JPH05142462A - 合焦装置 - Google Patents

合焦装置

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JPH05142462A
JPH05142462A JP3301795A JP30179591A JPH05142462A JP H05142462 A JPH05142462 A JP H05142462A JP 3301795 A JP3301795 A JP 3301795A JP 30179591 A JP30179591 A JP 30179591A JP H05142462 A JPH05142462 A JP H05142462A
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reflected light
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surface reflected
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JP3301795A
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Hiroaki Noda
浩昭 野田
Shinichi Tsuchisaka
新一 土坂
Hiroshi Kurosawa
浩 黒沢
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B21/00Microscopes
    • G02B21/24Base structure
    • G02B21/241Devices for focusing
    • G02B21/245Devices for focusing using auxiliary sources, detectors

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
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  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Measurement Of Optical Distance (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、透明薄板標本を観察する際に裏面反
射光を除去でき、反射率の異なる微細パターンが形成さ
れた液晶基板に対して簡単かつ正確に合焦調節できる合
焦装置を提供することを目的とする。 【構成】本発明は、光源21からの測定用光束を対物レ
ンズ30の瞳の片側を通して標本31上に集光し、その
反射光を再び対物レンズ30の瞳を通過させた後に受光
手段33上に集光して、その集光スポット位置を検出し
て合焦判定を行う合焦装置において、透明薄板31の裏
面反射光の集光点付近で当該裏面反射光を遮光する第1
の遮光手段34,38を備え、または表面反射光の集光
位置付近で表面反射光のみを通過させる第2の遮光手段
37,39を備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、顕微鏡や光学測定機器
等において、透明薄板標本を観察する際の自動合焦に用
いることのできる合焦装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコンウエハ上のAlレジスト酸化膜
等を観察するための光学顕微鏡では、光源からの測定用
光束を対物レンズを介してレジスト酸化膜に集光し、そ
の反射光を再び対物レンズを通した後、受光装置で受光
してそのスポット形成位置から合焦状態を判定して焦点
調節を行う合焦装置を備えたものがある。
【0003】この種の合焦装置としては、例えば西独特
許公開公報第2102922号や特開昭58−2179
09号公報、特開昭60−42725号公報に開示され
ている。これら従来の合焦装置の基本光学系を図8に示
す。
【0004】この合焦装置では、測定用光源1から出た
光が、コリメータレンズ2で平行光束にされて、偏光ビ
ームスプリッター3、λ/4板4を通り、ダイクロイッ
クミラー5によって観察光路内に入れられる。そして、
この光束が測定用光束として対物レンズ6の瞳の片側を
通過して標本7に集光する。標本7からの反射光は、対
物レンズ6の他の片側を通り、ダイクロイックミラー5
で反射され、λ/4板5を通って偏光ビームスプリッタ
ー3に入射する。ここで反射した光束が、結像レンズ8
によって受光装置9上に集光する。
【0005】ここで、対物レンズ6からの測定光スポッ
トが正しく標本7上にない場合、すなわち前ピン状態あ
るいは後ピン状態のときには、その反射光は結像レンズ
8により受光装置9の前後に集光する。この状態を図9
に示す。
【0006】受光装置9上でのスポット位置はデフォー
カス量に応じて、図10(a)に示すように移動する。
また、同図(b)には、デフォーカス量に応じた各反射
光スポットの光強度を示している。前ピン状態あるいは
後ピン状態のときの、受光装置9上での集光位置は横方
向に移動する。
【0007】そこで、光束の重心位置を合焦のためのフ
ァンクションとして選び、図10(a)で合焦位置をX
oとすれば、前ピン、後ピンの重心位置Xnを求めて、
ここからXoまでの距離を、標本7の対物ピント面での
前後の移動距離に変換してやり合焦させる。
【0008】図8に示す装置では、受光装置9で集光ス
ポットの形成位置を検出した位置検出信号を演算制御装
置10に入力し、そこで上記した合焦演算が実行され
て、そのずれ量に応じて駆動装置11に駆動指令が出さ
れる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近では液
晶産業の発展に伴い、液晶基板を生産する工程の中で、
ガラス基板上のITO,Al,Cr等のレジストパター
ン膜を観察する要求が高まっている。
【0010】標本がガラス基板のようなものである場合
には、図11に示すように、ガラス基板14の裏面で測
定用光束の一部が反射して裏面反射光が発生する。この
裏面反射光は、ガラス基板14の厚さ(正確には屈折率
も考慮する)によって異なる点Orを発光点としたよう
に振る舞って対物レンズ6に向かう。実際に対物レンズ
6に入射する裏面反射光は、測定光束が存在するあるN
Aまでの光である。
【0011】なお、同図において、aは測定用光束の外
側光線、bは測定用光線の内側光線、af,bfは表面
反射光、ar,brは裏面反射光、Oは対物ピント位
置、Orは対物ピントがあっているときのガラス裏面反
射光の仮想発光点を示している。
【0012】対物レンズ6に入射した裏面反射光及び表
面反射光は、結像レンズ8により受光装置9上に集光す
る。受光装置9上のスポットは、図12に示すように、
表面反射光のスポットSoと裏面反射光のスポットSn
がそれぞれ形成され、受光装置9上の光量は図13に示
すようになる。
【0013】すなわち、受光装置9上の光量は、裏面反
射光のスポット光量と表面反射光のスポット光量とが合
成されたものとなる。これにより、受光装置9上に形成
されたスポットの重心位置は、表面反射光による本来の
重心位置Poから両スポットを合成した光量の重心位置
Ponへずれてしまう。
【0014】特に、標本が液晶基板の場合には、ガラス
表面に反射率の異なる物質の微細パターンが形成されて
いるため、たとえピントがあっていたとしても、検出さ
れる重心位置はその都度変化し、パターンの反射率が変
わる度にピントがずれるという問題がある。
【0015】このように、従来の合焦装置は、透明薄板
標本を観察する場合には、裏面反射光が受光装置に取込
まれるため、受光装置上のスポット光の重心位置から合
焦位置を求めたとしても正確な合焦位置を検出できない
不都合がある。また、同一反射率を持つ透明基板であれ
ば、裏面反射を考慮した補正を行うことができるが、液
晶パターンのように反射率の異なる物質の微細パターン
が形成されているような標本では、そのような補正を施
すのは極めて困難である。
【0016】本発明は以上のような実情に鑑みてなされ
たもので、透明薄板標本を観察する場合に透明薄板標本
の裏面反射光を除去することができ、反射率の異なる微
細パターンが形成された液晶基板のような標本であって
も合焦ずれの発生を防止した正確な合焦調節を実現し得
る合焦装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明に係る合焦装置を、光源からの光束を対
物レンズの瞳の片側を通して標本上に集光し、その標本
で反射した反射光を再び前記対物レンズの瞳を通過させ
た後に受光手段上に集光して、その集光スポット位置を
前記受光手段で検出して合焦判定を行う合焦装置におい
て、少なくとも前記標本として透明薄板が用いられる時
に、前記透明薄板の裏面で反射した裏面反射光の集光点
付近で、当該裏面反射光を遮光する第1の遮光手段を備
えた構成とし、
【0018】また、第2の発明に係る合焦装置を、光源
からの光束を対物レンズの瞳の片側を通して標本上に集
光し、その標本で反射した反射光を再び前記対物レンズ
の瞳を通過させた後に受光手段上に集光して、その集光
スポット位置を前記受光手段で検出して合焦判定を行う
合焦装置において、少なくとも前記標本として透明薄板
が用いられる時に、前記透明薄板の表面で反射した表面
反射光の集光点付近で、当該表面反射光を通過させ、か
つ前記透明薄板の裏面反射光を遮光する第2の遮光手段
を備えた構成とし、
【0019】さらに、第3の発明に係る合焦装置を、光
源からの測定用光束を対物レンズの瞳の片側を通して標
本上に集光し、その標本で反射した反射光を再び前記対
物レンズの瞳を通過させた後に受光手段上に集光して、
その集光スポット位置を前記受光手段で検出して合焦判
定を行う合焦装置において、少なくとも前記標本として
透明薄板が用いられる時に、前記透明薄板の裏面での裏
面反射光が対物レンズに入射しないように、前記測定用
光束の光束径及び瞳通過位置を設定する光束調整手段を
備えた構成とした。
【0020】
【作用】以上のように構成された第1の発明によれば、
透明薄板の裏面で反射した裏面反射光が光路中のある点
で集光し、この集光点付近で裏面反射光が第1の遮光手
段によって遮光される。したがって、受光手段に入射す
る光束から裏面反射光が除去される。
【0021】また、第2の発明によれば、透明薄板の表
面で反射した表面反射光が光路中のある点で集光し、こ
の集光点付近で第2の遮光手段によって表面反射光のみ
が通過し裏面反射光が遮光される。したがって、受光手
段に入射する光束から裏面反射光が除去される。
【0022】さらに、第3の発明によれば、対物レンズ
に入射する測定用光束が、透明薄板の裏面反射が対物レ
ンズに入射しないような瞳通過位置及び光束径に光束調
整手段によって調整される。よって、標本の裏面で反射
した裏面反射光のほとんどが対物レンズに入射しなくな
り、裏面反射光が除去されるものとなる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0024】図1には本発明の第1実施例に係る自動合
焦装置の概略的な光学系が示されている。本実施例の自
動合焦装置は、対物レンズが高倍率と低倍率に切換えら
れる顕微鏡に適用したものである。
【0025】本実施例は、レーザダイオード等からなる
低倍用光源21a,高倍用光源21bからの測定用光束
が、それぞれコリメータレンズ22a,22bを介して
三角形のプリズム型ミラー23に互いの光軸をずらして
入射する。プリズム型ミラー23で反射された光束は偏
光ビームスプリッター24、集光レンズ25、変倍レン
ズ26を通った後にダイクロイックミラー27によッて
観察光学系に投射される。観察光学系に投射された測定
用光束は、λ/4板28、中間像結像レンズ29を介し
て対物レンズ30に入射し、対物レンズ30の瞳の片側
を通って透明薄板標本31上に集光する。
【0026】なお、高倍用光源21bからの光束は、プ
リズム型ミラー23により対物レンズ30の瞳を通過す
る際に、対物レンズの光軸よりの瞳位置を通る。低倍用
光源21aからの光束はプリズム型ミラー23により対
物レンズの光軸から離れた瞳位置を通過する。
【0027】透明薄板標本31で反射し、対物レンズ3
0に入射した反射光は、中間像結像レンズ29、λ/4
板28を通りダイクロイックミラー27により反射され
る。そして、この反射光は変倍レンズ26、集光レンズ
26を介して偏光ビームスプリッター24に入射する。
偏光ビームスプリッター24に入射した反射光は、そこ
で反射され結像レンズ32により受光手段としてのポジ
ションセンサ33上に集光する。図2には、顕微鏡の観
察光軸に低倍対物レンズ30a(例えば、5倍,10
倍)を配置した場合の、表面反射光及び裏面反射光の集
光点を示している。図中実線で示す表面反射光は、中間
像結像レンズ29の中間像面L1で集光し、破線で示す
裏面反射光は、中間像面L1よりも手前の光路上で結像
する。
【0028】本実施例では、このような低倍時には、透
光性の薄板34aに遮光部34bを形成してなる第1の
遮光手段としての遮光部材34を、裏面反射光結像点に
配置して、遮光部34bで裏面反射光のみを遮光してい
る。
【0029】または、光を通さない板35にピンホール
36を形成してなる第2の遮光手段としてピンホール部
材37を結像面Lに配置して、ピンホール36により表
面反射光のみを通過させている。
【0030】また、図3には顕微鏡の観察光軸に高倍対
物レンズ30b(例えば、50倍,100倍)を配置し
たときの、表面反射光および裏面反射光の集光点を示し
ている。
【0031】図中実線で示す表面反射光は、中間像結像
レンズ29の中間像面L2で集光し、破線で示す裏面反
射光は、中間像結像レンズ29から中間像面L2よりも
離れた位置で結像する。
【0032】本実施例では、このような高倍時には、上
記同様に構成される遮光部材38を裏面反射光結像点に
配置する。または、上記同様に構成されるピンホール部
材39を中間結像面L2に配置する。以上のように構成
された本実施例の作用について説明する。
【0033】先ず、低倍対物レンズ30aが用いられる
場合には、低倍用光源21aが駆動されて測定用光束
が、対物レンズ30aの光軸から離れた瞳位置を通過し
て透明薄板標本31に集光する。透明薄板標本31から
の表面反射光及び裏面反射光は、中間結像レンズ29に
よって図2に示すような状態でそれぞれ集光する。
【0034】このとき、本実施例では裏面反射光の結像
点に遮光部材34を配置することにより裏面反射光が遮
光され、表面反射光のみが、結像レンズ32によりポジ
ションセンサ33上に集光する。または、ピンホール部
材37が中間像面L1に配置されて、そのピンホール3
6を通過する表面反射光のみがポジションセンサ33上
に集光する。ポジションセンサ33から出力される位置
検出信号から合焦位置を求める動作はすでに説明したの
でここではその説明を省く。
【0035】また、高倍対物レンズ30bが用いられる
場合には、高倍用光源21bが駆動されて測定用光束が
プリズム型ミラー23に入射する。ここで、高倍用光源
21bかせの測定用光束は、プリズム型ミラー23の頂
部近傍に入射して、対物レンズ30bの光軸より瞳位置
を通過する。透明薄板標本31からの表面反射光及び裏
面反射光は、中間結像レンズ29によって図3に示すよ
うな状態でそれぞれ集光する。
【0036】このとき、本実施例では上記同様に、遮光
部材38またはピンホール部材39が、裏面反射光結像
点または中間像面L2に配置されて、裏面反射光が除去
される。そして、表面反射光のみが、結像レンズ32に
よりポジションセンサ33上に集光する。
【0037】以下、図1における、測定用光束の高さを
低倍用でh(L)=6mm,φd=5.5mm、高倍用
でh(H)=1.5mm,φd=5.5mmとし、標本
としてのガラス板の厚さを1.1mmとして、この最
大、最小光線高光線の裏面からと表面からの反射の光線
追跡を行った場合について述べる。
【0038】この結果は、5×,10×の対物レンズで
は、図2に示すように表面反射光は中間像面に集光し、
裏面反射光は図4に示すように中間像面ではある高さを
持って通過することがわかった。したがって、上記した
ように中間像面で裏面反射をカットするピンホールを入
れれば良く、具体的には5×で直径0.4mmのピンホ
ール、10×で直径1.5mmのピンホールによって表
面反射光を減少させることなく裏面反射をカットするこ
とができる。このピンホール径は、表面反射光が中間像
面で作るスポット径よりも十分に大きく合焦可能範囲を
狭めることはない。また、20×での光線追跡の結果
は、低倍の光線高では、裏面反射光が対物レンズの開口
内に入ってこないでほとんどカットされてしまった。
【0039】また、50×,100×の光線追跡の結果
は、対物レンズの瞳への入射光束が対物光軸を含んでい
ることから僅かに裏面反射が入射する。しかし、その量
は光量的には表面反射光と裏面反射光との比が400対
1程度になるので裏面反射光による影響はほとんど現れ
ない。
【0040】このように本実施例によれば、中間像結像
レンズ29によって、表面反射光及び裏面反射光をそれ
ぞれ集光させて、表面反射光の集光点付近(中間像面)
に表面反射光のみを通過させるピンホール部材39を設
け、または裏面反射光の結像点に裏面反射光のみを遮光
する遮光部材37を設けるようにしたので、透明薄板標
本31を観察する場合に裏面反射光のみを有効に除去す
ることができる。したがって、反射率の異なる微細なパ
ターンが形成された液晶基板のようなものであっても、
裏面反射光の影響を受けることなく、正確な合焦調節を
行うことができる。
【0041】また、対物レンズ30の倍率に応じて、低
倍時には測定用光束を対物レンズ30の瞳中心から周辺
部にずれた位置を通過させ、高倍時には測定用光束を対
物レンズ30の瞳中心により近い位置を通過させるよう
にしたので、低倍でのNA不足と、高倍での光量不足を
解消することができる。
【0042】なお、アライメント誤差を考えると、入射
光束は対物光軸から多少離れていることが望ましい。そ
こで、図5に示すように、プリズム型ミラー23から対
物レンズに至る光路中の対物光軸に相当する位置に遮光
板41を設けて、高倍用の測定用光束の対物光軸側の一
部を遮光するようにする。次に、図6を参照して第2実
施例について説明する。
【0043】本実施例は図8に示す合焦装置に本発明を
適用した例である。上記一実施例では、中間像結像レン
ズ29による表面反射光または裏面反射光の結像位置
に、ピンホール部材または遮光部材を配置する構成とし
たが、本実施例は結像レンズ8の結像点による表面反射
光または裏面反射光の結像位置に、ピンホール部材また
は遮光部材を配置する構成としている。
【0044】図6(a)に示す合焦状態は、表面反射光
が受光装置9の受光面上に集光し、裏面反射光が前ピン
状態となっている。本実施例では、裏面反射光の集光点
に裏面反射光のみを遮光する遮光部材42を配置する
か、または受光装置9上の表面反射光の集光点に、その
スポット径よりも若干大きな径のピンホールが形成され
たピンホール部材43を配置して、裏面反射光をカット
する。
【0045】このような構成によっても、裏面反射光を
カットして表面反射光のみを受光装置9上に集光させる
ことができるので、裏面反射光による焦点ノイズを除去
することができ高精度な自動合焦を実現できる。なお、
図6(b)に示すように、結像レンズ8で結像させた後
に、凸レンズ44で受光装置9上に集光させるようにし
ても良い。
【0046】なお、上記第1,第2実施例では、遮光部
材またはピンホール部材によって裏面反射光をカットし
ているが、対物レンズに入射する測定用光束の瞳入射位
置及び光束径を図7に示す状態にすることで、標本の裏
面で反射した裏面反射光のほとんどをポジションセンサ
(PSD)33に入射させないようにすることができ
る。
【0047】すなわち、図7において測定用光束をa−
bの範囲にすれば、光路中の最小絞り(対物レンズの開
口)が裏面反射光をカットすることになる。同図におい
て、aは測定用光束の最大光線、bは測定用光束の対物
光軸側の最大光線、afo,bfoは表面反射光、ar
o,broは裏面反射光、Oは対物ピント位置、Orは
対物ピントがあっているときのガラス裏面反射光の仮想
発光点を示している。そのような測定光束の瞳入射位置
及び光束径は、対物レンズの瞳の大きさ,NA,透明薄
板標本の厚さ(仮想発光点位置)から計算で求めること
ができる。
【0048】また、そのような測定用光束は、光源から
対物レンズに至るまでの光路中に、測定用光束の対物光
軸側を、各対物レンズに応じた量だけ遮光する遮光板を
設けることにより得ることができる。または、光源から
対物レンズに至るまでの光路中に、そのような測定用光
束を実現する開口を設けてやる。このような本実施例に
よれば、遮光部材またはピンホール部材を用いることな
く、裏面反射光を除去することができる。
【0049】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、透
明薄板標本を観察する場合に透明薄板標本の裏面反射光
を除去することができ、反射率の異なる微細パターンが
形成された液晶基板のような標本であっても簡単かつ正
確に合焦調節できる合焦装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る合焦装置の全体図。
【図2】第1実施例の合焦装置において低倍時の表面反
射光及び裏面反射光の結像位置をそれぞれ示す図。
【図3】第1実施例の合焦装置において高倍時の表面反
射光及び裏面反射光の結像位置をそれぞれ示す図。
【図4】第1実施例の合焦装置においてピンホール部材
挿入位置を示す図。
【図5】第1実施例の合焦装置において測定用光束の対
物光軸よりの光量をカットするための遮光板を設けた状
態を示す図。
【図6】本発明の第2実施例に係る合焦装置の要部の構
成を示す図。
【図7】裏面反射光をカットするための遮光部材及びピ
ンホール部材を設けない実施例の要部を示す図。
【図8】従来よりある合焦装置の構成図。
【図9】結像レンズによる受光装置上での結像状態を示
す図。
【図10】合焦状態に応じたスポット形成位置及び光強
度をそれぞれ示す図。
【図11】標本の表面反射光と裏面反射光を説明するた
めの図。
【図12】裏面反射光が含まれている場合のスポット形
成状態を示す図。
【図13】図12に示すスポットの重心位置を示す図。
【符号の説明】
21a,21b…光源、22a,22b…コリメータレ
ンズ、23…プリズム型ミラー、29…中間像結像レン
ズ、30…対物レンズ、31…標本、32…結像レン
ズ、33…ポジションセンサ、34,38…遮光部材、
37,39…ピンホール部材。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの測定用光束を対物レンズの瞳
    の片側を通して標本上に集光し、その標本で反射した反
    射光を再び前記対物レンズの瞳を通過させた後に受光手
    段上に集光して、その集光スポット位置を前記受光手段
    で検出して合焦判定を行う合焦装置において、 少なくとも前記標本として透明薄板が用いられる時に、
    前記透明薄板の裏面で反射した裏面反射光の集光点付近
    で、当該裏面反射光を遮光する第1の遮光手段を備えた
    ことを特徴とする合焦装置。
  2. 【請求項2】 光源からの測定用光束を対物レンズの瞳
    の片側を通して標本上に集光し、その標本で反射した反
    射光を再び前記対物レンズの瞳を通過させた後に受光手
    段上に集光して、その集光スポット位置を前記受光手段
    で検出して合焦判定を行う合焦装置において、 少なくとも前記標本として透明薄板が用いられる時に、
    前記透明薄板の表面で反射した表面反射光の集光点付近
    で、当該表面反射光を通過させ、かつ前記透明薄板の裏
    面反射光を遮光する第2の遮光手段を備えたことを特徴
    とする合焦装置。
  3. 【請求項3】 光源からの測定用光束を対物レンズの瞳
    の片側を通して標本上に集光し、その標本で反射した反
    射光を再び前記対物レンズの瞳を通過させた後に受光手
    段上に集光して、その集光スポット位置を前記受光手段
    で検出して合焦判定を行う合焦装置において、 少なくとも前記標本として透明薄板が用いられる時に、
    前記透明薄板の裏面での裏面反射光が対物レンズに入射
    しないように前記測定用光束の光束径及び瞳通過位置を
    設定する光束調整手段を備えたことを特徴とする合焦装
    置。
JP3301795A 1991-11-18 1991-11-18 合焦装置 Pending JPH05142462A (ja)

Priority Applications (2)

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