JPH05141383A - 油冷式圧縮機 - Google Patents

油冷式圧縮機

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JPH05141383A
JPH05141383A JP25513091A JP25513091A JPH05141383A JP H05141383 A JPH05141383 A JP H05141383A JP 25513091 A JP25513091 A JP 25513091A JP 25513091 A JP25513091 A JP 25513091A JP H05141383 A JPH05141383 A JP H05141383A
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JP
Japan
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oil
pressure
compressor
flow path
signal
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JP25513091A
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Noboru Tsuboi
昇 壷井
Takeshi Niimura
新村  剛
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Kobe Steel Ltd
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Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 油分離回収器にドレン水抜き取り専用の配管
を施すことなく、油分離回収器内にドレン水が溜まるの
を防止し、ドレン水抜き取り作業を不要にすることを可
能にする。 【構成】 油冷式圧縮機において、油分離回収器8の下
部から、この油分離回収器8内の圧力よりも低い圧縮機
本体3内のロータ室2に至る油兼ドレン水戻し用第一流
路18と、油分離回収器8の出口部を形成するヘッダー
部11の下部からこの油分離回収器8内の圧力よりも低
い圧縮機本体3内のロータ室2に至る油兼ドレン水戻し
用第二流路19と、油分離回収器8に接続した吐出流路
14に圧力検出可能に設け、検出圧力が設定圧力よりも
高い場合には、圧縮機本体3のモータ28を停止させる
ためのオフ信号を出力する圧力スイッチ27と、この圧
力スイッチ27とモータ28との間に介在し、オフ信号
を受けてから設定時間経過後にモータ28に対してオフ
信号を出力するタイマ29とを設けて形成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吐出ガスから発生する
ドレン水の処理対策を施した油冷式圧縮機に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、圧縮ガスの冷却、ガス圧縮空間の
シール、この空間部でのロータ、ケーシング内各部の潤
滑のために圧縮ガス中に潤滑油を注入するようにした油
冷式圧縮機、例えば油冷式スクリュ圧縮機は広く用いら
れている。そして、この種の圧縮機において、メンテナ
ンス上、手間を要し、最も問題になっているのが、圧縮
機本体の吐出側に設けられる油分離回収器内に蓄積して
いくドレン水の抜き取り作業であり、その改善が強く求
められているのが現状である。このため、この油分離回
収器内で発生するドレン水の処理対策を施した油冷式圧
縮機が、特公昭63−29117号公報、同64−40
78号公報、実公平2−1516号公報に開示されてい
る。これらの各公報に開示の圧縮機は、油の温度を可及
的速やかに上昇させてドレンの発生を防止しようとした
ものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記各公報に開示の圧
縮機では、長時間連続運転する場合には油の温度を上昇
させ得ても、間欠運転の場合に問題が生じる。図3は、
間欠運転をした場合における油分離回収器内の油温の変
化を示したもので(横軸:時間,縦軸:油温)、縦軸の
目盛りT1はドレン水が発生する上限温度で、T2は連
続的に全負荷運転をした場合における油温で、例えば、
運転時間が2分間で、停止時間が2時間とする。このよ
うに停止時間に比して運転時間が非常に短い間欠運転
は、例えばクリーニング業や歯科治療機器用に用いられ
る場合に現実にあり得る。上記のような間欠運転の場
合、運転時間が非常に短いため、圧縮機を運転させても
油温が温度T1に達する前に停止状態になって、油温が
低下してしまい、温度T1より低い温度領域で上昇、降
下を繰り返すことになり、ドレン水の発生を防止するこ
とができない。この結果、運転を繰り返す内に油分離回
収器内にドレン水が溜まるという問題が生じる。
【0004】本発明は、斯る従来の問題点を課題として
なされたもので、油分離回収器にドレン水抜き取り専用
の配管を施すことなく、油分離回収器内にドレン水が溜
まるのを防止し、ドレン水抜き取り作業を不要にするこ
とを可能とした油冷式圧縮機を提供しようとするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、第一発明は、圧縮機本体と、吐出圧力が設定圧力よ
りも高くなると吸込流路を閉じる吸気調節弁と、上記圧
縮機本体の吐出口に連通させて設けた油分離回収器とを
備えた油冷式圧縮機において、油分離回収器の下部か
ら、この油分離回収器内の圧力よりも低い上記圧縮機本
体内のロータ室に至る油兼ドレン水戻し用第一流路と、
上記油分離回収器の出口部を形成するヘッダー部の下部
からこの油分離回収器内の圧力よりも低い上記圧縮機本
体内のロータ室に至る油兼ドレン水戻し用第二流路と、
上記油分離回収器に接続した吐出流路に圧力検出可能に
設け、検出圧力が設定圧力よりも高い場合には、上記圧
縮機本体の駆動部を停止させるためのオフ信号を出力す
る圧力スイッチと、この圧力スイッチと駆動部との間に
介在し、上記オフ信号を受けてから設定時間経過後に上
記駆動部に対して上記オフ信号を出力するタイマとを設
けて形成した。
【0006】また、第二発明は、上記ヘッダー部の外側
を断熱材で覆って形成した。
【0007】さらに、第三発明は、上記吐出流路に設け
た逆止弁の出側にて、この吐出流路から分岐し、かつオ
リフィス、およびその出側に上記タイマの作動中開状態
にする開閉弁を有する放気流路を設けて形成した。
【0008】
【作用】上記第一発明のように構成することにより、圧
縮機の運転中に油中に溶け込んだ水分は、圧力スイッチ
よりオフ信号が出力された後、駆動部が停止するまでの
間に、油とともにロータ室内に戻され、圧縮により昇温
したガスに溶け込み、ガスとともに吐出流路に送り出さ
れるため、油分離回収器内からドレン水が効率良く除去
されるとともに、圧力スイッチからオフ信号が出力され
ても直ちに、駆動部を停止させないため、短時間の間に
圧力変動があっても駆動部の頻繁なオン,オフの繰返し
はなくなり、駆動部の過熱も防止されるようになる。
【0009】また、第二発明のように構成することによ
り、第一発明における作用に加えて、ヘッダー部内での
ガスを高温状態に保って、ヘッダー部内でのドレン水の
析出量が減少するようになる。
【0010】さらに、第三発明のように構成することに
より、第一発明、或は第二発明における作用に加えて以
下のような作用を生じる。例えば上記タイマが上記駆動
部に対してオフ信号を出力する前に、吸気調節弁が速く
全閉状態になるように形成されている場合において、吸
気調節弁の全閉状態になるのが速いために、上記圧力ス
イッチからオフ信号を出力した後、タイミングをずらせ
て上記駆動部に対してオフ信号を出力させるようにする
だけでは、圧縮機内の水分を含んだガスを完全に機外に
送出すことができない場合でも、上記タイマの作動中開
閉弁が開状態になっているので圧縮機内のガスは機外に
放出され、これとともに水分も機外に放出されるように
なる。また、放気流路にオリフィスを有しているので、
その絞り率を調節することにより油分離回収器内の圧力
降下の速度を調節することができ、これによって吸気調
節弁の開閉速度を調できるようになる。
【0011】
【実施例】次に、本発明の一実施例を図面にしたがって
説明する。図1の実線(細線も含む)および一点鎖線に
て表された構成は、第一発明に係る油冷式圧縮機の一例
である油冷式スクリュ圧縮機を示し、互いに噛み合う雌
雄一対のスクリュロータ(図面上は一方のスクリュロー
タのみが表れている)1をロータ室2内に回転可能に収
納した圧縮機本体3の吸込口4に続く吸込流路5に、こ
の開度を調節する吸気調節弁6を設ける一方、圧縮機本
体3の吐出口7に連通させて油分離回収器8が設けてあ
る。この油分離回収器8は、下部に油溜まり部9を、上
部に油分離エレメント10を備えるとともに、油分離回
収器8の出口部であって、この油分離エレメント10を
出た箇所にヘッダー部11を備え、このヘッダー部11
に、保圧弁12,逆止弁13を設けた吐出流路14が接
続してある。一方、油溜まり部9の下部からは、温度調
節弁15、油クーラ16を経て、或は温度調節弁15、
バイパス流路17を経て、油分離回収器8内の圧力より
も低い圧縮機本体3内のロータ室2に至る油兼ドレン水
戻し用第一流路18と、ヘッダー部11の下部から出て
第一流路18の内の油クーラ16の下流側の部分にて合
流する油兼ドレン水戻し用第二流路19とが設けてあ
る。
【0012】そして、スクリュウロータ1の回転ととも
に、吸気調節弁6から吸込流路5,吸込口4を経て、ロ
ータ室2内に吸込んだガスを、第一流路18および第二
流路19を経て、ケーシング2内に注入される油でロー
タ間のシールと潤滑作用をさせながら圧縮して、吐出口
7より油分離回収器8に吐出して、油分離エレメント1
0により圧縮ガスと油とを分離し、圧縮ガスはヘッダー
部11より吐出流路14に送り出し、分離された油は下
方の油溜まり部9に一旦溜めるようになっている。この
油溜まり部9の油は第一流路18を経てロータ室2内に
再度注入され、圧縮ガスとともに吐出口7より油分離回
収器8に吐出され、以後上記同様に循環使用される。さ
らに詳説すれば、温度調節弁15によって油温が検出さ
れ、この検出温度が設定値よりも高い場合には、温度調
節弁15はa,bポートが連通状態となって、油溜まり
部9からの油は油クーラ16を経て冷却された後、ロー
タ室2内に注入される。
【0013】これに対して、上記検出温度が設定値以下
の場合には、温度調節弁15はa,cポートが連通状態
となって油溜まり部9からの油は、油クーラ16を通る
ことなく、バイパス流路17を経て冷却されずにロータ
室2内に注入されるようになっている。そして、このよ
うにしてロータ室2内への注入油温度を一定範囲内に保
つことによって、油温が過度に上昇して、劣化を速める
のを防止しつつ、油分離回収器8内の温度をドレン水が
発生しない程度の適度な高温状態に保つようにしてあ
る。一方、吸気調節弁6は吸気流路5を形成する空間と
はダイヤフラム21によって隔離された加圧室22を備
え、この吸気流路5を形成する空間には、吸気調節弁6
の入口部のガス流路断面積を調節する弁体23、および
弁体23とダイヤフラム21との間に位置させたばね2
4とが設けてある。また、ヘッダー部11内の圧力を適
宜減圧可能に加圧室22内に導くように、ヘッダー部1
1から圧力調節弁25を介して加圧室22にガス流路2
6が設けてある。
【0014】そして、図2の上段に示すように、ヘッダ
ー部11内の圧力が設定圧力P1より高くなるにしたが
って、加圧室22内の圧力も高くなり、ダイヤフラム2
1が図1において左方に押されて湾曲し、弁体23を左
方に移動させ、この結果弁体23が吸気調節弁6の入口
部のガス流路断面積を徐々に小さくして、最終的には、
即ち図2では圧力P2(P2>P1)でこの入口部を完
全に閉じ、圧縮機を無負荷(アンロード)運転状態へと
移行させるようになっている。また、吐出流路14に
は、圧力検出可能に圧力スイッチ27が設けてあり、図
2の中段に示すように、その検出圧力が設定値、例えば
本実施例では圧力P1よりも高い場合には、圧力スイッ
チ27がオン状態になって、ここからスクリュロータ1
の駆動部であるモータ28を停止させるためのオフ信号
を出力させるようにしてある。このオフ信号は、圧力ス
イッチ27とモータ28との間に介在させたタイマ29
に入力され、図2の下段に示すように、上記オフ信号を
受けてから設定時間t経過後にタイマ29よりモータ
28に対して上記オフ信号を出力するようにしてある。
ここで、圧力P1に達した時点を基準(t=0)として
横軸を示してある。なお、図2では吸気調節弁6の全開
状態から全閉状態への移行開始の設定圧力と圧力スイッ
チ27のオン,オフ切換えの設定圧力とを同じにしたも
のを示したが、両設定圧力は必ずしも同じである必要は
ない。
【0015】このように圧力スイッチ27とモータ28
との間にタイマ29を介在させてあるため、吐出圧力が
設定値よりも高くなっても、モータ28は直ちに停止せ
ずに、まず吸気調節弁6の開度が徐々に小さくなり、吸
込ガス量が減少して無負荷運転に近付き、油分離回収器
8内のガス中に新たに溶け込む水分が減少しつつある状
態の下で、圧縮機を設定時間だけ作動させて、その後停
止させることになる。そして、この設定時間の運転中、
油分離回収器8内にて析出したドレン水は油溜まり部9
の下部から油とともにロータ室2内に戻され、圧縮によ
り昇温したガスと混合し、ガスとともに吐出流路14に
送り出されるため、油分離回収器8内からドレン水が効
率良く除去される。なお、ヘッダー部11内の温度は、
油分離回収器8内の油分離エレメント10より吐出口側
空間部の温度に比して低いため、このヘッダー部11内
でドレン水が析出し易いが、ここで析出したドレン水は
油分離エレメント10から飛散してきた油とともに第二
流路19を経てケーシング2内に戻され、このドレン水
についても上記同様に圧縮ガスと混合して吐出流路14
に送り出される。
【0016】したがって、上記設定時間は、逆に言え
ば、油分離回収器8内に析出したドレン水を完全に吐出
流路14に送り出すのに十分な時間ということであり、
この時間は、例えば圧縮機を作動させて、実際に油分離
回収器8内の油を観察することにより容易に定めること
ができる。即ち、圧縮機の作動中、油内にドレン水が析
出しているときには、油は白く濁っており、逆にドレン
水が存在しないときには、油は透明な状態となる故、圧
力スイッチ27からオフ信号が出力された後、油分離回
収器8内の油が透明になる迄にどれだけ時間が経過した
かを実際に測定して上記設定時間を定めればよい。
【0017】そして、上記スクリュ圧縮機においては上
記のように形成することにより、油分離回収器8からド
レン水抜き取り専用の配管を何ら施すことなく、したが
って、配管に伴う弁類も必要とすることなく、簡易な構
造でドレン水抜き取りのためのメンテナンス作業が全く
不用となっている。また、圧力スイッチ27からオフ信
号が出力されても直ちに、モータ28を停止させないた
め、短時間の間に圧力変動があってもモータ28の頻繁
なオン,オフの繰返しはなくなり、モータ28の過熱防
止も可能になる。図1の実線(細線も含む),一点鎖線
および二点鎖線によって表された構成は、第二発明に係
る油冷式スクリュ圧縮機を示し、第一発明に係る上記油
冷式スクリュ圧縮機のヘッダー部11の外側を断熱材3
1で覆ったものである。そして、このように形成するこ
とによりヘッダー部11内でのガスを高温状態に保っ
て、ヘッダー部11内でのドレン水の析出量を最小限度
に止めるようにしてある。この結果、上記同様に、油分
離回収器8からドレン水抜き取り専用の配管を何ら施す
ことなく、ドレン水抜き取りのためのメンテナンス作業
が全く不用になるとともに、油分離回収器8内で析出す
るドレン水の量が減少することになり、上記設定時間を
短縮することが可能になる。
【0018】図3は、第3発明に係る油冷式スクリュ圧
縮機を示し、図1に示す圧縮機とは、新たに放気流路4
1を設けた点を除き、他は実質的に同一であり、互いに
対応する部分には同一番号を付して説明を省略する。こ
の放気流路41は、逆止弁13の出側にて、吐出流路1
4から分岐するとともに、オリフィス42、およびその
出側にタイマ29の作動中、即ちタイマ29が圧力スイ
ッチ27からオフ信号を受信した後モータ28に対して
オフ信号を出力するまでの間、開状態となる電磁式開閉
弁43を有している。
【0019】上記第一発明、第二発明において、モータ
28がオフになるタイミングと吸気調節弁6が全閉状態
になるタイミングの前後は何ら限定するものではない
が、吸気調節弁6の開閉速度を調節することにより、図
2において圧力スイッチ27がオンの状態になってオフ
信号を出力した後、モータ28がオフの状態、即ち停止
状態になる迄の時間t0(例えば5分)より短時間で吸
気調節弁6を全閉状態にする場合も考えられる。この場
合、吸気調節弁6が全閉状態になった後は、圧縮機内の
ガスは機外に送出されないため、例えば吸込ガスの含有
水分が多い場合には、圧縮機内のガス中に水分が残る可
能性がある。そこで、第三発明では、タイマ29の作動
中は、開閉弁43を開状態に保つことにより、上記のよ
うにたとえ吸気調節弁6が速く全閉状態になる場合であ
っても、放気流路41により圧縮機から水分とともにガ
スを機外に逃がして、吸気調節弁6の開閉速度如何に拘
わらず圧縮機内に水分を残さず、ドレン水が発生しない
ようになっている。
【0020】図4は、図2に対応する図であって、第三
発明における吸気調節弁6の開閉状態と、圧力スイッチ
27、モータ28の各々のオン,オフ状態の相互の関係
を示している。第三発明では、放気流路41にオリフィ
ス42を有しており、その絞り率を調節することにより
油分離回収器8内の圧力降下の速度を調節することがで
き、これによって吸気調節弁6の開閉速度を調節でき
る。具体的には、図4中上段のX,Y,Zの折れ曲がり
線は、この順番で絞り率を大きくした例を示し、Xが一
番絞り率を小さくした場合である。この絞り率を大きく
する程圧縮機からの水分放出速度は小さくなる。
【0021】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、第一発
明によれば、圧縮機本体と、吐出圧力が設定圧力よりも
高くなると吸込流路を閉じる吸気調節弁と、上記圧縮機
本体の吐出口に連通させて設けた油分離回収器とを備え
た油冷式圧縮機において、油分離回収器の下部から、こ
の油分離回収器内の圧力よりも低い上記圧縮機本体内の
ロータ室に至る油兼ドレン水戻し用第一流路と、上記油
分離回収器の出口部を形成するヘッダー部の下部からこ
の油分離回収器内の圧力よりも低い上記圧縮機本体内の
ロータ室に至る油兼ドレン水戻し用第二流路と、上記油
分離回収器に接続した吐出流路に圧力検出可能に設け、
検出圧力が設定圧力よりも高い場合には、上記圧縮機本
体の駆動部を停止させるためのオフ信号を出力する圧力
スイッチと、この圧力スイッチと駆動部との間に介在
し、上記オフ信号を受けてから設定時間経過後に上記駆
動部に対して上記オフ信号を出力するタイマとを設けて
形成してある。このため、圧縮機の運転中に油中に溶け
込んだ水分は、圧力スイッチよりオフ信号が出力された
後、駆動部が停止するまでの間に、油とともにロータ室
内に戻され、圧縮により昇温したガスに溶け込み、ガス
とともに吐出流路に送り出されるため、油分離回収器内
からドレン水が効率良く除去されるようになり、この結
果、油分離回収器からドレン水抜き取り専用の配管を何
ら施すことなく、したがって、配管に伴う弁類も必要と
することなく、簡易な構造でドレン水抜き取りのための
メンテナンス作業が全く不用になるとともに、圧力スイ
ッチからオフ信号が出力されても直ちに、駆動部を停止
させないため、短時間の間に圧力変動があっても駆動部
の頻繁なオン,オフの繰返しはなくなり、駆動部の過熱
防止も可能になるという効果を奏する。
【0022】また、第二発明によれば、上記ヘッダー部
の外側を断熱材で覆って形成してある。このため、第一
発明における効果に加えて、ヘッダー部内でのガスを高
温状態に保って、ヘッダー部内でのドレン水の析出量が
減少することになり、オフ信号を受けてからのタイマの
設定時間を短縮できるという効果を奏する。
【0023】さらに、第三発明によれば、上記吐出流路
に設けた逆止弁の出側にて、この吐出流路から分岐し、
かつオリフィス、およびその出側に上記タイマの作動中
開状態にする開閉弁を有する放気流路を設けて形成てあ
る。このため、例えば上記タイマが上記駆動部に対して
オフ信号を出力する前に、吸気調節弁が速く全閉状態に
なるように形成されている場合であって、ガス中に水分
を多く含む場合において、吸気調節弁の全閉状態になる
のが速いために、上記圧力スイッチからオフ信号を出力
した後、タイミングをずらせて上記駆動部に対してオフ
信号を出力させるようにするだけでは、圧縮機内の水分
を含んだガスを完全に機外に送出すことができない場合
でも、上記タイマの作動中開閉弁が開状態になっている
ので圧縮機内のガスは放気流路から機外に放出され、こ
れとともに水分も機外に放出されるようになる。即ち、
吸気調節弁の開閉速度如何に拘わらず圧縮機内に水分を
残さず、ドレン水の発生を防止できる。また、放気流路
にオリフィスを有しているので、その絞り率を調節する
ことにより油分離回収器内の圧力降下の速度を調節する
ことができ、これによって吸気調節弁の開閉速度を調節
することが可能になり、圧縮機からの水分放出速度でき
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第一,第二発明に係る油冷式スクリュ圧縮機
の全体構成図である。
【図2】 第一,第二発明における、吸気調節弁、圧力
スイッチ、モータの作動の相互関係を示す図である。
【図3】 第三発明に係る油冷式スクリュ圧縮機の全体
構成図である。
【図4】 第三発明における吸気調節弁、圧力スイッ
チ、モータの作動の相互関係を示す図である。
【図5】 従来の油冷式圧縮機における油温の変動を示
す図である。
【符号の説明】
3 圧縮機本体 5 吸込流路 6 吸気調節弁 7 吐出口 18 第一流路 19 第二流路 27 圧力スイッチ 28 モータ 29 タイマ 31 断熱材 41 放気流路 42 オリフィス 43 開閉弁
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年10月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】そして、スクリュロータ1の回転ととも
に、吸気調節弁6から吸込流路5,吸込口4を経て、ロ
ータ室2内に吸込んだガスを、第一流路18および第二
流路19を経て、ロータ室2内に注入される油でロータ
間のシールと潤滑作用をさせながら圧縮して、吐出口7
より油分離回収器8に吐出して、油分離エレメント10
により圧縮ガスと油とを分離し、圧縮ガスはヘッダー部
11より吐出流路14に送り出し、分離された油は下方
の油溜まり部9に一旦溜めるようになっている。この油
溜まり部9の油は第一流路18を経てロータ室2内に再
度注入され、圧縮ガスとともに吐出口7より油分離回収
器8に吐出され、以後上記同様に循環使用される。さら
に詳説すれば、温度調節弁15によって油温が検出さ
れ、この検出温度が設定値よりも高い場合には、温度調
節弁15はa,bポートが連通状態となって、油溜まり
部9からの油は油クーラ16を経て冷却された後、ロー
タ室2内に注入される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】これに対して、上記検出温度が設定値以下
の場合には、温度調節弁15はa,cポートが連通状態
となって油溜まり部9からの油は、油クーラ16を通る
ことなく、バイパス流路17を経て冷却されずにロータ
室2内に注入されるようになっている。そして、このよ
うにしてロータ室2内への注入油温度を一定範囲内に保
つことによって、油温が過度に上昇して、劣化を速める
のを防止しつつ、油分離回収器8内の温度をドレン水が
発生しない程度の適度な高温状態に保つようにしてあ
る。一方、吸気調節弁6は吸気流路5を形成する空間と
はダイヤフラム21によって隔離された加圧室22を備
え、この吸込流路5を形成する空間には、吸気調節弁6
の入口部のガス流路断面積を調節する弁体23、および
弁体23とダイヤフラム21との間に位置させたばね2
4とが設けてある。また、ヘッダー部11内の圧力を適
宜減圧可能に加圧室22内に導くように、ヘッダー部1
1から圧力調節弁25を介して加圧室22にガス流路2
6が設けてある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】このように圧力スイッチ27とモータ28
との間にタイマ29を介在させてあるため、吐出圧力が
設定値よりも高くなっても、モータ28は直ちに停止せ
ずに、まず吸気調節弁6の開度が徐々に小さくなり、吸
込ガス量が減少して無負荷運転に近付き、油分離回収器
8内のガス中に新たに溶け込む水分が減少しつつある状
態の下で、圧縮機を設定時間だけ作動させて、その後停
止させることになる。そして、この設定時間の運転中、
油分離回収器8内にて析出したドレン水は油溜まり部9
の下部から油とともにロータ室2内に戻され、圧縮によ
り昇温したガスと混合し、ガスとともに吐出流路14に
送り出されるため、油分離回収器8内からドレン水が効
率良く除去される。なお、ヘッダー部11内の温度は、
油分離回収器8内の油分離エレメント10より吐出口側
空間部の温度に比して低いため、このヘッダー部11内
でドレン水が析出し易いが、ここで析出したドレン水は
油分離エレメント10から飛散してきた油とともに第二
流路19を経てロータ室2内に戻され、このドレン水に
ついても上記同様に圧縮ガスと混合して吐出流路14に
送り出される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機本体と、吐出圧力が設定圧力より
    も高くなると吸込流路を閉じる吸気調節弁と、上記圧縮
    機本体の吐出口に連通させて設けた油分離回収器とを備
    えた油冷式圧縮機において、油分離回収器の下部から、
    この油分離回収器内の圧力よりも低い上記圧縮機本体内
    のロータ室に至る油兼ドレン水戻し用第一流路と、上記
    油分離回収器の出口部を形成するヘッダー部の下部から
    この油分離回収器内の圧力よりも低い上記圧縮機本体内
    のロータ室に至る油兼ドレン水戻し用第二流路と、上記
    油分離回収器に接続した吐出流路に圧力検出可能に設
    け、検出圧力が設定圧力よりも高い場合には、上記圧縮
    機本体の駆動部を停止させるためのオフ信号を出力する
    圧力スイッチと、この圧力スイッチと駆動部との間に介
    在し、上記オフ信号を受けてから設定時間経過後に上記
    駆動部に対して上記オフ信号を出力するタイマとを設け
    て形成したことを特徴とする油冷式圧縮機。
  2. 【請求項2】 上記ヘッダー部の外側を断熱材で覆った
    ことを特徴とする請求項1に記載の油冷式圧縮機。
  3. 【請求項3】 上記吐出流路に設けた逆止弁の出側に
    て、この吐出流路から分岐し、かつオリフィス、および
    その出側に上記タイマの作動中開状態にする開閉弁を有
    する放気流路を設けたことを特徴とする請求項1または
    2に記載の油冷式圧縮機。
JP25513091A 1991-09-26 1991-10-02 油冷式圧縮機 Expired - Lifetime JPH07117051B2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7165949B2 (en) * 2004-06-03 2007-01-23 Hamilton Sundstrand Corporation Cavitation noise reduction system for a rotary screw vacuum pump
JP2015078623A (ja) * 2013-10-15 2015-04-23 株式会社神戸製鋼所 圧縮機およびその給油方法
CN113027766A (zh) * 2021-03-10 2021-06-25 重庆奇螺流体设备有限公司 一种变频喷油螺杆空压机的油气冷却器及其系统

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