JPH05142734A - フイルム処理装置 - Google Patents

フイルム処理装置

Info

Publication number
JPH05142734A
JPH05142734A JP30350091A JP30350091A JPH05142734A JP H05142734 A JPH05142734 A JP H05142734A JP 30350091 A JP30350091 A JP 30350091A JP 30350091 A JP30350091 A JP 30350091A JP H05142734 A JPH05142734 A JP H05142734A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
chamber
pipe
air
processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30350091A
Other languages
English (en)
Inventor
Shunji Kubono
俊二 窪野
Tsutomu Morohoshi
力 諸星
Akinobu Azuma
顕宣 我妻
Masatake Hiraoka
将武 平岡
Masao Otsu
政夫 大津
Akifumi Kimura
明文 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP30350091A priority Critical patent/JPH05142734A/ja
Publication of JPH05142734A publication Critical patent/JPH05142734A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photographic Processing Devices Using Wet Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 チャンバ内に溜まる空気によって生じる圧力
を抑制し、サイホン現象を防止してポンプ能力を安定さ
せる。 【構成】 ポンプ152が駆動を開始すると、チャンバ
49内の現像液が呼び水として汲み上げられることによ
り、パイプ138を介して容器52内の現像液が汲み上
げられる。また、チャンバ49の取入口142側が最も
高位となるように筒体を傾斜させている(傾斜角度約2
°)。このため、筒体内に入り込む空気溜りと取入口1
42とが常に連通することになる。これらを連通するこ
とによって、空気溜りの空気は取入口から逃げ、供給さ
れる現像液によって取出口へ流入するような、所謂サイ
ホン現象を防止することができる。これにより、ポンプ
能力を低下させることがなく、また、エアロックを生じ
させたりするような不具合がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フィルム搬送路上に配
設された処理槽へ非自給式のポンプの駆動によって処理
液を循環供給し、フィルム露光面を処理液に浸しながら
搬送して、現像、定着及び水洗処理するための密閉型処
理液循環系を備えたフィルム処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、、マイクロフィッシュ等のフィル
ムを現像処理する現像処理装置においては、気密状態と
された容器内からポンプを使用して現像液を汲み上げ、
パイプを介して現像処理部の処理槽へ送給している。ま
た、処理槽に送給された後の現像液は、順次処理槽から
回収パイプを介して容器内へ回収されるようになってい
る。
【0003】上記ポンプは通常非自給式のポンプが適用
されている。これは、小型軽量かつ安価であるためであ
る。この非自給式のポンプは、呼び水が必要とされるた
め、ポンプの上流側にチャンバを設け、このチャンバ内
に貯留された現像液を自重によってポンプ内へ送り込む
ようにしている。
【0004】一般にこのチャンバへの現像液の流入口が
天井面に設けられ、ポンプへの流出口は側面下方に設け
られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記チ
ャンバ内には、現像液と共に徐々に空気が流入される。
さらに、溜まった空気もポンプへと流動して所謂エアロ
ック等を引き起こすことがある。また、液交換で容器を
下げ配管内の液を切る必要がある。このとき、汲み上げ
パイプ内の液の落下によりサイホン現象が起こり、チャ
ンバ内の液がなくなり呼び水とし送り込むことができな
い。
【0006】本発明は上記事実を考慮し、チャンバ内に
溜まる空気によって生じる圧力を抑制し、サイホン現象
を防止してポンプ能力を安定させることができるフィル
ム処理装置を得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
フィルム搬送路上に配設された処理槽へ非自給式のポン
プの駆動によって処理液を循環供給し、フィルム露光面
を処理液に浸しながら搬送して、現像、定着及び水洗処
理するための密閉型処理液循環系を備えたフィルム処理
装置であって、前記ポンプの上流側に前記ポンプへ処理
液を呼び水として送り込むためのチャンバを設け、この
チャンバへの処理液の流入口とチャンバ内の空気溜まり
部とが常に連通するようにチャンバの天井面にスロープ
を形成したことを特徴としている。
【0008】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、チャンバの天
井面にスロープを形成することにより、チャンバ内の空
気溜まり部が処理液の流入口と常に連通する。このた
め、液交換時の汲み上げパイプ内の液を切り、負圧を抑
制しサイホン現象を防止する。
【0009】このため、ポンプへと流出される処理液量
は安定し、また、空気がポンプへと流動することがない
ので、ポンプ能力の低下を引き起こすような不具合が解
消できる。
【0010】なお、天井面にスロープを形成するための
手段としては、チャンバ全体を傾斜させることが考えら
れる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳
細に説明する。本実施例は自動現像装置10に本発明を
適用したものである。 〔全体構成〕図1に示したように、自動現像機10の上
面には供給ロールマガジン16が配設されており、供給
ロールマガジン16内に収納されたロール状のフィルム
12(図2参照)が自動現像機10内部へ送り込むこと
ができるようになっている。また、供給ロールマガジン
16は、着脱可能にされており、現像等の処理を行なう
フィルム12の交換は供給ロールマガジン16によって
行なうことができる。
【0012】自動現像機10の上面の供給ロールマガジ
ン16が配置する位置の側方には、検出スイッチ182
が配設されている(図3参照)。また、供給ロールマガ
ジン16には、突起部184が設けられており、供給ロ
ールマガジン16を自動現像機10に設置したときに突
起部184が検出スイッチ182をオンするようになっ
ている。
【0013】また、自動現像機10のケーシング26の
図1左側には、手動または他の装置と連結してシート状
のフィルム12を自動現像機10の内部へ挿入できるよ
うにスリット孔状の挿入口22が設けられている。この
他の装置の例としてレーザビーム記録装置等があり、こ
のレーザビーム記録装置によって記録が終了したフィル
ム12を自動現像機10に供給することができる。
【0014】上記フィルム12は、主にフィルム幅方向
の長さが16mmのシネタイプ及び105mmのフィシ
ュタイプの2種類がある。。
【0015】自動現像機10のケーシング26の前面に
は、電源スイッチ、処理異常等を表示する表示器、処理
開始ボタン等を備えた操作スイッチ部24が設けられて
いる。また、操作スイッチ部24の左方(図1左側)に
は、開閉可能なサブカバー14が設けられており、この
サブカバー14を開放することによって処理液の交換、
メインテナンス等の作業を行なうことができる。
【0016】自動現像機10の右側面(図1右側)には
巻取ロールマガジン18、ストッカ20が配設されてお
り、自動現像機10によって処理の終了したフィルム1
2を、ロール状のフィルム12の場合には巻取ロールマ
ガジン18へシート状のフィルム12の場合にはストッ
カ20へ収納できるようになっている。
【0017】図2及び図4に示したように、ケーシング
12内には処理液処理部36、スクイズ部38及び乾燥
部40が設けられている。処理液処理部36はフィルム
12の搬送方向に沿って順に配設された現像処理部3
0、定着処理部32及び水洗処理部34を備えている。
【0018】現像処理部30は、第1の現像処理部30
A及び第2の現像処理部30Bを備えており、定着処理
部32は、第1の定着処理部32A及び第2の定着処理
部32Bを備えている。また、水洗処理部34は、第1
の水洗処理部34A、第2の水洗処理部34B及び第3
の水洗処理部34Cを備えている。
【0019】第1の現像処理部30Aは、詳細は後述す
るが、現像ラック42を備えており、現像ラック42内
には、現像液が供給されると共に、図示しないモーター
により駆動されてフィルム12を水平搬送する搬送ロー
ラ対44が2組設けられている。この現像ラック42の
下方には、液受け皿46が配設されており、液受け皿4
6は現像ラック42より溢れた現像液を収容するように
なっている。
【0020】また、現像ラック42の下方には、容器5
2が配設されており、容器52内には現像液が貯留され
ている。容器52の上部には回収汲み上げ部50が配置
しており、回収汲み上げ部50は容器52内の現像液を
汲み上げ、現像ラック42の現像液を容器52内へ回収
するようになっている。回収汲み上げ部50によって汲
み上げられた現像液はヒータ部48を介して現像ラック
42へ供給される。このヒータ部48によって現像ラッ
ク42内の現像液の液温が所定の範囲内に維持される。
【0021】第2の現像処理部30Bは、上記説明した
第1の現像処理部30Aと同様の構成になっている。ま
た、定着処理部32の第1の定着処理部32A及び第2
の定着処理部32B、水洗処理部34の第1の水洗処理
部34A、第2の水洗処理部34B、第3の水洗処理部
34Cも同様の構成になっている。なお、この定着処理
部32A、第1乃至第3の水洗処理部34A乃至Cに
は、前記ヒータ部48は設けられていない。
【0022】従って、自動現像機10内に送り込まれた
フィルム12は、現像処理部30に挿入され搬送ローラ
対44によって水平搬送されながら現像処理される。現
像されたフィルム12は、定着処理部32に送られ、定
着液中を搬送されながら定着処理される。定着されたフ
ィルム12は、水洗処理部34に送られ、水洗される。
このようにして、フィルム12は各々の処理液により処
理される。
【0023】なお、現像処理部30、定着処理部32及
び水洗処理部34の各々の容器52は、容器収納テーブ
ル54に取り付けられている。容器収納テーブル54は
リンク56を介してモータ58に連結されており、モー
タ58が回転することによって上下動するようになって
いる。従って、必要に応じて容器収納テーブル54を上
下動することにより、現像液、定着液及び水洗水を交換
することができる。
【0024】また、容器収納テーブル54が上部に位置
したときには、処理液処理部36の各処理液が外気に触
れないように密封構造になるようにされている。特に、
現像液の密封構造は、パッキンが2層となっている。
【0025】処理液処理部36と乾燥部40の間には、
スクイズ部38が配設されている。このスクイズ部38
は、水洗処理部34から送り出され水洗水が付着したフ
ィルム12をスクイズしながら乾燥部40へ搬送するス
クイズローラ60を備えている。このスクイズローラ6
0の下方には、収集ロート62が配設されており、収集
ロート62は、スクイズローラ60によってスクイズさ
れた液体をスクイズボトル64内へ導くようになってい
る。なお、このスクイズボトル64は、容器収納テーブ
ル54に取り付けられており、各処理液の交換と同様の
操作によってスクイズボトル64を下降させ、スクイズ
ボトル64内に溜まった液体を廃棄することができる。
【0026】乾燥部40には、フィルム12を搬送する
搬送ローラ対66が水平方向に沿って複数箇所上下に配
設されている。搬送ローラ対66は図示しない駆動手段
の駆動力が伝達されて回転し、乾燥部40内に送り込ま
れたフィルム12を水平右方向(図4右方向)へ搬送す
る。乾燥部40は、ヒータ68及びファン70を備えて
おり、ファン70によって乾燥風をフィルム12の表面
に吹きつけるようになっている。
【0027】従ってフィルム12は、スクイズ部38に
おいて、スクイズローラ60でスクイズされ、乾燥部4
0へと至る。乾燥部40では搬送されながらヒータ68
より加温された乾燥風によって乾燥される。その後、乾
燥部40から排出されたフィルム12は、巻取ロールマ
ガジン18またはストッカ20に収容される。 〔処理ブロック〕次に、処理液処理部36の各処理部に
ついて詳細に説明する。なお、各処理部は同一の構成の
ため、以下、第1の現像処理部30Aについて説明す
る。
【0028】図5に示したように、現像ラック42内に
は2組の搬送ローラ対44A、44Bが所定の間隔を隔
てて配置されている。この搬送ローラ対44Aの各回転
軸の両端には、無端巻線バネ45が巻き付けられてお
り、このバネ力によって搬送ローラ対44Aのローラは
相互に付勢されている。また、搬送ローラ対44Bも同
様の構成になっている。また、搬送ローラ対44A、4
4Bのそれぞれの一方の回転軸は延長されており、この
延長された軸43には図示しない駆動手段に連結されて
いる。従って、この搬送ローラ対44A、44Bは、図
示を省略した駆動手段によって一方向に回転され、フィ
ルム12を図5の矢印A方向へ水平搬送するようになっ
ている。
【0029】現像ラック42の下部42Bは、中心部7
6が周辺部78より高い位置の2重構造の皿状にされて
おり、現像液が供給路80から供給(図5矢印B方向)
されることにより、中心部76に現像液が満たされる。
この中心部76から溢れ出た現像液は周辺部78へ至
り、この周辺部78にある現像液が排出路82を経て
(図5矢印C方向)容器52へ至るようになっている。
この中心部76に現像液を満たした状態で、搬送ローラ
対44によってフィルム12を搬送することにより、フ
ィルム12が現像液内を通過しながら現像されるように
なっている。また、現像ラック42の上部42Aは、下
部42Bを覆っており、現像ラック42内に塵等が侵入
しないようになっている。
【0030】図6に示したように、現像ラック42の下
部42Bに存在する中心部76の、フィルム12の搬送
方向終了部近傍には、ガイド84が所定の角度で傾倒し
て取り付けられている。このガイド84の傾倒によっ
て、フィルム12が搬送されることによる周辺部78へ
の現像液の不必要な流出が制限されている。また、現像
ラック42の上部42Aにもガイド88が取り付けられ
ている。
【0031】このガイド84のフィルム12の搬送方向
下流側にはセル86が取り付けられている。
【0032】図7に示したように、現像ラック42の下
方には現像液を収容する容器52が配置されている。容
器52は、回収汲み上げ部50のフランジ110に、開
口部112が下方から当接した状態で着脱可能に装着さ
れている。フランジ110と容器52の開口部112と
の当接面には、ゴム等の弾性部材114が配設され(図
8参照)、当接面を密閉しており、容器52内に外気が
侵入しないようになっている。
【0033】また、フランジ110には、パイプ116
が貫通されている。このパイプ116の下端部は、容器
52内の現像液の液面の上方に位置するようにされてい
る。パイプ116の上端部は二股にされており、各々空
気室118及び空気室120が連結されている。この空
気室118は、上部がゴム製の袋124で構成されてお
り、容器52内の現像液の液面が上昇し容器52の内圧
が上昇した場合には、袋124が膨出して容器52内の
空気を収容するようになっている。また、空気室120
は、上部に所定の圧力を越えたときに開放する一方弁1
22を備えており、容器52の内圧が上昇し所定の圧力
を越えたときに一方弁122が開放されて容器52内の
圧力が低下するようになっている。
【0034】図8に示したように、回収汲み上げ部50
は両端が閉塞された中空のパイプ126を備えており、
このパイプ126内には、連通管130、132が設け
られている。連通管130の下端部は閉塞されると共に
その側面が開放され、パイプ126の底面を貫通してい
る。
【0035】一方、連通管130の上端部は略L字状を
なし、パイプ126の上部の側面を貫通する構造であ
る。連通管132はパイプ126の閉塞された上下両面
を貫通している。また、パイプ126の上部側面には貫
通孔136が設けられており、この貫通孔136へ継管
134が取り付けられている。パイプ126の最下部付
近には四方に穿設された貫通孔128が設けられてい
る。
【0036】図7に示したように、回収汲み上げ部50
の下方部分は、容器52の現像液の液面より下方へ没入
されている。
【0037】回収汲み上げ部50の連通管132には、
汲み上げ用パイプ138の一方の端部が取り付けられて
いる。また、汲み上げ用パイプ138の一方の端部はヒ
ータ140を備えたヒータ部48の上部に配設された取
入口142へ連結されている。このヒータ部48では、
汲み上げられた現像液を現像最適温度に加熱するように
なっている。
【0038】図9に示したように、ヒータ部48は、両
端が閉塞された角形筒状のチャンバ49内に設けられて
いる。チャンバ49は、後述するポンプ152への呼び
水貯留用のケースとしての役目を有している。
【0039】チャンバ49の上部には2つの貫通孔が穿
設されており、一方の貫通孔には取入口142とされて
おり、容器52から汲み上げた現像液をチャンバ49内
に供給する取入口としての役目を有している。また、こ
の貫通孔はチャンバ49内の空気を排気するための排気
孔としての役目も有している。他方の貫通孔の周囲には
アタッチメント144が取り付けられている。このアタ
ッチメント144には、チャンバ49の内部へ挿入可能
な温度センサ146が取り付けられるようになってい
る。
【0040】ヒータ部48の閉塞された一方の側面に
は、ヒータ140を取り付けるための取り付け部148
が設けられており、他方の側面には、チャンバ49内の
現像液を排出するたの取出口150が設けられている。
【0041】図10に示したように、取入口142はア
タッチメント144より高い位置になるように傾けられ
ており(本実施例では約2°)、チャンバ49内の上部
に淀む空気(空気溜り)が取入口142の周辺に集中す
るようにされている。容器交換時、フィルタユニット1
56内の現像液のヘッド圧力により、チャンバ取出口1
50より現像液そして空気の流入が起こる。この空気が
取入口142に集中し汲み上げ用パイプ138の現像液
を押し出す、所謂サイホン現象が防止される。また、こ
の空気が下流側のポンプ152へ至ることも防止され
る。
【0042】ヒータ部48の取出口150は、ポンプ1
52に連結されている。ポンプ152は非自吸式のポン
プとされている。
【0043】ポンプ152はパイプ154を介してフィ
ルタユニット156に連結されている。このフィルタユ
ニット156は、図11に示したように、フィルタ15
8を備えており、フィルタユニット156において現像
液をフィルタ158を介して排出することによって、ポ
ンプ152で汲み上げられた現像液に混在する塵等の不
純物を取り除くようになっている。
【0044】フィルタユニット156は、有底の円筒形
のケーシング190内に前記フィルタ158が充填され
た構造となっており、このケーシング190の軸線上に
は、パイプ160が配設され、底板部192を貫通して
いる。
【0045】パイプ160の上端開口は、ケーシング1
90の開口近傍まで延設されている。ケーシング190
の開口には、雄ねじ194が形成され、キャップ196
が螺合されて密閉状態となっている。
【0046】このような構成により、パイプ154から
流入される現像液は、ケーシング190内のフィルタ1
58によって塵等の不純物が取り除かれた後、ケーシン
グ190内に貯留され、液面がパイプ160の開口に至
ると、このパイプ160内へ流れ出すことになる。
【0047】すなわち、現像液の流入口がケーシング1
90の下方に有り、流出口がケーシング190の上方に
あるため、例えば、キャップ196にバルブ等を設けて
ケーシング190内のエア抜きを行い、流入された現像
液がフィルタ158の全域に浸みわたるようにするとい
った複雑な構造そして操作をしなくても、フィルタ15
8の有効利用が図れる構成となっている。
【0048】パイプ160は、コック168へ至る。ま
た、パイプ160には、液抜き管162の一端が連通さ
れており、他端は圧力スイッチ164に至るようになっ
ている。この圧力スイッチ164は、パイプ160を流
れる現像液の圧力が増加するとオンするようになってい
る。これにより、現像液の循環に不具合が生じるとこの
圧力スイッチ164によって異常を知らせることができ
る。
【0049】コック168にはパイプ166が連結され
ている。パイプ166は二股に分岐しており、その一方
の枝部166Aは、コック170を介して回収汲み上げ
部50の上部壁面において、容器52内に連通されてい
る。したがって、コック170の開き量を調節すること
によって、パイプ166から枝部166Aを介して回収
汲み上げ部50内へ戻される現像液の流量が調節可能と
されている。
【0050】パイプ166の他方の枝部166Bは、電
磁弁172を介して現像ラック42内に連結されてい
る。この枝部166Bにおける電磁弁172よりも現像
ラック42側は、保温材167によって被覆されてい
る。この電磁弁172は枝部166Bを開放及び閉鎖可
能とされており、制御回路174に接続されている。
【0051】電磁弁172は、ノーマリオープン型とさ
れ、制御回路174からの信号で通電されると、パイプ
166の他方の枝部166Bを閉止し、制御回路174
からの信号で通電が止められると、パイプ166の他方
の枝部166Bを開放するようになっている。
【0052】また制御回路174には、フィルム先端検
出スイッチ176及びフィルム終端検出スイッチ178
(共に図4参照)が接続されている。
【0053】すなわち、現像ラック42内にフィルム1
2が挿入されるとフィルム先端検出スイッチ176によ
ってフィルム12が検出され、制御回路174によって
電磁弁172が非通電とされ、開放状態とされるように
なっている。
【0054】電磁弁172が開放状態とされた場合に
は、ポンプ152によって汲み上げられた現像液がパイ
プ166の枝部166Bを介して現像ラック42内に供
給され、現像ラック42内にフィルム12が挿入される
以前に現像ラック42内に現像液が所定量溜まるように
なっている。
【0055】また、現像ラック42内をフィルム12が
通過完了したことをフィルム終端検出スイッチ178に
よって検出されると、制御回路174によって電磁弁1
72へ通電され、閉塞状態とされるようになっている。
当然、フィルム挿入からの時間をタイマーにより測定
し、所定時間経過後に電磁弁172へ通電して閉塞状態
としても可能である。電磁弁172が閉塞状態とされた
場合には、ポンプ152によって汲み上げられた現像液
は、コック170を介して回収汲み上げ部50へ戻され
るようになっている。
【0056】従って、現像ラック42への現像液の供給
は、電磁弁172によって、現像ラック42においてフ
ィルム12の現像処理が行なわれる際にのみ行なわれる
ため、現像ラック42において現像液が空気(酸素)に
触れる時間が短くなり、現像液が酸化し品質が劣化する
ことが低減される。また、液の蒸発も最小にすることが
できる。
【0057】電磁弁172の通電時には、この通電によ
る発熱量がパイプ166の枝部166から現像ラック4
2の間に滞留されている現像液に寄与し、この現像液は
加温される。すなわち、電磁弁172が加温手段として
の役目も兼ね備えている。
【0058】この加温によって、現像液の温度低下が防
止され、次の処理開始までのインタバルが長時間となっ
ても処理能力の低下を防ぐことができる。
【0059】現像ラック42の下部42Bには、パイプ
180の一方の端部180Aが連結されている。このパ
イプ180の他方の端部180Bは、図7の下方へ向け
て回収汲み上げ部50の上部に連通されている。従っ
て、現像ラック42において現像処理に用いられた後の
現像液は、パイプ180を介して回収汲み上げ部50へ
送られる。
【0060】以下、本実施例の作用について説明する。
自動現像処理装置10では、装置の始動と同時にポンプ
152が回転を開始する。この場合、ポンプ152が回
転を開始するとチャンバ49内の現像液を呼び水として
汲み上げられることにより、パイプ138を介して容器
52内の現像液が汲み上げられる。このヒータ部48と
しての機能を兼ね備えたチャンバ49では、現像液18
が現像最適温度に加熱される。
【0061】このチャンバ49は、四角形の筒体とされ
ているため、一時的に現像液を滞留して処理の温度に加
熱した後送り出すことができる。
【0062】このとき、本実施例では、取入口142側
が最も高位となるように筒体を傾斜させている(傾斜角
度約2°)。このため、筒体内に入り込む空気溜りと取
入口142とが常に連通することになる。これらを連通
することによって、空気溜りの空気は取入口から逃げ、
供給される現像液が流入されなくなるような、所謂サイ
ホン現象を防止することができる。
【0063】これにより、非自給式のポンプ152にエ
アロックを生じさせたりするような不具合がない。
【0064】汲み上げられた現像液はパイプ154を介
してフィルタユニット156に送られ、フィルタユニッ
ト156によって、現像液は現像液内に混在する塵等の
不純物が取り除かれる。
【0065】ここで、パイプ154によってフィルタユ
ニット156のケーシング190内に流入された現像液
は、流出口とされるパイプ160の開口がケーシング1
90の上方とされているため、フィルタ158のほぼ全
域に浸されながら、貯留される。ここで、液面が前記パ
イプ160の開口へと至った時点でパイプ160内へと
流出される。
【0066】すなわち、本実施例では、パイプ160を
ケーシング190の軸線に沿ってケーシング190の上
方へ延長させたので、ケーシング180内のエア抜きを
行わなくても、フィルタ158の有効利用が図れる。
【0067】また、キャップ196にエア抜きのための
バルブ等の配管が不要となるため、フィルタ158の交
換もキャップ196を取り外すのみとなり、交換作業が
容易となる。
【0068】なお、ケーシング190内に送りこまれる
空気は、所定の圧力となると、パイプ160から現像液
と共に流出される。
【0069】現像ラック42内にフィルム12が搬入さ
れない場合には、制御回路174によって電磁弁172
へ通電され、これによって、電磁弁172は閉塞状態と
され、現像液はパイプ166の枝部166A、コック1
70を介して、回収汲み上げ部50へ送られ容器52に
回収される。
【0070】この状態では、パイプ166の枝部166
Bから現像ラック42までの間に滞留されている現像液
は循環されず、ヒータ部48での加熱がなされない。こ
のため、本実施例では、電磁弁172を通電時に閉塞状
態とする、ノーマリーオープン型とすることにより、閉
塞時の通電による発熱量を滞留されている現像液に寄与
させる。
【0071】このため、電磁弁172の閉塞中であって
も滞留されている現像液を加温しておくことができ、現
像液の温度低下を防止することができる。
【0072】一方、現像ラック42内にフィルム12が
搬入される場合には、現像ラック42内にフィルム12
が挿入される以前にフィルム先端検出スイッチ176に
よってフィルム12が検出され、制御回路174によっ
て電磁弁172が非通電とされ、開放状態とされる。こ
れにより、現像液はパイプ166の枝部166Bを介し
て、現像ラック42内に供給される。その後、ローラ対
44によってフィルム12が現像ラック42内を搬送さ
れながら現像処理が行われる。
【0073】現像処理部30で現像されたフィルム12
は、上記現像処理部30と同様に定着処理部32及び水
洗処理部34で定着液及び水洗水による各液処理を受け
てスクイズ部38に送られスクイズされる。スクイズさ
れたフィルム12は、乾燥部40で加温された乾燥風に
より乾燥され、巻取ロールマガジン18またはストッカ
20に収容される。
【0074】回収汲み上げ部50から容器52へ現像液
が流出し容器52内の現像液の液面が上昇すると、容器
52の内圧が上昇する。ここで、容器52にはパイプ1
16を介して空気室118が連通されているため、容器
52内の空気は袋124を膨出させて空気室118に収
容される。
【0075】一方、ポンプ152による容器52内の現
像液の汲み上げによって容器52の現像液の液面が下降
した場合には、袋124が収縮し空気室118に収容さ
れた空気が容器52へ戻される。このように、容器52
の内圧の変化は容器52を気密状態のままで空気室11
8によって緩衝される。したがって、供給あるいは回収
された現像液の液面変化に伴って容器52内へ外気が流
入することがなく、現像液と空気との接触が防止されて
現像液の品質の劣化を低減できる。
【0076】更に、一方弁122を設けたことにより、
容器52内の更なる圧力増加を防ぐことができる。
【0077】なお、本実施例では、加温手段として、電
磁弁172の通電時の発熱量を利用して滞留されている
現像液の加温を行ったが、図4に示される乾燥部40に
使用される乾燥風(温風)を処理液処理部36の上方空
間へ導入し、滞留されている現像液等の処理液を加温す
るようにしてもよい。
【0078】また、本実施例では、上記の如く電磁弁1
72の通電時の発熱量を利用するために、ノーマリオー
プン型の電磁弁を用いたが、この電磁弁172を従来ど
おりノーマリークローズ型とし、ヒータ部48による温
度制御を変更するようにしてもよい。すなわち、フィル
ム先端が検出された直後から所定時間の間は、ヒータ1
40をフルパワーとして現像ラック42等へ送り込む現
像液の温度を通常の適温よりも上げる。これにより、温
度低下した滞留現像液との混ざり合いによって、適温と
することができる。
【0079】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係るフィルム
処理装置は、チャンバ内に溜まる空気によって生じる圧
力を抑制し、サイホン現象を防止してポンプ能力を安定
させることができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された自動現像機の外観を示す斜
視図である。
【図2】図1の自動現像機の内部構造を示す概略斜視図
である。
【図3】供給ロールマガジンを示す斜視図である。
【図4】図1の自動現像機の内部構造を示す概略断面図
である。
【図5】現像ラックの分解斜視図である。
【図6】図5のVI−VI線断面図である。
【図7】本発明の実施例に係る処理液の流れを示す系統
図である。
【図8】フィルタユニットを示す斜視図である。
【図9】ヒータ部の構成を示す斜視図である。
【図10】図9の断面図である。
【図11】フィルタユニットの断面図である。
【符号の説明】
10 自動現像装置 12 フィルム 142 取入口(処理液流入口) 150 取出口(処理液流出口) 152 ポンプ 68 ヒータ 70 ファン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平岡 将武 神奈川県綾瀬市小園1005 富士マイクログ ラフイツクス株式会社内 (72)発明者 大津 政夫 神奈川県綾瀬市小園1005 富士マイクログ ラフイツクス株式会社内 (72)発明者 木村 明文 神奈川県足柄上郡開成町宮台798番地 富 士写真フイルム株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルム搬送路上に配設された処理槽へ
    非自給式のポンプの駆動によって処理液を循環供給し、
    フィルム露光面を処理液に浸しながら搬送して、現像、
    定着及び水洗処理するための密閉型処理液循環系を備え
    たフィルム処理装置であって、前記ポンプの上流側に前
    記ポンプへ処理液を呼び水として送り込むためのチャン
    バを設け、このチャンバへの処理液の流入口とチャンバ
    内の空気溜まり部とが常に連通するようにチャンバの天
    井面にスロープを形成したことを特徴とするフィルム処
    理装置。
JP30350091A 1991-11-19 1991-11-19 フイルム処理装置 Pending JPH05142734A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30350091A JPH05142734A (ja) 1991-11-19 1991-11-19 フイルム処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30350091A JPH05142734A (ja) 1991-11-19 1991-11-19 フイルム処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05142734A true JPH05142734A (ja) 1993-06-11

Family

ID=17921720

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30350091A Pending JPH05142734A (ja) 1991-11-19 1991-11-19 フイルム処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05142734A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS63165850A (ja) 写真処理装置および方法
US5070351A (en) Method and apparatus for processing photosensitive material
JPH05142734A (ja) フイルム処理装置
EP0181967B1 (en) Photographic processing apparatus
EP0716343B1 (en) An automatic processor for silver halide photographic light-sensitive material
JPH05142732A (ja) フイルム処理装置
JPH05142738A (ja) フイルム処理装置
JPH05142733A (ja) フイルム処理装置
JPH11190896A (ja) 感光材処理装置
JPH05142737A (ja) フイルム処理装置の処理ラツク
JPH05142735A (ja) フイルム処理装置
JP3335014B2 (ja) 補充液補充装置
JPH10198015A (ja) 写真処理剤用容器、写真処理剤供給装置、及び写真処理剤供給方法
JP2866760B2 (ja) 感光性平版印刷版自動現像機
JP2001002225A (ja) 固形写真薬品補充装置及び感光材料処理装置
JP4005281B2 (ja) 処理液循環構造
JP3467132B2 (ja) 給排水装置
JP2811008B2 (ja) 写真感光材料の小型自動現像機
JP2002107895A (ja) 写真材料の処理を行うための装置および方法、並びに処理器および貯蔵容器
JP3321307B2 (ja) 廃剤貯留装置及び廃剤貯留装置の廃剤容量検出方法
JP3282056B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機
JPH063794A (ja) 可搬型フィルム自動現像装置
JPH08286349A (ja) 処理液供給装置
JPH11223913A (ja) 写真感光材料自動現像装置
JPH06295070A (ja) ローラ対の取り付け構造