JP3516232B2 - 最適かつ自動的に外乱を排除するフィードバック制御を実現するための方法及び装置 - Google Patents
最適かつ自動的に外乱を排除するフィードバック制御を実現するための方法及び装置Info
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用される制御器に関し、更に詳しくは、制御対象の入力
信号及び出力信号に基づいてその制御対象の状態と未知
の外乱を推定可能な制御器に関する。
は、主に1940年代頃に開発されたPID(Proporti
onal・Integral・Derivative:比例・積分・微分)調節
器及びその変種である。1960年代に入り、制御対象
の数学モデルに基づいた現代制御理論が大きな発展を遂
げた。しかし、実際の制御において、その制御対象の適
切な数学モデルを抽出することは困難なことであった。
従って、適切な数学モデルが無い実際の制御対象に対し
て、現代制御理論を応用することは困難であった。そこ
で、1980年代から、数多くの“新型制御”方法−
“先進制御方法”が出現するようになった。ところが、
これらの“先進制御方法”も結局は数学モデルの束縛か
ら脱皮できなかった。つまり、“モデルの作成”、“シ
ステムの認識”、及び“適応”等の複雑なプロセスが採
用されたため、制御のアルゴリズムが複雑になり、それ
らが実際の応用にあたって大きな制限となった。
たPID制御は、当時、実際の多くの制御現場におい
て、各制御の目標をうまく達成させたため、1つの完成
された制御技術として利用されてきた。しかし、科学技
術の飛躍的な発展によって、制御目標も多様化され、制
御精度や制御速度に対する要求もますます高くなってき
て、原始的なPID制御はもう新しい時代の複雑な変化
に対応できなくなりつつあった。そこで、数学で制御対
象を精密に記述できないことがPID制御の最大の欠点
であると考え、制御対象を新たな表現方法で表現する制
御技術を求めようとする動きが起こった。このため、1
960年代から制御対象の正確な数学モデル(状態空間
モデル)に基づいた現代制御理論が大きな発展を成し遂
げた。しかし、この新理論は実用的な制御器の設計方法
については指針を示せなかった。よって、その成果も実
際の応用には困難であった。そこで、1980年代末か
ら、“PID制御を再認識しよう”という新しいブーム
が起きた。
制御器を求めるには、PID制御と現代制御理論の長所
短所を見極めることが必須である。PID制御がプロセ
ス制御において多く応用される主な理由は、制御対象の
数学モデルに基づいてその制御動作が決められるのでは
なく、“目標値と制御対象の実際の挙動量の誤差”を求
めてその誤差を無くすという制御動作が採用される点に
ある。しかし、この方法で制御対象に対する操作量を求
めるとき、当時の認識水準や技術条件等の制限により、
“目標値と挙動量の誤差”の、過去(I)、現在
(P)、及び変化の趨勢(D)を組み合わせた比較的
“簡単な処理”で、直接“目標と挙動の誤差”を処理す
ることにより、その操作量が決定された。PID制御の
限界は、実はこのような“目標信号”と“実際の挙動信
号”の“簡単な処理”にあった。一言でいうと、“モデ
ルに依存しない”面は優れた点であったが、“簡単な処
理”はその欠点であった。その一方、現代制御理論はシ
ステムの分析(つまり制御対象のシステムを分析する方
法)においては多大な貢献をしたが、実際の制御におい
て、多くの制御対象についてはその適切な数学モデルを
決定できないため、上記制御方法を実際に応用すること
は困難であった。更に一言でいうならば、“モデルに依
存する”面は現代制御の長所であるが、“実用には移し
難い”面は欠点であった。
論に基づくシステム分析技術と現代の信号処理技術とを
組み合わせ、PID制御の“モデルに依存しない”長所
を継承しつつ、その“簡単な処理”方法を改良すること
ができれば、従来のPID制御よりもっと性能の良い新
型の実用制御器が作れるのである。
は、下記の4点の改良すべき課題を有していた。 目標値は急激に変化する可能性があるが、制御対象の
実際の挙動は慣性によって徐々に変化する。そのような
実際の挙動を、急激に変化する目標値に追従させるのは
適切ではない。 誤差の微分信号を取得する適切な方法が欠けている。 誤差に関する“過去”(即ちI(積分))、“現在”
(即ちP(比例動作))、及び“変化の趨勢”(即ちD
(微分))の組合せは、必ずしも最高の組合せとは言え
ない。 I(積分)の導入は、未知の定常値、即ち外乱の影響
を無くすにはある程度の役割を果たしているが、それ以
外にはあまり意味がない。本出願の発明者は本発明に先
だって、上述のPID制御に関する4つの問題点を解決
できる以下の制御技術を発明した。 目標値と制御対象の属性とに基づいて予め、適切な
“過渡プロセス”とこのプロセスの微分信号を設定する
技術を発明した。 微分信号を合理的に抽出することのできる非線形動的
システム“非線型追従微分器”(Tracking-Differentia
tor :TD)を発明した。この技術の詳細については、
下記文献A及び表1の中国語文献[1]及び[2]に開
示されている。 文献A:Han Jing-Qing. Nonliner Design Methods For
Control Systems.IFAC World Congress 1999, Beijin
g,P.R.China, C-2a-15-4, 521-526,(5th-9th July 199
9).(注:IFAC:The International Federation of Auto
matic Control) 設定した過渡プロセスとシステムの実際の状態との誤
差に基づいて、制御対象に対する操作量を、適切な非線
型アルゴリズムで算出する技術を発明した。この技術の
詳細については、表1の中国語文献[3]に開示されて
いる。 制御対象の入力信号及び出力信号に基づいて、制御対
象の状態と未知の外乱を抽出することのできる非線型動
的システム“拡張状態観測器”(Extended StateObserv
er :ESO)を発明した。この技術の詳細について
は、前記文献A、下記文献B、及び表1の中国語文献
[4]に開示されている。 文献B:バグス マハワン,羅 正華,韓 京清(本出
願発明者),中嶋 新一:“拡張状態オブザーバによる
ロボットの高速・高精度運動制御”,日本ロボット学会
誌,Vol.18,No.2,pp.244〜251,
2000この“拡張状態観測器”は、制御対象の具体的
な数学モデルとは関係なく、独立した存在である。
づいて、新型の非線型PID制御器を発明した。この制
御器では、まず、第1の“追従微分器”が過渡プロセス
を設定し、かつその微分信号を抽出する。次に、第2の
“追従微分器”が制御対象の実際の挙動に追従し、かつ
その微分信号を抽出する。続いて、第1の“追従微分
器”が設定した過渡プロセスと第2の“追従微分器”が
追従する実際の挙動との間の誤差と、上記過渡プロセス
の微分信号と上記実際の挙動の微分信号との微分誤差が
算出される。更に、上記誤差が積分される。最後に、こ
の積分出力と上記誤差及び微分誤差が非線形に結合され
ることによって、制御対象に対する操作量が生成され
る。この技術の詳細については、前記文献AのFig.
1及び表1の中国語文献[4]に開示されている。上述
の新型非線型PID制御器は、従来のPID制御器に比
べると、その制御効果に優れ、外乱にも強く、パラメー
タの調整も簡単であった。
定要素に適応する能力と未知の外乱にも対応できる能力
を強化するため、状態観測器の思想と非線型フィードバ
ックの特殊効果を利用して、制御対象の入力信号及び出
力信号に基づいて制御対象の状態と不確定要素と外乱の
推定に強い“拡張状態観測器”を開発し、それを使った
“自動外乱排除制御器”(Auto-Disturbances-Rejectio
n Controller:ADRC)を発明した。“拡張状態観測
器”は不確定外乱も推定できたので、ADRCにおいて
は、前述の第1の誤差の積分のフィードバックはもはや
必要なくなった。この技術の詳細については、前記文献
Aの4.2節(Fig.2)及び表1の中国語文献
[5][6]に開示されている。
れている。第1の部分として、“追従微分器(TD)”
が過渡プロセスを設定し、かつその微分信号を抽出す
る。第2の部分として、“拡張状態観測器(ESO)”
が制御対象の状態変量と未知の外乱の実際の作用量を推
定する。そして第3の部分として、“追従微分器”が設
定した過渡プロセスと“拡張状態観測器”が推定した制
御対象の状態変量とが非線形に結合され、更に“拡張状
態観測器”が推定した外乱の作用量を補償することによ
って、制御対象に対する操作量が生成される。
て、適切な非線型特性を使っている。これはディジタル
制御器にとっては難しいことではない。つまり、ディジ
タル制御器は線形か非線型かの区分はできず、ただ単に
与えられた非線形アルゴリズムのプログラムを実行する
だけだからである。
完全に適応している。なおかつ、従来のPID制御器が
実現することの困難な、大時間遅れ制御対象モデルのシ
ステム制御、多変量システムに対するディカップリング
制御(ESOが全ての不確定作用を統合的に推定できる
ことによる)等も比較的容易にできるようになった。A
DRCは、確定的システム制御と不確定的システム制御
を完全に統一できることができた。
乱排除制御器は更に改良すべき課題を有している。“自
動外乱排除制御器(ADRC)”から改良すべき課題
は、以下の3点である。 “追従微分器(TD)”が過渡プロセスを設定すると
き、加速度の急激な変化があるため、過渡プロセスの操
作量の急激な変化を起こしやすい。ある時は、実際の制
御工程にも困難をもたらしてくる場合がある。 “拡張状態観測器(ESO)”における非線型関数の
計算量が比較的多い。 誤差と微分誤差の非線型フィードバック形式は最適化
する必要がある。
C)”の上記3つの問題点を改良することにある。
制御対象の状態の推定値の変位と制御対象の状態の実際
の変位量との誤差を非線形関数を含むことのできる変換
関数を用いて変換する演算を含み、未知の外乱と制御対
象システムの未知の動特性とを含む不確定作用を状態変
数を介して観測可能なオブザーバを用いた拡張状態観測
方法を前提とする。
算が、誤差を折線関数を用いて変換する演算として実行
される。より具体的には、請求項1の数1式として上記
折線関数が定義される。そして、その演算の出力値に基
づいて、制御対象の状態の各次元毎の推定値と不確定作
用の推定値が、オブザーバを用いて算出される。
推定値の変位と目標値の過渡プロセスの変位との誤差で
ある変位誤差と、制御対象の状態の推定値の変位の微分
と目標値の過渡プロセスの変位の微分との誤差である変
位微分誤差とを算出し、それらの変位誤差及び変位微分
誤差を入力としそれらの誤差を共にゼロに収束させる非
線形関数を含むことのできる変換関数を演算し、制御対
象に対する操作量である誤差フィードバック操作量を算
出して制御対象を制御することによって、制御対象の状
態の変位を補償するフィードバック制御方法を前提とす
る。
位微分誤差をゼロに収束させるときに、それらの誤差の
値のゼロ近傍での振動の発生を抑制する特性を有する関
数が設定される。より具体的には、請求項2の数2式に
基づいて、上記変換関数が演算される。
の実施の形態について詳細に説明する。本発明の実施の形態の構成 図1は、本発明の実施の形態として実現される最適自動
外乱排除制御器(最適ADRC)101の構成図であ
る。
構成される。まず過渡プロセス設定器(A.T.P:Ar
rangement of Transient Process)102は、目標値v
0 に対する過渡プロセス変位v1 及び過渡プロセス変位
微分v2 を発生させる。
Observer )103は、制御対象の状態と不確定外乱作
用を推定し、制御対象の状態の推定値である状態推定値
変位z1 及び状態推定値変位微分z2 と、あらゆる不確
定モデルと不確定外乱による作用の推定値である不確定
作用推定値z3 とを出力する。ESO 103への入力
は、制御対象に対する操作量uに乗算器104で既知係
数bを乗算して得られる値buと既知作用量演算器10
5が出力する既知作用量f0 とを加算器106で加算し
て得られる値、及び制御対象の出力値yである。
が発生する過渡プロセス変位v1 とESO 103が出
力する制御対象の状態推定値変位z1 との誤差である変
位誤差ε1 を演算する。微分誤差算出器108は、A.
T.P 102が発生する過渡プロセス変位微分v2 と
ESO 103が出力する制御対象の状態推定値変位微
分z2 との誤差である変位微分誤差ε2 を演算する。
E.F)109は、変位誤差ε1 と変位微分誤差ε2 と
に基づいて、それらの誤差を最適に補償する誤差フィー
ドバック操作量u00を出力する。一方、ESO 103
が出力する不確定作用推定値z3 と既知作用量演算器1
05が出力する既知作用量f0 とを加算器110で加算
して得られる値に、乗算器111で既知係数−1/bを
乗算して得られる値が、外乱補償操作量u1 として加算
器112に入力される。
が出力する誤差フィードバック操作量u00と乗算器11
1が出力する外乱補償操作量u1 とを加算して得られる
値を、制御対象に対する操作量uとして出力する。上記
構成において、既知作用量演算器105は、ESO 1
03が出力する状態推定値変位z1 及び状態推定値変位
微分z2 と既知の外乱作用量w0 とに基づいて、既知の
関数演算f0 (z1 ,z2 ,w0 )を実行することによ
り、既知作用量f0 を算出する。なお、既知作用量演算
器105は必須ではなく、既知の作用量が不明の場合は
設けなくてよい。
過渡プロセスパターン選択部113は、A.T.P 1
02が目標値v0 に対する過渡プロセス変位v1 及び過
渡プロセス変位微分v2 を発生させる際に使用する過渡
プロセスパターンの関数を、ユーザの指示に基づいて、
予め記憶されている複数パターンの中から選択して、
A.T.P 102に供給する。
非線形関数選択部114は、ESO103が状態推定値
変位z1 、状態推定値変位微分z2 、及び不確定作用推
定値z3 を算出する際にしようする非線形関数g1 、g
2 、g3 を、ユーザの指示に基づいて、予め記憶されて
いる複数種類の中から選択して、ESO 103に供給
する。
特には図示しないが、O.S.E.F 109は、誤差
フィードバック操作量u00を算出するために、最適化さ
れた非線形関数を使用する。本発明の実施の形態の動作説明 上述の構成を有する本発明の実施の形態の動作につい
て、以下に説明する。 <A.T.P 102の動作原理>「発明が解決しよう
とする課題」の課題として説明したように、慣性によ
って徐々に変化する制御対象の実際の挙動を、急激に変
化する目標値に追従させるのは適切ではない。そこで、
A.T.P 102は、制御対象に対するフィードバッ
ク制御を実施する際に、目標値v0 を直接使用するので
はなく、目標値v0に対する過渡プロセス変位v1 及び過
渡プロセス変位微分v 2 を発生させ、それを制御対象に
対するフィードバック制御に使用する。
対象の過渡プロセス時間Tとで決定される。まず、過渡
プロセスの区間[0 T]を[0 T1 ]と[T1
T]の2つの区間に分割する。前半区間は加速段階で、
後半区間は減速段階である。1.つまり、0≦t≦T1
でa(t) >0、T1 ≦t≦Tでa(t) <0、t>T1で
a(t) =0となるような、加速度a(t) を設定する。
は0である。即ちa(t) のプラス領域とマイナス領域の
面積は同じである。 2.0からt(0≦t≦T)までの加速度a(t) の積分
によって、過渡プロセス変位微分v2 が取得できる。即
ち、過渡プロセスの速度が取得できる。 3.次に、0からtまでの過渡プロセス変位微分v2 の
積分によって、過渡プロセス変位v1 が取得できる。 4.アルゴリズムを簡単にするため、加速度a(t) は多
項式形式を有する。 以上の1〜4の条件設定に基づいて、本出願の発明者
は、“τ=t/T”と定義した上で、下記の数3式及び
図2、数4式及び図3、数5式及び図4、数6式及び図
5としてそれぞれ示される、過渡プロセスの加速度a
(t) 、過渡プロセス変位v1 、及び過渡プロセス変位微
分v2 の組を決定した。
の起動時と終了時に加速度の急激な変化がある制御対象
パターンに対応した過渡プロセス特性である。数4式及
び図3は、過渡プロセスの終了時に加速度の変動がある
制御対象パターンに対応した過渡プロセス特性である。
数5式及び図4は、起動時に加速度の変動がある制御対
象パターンに対応した過渡プロセス特性である。数6式
及び図5は、起動時と終了時に加速度の変動がない制御
対象パターンに対応した過渡プロセス特性である。本発
明の実施の形態では、ユーザは、制御対象に過渡プロセ
スを設定するとき、制御対象の入力におけるそれぞれの
特徴に応じて、図1の過渡プロセスパターン選択部11
3において、上記数3式〜数6式に示される4つの過渡
プロセスパターンのうちの1つを指定することにより、
過渡プロセス変位v1 及び過渡プロセス変位微分v2 に関
する所望の演算式をA.T.P 102に設定すること
ができる。なお、加速度a(t) の演算式は使用されな
い。 <ESO 103の動作原理>ESO 103は、制御
対象の状態と未知の外乱を推定できる。
入力をu、出力をyとし、次に示す1入出力の2次の非
線形システムを考える。
知の有界な外乱、f0 (x,dx/dt,w0 )は既知
の外乱を含んだシステムの既知の動特性、f1 (x,d
x/dt,w)(以下、簡単のためf1 (・)と記述す
る)は未知の外乱を含んだシステムの未知の動特性であ
る。f1 (・)は正確には分からない、或いは、正確に
測定できないとする。なお、f0 (x,dx/dt,w
0 )は、不明の場合には含める必要はない。bは入力u
にかかるゲインであり、その値は既知とする。数7式に
おいて測定できるのはxとuの2つである。ESO 1
03の最も重要な機能は、数7式の未知の動特性f1
(・)を推定することである。f1 (・)を推定するオ
ブザーバを設計できれば、その推定値を制御対象の操作
量u(図1)にフィードバックすることにより、未知の
動特性f1 (・)を補償できる。
式のように変形される。
ためのモデルである。ここで重要なのは、制御対象シス
テムの動特性f1 (・)を単なる時間の関数a(a(t)
)として考えることである。なお、このaは、数2式
から数6式における加速度a又はa(t) とは関係なく、
式の内部においてのみ使用される変数である。
義する。
次の状態方程式に書き換えることができる。
数”と呼ぶ。状態変数x1 ,x2 ,x3 を推定するため
に、次式で示される非線形オブザーバを構成する。この
理論については、前記表1の中国語文献[4]に開示さ
れている。
β03(>0)は、適応ゲインと呼ばれる定数である。ま
た、g1 (ε),g2 (ε),g3 (ε)は、誤差εに
関してユーザが適切に決める非線形関数である。z1 及
びz2 は、制御対象の状態の推定値の変位とその微分で
ある。また、z3 は、あらゆる不確定モデルと不確定外
乱による作用の推定値である。
記数13式で示されるオイラー法による近似解法によ
り、数14式のようにして算出することができる。
散時間のステップ幅である。このようにして、適応ゲイ
ンβ01,β02,β03、及び非線形関数g1 ,g2 ,g3
を決めた後に、各離散時刻t毎に、状態推定値変位z1
(t) と制御対象出力y(t) との差分として演算される誤
差ε(t) と、状態推定値変位z1 (t) と、状態推定値変
位微分z2 (t) と、不確定作用推定値z3 (t) と、制御
対象への操作入力に既知ゲインを乗じて得られる入力b
u(t) と、z1 (t) 、z2 (t) 、及び既知の外乱作用量
w0 (t) とに基づいて演算される既知作用量f0 (z1
(t) ,z2 (t) ,w0 (t) )とから、次の離散時刻t+
hにおける状態推定値変位z1 、状態推定値変位微分z2
、及び不確定作用推定値z3 を算出することができ
る。なお前述したように、既知作用量が不明の場合には
f0 (z1 (t) ,z2 (t) ,w0 (t))は無視してよい。
(ε),及びg3 (ε)の選択(以下、“(t) ”は省略
して表現する)は、ESO 103の性能を判別するに
あたって重要な要素である。過去の文献において、本出
願の発明者は、下記数15式に示されるような非線形関
数を採用した。
値(+1又は−1)を演算する関数である。しかし、こ
のアルゴリズムは比較的複雑であり、演算量の増大、ひ
いては制御性能への影響を招いていた。そこで、本発明
では、非線形関数g1 (ε),g2(ε),及びg
3 (ε)をシンプルな折線関数によって実現するアルゴ
リズムを発明した。この折線関数は、関数への入力をx
(上述のεに対応する)として、下記の数16式及び図
6(a) 又は数17式及び図6(b) の何れかの関数として
表される。
簡単であり、適切なパラメータd1 、d2 、k1 、k2 を
選択するだけで、ESO 103において演算量が少な
く性能の良い推定が可能となる。以上のようにして、数
14式において、非線形関数g1 (ε),g2 (ε),
及びg3 (ε)のそれぞれを、数16式のfpl2
(x,d1 ,k1 )又は数17式のfpl3 (x,d1
,d2 ,k1 ,k2 )に対応付けて演算を行うことによ
り、少ない演算量で、状態推定値変位z1 、状態推定値
変位微分z2 、及び不確定作用推定値z3 を算出するこ
とができる。
g3 (ε)の各々の、fpl2 (x,d1 ,k1 )又は
fpl3 (x ,d1 ,d2 ,k1 ,k2 )への対応付け
を、図1の非線形関数選択部114によって行う。 <O.S.E.F 109の動作原理>制御対象とし
て、ESO 103について考察した場合と同様に、数
7式に示す1入出力の2次の非線形システムを考える。
式の未知の動特性f1 (・)を推定を推定するオブザー
バを設計できることを示したので、O.S.E.F 1
09では、その推定値を制御対象の操作量u(図1)に
フィードバックすることにより、非線形特性f1 (・)
を補償する。
する。
確定作用と、既知モデルや既知外乱等の既知作用を、広
義の意味で「外乱作用」ということにすれば、操作量u
00(又u00(t) )は、外乱作用によらない制御対象の純
粋な誤差をフィードバックする項である。以下、この操
作量u00を誤差フィードバック操作量と呼ぶ。逆に、操
作量u1 (又u1 (t) )は、外乱作用を補償する項であ
る。以下、この操作量u1 を外乱補償操作量と呼ぶ。
定外乱等の不確定作用と既知モデルや既知外乱等の既知
作用を正確に補償できるとすれば、数7式の右辺の第1
項及び第2項を打ち消すことが可能となり、その結果、
制御対象システムは、次式で示されるシステムとほぼ同
じ状態になり、自動外乱排除機能が実現される。
03が出力する推定値z3 (t) は、あらゆる不確定モデ
ルと不確定外乱による作用の推定値を示している。ま
た、ESO 103が出力する状態推定値変位z1 (t)
及び状態推定値変位微分z2 (t)と既知の外乱作用量w0
(t) に基づき、既知作用量f0 (z1 (t) ,z2 (t) ,
w0 (t) )を算出することができる。従って、外乱補償
操作量u1 (t) を下記数20式で算出することによっ
て、不確定モデルや不確定外乱等の不確定作用と既知モ
デルや既知外乱等の既知作用を正確に補償することが可
能となり、制御対象システムを数19式で示される状態
にすることができ、自動外乱排除機能を実現することが
可能となる。
まず既知作用量演算器105が、ESO 103が出力
する状態推定値変位z1 (t) 及び状態推定値変位微分z2
(t)と既知の外乱作用量w0 (t) に基づいて既知作用量
f0 (z1 (t) ,z2 (t) ,w0 (t) )を算出し、次に
加算器110が、その算出値とESO 103が出力す
る不確定作用推定値z3 (t) とを加算し、更に乗算器1
11が、その加算結果に−1/bを乗算することによっ
て、数20式で示される外乱補償操作量u1 (t) を算出
する。
1 はなく、目標値v0 と制御対象の出力誤差εとから直
接その微分信号と積分信号とが生成され、次式に示され
るそれらの“組合せ”の形式で操作量uが生成されてい
た。
は、未知の外乱を補償できる機能を有しているという点
で、はるかに優れている。一方、誤差フィードバック操
作量u00は、外乱作用によらない制御対象の純粋な変位
を補償する項である。前述したように、ESO 103
が出力する推定値z1 (t) 及びz2 (t) は制御対象の状
態の推定値の変位とその微分を示している。また、A.
T.P 102が出力するv1 (t) 及びv2 (t) は目標値
v0 の過渡プロセスの変位と変位微分を示している。従
って、変位と変位微分のそれぞれにつき目標値の過渡プ
ロセスと状態推定値との誤差ε1 (t) 及びε2 (t) を下
記数22式に基づいて算出することにより、これらの誤
差量を用いて誤差フィードバック操作量u00(t) を算出
することが可能となる。
位微分誤差ε2 (t) に基づいて誤差フィードバック操作
量u00(t) を算出する手法として、適切な非線形アルゴ
リズムg(ε1 (t) ,ε2 (t) )を用いる手法を発明し
た。即ち、誤差フィードバック操作量u00(t) は下記数
23式に基づいて算出できる。
乱排除制御器(ADRC)”において、誤差フィードバ
ック操作量u00を下記数24式で示される非線形関数演
算に基づいて算出した(離散時間指標“(t) ”は省略す
る)。
きるが、誤差の組合せとしては最適性に欠けていた。長
期にわたって、数多くの人々はどのような方式を採用す
れば制御対象がある意味での最適な形態で制御目標に到
達できるかを研究してきた。そこで、純粋な積分器連続
型対象から、次式で示される誤差の組み合わせ理想式が
得られた。
力する演算式であり、もしこの公式を直接制御に使う
と、誤差フィードバック操作量u00が目標値に止まるこ
とができず、目標値の近くで高い頻度の振動が起こり易
いのである。図7(a) には、変位誤差ε1 及び変位微分
誤差ε2 の各値が0になるように(即ち誤差フィードバ
ック操作量u00が目標値に一致するように)、数25式
に基づいて補償動作が実行された場合のε1 とε2 の値
の変化を示す。このグラフからわかるように、原点付近
でε1 とε2 の値が振動を起こしていることがわかる。
このため、数25式の非線形関数は、実際の制御プロセ
スにはかなり使いにくいという問題点を有していた。た
とえ簡単な修正をして使っても、その効果はあまり良く
ないので、この理論の普及は困難であった。
めに、本出願の発明者は、前述した表1の中国語文献
[2]において、下記の数26式に示される、サンプリ
ングステップhで動作する離散時間システムである時間
最適化制御関数(The synthesis function of time-opt
imal control of the discrete system with the sampl
ing step h.)を得た。
ック操作量u00の演算には直接には適用することはでき
ない。但し、この公式を下記数27式に示されるように
改良すればよいことがわかった(以下、離散時間指標
“(t) ”を考慮する)。
O.S.E.F 109は、離散時刻t毎に、変位誤差
ε1 (t) 及び変位微分誤差ε2 (t) と、パラメータr及
びh1 とに基づいて、上記数27式の演算を実行するこ
とにより、誤差フィードバック操作量u00(t) を出力す
る。
図1における制御対象の出力yとは関係ない。また、a
は数2式〜数6式における加速度a(t) 又は数9式にお
ける関数a(t) とは関係ない。共にこれらの式の内部で
のみ使用される変数である。図7(b) には、変位誤差ε
1 (t) 及び変位微分誤差ε2 (t) の各値が0になるよう
に、数27式に基づいて補償動作が実行された場合のε
1 (t) とε2 (t) の値の変化を示す。数25式に基づく
図7(a) と比較して、ε1 (t) とε2 (t)の値は原点付
近で全く振動をおこしておらず、非常に優れた補償動作
が実行されていることがわかる。
103が使用するパラメータhが、特には図示しない変
数レジスタ等に設定される(図8のステップ801)。
パラメータhは離散時間のサンプリングステップであ
る。次に、どこで制御を停止するかを指示する最大演算
時間Tmax が、特には図示しない変数レジスタ等に設定
される(図8のステップ802)。
る目標値v0 が、特には図示しない変数レジスタ等に設
定される(図8のステップ803)。次に、A.T.P
102が演算に使用する過渡プロセス時間Tが、特に
は図示しない変数レジスタ等に設定される(図8のステ
ップ804)。
にて、A.T.P 102が演算に使用する過渡プロセ
スパターンの関数サブルーチンが、ユーザの指示に基づ
き、特には図示しないROM等に予め記憶されている複
数パターンの中から選択されて、特には図示しないRA
M等に設定される(図8のステップ805)。
期出力値であるz1 (0) 、z2 (0)、及びz3 (0) の各値
が0にリセットされる(図8のステップ806)。次
に、ESO 103が演算に使用する適応ゲインβ01,
β02,β03が、特には図示しない変数レジスタ等に設定
される(図8のステップ807)。
O 103が演算に使用する非線形関数g1 ,g2 ,及
びg3 の関数サブルーチンが、ユーザの指示に基づき、
特には図示しないROM等に予め記憶されている関数f
pl2 又はfpl3 の何れかより選択され、特には図示
しないRAM等に設定される。このとき同時に、それら
の関数が使用するパラメータ組{d1 ,k1 }(fpl2
が選択された場合)又は{d1 ,d2 ,k1 ,k2 }
(fpl3 が選択された場合)も、特には図示しない変
数レジスタ等に設定される(以上、図8のステップ80
8)。
い変数レジスタ等に設定される(図8のステップ80
9)。次に、既知作用量を決定する関数f0 の演算サブ
ルーチンが、特には図示しないRAM等に設定される
(図8のステップ810)。
用するパラメータrとh1 が、特には図示しない変数レ
ジスタ等に設定される(図8のステップ811)。な
お、パラメータh1 の値は、ステップ801で設定され
るサンプリングステップhの値よりも大きくなるように
設定される。
使用するパラメータdとd0 が、数27式に基づいて、
ステップ801で設定されたパラメータh1 とステップ
811で設定されたパラメータrとに基づいて算出さ
れ、特には図示しない変数レジスタ等に設定される(図
8のステップ812)。 <メイン動作フロー>上記初期設定動作フローが実行さ
れた後に、メイン動作フローが開始される。図9は、メ
イン動作フローチャートである。この動作フローチャー
トは、図1の最適ADRC101の全体動作を制御する
マイクロプロセッサが、特には図示しないROM等に記
憶された制御プログラムを、特には図示しないRAM等
をワークメモリとして使用しながら実行する動作として
実現される。
ない変数レジスタ等に割り当てられている時刻変数tの
値が0にリセットされた後(図9のステップ901)、
所定の離散時間間隔で時刻変数tの値が図8のステップ
801で設定されたステップ幅hずつ増加させられなが
ら(図9のステップ905)、時刻変数tの値が図8の
ステップ802で設定された最大演算時間Tmax を越え
たと判定されるまで(図9のステップ906の判定がN
Oの間)、各離散時刻t毎に、A.T.P 102の動
作処理(図9のステップ902)、O.S.E.F 1
09の動作処理(図9のステップ903)、及びESO
103の動作処理(図9のステップ904)が順次実
行される。
えたと判定されると(図9のステップ906の判定がY
ESとなると)、1動作単位分の最適ADRC制御動作
を終了する。 <A.T.P 102の動作フロー>図10は、図9の
メイン動作フローのステップ902の処理として実行さ
れるA.T.P 102の動作を示す動作フローチャー
トである。この動作フローチャートは、A.T.P 1
02の動作を割り当てられたマイクロプロセッサが、特
には図示しないROM等に記憶されたA.T.P動作制
御プログラムを、特には図示しないRAM等をワークメ
モリとして使用しながら実行する動作として実現され
る。
が、図8のステップ804で設定された過渡プロセス時
間Tで除算されることにより、変数値τが算出され(数
3式の直前の記述を参照)、特には図示しない変数レジ
スタ等に保持される(図10のステップ1001)。
スパターン選択部113において選択された過渡プロセ
スパターンの関数サブルーチンを使用して、前述の数3
式〜数6式のうちの何れかの演算アルゴリズムを使用し
て、離散時刻tにおける過渡プロセス変位v1 (t) 及び
過渡プロセス変位微分v2 (t) が算出され、特には図示
しない変数レジスタ等に保持される。このとき、図8の
ステップ803で設定された目標値v0 と、図8のステ
ップ804で設定された過渡プロセス時間Tと、図10
のステップ1001で算出された変数値τが、演算に使
用される(以上、図10のステップ1002及び100
3)。
図9のメイン動作フローにおいて順次更新させられる離
散時刻t毎に、目標値v0 に対する過渡プロセス変位v1
(t)及び過渡プロセス変位微分v2 (t) を発生させるこ
とができる。 <O.S.E.F 109の動作フロー>図11は、図
9のメイン動作フローのステップ903の処理として実
行されるO.S.E.F 109の動作を示す動作フロ
ーチャートである。この動作フローチャートは、O.
S.E.F 109の動作を割り当てられたマイクロプ
ロセッサが、特には図示しないROM等に記憶された
O.S.E.F動作制御プログラムを、特には図示しな
いRAM等をワークメモリとして使用しながら実行する
動作として実現される。
0のステップ1002で算出された離散時刻tにおける
過渡プロセス変位v1 (t) と、後述する図12のステッ
プ1206で1離散時刻前(=t−1)に算出されてい
る離散時刻tにおける状態推定値変位z1 (t) との変位
誤差ε1 (t) と、図10のステップ1003で算出され
た離散時刻tにおける過渡プロセス変位微分v2 (t)
と、後述する図12のステップ1207で1離散時刻前
(=t−1)に算出されている離散時刻tにおける状態
推定値変位微分z2 (t) との変位誤差微分ε2 (t) が、
それぞれ算出され特には図示しない変数レジスタ等に保
持される(図11のステップ1101)。
びε2 (t) と、図8のステップ801で設定されたパラ
メータh1 とを使用して、変数値yが算出され、特には
図示しない変数レジスタ等に保持される(図11のステ
ップ1102)。次に、数27式に従って、上記変数値
yと、図8のステップ811で算出されたパラメータr
と、同じくステップ812で算出されたパラメータdと
を使用して、変数値a0 が算出され、特には図示しない
変数レジスタ等に保持される(図11のステップ110
3)。
が図8のステップ812で算出されたパラメータd0 の
値以下であるか否かが判定される(図11のステップ1
104)。この判定がYESならば、数27式内の変数
値aの計算式のケース1(上側)の式に基づいて、ステ
ップ1101で算出された変位誤差微分ε2 (t) と、図
8のステップ801で設定されたパラメータh1 と、ス
テップ1102で算出された変数値yを使用して、変数
値aが算出され、特には図示しない変数レジスタ等に保
持される(以上、図11のステップ1105)。
ら、数27式内の変数値aの計算式のケース2(下側)
の式に基づいて、ステップ1101で算出された変位誤
差微分ε2 (t) と、図8のステップ812で算出された
パラメータdと、ステップ1102で算出された変数値
yとステップ1103で算出された変数値a0 を使用し
て、変数値aが算出され、特には図示しない変数レジス
タ等に保持される(図11のステップ1106)。
プ1105又は1106で算出された変数値aの値が図
8のステップ812で算出されたパラメータdの値以下
であるか否かが判定される(図11のステップ110
7)。この判定がYESなら、数27式内の変数値fst
の計算式のケース1(上側)の式に基づき、図8のステ
ップ811で設定されたパラメータrと、ステップ11
05又は1106で算出された変数値aを使用して、関
数値fstが算出され、その値が離散時刻tにおける誤差
フィードバック操作量u00(t) として特には図示しない
変数レジスタ等に保持される(図11のステップ110
8)。
ば、数27式内の変数値fstの計算式のケース2(下
側)の式に基づいて、図8のステップ811で設定され
たパラメータrと、ステップ1105又は1106で算
出された変数値aを使用して、関数値fstが算出され、
その値が離散時刻tにおける誤差フィードバック操作量
u00(t) として、特には図示しない変数レジスタ等に保
持される(図11のステップ1109)。
い、数20式に従って、外乱補償操作量u1 (t) が算出
される。この演算ではまず、後述する図12のステップ
1206と1207で1離散時刻前(=t−1)に算出
されている離散時刻tにおける状態推定値変位z1 (t)
及び状態推定値変位微分z2 (t) と、外部から入力され
る離散時刻tにおける既知の外乱作用量w0 (t) とに基
づき、図8のステップ810で設定された既知の関数演
算f0 (z1 (t) ,z2 (t) ,w0 (t) )が実行される
ことによって、離散時刻tにおける既知作用量f0 が算
出され、特には図示しない変数レジスタ等に保持され
る。次に、上述のようにして算出された離散時刻tにお
ける既知作用量f0 と、後述する図12のステップ12
08で1離散時刻前(=t−1)に算出されている離散
時刻tにおける不確定作用推定値z3(t) とが加算され
(加算器110)、この加算結果に(−1/b)(入力
ゲイン係数bは図8のステップ809で設定されてい
る)が乗算され(乗算器111)、その乗算結果が離散
時刻tにおける外乱補償操作量u1 (t) として、特には
図示しない変数レジスタ等に保持される(以上、図11
のステップ1110)。
算出された誤差フィードバック操作量u00(t) と上記外
乱補償操作量u1 (t) が加算され(加算器112)、離
散時刻tにおける操作量u(t) として、特には図示しな
い変数レジスタ等に保持されると共に、制御対象に出力
される(図11のステップ1111)。
9は、制御対象に対する最適な補償動作を実行すること
ができる。 <ESO 103の動作フロー>図12は、図9のメイ
ン動作フローのステップ904の処理として実行される
ESO 103の動作を示す動作フローチャートであ
る。この動作フローチャートは、ESO 103の動作
を割り当てられたマイクロプロセッサが、特には図示し
ないROM等に記憶されたESO動作制御プログラム
を、特には図示しないRAM等をワークメモリとして使
用しながら実行する動作として実現される。
算出された離散時刻tにおける操作量u(t) の値に、図
8のステップ809で設定された入力ゲイン係数bが乗
算され、その乗算結果に図11のステップ1110で算
出された離散時刻tにおける既知作用量f0 が加算され
て一時変数値bu(t) +f0 が算出され、特には図示し
ない変数レジスタ等に保持される(図12のステップ1
201)。
06において1離散時刻前(=t−1)に算出されてい
る離散時刻tにおける状態推定値変位z1 (t) と、制御
対象から入力している離散時刻t(現在)における制御
対象出力y(t) とを使用して、離散時刻tにおける誤差
ε(t) が算出される(図12のステップ1202)。
づき、数16式(fpl2 が選択された場合)又は数1
7式(fpl3 が選択された場合)に従い、離散時刻t
における非線形関数g1 (ε(t) )=fpl2 (ε(t)
,d1 ,k1 )又はg1 (ε(t) )=fpl3 (ε(t)
,d1 ,d2 ,k1 ,k2 )が演算される(図12のス
テップ1203)。
づき、数16式又は数17式に従い、離散時刻tにおけ
る非線形関数g2 (ε(t) )=fpl2 (ε(t) ,d1
,k1)又はg2 (ε(t) )=fpl3 (ε(t) ,d1
,d2 ,k1 ,k2 )が算出される(図12のステップ
1204)。
き、数16式又は数17式に従い、離散時刻tにおける
非線形関数g3 (ε(t) )=fpl2 (ε(t) ,d1 ,
k1)又はg3 (ε(t) )=fpl3 (ε(t) ,d1 ,d
2 ,k1 ,k2 )が算出される(図12のステップ120
5)。
06及び1207において1離散時刻前(=t−1)に
それぞれ算出されている離散時刻tにおける状態推定値
変位z1 (t) 及び状態推定値変位微分z2 (t) と、上記
ステップ1203で算出された離散時刻tにおける非線
形関数g1 (ε(t) )と、図8のステップ801で設定
されたパラメータhと、図8のステップ807で設定さ
れた適応ゲインβ01とに基づいて、次の離散時刻(=t
+h)における状態推定値変位z1 (t+h) が推定され
る。この状態推定値変位z1 (t+h) は、次の離散時刻に
おけるz1 (t) として、変数値の内容が置き換えられ
て、特には図示しない変数レジスタ等に保持される(図
12のステップ1206)。
7及び1208において1離散時刻前(=t−1)にそ
れぞれ算出されている離散時刻tにおける状態推定値変
位微分z2 (t) 及び不確定作用推定値z3 (t) と、上述
のステップ1204で算出された離散時刻tにおける非
線形関数g2 (ε(t) )と、図8のステップ801で設
定されたパラメータhと、図8のステップ807で設定
された適応ゲインβ02と、更に、ステップ1201で算
出された一時変数値bu(t) +f0 とに基づいて、次の
離散時刻(=t+h)における状態推定値変位z2 (t+h)
が推定される。この状態推定値変位z2 (t+h) について
も、次の離散時刻におけるz2 (t) として、変数値の内
容が置き換えられて、特には図示しない変数レジスタ等
に保持される(図12のステップ1207)。
208において1離散時刻前(=t−1)に算出されて
いる離散時刻tにおける不確定作用推定値z3 (t) と、
上述のステップ1205で算出された離散時刻tにおけ
る非線形関数g3 (ε(t) )と、図8のステップ801
で設定されたパラメータhと、図8のステップ807で
設定された適応ゲインβ03とに基づき、次の離散時刻
(=t+h)における状態推定値変位z3 (t+h) が推定
される。この状態推定値変位z3 (t+h) についても、次
の離散時刻におけるz3 (t) として、変数値の内容が置
き換えられて、特には図示しない変数レジスタ等に保持
される(図12のステップ1208)。
刻t毎に、状態推定値変位z1 (t)、状態推定値変位微分
z2 (t) 、及び不確定作用推定値z3 (t) を算出するこ
とができる。本発明の実施の形態の動作例の説明 上記本発明の実施の形態がもたらす効果について、以下
に具体例をあげて説明する。
仮定する。
1に設定する。過渡プロセス時間T=3秒とする。また
過渡プロセスのパターンとして、前述した数6式による
ものを選択する。更に、非線形関数g1 (ε),g2
(ε),g3 (ε )と適応ゲインβ01,β02,β03を
次式のように設定する。
時間のステップ幅h=0.01とする。
の実験結果を、図13(γ=1の場合)及び図14(γ
=10の場合)に示す。図13の場合には、ほぼ完璧に
外乱の補償に成功しており、図14のような大きな外乱
の場合でも良好に追従している様子がわかる。
動外乱排除制御器”が、非常に広範囲の制御対象モデル
の制御が可能なことを示唆しているといえる。他の実施の形態の説明 以上、本発明の1つの実施の形態について詳細に説明し
たが、本発明は、例えばA.T.P 102、ESO
103、及びO.S.E.F 109のそれぞれ単体で
も、他の制御要素と組み合わせて効果を発揮することが
できる。
実施の形態における数7式、数12式、数14式等の説
明では、制御対象システムとして2次の非線形システム
を仮定したが、本発明はこれに限られるものではなく、
n次への拡張は容易である。n次の一般系は、例えば文
献Bの(5)式として開示してあるため、このなかの非
線形関数gj(z1 (t) −x(t) )に、本発明の実施の形
態で示した数16式や数17式を適用することは、何の
制限もない。
態で示した各種非線形関数に代わるものとして、適切な
線形関数を含めることも可能である。
“内乱(モデル)”と“外乱”の影響を観測でき、かつ補
償を行うことが可能となる。従って、どんなに複雑な環
境でも、かなり精度の高い制御を実現することが可能と
なる。
ゴリズムも簡単であるため、最適な自動外乱排除制御シ
ステムを容易に設計でき、かつパラメータの適応範囲も
かなり広いため、理想的な実用ディジタル制御器を実現
することが可能となる。本発明により実現される“最適
自動外乱排除制御器”の特徴をまとめると、主に以下の
9点を挙げることができる。 1)制御対象モデルに独立した非線型固定構造である。 2)迅速で、オーバーラン、静的誤差が無い制御ができ
る。 3)パラメータの物理意義が明確なため、パラメータの
調整が容易である。 4)アルゴリズムが簡単なため、高速でかつ高精度な制
御を実現可能な理想的なディジタル制御器である。 5)外乱を測定する必要も無く、その外乱の影響が排除
できる。 6)モデルの線形、非線型、定常、非定常とは無関係で
ある。 7)制御対象モデルが既知であればもっと良いが、未知
でもかまわない。 8)大時間遅れ制御対象モデルの制御が容易にできる。 9)ディカップリング制御が特に簡単である。
制御器の形で出現し、古いアナログ制御器もディジタル
制御器によって取って代わられた。制御器業界は、ディ
ジタル化、モジュール化、集積化時代に突入している。
本発明により実現される“最適自動外乱排除制御器”
は、この時代のニーズに応えた産物である。本制御器
は、より高効率・高精度のプロセス制御の分野で採用さ
れているPID制御器と現行の各種高級制御器に取って
代わることができるものである。
(多くの制御対象モデルは同一種類に属する)への対応
は、初期設定におけるパラメータの調整作業だけで、容
易に実現することが可能である。本発明の基礎となった
“自動外乱排除制御器(ADRC)”は既に、“ロボッ
ト”の高速・高精度制御、力学持久機群制御、炉温制
御、発電機励磁制御、磁気懸吊ストローク制御、4シリ
ンダー協調制御、伝動装置の運動制御、非同期機周波数
変換調速制御、高速高精度加工旋盤制御等の様々な産業
分野で実物実験中であり、演算量が多いことを除いて、
理想的な制御効果を得ている。また、“電力システム可
制御従続補償制御”、“電力システム静止アイドリング
補償制御”、“耐地震建築システム制御”、“空間飛行
体姿勢制御”、“運動体プラットホーム制御”などの異
なる産業領域で、その応用研究も理想的な結果を取得
し、大きな応用性を示してくれている。
乱排除制御器”(OptimalADRC)は、その前
身である“自動外乱排除制御器(ADRC)”より、ア
ルゴリズムが簡単で、制御効率も更に高いので、その応
用範囲を更に広げることが可能である。
図である。
る。
ック器) 113 過渡プロセスパターン選択部 114 非線形関数選択部
Claims (2)
- 【請求項1】 制御対象の状態の推定値の変位と前記制
御対象の状態の実際の変位量との誤差を非線形関数を含
むことのできる変換関数を用いて変換する演算を含み、
未知の外乱と制御対象システムの未知の動特性とを含む
不確定作用を状態変数を介して観測可能なオブザーバを
用いた拡張状態観測方法であって、 前記誤差を変換関数を用いて変換する演算を、前記誤差
を前記変換関数を近似する次式で示される折線関数fp
l2 (x,d1 ,k1 )又はfpl3 (x,d1,d2 ,
k1 ,k2 )の何れかを用いた演算と等価な演算として実
行し、 該演算の出力値に基づいて、前記制御対象の状態の各次
元毎の推定値と前記不確定作用の推定値を、前記オブザ
ーバを用いて算出する、 過程を含むことを特徴とする拡張状態観測方法。 【数1】 ここで、x:関数への入力、sign(x):入力xの
符号値(+1又は−1)を演算する関数、d1 、d2 、
k1 、k2 :可変パラメータ - 【請求項2】 制御対象の状態の推定値の変位と目標値
の過渡プロセスの変位との誤差である変位誤差と、前記
制御対象の状態の推定値の変位の微分と前記目標値の過
渡プロセスの変位の微分との誤差である変位微分誤差と
を算出し、該変位誤差及び変位微分誤差を入力としそれ
らの誤差を共にゼロに収束させる非線形関数を含むこと
のできる変換関数を演算し、前記制御対象に対する操作
量である誤差フィードバック操作量を算出して前記制御
対象を制御することによって、前記制御対象の状態の変
位を補償するフィードバック制御方法であって、 前記変換関数による演算を、前記変位誤差及び変位微分
誤差をゼロに収束させるときに、それらの誤差の値のゼ
ロ近傍での振動を抑制する特性を有し、次式で示される
演算と等価な演算として実行する、 過程を含むことを特徴とするフィードバック制御方法。 【数2】 ここで、t:離散時刻、ε1 (t) :離散時刻tにおける
変位誤差の入力、ε2 (t) :離散時刻tにおける変位微
分誤差の入力、r:過渡プロセスの加速度に関連して設
定されるパラメータ、h1 :定数パラメータ、y:内部
変数、a0 :内部変数、sign(y)とsign
(a):入力y又はaの符号値(+1又は−1)を演算
する関数、a:内部変数、fst(ε1 (t) ,ε2 (t) ,
r,h):非線形関数値、u00(t) :離散時刻tにおけ
る誤差フィードバック操作量
Priority Applications (2)
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---|---|---|---|
JP2000183775A JP3516232B2 (ja) | 2000-06-19 | 2000-06-19 | 最適かつ自動的に外乱を排除するフィードバック制御を実現するための方法及び装置 |
CN 01129433 CN1225679C (zh) | 2000-06-19 | 2001-06-19 | 最速地实现自抗扰反馈控制的方法及其装置 |
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JP2000183775A JP3516232B2 (ja) | 2000-06-19 | 2000-06-19 | 最適かつ自動的に外乱を排除するフィードバック制御を実現するための方法及び装置 |
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