JPH051416U - 炊飯ジヤーの加熱装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 炊飯ジャー本体１の外容器３の底に取付けら
れた加熱板４の周縁と、外容器３の内周壁との間のすき
間を閉塞することである。 【構成】 加熱板４の周縁と外容器３の内周壁との間に
底リング８を嵌め、これにより前記のすき間を閉塞し
た。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は炊飯ジャーの加熱装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

炊飯ジャーの加熱装置は、炊飯ジャー本体の内部に収納した外容器の底部に加 熱板を取付けることにより構成され、上記の外容器内に着脱自在に収納した内容 器（鍋）の底面を上記の加熱板に対向させ、内容器を加熱する。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記の加熱板は、外容器に単にネジ止めされるだけであるから、加熱板の周辺 と外容器との間にすき間が生じる。このため、内容器を外した際などに異物が外 容器内に落ち込むと、上記のすき間から加熱板の下方に入り込み、取り出しが困 難になる問題がある。

【０００４】 そこで、この考案の第１の課題は、上記のすき間を閉塞して異物の侵入を防ぐ ことである。

【０００５】 一方、炊飯ジャーによって炊飯する場合、加熱板と内容器を接触させて直接的 に加熱を行なう場合、熱伝導で加熱を行う接触部分と、非接触部分とがあり、非 接触部分は、熱効率が接触部に比べて劣る。そこで、この考案の第２の課題は、 非接触部分の熱効率を向上させると共に、加熱板以外からも加熱を行うようにし て、熱効率を向上させることである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記の第１の課題を解決するための手段は、炊飯ジャー本体の内部に収納した 外容器の底部に加熱板を取付けてなる炊飯ジャーの加熱装置において、上記加熱 板の外周縁と外容器の内周壁との間に底リングを嵌めた構成としたものである。

【０００７】 また、第２の課題を解決するための手段は二つあり、その一つは上記の第１の 課題を解決するための手段における底リングの内面に遠赤外線発生セラミック層 を形成したものである。

【０００８】 他の一つは、炊飯ジャー本体の内部に収納した外容器の底部に加熱板を取付け 、外容器の内側に着脱自在に収納された内容器の底面形状と上記加熱板の上面の 形状を異ならせることにより、同心円状の非接触部分と接触部分を形成し、上記 非接触部分における加熱板上面に遠赤外線発生セラミック層を形成した構成とし たものである。

【０００９】

【実施例】

図１に示した実施例の炊飯ジャーは、ジャー本体１に蓋２を開閉自在に取付け 、ジャー本体１の内部に外容器３を取付け、その外容器３の底部には、加熱板４ の下面につき出した取付脚５により加熱板４が固定され、外容器３の下面には、 遮熱板６が取付けられている。

【００１０】 内容器７は上記の外容器３の内部に収納され、内容器７の底面を加熱板４の上 面に載せて加熱するようになっている。

【００１１】 加熱板４の周縁とその周縁に対向した外容器３の内周壁との間に底リング８が 嵌められる。底リング８は、図２に示すようにその内周縁９は加熱板４の周縁と ほぼ同じ高さの実質的に水平な面を有し、その内周縁９が加熱板４上面の周辺に 形成された係合段部１０に載せられる。

【００１２】 上記の内周縁９から外方に至るに従って、若干下方にわん曲し、更に外容器３ の内壁に沿って上方にわん曲しながら立上がっており、その上端に巻締め部１１ が設けられている。

【００１３】 上記の底リング８は加熱板４の外周縁と外容器３の内壁との間のすき間を閉塞 し、そのすき間に異物が落込むことを防止する。

【００１４】 上記の底リング８はステンレスまたは鋼板により形成されるが、その内面に図 ３に示すような遠赤外線発生セラミック層１２を焼付けにより形成する場合があ る。この遠赤外線発生セラミック層１２を設けておくと、底リング８が加熱され た際に遠赤外線を発生し、内容器７を間接的に加熱する作用が一層効率的になる 。

【００１５】 上記の加熱板４の上面と内容器７の底面とはピッタリ密着しておらず、図１及 び図４に示すように加熱板４の温度センサー１３のまわりにおける一定の幅ａの 領域においては、その上の内容器７との間にはすき間が存在し、非接触部分とな っている。従ってこの部分では間接加熱となる。

【００１６】 また、上記の幅ａの部分の外周における幅ｂの部分は、非接触部分であるが、 すき間がきわめて小さいので、熱的には実質的に直接加熱となる部分である。更 にその部分の外周に幅ｃの接触部分があり、この部分は完全に接触しており、直 接加熱となる部分である。

【００１７】 上記の幅ａの非接触部分において、その表面に遠赤外線発生セラミック層１４ が焼付けにより形成されている。この遠赤外線発生セラミック層１４は、加熱板 ４が温度上昇した際に遠赤外線を発生し、間接加熱部分における加熱効率を向上 させる。

【００１８】

【考案の効果】

以上のように、この考案は底リングを設けたことにより、加熱板と外容器内壁 との間のすき間に異物が落込むことを防止し、手入れがし易くなる効果がある。

【００１９】 また、上記の底リングや加熱板の内容器との非接触部分に遠赤外線発生セラミ ック層を形成することにより、熱効率の低さを補い、全体として熱効率を向上さ せる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例の炊飯ジャーの断面図

【図２】底リングの一部切欠斜視図

【図３】底リングの他の例の断面図

【図４】加熱板の平面図

【符号の説明】

１ ジャー本体 ２ 蓋 ３ 外容器 ４ 加熱板 ５ 取付脚 ６ 遮熱板 ７ 内容器 ８ 底リング ９ 内周縁 １０ 係合段部 １１ 巻締め部 １２ 遠赤外線発生セラミック層 １３ 温度センサー １４ 遠赤外線発生セラミック層

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 炊飯ジャー本体の内部に収納した外容器
   の底部に加熱板を取付けてなる炊飯ジャーの加熱装置に
   おいて、上記加熱板の外周縁と外容器の内周壁との間に
   底リングを嵌めたことを特徴とする炊飯ジャーの加熱装
   置。
2. 【請求項２】 上記底リングの内面に遠赤外線発生セラ
   ミック層を形成したことを特徴とする請求項１に記載の
   炊飯ジャーの加熱装置。
3. 【請求項３】 炊飯ジャー本体の内部に収納した外容器
   の底部に加熱板を取付け、外容器の内側に着脱自在に収
   納された内容器の底面形状と上記加熱板の上面の形状を
   異ならせることにより、同心円状の非接触部分と接触部
   分を形成し、上記非接触部分における加熱板上面に遠赤
   外線発生セラミック層を形成したことを特徴とする炊飯
   ジャーの加熱装置。