JPH05140165A - 新規なジケトピロロピロール - Google Patents

新規なジケトピロロピロール

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JPH05140165A
JPH05140165A JP4105103A JP10510392A JPH05140165A JP H05140165 A JPH05140165 A JP H05140165A JP 4105103 A JP4105103 A JP 4105103A JP 10510392 A JP10510392 A JP 10510392A JP H05140165 A JPH05140165 A JP H05140165A
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    • C08K5/3412Heterocyclic compounds having nitrogen in the ring having one nitrogen atom in the ring
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    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • C09B57/00Other synthetic dyes of known constitution
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B67/00Influencing the physical, e.g. the dyeing or printing properties of dyestuffs without chemical reactions, e.g. by treating with solvents grinding or grinding assistants, coating of pigments or dyes; Process features in the making of dyestuff preparations; Dyestuff preparations of a special physical nature, e.g. tablets, films
    • C09B67/0033Blends of pigments; Mixtured crystals; Solid solutions
    • C09B67/0034Mixtures of two or more pigments or dyes of the same type
    • C09B67/0039Mixtures of diketopyrrolopyrroles

Abstract

(57)【要約】 【構成】 式 【化12】 の新規ジケトピロロピロール及びそれを含む顔料組成
物。 【効果】 新規化合物を含む組成物は塗料系ならびに印
刷インクに於て優秀な色彩特性ならびに流動特性を持
つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は少なくとも1個のアミノアルコキ
シ基によって置換された新規なジケトピロロピロールな
らびそれをジケトピロロピロール顔料の色彩特性と流動
特性を向上させるため使用する方法に関する。
【0002】顔料の諸特性がその顔料に適当な置換基を
導入することによって変性された顔料を少量添加するこ
とによって改良されうることは公知である。たとえば、
ドイツ特許公開第3832064号にはアントラキノン
顔料を特定のアミノアルキル基で置換して変性された、
分散剤として定義されている顔料の存在でビードミル摩
砕することによって向上された色彩特性ならびに流動特
性(rheological property)を有する顔料組成物を製造
する方法が開示されている。また、欧州特許公開第32
1919号にはメチレン基を介して結合された複素環式
基で置換された、向上された凝集安定性及び流動特性を
有する顔料が開示されている。さらに、ジケトピロロピ
ロール顔料と少量の変性されたジケトピロールとを含有
している向上された流動特性を有するジケトピロロピロ
ール組成物が米国特許第4791204号に記載されて
いる。この場合の変性されたジケトピロロピロールは、
特に、メチレン基を介して結合された環式カルボキシア
ミド又はジカルボキシアミド基によって置換されたジケ
トピロロピロールである。また、アミノ基によって置換
されたジケトピロロピロールが向上された流動特性をも
たらす顔料分散剤として特開平3−26767号に開示
されている。しかしながら、この場合のアミノ基はアル
コキシ架橋基を介して結合されていない。
【0003】今回本発明によって、少なくとも1種のア
ミノアルコキシ基によって置換された新規なジケトピロ
ロピロールが少量だけジケトピロロピロール顔料に配合
されると、特に、塗料系ならびに印刷インクにおいて、
驚くべき優秀な色彩ならびに流動特性をもたらすことが
見出された。
【0004】すなわち、本発明は下記式の1,4−ジケ
トピロロ〔3,4−c〕ピロールに関する。
【化2】
【0005】式中、R1、R2、R3、R4は互いに独立的
に水素、Cl、Br、CH3、OCH3、CN又はフェニ
ルを意味しそしてこれら置換基R1、R2、R3、R4のう
ちの少なくとも1個は基 −O(CH2nX 又は −
O(CH2CH2O)pCH2CH2Xを意味する(式中、
nは2乃至12の整数、pは1乃至3の整数、Xは未置
換又は1又は2個のメチル基によって置換された、イミ
ダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、ピペラジニル、
ピリジニル、ピロリル、チアゾリル、オキサゾリル、ベ
ンゾオキサゾリル、インドリル、ベンゾチアゾリル、ベ
ンゾイミダゾリル、ベンゾトリアゾリル、モルホリニ
ル、ピペリジニル、ピロリジニルからなる群から選択さ
れた複素環式基を意味するか、又は、下記の基 −NR56 又は −N〔(CH2n−NR562 を意味する、ここで、R5とR6は互いに独立的に水素、
1−C6アルキル又はC5−C6シクロアルキルを意味す
る)。
【0006】R5とR6が意味するC1−C6アルキルの代
表例はメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、
n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、te
rt−アミル、n−ヘキシルなどである。R5とR6が意
味するC5−C6シクロアルキルの例はシクロペンチル及
び好ましくはシクロヘキシルである。特に興味ある式I
の1,4−ジケトピロロピロールはR1、R2、R3、R4
のうちの少なくとも1個が下記の基であるものである。 −O(CH2nX 又は −O(CH2CH2O)pCH2CH2X 式中、nとpは前記に定義した意味を有し、Xはイミダ
ゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、ピペラジニル、ピ
リジニル、ピロリル、チアゾリル、オキサゾリル、モル
ホリニル、ピペリジニル、ピロリジニルからなる群から
選択された複素環式基を意味するか、又は、基 −NR56 (式中、R5とR6は前記で定義した意味を有する)を意
味する。
【0007】特に好ましいものは、R1、R2、R3、R4
のうちの1又は2個が下記の基 −O(CH2nX 又は −O(CH2CH2O)pCH2CH2X である式Iの1,4−ジケトピロロ〔3,4−c〕ピロ
ールである。式中、nは2乃至6の整数、pは1又は2
の整数、Xはイミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリ
ル、ピペラジニル、ピリジニル、ピロリル、チアゾリ
ル、オキサゾリル、モルホリニル、ピペリジニル、ピロ
リジニルからなる群から選択された複素環式基を意味す
るか、又は、基 −NR56 (式中、R5とR6は互いに独立的に水素、メチル又はエ
チルを意味する)を意味する。最も好ましくは、Xはイ
ミダゾリル、ピラゾリル、モルホリニル、ピペリジニ
ル、ピロジニル、トリアゾリルからなる群から選択され
た複素環式基であるか、又は基−NR56である。
【0008】格別に好ましい式Iの1,4−ジケトピロ
ロ〔3,4−c〕ピロールは、R3 又はR4が下記の基で
あるものである。 −O(CH2nNR56又は−O(CH2nX 式中、nは2乃至4の整数、R5とR6は互いに独立的に
水素、メチル又はエチル、Xはモルホリニル、ピペリジ
ニル又はピロリジニルである。すでに前記したごとく、
ジケトピロロピロール顔料に少量の式Iの新規なジケト
ピロロピロールを配合するとジケトピロロピロール顔料
の色彩特性ならび流動(レオロジカル)特性は驚異的に
向上される。
【0009】したがって、本発明はさらに下記成分
(a)と(b)を含有する顔料組成物も提供する: (a)式中のR1、R2、R3、R4が互いに独立的に水
素、Cl、Br、CH3、OCH3、CN又はフェニルを
意味する式Iの少なくとも1種の1,4−ジケトピロロ
〔3,4−c〕ピロールを80乃至99.9重量%、 (b)式中のR1、R2、R3、R4の少なくとも1個が前
記に定義した式 −O(CH2nX 又は −O(CH2CH2O)pCH2CH2X の基を意味する式Iの少なくとも1種の1,4−ジケト
ピロロ〔3,4−c〕ピロールを0.1乃至20重量
%。本発明による新規な組成物の成分(a)は公知化合
物でありそして米国特許第4579949号及び第47
49795号に記載されている方法によって都合よく製
造することができる。
【0010】式Iのジケトピロロピロールは公知の標準
的方法に準じた方法で製造することができる。たとえ
ば、米国特許第4579949号ならびに第47203
05号に教示されているようにコハク酸のジエステルを
下記式のニトリル又は下記2つの式のニトリルの混合物
と反応することによって製造することができる。
【化3】
【0011】あるいはまた、特にR3又はR4が −O(CH2nX 又は −O(CH2CH2O)pCH2CH2X の基を意味する好ましい式Iの化合物を製造する場合
は、式
【化4】 のピロリノン又は式
【化5】 のエナミンを、たとえば、米国特許第4659775号
及び第4749795号に記載されているように、式 I
IIのニトリル又はニトリルの混合物と反応することによ
って製造することができる。
【0012】上記式 II、III、IV、V中のR1、R2、R
3、R4は前記の意味を有する。ただし、これら置換基の
うち少なくとも1個、好ましくは、R3かR4は、下記式 −O(CH2nX 又は −O(CH2CH2O)pCH2CH2X (式中の符号は前記の意味を有する)でなければならな
い。式IVとVにおけるRは低級アルキルであり、たとえ
ば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n
−ブチル、sec−ブチル、tert−アミルなどであ
る。メチルとエチルが好ましい。式II、III、IV 及びV
の化合物は公知化合物である。新規化合物の場合、それ
は標準的公知方法と同様な方法で製造することができ
る。
【0013】顔料組成物は下記のような一般に採用され
ている方法で都合よく調製することができる: ●たとえば米国特許第4720305号に教示されてい
るように、コハク酸ジエステルと式 IIとIIIの異なる複
数のニトリルとを反応して直接合成により調製する。た
だし、この場合 −O(CH2nX 又は −O(CH2CH2O)pCH2CH2X の基を有していないニトリル(あるいはかかるニトリル
の混合物)を、上記の基の少なくとも1つを有している
ニトリル(またはかかるニトリルの混合物)に対して上
記した(a)と(b)の所要比率が保持されるよう過剰
に使用する必要がある。 ●成分1と成分2とを下記のように混合して調製する。 成分1は少なくとも1種の前記の(a)で定義された
1,4−ジケトピロロ−〔3,4−c〕ピロールよりな
る。成分2は少なくとも1種の前記の(b)で定義され
た1,4−ジケトピロロ−〔3,4−c〕ピロールより
なるか、又は、少なくとも1種の(a)で定義された
1,4−ジケトピロロ−〔3,4−c〕ピロールと少な
くとも1種の(b) で定義された1,4−ジケトピロ
ロ−〔3,4−c〕ピロールとの混合物より なる。
【0014】2個の成分1と2は任意の常用方法により
混合される。成分2は湿潤プレスケーキとして又は粉末
として、成分1の合成、再結晶又は濾過の間に成分1に
都合よく配合することができる。あるいはまた、成分1
と2は両者を強力混合又は摩砕することによって混合す
ることができる。あるいはまた、両成分を着色されるべ
き高分子有機材料に添加しそして分散工程で混合するこ
ともできる。本発明による新規な顔料組成物は高分子有
機材料を着色するための顔料として使用することができ
る。本発明の新規顔料組成物で着色されうる高分子有機
材料の例を挙げればつぎのものである:セルロースエー
テル及びエステルたとえばエチルセルロース、ニトロセ
ルロース、酢酸セルロース、酪酸セルロース、天然樹脂
又は合成樹脂たとえば重合樹脂又は縮合樹脂、例えば、
アミノプラスト、好ましくは尿素/ホルムアルデヒド樹
脂及びメラミン/ホルムアルデヒド樹脂、アルキド樹
脂、フェノリックプラスチックス、ポリカーボネート、
ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ
テトラフルオロエチレン、ポリアミド、ポリウレタン、
ポリエステル、ポリエーテルケトン、ポリエチレンオキ
サイド、ゴム、カゼイン、シリコーンおよびシリコーン
樹脂など。これらは単独又は混合物でありうる。
【0015】上記に例示した高分子有機化合物は単独の
化合物あるいは可塑性物質の形状の混合物又は溶融物の
形あるいは紡糸液、ペイント、コーティング材料又は印
刷インキの形態でありうる。最終用途によっては本発明
の顔料をトナー又は調合物の形で使用するのが有利であ
る。本発明の顔料は着色されるべき高分子有機材料に対
して0.01乃至30重量%、好ましくは0.1乃至1
0重量%の量で使用される。塗料、コーティング材料又
は印刷インクを着色する場合には、高分子有機材料と本
発明の顔料とを、任意添加物たとえば充填剤、他の顔
料、乾燥剤又は可塑剤などと一緒に通常の有機溶剤又は
溶剤混合物中に微分散又は溶解する。個々の成分を別々
に又はいくつかまとめて分散又は溶解しそして後で全部
の成分を一緒にするようにしてもよい。
【0016】本発明による顔料を使用して得られる、た
とえば、プラスチック材料、繊維、塗料系、印刷インク
などの形態の着色物は優秀な全般的堅牢性を有する。た
とえば、高い色濃度、優れた分散性、さらには、上が
け、移染、熱、光及び気候に対する秀れた堅牢性を示
す。さらに低い粘度と優秀な艶を有する。さらに、変性
されていない元の顔料に比較して、本新規顔料組成物は
使用時に高い性能特性を示す。たとえば、向上された流
動特性ならびに向上された貯蔵安定性を示す。また、た
とえば、白顔料と併用した場合、フローチングのような
分離現象が少なくかつまた凝集の傾向も少ない。本顔料
組成物はその優れた流動特性の故に高濃度のコーティン
グ材料ならびに塗料系の製造を可能にする。したがっ
て、本顔料組成物は塗料の着色のため、特に金属効果塗
料の着色のために好適である。上記の成分2自体も、上
記に例示した各種高分子有機材料の着色のために使用す
ることができる。この目的のためには、成分2自体は粗
生成物として使用することもできるが、好ましくは、本
新規顔料組成物に関して前記したように適当にコンディ
ショニング/後処理した後で使用される。以下、本発明
を実施例によってさらに説明する。
【0017】実施例1 tert−アミルアルコール55mlにナトリウム2.
3gを入れて還流温度で完全に溶解するまで強力攪拌す
る。温度を95乃至100℃まで下げたあと、4−〔2
−(ジメチルアミノ)エトキシ〕ベンゾニトリル6.3
8gを添加し、次に45分間かけて下記式のピロリノン
7.73gを添加する。
【化6】 この混合物を95乃至100℃の温度で2時間攪拌す
る。このあと、その反応混合物を40℃まで冷却しそし
てメタノール500ml中酢酸6.7gの攪拌溶液中に
注入する。得られた粗生成物を濾過単離し、最初メタノ
ールで、次に水で洗いそして90℃で一晩乾燥する。帯
黄赤色粉末の形状の下記生成物8.41gを得た(理論
値の67%)。
【化7】 分 析: 計算値:C 70.38% H 5.64% N 11.19
% 測定値:C 70.11% H 5.64% N 11.17
【0018】実施例2 スルホン化フラスコに湿潤プレスケーキ(29.1%、
固形分5.0g)としての3,6−ジフェニル−1,4
−ジケトピロロ〔3,4−c〕ピロール17.2gを装
填しそして脱イオン水100ml中室温で1時間攪拌す
る。このあと、実施例1で得られた化合物0.24gを
湿潤プレスケーキ(54%、固形分0.13g)として
添加しそしてこの懸濁物を室温で2時間攪拌しそして濾
過する。濾過ケーキを80℃で真空乾燥して赤顔料5.
2gを得た。
【0019】実施例3 100mlスルホン化フラスコに乾燥tert−アミル
アルコール35mlとナトリウム1.38gを装填しそ
してナトリウムが完全に反応するまで105℃の温度で
有効的に攪拌しながら17時間よく混合する。ついで、
4−(3−ジメチルアミノプロポキシ)ベンゾニトリル
4.9gとベンゾニトリル2.6gを添加し、続いてコ
ハク酸ジイソプロピル4.5gを80分間にわたり滴下
により添加する。この反応混合物を110℃で2時間攪
拌し、そのあと室温まで冷却する。これを350mlス
ルホン化フラスコに装填したメタノール/水1:1(容
量)混合物70mlと酢酸3.43mlとの0℃まで冷
却した混合物へ加える。この混合物を室温で2時間攪拌
し、濾過し、濾過残留物をメタノールと水とで洗い、真空
炉に入れて90℃で乾燥する。暗赤色顔料が得られた。
質量分光分析(FD)によりこの生成物について次のデ
ータが得られた:m/e288、389、490。
【0020】実施例4〜16 対応するニトリルを当量使用して実施例3の操作をくり
返し実施し、表1に記載した化合物を得た。
【0021】
【化8】
【化9】
【化10】
【0022】実施例17及び18 それぞれ1個のニトリルのみ(下記表2の基Aに相当)
を、ただし2倍当量で使用して実施例3をくりかえし実
施して表2に記載した化合物を得た。
【0023】
【化11】
【0024】実施例19 流動特性を評価するため、実施例2に記載した方法で処
理された顔料を標準法でアルキド塗料系〔SETAL
(商標)84、オランダ国、 KunstharzfabrikSynthe
sis B.V.社 製品;固形分:70重量%〕に配合し
た。得られた塗料調合物は顔料含量12重量%、全固形
分54重量%、全顔料/バインダー比は0.3である。
この塗料調合物の流動特性をHAAKE ROTO−V
ISCO(商標)RV12粘度計を使用して測定した
(測定温度:25℃、測定系:SV−SP、せん断域:
D=0−100〔1/s〕)。未処理の3,6−ジフェ
ニル−1,4−ジケトピロロ〔3,4−c〕ピロールと
比較して、実施例2によって得られた赤顔料は卓越した
着色性を示すと共に向上したレオロジカル特性を示し
た。
【0025】実施例20 実施例2に記載した方法で処理した顔料を使用してドイ
ツ標準規格、DIN53 238-12の方法に従って3
本ロールミルで下記組成のオフセット印刷インクを調製
した。 顔 料 20部 下記組成のワニス 80部 油変性フェノールワニス〔ALVCO(商標)1407〕・・・・・・・・・・50重量%部 テレフタル酸アルキド−亜麻仁油樹脂〔固形分100%、TERLON(商標)3〕 ・・・・・・・・・・32重量%部 鉱油〔(沸点範囲157-214℃、SUNOCO OIL(商標)〕・・・・・・18重量%部 得られた印刷インクは優秀なレオロジカル特性を示し
た。また、この印刷インクを使用して紙に印刷した印刷
物は卓越した色彩特性(濃い赤色)を示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 5/45 KBW 7167−4J C09B 57/00 Z 8619−4H (72)発明者 ガイ ド ウエツク スイス国,バーゼル 4051,トテンタンツ 11 (72)発明者 オロフ ウオールクイスト スイス国,マーリイ 1723,ルーテ ドウ コンフイン 31

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 〔式中、R1、R2、R3、R4は互いに独立的に、水素、
    C1、Br、CH3、OCH3、CN又はフェニルを意味
    し、そしてこれら置換基R1、R2、R3、R4のうちの少
    なくとも1個は基 −O(CH2nX 又は −O(CH2
    CH2O)pCH2CH2X(式中、nは2乃至12の整
    数、pは1乃至3の整数、Xは未置換又は1又は2個の
    メチル基によって置換された、イミダゾリル、ピラゾリ
    ル、トリアゾリル、ピペラジニル、ピリジニル、ピロリ
    ル、チアゾリル、オキサゾリル、ベンゾオキサゾリル、
    インドリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイミダゾリル、
    ベンゾトリアゾリル、モルホリニル、ピペリジニル、ピ
    ロリジニルからなる群から選択された複素環式基を意味
    するか、又は、基 −NR56 又は −N〔(CH2n−NR56 を意味する、ここで、RとR6は互いに独立的に水
    素、C1−C6アルキル又はC5−C6シクロアルキルを意
    味する)を意味する〕の1,4−ジケトピロロピロー
    ル。
  2. 【請求項2】 R1、R2、R3、R4のうちの少なくとも
    1つが基 −O(CH2nX 又は −O(CH2CH2O)pCH2CH2X 〔式中、nとpは請求項1で定義した意味を有し、Xは
    イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、ピペラジニ
    ル、ピリジニル、ピロリル、チアゾリル、オキサゾリ
    ル、モルホリニル、ピペリジニル、ピロリジニルからな
    る群から選択された複素環式基を意味するか、又は、基 −NR56 (式中、R5とR6は請求項1で定義した意味を有する)
    を意味する〕である請求項1記載の式Iの1,4−ジケ
    トピロロ〔3,4−c〕ピロール。
  3. 【請求項3】 R1、R2、R3、R4のうちの1又は2個
    が基 −O(CH2nX 又は −O(CH2CH2O)pCH2CH2X 〔式中、nは2乃至6の整数、pは1又は2の整数、X
    はイミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、ピペラジ
    ニル、ピリジニル、ピロリル、チアゾリル、オキサゾリ
    ル、モルホリニル、ピペリジニル、ピロリジニルからな
    る群から選択された複素環式基を意味するか、又は、基 −NR56 (式中、R5とR6は互いに独立的に水素、メチル又はエ
    チルを意味する)を意味する]である請求項1記載の式
    Iの1,4−ジケトピロロ〔3,4−c〕ピロール。
  4. 【請求項4】 Xがイミダゾリル、ピラゾリル、モルホ
    リニル、ピペリジニル、ピロジニル、トリアゾリルから
    なる群から選択された複素環式基であるか、又は基−N
    56(ここで、R5とR6は請求項3において定義した
    意味を有する)である請求項3記載の1,4−ジケトピ
    ロロ〔3,4−c〕ピロール。
  5. 【請求項5】 R3又はR4が基 −O(CH2nNR56 又は −O(CH2nX 〔式中、nは2乃至4の整数、R5とR6は互いに独立的
    に水素、メチル又はエチル、Xはモルホリニル、ピペリ
    ジニル又はピロリジニルである〕である請求項3記載の
    式Iの1,4−ジケトピロロ〔3,4−c〕ピロール。
  6. 【請求項6】 (a)R1、R2、R3、R4が互いに独立
    的に水素、Cl、Br、CH3、OCH3、CN又はフェニ
    ルを意味する式Iの少なくとも1種の1,4−ジケトピ
    ロロ〔3,4−c〕ピロールを80乃至99.9重量
    %、及び(b)請求項1記載の式Iの少なくとも1種の
    1,4−ジケトピロロ〔3,4−c〕ピロールを0.1
    乃至20重量%を含有している顔料組成物。
  7. 【請求項7】 着色剤として請求項6記載の顔料組成物
    を含有している高分子有機材料。
  8. 【請求項8】 塗料系又は印刷インクである請求項7記
    載の高分子有機材料。
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