JPH05139783A - ガラスバルーン含有成形用組成物 - Google Patents

ガラスバルーン含有成形用組成物

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JPH05139783A
JPH05139783A JP31837391A JP31837391A JPH05139783A JP H05139783 A JPH05139783 A JP H05139783A JP 31837391 A JP31837391 A JP 31837391A JP 31837391 A JP31837391 A JP 31837391A JP H05139783 A JPH05139783 A JP H05139783A
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JP
Japan
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resin
glass balloon
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composition
coated
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP31837391A
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English (en)
Inventor
Fukuo Sugano
福男 菅野
Yoshizo Akabane
義三 赤羽根
Koji Oba
孝治 大庭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Kogyo Co Ltd
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Tokai Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH05139783A publication Critical patent/JPH05139783A/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C11/00Multi-cellular glass ; Porous or hollow glass or glass particles
    • C03C11/002Hollow glass particles

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  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
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  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
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  • Organic Chemistry (AREA)
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】破壊強度を改善したガラスバルーンが有する脆
性を改善する。 【構成】樹脂を被覆したガラスバルーンが添加されるマ
トリックス樹脂の系に、曲げ弾性率100〜1200kg
/cm2 を有するシリコン系、ウレタン系、オレフィン
系、ポリエステル系、天然ゴム系、ブタジエン系ゴム、
フッ素系ゴム、塩化ビニル系、スチレン系、ポリアミド
系等から選ばれた熱可塑性エラストマーを配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は組成物、特に破壊強度の
改善されたガラスバルーンを配合してなる組成物が有す
る脆性に対処し得る組成物に係るものである。
【0002】
【従来の技術】樹脂の軽量化を図る目的でガラスバルー
ンを樹脂中に配合することは種々提案され、実施されて
いる。射出成形材料の分野においても、ポリエチレン以
外の大半を占める樹脂に対し、ガラスバルーンを配合
し、これに少量のポリエチレンを配合して軽量化を目的
とすること(特開平 1-168742 号公報参照)や樹脂にガ
ラスバルーンとガラス繊維を配合して軽量化と共に機械
的強度の向上を図ること等が提案されている。
【0003】しかしながら射出成形の分野では樹脂中に
ガラスバルーンを添加することは、圧縮応力や摩擦力が
かかるためガラスバルーンとしてかなり強度の高いもの
が要求される。実際、本発明者の検討では上記特開平1
−168742号公報においては、その20〜30%の
ガラスバルーンが破壊しており、更にガラス繊維を加え
たものはその50〜60%のものが破壊している。
【0004】これは混合や射出成形に際し、ガラスバル
ーンがガラス繊維と激しくこすり合されてガラスバルー
ンの表面に多数の傷がつくためと考えられる。このよう
に折角軽量化を目的としてガラスバルーンを入れてもそ
の半分近くが破壊してしまい、軽量化の目的が十分達成
されないのみならず、破壊したガラスバルーンが樹脂中
でその特性に悪影響を及ぼすことにもなりかねない。
【0005】一方、ガラスバルーンの破壊を防止する目
的でガラスの肉厚を厚くする手段も提案されているが、
この手段を採用すると本来の軽量化の目的が損なわれて
しまう欠点があると共にガラスバルーンの破壊はそれほ
ど有効には抑えられない。
【0006】本発明者はかかる点に対処すべくガラスバ
ルーンの表面を樹脂により被覆することを提案したが、
このものの欠点は脆化を有することであり、特に圧縮応
力や摩擦力がかかる射出成形にこれを用いるとやはりい
くらかの破壊が生ずる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかるガラス
バルーンの破壊を実質的に完全に防止するとともに、マ
トリックス樹脂に柔軟性を付与し、脆性による不都合が
生じない組成物を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明はマトリックス樹
脂に、柔軟性をもたせる成分を配合し、このマトリック
ス樹脂をガラスバルーンと共に用いることにより、前記
目的を達成し得ることを見出した。かくして本発明は、
樹脂により被覆されたガラスバルーン、曲げ弾性率10
0〜1200kg/cm2 を有する熱可塑性エラストマー及
びマトリックス樹脂から成る組成物を提供するにある。
【0009】本発明において用いられる熱可塑性エラス
トマーとしては、特に限定されるものではないが、曲げ
弾性率が100〜1200kg/cm2 の熱可塑性エラスト
マーが必要である。曲げ弾性率100kg/cm2 に満たな
いと樹脂の熱変形温度が低下してしまい、形の保持が困
難となり、逆に1200kg/cm2 を超えると脆性の改善
効果が期待できないので何れも不適当である。とりわ
け、曲げ弾性率が500〜1000kg/cm2を採用すると
好適である。
【0010】その具体例としては、シリコン系、ウレタ
ン系、オレフィン系、ポリエステル系、天然ゴム系、フ
ッ素ゴム系、塩化ビニル系、スチレン系、ポリアミド系
等である。そしてこれらには夫々若干の他成分が添加さ
れたものであっても差し支えない。熱可塑性エラストマ
ーの使用量は、例えば熱変形温度の高い樹脂に多く配合
した場合には、樹脂の熱変形温度が低下してしまい、引
張伸度や曲げたわみ量が改善されても他の欠点が生ずる
虞れがある。
【0011】このため、熱可塑性エラストマーの使用量
は用いるマトリックス樹脂の種類等により決定される
が、そのマトリックス樹脂本来の有する曲げ弾性率を1
/10〜1/100にするのが適当である。一般には、
熱可塑性エラストマーの使用量は用いるマトリックス樹
脂に対して10〜50重量%程度が適当である。
【0012】使用量が前記範囲に満たない場合には改善
される引張伸度やたわみが不十分なものとなり、逆に前
記範囲を越える場合には熱変形温度の低下を招くことに
なるので何れも好ましくない。このうち配合されるマト
リックス樹脂に対する割合が15〜45重量%を用いる
と前記何れの欠点も招来せず、有効に本発明の目的を達
成せしめられるので特に好ましい。
【0013】マトリックス樹脂と混合されるガラスバル
ーンは樹脂によって表面が被覆されているが、被覆され
る樹脂の量はガラスバルーンと樹脂の総量に対し3〜2
00重量%が適当である。樹脂の量が3重量%より少な
い場合には、ガラスバルーンの被覆が不十分なものとな
り、逆に200重量%を超える場合にはせっかくの軽量
化効果が弱まる恐れがあるので何れも好ましくない。
【0014】そしてこれら範囲のうちガラスバルーンと
樹脂の総和に対して10〜100重量%を採用する場合
には上記何れの欠点をも招来せず、十分に強度を発揮し
得るので特に好ましい。又ガラスバルーンの表面上に発
生する傷の経緯を考慮すると最も好ましい樹脂の被覆
は、傷が鋭角に尖った状態にあるところのフリット粉末
が還元炎中を通過することにより、膨らんだ直後であ
る。
【0015】しかし既にガラスバルーンとして流通して
いるものであっても差し支えない。更に、本発明におい
て用いられるガラスバルーンは適宜なもので差し支えな
いが、例えばこれを多量の射出用マトリックス樹脂と混
合されたとき、不必要な発色を生じないようにアルカリ
溶出度の小さいものが好ましい。
【0016】このため、ガラスバルーンは重量%で以下
のような組成を有し、かつガラスバルーン組成のB2O3
Na2Oのモル比が1.2〜3.0であるアルカリ溶出度の
小さいものが好ましい。
【0017】SiO2 60〜80 Na2O 2〜12.5 K2O 0〜3 Li2O 0〜3 全アルカリ金属酸化物 2〜12.5 CaO 5〜15 MgO 0〜3 全アルカリ土類金属酸化物 5〜15 B2O3 6〜15 ZnO 0〜3 Al2O3 0〜3 P2O5 0〜3 Sb2O3 0〜1 As2O3 0〜1 SO2 0.05〜1
【0018】かかるガラスバルーンはアルカリ溶出量が
0.08ミリ当量/g以下、特に0.06ミリ当量/g
以下と低い。本発明者の検討によると、上記のガラスバ
ルーンのうちでも重量%で以下の組成を有し、そのうち
のB2O3/Na2Oのモル比が1.35〜3.0であり、アル
カリ土類金属酸化物/アルカリ金属酸化物の割合が0.
8〜2.5であるガラスバルーンは、アルカリ溶出量が
低く特に好ましい。
【0019】SiO2 65〜75 Na2O 3〜6 K2O 0.5〜1.5 Li2O 0.5〜1.2 全アルカリ金属酸化物 3〜8 CaO 8〜13 MgO 0〜3 全アルカリ土類金属酸化物 5〜15 B2O3 7〜12 ZnO 1〜0.5 Al2O3 0.5〜1.5 P2O5 1.1〜2.0 Sb2O3 0〜1 As2O3 0〜1 SO2 0.05〜1
【0020】かかるガラスバルーンはマトリックス樹脂
に混入されるに先立ち、特定の樹脂で表面を被覆する
が、更に本発明においては樹脂で表面被覆される前の裸
のガラスバルーンに対し、樹脂とのなじみを改善する目
的で表面処理剤により表面処理することが好ましい。
【0021】表面処理剤としては特に限定はないが、特
に望ましいものとして例えばシラン系、チタン系、アル
ミニウム系、ジルコニウム系等が挙げられる。そしてこ
れらには他の成分が若干含まれていても差し支えない。
その使用量は、好ましくは0.3〜3重量%、好ましく
は0.8〜2重量%が適当である。表面処理方法は例え
ば希釈溶液によるスプレー法や希釈溶液中への浸漬法等
が挙げられる。
【0022】かくして表面処理されたガラスバルーンは
次いで樹脂により被覆される。かかる樹脂としては例え
ばオレフィン系樹脂、フッ素系樹脂、シリコン系樹脂、
ウレタン又はユリア系樹脂、エポキシ系樹脂、飽和或は
不飽和ポリエステル系樹脂、ゴム系樹脂、アクリル系樹
脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ビニルエス
テル系樹脂等である。これらには夫々他の成分が若干含
まれていても差し支えない。
【0023】被覆方法は特に限定されるものではない
が、予め樹脂濃度が調整されたエマルジョンやラテック
スあるいは有機溶液のなかに表面処理されたガラスバル
ーンを投入し、スラリーを形成せしめ、低速で液内を撹
拌し、しかる後に分離し、乾燥するか、もしくはV型混
合機にガラスバルーンを投入し、回転させながら所定濃
度の溶液あるいはエマルジョン液やラテックス液をスプ
レー塗布し、しかる後に乾燥する方法などがある。
【0024】表面処理されたガラスバルーンに対する樹
脂の被覆量は特に限定されるものでなく、被覆する樹脂
の種類やその方法によって決定されるものである。これ
らの方法で表面処理及び/または樹脂を被覆したガラス
バルーン及びマトリックス樹脂の系に熱可塑性エラスト
マーを配合すると本発明の効果が発現できる。
【0025】表面処理及び/または樹脂を被覆したガラ
スバルーン及び熱可塑性エラストマーが配合されるマト
リックス樹脂は特に限定されるものではなく、広範囲の
天然あるいは合成された熱可塑性あるいは熱硬化性の樹
脂などが適用できる。
【0026】マトリックス樹脂として、具体的には熱可
塑性樹脂として、例えばポリエチレン樹脂、ポリプロピ
レン樹脂、ポリスチレン樹脂、ABS樹脂、AS樹脂、
アクリル系樹脂、塩化ビニル樹脂、各種ポリアミド樹
脂、ポリオキシメチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、
変性ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリエチレンテレフ
タレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、超高
分子量ポリエチレン樹脂、ポリビニールアセテート樹
脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリサルホン樹脂、ポリ
エーテルサルホン樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹
脂、ポリアリレート樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリ
エーテルイミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエーテルエ
ーテルケトン樹脂、各種液晶樹脂、テトラフルオロエチ
レン/パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹
脂、ポリクロロトリフルオロエチレン樹脂、ポリフッ化
ビニリデン樹脂、ポリフッ化ビニル樹脂、エチレン/テ
トラフルオロエチレン共重合体樹脂、エチレン/クロロ
トリフルオロエチレン共重合体樹脂等が挙げられる。
【0027】熱硬化性樹脂としては、例えばエポキシ樹
脂、シリコン樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、
フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ジアリルフ
タレート樹脂等が挙げられる。
【0028】本発明の目的はマトリックス樹脂及びガラ
スバルーンの系に対する引張伸度や曲げたわみ量の改善
であるが、予めガラスバルーンを表面処理及び/または
樹脂の被覆を行い、加えて特定の曲げ弾性率を有する熱
可塑性エラストマーを用いることによりガラスバルーン
の破壊率を低減せしめ、効率良く軽量化させるとともに
機械的強度を向上せしめたマトリックス樹脂組成物を構
成することが可能である。
【0029】これらはいずれもガラスバルーンを軽量化
剤として寄与させることにあるがその他にガラスバルー
ンを配合した場合に得られる効果としてヒケやソリに対
する安定化、収縮率の低減、断熱効果、剛性その他の物
性向上、誘電率等の電気特性向上等が挙げられる。
【0030】マトリックス樹脂に対するガラスバルーン
の配合比率は特に限定されるものではなく、先に述べた
期待される改良特性及び樹脂粘度を勘案して必要量配合
が決定される。
【0031】本発明によるマトリックス樹脂に更に繊維
状強化材、充填材、添加剤、安定剤、難燃剤の単独もし
くはそれらを併用して配合し、組成物を形成することが
可能である。
【0032】更に詳しくは繊維状強化材としてガラス、
カーボン、チタン酸カリウム、アスベスト、炭化ケイ
素、窒化ケイ素、メタケイ酸カルシウムなどからなる繊
維、アラミド繊維等の有機繊維等である。
【0033】充填材として酸化チタン、三酸化アンチモ
ン、クレー、ベントナイト、セリサイト、ゼオライト、
石膏、タルク、マイカ、カオリン、カーボンブラック、
二硫化モリブテン、石英粉、ガラスビーズ、ガラスフレ
ークあるいは亜鉛、アルミニウム、銅、マグネシウム、
カルシウム、鉄等の金属粉末やそれらの酸化物、炭酸塩
あるいは水酸化物の粉末などの添加が可能である。
【0034】また、添加剤として臭素系難燃剤や熱安定
剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等が挙げられる。その他
分散剤や着色剤等配合しても組成物が構成できる。
【0035】マトリックス樹脂及びガラスバルーンの系
に熱可塑性エラストマー、場合によってはその他の配合
物を混合する方法は特に限定はされないが、たとえば熱
可塑性エラストマーがペレット状態の場合、マトリック
ス樹脂やガラスバルーン及び熱可塑性エラストマーを各
々独立したフィーダーで混練機のホッパーに投入する
か、あるいは所定量V型混合機等で予め予備配合して混
練機のホッパーに投入して押し出し混練する方法が採ら
れる。
【0036】以下本発明の実施例を記述するが、これに
よって本発明を限定するものではない。
【0037】
【実施例】
[実施例1]リボンミキサーを低速で撹拌させながら、
333gのアクリル酸エステル(固形分30重量%)を
水466gに希釈した液をガラスバルーン(重量%で S
iO270.5, B2O3 7.8, Na2O 4.9,CaO 11.1, K2O 0.8, ZnO
1.0, Al2O3 0.8, P2O5 1.4, SO3 0.3, Li2O 0.86, B2O
3/Na2O 1.59, アルカリ溶出量 0.049ミリ当量/g)に
ふりかけた。その後リボンミキサーを120℃に昇温さ
せ、2時間乾燥した。熱分析の結果、ガラスバルーンに
対して樹脂が5重量%被覆されていた。次に、ポリブチ
レンテレフタレート(PBT)樹脂、曲げ弾性率100
0kg/cm2 の変性ポリオレフィン、前記樹脂処理された
ガラスバルーンが50/20/30の重量比になるよう
に個々のフィーダーで混練機のホッパーに導入した。
【0038】予め280℃にセットされた同方向二軸混
練機で混練し、押し出されたストランドを水冷した後ペ
レタイザーでカッティングして成形材料を得た。このペ
レットを120℃で5時間乾燥した後に280℃にセッ
トされた成形機のホッパーに投入し、保圧800kg/cm
2 でASTM試験法に準拠した強度測定用の試験片を成
形した。これらの測定結果を表1に示す。
【0039】[実施例2]実施例1と同一のガラスバル
ーン2kgを20リットルのリボンミキサーに投入し、
低速で撹拌しながら、グリシジルシラン系表面処理剤2
0gをエタノール80gで希釈した液を塗布した。その
後リボンミキサーを120℃に昇温させ2時間熱処理し
た。
【0040】その後このリボンミキサーを室温まで冷却
させた。次いでこのガラスバルーンを実施例1と同様に
樹脂処理した。このガラスバルーンを用いて、ポリブチ
レンテレフタレート樹脂、曲げ弾性率1000kg/cm2
の変性ポリオレフィン、ガラスバルーンが50/20/
30の重量比になるように個々のフィーダーで混練機の
ホッパーに導入した。予め280℃にセットされた同方
向二軸混練機で混練し、押し出されたストランドを水冷
した後ペレタイザーでカッティングして成形材料を得
た。
【0041】このペレットを120℃で5時間乾燥した
後に280℃にセットされた成形機のホッパーに投入
し、保圧800kg/cm2 でASTM試験法に準拠した強
度測定用の試験片を成形した。これらの測定結果を表1
に示す。
【0042】[実施例3]実施例1と同一のガラスバル
ーン2kgを20リットルのリボンミキサーに投入し、
低速で撹拌しながら、グリシジルシラン系表面処理剤2
0gをエタノール80gで希釈した液を塗布した。その
後リボンミキサーを120℃に昇温させ2時間熱処理し
た。
【0043】その後このリボンミキサーを室温まで冷却
させた後、ミキサーを低速で撹拌させながら、333g
のアクリル酸エステルエマルジョンを4667gの水に
希釈した液をふりかけた。その後再びリボンミキサーを
120℃迄昇温させて2時間乾燥させた。熱分析の結
果、ガラスバルーンに対して5重量%の樹脂がコートさ
れていた。
【0044】この表面処理及び樹脂コートされたガラス
バルーン、ポリブチレンテレフタレート樹脂、曲げ弾性
率900kg/cm2 の変性ポリオレフィンが31.6/4
8.4/20の重量比になるように各々個々のフィーダ
ーで混練機のホッパーに導入した。予め280℃にセッ
トされた同方向二軸混練機で混練し押し出されたストラ
ンドを水冷した後ペレタイザーでカッティングして成形
材料を得た。
【0045】このペレットを120℃で5時間乾燥した
後に280℃にセットされた成形機のホッパーに投入
し、保圧800kg/cm2 でASTM試験法に準拠した強
度測定用の試験片を成形した。これらの測定結果を表1
に示す。
【0046】
【表1】
【0047】[実施例4]ポリアミド樹脂、曲げ弾性率
860kg/cm2 の変性ポリアミド樹脂、実施例1と同一
の樹脂処理された同一のガラスバルーンが50/20/
30の重量比になるように個々のフィーダーで混練機の
ホッパーに導入した。予め270℃にセットされた同方
向二軸混練機で混練し、押し出されたストランドを水冷
した後ペレタイザーでカッティングして成形材料を得
た。
【0048】このペレットを120℃で5時間乾燥した
後に270℃にセットされた成形機のホッパーに投入
し、保圧850kg/cm2でASTM試験法に準拠した強度
測定用の試験片を成形した。測定結果を表2に示す。
【0049】[実施例5]10リットルの万能混合機に
実施例1と同一のガラスバルーン2kg投入し、撹拌し
ながら、表面処理剤20gをエタノール80gで希釈し
た液を塗布した。その後120℃に設定された防爆タイ
プの乾燥機で2時間熱処理した。次いでこのガラスバル
ーンを実施例1と同様に樹脂処理した。
【0050】このガラスバルーンを用いてポリアミド樹
脂、曲げ弾性率960kg/cm2 の変性ポリアミド樹脂、
ガラスバルーンが50/20/30の重量比になるよう
に個々のフィーダーで混練機のホッパーに導入した。予
め270℃にセットされた同方向二軸混練機で混練し、
押し出されたストランドを水冷した後ペレタイザーでカ
ッティングして成形材料を得た。
【0051】このペレットを120℃で5時間乾燥した
後に270℃にセットされた成形機のホッパーに投入
し、保圧850kg/cm2でASTM試験法に準拠した強度
測定用の試験片を成形した。測定結果を表2に示す。
【0052】[実施例6]10リットルの万能混合機に
実施例1と同一のガラスバルーン2kg投入し、撹拌し
ながら、表面処理剤20gをエタノール80gで希釈し
た液を塗布した。その後120℃に設定された防爆タイ
プの乾燥機で2時間熱処理した。次いでこのガラスバル
ーンを実施例1と同様に樹脂処理した。
【0053】この表面処理されたガラスバルーンを全量
20リットルのリボンミキサーに移し、このミキサーを
低速で撹拌させながら、667gのポリアミド系樹脂エ
マルジョンを4333gの水に希釈した液をふりかけ
た。その後再びリボンミキサーを120℃まで昇温させ
て2時間乾燥させた。熱分析の結果、ガラスバルーンに
対して10wt%の樹脂がコートされていた。
【0054】この表面処理及び樹脂コートされたガラス
バルーン、ポリアミド樹脂、曲げ弾性率900kg/cm2
の変性ポリアミド樹脂が33.3/46.7/20の重
量比になるように各々個々のフィーダーで混練機のホッ
パーに導入した。
【0055】予め270℃にセットされた同方向二軸混
練機で混練し、押し出されたストランドを水冷した後ペ
レタイザーでカッティングして成形材料を得た。このペ
レットを120℃で5時間乾燥した後に270℃にセッ
トされた成形機のホッパーに投入し、保圧850kg/cm
2 でASTM試験法に準拠した強度測定用の試験片を成
形した。測定結果を表2に示す。
【0056】
【表2】
【0057】[実施例7]実施例1と同一のガラスバル
ーン2kgを20リットルのリボンミキサーに投入し、
低速で撹拌しながら、グリシジルシラン系表面処理剤2
0gをエタノール80gで希釈した液を塗布した。その
後リボンミキサーを120℃に昇温させ2時間熱処理し
た。
【0058】その後このリボンミキサーを室温まで冷却
させた。ポリブチレンテレフタレート樹脂、曲げ弾性率
980kg/cm2 の変性ポリオレフィン、ガラス繊維表面
処理ガラスバルーンが40/10/20/30の重量比
になるように個々のフィーダーで混練機のホッパーに導
入した。予め280℃にセットされた同方向二軸混練機
で混練し、押し出されたストランドを水冷した後ペレタ
イザーでカッティングして成形材料を得た。
【0059】このペレットを120℃で5時間乾燥した
後に280℃にセットされた成形機のホッパーに投入
し、保圧800kg/cm2 でASTM試験法に準拠した強
度測定用の試験片を成形した。これらの測定結果を表3
に示す。
【0060】[実施例8]ポリアミド樹脂、曲げ弾性率
1000kg/cm2 の変性ポリアミド樹脂、ガラス繊維及
び実施例7の方法で表面処理したガラスバルーンが40
/10/20/30の重量比になるように個々のフィー
ダーで混練機のホッパーに導入した。予め、押し出され
たストランドを水冷した後ペレタイザーでカッティング
して成形材料を得た。
【0061】このペレットを120℃で5時間乾燥した
後に270℃にセットされた成形機のホッパーに投入
し、保圧850kg/cm2 でASTM試験法に準拠した強
度測定用の試験片を成形した。これらの測定結果を表3
に示す。
【0062】
【表3】
【0063】
【発明の効果】本発明の組成物は軽量化材としてのガラ
スバルーンの破壊が抑制され、効率よく軽量化され、か
つ耐湿性及び機械的強度が高められたものを提供するも
のであり、軽量化以外にヒケやソリの解消や成形収縮率
の低減、断熱性向上等の効果も発現するものである。こ
の材料の利用分野として建材関係や自動車や電気、電子
あるいは機構部品の分野において有益な効果をもたら
す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 101/00 LSY 7167−4J C09C 3/10 PBW 6904−4J (72)発明者 大庭 孝治 埼玉県富士見市鶴馬3480−5

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹脂により被覆されたガラスバルーン、曲
    げ弾性率100〜1200kg/cm2を有する熱可塑性エ
    ラストマー及びマトリックス樹脂からなるガラスバルー
    ン含有成形用組成物。
  2. 【請求項2】ガラスバルーンは、樹脂の被覆に先き立
    ち、表面処理剤で処理される請求項1の組成物。
  3. 【請求項3】熱可塑性エストラマーの含有量は、マトリ
    ックス樹脂に対し10〜50重量%である請求項1の組
    成物。
  4. 【請求項4】樹脂により被覆されたガラスバルーンは、
    フリット粉末を還元炎中を通過せしめて製造した直後の
    ものを樹脂により被覆されたものである請求項1または
    2の組成物。
  5. 【請求項5】ガラスバルーンが重量%で下記組成を有
    し、かつガラスバルーン組成のB2O3/Na2Oのモル比が
    1.2〜3.5である請求項1、2、4のいずれか一の
    組成物。 SiO2 60〜80 Na2O 2〜12.5 K2O 0〜3 Li2O 0〜3 全アルカリ金属酸化物 2〜12.5 CaO 5〜15 MgO 0〜3 全アルカリ土類金属酸化物 5〜15 B2O3 6〜15 ZnO 0〜3 Al2O3 0〜3 P2O5 0〜3 Sb2O3 0〜1 As2O3 0〜1 SO2 0.05〜1
  6. 【請求項6】熱可塑性エラストマーがシリコン系、ウレ
    タン系、オレフィン系、ポリエステル系、天然ゴム系、
    ブタジエン系、フッ素ゴム系、塩化ビニル系、スチレン
    系、またはポリアミド系である請求項1または3の組成
    物。
  7. 【請求項7】ガラスバルーンに被覆される樹脂の量がガ
    ラスバルーンと樹脂の総量に対し3〜200重量%であ
    る請求項1の組成物。
  8. 【請求項8】樹脂により被覆されたガラスバルーンの使
    用量が、マトリックス樹脂に対して40〜70重量%で
    ある請求項1の組成物。
  9. 【請求項9】組成物が射出成形用樹脂組成物である請求
    項1〜8のいずれか一の組成物。
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