JP2004179910A - 誘電体フィルタ - Google Patents
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Abstract
【課題】フィルタの低域側減衰極の極間を所望する周波数に調整することが可能な、急峻なフィルタ特性の誘電体フィルタを提供する。
【解決手段】略直方体状をなす誘電体ブロック1の内部で、該誘電体ブロック1の一対の対向端面間に、内面に内部導体4を被着させた複数個の共振器用スルーホール2を列状に形成するとともに、前記一対の対向端面間に位置する誘電体ブロック1の4つの側面と一方の対向端面とにグランド電極3を被着させ、該グランド電極3と前記内部導体4とを前記一方の対向端面で接続させてなる誘電体フィルタにおいて、前記誘電体ブロック1の内部で、隣接する共振器用スルーホール2間に、内部にシールド導体が設けられたシールド用スルーホール7を前記共振器用スルーホール2と平行に形成するとともに、前記シールド導体を前記誘電体ブロック1の双方の対向端面側で前記グランド電極3に電気的に接続する。
【選択図】図2
【解決手段】略直方体状をなす誘電体ブロック1の内部で、該誘電体ブロック1の一対の対向端面間に、内面に内部導体4を被着させた複数個の共振器用スルーホール2を列状に形成するとともに、前記一対の対向端面間に位置する誘電体ブロック1の4つの側面と一方の対向端面とにグランド電極3を被着させ、該グランド電極3と前記内部導体4とを前記一方の対向端面で接続させてなる誘電体フィルタにおいて、前記誘電体ブロック1の内部で、隣接する共振器用スルーホール2間に、内部にシールド導体が設けられたシールド用スルーホール7を前記共振器用スルーホール2と平行に形成するとともに、前記シールド導体を前記誘電体ブロック1の双方の対向端面側で前記グランド電極3に電気的に接続する。
【選択図】図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信機器や電子機器等の高周波回路用フィルタ等に使用される誘電体同軸共振器を用いた誘電体フィルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、誘電体フィルタは、1個もしくは複数の誘電体共振器と、この誘電体共振器に接続されたコンデンサ等のリアクタンス素子とで構成されている。
図12は従来の誘電体フィルタを示す外観斜視図であり、同図では、低損失なフィルタを実現するため、2個の誘電体共振器を用いて2ポール(2素子)型のバンドパスフィルタを構成している。
【0003】
かかる従来の誘電体フィルタは、BaTiO3等の誘電体材料から成る誘電体ブロック101の内部で、該誘電体ブロック101の一対の対向端面間に、内面に内部導体104が被着された2個の共振器用スルーホール102とシールド用スルーホール107とを設けるとともに、前記一対の対向端面間に位置する誘電体ブロック101の4つの側面と一方の対向端面とにグランド電極103を被着させ、このグランド電極103と内部導体とを一方の対向端面側でのみ接続した構造を有している。
【0004】
上述した誘電体フィルタは、グランド電極103が形成されている対向端面が短絡端面105、グランド電極103が形成されない対向端面が開放端面106と呼ばれ、2個の共振器用スルーホール102の間にシールド用スルーホール107を位置させておくことにより、フィルタの低域側の減衰量を調整するようにしていた(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
また、誘電体フィルタの開放端面106には、フィルタの低域側に2つの減衰極を配置させるべく、コンデンサCin、Cout、C2、C3が配置され、これによって図13に示すような等価回路が構成されていた。
【0006】
【特許文献1】
特開平06−334405号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来の誘電体フィルタ100においてフィルタの低域側の減衰量を確保するには、2個の誘電体共振器間に発生する電磁界結合を低減させればよい。
しかしながら、上述した従来の誘電体フィルタ100は、その回路構成上、誘電体共振器の結合及び内部導体間の結合を抑えるためのものが何ら存在しないことから、フィルタの通過域低域側の減衰極の極間を狭めることができないという欠点を有していた。
【0008】
本発明は上記欠点に鑑み案出されたもので、その目的は、誘電体共振器の結合及び内部導体間の結合を抑え、フィルタの低域側減衰極の極間を所望する周波数に調整することが可能な、急峻なフィルタ特性の誘電体フィルタを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の誘電体フィルタは、略直方体状をなす誘電体ブロックの内部で、該誘電体ブロックの一対の対向端面間に、内面に内部導体を被着させた複数個の共振器用スルーホールを列状に形成するとともに、前記一対の対向端面間に位置する誘電体ブロックの4つの側面と一方の対向端面とにグランド電極を被着させ、該グランド電極と前記内部導体とを前記一方の対向端面で接続させてなる誘電体フィルタにおいて、前記誘電体ブロックの内部で、隣接する共振器用スルーホール間に、内部にシールド導体が設けられたシールド用スルーホールを前記共振器用スルーホールと平行に形成するとともに、前記シールド導体を前記誘電体ブロックの双方の対向端面側で前記グランド電極に電気的に接続したことを特徴とするものである。
【0010】
また、本発明の誘電体フィルタは誘電体ブロックに対し、前記他方の対向端面を被覆し、且つ前記グランド電極に電気的に接続されるシールドカバーが取着されていることを特徴とするものである。
【0011】
さらに、誘電体ブロックの他方の対向端面上に、誘電体ブロック側面のグランド電極に接続された導体パターンが被着されているとともに、該導体パターンと前記共振器用スルーホールの内部導体との間に静電容量を可変し得るリアクタンス素子が接続されていることを特徴とするものである。
【0012】
本発明の誘電体フィルタによれば、誘電体ブロックの内部で、隣接する共振器用スルーホール間に、内部にシールド導体が設けられたシールド用スルーホールを前記共振器用スルーホールと平行に形成するとともに、シールド導体を誘電体ブロックの双方の対向端面側でグランド電極に電気的に接続するようにしたことから、シールド導体の一端側のみをグランド接続する場合に比しシールド効果が強固なものとなり、安定した減衰特性を得ることができるとともに、フィルタ通過域低域側の減衰極減衰量を大きくすることが可能となる。
【0013】
また、本発明の誘電体フィルタによれば、誘電体ブロックに対し、開放面側の対向端面を被覆し、且つグランド電極に電気的に接続されるシールドカバーを取着させることにより、フィルタの通過域低域側の減衰極の周波数を調整できるとともに、フィルタの阻止域の減衰量を大きくすることが可能となる。
【0014】
更に、本発明の誘電体フィルタによれば、誘電体ブロックの開放面側の対向端面上に、誘電体ブロック側面のグランド電極に接続された導体パターンを被着させるとともに、導体パターンと共振器用スルーホールの内部導体との間に静電容量を可変し得るリアクタンス素子を接続させておくことにより、誘電体フィルタの中心周波数を可変させることができるとともに、必要とする通過帯域幅と阻止域幅を分割して使用することができるようになり、これによって誘電体フィルタの素子数を少なくして、全体構造の小型化を図ることが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係る誘電体フィルタの外観斜視図、図2は図1の誘電体フィルタの分解斜視図、図3は本発明の第2の実施形態に係る誘電体フィルタの分解斜視図、図4は図3の誘電体フィルタの等価回路図である。これらの図において、Aは誘電体フィルタ、1は誘電体ブロック、2は共振器用スルーホール、3はグランド電極、4は内部導体、5は短絡面、6は開放面、7はシールド用スルーホール、8はシールドカバー、9は導体パターン、10は入出力端子である。
【0016】
同図に示す誘電体フィルタAは、略直方体状を成す誘電体ブロック1の一対の対向端面間に、内面に内部導体4が被着されている2個の共振器用スルーホール2と、隣接する共振器用スルーホール2,2間に、内部にシールド導体が設けられたシールド用スルーホール7とを平行に配列・形成し、一対の対向端面1A,1B間に位置する誘電体ブロック1の4つの側面1C,1D,1E,1Fと一方の対向端面1Bとにグランド電極3を形成した構造を有している。
【0017】
かかる誘電体フィルタAは、2つの共振器用スルーホール2の内部導体4を一方の対向端面1B側でのみグランド電極3と電気的に接続させることにより、2本の同軸型共振器として機能するようになっており、また、シールド用スルーホール7は一対の対向端面1A,1Bの両側よりグランド電極3と電気的に接続されている。なお、先に述べた従来の技術と同様に、以下、グランド電極3が形成されている一方の対向端面1Bのことを短絡端面5、グランド電極3が形成されていない他方の対向端面1Aのことを開放端面6と呼ぶこととする。
【0018】
また、グランド電極3及び内部導体4は、銀等の金属を主成分とする導電ペースト等を、誘電体ブロック1の4つの側面1C,1D,1E,1Fや一方の対向端面1Bに塗布し、これを高温で焼き付けることによって形成され、共振器用スルーホール2の内部導体4やシールド用スルーホール7のシールド導体も同様の手法によって形成される。
【0019】
そして、誘電体ブロック1の開放端面6には、導体パターン9が設けられている。導体パターン9は、一端がグランド電極3に接続され、他端が開放端面6上に設けられている接続用導体9a、9bと、両端が開放端面6上にある接続用導体9cとで構成され、それぞれの接続用導体が2つの共振器用スルーホール2の周囲に位置するように形成されている。
【0020】
これらの導体パターン9には、リアクタンス素子としてのコンデンサCin,Cout,C2,C3が配置されている。コンデンサCin,Coutは、図2に示すように、その一方が内部導体4に、他方が接続用導体9aまたは9bに接続され、またコンデンサC2は、その一方が接続用導体9Cに、他方が接続用導体9aまたは9bに接続され、更にコンデンサC3は、その一方が接続用導体9Cに、他方が内部導体4に接続されている。
【0021】
また一方、シールドカバー8は、例えば金属製の板体を断面L字状に板金加工してなり、その一端部は誘電体ブロック1の側面1Cに接続され、他端部は開放端面6上のグランド電極3が形成されたシールド用スルーホール7に接続されている。
【0022】
次に上述した誘電体フィルタAの製造方法について説明する。
まず、所定誘電体材料のセラミック粉末を共振器用スルーホール2及びシールド用スルーホール7を有する所定形状にプレス成型を行い、焼成して誘電体ブロック1を形成する。
【0023】
次に、誘電体ブロック1にグランド電極3、内部導体4を形成する。具体的には、誘電体ブロック1を銀ペーストに浸漬し、余分なペーストを、誘電体ブロック1を回転させて遠心力で振り切り、乾燥させるという工程を数回繰り返し、導体の膜厚を所定の厚み以上にし、焼成して電極を全面に形成する。
【0024】
その後、誘電体ブロック1の開放端面6上のグランド電極3及び導体パターン9及び入出力端子10の導体膜の形成は、導体膜を形成する前に予め開放面となる部分に有機レジスト膜を形成し、さらに、レジスト膜上に、導体膜を焼き付け処理した後に、低圧のウオータージェットや回転バレル等で機械的衝撃により、レジスト膜上の導体膜を取り除き開放面を形成することでグランド電極3及び導体パターン9及び入出力端子10を形成している。
【0025】
図7は本発明の第1の実施形態の誘電体フィルタの周波数特性を示す線図、図8は従来の誘電体フィルタの周波数特性を示す線図である。図8は誘電体ブロック1にシールドカバー8を取着させない場合の周波数特性であり、図7は誘電体ブロック1にシールドカバー8を取り付けた場合の周波数特性である。
【0026】
この両者を比較すると、図8に示す従来例の誘電体フィルタにおいては、フィルタの通過域低域側の阻止域減衰量が27dBであるのに対して、図7に示す本発明の誘電体フィルタにおいては、フィルタの通過域低域側の阻止域減衰量が42dBに改善されている。また、図8に示す従来例の誘電体フィルタにおいては、矢印で示す減衰極P1―P2間の周波数差が150MHzであるのに対し、図7に示す本発明の誘電体フィルタにおいては、P1−P2間の周波数差が70MHzに狭められている。
【0027】
これを誘電体フィルタの実際の電磁界結合状態をもとに説明する。
図5は本発明の誘電体フィルタの電磁界結合状態を説明するための図であり、図6は従来の誘電体フィルタの電磁界結合状態を説明するための図である。図5より、シールドカバー8を誘電体ブロック1の開放端面6に配置することで、シールドカバー8と各共振器間の結合が強まり、共振器間のM(誘導)結合が弱くなる。そのため、フィルタ通過域の低域側減衰極の周波数を調整できる。よって減衰極P1−P2間を狭めることができ、急峻なフィルタ特性が実現できる。
【0028】
次に本発明の第2の実施形態の誘電体フィルタについて説明する。尚、先に述べた第1の実施形態と同様の構成要素については説明を省略し、第1の実施形態と異なる点についてのみ説明することとする。
図3は本発明の第2の実施形態に係る誘電体フィルタの分解斜視図、図4は第2の実施形態に係る誘電体フィルタの等価回路図である。図3は図2に示す第1の実施形態の誘電体フィルタにリアクタンス素子として静電容量を可変し得るチューナブルコンデンサC1と直流カット用コンデンサCdcを追加し、C1とCdcを共振器に並列に配置している。
【0029】
ここで、用いるチューナブルコンデンサC1は、可変容量ダイオードに比較して制御電圧に対する容量変化において、非常に安定したリニアリティーを有している。このようにして誘電体フィルタを構成した場合、制御電圧の値と所望の周波数(通過帯域周波数)の制御が極めて簡単であり、また、制御電圧を広い範囲で変化させても、安定したリニアリティーが得られるという利点がある。
【0030】
このような特性をもつチューナブルコンデンサC1を用いることで図9に示すようなフィルタ特性を実現できる。図9の実線は一般的に通信機器等に用いられる誘電体フィルタのフィルタ特性を示し、点線はチューナブルコンデンサC1を用いた本発明の誘電体フィルタのフィルタ特性を示す。図9に点線で示したフィルタ特性は制御電圧を変化させ、C1の値を変えることでフィルタの中心周波数をシフトさせた例である。
【0031】
一般に通信機器等に用いられる誘電体フィルタとしては通過帯域が広く急峻なフィルタ特性が必要とされるため、従来の構造では4〜5個の多数の共振器が必要であったが、本発明の誘電体フィルタは狭帯域であり、緩やかな減衰特性のフィルタ特性で良いことから、2個の共振器素子数でも所望するフィルタ特性を実現することができる。
【0032】
尚、本発明は上述した第1、第2の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。
【0033】
例えば、上述した第2の実施形態においては、静電容量を可変し得るリアクタンス素子C1としてチューナブルコンデンサを例に説明したが、これに代えて、図10に示す等価回路図のようにバリキャップダイオードに変更しても同様の効果が得られる。また、図11に示す等価回路図のようにPINダイオード等の可変素子を用いても構わない。
【0034】
【発明の効果】
本発明の誘電体フィルタによれば、誘電体ブロックの内部で、隣接する共振器用スルーホール間に、内部にシールド導体が設けられたシールド用スルーホールを前記共振器用スルーホールと平行に形成するとともに、シールド導体を誘電体ブロックの双方の対向端面側でグランド電極に電気的に接続するようにしたことから、シールド導体の一端側のみをグランド接続する場合に比しシールド効果が強固なものとなり、安定した減衰特性を得ることができるとともに、フィルタ通過域低域側の減衰極減衰量を大きくすることが可能となる。
【0035】
また、本発明の誘電体フィルタによれば、誘電体ブロックに対し、開放面側の対向端面を被覆し、且つグランド電極に電気的に接続されるシールドカバーを取着させることにより、フィルタの通過域低域側の減衰極の周波数を調整できるとともに、フィルタの阻止域の減衰量を大きくすることが可能となる。
【0036】
更に、本発明の誘電体フィルタによれば、誘電体ブロックの開放面側の対向端面上に、誘電体ブロック側面のグランド電極に接続された導体パターンを被着させるとともに、導体パターンと共振器用スルーホールの内部導体との間に静電容量を可変し得るリアクタンス素子を接続させておくことにより、誘電体フィルタの中心周波数を可変させることができるとともに、必要とする通過帯域幅と阻止域幅を分割して使用することができるようになり、これによって誘電体フィルタの素子数を少なくして、全体構造の小型化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る誘電体フィルタの外観斜視図である。
【図2】図1の誘電体フィルタの分解斜視図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る誘電体フィルタの外観斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る誘電体フィルタの等価回路図である。
【図5】本発明の誘電体フィルタの共振器結合状態を説明するための図である。
【図6】従来の誘電体フィルタの共振器結合状態を説明するための図である。
【図7】本発明の第1の実施形態に係る誘電体フィルタのフィルタ特性を示す線図である。
【図8】従来の誘電体フィルタのフィルタ特性を示す線図である。
【図9】本発明の第2の実施形態の周波数可変誘電体フィルタのフィルタ特性と通常の誘電体フィルタのフィルタ特性とを示す線図である。
【図10】本発明の第2の実施形態に係る誘電体フィルタの変形例を示す等価回路図である。
【図11】本発明の第2の実施形態に係る誘電体フィルタの変形例を示す等価回路図である。
【図12】従来の誘電体フィルタの分解斜視図である。
【図13】従来の誘電体フィルタの等価回路図である。
【符号の説明】
1・・・誘電体ブロック
2・・・共振器用スルーホール
3・・・グランド電極
4・・・内部導体
5・・・短絡面(一方の対向端面)
6・・・開放面(他方の対向端面)
7・・・シールド用スルーホール
8・・・シールドカバー
9・・・導体パターン
10・・・入出力端子
C1・・・チューナブルコンデンサ
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信機器や電子機器等の高周波回路用フィルタ等に使用される誘電体同軸共振器を用いた誘電体フィルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、誘電体フィルタは、1個もしくは複数の誘電体共振器と、この誘電体共振器に接続されたコンデンサ等のリアクタンス素子とで構成されている。
図12は従来の誘電体フィルタを示す外観斜視図であり、同図では、低損失なフィルタを実現するため、2個の誘電体共振器を用いて2ポール(2素子)型のバンドパスフィルタを構成している。
【0003】
かかる従来の誘電体フィルタは、BaTiO3等の誘電体材料から成る誘電体ブロック101の内部で、該誘電体ブロック101の一対の対向端面間に、内面に内部導体104が被着された2個の共振器用スルーホール102とシールド用スルーホール107とを設けるとともに、前記一対の対向端面間に位置する誘電体ブロック101の4つの側面と一方の対向端面とにグランド電極103を被着させ、このグランド電極103と内部導体とを一方の対向端面側でのみ接続した構造を有している。
【0004】
上述した誘電体フィルタは、グランド電極103が形成されている対向端面が短絡端面105、グランド電極103が形成されない対向端面が開放端面106と呼ばれ、2個の共振器用スルーホール102の間にシールド用スルーホール107を位置させておくことにより、フィルタの低域側の減衰量を調整するようにしていた(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
また、誘電体フィルタの開放端面106には、フィルタの低域側に2つの減衰極を配置させるべく、コンデンサCin、Cout、C2、C3が配置され、これによって図13に示すような等価回路が構成されていた。
【0006】
【特許文献1】
特開平06−334405号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来の誘電体フィルタ100においてフィルタの低域側の減衰量を確保するには、2個の誘電体共振器間に発生する電磁界結合を低減させればよい。
しかしながら、上述した従来の誘電体フィルタ100は、その回路構成上、誘電体共振器の結合及び内部導体間の結合を抑えるためのものが何ら存在しないことから、フィルタの通過域低域側の減衰極の極間を狭めることができないという欠点を有していた。
【0008】
本発明は上記欠点に鑑み案出されたもので、その目的は、誘電体共振器の結合及び内部導体間の結合を抑え、フィルタの低域側減衰極の極間を所望する周波数に調整することが可能な、急峻なフィルタ特性の誘電体フィルタを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の誘電体フィルタは、略直方体状をなす誘電体ブロックの内部で、該誘電体ブロックの一対の対向端面間に、内面に内部導体を被着させた複数個の共振器用スルーホールを列状に形成するとともに、前記一対の対向端面間に位置する誘電体ブロックの4つの側面と一方の対向端面とにグランド電極を被着させ、該グランド電極と前記内部導体とを前記一方の対向端面で接続させてなる誘電体フィルタにおいて、前記誘電体ブロックの内部で、隣接する共振器用スルーホール間に、内部にシールド導体が設けられたシールド用スルーホールを前記共振器用スルーホールと平行に形成するとともに、前記シールド導体を前記誘電体ブロックの双方の対向端面側で前記グランド電極に電気的に接続したことを特徴とするものである。
【0010】
また、本発明の誘電体フィルタは誘電体ブロックに対し、前記他方の対向端面を被覆し、且つ前記グランド電極に電気的に接続されるシールドカバーが取着されていることを特徴とするものである。
【0011】
さらに、誘電体ブロックの他方の対向端面上に、誘電体ブロック側面のグランド電極に接続された導体パターンが被着されているとともに、該導体パターンと前記共振器用スルーホールの内部導体との間に静電容量を可変し得るリアクタンス素子が接続されていることを特徴とするものである。
【0012】
本発明の誘電体フィルタによれば、誘電体ブロックの内部で、隣接する共振器用スルーホール間に、内部にシールド導体が設けられたシールド用スルーホールを前記共振器用スルーホールと平行に形成するとともに、シールド導体を誘電体ブロックの双方の対向端面側でグランド電極に電気的に接続するようにしたことから、シールド導体の一端側のみをグランド接続する場合に比しシールド効果が強固なものとなり、安定した減衰特性を得ることができるとともに、フィルタ通過域低域側の減衰極減衰量を大きくすることが可能となる。
【0013】
また、本発明の誘電体フィルタによれば、誘電体ブロックに対し、開放面側の対向端面を被覆し、且つグランド電極に電気的に接続されるシールドカバーを取着させることにより、フィルタの通過域低域側の減衰極の周波数を調整できるとともに、フィルタの阻止域の減衰量を大きくすることが可能となる。
【0014】
更に、本発明の誘電体フィルタによれば、誘電体ブロックの開放面側の対向端面上に、誘電体ブロック側面のグランド電極に接続された導体パターンを被着させるとともに、導体パターンと共振器用スルーホールの内部導体との間に静電容量を可変し得るリアクタンス素子を接続させておくことにより、誘電体フィルタの中心周波数を可変させることができるとともに、必要とする通過帯域幅と阻止域幅を分割して使用することができるようになり、これによって誘電体フィルタの素子数を少なくして、全体構造の小型化を図ることが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係る誘電体フィルタの外観斜視図、図2は図1の誘電体フィルタの分解斜視図、図3は本発明の第2の実施形態に係る誘電体フィルタの分解斜視図、図4は図3の誘電体フィルタの等価回路図である。これらの図において、Aは誘電体フィルタ、1は誘電体ブロック、2は共振器用スルーホール、3はグランド電極、4は内部導体、5は短絡面、6は開放面、7はシールド用スルーホール、8はシールドカバー、9は導体パターン、10は入出力端子である。
【0016】
同図に示す誘電体フィルタAは、略直方体状を成す誘電体ブロック1の一対の対向端面間に、内面に内部導体4が被着されている2個の共振器用スルーホール2と、隣接する共振器用スルーホール2,2間に、内部にシールド導体が設けられたシールド用スルーホール7とを平行に配列・形成し、一対の対向端面1A,1B間に位置する誘電体ブロック1の4つの側面1C,1D,1E,1Fと一方の対向端面1Bとにグランド電極3を形成した構造を有している。
【0017】
かかる誘電体フィルタAは、2つの共振器用スルーホール2の内部導体4を一方の対向端面1B側でのみグランド電極3と電気的に接続させることにより、2本の同軸型共振器として機能するようになっており、また、シールド用スルーホール7は一対の対向端面1A,1Bの両側よりグランド電極3と電気的に接続されている。なお、先に述べた従来の技術と同様に、以下、グランド電極3が形成されている一方の対向端面1Bのことを短絡端面5、グランド電極3が形成されていない他方の対向端面1Aのことを開放端面6と呼ぶこととする。
【0018】
また、グランド電極3及び内部導体4は、銀等の金属を主成分とする導電ペースト等を、誘電体ブロック1の4つの側面1C,1D,1E,1Fや一方の対向端面1Bに塗布し、これを高温で焼き付けることによって形成され、共振器用スルーホール2の内部導体4やシールド用スルーホール7のシールド導体も同様の手法によって形成される。
【0019】
そして、誘電体ブロック1の開放端面6には、導体パターン9が設けられている。導体パターン9は、一端がグランド電極3に接続され、他端が開放端面6上に設けられている接続用導体9a、9bと、両端が開放端面6上にある接続用導体9cとで構成され、それぞれの接続用導体が2つの共振器用スルーホール2の周囲に位置するように形成されている。
【0020】
これらの導体パターン9には、リアクタンス素子としてのコンデンサCin,Cout,C2,C3が配置されている。コンデンサCin,Coutは、図2に示すように、その一方が内部導体4に、他方が接続用導体9aまたは9bに接続され、またコンデンサC2は、その一方が接続用導体9Cに、他方が接続用導体9aまたは9bに接続され、更にコンデンサC3は、その一方が接続用導体9Cに、他方が内部導体4に接続されている。
【0021】
また一方、シールドカバー8は、例えば金属製の板体を断面L字状に板金加工してなり、その一端部は誘電体ブロック1の側面1Cに接続され、他端部は開放端面6上のグランド電極3が形成されたシールド用スルーホール7に接続されている。
【0022】
次に上述した誘電体フィルタAの製造方法について説明する。
まず、所定誘電体材料のセラミック粉末を共振器用スルーホール2及びシールド用スルーホール7を有する所定形状にプレス成型を行い、焼成して誘電体ブロック1を形成する。
【0023】
次に、誘電体ブロック1にグランド電極3、内部導体4を形成する。具体的には、誘電体ブロック1を銀ペーストに浸漬し、余分なペーストを、誘電体ブロック1を回転させて遠心力で振り切り、乾燥させるという工程を数回繰り返し、導体の膜厚を所定の厚み以上にし、焼成して電極を全面に形成する。
【0024】
その後、誘電体ブロック1の開放端面6上のグランド電極3及び導体パターン9及び入出力端子10の導体膜の形成は、導体膜を形成する前に予め開放面となる部分に有機レジスト膜を形成し、さらに、レジスト膜上に、導体膜を焼き付け処理した後に、低圧のウオータージェットや回転バレル等で機械的衝撃により、レジスト膜上の導体膜を取り除き開放面を形成することでグランド電極3及び導体パターン9及び入出力端子10を形成している。
【0025】
図7は本発明の第1の実施形態の誘電体フィルタの周波数特性を示す線図、図8は従来の誘電体フィルタの周波数特性を示す線図である。図8は誘電体ブロック1にシールドカバー8を取着させない場合の周波数特性であり、図7は誘電体ブロック1にシールドカバー8を取り付けた場合の周波数特性である。
【0026】
この両者を比較すると、図8に示す従来例の誘電体フィルタにおいては、フィルタの通過域低域側の阻止域減衰量が27dBであるのに対して、図7に示す本発明の誘電体フィルタにおいては、フィルタの通過域低域側の阻止域減衰量が42dBに改善されている。また、図8に示す従来例の誘電体フィルタにおいては、矢印で示す減衰極P1―P2間の周波数差が150MHzであるのに対し、図7に示す本発明の誘電体フィルタにおいては、P1−P2間の周波数差が70MHzに狭められている。
【0027】
これを誘電体フィルタの実際の電磁界結合状態をもとに説明する。
図5は本発明の誘電体フィルタの電磁界結合状態を説明するための図であり、図6は従来の誘電体フィルタの電磁界結合状態を説明するための図である。図5より、シールドカバー8を誘電体ブロック1の開放端面6に配置することで、シールドカバー8と各共振器間の結合が強まり、共振器間のM(誘導)結合が弱くなる。そのため、フィルタ通過域の低域側減衰極の周波数を調整できる。よって減衰極P1−P2間を狭めることができ、急峻なフィルタ特性が実現できる。
【0028】
次に本発明の第2の実施形態の誘電体フィルタについて説明する。尚、先に述べた第1の実施形態と同様の構成要素については説明を省略し、第1の実施形態と異なる点についてのみ説明することとする。
図3は本発明の第2の実施形態に係る誘電体フィルタの分解斜視図、図4は第2の実施形態に係る誘電体フィルタの等価回路図である。図3は図2に示す第1の実施形態の誘電体フィルタにリアクタンス素子として静電容量を可変し得るチューナブルコンデンサC1と直流カット用コンデンサCdcを追加し、C1とCdcを共振器に並列に配置している。
【0029】
ここで、用いるチューナブルコンデンサC1は、可変容量ダイオードに比較して制御電圧に対する容量変化において、非常に安定したリニアリティーを有している。このようにして誘電体フィルタを構成した場合、制御電圧の値と所望の周波数(通過帯域周波数)の制御が極めて簡単であり、また、制御電圧を広い範囲で変化させても、安定したリニアリティーが得られるという利点がある。
【0030】
このような特性をもつチューナブルコンデンサC1を用いることで図9に示すようなフィルタ特性を実現できる。図9の実線は一般的に通信機器等に用いられる誘電体フィルタのフィルタ特性を示し、点線はチューナブルコンデンサC1を用いた本発明の誘電体フィルタのフィルタ特性を示す。図9に点線で示したフィルタ特性は制御電圧を変化させ、C1の値を変えることでフィルタの中心周波数をシフトさせた例である。
【0031】
一般に通信機器等に用いられる誘電体フィルタとしては通過帯域が広く急峻なフィルタ特性が必要とされるため、従来の構造では4〜5個の多数の共振器が必要であったが、本発明の誘電体フィルタは狭帯域であり、緩やかな減衰特性のフィルタ特性で良いことから、2個の共振器素子数でも所望するフィルタ特性を実現することができる。
【0032】
尚、本発明は上述した第1、第2の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。
【0033】
例えば、上述した第2の実施形態においては、静電容量を可変し得るリアクタンス素子C1としてチューナブルコンデンサを例に説明したが、これに代えて、図10に示す等価回路図のようにバリキャップダイオードに変更しても同様の効果が得られる。また、図11に示す等価回路図のようにPINダイオード等の可変素子を用いても構わない。
【0034】
【発明の効果】
本発明の誘電体フィルタによれば、誘電体ブロックの内部で、隣接する共振器用スルーホール間に、内部にシールド導体が設けられたシールド用スルーホールを前記共振器用スルーホールと平行に形成するとともに、シールド導体を誘電体ブロックの双方の対向端面側でグランド電極に電気的に接続するようにしたことから、シールド導体の一端側のみをグランド接続する場合に比しシールド効果が強固なものとなり、安定した減衰特性を得ることができるとともに、フィルタ通過域低域側の減衰極減衰量を大きくすることが可能となる。
【0035】
また、本発明の誘電体フィルタによれば、誘電体ブロックに対し、開放面側の対向端面を被覆し、且つグランド電極に電気的に接続されるシールドカバーを取着させることにより、フィルタの通過域低域側の減衰極の周波数を調整できるとともに、フィルタの阻止域の減衰量を大きくすることが可能となる。
【0036】
更に、本発明の誘電体フィルタによれば、誘電体ブロックの開放面側の対向端面上に、誘電体ブロック側面のグランド電極に接続された導体パターンを被着させるとともに、導体パターンと共振器用スルーホールの内部導体との間に静電容量を可変し得るリアクタンス素子を接続させておくことにより、誘電体フィルタの中心周波数を可変させることができるとともに、必要とする通過帯域幅と阻止域幅を分割して使用することができるようになり、これによって誘電体フィルタの素子数を少なくして、全体構造の小型化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る誘電体フィルタの外観斜視図である。
【図2】図1の誘電体フィルタの分解斜視図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る誘電体フィルタの外観斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る誘電体フィルタの等価回路図である。
【図5】本発明の誘電体フィルタの共振器結合状態を説明するための図である。
【図6】従来の誘電体フィルタの共振器結合状態を説明するための図である。
【図7】本発明の第1の実施形態に係る誘電体フィルタのフィルタ特性を示す線図である。
【図8】従来の誘電体フィルタのフィルタ特性を示す線図である。
【図9】本発明の第2の実施形態の周波数可変誘電体フィルタのフィルタ特性と通常の誘電体フィルタのフィルタ特性とを示す線図である。
【図10】本発明の第2の実施形態に係る誘電体フィルタの変形例を示す等価回路図である。
【図11】本発明の第2の実施形態に係る誘電体フィルタの変形例を示す等価回路図である。
【図12】従来の誘電体フィルタの分解斜視図である。
【図13】従来の誘電体フィルタの等価回路図である。
【符号の説明】
1・・・誘電体ブロック
2・・・共振器用スルーホール
3・・・グランド電極
4・・・内部導体
5・・・短絡面(一方の対向端面)
6・・・開放面(他方の対向端面)
7・・・シールド用スルーホール
8・・・シールドカバー
9・・・導体パターン
10・・・入出力端子
C1・・・チューナブルコンデンサ
Claims (3)
- 略直方体状をなす誘電体ブロックの内部で、該誘電体ブロックの一対の対向端面間に、内面に内部導体を被着させた複数個の共振器用スルーホールを列状に形成するとともに、前記一対の対向端面間に位置する誘電体ブロックの4つの側面と一方の対向端面とにグランド電極を被着させ、該グランド電極と前記内部導体とを前記一方の対向端面で接続させてなる誘電体フィルタにおいて、
前記誘電体ブロックの内部で、隣接する共振器用スルーホール間に、内部にシールド導体が設けられたシールド用スルーホールを前記共振器用スルーホールと平行に形成するとともに、前記シールド導体を前記誘電体ブロックの双方の対向端面側で前記グランド電極に電気的に接続したことを特徴とする誘電体フィルタ。 - 前記誘電体ブロックに対し、前記他方の対向端面を被覆し、且つ前記グランド電極に電気的に接続されるシールドカバーが取着されていることを特徴とする請求項1に記載の誘電体フィルタ。
- 前記誘電体ブロックの他方の対向端面上に、誘電体ブロック側面のグランド電極に接続された導体パターンが被着されているとともに、該導体パターンと前記共振器用スルーホールの内部導体との間に静電容量を可変し得るリアクタンス素子が接続されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の誘電体フィルタ。
Priority Applications (1)
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CN105305998A (zh) * | 2014-07-07 | 2016-02-03 | 株式会社村田制作所 | 滤波器装置和滤波器特性的调整方法 |
-
2002
- 2002-11-26 JP JP2002342867A patent/JP2004179910A/ja active Pending
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