JPH0514023A - 誘電体共振器の製造方法 - Google Patents

誘電体共振器の製造方法

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JPH0514023A
JPH0514023A JP18404991A JP18404991A JPH0514023A JP H0514023 A JPH0514023 A JP H0514023A JP 18404991 A JP18404991 A JP 18404991A JP 18404991 A JP18404991 A JP 18404991A JP H0514023 A JPH0514023 A JP H0514023A
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JP
Japan
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conductive film
dielectric
dielectric block
dielectric resonator
open end
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Withdrawn
Application number
JP18404991A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Imaizumi
達也 今泉
Satoshi Kazama
智 風間
Jiro Ogiwara
次朗 荻原
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Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 導電膜を形成するための処理工程数が少な
く、しかも誘電体ブロックの開放端面に導電膜がはみ出
さない誘電体ブロックの製造方法を提供する。 【構成】 共振孔12を備えた所望の長さの誘電体ブロ
ックを成形する第1工程と、前記成形された誘電体ブロ
ックを焼成する第2工程と、当該誘電体ブロックの共振
孔12を含む全表面に導電膜13を形成する第3工程
と、導電膜13が形成されている誘電体ブロックを所定
の長さになるように切断して誘電体共振器の開放端面を
得る第4工程とから構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車電話、携帯電
話、あるいは衛星通信等のマイクロ波通信装置に使用さ
れる誘電体共振器を構成する誘電体共振器の製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5および図6を参照しつつ従来例にお
ける誘電体共振器の製造方法を説明する。図5は従来例
における誘電体共振器の説明図である。図6は従来例に
おける誘電体共振器の断面説明図である。図5および図
6において、先ず、たとえばチタン酸バリウム(BaT
iO3 )等のセラミックからなる誘電体物質の粉体にバ
インダーを加えた後、プレス等の成形機によって、その
中央部に、たとえば1個の共振孔32を有する、所望の
形状の成形体を成形する。その後、当該成形体は、焼成
されて誘電体ブロック31となる。また、当該誘電体ブ
ロック31には、その開放端面34を残した全面、すな
わち誘電体ブロック31の外表面に外部導電膜33−
1、共振孔32の内面に内部導電膜33−2、誘電体ブ
ロック31の底部に短絡導電膜33−3がそれぞれ形成
される。このように構成された誘電体共振器は、短絡導
電膜33−3を接地用アース電極とし、開放端面37に
おける内部導電膜33−2に接続された図示されていな
いリード端子を出力端子とする。
【0003】次に、各導電膜の形成方法を説明する。た
とえば、銀からなる導電膜を誘電体ブロックの表面に、
スクリーン印刷によって形成する場合は、図5に示す6
面体の内5面についてそれぞれ銀ペーストのスクリーン
印刷を繰り返す。その後、共振孔32の開口部にたとえ
ば、ディスペンサー等で銀ペーストを滴下し、他方の開
口部から銀ペーストを吸引することによって共振孔32
の内部に導電膜が形成される。次に、前記誘電体ブロッ
ク31に形成された導電膜は、たとえば、850度C程
度との温度で焼き付けられる。また、他の導電膜形成方
法は、誘電体ブロック31の開放端面37にレジストを
印刷または塗布し、その後、誘電体ブロック31をメッ
キ液に浸漬して、レジストが形成されている開放端面3
7以外の他の5面と共振孔32の内面とに導電膜が形成
される。次に、前記レジストを除去するために、導電膜
が形成されている誘電体ブロック31をレジスト除去液
に浸漬する。この結果、誘電体ブロック31の開放端面
34に形成されていたレジストは除去される。このよう
にして製造された誘電体共振器は、各導電膜間の容量と
導電膜自体のインダクタンス、および図示されていない
出力端子と内部導電膜との容量で構成される。また、こ
の誘電体共振器の特性は、開放端面34の誘電体ブロッ
ク31、あるいは開放端面34付近の導電膜を削ること
により共振周波数が調整される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、誘電体ブロッ
クの表面に導電膜をスクリーン印刷により形成する場合
には、誘電体ブロックの各面にそれぞれスクリーン印刷
を行わねばならない。その後、共振孔の内面に導電膜を
形成する際には、前記スクリーン印刷方法と異なった形
成方法を採らなくてはならず、製造上多くの工程を必要
とした。さらに、スクリーン印刷あるいは塗布による導
電膜は、開放端面にはみ出す場合があり、これを除去す
るための作業に手間がかかるという問題を有する。
【0005】本発明は、以上のような課題を解決するた
めのもので、導電膜を形成するための処理工程数が少な
く、しかも誘電体ブロックの開放端面に導電膜がはみ出
さない誘電体共振器の製造方法を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の誘電体共振器の製造方法は、共振孔を備え
た所望の長さの誘電体ブロックを成形する第1工程と、
前記成形された誘電体ブロックを焼成する第2工程と、
当該誘電体ブロックの共振孔を含む全表面に導電膜を形
成する第3工程と、導電膜が形成されている誘電体共振
器を所定の長さになるように切断して誘電体共振器の開
放端面を得る第4工程とから構成される。
【0007】
【作 用】最初に誘電体ブロックは、所望の長さ、た
とえば共振周波数の1/2・λの長さ、でその中央部に
共振孔を有するように成形された後焼成される。そし
て、誘電体ブロックの内外表面に、たとえば銀ペースト
のじゃぶ漬あるいは無電解メッキ法等によって導電膜を
形成する。次に、導電膜が形成された誘電体共振器は、
所定の長さ、たとえば1/4・λとなるように切断され
る。そのため、誘電体共振器の切り口は、導電膜がはみ
出さない開放端面となる。そして、この開放端面の誘電
体ブロックあるいは導電膜を削ることにより誘電体共振
器の共振周波数を調整することができる。したがって、
本発明によれば、予め決められた長さで、導電膜が形成
された誘電体共振器を単に分割するだけで、誘電体共振
器の開放端面が得られるので、誘電体ブロックの表面に
導電膜を形成する工程数が少ないだけでなく、誘電体共
振器の開放端面に導電膜がはみ出すことがない。また、
導電膜が形成されている誘電体共振器を分割する際に、
たとえばλの長さの誘電体共振器の両端から1/4・λ
の所で分割して、2個の1/4・λの誘電体共振器と1
個の1/2・λの誘電体共振器とを得ることができる。
その他、分割する所の位置を選択することにより、複数
種の誘電体共振器を一度に得ることも可能である。
【0008】
【実 施 例】図1および図2を参照しつつ本発明の一
実施例を説明する。図1は本発明における一実施例であ
る誘電体共振器の説明図である。図2は誘電体共振器の
断面図である。図1および図2において、先ず、たとえ
ばチタン酸バリウム(BaTiO3 )等のセラミックか
らなる誘電体物質の粉体にバインダーを加えた後、プレ
ス等の成形機によってその中央部にたとえば、1個の共
振孔12を有する角柱体からなる成形体が得られる。そ
の後、当該成形体は、焼成されて誘電体ブロック11と
なる。また、当該誘電体ブロック11の長さは、たとえ
ば、略1/2・λの長さとする。このような誘電体ブロ
ック11は、たとえば、銀ペーストのディップ法あるい
はじゃぶ漬等によって銀の導電膜がその内外表面に形成
される。次に、誘電体ブロック11に形成されている前
記導電膜は、所定の温度によって誘電体ブロック11の
表面に焼き付けられる。
【0009】次に、上記導電膜が形成されている誘電体
共振器の略中央部において2分割する。たとえば、2分
割した際の誘電体共振器が各1/4・λになるように予
め誘電体ブロック11の長さを設定しておく。また、2
分割する際の切断場所は、調整用切り代14の幅dの調
整により2本の誘電体共振器が得られる。このようにし
図2の断面図から判るように、誘電体ブロック11の表
面に外部導電膜13−1、共振孔32の内面に内部導電
膜13−2、誘電体ブロック31の底部に短絡導電膜1
3−3、開放端面17がそれぞれ形成される。このよう
に構成された誘電体共振器は、短絡導電膜13−3を接
地用アース電極とし、開放端面17における内部導電膜
13−2に接続された図示されていないリード端子を出
力端子とする。そして、誘電体共振器の共振周波数は、
前記開放端面17の誘電体ブロック11、あるいは導電
膜を削ることによって調整される。
【0010】また、導電膜が形成されている誘電体共振
器の分割は、前記のように2分割以外に3分割すること
もできる。たとえば、誘電体ブロック11を予めλの長
さにしておき、導電膜を焼き付けた後、誘電体共振器の
両端から1/4・λの長さの所で3分割して、2個の1
/4・λの誘電体共振器と1個の1/2・λの誘電体共
振器とを得ることができる。
【0011】次に、本発明の他の実施例を図3および図
4を参照しつつ説明する。図3は本発明における他の実
施例である共振孔を複数有する誘電体共振器の説明図で
ある。図4は図3における断面図である。図3および図
4において、図1および図2と相違する所は、誘電体ブ
ロック21に、複数個の共振孔22が穿設されている点
であり、その他導電膜の形成方法は同じである。このよ
うに多くの共振孔22を設けても、図1および図2に示
す場合の導電膜の形成方法と変わる所がなく、工程数を
増加せずる、外部導電膜23−1、内部導電膜23−
2、および短絡導電膜23−3を得ることができる。
【0012】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は、前記実施例に限定されるものではない。そして、
特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することがな
ければ、種々の設計変更を行うことが可能である。本発
明の実施例では、断面角型の誘電体共振器で説明した
が、この形状に限らず、円形および楕円形等各種変形を
含む。また、同じく、複数個の共振孔は、直列に接続さ
れているが、直並列に設けることも可能である。また、
導電膜の形成方法は、共振孔と外表面とを同時に形成で
きれば、メッキ法等やその他の方法でも可能である。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、予め決められた長さの
誘電体ブロックに導電膜を形成した後、当該誘電体共振
器を単に分割するだけで、誘電体共振器の開放端面が得
られるので、誘電体ブロックに導電膜を形成する工程数
を減少できるだけでなく、誘電体共振器の開放端面に導
電膜がはみ出さない。しかも、誘電体共振器を分割する
ことにより、複数個の誘電体共振器が同時に得られるの
で、生産性が向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における一実施例である誘電体共振器
の説明図である。
【図2】 誘電体共振器の断面図である。
【図3】 本発明における他の実施例である共振孔を複
数有する誘電体共振器の説明図である。
【図4】 図3における断面図である。
【図5】 従来例における誘電体共振器の説明図であ
る。
【図6】 従来例における誘電体共振器の断面説明図で
ある。
【符号の説明】
11 誘電体ブロック 12 共振孔 13 導電膜 14 調整用切り代 15、16 1/4・λの誘電体共振器 17 開放端面 21 誘電体ブロック 22 共振孔 23 導電膜 24 調整用切り代 25、26 1/4・λの誘電体ブロック 27 開放端面

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 共振孔(12、22)を備えた所望の長
    さの誘電体ブロック(11、21)を成形する第1工程
    と、 前記成形された誘電体ブロック(11、21)を焼成す
    る第2工程と、 当該誘電体ブロック(11、21)の共振孔(12、2
    2)を含む全表面に導電膜(13、23)を形成する第
    3工程と、 導電膜(13、23)が形成されている誘電体ブロック
    (11、21)を所定の長さになるように切断して誘電
    体共振器の開放端面(17、27)を得る第4工程と、 から構成されることを特徴とする誘電体共振器の製造方
    法。
JP18404991A 1991-06-28 1991-06-28 誘電体共振器の製造方法 Withdrawn JPH0514023A (ja)

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Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19980903