JPH0514047Y2 - - Google Patents

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JPH0514047Y2
JPH0514047Y2 JP15782686U JP15782686U JPH0514047Y2 JP H0514047 Y2 JPH0514047 Y2 JP H0514047Y2 JP 15782686 U JP15782686 U JP 15782686U JP 15782686 U JP15782686 U JP 15782686U JP H0514047 Y2 JPH0514047 Y2 JP H0514047Y2
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metal gasket
cylinder head
bead
cylinder
cylinder block
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、金属製ガスケツトの取り付け構造に
関するものである。
〔従来の技術〕
金属製ガスケツトというものがある。金属製ガ
スケツトというのは、文字通り金属で出来たガス
ケツトのことであり、アスベスト製のガスケツト
に対応する言葉である。
金属製ガスケツトを開示した従来技術文献とし
ては、例えば本出願人が昭和61年5月9日付けで
出願した実願昭61−70465、或いは実開昭57−
80641、或いは実開昭59−188955がある。
金属製ガスケツトのうちには数枚の金属薄板を
積層したものや、一枚の金属薄板だけから出来て
いるものがある。一枚の金属薄板だけから出来て
いる金属製ガスケツトは、数枚の金属薄板が積層
されて出来ている金属製ガスケツトに比べて、軽
量で安価であるという利点がある。
本考案は、一枚の金属薄板だけから出来た金属
製ガスケツトの取り付け構造に関するものである
ので、このような金属製ガスケツトに関する従来
技術を説明する。
第5図は、従来の金属製ガスケツトの取り付け
構造の縦断面図である。
第5図において、1はシリンダヘツド、2はシ
リンダブロツク、3は金属製ガスケツトである。
金属製ガスケツト3は一枚の金属薄板だけから出
来ており、ビード4,5を備えている。金属製ガ
スケツト1ではビード4,5において面圧が発生
し、そこでシールが行われる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
第5図に示されている従来の金属製ガスケツト
の取り付け構造においては、面圧が過度に高くな
る部分が出来たり、或いは面圧が低過ぎる部分が
出来たりする、という問題があつた。
面圧が高くなる部分では、ビード4,5が割れ
たり(ビードクラツクと言う)、シリンダボアが
歪んだりするという問題が生じ、面圧が低くなる
部分では、そのような問題はない代わりにシール
性が低下するという問題がある。
第5図に示されている従来の金属製ガスケツト
の取り付け構造では面圧が過度に高くなる部分が
出来たり、面圧が低過ぎる部分が出来たりするの
は、ボルト(図示しない)によつてシリンダヘツ
ド1をシリンダブロツク2に締結した場合に、シ
リンダブロツク2にボルトの軸力による引つ張り
力が作用するため、シリンダヘツド1の面とシリ
ンダブロツク2との面とはいたるところ必ずしも
平行にはならず、ところによつては金属製ガスケ
ツト1を強く圧縮したり、圧縮量が少なかつたり
する部分が出来るからである。
本考案は、上記のような従来の技術の問題点を
解決するものである。
本考案の技術的課題は、ビードを有する金属製
ガスケツトについて、ビードのいたるところ面圧
が最適値で略一定になるようにすることにより、
以てビードクラツクが発生するのを防止し、且つ
シリンダボア歪みの発生を防止し、またシール性
の低下を防止することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
この技術的課題を達成するために、本考案にあ
つては次のような手段が講じられている。
即ち、本考案に係る金属製ガスケツトの取り付
け構造というのは、シリンダヘツドとシリンダブ
ロツクとの間に介装されるビードを有する金属製
ガスケツトの取り付け構造であつて、シリンダヘ
ツドとシリンダブロツクとのうち前記ビードが当
接する側のガスケツト当接面には前記金属製ガス
ケツトのビードを収納する凹部が設けられてお
り、前記凹部は、シリンダヘツドを金属製ガスケ
ツトを介してシリンダブロツクに組付た際、シリ
ンダヘツドあるいはシリンダブロツクに当接する
金属製ガスケツトのビードに発生する面圧が全て
の部位にて一定値となるような深さを有する凹部
とすることを特徴とする。
〔作用〕
本考案では、上記したように、ビードを収納す
る凹の深さは、シリンダヘツドを金属製ガスケツ
トを介してシリンダブロツクに組付た際、シリン
ダヘツドあるいはシリンダブロツクに当接する金
属製ガスケツトのビードに発生する面圧が全ての
部位にて一定値となるような深さである。
従つて、本考案では、ビードはシリンダボア孔
の周囲いたるところ面圧が最適値で均一になる。
斯くて、本考案によれば、ビードクラツクが発
生するのを防止し、シリンダボア歪みの発生を防
止し、またシール性の低下を防止することが可能
になる。
〔実施例〕
第1図は、本考案の第1の実施例に係る金属製
ガスケツトの取り付け構造の縦断面図である。
第1図において、1はシリンダヘツド、2はシ
リンダブロツク、3は金属製ガスケツトである。
金属製ガスケツト3はシリンダヘツド1とシリン
ダブロツク2との間に取り付けられている。
金属製ガスケツト3は一枚の金属薄板だけから
出来ており、ビード4,5を備えている。ビード
4,5は上方へ突出しており、シリンダヘツド1
にはビード4,5を収納する溝部11,12が設
けられている。
第1図において、19は吸気通路、18は排気
通路、17はシリンダボア、16はウオータジヤ
ケツトである。また、29はバルブシートであ
る。
第3図は、本考案の第1の実施例に係る金属製
ガスケツトの正面図である。
第3図において、3は金属製ガスケツト全体を
指している。符号6が付されている部分はシリン
ダボア孔、4と5はビードである。ビード4はシ
リンダボア孔6の周囲に円環状に延びている。
第3図において、31はシリンダヘツド(図示
しない)とシリンダブロツク(図示しない)とを
連結するボルト(図示しない)を通すボルト孔で
あり、32は冷却水が通る冷却水孔である。
第1図は、第3図の金属製ガスケツト1がシリ
ンダヘツドとシリンダブロツクとの間に取り付け
られているときの第3図の−断面図であると
考えることが出来る。
第2図は、第3図の金属製ガスケツト1がシリ
ンダヘツドとシリンダブロツクとの間に取り付け
られているときの第3図の−断面図である。
第2図において、1はシリンダヘツド、2はシ
リンダブロツク、3は金属製ガスケツト、4と5
はビードである。第1図と同様に、ビード4,5
は上方へ突出しており、シリンダヘツド1にはビ
ード4,5を収納する溝部11,12が設けられ
ている。
第1図と第2図とにおいて、金属製ガスケツト
1全体がシリンダヘツド1とシリンダブロツク2
とで矢印A,Bのように押圧されたとき、ビード
11,12の部分で面圧が発生し、シールが行わ
れる。
本実施例では、第1図の溝部11,12の深さ
は深くされており、第2図の溝部11,12の深
さは浅くされている。これは、第3図のボルト孔
31にボルトを通してシリンダヘツドとシリンダ
ブロツクとを連結したとき、第3図で破線Zで示
される如く、シリンダヘツドの巾方向の両端部に
比べて真ん中が浮き上がるようにシリンダヘツド
の面が撓むために、符号22が付されている部分
では強く圧縮され、符号23が付されている部分
では圧縮力が弱いからである。即ち、本実施例で
は、強く圧縮される部分22では第1図から分か
るように、ビード4,5を収納する溝部11,1
2の深さは深くされており、圧縮が弱い部分では
第2図から分かるように、溝部11,12の深さ
は浅くされている。
従つて、本実施例では、ビード4,5はシリン
ダボア孔6の周囲いたるところ面圧が均一にな
る。本実施例では、面圧が適度な大きさになるよ
うに溝部4,5の深さが定められている。
斯くて、本実施例によれば、ビード4,5を有
する金属製ガスケツト1について、そのビード
4,5のいたるところ面圧が最適値で略一定にな
るので、ビードクラツクが発生するのを防止し、
シリンダボア歪みの発生を防止し、またシール性
の低下を防止することが可能になる。
第4図は、本考案の第2の実施例に係る金属製
ガスケツトの取り付け構造の縦断面図である。
前記第1の実施例のものは溝部11,12をシ
リンダヘツド1に設けたが、第4図のものではシ
リンダヘツド1ではなくシリンダブロツク2に溝
部11,12が設けられている。第4図について
その他の構成は前記第1図と第2図と全く同じで
ある。第4図のようにしても前記第1の実施例と
全く同じ効果を奏することは言うまでもないの
で、第4図については図に符号を付すだけにして
これ以上の説明は省略する。
以上、本考案の特定の実施例について説明した
が、本考案はこの実施例に限定されるものではな
く、実用新案登録請求の範囲内において種々の実
施態様が包含されるものである。
例えば、本実施例のものでは、第3図で符号2
2が付されている部分では第1図から分かるよう
に、ビード4,5を収納する溝部11,12の深
さは深くされており、符号23が付されている部
分では第2図から分かるように、溝部11,12
の深さは浅くされているが、必ずしもこのように
溝部11,12の深さを決める必要はない。要
は、溝部11,12の深さを周方向について変え
て、シリンダヘツドとシリンダブロツクとによつ
て金属製ガスケツトが押圧されているときビード
に発生する面圧がいたるところ略等しくなるよう
にすればよい。
〔考案の効果〕
本考案によれば、ビードに発生する面圧が全て
の部位にて一定となるのでビードクラツクが発生
せずまたシリンダボア歪みが発生せず、更にはシ
ール性も低下しない、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1の実施例に係る金属製ガ
スケツトの取り付け構造の縦断面図(第3図の金
属製ガスケツトがシリンダヘツドとシリンダブロ
ツクとの間に取り付けられているときの第3図の
−断面図)、第2図は第3図の金属製ガスケ
ツトがシリンダヘツドとシリンダブロツクとの間
に取り付けられているときの第3図の−断面
図、第3図は、本考案の第1の実施例に係る金属
製ガスケツトの正面図、第4図は、本考案の第2
の実施例に係る金属製ガスケツトの取り付け構造
の縦断面図、第5図は、従来の金属製ガスケツト
の取り付け構造の縦断面図である。 1……シリンダヘツド、2……シリンダブロツ
ク、3……金属製ガスケツト、4,5……ビー
ド、6……シリンダボア孔、11,12……溝
部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シリンダヘツドとシリンダブロツクとの間に介
    装されるビードを有する金属製ガスケツトの取り
    付け構造であつて、シリンダヘツドとシリンダブ
    ロツクとのうち前記ビードが当接する側のガスケ
    ツト当接面には前記金属製ガスケツトのビードを
    収納する凹部が設けられており、前記凹部は、シ
    リンダヘツドを金属製ガスケツトを介してシリン
    ダブロツクに組付た際、シリンダヘツドあるいは
    シリンダブロツクに当接する金属製ガスケツトの
    ビードに発生する面圧が全ての部位にて一定値と
    なるような深さを有する凹部とすることを特徴と
    する金属製ガスケツトの取り付け構造。
JP15782686U 1986-10-15 1986-10-15 Expired - Lifetime JPH0514047Y2 (ja)

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