JPH0514143Y2 - - Google Patents

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JPH0514143Y2
JPH0514143Y2 JP9512987U JP9512987U JPH0514143Y2 JP H0514143 Y2 JPH0514143 Y2 JP H0514143Y2 JP 9512987 U JP9512987 U JP 9512987U JP 9512987 U JP9512987 U JP 9512987U JP H0514143 Y2 JPH0514143 Y2 JP H0514143Y2
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JP
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outer shell
sheet
air
heat insulating
insulating material
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は、外殻内に断熱材を充填して成る断熱
壁体に関する。
(従来の技術) この種の断熱壁体は、断熱材の充填具合によつ
て外殻と断熱材との境界に密閉状の隙間が形成さ
れることがある。このような隙間を有する断熱壁
体で、例えば冷蔵庫を構成した場合、冷却運転に
よる庫内温度の低下に伴い隙間内の空気も温度低
下して、その空気の圧力が減少し、これによつて
外殻内面に負圧が加わつてその部分が空気層側に
引き込まれるように窪み変形することがある。こ
のような窪み変形が発生すると、商品の外観を損
い商品価値を失う原因にもなるため、その変形防
止策として例えば第5図に示すような構成として
いた。即ち、外殻1の内面に、断熱材2を剥離さ
せるための剥離用シート3を貼着すると共に、外
殻1及び剥離用シート3に空気連通孔4を形成
し、この空気連通孔4からブロワー等で圧縮空気
を剥離用シート3と断熱材2との間に送り込むこ
とによつて、断熱材2を剥離用シート3から強制
的に剥離させ、これによつて断熱材2と剥離用シ
ート3との間の隙間5を空気連通孔4に連通させ
るものであつた。このようにすれば、断熱材2と
剥離用シート3との間の境界層の空気は、温度の
変動に伴つて空気連通孔4から自由に出入りする
ため、外殻1の変形が防止される。
(考案が解決しようとする問題点) ところが、上述した第4図の構成では、ブロワ
ー等を用いて圧縮空気を外殻1内に送り込むこと
によつて、断熱材2を剥離用シート3から強制的
に剥離させるようにしているため、不必要の部分
までも剥離させてしまつたり、ブロワーの吐出圧
によつて外殻1を変形させてしまうことがあり、
新たな不良発生原因となつていた。このため、断
熱材2を強制剥離させる作業に細心の注意を要し
て、その作業が面倒であり、製造組立性を低下さ
せる原因となつていた。
本考案はこのような問題点を解決しようとする
もので、従つてその目的は、断熱材を強制剥離さ
せる作業を不要になし得て、製造組立性を向上で
きると共に、不良発生率を低減できる断熱壁体を
提供するにある。
[考案の構成] (問題点を解決するための手段) 本考案の断熱壁体は、外殻と断熱材との間に介
在されたシートと、このシートの前記外殻側の表
面に点在するように設けられシートと外殻内面と
の間の境界層に空気通路を形成するようにシート
を外殻内面に貼着した散点状粘着層と、前記外殻
のうち前記空気通路に対応する部分に形成された
空気連通孔とを具備して成るものである。
(作用) 断熱材と外殻との間にはシートが介在され、そ
のシートと外殻との間の境界層のうちの非粘着部
分が空気通路として外殻の空気連通孔を通して外
気に連通されているから、断熱材と外殻内面との
間に隙間ができるような場合には、シートのうち
の非粘着部分が断熱材側に引き寄せられてこの部
分におけるシートと外殻内面との隙間が大きくな
り且つその隙間内へ空気連通孔から空気通路を通
して空気が流入して、隙間内の圧力が常に外気の
圧力と同一に保たれ、これによつて外殻の変形が
防止される。この場合、製造組立時に、ブロワー
等によつて外殻内に圧縮空気を送り込んで断熱材
を剥離するという面倒な作業が不要になる。
(実施例) 以下、本考案の第1実施例を第1図乃至第3図
に基づいて説明する。この第1実施例は、例えば
冷蔵庫の断熱箱体に適用したもので、第2図に示
すように、外殻たる内箱12と外箱(図示せず)
との間に、ウレタンフオーム等の断熱材13を充
填して、断熱壁体14を構成している。この断熱
壁体14のうち、内箱12と断熱材13との間に
隙間が生じ易い部位や、内箱12の変形が外観に
悪影響を及ぼす部位について、内箱12と断熱材
13との間にシート15を介在させている。この
シート15は、内箱12側の表面に散点状粘着層
16が点在するように設けられ(第1図参照)、
その散点状粘着層16によつてシート15が内箱
12の内面に貼着されている。この場合、散点状
粘着層16は、粘着剤の塗布によつて形成され、
その塗布パターンは、シート15の長手方向に沿
つて細長い矩形状の散点状粘着層16を直線状に
配列し、その配列を複数列形成したものである。
この散点状粘着層16によつて、シート15と内
箱12の内面との間には隙間が網目状に形成さ
れ、この隙間が空気通路17となつている。ま
た、シート15の両側縁に沿つてシール用の粘着
剤塗布ライン18が形成され、この粘着剤塗布ラ
イン18を内箱12に粘着することによつて、シ
ート15の両側縁と内箱12との間をシールし
て、断熱材13の侵入を防止している。一方、内
箱12のうち前記空気通路17に対応する部分に
は空気連通孔19が形成され、この空気連通孔1
9を通して空気通路17内が外気に連通されてい
る。
次に、上記構成の作用について説明する。断熱
材13と内箱12との間に隙間ができるような場
合には、シート15のうち非粘着部分(空気通路
17の部分)が断熱材13側に引き寄せられてこ
の部分におけるシート15と内箱12の内面との
隙間が大きくなるが、このとき同時に、その隙間
内へ空気連通孔19から空気通路17を通して空
気が流入して、その隙間内の圧力が外気の圧力と
同一に保たれる。また、冷却運転による庫内温度
の低下に伴つて空気通路17内の空気の温度が低
下して収縮すると、それに応じて空気連通孔19
から空気が流入し、空気通路17内の圧力が外気
の圧力と同一に保たれる。このようにして、内箱
12の内面に作用する空気の圧力が外気の圧力と
常に同一に保たれるため、空気の圧力差による内
箱12の変形が防止される。
また、本実施例では、製造組立工程において、
従来のようなブロワーによる断熱材の強制剥離作
業が全く不要となり、単にシール15を貼着する
だけで良く、組立作業を簡単化できる。しかも、
従来のものは、第5図に示すように空気連通孔4
を分離用シート3にまで貫通させる関係で、組立
工程の途中で分離用シール3の貼着後に空気連通
孔4をドリル等で形成する工程を設ける必要があ
つたが、本実施例では、空気連通孔19はシート
15を貫通していないから、事前に例えば内箱1
2の成形の段階で同時に空気連通孔19を形成す
ることができて、その分、空気連通孔19の形成
も容易となり、上述した事情と相俟つて製造組立
性の向上に寄与できる。その上、ブロワーによる
断熱材の強制剥離を行わないことから、断熱材を
必要以上に剥離し過ぎたりブロワーの吐出圧によ
つて内箱12を変形させてしまうといつた従来の
問題を解消できて、不良発生率を低減できる。
また、本実施例では、シート15の両側縁に沿
つてシール用の粘着剤塗布ライン18を設け、こ
の粘着剤塗布ライン18によつてシート15の両
側縁と内箱12との間をシールする構成としたの
で、シート15の両側縁を別途シールテープ等で
シールする必要がなく、この点からも工数削減が
可能になる。
尚、上記第1実施例における散点状粘着層16
の形成パターンは、第3図に示すように同一の
「−」形状の散点状粘着層16をシート15の全
面に略均等に配列するものであつたが、これに限
定されず、例えば第4図に示す本考案の第2実施
例のように「−」形状の散点状粘着層20と
「+」形状の散点状粘着層21とを交互に配列し
た構成としても良く、勿論、「−」「+」以外の他
の形状の散点状粘着層を点在させる構成としても
良い。
また、空気連通孔19は新たに形成したもので
なくても、例えば内箱12に形成された部品取付
孔(例えばねじ挿通孔)の一部を空気連通孔とし
て兼用する構成としても良い。
その他、本考案は、冷蔵庫の断熱箱体以外に
も、冷蔵庫の扉、ストツカー、シヨウケース等の
断熱壁体に広く適用できる等、要旨を逸脱しない
範囲内で種々の変形が可能である。
[考案の効果] 本考案は以上の説明から明らかなように、外殻
内面とシートとの間の境界層に空気通路を形成し
て、この空気通路を外殻の空気連通孔を通して外
気に連通させる構成としたので、外殻内面に加わ
る空気の圧力を常に外気の圧力と同一に保つこと
ができて、空気の圧力差による外殻の変形を防止
でき、しかもブロワーによる断熱材の剥離作業を
不要にできて、製造組立性を向上できると共に、
不必要な部分の剥離やブロワーの吐出圧による外
殻の変形といつた従来の問題を解消できて、不良
発生率を低減できるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は本考案の第1実施例を示し
たもので、第1図は要部の破断斜視図、第2図は
同拡大縦断面図、第3図はシート上の散点状粘着
層の配列パターンを示す図、第4図は本考案の第
2実施例を示す第3図相当図、第5図は従来例を
示す要部の断面図である。 図面中、12は内箱(外殻)、13は断熱材、
15はシート、16は散点状粘着層、17は空気
通路、18は粘着剤塗布ライン、19は空気連通
孔、20及び21は散点状粘着層である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 外殻内に断熱材を充填して成るものにおいて、
    前記外殻と前記断熱材との間に介在されたシート
    と、このシートの前記外殻側の表面に点在するよ
    うに設けられシートと外殻内面との間の境界層に
    空気通路を形成するようにシートを外殻内面に貼
    着した散点状粘着層と、前記外殻のうち前記空気
    通路に対応する部分に形成された空気連通孔とを
    具備して成る断熱壁体。
JP9512987U 1987-06-19 1987-06-19 Expired - Lifetime JPH0514143Y2 (ja)

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JP9512987U JPH0514143Y2 (ja) 1987-06-19 1987-06-19

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JP9512987U JPH0514143Y2 (ja) 1987-06-19 1987-06-19

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JPS641396U JPS641396U (ja) 1989-01-06
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JP6046453B2 (ja) * 2012-11-08 2016-12-14 シャープ株式会社 断熱箱体およびその製造方法、並びに、それを備えた機器

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JPS641396U (ja) 1989-01-06

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