JPH05143109A - 速度指令の補正による学習制御方式 - Google Patents

速度指令の補正による学習制御方式

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JPH05143109A
JPH05143109A JP33131091A JP33131091A JPH05143109A JP H05143109 A JPH05143109 A JP H05143109A JP 33131091 A JP33131091 A JP 33131091A JP 33131091 A JP33131091 A JP 33131091A JP H05143109 A JPH05143109 A JP H05143109A
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JP
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speed command
command
correction
motor
controller
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JP33131091A
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Kenji Fujimoto
健司 藤本
Yuji Nakamura
裕司 中村
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Yaskawa Electric Corp
Original Assignee
Yaskawa Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 学習制御系において現在の速度指令を利用せ
ずに、補正速度指令を与えてやることによりモータの位
置を追従させる学習制御則を実現する。 【構成】 学習コントローラ1は、検出したモータ4の
位置Xと目標位置指令rとの差を速度指令として入力
し、この入力信号Zから未来の速度指令を予測し、その
値が最小となるように現在の速度指令に対する補正速度
指令uを出力する。速度コントローラ3は前記補正速度
指令を入力し、モータ4を駆動する。学習コントローラ
1では現在の速度指令を使用しないため、各試行間にあ
らかじめ次の1試行分の補正速度指令を算出し、メモリ
に記憶させることが可能であり、実際の試行時には、補
正計算を必要としないため、演算時間を考慮しなくてよ
く、サンプリング周期を短縮できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、繰り返し動作をする工
作機械、ロボット等の制御方式に関する。
【0002】
【従来の技術】繰り返し目標値に対する学習制御系の設
計法としては、本出願人が特開平1ー237701号公報におい
て、提案した方式がある。この方式は、同じ目標値に対
する動作を繰り返し、過去の偏差をもとに未来の偏差を
予測し、その値が最小となるように制御入力を補正する
もので、その結果最終的には目標値と出力が一致するた
め、高精度な追従動作が実現される。また位置指令を利
用せずに、モータの位置検出器により検出したモータの
位置と目標位置指令との差を速度指令とし、その現在の
速度指令と、過去の速度指令から、その値が最小となる
ように現在の速度指令の補正を行なって、高精度な追従
動作を実現する方式を特願平2ー196940号において提案し
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが特開平1ー2377
01号公報の方式をモータの位置追従制御に適用した場
合、位置指令を補正することになるため、補正演算は位
置ループを制御するコントローラあるいはその前段で行
わなければならず、学習コントロ−ラは目標位置指令を
取得する必要があった。また位置指令を利用せずに速度
指令を利用した特願平2ー196940号の場合、現在の速度指
令を利用するため補正演算にかかる時間によっては制御
が実現不可能な場合が生ずる。そこで本発明は、現在の
速度指令を利用せずに、補正速度指令を与えてやること
によりモータの位置を追従させる学習制御方式を実現す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、本発明では、同じパターンを繰り返す目標位置指令
にモータの位置を追従させるよう、モータへ入力を与え
る制御系において、検出したモータの位置と目標位置指
令との差を速度指令として入力し、この入力信号から未
来の速度指令を予測し、その値が最小となるように現在
の速度指令に対する補正速度指令を出力する学習コント
ローラと、前記補正速度指令を入力し、前記モータを駆
動する速度コントローラを備えた速度指令の補正による
学習制御方式において、学習コントローラでは初回の試
行においては、初回の補正速度指令u(i) を、 u(i) = z(i) (i=i o ,...,in ) とし、それ以降の試行においては、u(i) を、数1に示
す式で求めるようにすることを特徴とするものである。
【0005】
【作用】上記手段により、位置指令自体は用いず、目標
位置とモータの位置との差によって与えられる速度指令
を現在の速度指令を利用せずに補正することにより、最
終的には速度指令、すなはち、位置偏差はゼロとなる。
さらに、現在の速度指令を使用しないため、各試行間に
あらかじめ次の1試行分の補正速度指令を算出し、メモ
リに記憶させることが可能であり、実際の試行時には、
補正計算を必要としないため、演算時間を考慮しなくて
よく、サンプリング周期を短縮することが可能となる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例を図1、図2に
示して説明する。図1は、本発明の学習コントローラを
モータの位置制御に適用した場合の構成図である。図中
6は減算器で、位置指令rと位置xとの偏差eを出力す
る。2は乗算器であり、減算器6で得られた偏差eにK
p を乗じた値を速度指令zとして出力する。1は学習コ
ントローラで、速度指令zを受け取り、補正速度指令u
を出力する。3は速度コントローラでモータ4の速度制
御を行う。5はモータ4の速度vと位置xとを関係づけ
る積分器である。ここで、学習コントローラ1を取り除
いて速度指令zをそのまま速度コントローラ3へ入力す
ると、通常の位置制御の構成となり、これらは従来のシ
ステムをそのまま利用できる。学習コントローラ1の内
部構成図を図2に示す。図中13は演算器であり、
【0007】
【数2】
【0008】なる演算によって、今回の試行時における
補正速度指令u(i)(i=i o ,...,in ) を算出する。図
2においてio (io ' ), in (in ' )は今回(前
回)の試行時の制御開始時刻及び制御終了時刻であり、
さらにim =in +M(im ',in ' +M)であるとす
る。また、10は、定数q1 ,q2 ,・・・ ,qM
1 ,f2 ,・・・ ,fN-1 を記憶するメモリ、11は、
今回試行時の補正値の積分値(S(j),j=i-1,i-2,・・,i-N
+1)を記憶するメモリで、演算器13での演算の際必要
となるが必ずしも1試行分すべての値を記憶する必要は
ない。12は、前回の試行時の速度指令値z (j)(j
=i0 ' ,i0 ' +1,・・・,im ' )を記憶するメ
モリであり今回の試行の際には速度指令値z (j) (j
=io ,io +1,・・・,im )が記憶される。14
は、1試行分の補正速度指令値u (j) (j=io ,i
o +1,・・・,im )を記憶するメモリで、前回の試
行時には前回の試行時の補正速度指令値u (j) (j=
o ' ,io ' +1,・・・,in ')が記憶されてお
り、前回の試行が終了したのち演算器13によって算出
される今回の補正速度指令値u (j) (j=io ,io
+1,・・・,in )が記憶され今回の試行の際出力さ
れる。さらに、15はホールド回路、16は第一図にお
いて学習コントロ−ラのところでル−プを切り、補正速
度指令uを入力、速度指令zを出力とする制御対象であ
る。17、18はサンプリング周期Tで閉じるサンプラ
である。(1)式の導出を行う。いま初回の試行におけ
る補正速度指令u(i) を u(i) = z(i) (i=i o ,...,in ) (4-a) 次からの試行における補正速度指令u(i) を u(i) = u(i') +σ(i) (i=io ,...,in ) (i ’=io ',...,i n ')(4-b) とする。また過去から現在の試行時までの補正速度指令
u(i) の積分値U(i) を
【0009】
【数3】
【0010】と与えるものとする。図1の閉ループを学
習コントローラと速度コントローラの間で切って入力を
u(i) 、出力をz(i) とする制御対象Gp を考える(図
3)。制御対象Gp は、1入力1出力の系で負の積分特
性をもっているため、そのインパルス応答はサンプル値
j (j=0,1,2,...) が、Ho = 0 、Hn ≒HN (n>N) と
なり、今回の試行の速度指令zは
【0011】
【数4】
【0012】と推定される。また前回の試行では
【0013】
【数5】
【0014】である。(6)式より(7)式を引くこと
により
【0015】
【数6】
【0016】を得る。ただしδ、およびSはzおよびU
の前回試行時の値からの変化分であり、次式で定義され
る。 δ(i) = z(i) - z(i') (i=i o ,...,in ) (i ’=io ',...,i n ')(9) S(i) = U(i) - U(i') (i=i o ,...,in ) (i ’=io ',...,i n ')(10) また(4−b)、(5)、(10)式より σ(i) = S(i) - S(i-1) (i=i o ,...,in ) (11) である。今回の試行の時刻iにおいて、未来の補正値σ
(i+m)(m=1,2,..,M) をゼロと仮定すると、未来の出力の
変化分δ(i+m)(m=1,2,..,M) は次式で予測される。
【0017】
【数7】
【0018】ここで、未来時刻i+m での速度指令z
(i+m)は,(8)式より
【0019】
【数8】
【0020】で予測される。今速度指令zは位置偏差に
Kpを乗じたものであるから、未来時刻i+ Mまでの位
置偏差を小さくする指標として次の評価関数J
【0021】
【数9】
【0022】を考え、この評価関数Jが最小となるよう
にS(i) (i=i o ,...,in ) を決定する。ここでw
m は、未来時刻i+mにおける速度指令値の予測値z(i
+m) に掛ける重み係数であり、その1例を図4に示す。
いま式∂J/∂S(i) = 0は、未知数S(i) に関する1
次の代数方程式となるため、Jを最小にするS(i) は簡
単に求められ、結局、時刻i(i=i o ,...,in ) におけ
るS(i) は、次式で与えられる。
【0023】
【数10】
【0024】ただし、
【0025】
【数11】
【0026】ただし、定数qm 、fn は、インパルス応
答データ{H n }を測定し、重み係数{w m }を適当に
与えることにより,学習を行う前にあらかじめ算出でき
る.ここで、インパルス応答H j (j=0,1,・・,N)は制御対
象Gp の単位ステップ応答のサンプル値の差分値、ある
いは、ランプ応答の2階差分値を用いれば良い。図5に
シミュレーションの結果を示す。(a)は学習なしの場
合、(b)は本発明を適用した場合である。指令形状は
周波数2.5(Hz) の正弦波で、第一図における補正速度指
令から速度vまでの伝達関数を1/(s2 +2ζωs+
ω2 )で近似し、減衰定数ζを1 、ル- プゲインKpを
50(rad/sec) 、角振動数ωを300(rad/sec)とした。また
実際のサーボシステムに本制御則を適用したとき、数回
の試行の後偏差が定常値として残る場合には、そこで学
習操作を打ち切り、次のように u(i) = u(i) + K ・ off として補正指令を再び補正する試行を数回行って定常偏
差を取り去れば良い。ただしK は任意の定数,off は定
常偏差を表す。
【0027】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、同
じパターンを繰り返す位置指令に対して、位置指令とモ
ータの位置との差を速度指令とし、その速度指令を学習
コントローラへ入力し、この学習コントローラ内では、
未来の速度指令予測し、その値が最小となるように現在
の速度指令を利用せず現在の速度指令の補正を行い、そ
の補正速度指令を該速度コントローラへ入力するため、
位置偏差の計算は従来のコントローラをそのまま流用で
き、学習コントローラは位置指令を必要とせず、また演
算時間を考慮することなく最終的には、位置指令に対し
て、追従精度が格段に良い制御系が実現されるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の学習コントローラをモータの位置制御
に適用した場合の構成図
【図2】学習コントローラの内部構成図
【図3】本発明の動作説明図
【図4】本発明の動作説明図
【図5】本発明の動作説明図
【符号の説明】
1 学習コントローラ 2 乗算器 3 速度コントローラ 4 モータ 5 積分器 6 減算器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同じパターンを繰り返す目標位置指令に
    モータの位置を追従させるよう、モータへ入力を与える
    制御系において、検出したモータの位置と目標位置指令
    との差を速度指令として入力し、この入力信号から未来
    の速度指令を予測し、その値が最小となるように現在の
    速度指令に対する補正速度指令を出力する学習コントロ
    ーラと、前記補正速度指令を入力し、前記モータを駆動
    する速度コントローラを備えた速度指令の補正による学
    習制御方式において、学習コントローラでは初回の試行
    においては、初回の補正速度指令u(i) を、 u(i) = z(i) (i=i o ,...,in ) とし、それ以降の試行においては、u(i) を、 【数1】 とすることを特徴とする速度指令の補正による学習制御
    方式。
  2. 【請求項2】 数回の学習後、定常偏差off が生じる場
    合、 u(i) = u(i) + K ・ off (ただし,K は任意の
    定数)とする補正を行い、所定回数この補正を繰り返す
    ことを特徴とする請求項1記載の速度指令の補正による
    学習制御方式。
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