JPH056450Y2 - - Google Patents

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JPH056450Y2
JPH056450Y2 JP17901786U JP17901786U JPH056450Y2 JP H056450 Y2 JPH056450 Y2 JP H056450Y2 JP 17901786 U JP17901786 U JP 17901786U JP 17901786 U JP17901786 U JP 17901786U JP H056450 Y2 JPH056450 Y2 JP H056450Y2
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bead
cylinder head
elastic substrate
head gasket
beads
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、金属で出来たシリンダヘツドガスケ
ツトに関するものである。
〔従来の技術〕
金属製シリンダヘツドガスケツトというものが
ある。
金属製シリンダヘツドガスケツトというのは、
シリンダヘツドとシリンダロツクとの間をシール
する金属で出来たガスケツトのことである。
金属製シリンダヘツドガスケツトを開示した従
来技術文献としては、例えば、実開昭57−196244
あるいは本出願人が昭和60年11月12日に出願した
実願昭60−172990号(実開昭62−082462号公報参
照)がある。
金属製シリンダヘツドガスケツトは、アスベス
ト製のシリンダヘツドガスケツトに比べて、安価
で且つシール性が良いという利点がある。
第4図は、従来の金属製シリンダヘツドガスケ
ツトの一部分の縦断面図である。
第4図において、1と2はステンレス製のばね
板から出来ている弾性基板であり、3は鉄で出来
ている平板である。金属製シリンダヘツドガスケ
ツト4は、平板3を弾性基板1,2で挟んだ構造
となつている。7はシリンダボア孔である。
第4図から分かるように、弾性基板1,2には
山形のビード5,6が設けられている。そして、
このビード5,6によつてシールを行うようにさ
れている。第4図から分かるように、弾性基板
1,2はビード5,6の向きと位置とが上下方向
で一致するように配置されている。
第5図は、シリンダヘツドとシリンダブロツク
とで挟持されている第4図の金属製シリンダヘツ
ドガスケツトの縦断面図である。
第5図において、11はシリンダヘツド、12
はシリンダブロツク、7はシリンダボア孔、4は
金属製シリンダヘツドガスケツト、1と2は弾性
基板、3は平板である。
第5図から分かるように、シリンダヘツド11
とシリンダブロツク12とで金属製シリンダヘツ
ドガスケツト4が押圧されているとき、ビード
5,6が弾発的に圧縮されて、それによつてシー
ル圧が発生する。そのシール圧によつてシールが
行われる。
第4図において弾性基板1,2の頂部と節目に
はそれぞれ符号13,14,15,16が付され
ているが、これらに対応して第5図においても符
号13,14,15,16が付されている。これ
らの符号13,14,15,16の部分で第5図
において矢印21,22,23,24で示されて
いるような大きさのシール圧が発生する。なお、
第5図において符号17が付されている部分は、
ビード5,6が圧縮されたことによる弾性基板
1,2の反り返りが発生した部分であり、斯かる
部分においても矢印25で示されているようなシ
ール圧が発生する。
〔考案が解決しようとする問題点〕
第4図に示されているような従来の金属製シリ
ンダヘツドガスケツト4については、次のような
問題があつた。
第1には、弾性基板1,2の頂部と節目13,
14,15,16が第5図から分かるように線当
りするので、集中荷重がシリンダヘツド面13或
いはシリンダブロツク面14に掛かる。従つて、
シリンダヘツド面13或いはシリンダブロツク面
14に圧痕が残るという問題があつた。
第2には、シリンダヘツド面13或いはシリン
ダブロツク面14は、通常ホーニング仕上げされ
て条痕がついているが、線当りするために、線当
りの方向と条痕の方向とが直交するとシール性が
損なわれるという問題があつた。
第3は、従来の金属製シリンダヘツドガスケツ
ト4はシリンダヘツド面13或いはシリンダブロ
ツク面14に線当りするために、線当りした部分
にたまたま異物があるとすぐさまシール性が損な
われるという問題があつた。
なお、第4図は複数の弾性基板を有する金属製
シリンダヘツドガスケツトであるが、一枚の弾性
基板だけから成る金属製シリンダヘツドガスケツ
トについても同様な問題があることは明らかであ
る。
本考案は、上記したような従来の技術の問題点
を解決するものである。
本考案の技術的課題は、金属製シリンダヘツド
ガスケツトについて、当り面積を大きくすること
により、圧痕の発生を防止し、且つシリンダヘツ
ド面とシリンダブロツク面の条痕と異物とに対し
て鈍感にし、それによつてシール性を向上させる
ことにある。
〔問題点を解決するための手段〕
この技術的課題を達成するために、本考案にあ
つては次のような手段が講じられている。
即ち、本考案に係る金属製シリンダヘツドガス
ケツトというのは、少なくとも第1の弾性基板と
第2の弾性基板とを重ね合わせることによつて出
来ている金属製シリンダヘツドガスケツトであつ
て、前記第1の弾性基板にはシリンダボア孔を環
状に取り巻く山形の第1のビードが設けられてお
り、第2の弾性基板にも前記シリンダボア孔を環
状に取り巻く山形の第2のビードが設けられてお
り、前記第1の弾性基板と前記第2の弾性基板と
は前記第1のビードの頂部と前記第2のビードの
頂部とが対抗する向きに配置され、且つ前記第1
の弾性基板と前記第2の弾性基板とに平行な方向
について前記第1のビードの頂部と前記第2のビ
ードの頂部との間には間隔が設けられていること
を特徴とする。
〔作用〕
本考案では、第1の弾性基板と第2の弾性基板
とは第1のビードの頂部と第2のビードの頂部と
が対抗する向きに配置され、且つ第1の弾性基板
と第2の弾性基板とに平行な方向について第1の
ビードの頂部と第2のビードの頂部との間には間
隔が設けられているので、第2のビードの頂部と
第1のビードの節目とがズレており、然も第2の
ビードの頂部の集中荷重は第1の弾性基板によつ
て緩和されるので、第2のビードの頂部と第1の
ビードの節目とによつて生じるシール圧は比較的
広い面積に広がる。
また、第1のビードの頂部と第2のビードの節
目ともズレており、然も第1のビードの頂部の集
中荷重は第2の弾性基板によつて緩和されるの
で、第1のビードの頂部と第2のビードの節目と
によつて生じるシール圧は比較的広い面積に広が
る。
斯くて、本考案によれば、狭い面積で高圧を生
じないために、シリンダヘツド面或いはシリンダ
ブロツク面に圧痕が残るという問題は生じない。
また、本考案では、広い面積で高圧を生じるの
で、シリンダヘツド面或いはシリンダブロツク面
の条痕の影響を受けにくくなり、良好なシール性
が得られるし、異物噛み込みの影響も受けにくく
なる。
また、前記第4図に示されている従来のもので
は、上下方向に直列にビード5,6が並んでいる
と考えることが出来るが、本考案のものでは、ビ
ードが並列に並んでいると考えることが出来るの
で、前記第4図の従来のものの方がビード4,5
が潰れ易く、本考案のものではビードが潰れにく
い。従つて、本考案のものでは、ビードの亀裂の
発生も防止出来る。
〔実施例〕
第1図は、本考案の一実施例に係る金属製シリ
ンダヘツドガスケツトの一部分の縦断面図であ
る。
第1図において、31は第1の弾性基板であ
り、32は第2の弾性基板である。第1の弾性基
板31も第2の弾性基板32もステンレスのばね
板で出来ている。本実施例の金属製シリンダヘツ
ドガスケツト33は、第1の弾性基板31と第2
の弾性基板32とを重ね合わせることによつて構
成されている。
7はシリンダボア孔である。第1の弾性基板3
1にはシリンダボア孔7を環状に取り巻く山形の
第1のビード34が設けられており、第2の弾性
基板32にもシリンダボア孔7を環状に取り巻く
山形の第2のビード35が設けられている。第1
のビード34の頂部51と第2のビード35の頂
部52とが互いに対抗する向きに、第1の弾性基
板31と第2の弾性基板32とが重ねられてい
る。
第3図は、本考案の一実施例に係る金属製シリ
ンダヘツドガスケツトの一部分の正面図である。
因みに第1図は、第3図の−断面図である。
第3図において、33は金属製シリンダヘツド
ガスケツトの全体を指している。金属製シリンダ
ヘツドガスケツト33には所々シリンダヘツド
(図示しない)とシリンダブロツク(図示しない)
とを連結するボルトを通すボルト孔41が穿設さ
れている。7はシリンダボア孔である。また、4
3は冷却水を通す冷却水孔、44はブローバイガ
スを通すブローバイガス孔、45はオイル戻し孔
である。46はオイル供給孔であるが、オイル供
給孔46の一部分はボルト孔41も兼ねている。
第3図から分かるように、第1の弾性基板31
(第1図参照)の第1のビード34はシリンダボ
ア孔7を取り巻いている。また、金属製シリンダ
ヘツドガスケツト33の縁には周辺ビード47が
延びている。この周辺ビード47は、第1図にお
いて符号47が付されている。
第1図に戻って、第1図から分かるように、第
1の弾性基板31と第2の弾性基板32とに平行
な方向について第1のビード34の頂部51と第
2のビード35の頂部52との間には間隔が設け
られている。第1のビード34の幅と第2のビー
ド35の幅とはいずれも等しい。第1のビード3
4の頂点51と第2のビード35の頂点52との
間の間隔をaで表し、第1のビード34の幅と第
2のビード35の幅とをで表すと、aはの半
分以上とされている。
本実施例の作用を説明する。
第2図は、第1図の金属製シリンダヘツドガス
ケツトをシリンダブロツクとシリンダヘツドとで
押圧した場合の縦断面図である。
第2図において、33は金属製シリンダヘツド
ガスケツト、12はシリンダブロツク、11はシ
リンダヘツド、7はシリンダボア孔である。ま
た、31は第1の弾性基板であり、32は第2の
弾性基板、34は第1のビード、35は第2のビ
ードである。
第1図において、第1のビード34の頂部と節
目とがそれぞれ、51,62,63,64で表さ
れている。また、第2のビード35の頂部と節目
とがそれぞれ、52,65,66,67で表され
ている。これらに対応して第2図においても符号
51,62,63,64,52,65,66,6
7が付されている。
第2図において符号52と符号63の部分で矢
印71が付されているような大きさのシール圧が
発生し、符号51と符号65の部分で矢印72が
付されているような大きさのシール圧が発生し、
符号62の部分で矢印73が付されているような
大きさのシール圧が発生し、符号64と符号67
の部分で矢印75が付されているような大きさの
シール圧が発生する。
第2図において符号17が付されている部分
は、第1のビード34と第2のビード35とが圧
縮されたことによる第1の弾性基板31の反り返
りが発生した部分であり、斯かる部分においても
矢印76で示されているようなシール圧が発生す
る。
本実施例では、第2のビード35の頂部52と
第1のビード34の節目63とがズレており、然
も第2のビード35の頂部52の集中荷重は第1
の弾性基板31によつて緩和されるので、第2図
で矢印71で示されるシール圧は比較的広い面積
に広がる。第1のビード34の頂部51と第2の
ビード35の節目65ともズレているので、同様
に矢印72で示されるシール圧は比較的広い面積
に広がる。また、第1の弾性基板31の端部64
は直接シリンダブロツク面14に当接することは
なく、第2の弾性基板32を介してシリンダブロ
ツク面14を押すので、矢印75で示されるシー
ル圧も比較的広い面積に分布する。
斯くて、本実施例によれば、狭い面積で高圧を
生じないために、シリンダヘツド面13或いはシ
リンダブロツク面14に圧痕が残るという問題は
生じない。また、本実施例では、広い面積で高圧
を生じるので、シリンダヘツド面13或いはシリ
ンダブロツク面14の条痕の影響を受けにくくな
り、良好なシール性が得られる。また、異物噛み
込みの影響も受けにくくなる。
また、前記第4図に示されている従来のもので
は、上下方向にビード5,6が直列に並んでいる
と考えることが出来るが、本実施例のものでは、
ビード34,35が並列に並んでいると考えるこ
とが出来るので、前記第4図の従来のものの方が
ビード4,5が潰れ易く、本実施例のものではビ
ード34,35が潰れにくい。従つて、本実施例
のものでは、ビード34,35の亀裂の発生も防
止出来る。
以上、本考案の特定の実施例について説明した
が、本考案はこの実施例に限定されるものではな
く、実用新案登録請求の範囲内において種々の実
施態様が包含されるものである。
〔考案の効果〕
本考案によれば、狭い面積で高圧を生じないた
めに、シリンダヘツド面或いはシリンダブロツク
面に圧痕が残るという問題は生じない。また、シ
リンダヘツド面或いはシリンダブロツク面の条痕
の影響も受けにくくなり、良好なシール性が得ら
れるし、また異物噛み込みの影響も受けにくくな
る。
更に、本考案によれば、ビードが並列に並んで
いると考えることが出来るので、ビードが潰れ難
く、従つてビードの亀裂の発生も防止出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例に係る金属製シリ
ンダヘツドガスケツトの一部分の縦断面図、第2
図は、第1図の金属製シリンダヘツドガスケツト
をシリンダブロツクとシリンダヘツドとで押圧し
た場合の縦断面図、第3図は、本考案の一実施例
に係る金属製シリンダヘツドガスケツトの一部分
の正面図、第4図は、従来の金属製シリンダヘツ
ドガスケツトの一部分の縦断面図、第5図は、シ
リンダヘツドとシリンダブロツクとで挟持されて
いる第4図の金属製シリンダヘツドガスケツトの
縦断面図である。 7……シリンダボア孔、31……第1の弾性基
板、32……第2の弾性基板、33……金属製シ
リンダヘツドガスケツト、34……第1のビー
ド、35……第2のビード、51……第1のビー
ドの頂部、52……第2のビードの頂部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 少なくとも第1の弾性基板と第2の弾性基板と
    を重ね合わせることによつて出来ている金属製シ
    リンダヘツドガスケツトであつて、前記第1の弾
    性基板にはシリンダボア孔を環状に取り巻く山形
    の第1のビードが設けられており、第2の弾性基
    板にも前記シリンダボア孔を環状に取り巻く山形
    の第2のビードが設けられており、前記第1の弾
    性基板と前記第2の弾性基板とは前記第1のビー
    ドの頂部と前記第2のビードの頂部とが対抗する
    向きに配置され、且つ前記第1の弾性基板と前記
    第2の弾性基板とに平行な方向について前記第1
    のビードの頂部と前記第2のビードの頂部との間
    には間隔が設けられていることを特徴とする金属
    製シリンダヘツドガスケツト。
JP17901786U 1986-11-20 1986-11-20 Expired - Lifetime JPH056450Y2 (ja)

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US4861046A (en) * 1988-05-16 1989-08-29 Ishikawa Gasket Co., Ltd. Steel laminate gasket with separate beads
JPH087170Y2 (ja) * 1992-02-18 1996-03-04 石川ガスケット株式会社 金属積層形ガスケットのハーフビード

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