JPH05140B2 - - Google Patents

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JPH05140B2
JPH05140B2 JP27775386A JP27775386A JPH05140B2 JP H05140 B2 JPH05140 B2 JP H05140B2 JP 27775386 A JP27775386 A JP 27775386A JP 27775386 A JP27775386 A JP 27775386A JP H05140 B2 JPH05140 B2 JP H05140B2
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JP
Japan
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welding
steel plates
groove
butt
welded
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JP27775386A
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JPS63130275A (ja
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Tomoya Fujimoto
Noboru Fukuhara
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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  • Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 <発明の目的> 産業上の利用分野 本発明は鋼板突合わせ多層盛り溶接方法に係
り、詳しくは、例えば、橋梁用鋼桁材等の鋼板を
板の裏返し等を行なうことなく垂直に立てたまま
で溶接して継ぎ合わせでき、しかも、この溶接を
立向姿勢で能率よく行なうことができる溶接方法
に係る。
なお、本明細書において被溶接材として鋼板を
中心に説明するが、この鋼板とは必ずしも板状に
成型されたものに限らず、形状のいかんにかかわ
らず、鋼板一般が含まれる。
従来の技術 従来から、鋼板一般の突合わせ溶接には、例え
ば、CO2ガスアーク溶接、サブマージアーク溶
接、エレクトロスラグ溶接等種々の溶接方法が用
いられている。しかし、鉄骨、橋梁強度等が要求
されるため、エレクトロスラグ溶接等は好まれ
ず、主として、CO2ガスアーク溶接、サブマージ
アーク溶接等の突合わせ溶接が用いられている。
これらの溶接は、まず、鋼板を下に置いて、各端
面を突合わせ、この突合わせ開先を片面から下向
き姿勢でアーク溶接する。次に、片面溶接後、鋼
板を裏返してから、ルート部の欠陥を取り除くた
めにガウジングし、その後、再び先の溶接と同様
にアーク溶接して接合する。
このように鋼板を継ぎ合わせると、次の示す如
き欠点がある。
(1) 鋼板を片側づつ溶接するために、片面溶接後
に鋼板を裏返すことにより、この裏返しのため
の装置が必要になること、 (2) ルート部をガウジングするための工程や、そ
れに使用される装置が必要であつて、ガウジン
グ時に開先を損傷すること、 (3) 鋼板を片側づつ溶接するため、鋼板に面外変
形が生じやすいこと、 (4) 溶接は下向き姿勢で行なわれるため、パス数
が多くなつて、欠陥が発生しやすいこと、 なお、鉄骨、橋梁分野の鋼板の継ぎ合わせ以外
に、タンク、高炉鉄皮、ケーソン等でも突合わせ
溶接により鋼板が継ぎ合わされ、この場合には、
立向姿勢で溶接が行なわれている。しかし、この
溶接は片面づつ溶接が行なわれ、作業性も劣る。
発明が解決しようとする問題点 本発明は上記欠点の解決を目的とし、具体的に
は、鋼板を突合わせ溶接する際に、片面溶接完了
後に鋼板を裏返してから、他面の溶接を行なうこ
と、この他面の溶接に先立つてルート部にガウジ
ングを施こす必要があること、面外変形しやすい
こと、溶接が下向き姿勢で行なわれることによる
欠陥の多発等の欠点を解決し、これら欠点を回避
した鋼板の突合わせ溶接方法を提案する。
<発明の構成> 問題点を解決するための手段ならびにその作用 すなわち、本発明方法は、鋼板の端面を突合わ
せ、この突合わせ開先を表裏両面から少なくとも
2層の多層盛り溶接して、これら鋼板を継ぎ合わ
せる際に、前記鋼板を略々垂直に立てた状態に保
持する一方、この垂直に立てられた前記鋼板間の
前記突合わせ開先を表裏いずれかの面の開先角度
が少なくとも70゜でかつ開先ルート部の間隔が実
質的に零のX型開先として成形し、その上で、前
記鋼板の表裏両面のうち一方の面の先行電極から
他方の面の後行電極を互いにアークが干渉し合わ
ない範囲だけ離間して、これら先行ならびに後行
の両電極によつて前記鋼板の表裏両面から前記X
型開先を同時にパルス溶接して第1層ビードを形
成することを特徴とする。
そこで、これら手段たる構成ならびにその作用
を更に具体的に説明すると、次の通りである。
まず、第1図は本発明方法を実施する際に使用
する装置の一例の説明図であり、とくに、符号
1,2は被溶接材としての鋼板を示す。溶接に先
立つて、これら鋼板1,2は略々垂直に保持し、
両端面を突合わせて開先3を形成する。この開先
3を溶接線として後記の如く立向姿勢において鋼
板1,2の表裏両面から同時に少なくとも2層以
上多層盛り溶接を行なうが、この場合、第1図に
示す如く、溶接ロボツトを組込んで自動的に溶接
を行なうこともできる。
すなわち、第1図に示す如く、一対の鋼板1,
2をはさんでその両側に台車4,5を設け、これ
ら台車4.5は枠体6で一体に結合する。この枠
体6の各支柱6a,6bにはそれぞれ溶接トーチ
7a,7bを昇降自在に取付ける一方、各台車
4,5上にはそれぞれワイヤスプール8をおき、
各ワイヤスプール8からワイヤ8aを引出して、
後記の如く、溶接を行なう。また、各溶接トトー
チ7a,7bはリード線9によつて溶接ロボツト
制御盤10ならびに溶接電源11にそれぞれ接続
し、この制御盤10はリード線12によつてワイ
ヤスプール8に接続する。このように溶接装置を
構成すると、各制御盤10からの信号によつて各
溶接トーチ7a,7bは後記の溶接条件で昇降
し、開先3は表裏両面から同時に溶接される。
また、このように開先3を表裏両面からワイヤ
8aを連続的に送給して両溶接トーチ7a,7b
によつて溶接するときに、一対の鋼板1,2は陰
極にする一方、ワイヤ8a側は陽極とし、これら
の間にパルス電流を流して溶融アーク溶接し、こ
の溶接によつて第1層目を形成する。このとき
に、これら両ワイヤ8a,8bのうちで一方のワ
イヤ8a(つまり、先行電極)と他方のワイヤ8
aとの間で、互いにアークが干渉し合わない範
囲、例えば50〜70mm程度離間する一方、開先3の
形状は第2図に示す如くX型形状に成形する。こ
の際、表裏両開先のうちで少なくとも一方の開先
3の開先角度を70゜以上にし、各ルート面3aの
長さを0.5〜1.0mmの範囲に調整する一方、ルート
面3aの間隔は実質的に零(約0mm)とし、鋼板
1,2を突合わせるときに、各ルート面3aが当
接し、この突合わせがきわめて容易に行なえるよ
うにする。
すなわち、少なくとも第1層目をパルス溶接に
よつて形成するのは、パルス力に起因する深溶込
み作用を利用するためであつて、とくに、パルス
電流であると、開先ルート部を十分にとかし、両
面からできる第1層目の溶接ビードを互いに合体
させることができる。しかし、パルス電流で電流
値の上限を上げて開先3の壁面やルート部で十分
な溶込みを得るとしても、電流値を上げすぎる
と、溶融金属がたれて好ましくなく、その上に、
開先角度θ1,θ2が小さいと、開先壁面やルート部
がアークにより適度にとかれず、少なくとも一方
の開先角度が70゜以上でないときは溶込み不足が
発生する。このときに、ルート間隔を実質的に零
(0mm)とするのは主として鋼板の突合わせセツ
テイングを容易にし、これと同様な理由から各ル
ート面3a,3aの長さを0.5〜1.0mmにするが、
1.0mm以上になると、当該立向姿勢ではルート部
で十分な溶込みが得られず、両面からできる第1
層目の溶接ビードが合体化しにくくなる。
また、極間距離を上記の如く例えば50〜70mm程
度にするのは、70mm以上であると、先行電極の予
熱効果が相当失なわれたときに、後行電極で溶接
することになつて溶込み不足が発生し、50mm以下
のときは両アークが干渉し合つて不安定となり、
安定した溶接が達成できない。なお、この極間距
離は溶接速度と相対的なものであり、一般的に
は、少なくともアークが干渉し合わない範囲だけ
離し、先行電極の予熱効果を残して溶込みの得ら
れる範囲内にとどめるのが好ましい。
なお、上記の如くパルス溶接によつて第1層目
を形成したのちは、その上に例えばCO2ガスアー
ク溶接の如く通常の溶接法により第2層目以後を
形成すれば十分である。
実施例 まず、第3図a,bならびにcに示す如き3種
の開先を厚さ(t)=22mmの鋼板1,2をルート間隔
零の条件で突合わせて構成し、両鋼板1,2は垂
直に保つて表裏両面から次の条件で第1層目を形
成し、2層目は通常の条件でCO2ガスアーク溶接
を行なつて、多層盛り溶接した。
(1) 開先形状 (イ) 第3図aのもの(以下、A開先という。
ルート面(g):0.5〜1.0mm 開先角度:θ1=90゜、θ2=90 (ロ) 第3図bのもの(以下、8開先という。) ルート面(g);0.5〜1.0mm 開先角度:θ1=70゜、θ2=60゜ (ハ) 第3図cのもの(以下、C開先という。) ルート面(g):0.5〜1.0mm 開先角度:θ1=60°θ2=60゜ (2) 溶接条件 鋼板1,2として軟鋼22t×300W×350、
ワイヤにはKC−45、φ1.2を使用し、A、Bな
らびにC開先について極間距離を50〜70mmと
し、両面から同時溶接した。溶接トーチは前進
角70゜〜80°、各サイド2パス盛りとした。アー
クタイムはおよそ10分であつた。1層はストレ
ート運棒でパルスミグ溶接、シールドガスは
CO220%、Ar80%、流量20/min、一方、2
層目(仕上げ層)はウイーヴイングし、CO2
接でシールドガスはCO2100%、ガス流量20/
minとした。また、第1層目において溶接電流
(上限層)140〜160A、溶接電圧(上限値)20
〜25V、溶接速度140〜170mm/minであつた。
(3) 結果 A、B、Cの各開先によつて、A、Bの各開
先については1層目パス間相互の完全な融合が
認められたが、C開先については部分的に溶込
み不足が発生した。開先角度としは少なくとも
一方が70゜以上が適当であることがわかつた。
また、ビード外観について、仕上げ層は立向
でCO2溶接するため上進すると表面開先幅が狭
い場合、とくに、中央部が凸形になり易い。従
つて、上進する場合には表面開先幅をある程度
拡げるか、または、下進溶接することが望まし
い。ただし、下進時には融合不足が発生し易い
ため、仕上げ溶接前のビード表面を平らにして
おかなければならない。
<発明の効果> 以上詳しく説明した通り、本発明法は、一対の
鋼板を表裏両面から少なくとも2層の多層盛り溶
接して、これら鋼板を継ぎ合わせる溶接方法であ
つて、この際に、鋼板を略々垂直に立てた状態に
保持して溶接する。このため、溶接は立向姿勢で
行なうことができ、橋梁等の構造物においても容
易かつ効果的に継ぎ合わせることができ、表裏両
面から同時に溶接できる。
また、突合わせ開先は表裏いずれかの面の開先
角度が少なくとも70゜以上になるよう構成されて
いるため、両面からの溶接により十分な溶込みが
得られる。また、開先ルート部の間隔が実質的に
零であり、ルート面が0.5〜1.0mm程度の長さにし
てあるため、突合わせセツテイングもきわめて容
易である。その上、先行電極から後行電極を互い
にアークが干渉し合わない範囲だけ離間しかつパ
ルス溶接によつて第1層ビードを形成するため、
上記条件と相まつて十分な溶込みが得られ、この
第1層ビードの上に常法により2層目以降を形成
しても外観のすぐれたビードが得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明法を実施する際に使用する自動
溶接装置の一例の斜視図、第2図はX型開先の一
例の説明図、第3図a,bならびにcは実施例で
使用した各開先の説明図である。 符中、1,2……鋼板、3……開先、7a,7
b……溶接トーチ、8a……ワイヤ、10……ロ
ボツト制御盤、11……溶接電源、θ1,θ2……開
先角度。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 鋼板の端面を突合わせ、この突合わせ開先を
    表裏両面から少なくとも2層の多層盛り溶接し
    て、これら載板を継ぎ合わせる際に、前記鋼板を
    略々垂直に立てた状態に保持する一方、この垂直
    に立てられた前記鋼板間の前記突合わせ開先を表
    裏いずれかの面の開先角度が少なくとも70゜でか
    つ開先ルート部の間隔が実質的に零のX型開先と
    して成形し、その上で、前記鋼板の表裏両面のう
    ち一方の面の先行電極から他方の面の後行電極を
    互いにアークが干渉し合わない範囲だけ離間し
    て、これら先行ならびに後行の両電極によつて前
    記鋼板の表裏両面から前記X型開先を同時にパル
    ス溶接して第1層ビードを形成することを特徴と
    する鋼板突合わせ多層盛り溶接方法。
JP27775386A 1986-11-20 1986-11-20 鋼板突合わせ多層盛り溶接方法 Granted JPS63130275A (ja)

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JP27775386A JPS63130275A (ja) 1986-11-20 1986-11-20 鋼板突合わせ多層盛り溶接方法

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CN111283308B (zh) * 2020-03-09 2021-09-14 武汉一冶钢结构有限责任公司 一种超低温304ln奥氏体不锈钢中厚板的全位置焊条电弧焊工艺

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