JPH0514327A - サンプリング回路 - Google Patents

サンプリング回路

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JPH0514327A
JPH0514327A JP3164662A JP16466291A JPH0514327A JP H0514327 A JPH0514327 A JP H0514327A JP 3164662 A JP3164662 A JP 3164662A JP 16466291 A JP16466291 A JP 16466291A JP H0514327 A JPH0514327 A JP H0514327A
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transmission
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Mitsuo Suzuki
光男 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 伝送データに含まれるジッタ成分に起因した
サンプリングクロックのずれを防止し、常に安定したサ
ンプリングデータを得る。 【構成】 主装置から伝送路を通じて入力される伝送ク
ロックを用いて従装置が伝送データを出力する一方で、
前記主装置は前記伝送路を通じて入力した伝送データを
前記伝送クロックのN倍の周波数でサンプリングし、該
N倍の周波数で動作するカウンタ(14)の出力で前記
入力した伝送データの安定点を抽出した後、更に、該抽
出データを前記伝送クロックでサンプリングした結果を
前記伝送データのサンプリングデータとして出力するサ
ンプリング回路において、前記N倍の周波数でサンプリ
ングした連続する2つのデータが異なる条件の時に発生
するリセットパルスにより初期化される前記カウンタ
(14)に、前記リセットパルスの遅延に対する不感帯
を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタルデータ伝送
システムでの伝送データをサンプリングするサンプリン
グ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタルデータを伝送するシステムの
1つとして、伝送路を介して接続した主装置と従装置と
から構成されるものがある。 また、この種のシステム
では、主装置が伝送路を通じて従装置に伝送クロックを
出力すると、従装置はその入力された伝送クロックを用
いて伝送データを出力し、更に主装置は上記伝送データ
を伝送路を通じて入力しつつそのサンプリングを行うよ
うに構成されるものがある。
【0003】この種のシステムにおける伝送データのサ
ンプリングは、通常、伝送クロックのN倍の周波数でな
され、N倍の周波数で動作するカウンタの出力でその入
力伝送データの安定点を抽出し、更にその抽出データを
伝送クロックでサンプリングすることにより実現され
る。 図3は、この種の従来システムに用いられるサン
プリング回路の回路図を示したものであり、D型F/F
(フリップフロップ)10〜17、EX- OR回路2
0, 22, 24、NOR回路21, 23から構成されて
いる。
【0004】図3に示したサンプリング回路は、特に、
4倍の周波数のサンプリングを4倍の周波数クロックで
実施し、伝送クロックはその4倍の周波数を1/4分周
して生成するものである。 上述した回路要素のうち、
D型F/F10〜13は入力伝送データS1 を各周波数
すなわち4倍周波数クロックS2、サンプリングクロッ
クS38、伝送クロックS3 でサンプリングする回路を構
成している。 また、D型F/F14、15は入力伝送
データS1 に位相を一致させたサンプリングクロックS
38を生成する回路を構成している。 更に、D型F/F
16、17は入力伝送データS1 の4倍の周波数クロッ
クS2 を1/4分周することにより伝送クロックS3 を
生成する回路を構成している。
【0005】このサンプリング回路の動作は、図4に示
すタイムチャートに従って実施される。 一般に、伝送
路を通じて通信する際、伝送されるデータはジッタ成分
を持っている。 従来のサンプリング回路では、そのジ
ッタ成分がポイントa、ポイントbの様な差異になって
伝送データS1 に現れた場合(図4参照)、4倍周波数
クロックS2 によって上記伝送データS1 はポイントa
では変化後のLがサンプリングされ、ポイントbでは変
化点が変動して変化前のLがサンプリングされる。 こ
の時、4倍周波数サンプリング用のD型F/F10、1
1の出力はそれぞれS4 、S5 となり、これら両者の排
他的論理和であるリセットパルスS6 はその分だけ伝送
クロックS3 と周波数がずれたものとなる。
【0006】このリセットパルスS6 は4倍周波数クロ
ックS2 で動作するカウンタすなわちD型F/F14の
カウンタ動作をリセットするために用いられるが、上述
のずれを伴ったことによってそのリセットタイミングが
4倍周波数クロックS2 の1クロック分だけ遅れること
になる。 その影響はD型F/F14の出力S37、更に
はD型F/F15の出力であるサンプリングクロックS
38に対してもタイミングのずれとなって現れる。 従
来、このサンプリングクロックS38のずれに伴ってD型
F/F12の出力がS39の様になり、伝送クロックS3
によるその出力S39のサンプリング結果であるD型F/
F13の出力すなわちサンプリングデータS40は入力伝
送データS1 とは異なってしまうことになった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この様に上記従来のサ
ンプリング回路は、伝送データに含まれるジッタ成分に
よりサンプリングクロックがずれてしまい、安定したサ
ンプリングデータを得ることができないという問題点が
あった。
【0008】本発明は上記問題点を除去し、伝送データ
に含まれるジッタ成分に起因したサンプリングクロック
のずれを防止し、常に安定したサンプリングデータを得
ることのできるサンプリング回路を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、主装置と従装
置が通信する際、主装置から伝送路を通じて入力される
伝送クロックを用いて従装置が伝送データを出力する一
方で、前記主装置は前記伝送路を通じて前記伝送データ
を入力し、該伝送データを前記伝送クロックのN倍の周
波数でサンプリングし、該N倍の周波数で動作するカウ
ンタの出力で前記入力した伝送データの安定点を抽出し
た後、更に、該抽出データを前記伝送クロックでサンプ
リングした結果を前記伝送データのサンプリングデータ
として出力するサンプリング回路において、前記N倍の
周波数でサンプリングした連続する2つのデータが異な
る条件の時に発生するリセットパルスにより初期化され
る前記カウンタに、前記リセットパルスの遅延に対する
不感帯を設けたことを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明のサンプリング回路は、N倍の周波数で
サンプリングした連続する2つのデータが異なる時にN
倍の周波数で動作するカウンタを初期化する際、そのカ
ウンタの初期化が常に通常のタイミングでなされるよう
に、該カウンタにリセットパルス(上記2つのデータが
異なる条件の時に入力する)の遅延に対する不感帯を設
定したものである。
【0011】この不感帯を設けることによって、伝送デ
ータがジッタ成分を含む場合においてもサンプリングク
ロックを常に伝送クロックと一致させることができ、も
って安定したサンプリングデータの取得が可能となる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
詳細に説明する。 図1は本発明に係るサンプリング回
路の一実施例を示す回路図である。 この本発明回路に
おいて、図3に示した回路の各部と同一の働きをなすも
のには同一の符号を付している。
【0013】図1から明かであるように、本発明回路は
従来回路(図3参照)からNOR回路20を削除した構
成を有している。 従来回路において、NOR回路20
はS4 とS5 の排他的論理和出力(4倍の周波数でサン
プリングした連続する2つのデータが異なる時に出力さ
れる)すなわちリセットパルスS6 に基づきD型F/F
14をリセットするための働きをなしていた。従って、
従来回路は、伝送データS1 に含まれるジッタ成分によ
ってリセットパルスS6 がずれた場合にD型F/F14
のリセットが遅れ、その影響でサンプリングクロックS
38がずれを生じるために、安定したサンプリングデータ
S40を得ることができなかった。
【0014】本発明回路ではD型F/F14に対する従
来回路でのようなリセット経路を絶つことで、S8 が
“L”、S7 が“H”の時にリセットしないという不感
帯を設けたものである。
【0015】この本発明回路の構成に着目し、以下に、
その動作を図2のタイムチャートを参照して説明する。
【0016】ここで、本発明回路に入力する伝送データ
S1 がジッタ成分を含んでいるものとする。 このジッ
タ成分がポイントa、ポイントbの様な差異になって伝
送データS1 に現れた場合(図2参照)、4倍周波数ク
ロックS2 によって上記伝送データS1 はポイントaで
は変化後のLがサンプリングされ、ポイントbでは変化
点が変動して変化前のLがサンプリングされる。
【0017】この時、4倍周波数サンプリング用のD型
F/F10、11の出力はそれぞれS4 、S5 のように
なり、リセットパルスS6 はその分だけ伝送クロックと
周波数がずれてしまう。
【0018】従来回路では、そのリセットパルスS6 を
4倍周波数クロックS2 で動作するカウンタすなわちD
型F/F14のカウンタ動作をリセットするために用い
ていたため、上述のずれに伴ってリセットが遅れること
でサンプリングクロックがずれることになった。 しか
しながら、本発明回路では上述の如くのずれを伴ったリ
セットパルスS6 はNOR回路23に直接入力する。
従って、D型F/F14はリセットパルスS6 のずれに
よる影響を受けること無く、4倍周波数クロックS2 の
みに依存した正確な繰り返し周期の出力S7 を発生す
る。
【0019】この出力S7 は、また、EX- OR回路2
2、NOR回路23を経てD型F/F15にずれのない
サンプリングクロックS8 の発生をもたらす。
【0020】このように本発明回路ではジッタ成分によ
りずれたリセットパルスS6 が上述した不感帯により吸
収され、サンプリングクロックS8 は上記リセットパル
スS6 のずれの影響を受けることなく正確なタイミング
でD型F/F12に入力する。 従って、D型F/F1
2からは伝送クロックS3 と同じ周波数の出力S9 が出
力され、これによって、その出力S9 を伝送クロックS
3 でサンプリングするD型F/F13からは常に安定な
サンプリングデータS10を得ることができる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明のサンプリン
グ回路によれば、4倍周波数でサンプリングした連続す
る2つのデータが異なる時に4倍周波数で動作するカウ
ンタを初期化する際、リセットパルスの遅延に対する不
感帯を設けたため、伝送データに含まれるジッタ成分の
影響を受けないサンプリングクロックを生成でき、常に
安定したサンプリングデータを得ることができるという
優れた利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るサンプリング回路の一実施例を示
す回路図。
【図2】本発明のサンプリング回路における各動作信号
のタイムチャート。
【図3】この種の従来のサンプリング回路の構成を示す
回路図。
【図4】従来のサンプリング回路の各動作信号のタイム
チャート。
【符号の説明】
10〜17 D型F/F(フリップフロップ) 20, 22, 24 EX- OR回路 23 NOR回路 S1 入力伝送データ S2 伝送クロックの4倍周波数クロック S3 伝送クロック S4 10のQ出力 S5 11のQ出力 S6 S4 とS5 の排他的論理和出力(リセットパル
ス) S7 14のQ出力 S8 15のQ出力(サンプリングクロック) S9 12のQ出力 S10 13のQ出力(サンプリングデータ)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 主装置と従装置が通信する際、主装置か
    ら伝送路を通じて入力される伝送クロックを用いて従装
    置が伝送データを出力する一方で、前記主装置は前記伝
    送路を通じて前記伝送データを入力し、該伝送データを
    前記伝送クロックのN倍の周波数でサンプリングし、該
    N倍の周波数で動作するカウンタの出力で前記入力した
    伝送データの安定点を抽出した後、更に、該抽出データ
    を前記伝送クロックでサンプリングした結果を前記伝送
    データのサンプリングデータとして出力するサンプリン
    グ回路において、 前記N倍の周波数でサンプリングした連続する2つのデ
    ータが異なる条件の時に発生するリセットパルスにより
    初期化される前記カウンタに、前記リセットパルスの遅
    延に対する不感帯を設けたことを特徴とするサンプリン
    グ回路。
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