JPH05142964A - トナー像定着装置 - Google Patents
トナー像定着装置Info
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- JPH05142964A JPH05142964A JP32960991A JP32960991A JPH05142964A JP H05142964 A JPH05142964 A JP H05142964A JP 32960991 A JP32960991 A JP 32960991A JP 32960991 A JP32960991 A JP 32960991A JP H05142964 A JPH05142964 A JP H05142964A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 トナー像定着装置において、クリーニングロ
ーラに汚染物が滞留してクリーニングローラが劣化する
ことを防止し、そしてまたブレード部材によってクリー
ニングローラが損傷せしめられることを回避する、こと
を目的とする。 【構成】 トナー像定着装置はクリーニングローラを具
備し、このクリーニングローラの周表面は加熱ローラの
周表面に接触せしめられる。発泡樹脂製クリーニングロ
ーラの周表面には、実質上気泡が存在しないスキン層が
形成されている。ブレード部材も配設されており、この
ブレード部材の先端縁はクリーニングローラの周表面に
接触せしめられる。クリーニングローラの両端部はブレ
ード部材の両端を越えて幅方向外方に延在せしめられて
おり、ブレード部材の先端縁両側部は滑らかな湾曲形状
にせしめられている。
ーラに汚染物が滞留してクリーニングローラが劣化する
ことを防止し、そしてまたブレード部材によってクリー
ニングローラが損傷せしめられることを回避する、こと
を目的とする。 【構成】 トナー像定着装置はクリーニングローラを具
備し、このクリーニングローラの周表面は加熱ローラの
周表面に接触せしめられる。発泡樹脂製クリーニングロ
ーラの周表面には、実質上気泡が存在しないスキン層が
形成されている。ブレード部材も配設されており、この
ブレード部材の先端縁はクリーニングローラの周表面に
接触せしめられる。クリーニングローラの両端部はブレ
ード部材の両端を越えて幅方向外方に延在せしめられて
おり、ブレード部材の先端縁両側部は滑らかな湾曲形状
にせしめられている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、静電複写機或いはレー
ザ印刷機等の画像生成機において普通紙の如きシート部
材上に形成されたトナー像を定着するためのトナー像定
着装置に関する。
ザ印刷機等の画像生成機において普通紙の如きシート部
材上に形成されたトナー像を定着するためのトナー像定
着装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】実開昭５９−７３７６５号公報には、画
像生成機に使用される加熱及び加圧式トナー像定着装置
が開示されている。このトナー像定着装置は、回転自在
に装着された加熱ローラと、回転自在に装着され加熱ロ
ーラに押圧せしめられる加圧ローラとを含んでいる。加
熱ローラは周表面にテフロン（ポリテトラフルオロエチ
レンの商品名）コーティングが施されたアルミニウム基
合金から形成することができ、その内部には電気抵抗式
でよい加熱手段が配設されている。加圧ローラは発泡樹
脂の如き比較的柔軟な材料から形成することができ、弾
性偏倚手段の作用によってその周表面が加熱ローラの周
表面に押圧せしめられる。定着すべきトナー像が形成さ
れているシート部材が、トナー像が形成されている面を
加熱ローラ側に向けて加熱ローラと加圧ローラとの間を
通過せしめられ、この際にトナー像が加熱及び加圧され
てシート部材に定着される。
像生成機に使用される加熱及び加圧式トナー像定着装置
が開示されている。このトナー像定着装置は、回転自在
に装着された加熱ローラと、回転自在に装着され加熱ロ
ーラに押圧せしめられる加圧ローラとを含んでいる。加
熱ローラは周表面にテフロン（ポリテトラフルオロエチ
レンの商品名）コーティングが施されたアルミニウム基
合金から形成することができ、その内部には電気抵抗式
でよい加熱手段が配設されている。加圧ローラは発泡樹
脂の如き比較的柔軟な材料から形成することができ、弾
性偏倚手段の作用によってその周表面が加熱ローラの周
表面に押圧せしめられる。定着すべきトナー像が形成さ
れているシート部材が、トナー像が形成されている面を
加熱ローラ側に向けて加熱ローラと加圧ローラとの間を
通過せしめられ、この際にトナー像が加熱及び加圧され
てシート部材に定着される。
【０００３】加熱ローラの周表面にトナーが付着するの
を防止するために、トナー像が密接せしめられる加熱ロ
ーラの周表面には、通常、加圧ローラを介して或いは直
接的にシリコンオイルの如きオイルが塗布される。しか
しながら、加熱ローラの周表面へのトナーの付着を完全
の防止することはできず、幾分かのトナーが加熱ローラ
の周表面に付着する。また、普通紙の如きシート部材か
ら離脱せしめられた紙粉等も加熱ローラの周表面に付着
する傾向がある。トナー或いは紙粉等の汚染物が付着し
たままの状態で定着作用が遂行されると、定着作用を受
けるトナー像が劣化されてしまう虞があり、従って加熱
定着ローラの周表面からトナー或いは紙粉等の汚染物を
除去することが重要である。このために、上記実開昭５
９−７３７６５号公報に開示されているトナー像定着装
置においては、回転自在に装着したクリーニングローラ
の周表面を加熱ローラの周表面に接触せしめると共に、
ブレード部材の先端縁をクリーニングローラの周表面に
接触せしめている。クリーニングローラは発泡シリコン
樹脂の如き発泡樹脂から形成されており、加熱ローラの
周表面に付着したトナー或いは紙粉等の汚染物は加熱ロ
ーラの周表面からクリーニングローラの周表面に移転せ
しめられる。ブレード部材は合成樹脂フィルムから形成
されており、クリーニングローラの周表面からトナー或
いは紙粉等の汚染物を除去する。
を防止するために、トナー像が密接せしめられる加熱ロ
ーラの周表面には、通常、加圧ローラを介して或いは直
接的にシリコンオイルの如きオイルが塗布される。しか
しながら、加熱ローラの周表面へのトナーの付着を完全
の防止することはできず、幾分かのトナーが加熱ローラ
の周表面に付着する。また、普通紙の如きシート部材か
ら離脱せしめられた紙粉等も加熱ローラの周表面に付着
する傾向がある。トナー或いは紙粉等の汚染物が付着し
たままの状態で定着作用が遂行されると、定着作用を受
けるトナー像が劣化されてしまう虞があり、従って加熱
定着ローラの周表面からトナー或いは紙粉等の汚染物を
除去することが重要である。このために、上記実開昭５
９−７３７６５号公報に開示されているトナー像定着装
置においては、回転自在に装着したクリーニングローラ
の周表面を加熱ローラの周表面に接触せしめると共に、
ブレード部材の先端縁をクリーニングローラの周表面に
接触せしめている。クリーニングローラは発泡シリコン
樹脂の如き発泡樹脂から形成されており、加熱ローラの
周表面に付着したトナー或いは紙粉等の汚染物は加熱ロ
ーラの周表面からクリーニングローラの周表面に移転せ
しめられる。ブレード部材は合成樹脂フィルムから形成
されており、クリーニングローラの周表面からトナー或
いは紙粉等の汚染物を除去する。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】而して、上述した通り
の従来のトナー像定着装置には、次の通りの解決すべき
問題がある。
の従来のトナー像定着装置には、次の通りの解決すべき
問題がある。
【０００５】第一に、加熱ローラの周表面からクリーニ
ングローラの周表面に移転せしめられたトナー或いは紙
粉等の汚染物が発泡樹脂の気泡中に捕獲され、ブレード
部材の作用によってクリーニングローラから除去される
ことなくクリーニングローラに滞留されてしまう傾向が
ある。それ故に、比較的短期間の内にクリーニングロー
ラの作用が劣化し、交換の必要が発生する。かかる問題
を回避するために、クリーニングローラを非発泡樹脂か
ら形成すると、クリーニングローラの硬度が相当高くな
り、加熱ローラの周表面が短期間の内に損傷されてしま
うという許容し得ない自体が発生する虞がある。
ングローラの周表面に移転せしめられたトナー或いは紙
粉等の汚染物が発泡樹脂の気泡中に捕獲され、ブレード
部材の作用によってクリーニングローラから除去される
ことなくクリーニングローラに滞留されてしまう傾向が
ある。それ故に、比較的短期間の内にクリーニングロー
ラの作用が劣化し、交換の必要が発生する。かかる問題
を回避するために、クリーニングローラを非発泡樹脂か
ら形成すると、クリーニングローラの硬度が相当高くな
り、加熱ローラの周表面が短期間の内に損傷されてしま
うという許容し得ない自体が発生する虞がある。
【０００６】第二に、発泡樹脂の固有特性に起因して、
発泡樹脂から形成されたクリーニングローラの両端部は
半径方向に幾分拡張されてラッパ状をなす。それ故に、
クリーニングローラの幅方向寸法をブレード部材の幅方
向寸法と実質上同一或いはこれより小さくせしめると、
ブレード部材の過剰干渉に起因してクリーニングローラ
の両端部が損傷され、かかる両端部の損傷が中央部に向
かって進展し、かくしてクリーニングローラが短期間の
内に使用し得ないものになってしまう傾向がある。クリ
ーニングローラの幅方向寸法をブレード部材の幅方向寸
法よりも大きくして、クリーニングローラの両端部がブ
レード部材の両端を越えて幅方向外方に延在せしめる
と、クリーニングローラの両端部がブレード部材によっ
て干渉されることがなく、従ってクリーニングローラの
両端部の損傷を回避することができる。しかしながら、
かように構成した場合、ブレード部材の鋭い先端縁両側
角がクリーニングローラの周表面に当接せしめられるこ
とによって、クリーニングローラが損傷が開始され、か
かる損傷が進展する傾向がある。
発泡樹脂から形成されたクリーニングローラの両端部は
半径方向に幾分拡張されてラッパ状をなす。それ故に、
クリーニングローラの幅方向寸法をブレード部材の幅方
向寸法と実質上同一或いはこれより小さくせしめると、
ブレード部材の過剰干渉に起因してクリーニングローラ
の両端部が損傷され、かかる両端部の損傷が中央部に向
かって進展し、かくしてクリーニングローラが短期間の
内に使用し得ないものになってしまう傾向がある。クリ
ーニングローラの幅方向寸法をブレード部材の幅方向寸
法よりも大きくして、クリーニングローラの両端部がブ
レード部材の両端を越えて幅方向外方に延在せしめる
と、クリーニングローラの両端部がブレード部材によっ
て干渉されることがなく、従ってクリーニングローラの
両端部の損傷を回避することができる。しかしながら、
かように構成した場合、ブレード部材の鋭い先端縁両側
角がクリーニングローラの周表面に当接せしめられるこ
とによって、クリーニングローラが損傷が開始され、か
かる損傷が進展する傾向がある。
【０００７】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、その第一の技術的課題は、加熱ローラの損傷等の
別個の問題を発生せしめることなく、加熱ローラの周表
面からクリーニングローラの周表面に移転されたトナー
或いは紙粉等の汚染物がクリーニングローラに滞留する
ことなく、ブレード部材の作用によって充分良好にクリ
ーニングローラから除去されるように、トナー像定着装
置を改良することである。
あり、その第一の技術的課題は、加熱ローラの損傷等の
別個の問題を発生せしめることなく、加熱ローラの周表
面からクリーニングローラの周表面に移転されたトナー
或いは紙粉等の汚染物がクリーニングローラに滞留する
ことなく、ブレード部材の作用によって充分良好にクリ
ーニングローラから除去されるように、トナー像定着装
置を改良することである。
【０００８】本発明の第二の技術的課題は、クリーニン
グローラがブレード部材によって損傷されることが確実
に回避される、改良されたトナー像定着装置を提供する
ことである。
グローラがブレード部材によって損傷されることが確実
に回避される、改良されたトナー像定着装置を提供する
ことである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記第一の技術的課題を
解決するために、本発明の第一の局面によれば、クリー
ニングローラの周表面に実質上気泡が存在しないスキン
層が形成される。
解決するために、本発明の第一の局面によれば、クリー
ニングローラの周表面に実質上気泡が存在しないスキン
層が形成される。
【００１０】即ち、本発明の第一の局面に従えば、回転
自在に装着された加熱ローラと、回転自在に装着され、
その周表面が該加熱ローラの周表面に接触せしめられる
クリーニングローラと、先端縁が該クリーニングローラ
の周表面の接触せしめられるブレード部材とを具備し、
該クリーニングローラは耐熱性発泡樹脂から形成されて
いるトナー像定着装置において、該クリーニングローラ
の周表面には実質上気泡が存在しないスキン層が形成さ
れている、ことを特徴とするトナー像定着装置が提供さ
れる。
自在に装着された加熱ローラと、回転自在に装着され、
その周表面が該加熱ローラの周表面に接触せしめられる
クリーニングローラと、先端縁が該クリーニングローラ
の周表面の接触せしめられるブレード部材とを具備し、
該クリーニングローラは耐熱性発泡樹脂から形成されて
いるトナー像定着装置において、該クリーニングローラ
の周表面には実質上気泡が存在しないスキン層が形成さ
れている、ことを特徴とするトナー像定着装置が提供さ
れる。
【００１１】上記第二の技術的課題を解決するために、
本発明の第二の局面によれば、クリーニングブレードの
両端部をブレード部材の両端を越えて幅方向外方に延在
せしめることに加えて、ブレード部材の先端縁両側部を
滑らかな湾曲形状にせしめる。
本発明の第二の局面によれば、クリーニングブレードの
両端部をブレード部材の両端を越えて幅方向外方に延在
せしめることに加えて、ブレード部材の先端縁両側部を
滑らかな湾曲形状にせしめる。
【００１２】即ち、本発明の第二の局面に従えば、回転
自在に装着された加熱ローラと、回転自在に装着され、
その周表面が該加熱ローラの周表面に接触せしめられる
クリーニングローラと、先端縁が該クリーニングローラ
の周表面の接触せしめられるブレード部材とを具備し、
該クリーニングローラは耐熱性発泡樹脂から形成されて
いるトナー像定着装置において、該クリーニングローラ
の両端部は該ブレード部材の両端を越えて幅方向外方に
延在しており、該ブレード部材の先端縁両側部は滑らか
な湾曲形状にせしめられている、ことを特徴とするトナ
ー像定着装置が提供される。
自在に装着された加熱ローラと、回転自在に装着され、
その周表面が該加熱ローラの周表面に接触せしめられる
クリーニングローラと、先端縁が該クリーニングローラ
の周表面の接触せしめられるブレード部材とを具備し、
該クリーニングローラは耐熱性発泡樹脂から形成されて
いるトナー像定着装置において、該クリーニングローラ
の両端部は該ブレード部材の両端を越えて幅方向外方に
延在しており、該ブレード部材の先端縁両側部は滑らか
な湾曲形状にせしめられている、ことを特徴とするトナ
ー像定着装置が提供される。
【００１３】
【作用】本発明の第一の局面に従って構成されたトナー
像定着装置においては、クリーニングブレードの周表面
に実質上気泡が存在しないスキン層が形成されている故
に、加熱ローラの周表面からクリーニングローラの周表
面に移転したトナー或いは紙粉等の汚染物が気泡に捕獲
されることがなく、従ってブレード部材の掻き落とし作
用によってクリーニングローラの周表面から充分良好に
除去される。
像定着装置においては、クリーニングブレードの周表面
に実質上気泡が存在しないスキン層が形成されている故
に、加熱ローラの周表面からクリーニングローラの周表
面に移転したトナー或いは紙粉等の汚染物が気泡に捕獲
されることがなく、従ってブレード部材の掻き落とし作
用によってクリーニングローラの周表面から充分良好に
除去される。
【００１４】本発明の第二の局面に従って構成されたト
ナー像定着装置においては、クリーニングローラの両端
部はブレード部材の両端を越えて幅方向外方に延在せし
められている故に、ブレード部材がクリーニングローラ
の両端部に干渉して損傷せしめることが確実に回避さ
れ、そしてまたブレード部材の先端縁両側部が滑らかな
湾曲形状にせしめられている故に、ブレード部材の先端
縁両側部によってクリーニングローラの周表面が損傷さ
れることも効果的に回避され、かくしてクリーニングロ
ーラの損傷が充分良好に防止される。
ナー像定着装置においては、クリーニングローラの両端
部はブレード部材の両端を越えて幅方向外方に延在せし
められている故に、ブレード部材がクリーニングローラ
の両端部に干渉して損傷せしめることが確実に回避さ
れ、そしてまたブレード部材の先端縁両側部が滑らかな
湾曲形状にせしめられている故に、ブレード部材の先端
縁両側部によってクリーニングローラの周表面が損傷さ
れることも効果的に回避され、かくしてクリーニングロ
ーラの損傷が充分良好に防止される。
【００１５】
【実施例】以下、本発明に従って構成されたトナー像定
着装置の好適実施例を図示している添付図面を参照し
て、更に詳細に説明する。
着装置の好適実施例を図示している添付図面を参照し
て、更に詳細に説明する。
【００１６】図１を参照して説明すると、トナー像定着
装置は加熱ローラ２とこの加熱ローラ２と協働する加圧
ローラ４とを具備している。円筒形状の加熱ローラ２は
実質上水平に延びる軸線を中心として回転自在に装着さ
れており、矢印６で示す方向に回転せしめられる。かか
る加熱ローラ２はアルミニウム基合金の如き適宜の金属
材料から形成することができ、その周表面にはテフロン
コーティングが施されているのが好都合である。加熱ロ
ーラ２の内部には電気抵抗式でよい加熱手段８が配設さ
れており、かかる加熱手段８の加熱作用によって加熱ロ
ーラ２の周表面は所要温度範囲に維持される。加圧ロー
ラ４の円筒形状であり、実質上水平に延びる軸線を中心
として回転自在に装着されている。加圧ローラ４は適宜
の発泡樹脂の如き柔軟な材料から形成されているのが好
都合である。加圧ローラ４が固定されている回転軸（図
示していない）は適宜のばね手段（図示していない）に
よって上方に弾性的に偏倚せしめられており、加圧ロー
ラ４の周表面は加熱ローラ２の周表面に弾性的に押圧せ
しめられている。加圧ローラ４は加熱ローラ２の矢印６
で示す方向の回転に付随して矢印６で示す方向に回転せ
しめられる。加圧ローラ４にはオイル塗布ローラ１０が
付設されている。このオイル塗布ローラ１０も円筒形状
であり、実質上水平に延びる軸線を中心として回転自在
に装着されている。オイル塗布ローラ１０の表面層はフ
ェルトから形成されており、かかる表面層にシリコンオ
イルの如き適宜のオイルが含浸せしめられる。オイル塗
布ローラ１０の周表面は加圧ローラ４の周表面に接触せ
しめられており、オイル塗布ローラ１０の表面層に含浸
せしめられたオイルが加圧ローラ４を介して加熱ローラ
２に供給され、加熱ローラ２の周表面にオイルが塗布さ
れる。
装置は加熱ローラ２とこの加熱ローラ２と協働する加圧
ローラ４とを具備している。円筒形状の加熱ローラ２は
実質上水平に延びる軸線を中心として回転自在に装着さ
れており、矢印６で示す方向に回転せしめられる。かか
る加熱ローラ２はアルミニウム基合金の如き適宜の金属
材料から形成することができ、その周表面にはテフロン
コーティングが施されているのが好都合である。加熱ロ
ーラ２の内部には電気抵抗式でよい加熱手段８が配設さ
れており、かかる加熱手段８の加熱作用によって加熱ロ
ーラ２の周表面は所要温度範囲に維持される。加圧ロー
ラ４の円筒形状であり、実質上水平に延びる軸線を中心
として回転自在に装着されている。加圧ローラ４は適宜
の発泡樹脂の如き柔軟な材料から形成されているのが好
都合である。加圧ローラ４が固定されている回転軸（図
示していない）は適宜のばね手段（図示していない）に
よって上方に弾性的に偏倚せしめられており、加圧ロー
ラ４の周表面は加熱ローラ２の周表面に弾性的に押圧せ
しめられている。加圧ローラ４は加熱ローラ２の矢印６
で示す方向の回転に付随して矢印６で示す方向に回転せ
しめられる。加圧ローラ４にはオイル塗布ローラ１０が
付設されている。このオイル塗布ローラ１０も円筒形状
であり、実質上水平に延びる軸線を中心として回転自在
に装着されている。オイル塗布ローラ１０の表面層はフ
ェルトから形成されており、かかる表面層にシリコンオ
イルの如き適宜のオイルが含浸せしめられる。オイル塗
布ローラ１０の周表面は加圧ローラ４の周表面に接触せ
しめられており、オイル塗布ローラ１０の表面層に含浸
せしめられたオイルが加圧ローラ４を介して加熱ローラ
２に供給され、加熱ローラ２の周表面にオイルが塗布さ
れる。
【００１７】加熱ローラ２にはクリーニングローラ１２
が付設されている。図１と共に図２を参照して説明を続
けると、クリーニングローラ１２は回転軸１４上に固定
されており、回転軸１４は実質上水平に延在し、回転自
在に装着されている。回転軸１４及びこれに固定された
クリーニングローラ１２は矢印６で示す方向に回転せし
められるのが好都合である。クリーニングローラ１２は
充分に柔軟であると共に加熱ローラ２から伝導される熱
に対して耐性を有することが重要であり、発泡シリコン
樹脂であるのが好適である耐熱性発泡樹脂から形成され
ている。クリーニングローラ１２は全体として略円筒形
状であるが、図２に明確に図示する如く、発泡樹脂から
形成されていることに起因してその両端部１６は半径方
向に必然的に拡張されてラッパ状をなす。クリーニング
ローラ１２のラッパ状両端部１６は加熱ローラ２の両端
を越えて幅方向外方に延在せしめられており、クリーニ
ングローラ１２の円筒形状周表面のみが加熱ローラ２の
周表面に接触せしめられ、ラッパ状両端部１６が加熱ロ
ーラ２の周表面に接触せしめられることはない。クリー
ニングローラ１２は４０乃至６０程度のショアーＡスケ
ール硬度を有するのが好適である。クリーニングローラ
１２の硬度が過剰に高いと、加熱ローラ２の周表面を損
傷せしめる虞があり、クリーニングローラ１２の硬度が
過剰に低いと、初期のクリーニング作用が良好に達成さ
れない。クリーニングローラ１２の硬度は、その発泡率
を調整することによって適宜に設定することができる。
が付設されている。図１と共に図２を参照して説明を続
けると、クリーニングローラ１２は回転軸１４上に固定
されており、回転軸１４は実質上水平に延在し、回転自
在に装着されている。回転軸１４及びこれに固定された
クリーニングローラ１２は矢印６で示す方向に回転せし
められるのが好都合である。クリーニングローラ１２は
充分に柔軟であると共に加熱ローラ２から伝導される熱
に対して耐性を有することが重要であり、発泡シリコン
樹脂であるのが好適である耐熱性発泡樹脂から形成され
ている。クリーニングローラ１２は全体として略円筒形
状であるが、図２に明確に図示する如く、発泡樹脂から
形成されていることに起因してその両端部１６は半径方
向に必然的に拡張されてラッパ状をなす。クリーニング
ローラ１２のラッパ状両端部１６は加熱ローラ２の両端
を越えて幅方向外方に延在せしめられており、クリーニ
ングローラ１２の円筒形状周表面のみが加熱ローラ２の
周表面に接触せしめられ、ラッパ状両端部１６が加熱ロ
ーラ２の周表面に接触せしめられることはない。クリー
ニングローラ１２は４０乃至６０程度のショアーＡスケ
ール硬度を有するのが好適である。クリーニングローラ
１２の硬度が過剰に高いと、加熱ローラ２の周表面を損
傷せしめる虞があり、クリーニングローラ１２の硬度が
過剰に低いと、初期のクリーニング作用が良好に達成さ
れない。クリーニングローラ１２の硬度は、その発泡率
を調整することによって適宜に設定することができる。
【００１８】本発明の第一の局面に従えば、加熱ローラ
２の周表面に接触せしめられるクリーニングローラ１２
の周表面には、実質上気泡が存在しないスキン層１８が
形成されていることが重要である。スキン層１８の厚さ
は０．１乃至０．５ｍｍ程度でよい。スキン層１８は、
合成樹脂を発泡せしめてクリーニングローラ１２を形成
する際に、クリーニングローラ１２の周表面を規定する
内周面を有する型内で合成樹脂を発泡せしめると共に型
の内周面を高熱伝導率の材料から形成する或いは型の内
周面を適宜に冷却する等によって、表面層における発泡
を実質上阻止することによって好都合に形成することが
できる。
２の周表面に接触せしめられるクリーニングローラ１２
の周表面には、実質上気泡が存在しないスキン層１８が
形成されていることが重要である。スキン層１８の厚さ
は０．１乃至０．５ｍｍ程度でよい。スキン層１８は、
合成樹脂を発泡せしめてクリーニングローラ１２を形成
する際に、クリーニングローラ１２の周表面を規定する
内周面を有する型内で合成樹脂を発泡せしめると共に型
の内周面を高熱伝導率の材料から形成する或いは型の内
周面を適宜に冷却する等によって、表面層における発泡
を実質上阻止することによって好都合に形成することが
できる。
【００１９】クリーニングローラ１２にはブレード部材
２０が付設されている。ブレード部材２０は適宜の支持
部材２２に固定された基端部（下端部）から上方に延在
し、その先端縁（上端縁）はクリーニングローラ１２の
周表面に接触せしめられている。ブレード部材２０はポ
リエステルフィルムの如き適宜の合成樹脂フィルムから
形成されているのが好都合である。ブレード部材２０の
幅方向寸法は加熱ローラ２の幅方向寸法よりは幾分長い
が、図２に明確に示す通りクリーニングローラ１２の幅
方向寸法よりも短く、クリーニングローラ１２のラッパ
状両端部はブレード部材２０の両端を越えて幅方向外側
に延出している。本発明に第二の局面に従えば、ブレー
ド部材２０の先端縁両側部２４は、図２に明確に示す如
く滑らかな湾曲形状にせしめられていることが重要であ
る。図２に２点鎖線でしめす如く、ブレード部材２０の
先端縁両側部が鋭い角を有する場合には、かかる鋭い角
によってクリーニングローラ１２の周表面、即ちスキン
層１８が損傷される傾向がある。
２０が付設されている。ブレード部材２０は適宜の支持
部材２２に固定された基端部（下端部）から上方に延在
し、その先端縁（上端縁）はクリーニングローラ１２の
周表面に接触せしめられている。ブレード部材２０はポ
リエステルフィルムの如き適宜の合成樹脂フィルムから
形成されているのが好都合である。ブレード部材２０の
幅方向寸法は加熱ローラ２の幅方向寸法よりは幾分長い
が、図２に明確に示す通りクリーニングローラ１２の幅
方向寸法よりも短く、クリーニングローラ１２のラッパ
状両端部はブレード部材２０の両端を越えて幅方向外側
に延出している。本発明に第二の局面に従えば、ブレー
ド部材２０の先端縁両側部２４は、図２に明確に示す如
く滑らかな湾曲形状にせしめられていることが重要であ
る。図２に２点鎖線でしめす如く、ブレード部材２０の
先端縁両側部が鋭い角を有する場合には、かかる鋭い角
によってクリーニングローラ１２の周表面、即ちスキン
層１８が損傷される傾向がある。
【００２０】上述した通りのトナー像定着装置において
は、図１に２点鎖線で示す通り、その上面に定着すべき
トナー像が形成された普通紙シートの如きシート部材２
６が、加熱ローラ２と加圧ローラ４との間を通過せしめ
られる。この際にトナー像が加熱及び加圧されてシート
部材２６の上面に定着される。加熱ローラ２の周表面に
付着したトナー或いは紙粉等の汚染物は加熱ローラ２の
周表面からクリーニングローラ１２の周表面に移転せし
められる。クリーニングローラ１２の周表面には実質上
気泡が存在しないスキン層１８が形成されている故に、
クリーニングローラ１２の周表面に移転した汚染物が気
泡中に捕獲されることはなく、クリーニングローラ１２
の周表面に移転した汚染物はブレード部材２０の掻き落
とし作用によって充分良好にクリーニングローラ１２の
周表面から除去される。クリーニングローラ１２の周表
面から除去された汚染物はブレード部材２０の両表面に
付着しそこに保持される。所望ならば、ブレード部材２
０から離脱されて適宜の収容皿内に収容されるようにせ
しめることもできる。
は、図１に２点鎖線で示す通り、その上面に定着すべき
トナー像が形成された普通紙シートの如きシート部材２
６が、加熱ローラ２と加圧ローラ４との間を通過せしめ
られる。この際にトナー像が加熱及び加圧されてシート
部材２６の上面に定着される。加熱ローラ２の周表面に
付着したトナー或いは紙粉等の汚染物は加熱ローラ２の
周表面からクリーニングローラ１２の周表面に移転せし
められる。クリーニングローラ１２の周表面には実質上
気泡が存在しないスキン層１８が形成されている故に、
クリーニングローラ１２の周表面に移転した汚染物が気
泡中に捕獲されることはなく、クリーニングローラ１２
の周表面に移転した汚染物はブレード部材２０の掻き落
とし作用によって充分良好にクリーニングローラ１２の
周表面から除去される。クリーニングローラ１２の周表
面から除去された汚染物はブレード部材２０の両表面に
付着しそこに保持される。所望ならば、ブレード部材２
０から離脱されて適宜の収容皿内に収容されるようにせ
しめることもできる。
【００２１】
【発明の効果】本発明に第一の局面に従って構成された
トナー像定着装置においては、トナー或いは紙粉等の汚
染物がクリーニングローラの気泡中に捕獲されることが
確実に阻止され、クリーニングローラの周表面から充分
良好に汚染物が除去され得る。従って、クリーニングロ
ーラを長期間に渡って継続して使用することができる。
通常の保守点検作業時にはクリーニングローラに比べて
安価で且つ交換操作が容易であるブレード部材のみを交
換すればよく、保守点検コストが低減され作業が容易化
される。
トナー像定着装置においては、トナー或いは紙粉等の汚
染物がクリーニングローラの気泡中に捕獲されることが
確実に阻止され、クリーニングローラの周表面から充分
良好に汚染物が除去され得る。従って、クリーニングロ
ーラを長期間に渡って継続して使用することができる。
通常の保守点検作業時にはクリーニングローラに比べて
安価で且つ交換操作が容易であるブレード部材のみを交
換すればよく、保守点検コストが低減され作業が容易化
される。
【００２２】また、本発明の第二の局面に従って構成さ
れたトナー像定着装置においては、ブレード部材によっ
てクリーニングローラが損傷せしめられることが確実に
回避され、従って長期間に渡って交換することなく継続
してクリーニングローラを使用することが許容される。
れたトナー像定着装置においては、ブレード部材によっ
てクリーニングローラが損傷せしめられることが確実に
回避され、従って長期間に渡って交換することなく継続
してクリーニングローラを使用することが許容される。
【図１】本発明に従って構成されたトナー像定着装置の
好適実施例を示す簡略断面図。
好適実施例を示す簡略断面図。
【図２】図１に示すトナー像定着装置におけるクリーニ
ングローラとブレード部材とを示す正面図。
ングローラとブレード部材とを示す正面図。
２：加熱ローラ ４：加圧ローラ ８：加熱手段 １０：オイル塗布ローラ １２：クリーニングローラ １６：クリーニングローラの両端部 １８：クリーニングローラのスキン層 ２０：ブレード部材 ２４：ブレード部材の先端縁両側部
Claims (9)
- 【請求項１】 回転自在に装着された加熱ローラと、回
転自在に装着され、その周表面が該加熱ローラの周表面
に接触せしめられるクリーニングローラと、先端縁が該
クリーニングローラの周表面の接触せしめられるブレー
ド部材とを具備し、該クリーニングローラは耐熱性発泡
樹脂から形成されているトナー像定着装置において、 該クリーニングローラの周表面には実質上気泡が存在し
ないスキン層が形成されている、ことを特徴とするトナ
ー像定着装置。 - 【請求項２】 該クリーニングローラはシリコン樹脂か
ら形成されている、請求項１記載のトナー像定着装置。 - 【請求項３】 該クリーニングローラのショアーＡスケ
ール硬度は４０乃至６０である、請求項１又は２記載の
トナー像定着装置。 - 【請求項４】 該クリーニングローラの両端部は該ブレ
ード部材の両端を越えて幅方向外方に延在しており、該
ブレード部材の先端縁両側部は滑らかな湾曲形状にせし
められている、請求項１から３までのいずれかに記載の
トナー像定着装置。 - 【請求項５】 該ブレード部材は合成樹脂フィルムから
形成されている、請求項１から４までのいずれかに記載
のトナー像定着装置。 - 【請求項６】 回転自在に装着された加熱ローラと、回
転自在に装着され、その周表面が該加熱ローラの周表面
に接触せしめられるクリーニングローラと、先端縁が該
クリーニングローラの周表面の接触せしめられるブレー
ド部材とを具備し、該クリーニングローラは耐熱性発泡
樹脂から形成されているトナー像定着装置において、 該クリーニングローラの両端部は該ブレード部材の両端
を越えて幅方向外方に延在しており、該ブレード部材の
先端縁両側部は滑らかな湾曲形状にせしめられている、
ことを特徴とするトナー像定着装置。 - 【請求項７】 該クリーニングローラはシリコン樹脂か
ら形成されている、請求項６記載のトナー像定着装置。 - 【請求項８】 該クリーニングローラのショアーＡスケ
ール硬度は４０乃至６０である、請求項６又は７記載の
トナー像定着装置。 - 【請求項９】 該ブレード部材は合成樹脂フィルムから
形成されている、請求項６から８までのいずれかに記載
のトナー像定着装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32960991A JPH05142964A (ja) | 1991-11-20 | 1991-11-20 | トナー像定着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32960991A JPH05142964A (ja) | 1991-11-20 | 1991-11-20 | トナー像定着装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05142964A true JPH05142964A (ja) | 1993-06-11 |
Family
ID=18223267
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32960991A Withdrawn JPH05142964A (ja) | 1991-11-20 | 1991-11-20 | トナー像定着装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05142964A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0882951A (ja) * | 1994-09-12 | 1996-03-26 | Konica Corp | 静電荷像現像用トナー及び画像形成方法 |
| US5678153A (en) * | 1994-12-01 | 1997-10-14 | Ricoh Company, Ltd. | Fixing apparatus comprising a cleaning roller having a coated layer of polyimide and polytetrafluoroethylene |
| US6559421B1 (en) | 1999-10-29 | 2003-05-06 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus and fixing device therefor |
| US7769335B2 (en) | 2003-07-10 | 2010-08-03 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Fixing apparatus |
-
1991
- 1991-11-20 JP JP32960991A patent/JPH05142964A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0882951A (ja) * | 1994-09-12 | 1996-03-26 | Konica Corp | 静電荷像現像用トナー及び画像形成方法 |
| US5678153A (en) * | 1994-12-01 | 1997-10-14 | Ricoh Company, Ltd. | Fixing apparatus comprising a cleaning roller having a coated layer of polyimide and polytetrafluoroethylene |
| US6559421B1 (en) | 1999-10-29 | 2003-05-06 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus and fixing device therefor |
| US6646227B2 (en) | 1999-10-29 | 2003-11-11 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus and fixing device therefor |
| US6897409B2 (en) | 1999-10-29 | 2005-05-24 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus and fixing device therefor |
| US7769335B2 (en) | 2003-07-10 | 2010-08-03 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Fixing apparatus |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990204 |