JP3196907B2 - 出力検出にむだ時間を持つ系の学習制御装置 - Google Patents
出力検出にむだ時間を持つ系の学習制御装置Info
- Publication number
- JP3196907B2 JP3196907B2 JP28943192A JP28943192A JP3196907B2 JP 3196907 B2 JP3196907 B2 JP 3196907B2 JP 28943192 A JP28943192 A JP 28943192A JP 28943192 A JP28943192 A JP 28943192A JP 3196907 B2 JP3196907 B2 JP 3196907B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- target
- output
- command
- correction
- deviation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、繰り返し動作をする工
作機械、ロボット等を制御対象とする学習制御装置に関
する。
作機械、ロボット等を制御対象とする学習制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】繰り返し目標値に対する学習制御系の設
計法としては、本出願人が特開平1-237701号公報におい
て、提案した方式がある。この方式の第1の発明では、
同じ目標値に対する動作を繰り返し、現在および前回試
行時の偏差と、現在および過去の補正量の増分値と、制
御対象のステップ応答とをもとに未来の偏差を予測し、
その予測値の重み付き2乗和を評価関数として、その評
価関数が最小となるように制御入力を補正するため、最
終的には目標値と出力が一致し、高精度な追従動作が実
現される。
計法としては、本出願人が特開平1-237701号公報におい
て、提案した方式がある。この方式の第1の発明では、
同じ目標値に対する動作を繰り返し、現在および前回試
行時の偏差と、現在および過去の補正量の増分値と、制
御対象のステップ応答とをもとに未来の偏差を予測し、
その予測値の重み付き2乗和を評価関数として、その評
価関数が最小となるように制御入力を補正するため、最
終的には目標値と出力が一致し、高精度な追従動作が実
現される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この方式で
は、現在時刻の偏差を得るために現在時刻の制御対象の
出力が必要であり、数サンプリング過去の出力しか得ら
れない場合には、適用できないという問題点があった。
そこで本発明は、数サンプリング過去の出力しか得られ
ない場合においても、適用できる学習制御装置を提供す
ることを目的とする。
は、現在時刻の偏差を得るために現在時刻の制御対象の
出力が必要であり、数サンプリング過去の出力しか得ら
れない場合には、適用できないという問題点があった。
そこで本発明は、数サンプリング過去の出力しか得られ
ない場合においても、適用できる学習制御装置を提供す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、本発明では、同じパターンを繰り返す目標指令に制
御対象の出力を追従させるよう、現在時刻iの目標指令
r(i) と、dサンプリング前の時刻の制御対象の出力y
(i-d) を入力し、補正指令u(i) を制御対象へ出力する
ような出力検出にむだ時間を持つ系の学習制御装置にお
いて、k回目試行時の時刻iにおいて、dサンプリング
過去の時刻までの目標指令r(i),r(i-1),…,r(i-d)
を記憶する手段と、目標指令r(i-d) と制御対象の出力
yk(i-d)との差により、追従偏差ek(i-d)を求める手段
と、学習用定数、偏差、補正量、補正指令を記憶する手
段と、偏差ek(i-d) と、前回試行時の偏差と、現在時
刻に至るまでの補正量と、制御対象の動特性に関する情
報とにより、Mステップ未来までの偏差予測値に関する
評価関数
め、本発明では、同じパターンを繰り返す目標指令に制
御対象の出力を追従させるよう、現在時刻iの目標指令
r(i) と、dサンプリング前の時刻の制御対象の出力y
(i-d) を入力し、補正指令u(i) を制御対象へ出力する
ような出力検出にむだ時間を持つ系の学習制御装置にお
いて、k回目試行時の時刻iにおいて、dサンプリング
過去の時刻までの目標指令r(i),r(i-1),…,r(i-d)
を記憶する手段と、目標指令r(i-d) と制御対象の出力
yk(i-d)との差により、追従偏差ek(i-d)を求める手段
と、学習用定数、偏差、補正量、補正指令を記憶する手
段と、偏差ek(i-d) と、前回試行時の偏差と、現在時
刻に至るまでの補正量と、制御対象の動特性に関する情
報とにより、Mステップ未来までの偏差予測値に関する
評価関数
【0005】
【数3】
【0006】(ただし、w m は重み係数)が最小となるよ
うに、現在時刻の補正量σk(i) を
うに、現在時刻の補正量σk(i) を
【数8】 によって決定する手段と、 uk(i) = uk-1(i)+ σk(i)という式により、 補正指令uk(i) を求め制御対象へ出
力する手段とを備えることを特徴とする。
力する手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
【作用】上記手段により、数サンプリング過去の出力し
か得られない場合においても、高精度な追従動作を実現
する学習制御系が構成される。
か得られない場合においても、高精度な追従動作を実現
する学習制御系が構成される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例を図1に示して
説明する。図中1は本発明の学習制御装置であり、k回
目試行時の現在時刻iにおいて、目標指令r(i) と、d
サンプリング前の時刻の制御対象の出力yK (i-d) を入
力し、補正指令uK (i) を制御対象へ出力する。2は、
dサンプリング過去の時刻までの目標指令r(i),r(i-
1),…, r(i-d) を記憶するメモリ、8は、メモリ2に
記憶された目標指令r(i-d) から、入力された出力yK
(i-d) を減ずることによって、偏差eK (i-d)を求める
減算器である。3は、定数Q, q1,q2,…, qM Δg1,
Δg2,…, ΔgN+d を記憶するメモリ、4は、前回試行
時の時刻i-d までの過去の偏差を記憶するメモリであ
り、減算器8の出力ek (i-d) が新たに記憶される。5
は、N+d サンプリング過去までの補正量を記憶するメモ
リ、6は前回試行時の時刻iまでの過去の補正指令を記
憶するメモリである。7は演算器であり、
説明する。図中1は本発明の学習制御装置であり、k回
目試行時の現在時刻iにおいて、目標指令r(i) と、d
サンプリング前の時刻の制御対象の出力yK (i-d) を入
力し、補正指令uK (i) を制御対象へ出力する。2は、
dサンプリング過去の時刻までの目標指令r(i),r(i-
1),…, r(i-d) を記憶するメモリ、8は、メモリ2に
記憶された目標指令r(i-d) から、入力された出力yK
(i-d) を減ずることによって、偏差eK (i-d)を求める
減算器である。3は、定数Q, q1,q2,…, qM Δg1,
Δg2,…, ΔgN+d を記憶するメモリ、4は、前回試行
時の時刻i-d までの過去の偏差を記憶するメモリであ
り、減算器8の出力ek (i-d) が新たに記憶される。5
は、N+d サンプリング過去までの補正量を記憶するメモ
リ、6は前回試行時の時刻iまでの過去の補正指令を記
憶するメモリである。7は演算器であり、
【0009】
【数4】
【0010】なる演算によって、時刻iにおける補正量
σk (i) を算出する。算出されたσk(i) は、加算器9
に入力されるとともにメモリ5に記憶される。加算器9
は、演算器7の出力σk (i) とメモリ6に記憶されたu
k-1(i)とを加算して補正指令uk (i) を算出する。得ら
れた補正指令uk (i) は、学習制御装置1の出力とし
て、制御対象に出力されるとともに、メモリ6に記憶さ
れる。ここで(1) 式の導出を行う。k回目試行時の時刻
iにおいて、補正指令uk (i) は、加算器9により次式
で決定される。 uk (i) = uk-1(i) + σk (i) (2) そこで、Mステップ未来までの偏差予測値に関する評価
関数
σk (i) を算出する。算出されたσk(i) は、加算器9
に入力されるとともにメモリ5に記憶される。加算器9
は、演算器7の出力σk (i) とメモリ6に記憶されたu
k-1(i)とを加算して補正指令uk (i) を算出する。得ら
れた補正指令uk (i) は、学習制御装置1の出力とし
て、制御対象に出力されるとともに、メモリ6に記憶さ
れる。ここで(1) 式の導出を行う。k回目試行時の時刻
iにおいて、補正指令uk (i) は、加算器9により次式
で決定される。 uk (i) = uk-1(i) + σk (i) (2) そこで、Mステップ未来までの偏差予測値に関する評価
関数
【0011】
【数5】
【0012】が最小となるように、現在時刻の補正量σ
k (i) を決定することを考える。いまk回目試行時の時
刻iにおいて、未来時刻の補正量σk (i+m)(m=1,2,…,
M) はすべてσk (i) に等しいとすると、mステップ未
来の偏差ek * (i+m) は、次式で予測される。
k (i) を決定することを考える。いまk回目試行時の時
刻iにおいて、未来時刻の補正量σk (i+m)(m=1,2,…,
M) はすべてσk (i) に等しいとすると、mステップ未
来の偏差ek * (i+m) は、次式で予測される。
【0013】
【数6】
【0014】ここで、h j (j=1,2, …,N) は、制御対象
の単位ステップ応答サンプル値 H jの差分値であり、N
は応答が充分に整定するように、すなわちh n =0 (n>N)
となるように選ばれる。さらに、h n =0 (n ≦0)であ
る。したがって、∂J/ ∂σk (i) = 0 より、評価関
数式(3) を最小とするσk(i) は、前記(1) 式で与えら
れる。ただし各定数、qm Q, Δgn は、次式で与えら
れる。
の単位ステップ応答サンプル値 H jの差分値であり、N
は応答が充分に整定するように、すなわちh n =0 (n>N)
となるように選ばれる。さらに、h n =0 (n ≦0)であ
る。したがって、∂J/ ∂σk (i) = 0 より、評価関
数式(3) を最小とするσk(i) は、前記(1) 式で与えら
れる。ただし各定数、qm Q, Δgn は、次式で与えら
れる。
【0015】
【数7】
【0016】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、数
サンプリング過去の出力しか得られない場合において
も、高精度な追従動作を実現する学習制御装置が得られ
るという効果がある。
サンプリング過去の出力しか得られない場合において
も、高精度な追従動作を実現する学習制御装置が得られ
るという効果がある。
【図1】本発明の具体的実施例を示す図
1 学習制御装置 2 目標指令を記憶するメモリ 3 定数を記憶するメモリ 4 偏差を記憶するメモリ 5 補正量を記憶するメモリ 6 補正指令を記憶するメモリ 7 演算器 8 減算器 9 加算器
Claims (1)
- 【請求項1】 同じパターンを繰り返す目標指令に制御
対象の出力を追従させるよう、現在時刻iの目標指令r
(i) と、dサンプリング前の時刻の制御対象の出力y(i
-d) を入力し、補正指令u(i) を制御対象へ出力するよ
うな出力検出にむだ時間を持つ系の学習制御装置におい
て、 k回目試行時の時刻iにおいて、dサンプリング過去の
時刻までの目標指令r(i),r(i-1),…,r(i-d) を記憶
する手段と、 目標指令r(i-d) と制御対象の出力yk(i-d) との差に
より、追従偏差ek(i-d)を求める手段と、学習用定数、偏差、補正量、補正指令を記憶する手段
と、 偏差ek(i-d) と、前回試行時の偏差と、現在時刻に至
るまでの補正量と、制御対象の動特性に関する情報とに
より、Mステップ未来までの偏差予測値に関する評価関
数 【数1】 (ただし、w m は重み係数)が最小となるように、現在時
刻の補正量σk(i) を【数2】 によって決定する手段と、 uk(i) = uk-1(i)+ σk(i) という式により、補正指令uk(i) を求め制御対象へ出
力する手段とを備えることを特徴とする出力検出にむだ
時間を持つ系の学習制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28943192A JP3196907B2 (ja) | 1992-10-01 | 1992-10-01 | 出力検出にむだ時間を持つ系の学習制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28943192A JP3196907B2 (ja) | 1992-10-01 | 1992-10-01 | 出力検出にむだ時間を持つ系の学習制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06119004A JPH06119004A (ja) | 1994-04-28 |
JP3196907B2 true JP3196907B2 (ja) | 2001-08-06 |
Family
ID=17743161
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28943192A Expired - Fee Related JP3196907B2 (ja) | 1992-10-01 | 1992-10-01 | 出力検出にむだ時間を持つ系の学習制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3196907B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4876057B2 (ja) * | 2007-11-20 | 2012-02-15 | 株式会社日立製作所 | プラントの制御装置、及び火力発電プラントの制御装置 |
-
1992
- 1992-10-01 JP JP28943192A patent/JP3196907B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06119004A (ja) | 1994-04-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3516232B2 (ja) | 最適かつ自動的に外乱を排除するフィードバック制御を実現するための方法及び装置 | |
JPWO2006011519A1 (ja) | サーボ制御装置 | |
EP0709754B1 (en) | Prediction controller | |
KR100352024B1 (ko) | 모터속도제어장치 | |
JP3196907B2 (ja) | 出力検出にむだ時間を持つ系の学習制御装置 | |
KR100267362B1 (ko) | 예견제어장치 | |
JP3362379B2 (ja) | 力制御装置における力の検出方法 | |
JP3152251B2 (ja) | 増分値演算による学習制御方法 | |
JP3109605B2 (ja) | 学習制御方法 | |
JP2921056B2 (ja) | 速度指令の補正による学習制御装置 | |
JP3256950B2 (ja) | 最適予見学習制御装置 | |
JP3191836B2 (ja) | 学習制御装置 | |
JP3039573B2 (ja) | 学習制御方式 | |
TWI283803B (en) | Servo control apparatus control method | |
JPH06314106A (ja) | 学習制御装置 | |
JP3039814B2 (ja) | 学習制御方式 | |
JP3036654B2 (ja) | 学習制御方式 | |
JPH04369002A (ja) | 近似ステップ応答による予見学習制御方式 | |
JP3870767B2 (ja) | 予測制御方法 | |
JP3872457B2 (ja) | 学習適応制御装置 | |
JPH09289788A (ja) | 同期制御装置 | |
JPH0798602A (ja) | 増分値による予見制御方式 | |
JP2876702B2 (ja) | 学習制御方法 | |
JPH05143109A (ja) | 速度指令の補正による学習制御方式 | |
JPH0954601A (ja) | パラメータ同定装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080608 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090608 Year of fee payment: 8 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |