JPH05140879A - 硫化染料を用いてセルロースを染色する方法 - Google Patents

硫化染料を用いてセルロースを染色する方法

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JPH05140879A
JPH05140879A JP4094593A JP9459392A JPH05140879A JP H05140879 A JPH05140879 A JP H05140879A JP 4094593 A JP4094593 A JP 4094593A JP 9459392 A JP9459392 A JP 9459392A JP H05140879 A JPH05140879 A JP H05140879A
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cellulose
grafted
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polymer
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Karl-Heinz Keil
カルル−ハインツ・カイル
Thomas Martini
トマース・マルテイニ
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 非還元性アニオン硫化染料を用いてセルロー
スを染色する方法を提供する。 【構成】 還元剤、塩添加物及び酸化剤の添加なしに、
水溶性硫化染料を用いてセルロースを染色するにあた
り、被染物としてセルロースを使用し、これ上でポリマ
ーを次式の少なくとも1個のN- 含有塩基性モノマーの
重合によってグラフト化する。 例えば、 (式中、R,Rは水素、(C−C)アルキル等
を、R,RはH又はCHを示す。) 例えば、ジメチル−ジアリルアンモニウム−クロライド (式中、R11,R12はH又は -CHを示し、R
13は少なくとも1個の塩基性窒素原子を有し、融合さ
れたベンゼン環を有する及び(又は)モノ置換又は多置
換されている5- 又は6- 員成ヘテロ環である。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非還元性アニオン硫化
染料でセルロースを染色する方法に関する。この様な非
還元性アニオン硫化染料は、いわゆる水溶性硫化染料で
ある。
【0002】
【従来の技術】セルロースを、硫化染料を用いて、たと
えば吸尽法に従って長浴又は短浴から又は染色装置及び
染色機械上での多くの方法に従って染色することができ
る。半連続的に、たとえばパッド- ロール- 装置上で又
はパッド- バッチ法に従って又はコールドパッド- バッ
チ法に従って染色することができる。完全に連続的にも
硫化染料をたとえばパッド- スチーム法又はサーモゾル
- 連続法等々に従って染色に適用することができる。
【0003】水不溶性硫化染料を、先ず、通常硫化ナト
リウム又はナトリウムスルフイドラートを用いる還元に
よって可溶性の、繊維親和性ロイコ型に変え、この形で
繊維上に適用し、次いで酸化する。特に機械染色に関し
ては、硫化染料を亜硫酸アルカリ又は重亜硫酸アルカリ
と反応させて変化させ、いわゆる水溶性硫化染料として
市場で得られる。これらの水溶性硫化染料は、硫化染料
のチオ硫酸- 誘導体(ブンテ塩)を含有する。水溶性硫
化染料を還元剤なしに水中に溶解することができ、還元
剤及びアルカリの添加後初めて繊維親和性となる。
【0004】染色された製品は、より一層良好な湿潤堅
牢性、特に良好な洗濯堅牢性を必要とする。しかし多く
の硫化染料は、特定の酸化方法を使用した場合適度の湿
潤堅牢性しか生じない。
【0005】したがって、後処理剤の使用によって硫化
染料による染色の堅牢性の改良を得るための努力は払わ
れている。たとえば欧州特許公開第0277580号明
細書に従って硫化染料による染色の敬老性を、次の様に
改良することができる。すなわちセルロースを染色工程
の前、その間又はその後に、たとえばジメチル- ジアリ
ルアンモニウムクロリド162/3〜100モル%を含
有するポリマーで処理する。硫化染料をこの方法で常法
で適用する。水溶性硫化染料を使用する場合、これを水
に溶解後、先ず還元剤、たとえば硫化水素ナトリウム、
硫化ナトリウム、亜二チオン酸ナトリウム(“ハイドロ
サルフアイト”)、ナトリウムヒドロキシメタンスルフ
イナート又はグルコースの添加によってアルカリ性媒体
中で還元し、それによって繊維親和性形にしなければな
らない。本来の染色工程で、染着性の促進のために電解
質塩、たとえばぼう硝又は食塩を添加する。繊維上に染
着後、硫化染料を通常繊維上で酸化して不溶性形に変え
ねばならない。その後、特に布染めでビクロマート- 酢
酸で酸化する。他の酸化剤は、たとえば過酸化水素、た
とえば酢酸アンモニウムと一緒に、更に次亜塩素酸のア
ルカリ塩、過硫酸アンモニウム、亜塩素酸アルカリ、ポ
リチオナート、アルカリブロマイトカリウムヨーダイ
ド、クロルアミンT等々である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】染液中の染着速度を増
加するために、還元剤及び酸化剤並びに高い電解質濃度
の不可欠な使用は、染色後のこの液の破棄処理の際に時
問が生じる。今や、驚くべきことに本発明者は、セルロ
ースを硫化染料──これは還元剤の添加なしに水溶性で
ある、すなわち特にいわゆる水溶性硫化染料である──
を用いて還元剤及び高い電解質濃度の使用なしに常温又
は僅かに高められた温度でさえも染色することができ、
この際染色工程で被染物としてセルロースを使用する場
合、更に染色後硫化染料を繊維固着するために酸化は必
要でなく、このセルロース上で少なくとも1個の重合可
能な、N- 含有塩基性モノマーを構成成分として含有す
ることを見い出した。
【0007】
【問題を解決するための手段】セルロースのグラフト化
を、重合可能なN- 含有塩基性モノマーの重合がセルロ
ースの存在下に行われる様に実施する。N- 含有塩基性
モノマーとして、特に式Iの化合物が挙げられる:
【0008】
【化8】
【0009】(式中R1,R2 は水素、(C1 〜C6)アル
キル、(C5 〜C7)シクロアルキル、(C2 〜C4)ヒド
ロキシアルキル又はR1 及びR2 はこれらが結合する窒
素原子と一緒になって、5- 又は6員環を示し、この環
は更に -O-, -S-,-N=又は -NH- を有していてよ
いXは -O- 又は -NH- 、R3,R4 はH又はCH3
mは1,2,3,4,5又は6、nは0,1,2,3又
は4を示す。) R1 は及びR2 は同一又は異っていてよい。R3 及びR
4 も同一又は異っていてよい。
【0010】式Iの化合物は、4級化された形Iaでも
存在することができる:
【0011】
【化9】
【0012】(式中R1 〜R4 、X、m及びnは上述の
意味を有し、R5 は(C1-C6)アルキル、フエニル(C
1-C4)アルキル又はフエニル(O-CH2 CH2)p - 、
Pは1,2,3又は4であり、X- は、一価のアニオン
又は一価のアニオンと等量の多価アニオンである。) mに関しては2又は3の数が好ましく、nは関して0の
数が好ましい。Xに関しては、基 -NH- が好ましい。
【0013】一価のアニオンX は、たとえば鉱酸、ス
ルホン酸又はカルボン酸の一価の残基、あるいは多塩基
性鉱酸、スルホン酸又はカルボン酸の、一価のアニオン
に等価の残基である。X に対する一価のアニオンは、
たとえばニトラート、ハイドロジエンスルフアート、ベ
ンゾールスルホナート、フルオライド、クロライド、ブ
ロマイド、ヨーダイド、アセタート、プロピオナート又
はカルボン酸の他の残基であってよい。多価のアニオン
の、一価のアニオンに等価の割合は、たとえば1/2-
当量スルフアート又は1/3当量ホスフアートであって
よい。X はハロゲンアニオン、たとえばブロマイド又
はヨーダイド、特にクロライドであるのが好ましい。
【0014】重合可能なN- 含有塩基性モノマーとし
て、更に特に式II及び(又は)IIaの化合物が挙げ
られる:
【0015】
【化10】
【0016】(式中R6 は水素、(C1-C6)アルキル、
(C5-C7)シクロアルキル、(C2-C4)ヒドロキシアル
キル、R7 は水素、(C1-C6)アルキル、(C5-C7)シ
クロアルキル又はR9-CH=C(R8)- CH2-、又はR
6 及びR7 はこれらが結合する窒素原子と一緒になっ
て、5- 又は6員環を示し、この環は更に -O-, -S-,
-N=又は -NH- を有していてよい R8,R9 はH又はCH3 、R10は(C1-C6)アルキル、
フエニル(C1-C4)アルキル又はフエニル-(O-CH2
CH2)p - 、Pは1,2,3又は4であり、Y- は、一
価のアニオン又は一価のアニオンと等量の多価アニオン
である。) R6 及びR7 は同一又は異っていてよい。R8及びR9
も同一又は異っていてよい。アルキル基及びヒドロキシ
アルキル基は直鎖状又は分枝状であってよい。
【0017】適するR1,R2,R5,R6,R7 又はR10が意
味するアルキル基の例は次のものである:メチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、s- ブチル、i
- ブチル、ペンチル、ヘキシル。
【0018】シクロアルキル基の例は、シクロペンチ
ル、シクロヘキシル、シクロヘプチル。シクロヘキシル
が、好ましい。ヒドロキシアルキル基の例は次のもので
ある:2- ヒドロキシエチル、2- 又は3- ヒドロキシ
プロピル、2- 、3- 又は4-ヒドロキシブチル、2-
メチル -3- ヒドロキシ- プロピル。
【0019】R1 及びR2 又はR6 及びR7 はこれが結
合する、N- 原子と一緒になって5- 又は6員環を形成
し、この環は飽和又は不飽和及び(又は)更に -O-, -
S-,-N=又は -NH- を有していてよい。この様な5-
又は6員環残基の例は、ピロリジニル、ピペリジン、
ピロリル、ピリジニル、ピペラジニル、モルホリノ、チ
オモルホリノである。
【0020】フエニル-(C1 〜C4)アルキル基に於て、
アルキルは直鎖状又は分枝状であってよい。この様なフ
エニルアルキル基の例は、ベンジル、フエネチル、3-
フエニルプロピル、2- フエニルプロピル、3- 又は4
- フエニルブチルであり、このうちベンジルが好まし
い。
【0021】フエニル-(OCH2 CH2)p - 残基の例
は、フエニル(OCH2 CH2)- 、フエニル(OCH2
CH2)2-、フエニル-(OCH2 CH2)4 である。一価の
アニオンY- はX- に記載した意味の1つを有すること
ができ、更にX -4と同一である。特に適する好ましい式
Iの化合物は、たとえば次のものである:
【0022】
【化11】
【0023】特に適する及び好ましい式Iaの化合物
は、4級化された形の上記化合物であり、特に4級窒素
と3個の同一基が結合する場合、たとえば次の式Iaの
化合物の場合である:
【0024】
【化12】
【0025】式IIaの化合物のうち、R7 =R9-CH
=C(R8)- CH2-を有するものであり、好ましくはジ
メチル- ジアリルアンモニウム化合物、特にジメチル-
ジアリルアンモニウム- クロライドが好ましい。
【0026】N- 含有塩基性モノマーとして、更に好ま
しくはたとえば式III
【0027】
【化13】
【0028】なるビニル- 又はイソプロペニル- 基を有
する5-又は6- 員環化合物を使用する。式中、R11,
12はH又は -CH3 を示し、R13は少なくとも1個の
塩基性窒素原子を有し、融合されたベンゼン環を有する
及び(又は)モノ置換又は多置換されている5- 又は6
- 員成ヘテロ環である。
【0029】R13の置換基として、特に(C1 〜C4)ア
ルキル及び(C2 〜C4)ヒドロキシアルキルが挙げられ
る。この際この基は直鎖状又は分枝状であってもよい。
置換されている場合、残基R13はモノ- 又はジ- 置換さ
れているのが好ましい。R12は、水素を示すのが好まし
い。
【0030】R13が意味する5- 員成ヘテロ環残基は、
飽和又は不飽和であってよく、たとえば次の基の1つを
意味する:イミダゾリル、イミダゾリニル、プロリル、
ピロリニル、ピロリジニル、インドリル。
【0031】式IIIの5- 員環化合物として次のもの
が挙げられる:N- ビニル- イミダゾール、1- ビニル
-2- イミダゾリン、2- ビニル -4-(又は5)-メチル
-2- イミダゾリン、1- ビニル -2- メチル- イミダ
ゾール、1- ビニル -4-(2- ヒドロキシメチル)-イミ
ダゾール、N- ビニルピロール、2- イソプロペニル -
2- イミダゾリン、1- ビニル -2,4- ジメチルイミ
ダゾール。
【0032】R13が意味する6員成ヘテロ環残基は、飽
和又は不飽和であってよく、たとえばピリジニル- 又は
キノリニル- 残基である。適する式IIIの6員環化合
物は、たとえば2- ビニルピリジン、3- ビニルピリジ
ン、4- ビニルピリジン、3- イソプロペニルピリジ
ン、2- ビニル- キノリン、3- メチル -3- ビニル -
8- ヒドロキシ- キノリン、2- ビニル- キノリン、2
- メチル -3- ビニルイソキノリン、1- メチル -5-
ビニル- イソキノリン、2-イソプロペニルキノリンで
ある。その際ビニルピリジン及びその誘導体は、特に好
ましい。
【0033】セルロース上でグラフト化されるポリマー
は、式I、Ia、II、IIa及び(又は)IIIの化
合物1又は数種のモノマー単位から成ることができる。
更にまた他の共重合可能なモノマーを含有することがで
きる。セルロース上でグラフト化されるポリマーは、た
とえば20〜100モル%、好ましくは40〜100モ
ル%、特に好ましくは80〜100モル%式I、Ia、
II、IIa及び(又は)IIIの化合物1又は数種を
含有する。式I、Ia、II、IIa及び(又は)II
Iのモノマー間の配分は任意である。通常、グラフトポ
リマーは、化合物I、Ia、II、IIaの及び(又
は)IIIの1つしか含有しない。すなわち式I、I
a、II、IIa及び(又は)IIIの重合されるモノ
マー単位から成るホモポリマーでグラフト化されるセル
ロースが好ましい。
【0034】セルロース上でグラフト化されるコポリマ
ーは、式I、Ia、II、IIa及び(又は)IIIの
共重合されるモノマーと共に他のモノマー1又は数種、
特に式IV
【0035】
【化14】
【0036】なるアミド1又は数種及び(又は)式V
【0037】
【化15】
【0038】なるエステル1又は数種 (式中R14, R15は水素、(C1-C6)アルキル、(C5-
7)シクロアルキル、(C2-C4)ヒドロキシアルキル又
はR14及びR15は、これらが結合する窒素原子と一緒に
なって、5- 又は6-員環を示し、この環は更に -O-
、 -S-、 -N=他は -NH- を有していてよい、
16, R17, R18, R19は水素又はメチル、R20は(C
1-C6)アルキル、qは数0,1,2又は3を示す。)を
含有することができる。
【0039】式IV及びV中の残基は、適宜式I〜II
I中の同様な残基と同一の意味及び例にあてはまる。式
IVの化合物の例は、アクリルアミド及びメタアクリル
アミドである。式Vの化合物の例は、(C1 〜C6)アル
キルエステル、特にアクリル- 及びメタアクリル酸のメ
チル- 及びエチルエステルである。
【0040】セルロース上でのモノ- 又はコポリマーの
グラフト化は、式I、Ia、II、IIa及び(又は)
IIIのモノマー1又は数種を場合によりモノマー、特
に式IV及び(又は)Vのモノマー1又は数種の存在下
に重合する様にして実施する。
【0041】重合又は共重合は、適する溶剤中で行われ
る。適する溶剤は、水と混和しうる溶剤との混合物の形
で水である。適する水と混和しうる溶剤は、たとえば低
級アルコール、たとえばメタノール、エタノール、n-
プロパノール、i- プロパノール、n- ブタノール、t
- ブタノール、グリコール及びジオール、たとえばエチ
レングリコール、プロピレングリコール、1,3- プロ
パンジオール、ジ- 及びポリグリコール、たとえばジエ
チレングリコール- モノ- メチル- エーテル、ジエチレ
ングリコール- モノ- エチル- エーテル、エチレングリ
コール- モノ-エチル- エーテル、エチレングリコール-
モノ- n- プロピル- エーテル、エチレングリコール-
モノ- n- ブチル- エーテル、エチレングリコール-
ジ- メチル- エーテル、エチレングリコール- ジ- エチ
ル- エーテル、ケトン、たとえばアセトン又はメチル-
エチル- ケトンである。
【0042】セルロースの存在下のホモ- 又は共重合
は、水を含有する種々の溶剤の混合物中でも使用するこ
とができる。成分1又は数種を水性溶液の形で使用する
場合、一般に他の水の添加は不必要である。水はアルコ
ール、特にC- 原子数1〜4のアルコールとの混合物及
びジオール又はグリコールとの混合物の形である。ホモ
- 又は共重合の間有機溶剤又は溶剤混合物を1度に又は
特に数回に分けて加えるのが有利である。
【0043】ホモ- 又は共重合の開始の前に、pH- 値
を3〜11.5、好ましくは3〜8.5の値に調整す
る。このpH- 値調整には、一般に酸、好ましくは有機
酸、特にギ酸、酢酸、グリコール酸及び(又は)クエン
酸を使用する。
【0044】ホモ- 又は共重合を、セルロースの存在下
で常圧又は特に高められた温度で、たとえば40〜10
0℃、好ましくは60〜90℃、特に好ましくは65〜
85℃で実施し、常法で適する開始剤の添加によって、
高められた温度によって、高エネルギー光線、たとえば
UV- 光線の作用によって、マイクロ波によって又は超
音波の作用によって開始する。適する開始剤は、ラジカ
ル形成物質、たとえばベンゾイルパーオキシド、t.ブ
チルヒドロパーオキシド、クモルパーオキシド、メチル
エチルケトンパーオキシド、ラウリルパーオキシド、
t.ブチルパーベンゾアート、ジ- t.ブチルパーフタ
ラート、アゾジイソブチロニトリル、2,2'- アゾ-
ビス-(2,4- ジメチルバレロニトリル)、2- フエニ
ル- アゾ-2,4- ジメチル -4- メトキシ- バレロニ
トリル、2シアノ -2- プロピル-アゾホルムアミド、
アゾジイソブチルアミド、ジメチル- 、ジエチル- 又は
ジ-n- ブチル- アゾビス- メチルバレラート、t.ブ
チル- パーネオデカノアート、ジ- イソノナノイル- パ
ーオキシド、t.アミル- パーピバラート、ジ -2-エ
チルヘキシル- パーオキシジカルボナート、ジラウロイ
ルパーオキシド、ジ-イソトリデシル- パーオキシジカ
ルボナート、t.ブチルパーオキシイソプロピルパーカ
ルボナートである。開始剤として、2,2'-アゾビス-
(2- アミノジノプロパン)-ジヒドロクロリド、2,2'
-アゾ- ビス-(2-イミダゾール -2- イル- プロパン)-
ジヒドロ- クロライド、2,2'-アゾ- ビス-(2- カル
バモイル- プロパン)-ジヒドラート又は2,2'-アゾビ
ス-(2- メトキシカルボニル- プロパン) を使用するの
が好ましい。モノマー量に対して、0.01〜2重量
%、好ましくは0.1〜1重量%開始剤を使用する。重
合又は共重合もしくはグラフト化を酸素の不在下に実施
するのが好ましい。これはそれ自体公知の方法で洗浄又
は不活性ガス、たとえば窒素の導入によって行うことが
できる。モノマー成分を、セルロース上でグラフト化さ
れるポリマーが少なくとも20モル%、好ましくは少な
くとも40モル%、特に好ましくは80モル%式I、I
a、II、IIa及び(又は)IIIの化合物1又は数
種を共重合された形で含有する量で使用する。
【0045】グラフト化は、たとえばグラフト化すべき
セルロースを重合容器中にモノマーの溶液と一緒に入
れ、ホモ- 又は共重合を実施する様にして行うことがで
きる。この条件下、ホモ- 又は共重合を一般に約30分
ないし約4時間後、多くの場合30分ないし2 1/2時間
後に終了する。
【0046】次いでセルロースを重合容器から除去し、
付着する液体をたとえば圧搾によって除き、水洗し、乾
燥する。しかしセルロースのグラフト化を、モノマー溶
液、たとえばスロップパジング、ニップパジング、浸漬
又は噴霧によってセルロース上に付与し、次いでホモ-
又は共重合を、常温又は高められた温度で好ましくはエ
ネルギーに富んだ光線又は超音波の作用によって開始す
る。その際約0.5〜10分照射又は超音波をかけ、次
いでセルロースを更に2〜36時間、好ましくは10〜
24時間湿った状態で保存し、次いで場合により洗浄
後、乾燥する。
【0047】たとえばセルロース繊維、たとえばリネン
- 、ジュート-、ラミー繊維として又は再生セルロース
繊維として、好ましくは木綿繊維として存在するセルロ
ースを、すべての加工状態で、ヤーン、フィブレ、スロ
ッビング又はピースマテリアルとして上記ポリマー又は
コポリマーでグラフト化することができる。アニオン性
硫化染料で染色に関して、特に被染物としてセルロース
が適する。これは上記方法で変性される、すなわちグラ
フト化され、セルロースに対して0.5〜40重量%、
好ましくは2〜25重量%、特に好ましくは4〜15重
量%ポリマーでグラフト化される。
【0048】たとえば木綿又はビスコースステープルと
してあるいは混合織物たとえばセルロース/ポリエステ
ル混合織物中のセルロース部分として存在し、上記方法
で変性され又はグラフト化されたセルロースを、還元剤
の添加なしに溶解することができる硫化染料、すなわち
特にいわゆる水溶性硫化染料を用いて、前もっての還元
の適用又は還元剤及び電解質塩の適用なしに及び特有
の、特異的酸化剤の使用なしに常温(室温)で又は僅か
に高められた温度ないしたとえば約60〜75℃で染色
することができる。その際いわゆる水溶性硫化染料は、
特に硫化染料のチオ硫酸染料誘導体(硫化染料の“ブン
テ”- 塩)である。その際得られる使用堅牢性、特に耐
光性及び耐摩擦性は、良好な固着収率と共に良好であ
り、欧州特許公開第0277580号公報の方法で得ら
れた水溶性硫化染料に対する堅牢性に比して優れてい
る。
【0049】染色にあたり、染料濃度は与えられた染液
吸収率──これは一般に100〜200%である──で
所望された色の濃さに従う。一般に染液は水溶性硫化染
料10〜50g/lを含有する。水溶性硫化染料は、粉
末として存在する限り、一般に熱い、場合により煮沸し
た、可能な限り軟水中に溶解する。還元剤が必要ないの
で、この染料溶液は酸化作用に対して敏感でなくしたが
って極めて安定である。液状水溶性硫化染料を、可能な
限り軟水で希釈する。
【0050】種々の方法に従って、たとえばジッガー吸
尽法に従ってリールベックで又は長浴又は短浴から成る
染色装置中で染色することができる。ヤーン、フィブレ
及びスラッブを、たとえば染液が再循環される装置で染
色する。ピースマテリアルを、ジエット- 染色機械中で
染色するのが好ましい。
【0051】染液割合を染色法にあわせ、一般に1:3
〜1:20である。染色温度は、従来の公知の硫化染料
の染色方法に比して一般に低い。本発明による方法で、
たとえば室温ないし約60〜75℃の染色温度を使用す
るので、冷滞留法でも好適である。
【0052】還元剤の添加なしに水溶性である硫化染料
として、特にいわゆる水溶性硫化染料が挙げられる。こ
のいわゆる水溶性硫化染料が、上述の様に特に本来の硫
化染料をスルフイト及び(又は)ビスルフイトで変性す
ることによって得られ、特にチオ- 硫酸- 誘導体又は硫
化染料のブンテ- 塩である。(本来の硫化染料を、芳香
族化合物から硫黄焙成熔融又は硫黄煮沸熔融によって、
すなわち元素硫黄と一緒に熔融して又は水又はアルコー
ル中でポリスルフイドと共に長時間煮沸して製造し
た)。いわゆる水溶性硫化染料は、カラーインデックス
中でC.I.ソルビライズドサルフアーとして記載され
ている。このC.I.サルビライズドサルフアー染料の
うち、特に次のものが適する:ブラック1、ブラウン
1、ブルー2、ブルー7、ブラウン12、レッド11、
ブラウン15、ブルー11、グリーン3、ブラウン4
6、レッド6、ブラウン93、ブルー10、ブラウン1
6、ブラウン51、ブラウン52、グリーン2、グリー
ン19、グリーン9、グリーン24、イエロー5、イエ
ロー20、ブラウン60、イエロー19、ブラウン2
1、ブラウン10. 染液中で、助剤、たとえば湿潤剤及び(又は)パジング
助剤を、従来通常の濃度で存在させることができる。
【0053】本来の染色工程の後に、一回又は数回の後
洗滌だけが必要である。一般に後洗滌を水洗に代えるこ
とさえもできる。後洗滌又は洗浄を、常温又は僅かに高
められた温度、たとえば50〜60℃で実施することが
できる。その後、たとえば50〜60℃の温度で乾燥す
る。特有の酸化剤の使用は、必要でない。
【0054】還元剤の添加なしに水溶性である硫化染
料、すなわち特にいわゆる水溶性硫化染料を用いて染色
した場合、本発明による方法は、化学物質(還元剤、電
解質塩、酸化剤の除去)及びエネルギーの節約によって
著しい生態学的及び経済的利点を提供する。更に良好な
使用堅牢性を生じる。
【0055】
【実施例】次の例中、パーセントの記載は重量パーセン
トである。例1〜10は、本発明による方法で使用され
るグラフト化される被染物の製造に関し及び例11〜1
4は、本発明による方法による染色の実施に関する。
【0056】〔例1〕アンカ- 撹拌器、窒素導入管及び
還流冷却器を備えた5l - 3頸フラスコ中に、重さ2.
8g、大きさ8×30cmの木綿布地を固定する。次い
で61%水性溶液の形で蒸留水1000ml、食塩11
3.3g、エチレンジアミンテトラ酢酸ジナトリウム塩
573mg、ジメチル-ジアリル- アンモニウムクロラ
イド2372.5gを予め入れ、フラスコを3回排気
し、窒素で不活性化し、380−400ミリバールで8
0℃に加熱する。
【0057】次いでこの温度で、撹拌下に5.25%ア
ンモニウムパースルフアート- 溶液64.5gを加え、
1時間加熱し、次いで更に12.5%アンモニウムパー
スルフアート- 溶液54gを加え、1時間80℃で加熱
する。
【0058】その後、再度水性アンモニウムパースルフ
アート溶液118gを加え、2時間80〜83℃で完全
に重合する。次いで木綿布地を反応フラスコから取り出
し、圧搾し、2回夫々水500mlで洗浄し、中間で圧
搾し、5分100℃で乾燥する。ポリマーの吸収率は、
5.3%である。
【0059】〔例2〕アンカー撹拌器、ガス導入管及び
還流冷却器を備えた51- 3頸フラスコ中に、重さ5.
4g、大きさ8×60cmの木綿布地を固定し、次いで
水1000ml中に溶解されたNaCl 90g、ジメ
チルアミノプロピルメタアクリルアミド130.9g、
エタノール319.5g、エチレンジアミンテトラ酢酸
ジナトリウム塩407mgを加える。
【0060】氷酢酸231gで、8.5〜9.0のpH
- 値を調整し、水960gを加え、2,2'-アゾビス
(2- アミジノ- プロパン)-ジヒドロクロライド)20
60mgを開始剤として加え、次いでフラスコを3回排
気し、窒素で不活性化し、79〜80℃に加熱する。
【0061】80℃の内部温度が達成されるやいなや、
順次にエタノール45.8g、エタノール38.5g、
エタノール93g、次いでエタノール322.5gを加
える。
【0062】夫々の添加の間、15分後撹拌し、最後に
2時間80℃で完全に重合する。その後、木綿布地をフ
ラスコから取り出し、3回夫々水200mlで洗浄す
る。この際中間で時々圧搾し、次いで5分乾燥する。ポ
リマーの吸収率は、4.9%である。
【0063】ポリマーの有効物質濃度は、25%であ
る。1%水性溶液のK-値は112600である。 〔例3〕例2をくり返すが、木綿布地を重さ3.4g、
大きさ8×47cmのビスコースステープル布地に代え
る。ポリマーの吸収率は、2.95%である。
【0064】〔例4〕例3をくり返すが、木綿布地を重
さ5.7g、同一の大きさの、ポリエステル/木綿65
/35から成る布地に代える。ポリマーの吸収率は、
3.4%である。
【0065】〔例5〕アンカー撹拌器、ガス導入管及び
還流冷却器を備えた3l- 3頸フラスコ中に蒸留水20
0g、食塩56.7g、エチレンジアミンテトラ酢酸ジ
ナトリウム塩287mg、エタノール250g及びジメ
チル- ジアリルアンモニウムクロライド1210gから
成る溶液を61%水性溶液として予め入れる。
【0066】次いで氷酢酸9.5gでpH- 値3.7−
3.8を調整し、エタノール368.8gで希釈する。
モノマー有効物質の含有率は、34.7%である。この
34.7%モノマー溶液827gを、ビーカー中に満た
し、この溶液中に大きさ100×25cm、重さ11.
6gの木綿織物を浸漬し、30分超音波をかける。次い
で木綿布地を圧搾し、湿った状態で24時間室温で保存
する。ポリマーの吸収率は、37%である。
【0067】〔例6〕水200ml、食塩18.1g、
ジメチルアミノプロピルメタアクリルアミド206.1
8g、エタノール63.9g、エチレンジアミンテトラ
酢酸ジナトリウム塩81.4mgから成る溶液を、氷酢
酸でpH- 値8.5〜9.0に調整し、フーラードを介
して木綿布地上に付与し、圧搾する。圧搾後の染液吸収
率は114.4%である。
【0068】次いで湿った布地を、マイクロ波処理にさ
らす(30秒、90ワット、次いで4回30秒、720
ワット)。その後、湿った布地を24時間室温で滞留
し、次いで5分間100℃で乾燥する。ポリマーの吸収
率は、29.5%である。
【0069】〔例7〕例6中に記載されたモノマー溶液
を、例6中に記載された方法で木綿布地上に付与し、圧
搾する。次いで湿った布地にUV- 照射にさらし、重合
及びグラフト化を開始する。
【0070】布地の後処理を、例6に記載した様に行
う。ポリマーの吸収率は、30.8%である。 〔例8〕アンカー撹拌器、ガス導入管及び還流冷却器を
備えた5l- 3頸フラスコ中に、重さ5.7g及び大き
さ8×60cmの、木綿/ポリエステル混合織物30/
70から成る布地を存在させる。
【0071】次いで蒸留水800gを予め入れ、NaC
l 127.5gを溶解し、その後ジメチルアミノプロ
ピルメタアクリルアミド1452g、エタノール71
3.6g、エチレンジアミンテトラ酢酸ジナトリウム塩
573mgを加え、氷酢酸246.4gでpH- 値8〜
9に調整する。
【0072】2,2'-アゾビス -2- アミノプロパン-
ジヒドロクロライド2.9g及び水290.5gを加え
る。このモノマー溶液を、1時間20〜25℃で撹拌す
る。木綿/ポリエステル布地を圧搾し、2つに分ける。
次いで次の2つの処理を行う。 A.第一布地を、30秒間、90ワット及び2分間72
0ワットのマイクロ波で処理する。次いで5分間100
℃で乾燥する。ポリマーの吸収率は、繊維重量に対して
7.9%である。 B.第二布地を、15分間UV- 照射にゆだね次いで5
分間100℃で乾燥する。ポリマーの吸収率は、繊維重
量に対して9.11%である。
【0073】〔例9〕アンカー撹拌器、ガス導入管及び
還流冷却器を備えた5l- 3頸フラスコ中に、重さ5.
7g、大きさ8×60cmの木綿布地を保持する。
【0074】次いで蒸留水200mlを予め入れ、これ
にNaCl 127.5gを溶解し、次いで61.2%
水性溶液としてジメチル- ジアリルアンモニウムクロラ
イド1186.3g、トリメチルアンモニウムプロピル
- メタアクリルアミド1452g、エチレンジアミンテ
トラ酢酸- ジナトリウム塩573mg及びエタノール4
50gを順次に加え、氷酢酸1.0gを用いてpH- 値
6.0に調整する。エタノール76.9gの添加後、
(2,2'-アゾビス -2- アミジノプロパンジハイドロ
クロライド)2.9gを開始剤として添加し、窒素の導
入下78〜80℃の内部温度に加熱する。
【0075】78〜80℃の内部温度が達成されるやい
なや、重合及びグラフト化を84℃に温度上昇下に開始
する。重合の開始後、順次にエタノール64.5g、5
4.2g、118.4g及び453gを夫々10〜15
分間隔で加え、最後の部分を添加後、1時間77〜80
℃で後撹拌する。次いで布地を取り出し、例1に於ける
と同様に後処理する。ポリマーの吸収率は、14.6%
である。
【0076】〔例10〕アンカー撹拌器、ガス導入管及
び還流冷却器を備えた5l- 3頚フラスコ中に、重さ
5.6g及び大きさ8×60cmの木綿布地を保持す
る。
【0077】次いで順次に、蒸留水100g、NaCl
127.5g、50%水性溶液としてトリメチルアン
モニウムプロピルメタアクリルアミドクロライド145
2g、ジメチルアミノプロピルメタアクリルアミド72
6g、エチレンジアミンテトラ酢酸ジナトリウム塩57
3mg、エタノール450g及び氷酢酸638.2gを
予め入れる。
【0078】その後、2,2'-アゾビス-(2- アミジノ
プロパンジハイドロクロライド2.9gを開始剤として
加え、窒素の導入下80℃の温度に加熱する。80℃の
温度に達するやいなや重合を開始し、次いで89℃まで
に上げる。その後、エタノール64.5g、54.2
g、118.4g及び400gに分けて加え、夫々の添
加後、10分撹拌し、添加終了後、78〜80℃で加熱
する。得られたポリマー溶液は、38.04%の含有率
を有することが測定される(含有率測定のために、試料
を2時間200ミリバールの圧力で120℃に加熱す
る)。
【0079】溶液の粘度を、DINカップ/ノズル直径
6mm/44.6秒で測定する。布地を取り出し、例1
と同様に後処理する。ポリマーの吸収率は、4.7%で
ある。
【0080】〔例11〕例10に従って処理された木綿
布地を、繊維重量に対して2.5%市販染料、ソルビラ
イズドサルフアーブルー7を用いて染液割合1:20で
35分60℃で染色する。染色の実施にあたり、塩及び
還元剤を使用しない。
【0081】染色された材料を冷たい状態で水洗し、そ
の後乾燥する。良好な堅牢性を有する濃色の染色が得ら
れる。得られた耐光性は、4であり、耐乾燥摩擦性は、
5である。
【0082】〔例12〕例10に従って処理された及び
乾燥された木綿布地を、塩及び還元剤の添加なしに、
2.5%市販染料、C.I.ソルビライズドサルフアー
レッド11を用いてフーラード適用によって染色し、1
2時間、室温で保存し、冷たい状態で水洗し、50℃で
乾燥する。
【0083】得られた堅牢性は、耐光性3〜4及び耐乾
燥摩擦性は5である。 〔例13〕例8に従って──Aで処理された木綿布地
を、繊維重量に対して2.5%市販染料C.I.ソルビ
ライズドブルー7を用いてフーラード含浸によって染色
し、12時間室温で保存し、冷たい状態で水洗し、50
℃で乾燥する。
【0084】得られた染色の堅牢性は、耐光性3〜4及
び耐摩擦性5である。 〔例14〕例8に従って──Aで処理された木綿布地
を、繊維重量に対して2.5%市販染料C.I.ソルビ
ライズドブルー11を用いてフーラード含浸によって染
色し、12時間室温で保存し、冷たい状態で水洗し、5
0℃で乾燥する。
【0085】得られた染色の堅牢性は、耐光性3〜4及
び耐摩擦性5である。例11〜14で、例1〜7及び9
で製造された、グラフト化被染物及び(又は)染料: 染料 C.I.ソルビライズドサルフアーブラック1 染料 C.I.ソルビライズドサルフアーブルー11 を使用した場合、例11〜14に於けると同様な良好な
堅牢性が得られる。
【0086】
【発明の効果】本発明による方法によれば、水溶性硫化
染料を用いて染色する場合、化学物質(還元剤、電解質
塩、酸化剤)の無添加により生態学的に著しい利点を示
す。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06P 3/854 7306−4H // C08F 251/02 MQA 7142−4J

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 還元剤の添加なしに、水溶性である硫化
    染料、特に硫化染料の水溶性チオ硫酸- 誘導体を用いて
    セルロースを染色するにあたり、被染物としてセルロー
    スを使用し、これ上でポリマーを少なくとも1個のN-
    含有塩基性モノマーの重合によってグラフト化すること
    を特徴とする上記硫化染料を用いてセルロースを染色す
    る方法。
  2. 【請求項2】 グラフト化されたセルロースを使用し、
    これ上でポリマー0.5〜40重量%、好ましくは2〜
    25重量%、特に好ましくは4〜15重量%をグラフト
    化する、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 グラフト化されたセルロースを使用し、
    これ上でポリマーをグラフト化し、このポリマーはN-
    含有塩基性モノマーとして式I 【化1】 及び(又は)Ia 【化2】 及び(又は)II 【化3】 及び(又は)IIa 【化4】 及び(又は)III 【化5】 (式中R1,R2,R6,R7 は水素、(C1 〜C6)アルキ
    ル、(C5 〜C7)シクロアルキル、(C2 〜C4)ヒドロ
    キシアルキル、又はR1 及びR2,R6 及びR7 はこれら
    が結合する窒素原子と一緒になって、5- 又は6員環を
    示し、この環は更に -O-, -S-, -N=又は -NH- を
    有していてよい Xは -O- 又は -NH- 、 R3,R4,R8,R9,R11, R12はH又はCH3 、 mは1,2,3,4,5又は6、 nは0,1,2,3又は4、 R5 及びR10は(C1-C6)アルキル、フエニル(C1-C
    4)アルキル又はフエニル-(O- CH2 CH2)p - 、 R7 は付加的にR9-CH=C(R8)- CH2-、 R13は少なくとも1個の塩基性窒素原子を有し、融合さ
    れたベンゼン環を有する及び(又は)モノ置換又は多置
    換されている5- 又は6-員成ヘテロ環であり、 Pは1,2,3又は4であり、 X- 及びY- は、一価のアニオン又は一価のアニオンと
    等量の多価アニオンである。)なる化合物を含有する請
    求項1又は2記載の方法。
  4. 【請求項4】 グラフト化されたセルロースを使用し、
    これ上でポリマーをグラフト化し、このポリマーは、請
    求項3に記載された式I,Ia,II,IIa及び(又
    は)IIIのモノマー1又は数種の他に、重合可能なモ
    ノマー1又は数種、特に式IV 【化6】 なるアミド1又は数種及び(又は)式V 【化7】 なるエステル1又は数種、(式中R14, R15は水素、
    (C1-C6)アルキル、(C5-C7)シクロアルキル、(C
    2-C4)ヒドロキシアルキル又はR14及びR15は、これら
    が結合する窒素原子と一緒になって、5- 又は6- 員環
    を示し、この環は更に -O-, -S-,-N=又は -NH-
    を有していてよい。R16, R17, R18, R19は水素又は
    メチル、 R20は(C1-C6)アルキル、 qは数0,1,2又は3を示す。)を含有する、請求項
    1ないし3のいずれかに記載の方法。
  5. 【請求項5】 グラフトコポリーを有するセルロースを
    使用し、このセルロースは、請求項3記載の式I、I
    a、II、IIa及び(又は)IIIのモノマー1又は
    数種少なくとも20モル%、好ましくは少なくとも40
    モル%及び特に好ましくは少なくとも80モル%を含有
    する、請求項1ないし4のいずれかに記載の方法。
  6. 【請求項6】 常温ないし約75℃、好ましくは約60
    ℃までの温度で染色する、請求項1ないし5のいずれか
    に記載の方法。
  7. 【請求項7】 電解質添加なしに染色する、請求項1な
    いし6のいずれかに記載の方法。
  8. 【請求項8】 使用されるセルロース上のグラフトポリ
    マーは、X= -NH- を有する式I及び(又は)IIの
    化合物及び(又は)R7=R9-CH=C(R 8)- CH2-
    を有する式IIaの化合物を含有する、請求項1ないし
    7のいずれかに記載の方法。
  9. 【請求項9】 ホモポリマーをグラフト化するセルロー
    スを使用する、請求項1ないし8のいずれかに記載の方
    法。
  10. 【請求項10】 グラフト化されたセルロースを、繊維
    形で、特にグラフト化されたリネン、ジュート又はラミ
    ー繊維又はグラフト化された再生セルロース、好ましく
    はグラフト化された木綿の繊維として使用する請求項1
    ないし9のいずれかに記載の方法。
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