JPH0514176B2 - - Google Patents

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JPH0514176B2
JPH0514176B2 JP11807286A JP11807286A JPH0514176B2 JP H0514176 B2 JPH0514176 B2 JP H0514176B2 JP 11807286 A JP11807286 A JP 11807286A JP 11807286 A JP11807286 A JP 11807286A JP H0514176 B2 JPH0514176 B2 JP H0514176B2
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JP
Japan
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outer box
edge
case
plate
curled
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Application number
JP11807286A
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JPS62276332A (ja
Inventor
Takeo Mochizuki
Kenji Ootsuka
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Tokyo Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Tokyo Electric Co Ltd filed Critical Tokyo Electric Co Ltd
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Publication of JPS62276332A publication Critical patent/JPS62276332A/ja
Publication of JPH0514176B2 publication Critical patent/JPH0514176B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はオーブントースタなどの調理器に関す
る。
〔従来の技術〕
第14図は従来の調理器の一例であるオーブン
トースタを示している。同図中1は前面開口の調
理器2を形取る内箱で、これは底板3の左右に立
設された一対(一方のみ図示)の側板4と、これ
ら側板4間の上部および後部を仕切つて設けた反
射板5と、側板4の下部前側間にわたつて設けた
他の反射板6とから形成されている。また、7は
内箱1を覆つて設けられた外箱で、これは天板部
とこの天板部の左右両側に側板部を一体に折曲げ
てなる板金製の外箱ケース8の後面に板金製の外
箱後板9を取付けて形成されている。なお、図中
10は天板部を内箱1に固定するねじであり、ま
た外箱後板9の取付けは、外箱ケース8の後縁に
形成した段状の嵌合縁部8aに外箱後板9に形成
した嵌合縁9aを被嵌させて、この外箱後板9を
数本のねじ11,12で底板3および内箱1に連
結してなされている。そして、これら内箱1と外
箱7の各前縁にわたつて板金製の前枠13が取付
けられている。前枠13は、その下縁13aを除
く外周縁13bを、外箱ケース8の前縁に形成し
た段状の嵌合縁部8bに被嵌させるとともに、上
記下縁13aを底板3にねじ14で止めることに
よつて設けられ、また、内周縁は内箱1の前周縁
に当接ないしは係止されている。この前枠13に
は調理室2の前面開口を開閉する扉15が収納さ
れ、この扉15はその下縁を中心として回動自在
に前枠13に取付けられている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、以上の従来構造によれば、閉じ状態の
扉15の全周縁を覆うようにしてこの扉15を収
納する前枠13を必要とし、その扉収納部に相当
する部分は、スクラツプとして無駄に捨てられて
おり、それによりコスト高となるという第1の問
題があつた。
また、従来においては、外箱後板9の嵌合縁9
aと前枠13の外周縁13bとで外箱ケース8の
前後両端を隠しているから、上方および側方から
見た場合に上記両縁9a,13bが外箱ケース8
とともに視認され、したがつて外箱後板9等には
塗装処理された金属板を使用する必要があるばか
りでなく、外箱ケース8と外箱後板9および前枠
13との色合わせが必要であるとともに、この色
合わせに拘らず合わせ目の視認は妨げ得ないから
外観がよくないという第2の問題がある。さら
に、外箱ケース8は段状の嵌合縁部8a,8bを
有するから形状が複雑であつて、加工工数がかか
るとともに、このケース8に対する外箱後板9お
よび前枠13の嵌合の仕上げを良くするために、
嵌合縁部8a,8bおよび各縁9a,13bの寸
法管理に精度を要するから、加工コストが高い。
しかも外箱後板9は複数本のねじ11,12を介
して内箱1に固定されるから、これらねじ11,
12部品の使用とともに、その固定作業が必要で
ある。したがつて、結局コスト高であるという第
3の問題点がある。
〔問題点を解決するための手段〕
本願は調理室を形取る内箱と、天板部とこの天
板部の左右両端に側板部を一体に折曲げてなる板
金製の外箱ケースの後面に板金製の外箱後板を取
付けて形成され、上記内箱を覆つて設けられた前
面開口の外箱と、下縁を中心として回動自在に設
けられて上記外箱の前面開口を開閉自在に閉じる
扉とを備えた調理器において実施され、 本願の第1発明は、上記従来の第1の問題点を
解決するために、上記外箱ケースにその前端部を
内側に縁巻きして略円形断面のカール前縁を形成
して、このカール前縁で上記扉の上端面および左
右両側端面を覆つたことを特徴とする。
また、本願の第2発明は、上記従来の第1の問
題点を解決することを併せて第2、第3の問題点
も解決するために、上記外箱ケースにその前端部
を内側に縁巻きして略円形断面のカール前縁を形
成して、このカール前縁で上記扉の上端面および
左右両側端面を覆うとともに、上記外箱ケースの
後縁部も内側に縁巻きして略円形断面のカール後
縁を形成し、かつ、このカール後縁の内側に上記
外箱後板の下縁以外の縁を巻き込んで、上記外箱
後板と上記外箱ケースとを連結したことを特徴と
する。
〔作用〕
上記解決手段を備えた本願の第1、第2の各発
明においては、外箱ケースの前縁部に形成した内
巻きのカール前縁によつて、外箱ケースの前端の
露出をなくして、この前端が視認されることをな
くすことができる。そして、このカール前縁で扉
の端面を覆つたから、製造上においてスクラツプ
を生じることが不可避であつた従来必要不可欠な
前枠を省略できる。更に、本願の第2の発明にお
いては、外箱ケースの後縁部にも内巻きのカール
後縁を形成して、このケース後縁の内側に外箱後
板の縁を巻き込んだから、外箱ケースの後端およ
び外箱後板の縁の露出をなくし、これらの視認を
なくすとともに、上方および側方から見た場合に
おいて外箱ケースのみを見せることができる。し
かも、カール後縁の内側に後板の縁を巻き込みに
よつて、外箱ケースと後板とを連結したから、外
箱を組立てるためのねじ部品を省略または大略に
削減できる。これとともに、外箱の組立てに当り
嵌合構造を必要とせず、これにより外箱ケースお
よび外箱後板の形状、加工が簡単化される。
〔実施例〕 以下、第1図から第13図に示す一実施例を説
明する。なお、本実施例に係わる調理器はオーブ
ントースターである。
図中21は内部空間が調理室21aとして用い
られる内箱で、その前面は開口されている。内箱
21は、いずれも板金からなる左右一対の側板2
2、底板23、反射板24,25,26とを組立
てて形成されている。つまり、底板23は一対の
側板22の下端間を連結して設けられ、また、反
射板24は底板23の前部に重ねられているとと
もに一対の側板22の前部下側を連結して設けら
れている。反射板25は一対の側板22の上部を
連結して設けられている。なお、これら反射板2
4,25はその端面に設けた突出爪を側板22に
設けたスリツト状の係止孔に挿通してから、その
挿通端を折曲げる等して側板22に連結されてい
る。さらに、反射板26は一対の側板22と一体
であつて、これら側板22の後部を繋いで設けら
れ、その上縁には反射板25の後縁が重ねられて
いる。
側板22と反射板26との関係は第9図および
第10図に示され、材料板をプレスで打抜き形成
した第9図に示すようなブランクを、同図中2点
鎖線で示す各折曲げ予定線Aに沿つてベンダー型
を用いて曲げ加工した後、側板22と反射板26
との境界をなして間隔的に上記ブランクに設けら
れている第9図中Bで示すスリツトに沿つて手曲
げすることにより第10図に示すように組立てら
れる。
内箱21の側板22には第2図および第10図
に示すように外側方に折れ曲がる前フランジ27
が形成されているとともに、内箱21の反射板2
5には第1図、第10図および第13図に示すよ
うに上方に折れ曲がる前フランジ28が形成され
ている。そして、これら前フランジ27,28の
先端数箇所には第13図に代表して示すように突
片29が延設されている。
内箱21内の例えば上部と下部には、直管形の
石英管に抵抗発熱線を内蔵した電気ヒータなどの
熱源30が夫々設けられ、これらは左右側板22
間に横架されている。なお、第3図中30aは熱
源30の絶縁碍子、31は上下の熱源30を直列
に接続した帯状の導電板である。さらに、内箱2
1には上下の熱源30間において金属製の焼き網
32が収納されている。第1図および第2図に示
すように焼き網32は、一対の側板22の前後方
向に沿つて設けた細長いガイド孔33、および側
板22の前部内面に突設したガイド軸34を案内
として、前後方向に沿つて移動自在に設けられて
いる。
上記内箱21の反射板24の前面にはカラ一鋼
板製のケース前板35が被着されている。第1図
に示すようにケース前板35は、その上面後端に
設けた下向きの係止突片35aを反射板24の上
面に引掛けるとともに、下面を上記底板23にね
じ36で止めることによつて取付けられている。
なお、第1図、第3図、第4図および第5図に示
す符号37はケース前板35に重なるようにして
設けられたタイマー摘みで、これは上記反射板2
4に内蔵されたタイマー38の操作軸38aに連
結されている。また、第3図から第5図中35a
はケース前板35の前面にシルク印刷等により設
けられた取扱いの説明文書等の表示である。
そして、ケース前板35には内箱21の前面開
口を開閉する扉39が支持されている。この扉3
9はその下端側を支点として回動自在であり、本
実施例の場合においては、その下縁に突設した左
右一対のヒンジ突起40(第1図および第3図参
照)を、ケース前板35の上面に形成した図示し
ないスリツト状の枢支孔に挿通係止させて、この
枢支孔を中心にして回動されるように設けられて
いる。なお、図中39aは透明ガラス、39bは
把手である。この扉39と上記焼き網32の後端
部とには、上記前フランジ27に形成した縦長孔
41(第9図および第10図参照)を挿通して設
けられた左右一対の金属製レバー43(第2図等
に代表して示す)の両端部が回動自在に接続され
ている。そして、各レバー43は第4図に示すよ
うにコイルばね44で常に後向きに夫々付勢され
ている。したがつて、このレバー43を介して扉
39の開閉に連動して上記焼き網32は前後に移
動されるようになつている。
しかして、以上の内箱21、熱源30、焼き網
32、ケース前板35、および扉39等の各部品
21〜44は、第4図に示したような調理ユニツ
ト45を形成する。
また、上記内箱21は外箱46で覆われてい
る。外箱46は、カラー鋼板等の板金製の外箱ケ
ース47と、亜鉛鉄板又は黒色亜鉛鉄板等の板金
製の外箱後板48とから形成されている。
外箱ケース47は、上記反射板25の上面を覆
う天板部47aの左右両端に、上記側板22を覆
う側板部47bを一体に折曲して形成されてい
る。この外箱ケース47の前端部は第1図、第2
図、および第6図等に示したように内側に縁巻き
され、これにより外箱ケース47には断面円形の
カール前縁49が形成されている。カール前縁4
9は第1図および第2図に示すように閉じ状態に
配置された上記扉39の上端面および左右両側端
面を覆つている。しかも、カール前縁49の数箇
所には第13図に代表して示したように切欠50
が形成され、これら切欠50には上記突片29が
差込み係合されている。そして、これら突片29
と切欠50との係合によつて、外箱ケース47の
カール前縁49側の外方へのぶかつくような変形
を防止するようになつている。なお、前フランジ
28,29の先端と外箱ケース46のカール前縁
49側内面への係合によつて、カール前縁49側
の内方へのぶかつくような変形が防止されること
は勿論である。
さらに、外箱ケース47の後縁部も第1図、第
2図、および第6図等に示したように内側に縁巻
きされ、これにより断面円形のカール後縁51が
形成されている。また、上記内箱21の後面を覆
う外箱後板48は外箱ケース47の後面に取付け
られている。すなわち、第6図に示すように外箱
後板48の下縁以外の縁48aをカール後縁51
の内側に巻き込んでおり、それによつて外箱ケー
ス47と外箱後板48とが連結されて外箱46を
なしている。
なお、外箱ケース47は、材料板をプレスで打
抜き形成した第8図に示すような平板状ブランク
を、2点鎖線で示す各折曲げ予定線Cに沿つてベ
ンダー型を用いて第7図のように曲げ加工した
後、この曲げ成形品をカールリング加工用のプレ
ス型にセツトするとともに、同時にこの型に第7
図に示したように予めプレス加工された外箱後板
48をセツトして、カーリング加工を施すことに
より、上記ブランク前縁のカール前縁予定部Dを
内側に縁巻きし、同時に上記ブランク後縁のカー
ル後縁予定部Eを内側に縁巻きするとともに、外
箱後板48の縁48aを同時に巻込んで第6図に
示すような外箱46を組立てるものである。
この外箱ケース47の上記ブランクおよび外箱
後板48のブランクの夫々には、第6図から第8
図に示すように符号F,Gで示すスリツトが間隔
的に設けられており、これらスリツトF,Gに沿
つて下端部手曲げすることにより、第1図、第3
図に示すように上記底板23下面への重なり片5
2,53が形成されている。これら重なり片5
2,53を手で折曲げるための上記スリツトF,
G、および上記側板22を手で折曲げるためのス
リツトBは、材料板からブランクを打抜く際等に
おいてスリツテング加工により設けられるように
なつており、その型押しされる方向は第11図に
て代表して示すようにブランクの裏面側である。
これにより、スリツトBは内箱21の内面側に型
押しして設けられるとともに、スリツトF,Gは
外箱46の内面側に型押しして設けられる。した
がつて、手曲げした状態においては型押しによつ
て押し下げられた変形部分Hが、第12図に代表
して示したように外箱46の内側に配置されるか
ら、スリツトB,F,Gが目立つことが防止され
るとともに、スリツテング加工によつて生じるば
りに手が触れて怪我をするおそれを防止でき
る。
また、上記底板23の左右両側下面には合成樹
脂製の脚54がねじ55によつて夫々取付けられ
ている。この脚54は上記重なり片52または5
3を底板23との間に挟着しているとともに、上
記側板部47bの下部外面に重ななる把手部56
を一体に有している。したがつて、この把手部5
6を介して調理器全体の持運びを行なえるように
なつている。また、第2図および第3図に示すよ
うに把手部56の裏面には係合突起57が一体に
突設され、これは上記側板部47bの下部に設け
た図示しない係合孔に挿通されてその孔縁に係合
されるようになつている。これにより、把手部5
6の取付け状態の安定性を得るとともに、脚54
の取付けの際における位置決めをするようになつ
ている。
上記構造の調理器を組立てるには、まず、左右
側板22、底板23、反射板24,25,26を
組立てて内箱21を形成して、この内箱21に、
焼き網32、ケース前板35、レバー43、およ
びコイルばね44を取付け、さらにケース前板3
5に扉39を取付けて調理ユニツト45を組立て
る。一方、外箱ケース47と、外箱後板48とを
既述のようにプレス型を使用して連結して、第6
図に示すような外箱46を形成する。このように
して用意された外箱46の内側に調理ユニツト4
5を収納するとともに、内箱21の前フランジ2
7,28の先端を外箱ケース47のカール前縁4
9に係合させると同時に、前フランジ27,28
の突片29をカール前縁49の切欠50に差込
む。なお、この状態で、スリツトGに沿つて重な
り片53を手曲げして、これを内箱21の底板2
3にねじ止めするなど、必要な箇所をねじ止めし
て内箱21に外箱47を連結する。次ぎに、外箱
ケース47の重なり片52をスリツトFに沿つて
手曲げして底板23下面に重ねるとともに、その
下面に重なるようにして脚54を配置する。そし
て、この脚54を通して底板23にねじ55をね
じ止めすることによつて、上記重なり片52を底
板23に連結する。以上で、第5図に示す調理器
の組立てが完了する。
そして、以上のようにして組立てられた調理器
においては、外箱ケース47の前縁部に形成した
内巻きのカール前縁49によつて、外箱ケース4
7の前縁の露出をなくすことができるとともに、
内箱21の前フランジ27,28の先端も隠すこ
とができるから、これらの端面が視認されること
がない。そして、このことに加えて、カール前縁
49はケース前板35に支持された扉39の左右
両端面および上端面を覆つたから、扉49を支持
するとともに、扉39を収納する枠状部材、つま
り従来の調理器において必要不可欠であつた前枠
(これは、製造時において無駄なスクラツプを生
じる。)を必要とすることがない調理器とできる。
したがつて、コストダウンが可能である。
なお、ケース前板35は上記従来の前枠に代わ
るものではなく、このような部材を使用しても、
それを製造するに当つてはスクラツプを生じない
ことは勿論である。しかも、本発明においてケー
ス前板35は必須の構成ではなく、これを省略し
て実施(なお、この場合には扉39の下端部両側
より軸を突出させ、その軸を外箱ケース47の前
側下端部に直接回動自在に枢着する。)する場合
には、部品点数および組立て工数を更に削減でき
るから、よりコストダウンを図ることができる。
そして、外箱ケース47はカール前縁49と、
後縁の内側に形成したカール後縁51を有するこ
とによつて、強度を高めることができるととも
に、カール後縁51の内側に外箱後板48の縁4
8aを巻き込んで、外箱46を形成するようにし
たから、堅牢な構造に形成できる。
また、カール後縁51の内側に外箱後板48の
縁48aを巻き込んで、外箱46を形成したか
ら、外箱後板48を固定するための嵌め込み作業
を省略できるとともに、ねじ止め作業も省略ない
しは軽減できる。これとともに、調理ユニツト4
5を外箱46に収納する際において、外箱ケース
47の前側を作業者がつかんでも、カール前縁4
9によつて手を傷付けるおそれがなく、安全に取
扱えるとともに、この際に重なり片52,53は
折れ曲がつていないから、邪魔にならない。さら
に、内箱21の底板23と外箱46との連結にお
いては、重なり片52,53を簡単に手曲げでき
る。そして、これら種々の理由は夫々組立て性の
向上に寄与するものである。
また、既述のように外箱ケース47の前側端面
は、内側に巻き込んで形成したカール前縁49に
よつて視認不能であることとあいまつて、外箱ケ
ース47の後側端面も内側に巻き込んだカール前
縁51を設けることによつて視認不能であり、か
つカール後縁51の内側に外箱後板48の縁48
aを巻き込んだから、ケース構造を上方および側
方から見た場合に、外箱後板48等が視認される
ことなく、外箱ケース47のみを見せることがで
きる。したがつて、色合わせの必要がないととも
に、段や合わせ部等がなくなつて良好な外観を呈
することができ、しかも、外箱ケース47に塗装
等の表面処理を組立て後に必要としないカラー鋼
板等の表面処理済み鋼板を使用を使用できるとと
もに、外箱後板48には塗装等の表面処理をしな
い一般のメツキ鋼板を使用でき、それによつて安
価な調理器とすることができる。
なお、上記一実施例は以上のように構成した
が、本発明においてケース前板35を使用する場
合には、その左右両側端部を外箱ケース47のケ
ース前縁49の内側に巻き込んで取付け、外箱4
6の一構成部材として実施するようにしてもよ
い。その他、本発明の実施に当つては、発明の要
旨に反しない限り、内箱、外箱、外箱ケースの天
板部、外箱ケースの側板部、外箱後板、扉、カー
ル前縁、カール後縁等の具体的な構造、形状、位
置、材質等は、上記一実施例に制約されることな
く、種々の態様に構成して実施できることは勿論
である。
〔発明の効果〕
上記特許請求の範囲に記載の構成を要旨とする
本願の第1、第2の各発明によれば、扉の両側面
および上端面を覆うカール前縁を外箱ケースに形
成したことによつて、製造上においてスクラツプ
を生じることが不可避であつた前枠を省略してコ
ストダウンを図ることができるという効果を有す
る。そして、本願の第2の発明においては、外箱
後板の縁を内側に巻き込んで、この後板を連結す
るカール後縁を外箱ケースに形成したことによつ
て、組立てに必要とするねじと組立て工数を削減
でき、よりコストダウンが可能であるとともに、
ケースの強度を高めることができ、また、外箱の
組立てに当り嵌合構造を必要とせず、外箱構成部
品の形状、加工を簡単化できるとともに、外観上
において外箱後板およびこの後板との合わせ部等
が視認されることがなく、良好な外観を呈するこ
とができ、しかも、外箱後板に安価なメツキ鋼板
を使用して更にコストダウンを図ることも必要に
より可能である等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図から第13図は本発明の一実施例を示
し、第1図は縦断側面図、第2図は一部を断面し
た平面図、第3図は一部を断面した正面図、第4
図は全体の分解斜視図、第5図は全体の斜視図、
第6図は外箱の縦断側面図、第7図は組立て前の
外箱ケースと外箱後板とを分離して示す斜視図、
第8図は外箱ケースを形成するブランクの斜視
図、第9図は内箱の一部構成をなす部材の展開
図、第10図は第9図に示した部材の組立て体と
反射板とを分離して示す斜視図、第11図は第8
図中J−J線に沿う断面図、第12図は第11図
に示した部分を折曲げた状態を示す断面図、第1
3図は前フランジとカール前縁との関係を示す分
解斜視図である。第14図は従来例を示す略断面
図である。 21……内箱、21a……調理室、27,28
……前フランジ、29……突片、35……扉、4
6……外箱、47……外箱ケース、47a……天
板部、47b……側板部、48……外箱後板、4
9……カール前縁、50……切欠、51……カー
ル後縁。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 調理室を形取る内箱と、天板部とこの天板部
    の左右両端に側板部を一体に折曲げてなる板金製
    の外箱ケース後面に板金製の外箱後板を取付けて
    形成され、上記内箱を覆つて設けられた前面開口
    の外箱と、下縁を中心として回動自在に設けられ
    て上記外箱の前面開口を開閉自在に閉じる扉とを
    備えた調理器において、 上記外箱ケースにその前端部を内側に縁巻きし
    て略円形断面のカール前縁を形成して、このカー
    ル前縁で上記扉の上端面および左右両側端面を覆
    つたことを特徴とする調理器。 2 特許請求の範囲第1項の記載において、カー
    ル前縁は複数箇所に切欠を有し、内箱の前側開口
    を形取つて設けられている内箱の前フランジの先
    端から延設された突片が、上記切欠に差込み係合
    されていることを特徴とする調理器。 3 調理室を形取る内箱と、天板部とこの天板部
    の左右両端に側板部を一体に折曲げてなる板金製
    の外箱ケースの後面に板金製の外箱後板を取付け
    て形成され、上記内箱を覆つて設けられた前面開
    口の外箱と、下縁を中心として回動自在に設けら
    れて上記外箱の前面開口を開閉自在に閉じる扉と
    を備えた調理器において、 上記外箱ケースにその前端部を内側に縁巻きし
    て略円形断面のカール前縁を形成して、このカー
    ル前縁で上記扉の上端面および左右両側端面を覆
    うとともに、上記外箱ケースの後縁部も内側に縁
    巻きして略円形断面のカール後縁を形成し、か
    つ、このカール後縁の内側に上記外箱後板の下縁
    以外の縁を巻き込んで、上記外箱後板と上記外箱
    ケースとを連結したことを特徴とする調理器。
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