小なるばあいにはステッピングモータの回転トルク
も小である。キャリッジが移動する際にはその移動方向
に対し反対となる方向へ摩擦負荷がかかり、摩擦負荷が
+Tf〜−Tfであるばあいにθ1 〜θ2 の移動を行お
うとすると、回転トルクが摩擦負荷よりも小なるものと
なり、不感帯と呼ばれるキャリッジが移動できないエリ
アが生じる。
【0006】この結果、キャリッジが磁気ヘッドを目標
位置へ正確に移動させることができず、位置ずれを起こ
したままキャリッジが停止し、これがオフトラックとな
り、オフトラックが大きいとデータの書き込みエラーや
読み込みエラー等を発生する原因となる。
【0007】摩擦負荷Tfを発生する部分の1つとして
リードスクリューと与圧ばねとの接触部が挙げられ、図
5に従来の直線移動装置の構造を示す。同図において、
符号21はキャリッジ本体で、一側部に設けたスリーブ
よりなるスライダ22がガイドシャフト23に摺動可能
に嵌合している。
【0008】キャリッジ本体21にはスライダ22の反
対側にウエブ21bが突設され、該ウエブ21b下面に
ニードルピン24固定されており、該ニードルピン24
の先端部をリードスクリュー25の溝へ係合させてあ
り、リードスクリュー25はステッピングモータ27に
て軸線まわりに回転駆動される。
【0009】キャリッジ本体21の下面には与圧ばね2
6の基部が固定されており、該与圧ばね26の先端部が
ニードルピン24の反対側で前記リードスクリュー25
の山部に圧接しており、ニードルピンと与圧ばねでリー
ドスクリューを挟んでいる。図4は従来の直線移動装置
全体を示す平面図で、リードスクリュー25がステッピ
ングモータ27によって回転させられると、ニードルピ
ン24はリードスクリュー25の軸線方向へ移動させら
れ、これに伴いキャリッジ本体21はリードスクリュー
25の軸線方向へガイドシャフトと平行に直線移動させ
られる。
【0010】図6は与圧ばね26とニードルピン24が
リードスクリュー25に接触する部分を示す拡大図であ
る。与圧ばね26とリードスクリュー25との接触部分
には、たとえばリードスクリュー25が図面上矢視円方
向へ回転をすると、キャリッジ本体21は与圧ばね2
6、ニードルピン24とともにAの方向へ移動する。
【0011】この際、与圧ばね26におけるリードスク
リュー25の山と接触している部分にはキャリッジの移
動によって滑り力F1 と、リードスクリュー25が回転
することによって生じる滑り力F2 とが発生し、これら
が合成された力F3 が生じる。
【0012】滑りの合成であるF3 はニードルピン24
とリードスクリュー25の溝との接触部分に偏りを生じ
させる原因となり、結果としてキャリッジが移動する際
の摩擦負荷を増大させるものとなっている。
【0013】
【発明が解決しょうとする課題】本発明はキャリッジ本
体21が移動する際、ニードルピン24がリードスクリ
ュー25の溝から外れてしまうことのないように設けら
れた与圧ばね26と、リードスクリューの山との間に発
生する摩擦負荷を低減させるとともに、与圧ばねとリー
ドスクリューが接触する部分に生じる滑りを防止するこ
とによりニードルピンとリードスクリューの間に生じる
摩擦負荷を最小限に抑え、もってキャリッジの移動制御
を正確に行えることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明の直線移動装置は、キャリッジの一側に設け
たスライダをガイドシャフトへ摺動自在に嵌合し、キャ
リッジの他側に設けたニードルピンをモータにて回転駆
動させるリードスクリューの溝へ係合せしめ、かつ同じ
くキャリッジに基部を固定した弾性板よりなる与圧ばね
の先端にベアリングを設けて、このベアリングがリード
スクリューの山部へ与圧ばねの弾性により接触させられ
るようにした構造のものとしてある。
【0015】
【作用】本発明の直線移動装置は、上述のように与圧ば
ね先端部に軸受を配した構造のものとなっている。従来
の与圧ばねとリードスクリューの間に生じていた摩擦負
荷は滑り摩擦であったが、本発明のように与圧ばねとリ
ードスクリューとの間に軸受を設けることにより、摩擦
負荷は従来の滑り摩擦から転がり摩擦へと転換される。
滑り摩擦に比べ転がり摩擦はごく小なるものであるの
で、キャリッジが移動する際にリードスクリューと与圧
ばねとの間に発生する摩擦負荷の大幅な低減が達成でき
る。
【0016】また、前記軸受の回転軸方向と前記リード
スクリューの軸線方向とがなす角度と、リードスクリュ
ーのリード角とをほぼ等しく設定すると、軸受の回転軸
線方向への滑りを阻止するので、軸受とリードスクリュ
ーの山が接触する部分に発生する滑りを抑え、ニードル
ピンとリードスクリューの間に発生する摩擦負荷を最小
限にすることができる。
【0017】キャリッジが移動する際の摩擦負荷が軽減
させられることにより、キャリッジの移動距離が僅少な
ばあいであってもその際に発生するステッピングモータ
の小なる回転トルクでキャリッジを正確に移動させるこ
とが可能となる。したがって本発明の直線移動装置は、
キャリッジ位置の誤差による磁気ヘッド位置の不正確さ
を原因として発生するデータの書き込みエラーや読み込
みエラーを防止することができ、記録データの信頼性を
向上させる。
【0018】
【実施例】図1、2は本発明の実施例を示すものであ
る。同図において符号1はキャリッジ本体を示し、スリ
ーブよりなるスライダ1aがガイドシャフト3に摺動可
能に嵌合している。
【0019】キャリッジ本体1におけるスライダ1aの
反対側にはウエブ1bが突設され、該ウエブ1b下面に
ニードルピン4が固定されていて、該ニードルピン4の
先端部を、ステッピングモータにて回転駆動されるリー
ドスクリュー5の溝へこれに係合させあり、リードスク
リューが回転することにより前記ニードルピンがリード
スクリューの溝に案内されてリードスクリューの軸線と
平行移動させられ、これにともなってキャリッジ本体1
がリードスクリューの軸線方向へ直線移動させられるよ
うになっている。
【0020】キャリッジ本体におけるスライダの反対側
には弾性板よりなる与圧ばね6の基部を固定してある
が、この与圧ばねの先端部(遊端部)には二又ヨーク部
6a、6bを形成して、各ヨーク部の先端にパイプ状や
半円状に折曲した軸支部9a、9bを形成してある。
【0021】しかして両ヨーク部6a、6b間には、内
外輪7a、7b間にころやボール7cが配設されたベア
リング7を、その内輪7aへ通した軸8の両端をヨーク
の前記軸支部9a、9bで支承せしめて設けてあり、こ
のベアリングの外輪が前記ニードルピンと反対側で与圧
ばねの弾性によりリードスクリューの山部へ接触され
て、ニードルピンとベアリングでリードスクリューを挟
むようにしてある。
【0022】また、前記ベアリング7は、その回転中心
軸線がリードスクリューの軸線に対してリードスクリュ
ーのリード角αだけ傾いた状態、すなわちベアリングの
軸8がリードスクリューのリード方向と直交するようリ
ードスクリューの山部へ接触せしめてある。
【0023】
【発明の効果】上述した構造の本装置では、リードスク
リューの山部と与圧ばねとの間にベアリングを介在せし
めてあるので、リードスクリューの回転とともにベアリ
ングの外輪が回転させられ、リードスクリューとベアリ
ングとの接触部に生じる摩擦は転がり摩擦であり、滑り
摩擦は生じても無視できる程度であって、両者間の摩擦
は大幅に軽減させられる。
【0024】また、ベアリングの回転軸方向とリードス
クリューの軸線方向とがなす角をリードスクリューのリ
ード角と同じに設定することにより、ベアリングとリー
ドスクリューの接触部の摩擦負荷を一層軽減できる。
【0025】したがって、キャリッジが移動する際に発
生していた摩擦負荷が大幅に減少し、オフトラック量が
小で磁気ヘッドの位置を正確に制御することができるの
で、本装置によれば記録データの書き込みエラーや読み
込みエラーが防止され、信頼性の向上させられた各種の
記録装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る装置の実施例を示す平面図。
【図2】同上のII−II線縦断側面図。
【図3】同上の一部拡大図。
【図4】従来の装置を示す平面図。
【図5】同上のV−V線縦断側面図。
【図6】同上の一部拡大図。
【図7】直線移動制御時のトルク特性を示すグラフ。
【符号の説明】
1 キャリッジ本体 1b ウエブ 2 スライダ 3 ガイドシャフト 4 ニードルピン 5 リードスクリュー 6 与圧ばね 6a、b シャフト保持部 7 ベアリング 7a 内輪 7b 外輪 7c ボール 8 軸 9a、b 軸支部 α リード角
【手続補正書】
【提出日】平成3年12月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気記録装置の磁気ヘッ
ドを移動させる直線移動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録装置の磁気ヘッドを移動させる
装置は、ヘッドを搭載したキャリッジと、キャリッジの
移動方向を定めるガイドと、移動力を発生させるための
アクチュエ−タとで構成されている。
【0003】ステッピングモータを用いたアクチュエー
タは、制御が容易でしかも構造が簡単であるという特長
があり、ステッピングモータの制御は、現在位置と目標
位置との差を0にする方向へステッピングモータの回転
トルクを発生させて行なっているが、ステッピングモー
タのロータ角度変位θと発生する軸出力トルクTとの間
には一般的にθ−T特性と呼ばれている関係がある。
【0004】θ−T特性は図7に示すとおり一般的には
正弦波状をなし、横軸θは目標とする移動位置とステッ
ピングモータのロータ位置(回転角)との差を示し、縦
軸Tはその際に発生するステッピングモータの回転トル
クを示している。
【0005】したがって、移動開始位置と目標位置との
差が小なるばあいにはステッピングモータの回転トルク
も小である。キャリッジが移動する際にはその移動方向
に対し反対となる方向へ摩擦負荷がかかり、摩擦負荷が
+Tf〜−Tfであるばあいにθ 〜θ の移動を
行おうとすると、回転トルクが摩擦負荷よりも小なるも
のとなり、不感帯と呼ばれるキャリッジが移動できない
エリアが生じる。
【0006】この結果、キャリッジが磁気ヘッドを目標
位置へ正確に移動させることができず、位置ずれを起こ
したままキャリッジが停止し、これがオフトラックとな
り、オフトラックが大きいとデータの書き込みエラーや
読み込みエラー等を発生する原因となる。
【0007】摩擦負荷Tfを発生する部分の1つとして
リードスクリューと与圧ばねとの接触部が挙げられ、図
5に従来の直線移動装置の構造を示す。同図において、
符号21はキャリッジ本体で、一側部に設けたスリーブ
よりなるスライダ22がガイドシャフト23に摺動可能
に嵌合している。
【0008】キャリッジ本体21にはスライダ22の反
対側にウエブ21bが突設され、該ウエブ21b下面に
ニードルピン24固定されており、該ニードルピン24
の先端部をリードスクリュー25の溝へ係合させてあ
り、リードスクリュー25はステッピングモータ27に
て軸線まわりに回転駆動される。
【0009】キャリッジ本体21の下面には与圧ばね2
6の基部が固定されており、該与圧ばね26の先端部が
ニードルピン24の反対側で前記リードスクリュー25
の山部に圧接しており、ニードルピンと与圧ばねでリー
ドスクリューを挟んでいる。図4は従来の直線移動装置
全体を示す平面図で、リードスクリュー25がステッピ
ングモータ27によって回転させられると、ニードルピ
ン24はリードスクリュー25の軸線方向へ移動させら
れ、これに伴いキャリッジ本体21はリードスクリュー
25の軸線方向へガイドシャフトと平行に直線移動させ
られる。
【0010】図6は与圧ばね26に生ずるベクトルを示
す図である。同図において、たとえばリードスクリュー
25が図面上矢視円方向へ回転をすると、キャリッジ本
体21は与圧ばね26、ニードルピン24とともにAの
方向へ移動する。
【0011】この際、与圧ばね26におけるリードスク
リュー25の山と接触している部分にはキャリッジの移
動によって滑り力F と、リードスクリュー25が回
転することによって生じる滑り力F とが発生し、こ
れらが合成された力F が生じる。
【0012】滑りの合成であるF はニードルピン2
4とリードスクリュー25の溝との接触部分に偏りを生
じさせる原因となり、結果としてキャリッジが移動する
際の摩擦負荷を増大させるものとなっている。
【0013】
【発明が解決しょうとする課題】本発明はキャリッジ本
体21が移動する際、ニードルピン24がリードスクリ
ュー25の溝から外れてしまうことのないように設けら
れた与圧ばね26と、リードスクリューの山との間に発
生する摩擦負荷を低減させるとともに、与圧ばねとリー
ドスクリューが接触する部分に生じる滑りを防止するこ
とによりニードルピンとリードスクリューの間に生じる
摩擦負荷を最小限に抑え、もってキャリッジの移動制御
を正確に行えることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明の直線移動装置は、キャリッジの一側に設け
たスライダをガイドシャフトへ摺動自在に嵌合し、キャ
リッジの他側に設けたニードルピンをモータにて回転駆
動させるリードスクリューの溝へ係合せしめ、かつ同じ
くキャリッジに基部を固定した弾性板よりなる与圧ばね
の先端にベアリングを設けて、このベアリングがリード
スクリューの山部へ与圧ばねの弾性により接触させられ
るようにした構造のものとしてある。
【0015】
【作用】本発明の直線移動装置は、上述のように与圧ば
ね先端部にベアリングを配した構造のものとなってい
る。従来の与圧ばねとリードスクリューの間に生じてい
た摩擦負荷は滑り摩擦であったが、本発明のように与圧
ばねとリードスクリューとの間にベアリングを設けるこ
とにより、摩擦負荷は従来の滑り摩擦から転がり摩擦へ
と転換される。滑り摩擦に比べ転がり摩擦はごく小なる
ものであるので、キャリッジが移動する際にリードスク
リューと与圧ばねとの間に発生する摩擦負荷の大幅な低
減が達成できる。
【0016】また、前記ベアリングの回転軸方向と前記
リードスクリューの軸線方向とがなす角度と、リードス
クリューのリード角とをほぼ等しく設定すると、ベアリ
ングの回転軸線方向への滑りを阻止するので、ベアリン
とリードスクリューの山が接触する部分に発生する滑
りを抑え、ニードルピンとリードスクリューの間に発生
する摩擦負荷を最小限にすることができる。
【0017】キャリッジが移動する際の摩擦負荷が軽減
させられることにより、キャリッジの移動距離が僅少な
ばあいであってもその際に発生するステッピングモータ
の小なる回転トルクでキャリッジを正確に移動させるこ
とが可能となる。したがって本発明の直線移動装置は、
キャリッジ位置の誤差による磁気ヘッド位置の不正確さ
を原因として発生するデータの書き込みエラーや読み込
みエラーを防止することができ、記録データの信頼性を
向上させる。
【0018】
【実施例】図1、2は本発明の実施例を示すものであ
る。同図において符号1はキャリッジ本体を示し、スリ
ーブよりなるスライダ2がガイドシャフト3に摺動可能
に嵌合しており、ガイドシャフト3は軸止め10で両端
が支持されている。
【0019】キャリッジ本体1におけるスライダ2の反
対側にはウエブ1bが突設され、該ウエブ1b下面にニ
ードルピン4が固定されていて、該ニードルピン4の先
端部を、ステッピングモータMにて回転駆動されるリー
ドスクリュー5の溝へこれに沿って係合させあり、リー
ドスクリューが回転することにより前記ニードルピンが
リードスクリューの溝に案内されてリードスクリューの
軸線と平行移動させられ、これにともなってキャリッジ
本体1がリードスクリューの軸線方向へ直線移動させら
れるようになっている。
【0020】キャリッジ本体におけるスライダの反対側
には弾性板よりなる与圧ばね6の基部を固定してある
が、この与圧ばねの先端部(遊端部)には二又ヨーク部
6a、6bを形成して、各ヨーク部の先端にパイプ状や
半円状に折曲した軸支部9a、9bを形成してある。
【0021】しかして両ヨーク部6a、6b間には、内
外輪7a、7b間にころやボール7cが配設されたベア
リング7を、その内輪7aへ通した軸8の両端をヨーク
の前記軸支部9a、9bで支承せしめて設けてあり、こ
のベアリングの外輪が前記ニードルピンと反対側で与圧
ばねの弾性によりリードスクリューの山部へ接触され
て、ニードルピンとベアリングでリードスクリューを挟
むようにしてある。
【0022】また、前記ベアリング7は、その回転中心
軸線がリードスクリューの軸線に対してリードスクリュ
ーのリード角αだけ傾いた状態、すなわちベアリングの
軸8がリードスクリューのリード方向と直交するようリ
ードスクリューの山部へ接触せしめてある。
【0023】
【発明の効果】上述した構造の本装置では、リードスク
リューの山部と与圧ばねとの間にベアリングを介在せし
めてあるので、リードスクリューの回転とともにベアリ
ングの外輪が回転させられ、リードスクリューとベアリ
ングとの接触部に生じる摩擦は転がり摩擦であり、滑り
摩擦は生じても無視できる程度であって、両者間の摩擦
は大幅に軽減させられる。
【0024】また、ベアリングの回転軸方向とリードス
クリューの軸線方向とがなす角をリードスクリューのリ
ード角と同じに設定することにより、ベアリングとリー
ドスクリューの接触部の摩擦負荷を一層軽減できる。
【0025】したがって、キャリッジが移動する際に発
生していた摩擦負荷が大幅に減少し、オフトラック量が
小で磁気ヘッドの位置を正確に制御することができるの
で、本装置によれば記録データの書き込みエラーや読み
込みエラーが防止され、信頼性の向上させられた各種の
記録装置を提供できる。また、本発明の直線移動装置を
プリンタの印字ヘッド移動用として応用したばあいには
印字位置の誤差をなくし、精細で高い印字密度のプリン
トをすることができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 1 キャリッジ本体 1b ウエブ 2 スライダ 3 ガイドシャフト 4 ニードルピン 5 リードスクリュー 6 与圧ばね 6a、b シャフト保持部 7 ベアリング 7a 内輪 7b 外輪 7c ボール 8 軸 9a、b 軸支部10 軸止め α リード角M ステッピングモータ
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャリッジの一側に設けたスライダをガイ
    ドシャフトへ摺動自在に嵌合し、キャリッジの他側に設
    けたニードルピンをモータにて回転駆動させるリードス
    クリューの溝へ係合せしめ、かつ同じくキャリッジに基
    部を固定した弾性板よりなる与圧ばねの先端にベアリン
    グを設けて、このベアリングがリードスクリューの山部
    へ与圧ばねの弾性により接触させられるようにした直線
    移動装置。
  2. 【請求項2】キャリッジの一側に設けたスライダをガイ
    ドシャフトへ摺動自在に嵌合し、キャリッジの他側に設
    けたニードルピンをモータにて回転駆動させるリードス
    クリューの溝へ係合せしめ、かつ同じくキャリッジに基
    部を固定した弾性板よりなる与圧ばねの先端にベアリン
    グを設けて、このベアリングを、その回転軸線がリード
    スクリューの軸線に対して同スクリューのリード角だけ
    傾くようリードスクリューの山部へ与圧ばねの弾性にて
    接触させられるようにした直線移動装置。
JP33143091A 1991-11-20 1991-11-20 直線移動装置 Pending JPH05144198A (ja)

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