JPH05139028A - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置

Info

Publication number
JPH05139028A
JPH05139028A JP30220891A JP30220891A JPH05139028A JP H05139028 A JPH05139028 A JP H05139028A JP 30220891 A JP30220891 A JP 30220891A JP 30220891 A JP30220891 A JP 30220891A JP H05139028 A JPH05139028 A JP H05139028A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
heating
recording medium
erasing
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30220891A
Other languages
English (en)
Inventor
Shunpei Tamaoki
俊平 玉置
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP30220891A priority Critical patent/JPH05139028A/ja
Publication of JPH05139028A publication Critical patent/JPH05139028A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、画像表示装置に関し、感熱記録媒体
の光透過率を減少及び増加させるために所定温度及び特
定温度範囲に加熱するときにサーマルヘッドの発熱素子
に印加する印加電圧の電圧値、通電期間及びデューティ
比等を適切に切り換えて制御して、単一のサーマルヘッ
ドで画像の表示と消去を可能とし、連続的な画像表示を
可能とする画像表示装置を提供することを目的とする。 【構成】画像表示時と画像消去時でスイッチ25が切り換
え制御され、画像表示時は、スイッチ25が画像記録用の
印加電圧(第1の印加電圧)VHD1側に切り換えられ
て印加電圧VHD1が発熱素子H1 〜Hn に印加され、
画像消去時は、画像消去用の印加電圧(第2の印加電
圧)VHD2側に切り換えられてが印加電圧VHD2が
発熱素子H1 〜Hn に印加される。このとき、印加電圧
VHD1と印加電圧VHD2の関係は、VHD1>VH
D2となるように設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像表示装置に関し、特
に、熱可逆特性を有する感熱記録媒体をサーマルヘッド
で加熱して画像の表示、消去を行う画像表示装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、熱可逆特性を有する感熱記録媒体
として、例えば、特開平2−566号公報あるいは特開
平2−1363号公報に記載されている可逆性感熱記録
材料があり、これらの可逆性感熱記録材料は、加熱温度
による感熱体の光透過率の変化を利用して画像の記録及
び消去を行うようにしている。この感熱記録媒体におけ
る加熱温度と光透過率の関係を図15に示す特性図を参照
して説明する。
【0003】図15において、光透過率“A”から加熱昇
温していくと、図中破線に沿って温度T2以上で光透過
率が減少し、室温TRまでの冷却により光透過率は最低
に達する。次いで、再び温度T1までの昇温、冷却(図
中実線)により光透過率はポイントAの値に回復する。
したがって、破線を画像書き込み(表示)プロセスと
し、実線を画像消去プロセスとすれば、感熱記録媒体に
より形成される透明フィルム上への白濁点としての画像
表示及び消去が可能となる。ここで、書き込み(表示)
プロセスでは、温度T2以上への加熱が必要となり、消
去プロセスでは、温度T1付近の特定範囲内への加熱昇
温が必要となる。
【0004】また、感熱記録媒体を利用して画像表示を
行う画像表示装置として特開昭63−167341号公
報に記載されたオーバーヘッドプロジェクタ装置や特開
平2−19568号公報に記載された表示変更装置等が
ある。これらの装置は、例えば、図16に示すようにハウ
ジング1内のローラー2、3に感熱記録媒体4が巻き付
けられ、感熱記録媒体4を画像書き込みの際に加熱する
サーマルヘッド5と画像消去する際に加熱するヒートロ
ーラー6が設けられるとともに、ハウジング1の表示部
を覆うカバーガラス7と表示部の感熱記録媒体4を支え
る背面板8により構成されている。
【0005】このような画像表示装置は、一般に広く使
用されているCRT(Cathode RayTube)や液晶表示装
置と比較すると、表示速度の点で劣っているが、表示分
解能の点ではサーマルヘッドの分解能のみで制約される
という基本的に優れた特徴を備えている。この特徴は、
CRTや液晶表示装置で得られるよりも高い画素密度の
データを扱うファクシミリ伝送における受信画像表示装
置としては大きな利点となる。したがって、ファクシミ
リ装置ではこのような画像表示装置を備えることにより
受信画像データを高画素密度のままモニター確認し、か
つ不要な印字出力を排除して、余計なゴミを出さないと
いう環境保護の立場からも有利なファクシミリ装置を提
供することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の感熱記録媒体を利用した画像表示装置にあっ
ては、上記図16に示したヒートローラー6による画像消
去時の昇温加熱は均一で正確であるが、ヒートアップ起
動に時間がかかり消去電力が大きいという欠点があり、
ヒートローラー6に代ってサーマルヘッド5で消去動作
も行うことが望ましいが、サーマルヘッド5による加熱
では加熱温度がばらつくという問題から特定温度範囲に
感熱記録媒体表面を昇温させる必要のある消去プロセス
では、充分な機能が得られないという問題が発生する。
【0007】図17にこのサーマルヘッドにおける発熱体
温度の状態を通電パルスの時間軸を横軸として示し、ま
た、図18にその発熱体における温度分布状態を等温線図
(Ta>Tb>Tc>Td)で示しており、発熱体の中
央部発熱ピーク温度TC に比べて端部発熱ピーク温度T
E が低くなっている。この温度差を上記消去プロセスに
必要な特定温度範囲内に抑えることが困難であるため、
良好な消去特性が得られない。
【0008】この問題は、消去動作時の発熱体を加熱す
るための印加電圧を書き込み時より低く抑えるか、通電
電流を比較的低いデューティ比のパルス信号により行う
ことで緩和される。図19は、印加電圧を低くした場合の
加熱温度の様子を示し、図20は低いデューティ比の印加
電圧による消去の様子を示し、図21は、そのときの発熱
体の温度分布を示している。
【0009】しかし図22に示すようなヒートローラー6
無しの構成とした場合、加熱記録した後画像表示を行っ
た感熱記録媒体7に再び画像を記録するためには、再度
サーマルヘッド5によって画像を消去しなければならず
表示画像を連続的に記録できないという問題が発生す
る。すなわち、感熱記録媒体4の全表面に記録画像が形
成された状態では感熱記録媒体4全面の消去のため搬送
する必要があるため、連続的な画像表示は表示媒体の長
さの制約を受けざるを得ない。このことは、画像表示装
置としての優位性を大きく損なうことになる。
【0010】そこで本発明は、感熱記録媒体の光透過率
を減少及び増加させるために所定温度及び特定温度範囲
に加熱するときにサーマルヘッドの発熱素子に印加する
印加電圧の電圧値、通電期間及びデューティ比等を適切
に切り換えて制御して単位時間当たりの発熱量が制限さ
れる感熱記録媒体への均一な加熱を行い、単一のサーマ
ルヘッドで画像の表示と消去を可能とするとともに、連
続的な画像表示を可能とする画像表示装置を提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
所定温度以上への加熱冷却過程を経ることにより光透過
率が減少し、該所定温度以下の特定温度範囲への加熱冷
却過程を経ることにより光透過率が増大する熱可逆特性
を有することにより画像情報の表示、消去が可能な感熱
記録媒体と、該感熱記録媒体への画像情報の表示、消去
のための選択的加熱機構として複数の発熱素子がライン
状に配置されたライン型サーマルヘッドを有する加熱手
段と、を備え、感熱記録媒体をサーマルヘッドの発熱素
子で選択的に加熱して画像を表示、消去する画像表示装
置であって、前記感熱記録媒体の光透過率を減少させる
ための所定温度以上への加熱において前記発熱素子に印
加する第1の印加電圧の電圧値を前記光透過率を増加さ
せるための特定温度範囲への加熱において発熱素子に印
加する第2の印加電圧の電圧値に比較して大きく設定し
たことを特徴とし、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明において、前記第1の印加電圧の前記各発熱素
子への通電時間を前記第2の印加電圧の通電時間と比較
して長時間に設定し、該第2の印加電圧の各発熱素子へ
の通電時間を第1の印加電圧の通電時間と比較して単位
時間当たりの通電量が少なくなるように短時間に設定し
て複数回通電することを特徴とし、請求項3記載の発明
は、所定温度以上への加熱冷却過程を経ることにより光
透過率が減少し、該所定温度以下の特定温度範囲への加
熱冷却過程を経ることにより光透過率が増大する熱可逆
特性を有することにより画像情報の表示、消去が可能な
感熱記録媒体と、該感熱記録媒体への画像情報の表示、
消去のための選択的加熱機構として複数の発熱素子がラ
イン状に配置されたライン型サーマルヘッドを有する加
熱手段と、を備え、感熱記録媒体をサーマルヘッドの発
熱素子で選択的に加熱して画像を表示、消去する画像表
示装置であって、前記感熱記録媒体の光透過率を増加さ
せるための特定温度範囲への加熱において発熱素子に電
圧を印加開始する際のサーマルヘッド温度あるいはサー
マルヘッド周囲温度等のサーマルヘッドに関する温度を
検出する温度検出手段と、該印加開始からの経過時間を
計数する印加時間計数手段と、温度検出手段で検出され
る温度情報と印加時間計数手段で計数される時間情報に
基づいて発熱素子に印加する電圧信号の通電パルスデュ
ーティ比を所定期間毎に決定する制御手段と、を設けた
ことを特徴とし、請求項4記載の発明は、所定温度以上
への加熱冷却過程を経ることにより光透過率が減少し、
該所定温度以下の特定温度範囲への加熱冷却過程を経る
ことにより光透過率が増大する熱可逆特性を有すること
により画像情報の表示、消去が可能な感熱記録媒体と、
該感熱記録媒体への画像情報の表示、消去のための選択
的加熱機構として複数の発熱素子がライン状に配置され
たライン型サーマルヘッドを有する加熱手段と、を備
え、感熱記録媒体をサーマルヘッドの発熱素子で選択的
に加熱して画像を表示、消去する画像表示装置であっ
て、前記感熱記録媒体への画像表示前に、該感熱記録媒
体の光透過率を増加させるための特定温度範囲への加熱
を前記全発熱素子に対して該画像表示の際に印加する通
電電流量に比べて少ない通電電流で画像消去動作を行う
画像消去手段と、該感熱記録媒体への画像消去動作に続
いて、前記光透過率を減少させるための所定温度以上へ
の加熱を選択すべき発熱素子に対して該画像消去動作時
の通電電流量に比べて多い通電パルス電流で画像表示動
作を行う画像表示手段と、を設けたことを特徴とし、請
求項5記載の発明は、所定温度以上への加熱冷却過程を
経ることにより光透過率が減少し、該所定温度以下の特
定温度範囲への加熱冷却過程を経ることにより光透過率
が増大する熱可逆特性を有することにより画像情報の表
示、消去が可能な感熱記録媒体と、該感熱記録媒体への
画像情報の表示、消去のための選択的加熱機構として複
数の発熱素子がライン状に配置されたライン型サーマル
ヘッドを有する加熱手段と、を備え、感熱記録媒体をサ
ーマルヘッドの発熱素子で選択的に加熱して画像を表
示、消去する画像表示装置であって、前記感熱記録媒体
への画像表示前に、該感熱記録媒体の光透過率を増加さ
せるための特定温度範囲への加熱を前記全発熱素子に対
して該画像表示の際に印加する通電電流に比べてデュー
ティ比の短い複数の通電パルス電流で画像消去動作を行
う画像消去手段と、該感熱記録媒体への画像消去動作に
続いて、前記光透過率を減少させるための所定温度以上
への加熱を選択すべき発熱素子に対して該画像消去動作
時の通電電流に比べて比べてデューティ比の長い複数あ
るいは単一の通電パルス電流で画像表示動作を行う画像
表示手段と、を設けたことを特徴とし、請求項6記載の
発明は、所定温度以上への加熱冷却過程を経ることによ
り光透過率が減少し、該所定温度以下の特定温度範囲へ
の加熱冷却過程を経ることにより光透過率が増大する熱
可逆特性を有することにより画像情報の表示、消去が可
能な感熱記録媒体と、該感熱記録媒体への画像情報の表
示、消去のための選択的加熱機構として複数の発熱素子
がライン状に配置されたライン型サーマルヘッドを有す
る加熱手段と、を備え、感熱記録媒体をサーマルヘッド
の発熱素子で選択的に加熱して画像を表示、消去する画
像表示装置であって、前記感熱記録媒体への画像表示前
に、該感熱記録媒体の光透過率を増加させることで画像
表示動作を行う際の該表示動作開始時のサーマルヘッド
温度を検出する温度検出手段と、表示動作開始時からの
経過時間を計数する表示時間計数手段と、温度検出手段
で検出される温度情報と表示時間計数手段で計数される
時間情報に基づいて画像消去動作時に発熱素子に印加す
る通電パルス信号のデューティ比を所定期間毎に決定す
る制御手段と、を設けたことを特徴としている。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明では、熱可逆特性を有する
ことにより画像情報の表示、消去が可能な感熱記録媒体
をサーマルヘッドの発熱素子で選択的に加熱して画像を
表示、消去する画像表示装置であって、感熱記録媒体の
光透過率を減少させるための所定温度以上への加熱にお
いて発熱素子に印加される第1の印加電圧の電圧値が該
光透過率を増加させるための特定温度範囲への加熱にお
いて発熱素子に印加される第2の印加電圧の電圧値に比
較して大きく設定される。
【0013】したがって、単位時間当たりの発熱量が制
限される感熱記録媒体への均一な加熱を可能にして単一
のサーマルヘッドによる画像の表示及び消去を実現する
ことができる。請求項2記載の発明では、上記請求項1
記載の発明において、第1の印加電圧の各発熱素子への
通電時間が第2の印加電圧の通電時間と比較して長時間
に設定され、該第2の印加電圧の各発熱素子への通電時
間が第1の印加電圧の通電時間と比較して単位時間当た
りの通電量が少なくなるように短時間に設定されて複数
回通電される。
【0014】したがって、単位時間当たりの発熱量が制
限される感熱記録媒体への均一な加熱を可能にして単一
のサーマルヘッドによる画像の表示及び消去を実現する
ことができる。請求項3記載の発明では、熱可逆特性を
有することにより画像情報の表示、消去が可能な感熱記
録媒体をサーマルヘッドの発熱素子で選択的に加熱して
画像を表示、消去する画像表示装置であって、感熱記録
媒体の光透過率を増加させるための特定温度範囲への加
熱において発熱素子に電圧を印加開始する際のサーマル
ヘッド温度あるいはサーマルヘッド周囲温度等のサーマ
ルヘッドに関する温度を検出する温度検出手段と、該印
加開始からの経過時間を計数する印加時間計数手段と、
が設けられ、温度検出手段で検出される温度情報と印加
時間計数手段で計数される時間情報に基づいて発熱素子
に印加する電圧信号の通電パルスデューティ比が所定期
間毎に決定されて制御される。
【0015】したがって、消去動作開始時のサーマルヘ
ッド温度と動作継続時間に基づいて適切に通電パルス幅
を制御して感熱記録媒体の加熱温度の変動を防止するこ
とができるとともに、単位時間当たりの発熱量が制限さ
れる感熱記録媒体への均一な加熱を可能にして単一のサ
ーマルヘッドによる画像の表示及び消去を実現すること
ができる。
【0016】請求項4記載の発明では、熱可逆特性を有
することにより画像情報の表示、消去が可能な感熱記録
媒体をサーマルヘッドの発熱素子で選択的に加熱して画
像を表示、消去する画像表示装置であって、感熱記録媒
体への画像表示前に、該感熱記録媒体の光透過率を増加
させるための特定温度範囲への加熱を全発熱素子に対し
て該画像表示の際に印加する通電電流量に比べて少ない
通電電流で画像消去動作を行う画像消去手段と、該感熱
記録媒体への画像消去動作に続いて、該光透過率を減少
させるための所定温度以上への加熱を選択すべき発熱素
子に対して該画像消去動作時の通電電流量に比べて多い
通電パルス電流で画像表示動作を行う画像表示手段と、
が設けられる。
【0017】したがって、単位時間当たりの発熱量を通
電印加電圧の切り換え制御し、1ライン動作内で画像消
去動作の後の記録表示動作を連続的に実行することがで
き、感熱記録媒体を利用した画像表示装置の優位性を確
保することができる。請求項5記載の発明では、熱可逆
特性を有することにより画像情報の表示、消去が可能な
感熱記録媒体をサーマルヘッドの発熱素子で選択的に加
熱して画像を表示、消去する画像表示装置であって、感
熱記録媒体への画像表示前に、該感熱記録媒体の光透過
率を増加させるための特定温度範囲への加熱を前記全発
熱素子に対して該画像表示の際に印加する通電電流に比
べてデューティ比の短い複数の通電パルス電流で画像消
去動作を行う画像消去手段と、該感熱記録媒体への画像
消去動作に続いて、該光透過率を減少させるための所定
温度以上への加熱を選択すべき発熱素子に対して該画像
消去動作時の通電電流に比べて比べてデューティ比の長
い複数あるいは単一の通電パルス電流で画像表示動作を
行う画像表示手段と、が設けられる。
【0018】したがって、単位時間当たりの発熱量を通
電パルスデューティ比の切り換え制御し、1ライン動作
内で画像消去動作の後の記録表示動作を連続的に実行す
ることができ、感熱記録媒体を利用した画像表示装置の
優位性を確保することができる。請求項6記載の発明で
は、熱可逆特性を有することにより画像情報の表示、消
去が可能な感熱記録媒体をサーマルヘッドの発熱素子で
選択的に加熱して画像を表示、消去する画像表示装置で
あって、感熱記録媒体への画像表示前に、該感熱記録媒
体の光透過率を増加させることで画像表示動作を行う際
の該表示動作開始時のサーマルヘッド温度を検出する温
度検出手段と、表示動作開始時からの経過時間を計数す
る表示時間計数手段と、が設けられ、温度検出手段で検
出される温度情報と表示時間計数手段で計数される時間
情報に基づいて画像消去動作時に発熱素子に印加する通
電パルス信号のデューティ比が所定期間毎に決定して制
御される。
【0019】したがって、消去動作開始時のサーマルヘ
ッド温度と動作継続時間に基づいて適切に通電パルス幅
を制御して感熱記録媒体の加熱温度の変動を防止するこ
とができるとともに、1ライン動作内で画像消去動作の
後の記録表示動作を連続的に実行することができ、感熱
記録媒体を利用した画像表示装置の優位性を確保するこ
とができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説
明する。図1〜図14は、請求項1〜6記載の画像表示装
置の一実施例を示す図である。図1は、画像表示装置10
のブロック図であり、画像表示装置10は、制御回路11、
データテーブル12、カウンタ13、14、駆動部ドライバ1
5、駆動部16、サーマルヘッド17及び温度センサ18から
構成されている。
【0021】制御回路(制御手段、画像消去手段、画像
表示手段)11は、CPU(CentralProcessing Unit)、
ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access
Me-mory)及びDMAC(Direct Memory Access Contro
ler)等から構成されており、ROM内に格納された本
願各発明に基づく印加電圧制御処理プログラムに従って
温度センサ18から入力されるサーマルヘッド17の温度デ
ータに基づいてデータテーブル12に設定格納された印加
電圧制御を行うための各種制御データ(画像記録用及び
画像消去用通電パルスのデューティ比データ等)を読み
出し、また、カウンタ13、14により後述する消去用通電
パルス数を計数してサーマルヘッド17の発熱素子に印加
する画像表示及び消去用の印加電圧を制御して画像の記
録表示及び消去を制御するとともに、上記従来の図22で
示した感熱記録媒体4を所定タイミングで移動させるた
めに駆動ドライバ15に駆動制御信号を出力する。
【0022】データテーブル12は所定のメモリ容量を有
し、画像記録用及び画像消去用通電パルスのデューティ
比データ等を記憶し、カウンタ13は、画像消去時の消去
用通電パルスデューティ設定数を計数し、カウンタ14
は、画像消去時の消去用通電パルスデューティ変更周期
設定数を計数する。カウンタ13、14は、印加時間計数手
段を構成する。
【0023】駆動部ドライバ15は、制御回路11から入力
される上記駆動制御信号に応じて駆動部16に駆動信号を
出力し、駆動部16は、上記従来の感熱記録媒体4を移動
させるためのローラー2、3を駆動するモーター等を備
えており、駆動部ドライバ15から入力される駆動信号に
応じてローラー2、3を回転させて感熱記録媒体4を回
転移動させる。
【0024】サーマルヘッド17としては、図2に示すよ
うな従来のNビット分の発熱素子H1 〜Hn がライン上
に配置され、この発熱素子H1 〜Hn に対して個々にト
ランジスタT1 〜Tn とアンド回路A1 〜An から構成
されたドライバ回路22が接続され、各アンド回路A1 〜
An の入力には、通電パルス信号XSTB1〜XSTB
4(以下、Xは負論理を示す)が入力される信号ライン
とNビット分のラッチ回路23の各出力が接続されてい
る。ラッチ回路23の入力側には、Nビットのシフトレジ
スタ24のパラレル出力が接続されているものに対して、
図3に示すように、発熱素子H1 〜Hn に供給する電圧
値をVHD1とVHD2に切り換えるスイッチ25を設け
たものを使用する。なお、ドライバ回路22、ラッチ回路
23及びシフトレジスタ24は、サーマルヘッド制御回路25
を構成している。
【0025】温度センサ(温度検出手段)18は、サーマ
ルヘッド17内の発熱素子H1 〜Hnの温度あるいは周囲
温度を検出して温度データを制御回路11に出力する。次
に、作用を説明する。上記従来の図17、18で示したよう
に発熱体の中央部と端部で温度勾配が発生し、発熱体以
外の部分の昇温が抑えられ、時間的にも通電パルスの印
加時点に昇温が中央部に集中することは感熱記録媒体に
ドット状の白濁エリアを形成して画像を表現するために
は好ましい状態であり、実際、サーマルヘッドの発熱体
の熱的時定数は印加電力に対して昇温し易く、通電停止
後は速やかに冷却されるように設計されている。
【0026】このようなサーマルヘッドの発熱体の加
熱、冷却の振舞いは発熱体で消費される電力に依存し、
ある一定以上の電力が消費されている場合(単位時間内
の発熱量が一定以上)、図17、18に示した状態となる
が、消費電力が小さくなると上記従来の図19に示したよ
うに緩やかに昇温して低い温度で熱平衡に達する。この
場合発熱体表面温度も上記従来の図21に示したように均
一化される。
【0027】本実施例では、このような発熱体における
印加電力と温度分布の関係に基づいて画像表示時と画像
消去時でサーマルヘッド17の発熱素子H1 〜Hn に印加
する印加電圧あるいは通電パルスのデューティ比を変化
させてサーマルヘッド17だけで画像表示と画像消去を可
能にするところにその特徴がある。まず、請求項1記載
の発明に基づく図3のサーマルヘッド17の発熱素子H1
〜Hn に印加する印加電圧の制御方法について説明す
る。
【0028】図3において、図1の制御回路11によって
画像表示時と画像消去時でスイッチ25が切り換え制御さ
れ、画像表示時は、スイッチ25が画像記録用の印加電圧
(第1の印加電圧)VHD1側に切り換えられて印加電
圧VHD1が発熱素子H1 〜Hn に印加され、画像消去
時は、画像消去用の印加電圧(第2の印加電圧)VHD
2側に切り換えられてが印加電圧VHD2が発熱素子H
1 〜Hn に印加される。このとき、印加電圧VHD1と
印加電圧VHD2の関係は、VHD1>VHD2となる
ように設定され、発熱素子H1 〜Hn に図17、19に示し
たような発熱、冷却特性を与えるように設定される。
【0029】したがって、単位時間当たりの発熱量が制
限される感熱記録媒体への均一な加熱を可能にして単一
のサーマルヘッドによる画像の表示及び消去を実現する
ことができる。次いで、請求項2記載の発明に基づく図
3のサーマルヘッド17の発熱素子H1〜Hn に印加する
印加電圧の通電時間の制御方法について図4、5に示す
ドライバ回路22に入力される通電パルス信号XSTB1
〜XSTB4のタイミングチャートを参照して説明す
る。
【0030】本実施例においては、画像表示と画像消去
の各動作時に発熱素子H1 〜Hn における単位時間当た
りの発生ジュール熱を制御するため、消去動作時は通電
電流をチョッピングして単位時間当たりの通電電流量が
少なくなるように制御される。この制御のため、図1の
制御回路11によって画像表示時と画像消去時で通電パル
ス信号XSTB1〜XSTB4の通電時間が切り換え制
御され、画像表示時は、図4に示すように、1ライン送
り当たり1回づつ通電パルス信号XSTB1〜XSTB
4による通電が行われ、画像消去時は、図5に示すよう
に、画像記録時の通電パルス信号XSTB1〜XSTB
4に比べて短い通電時間の通電パルス信号XSTB1〜
XSTB4により複数回に分散して通電が行われる。
【0031】この通電パルス信号XSTB1〜XSTB
4の通電時間の制御により上記従来の図20に示したよう
に発熱素子H1 〜Hn 内の温度のばらつきや時間による
発熱素子温度の差が僅少となり、単位時間当たりの発熱
量が制限される感熱記録媒体への均一な加熱を可能にし
て単一のサーマルヘッドによる画像の表示及び消去を実
現することができる。
【0032】次いで、請求項3記載の発明に基づく図3
のサーマルヘッド17の発熱素子H1〜Hn に印加する印
加電圧の通電デューティ比の制御方法について説明す
る。加熱動作時の感熱記録媒体の温度は、同一条件で加
熱すると、環境温度と加熱動作の継続による蓄熱の影響
で変動する。特に、消去動作の場合は、感熱記録媒体の
加熱温度を一定に保つ必要がある。例えば、環境温度が
低すぎる場合は、感熱記録媒体の光透過率を増加させて
透明化する温度に達しないで画像消去ができない場合が
ある。また、逆に画像表示時は、感熱記録媒体の温度が
上昇して感熱記録媒体全体の光透過率を減少させて全体
を白濁状態としてしまう場合がある。また、消去動作時
間が長時間続くと、蓄熱作用によりやはり全面白濁状態
となってしまう場合がある。
【0033】この対策として本実施例では、サーマルヘ
ッド17の発熱素子H1 〜Hn の温度あるいはサーマルヘ
ッド17の発熱素子H1 〜Hn の環境温度が温度センサ18
で検出され、また、印加電圧の印加開始からの通電時間
がカウンタ13、14で計数され、この検出温度と計数時間
に基づいて発熱素子H1 〜Hn に印加する印加電圧の通
電パルスデューティ比が図6に示すように、感熱記録媒
体の加熱温度が一定に制御されるように設定されたデー
タテーブル12から求められ、図7に示すように通電パル
スの幅が所定期間毎に制御されて発熱素子H1 〜Hn の
発熱温度変動が抑えられる。
【0034】したがって、消去動作開始時のサーマルヘ
ッド温度と動作継続時間に基づいて適切に通電パルス幅
を制御して感熱記録媒体の加熱温度の変動を防止するこ
とができるとともに、単位時間当たりの発熱量が制限さ
れる感熱記録媒体への均一な加熱を可能にして単一のサ
ーマルヘッドによる画像の表示及び消去を実現すること
ができる。
【0035】次いで、請求項4記載の発明に基づく図3
のサーマルヘッド17の発熱素子H1〜Hn に印加する印
加電圧の制御方法について説明する。図3において、図
1の制御回路11によって画像表示時と画像消去時でスイ
ッチ25が切り換え制御され、画像表示時は、スイッチ25
が画像記録用の印加電圧(第1の印加電圧)VHD1側
に切り換えられて印加電圧VHD1が発熱素子H1 〜H
n に印加され、画像消去時は、画像消去用の印加電圧
(第2の印加電圧)VHD2側に切り換えられてが印加
電圧VHD2が発熱素子H1 〜Hn に印加される。この
とき、印加電圧VHD1と印加電圧VHD2の関係は、
VHD1>VHD2となるように設定され、発熱素子H
1 〜Hn に図17、19に示したような発熱、冷却特性を与
えるように設定される。
【0036】さらに本実施例では、図8に示すように発
熱素子温度として画像消去時の温度T1と画像表示時の
温度T2に加熱する際に印加電圧VHD2と印加電圧V
HD1が切り換え制御されることにより、画像消去動作
に続いて画像表示動作が連続して行われる。したがっ
て、単位時間当たりの発熱量を通電印加電圧の切り換え
制御し、1ライン動作内で画像消去動作の後の記録表示
動作を連続的に実行することができ、感熱記録媒体を利
用した画像表示装置の優位性を確保することができる。
【0037】次いで、請求項5記載の発明に基づく図3
のサーマルヘッド17の発熱素子H1〜Hn に印加する印
加電圧の通電時間の制御方法について図9、10に示すド
ライバ回路22に入力される通電パルス信号XSTB1〜
XSTB4のタイミングチャートを参照して説明する。
本実施例においては、画像表示と画像消去の各動作時に
発熱素子H1 〜Hn における単位時間当たりの発生ジュ
ール熱を制御するため、消去動作時は通電電流をチョッ
ピングして単位時間当たりの通電電流量が少なくなるよ
うに制御される。この制御のため、図1の制御回路11に
よって画像表示時と画像消去時で通電パルス信号XST
B1〜XSTB4の通電時間が切り換え制御され、画像
表示時は、図9に示すように、1ライン送り当たり1回
づつ通電パルス信号XSTB1〜XSTB4による通電
が行われ、画像消去時は、図10に示すように、画像記録
時の通電パルス信号XSTB1〜XSTB4に比べて短
い通電時間の通電パルス信号XSTB1〜XSTB4に
より複数回に分散して通電が行われる。
【0038】さらに本実施例では、図11に示すように発
熱素子温度として画像消去時の温度T1と画像表示時の
温度T2に加熱する際に消去用通電パルスと表示用通電
パルスが切り換え制御されることにより、画像消去モー
ドと画像表示モードが1ラインの動作内で切り換えて行
われるため、画像消去動作に続いて画像表示動作が連続
して行われる。
【0039】したがって、単位時間当たりの発熱量を通
電パルスデューティ比の切り換え制御し、1ライン動作
内で画像消去動作の後の記録表示動作を連続的に実行す
ることができ、感熱記録媒体を利用した画像表示装置の
優位性を確保することができる。次いで、請求項6記載
の発明に基づく図3のサーマルヘッド17の発熱素子H1
〜Hn に印加する印加電圧の通電デューティ比の制御方
法について説明する。
【0040】加熱動作時の感熱記録媒体の温度は、同一
条件で加熱すると、環境温度と加熱動作の継続による蓄
熱の影響で変動する。特に、消去、表示同時動作の場合
は、通常の原稿黒字率であればその値が小さいため、一
部の発熱素子の加熱による表示動作の影響は余り受け
ず、全発熱素子の加熱である消去消去動作の影響が大き
くなる。したがって、蓄熱状態は動作継続時間あるいは
駆動ライン数等に相当する計数値によって決定される。
【0041】この対策として本実施例では、サーマルヘ
ッド17の発熱素子H1 〜Hn の温度あるいはサーマルヘ
ッド17の発熱素子H1 〜Hn の環境温度が温度センサ18
で検出され、また、消去動作の継続時間がカウンタ13、
14で計数され、この検出温度と継続時間に基づいて発熱
素子H1 〜Hn に印加する印加電圧の通電パルスデュー
ティ比が図12に示すように、感熱記録媒体の加熱温度が
一定に制御されるように設定されたデータテーブル12か
ら求められ、図13、14に示すように消去、表示同時動作
用の通電パルス幅が制御され、発熱素子H1 〜Hn の発
熱温度変動が抑えられる。
【0042】したがって、消去動作開始時のサーマルヘ
ッド温度と動作継続時間に基づいて適切に通電パルス幅
を制御して感熱記録媒体の加熱温度の変動を防止するこ
とができるとともに、1ライン動作内で画像消去動作の
後の記録表示動作を連続的に実行することができ、感熱
記録媒体を利用した画像表示装置の優位性を確保するこ
とができる。
【0043】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、熱可逆特
性を有することにより画像情報の表示、消去が可能な感
熱記録媒体をサーマルヘッドの発熱素子で選択的に加熱
して画像を表示、消去する画像表示装置であって、感熱
記録媒体の光透過率を減少させるための所定温度以上へ
の加熱において発熱素子に印加する第1の印加電圧の電
圧値を該光透過率を増加させるための特定温度範囲への
加熱において発熱素子に印加する第2の印加電圧の電圧
値に比較して大きく設定しているので、単位時間当たり
の発熱量が制限される感熱記録媒体への均一な加熱を可
能にして単一のサーマルヘッドによる画像の表示及び消
去を実現することができる。
【0044】請求項2記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明において、第1の印加電圧の各発熱素子へ
の通電時間を第2の印加電圧の通電時間と比較して長時
間に設定し、該第2の印加電圧の各発熱素子への通電時
間を第1の印加電圧の通電時間と比較して単位時間当た
りの通電量が少なくなるように短時間に設定して複数回
通電しているので、単位時間当たりの発熱量が制限され
る感熱記録媒体への均一な加熱を可能にして単一のサー
マルヘッドによる画像の表示及び消去を実現することが
できる。
【0045】請求項3記載の発明によれば、熱可逆特性
を有することにより画像情報の表示、消去が可能な感熱
記録媒体をサーマルヘッドの発熱素子で選択的に加熱し
て画像を表示、消去する画像表示装置であって、感熱記
録媒体の光透過率を増加させるための特定温度範囲への
加熱において発熱素子に電圧を印加開始する際のサーマ
ルヘッド温度あるいはサーマルヘッド周囲温度等のサー
マルヘッドに関する温度を検出する温度検出手段と、該
印加開始からの経過時間を計数する印加時間計数手段
と、を設け、温度検出手段で検出される温度情報と印加
時間計数手段で計数される時間情報に基づいて発熱素子
に印加する電圧信号の通電パルスデューティ比を所定期
間毎に決定して制御しているので、消去動作開始時のサ
ーマルヘッド温度と動作継続時間に基づいて適切に通電
パルス幅を制御して感熱記録媒体の加熱温度の変動を防
止することができるとともに、単位時間当たりの発熱量
が制限される感熱記録媒体への均一な加熱を可能にして
単一のサーマルヘッドによる画像の表示及び消去を実現
することができる。
【0046】請求項4記載の発明によれば、熱可逆特性
を有することにより画像情報の表示、消去が可能な感熱
記録媒体をサーマルヘッドの発熱素子で選択的に加熱し
て画像を表示、消去する画像表示装置であって、感熱記
録媒体への画像表示前に、該感熱記録媒体の光透過率を
増加させるための特定温度範囲への加熱を全発熱素子に
対して該画像表示の際に印加する通電電流量に比べて少
ない通電電流で画像消去動作を行う画像消去手段と、該
感熱記録媒体への画像消去動作に続いて、該光透過率を
減少させるための所定温度以上への加熱を選択すべき発
熱素子に対して該画像消去動作時の通電電流量に比べて
多い通電パルス電流で画像表示動作を行う画像表示手段
とを設けているので、単位時間当たりの発熱量を通電印
加電圧の切り換え制御し、1ライン動作内で画像消去動
作の後の記録表示動作を連続的に実行することができ、
感熱記録媒体を利用した画像表示装置の優位性を確保す
ることができる。
【0047】請求項5記載の発明によれば、熱可逆特性
を有することにより画像情報の表示、消去が可能な感熱
記録媒体をサーマルヘッドの発熱素子で選択的に加熱し
て画像を表示、消去する画像表示装置であって、感熱記
録媒体への画像表示前に、該感熱記録媒体の光透過率を
増加させるための特定温度範囲への加熱を前記全発熱素
子に対して該画像表示の際に印加する通電電流に比べて
デューティ比の短い複数の通電パルス電流で画像消去動
作を行う画像消去手段と、該感熱記録媒体への画像消去
動作に続いて、該光透過率を減少させるための所定温度
以上への加熱を選択すべき発熱素子に対して該画像消去
動作時の通電電流に比べて比べてデューティ比の長い複
数あるいは単一の通電パルス電流で画像表示動作を行う
画像表示手段と、を設けているので、単位時間当たりの
発熱量を通電パルスデューティ比の切り換え制御し、1
ライン動作内で画像消去動作の後の記録表示動作を連続
的に実行することができ、感熱記録媒体を利用した画像
表示装置の優位性を確保することができる。
【0048】請求項6記載の発明によれば、熱可逆特性
を有することにより画像情報の表示、消去が可能な感熱
記録媒体をサーマルヘッドの発熱素子で選択的に加熱し
て画像を表示、消去する画像表示装置であって、感熱記
録媒体への画像表示前に、該感熱記録媒体の光透過率を
増加させることで画像表示動作を行う際の該表示動作開
始時のサーマルヘッド温度を検出する温度検出手段と、
表示動作開始時からの経過時間を計数する表示時間計数
手段と、を設け、温度検出手段で検出される温度情報と
表示時間計数手段で計数される時間情報に基づいて画像
消去動作時に発熱素子に印加する通電パルス信号のデュ
ーティ比を所定期間毎に決定して制御しているので、消
去動作開始時のサーマルヘッド温度と動作継続時間に基
づいて適切に通電パルス幅を制御して感熱記録媒体の加
熱温度の変動を防止することができるとともに、1ライ
ン動作内で画像消去動作の後の記録表示動作を連続的に
実行することができ、感熱記録媒体を利用した画像表示
装置の優位性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像表示装置のブロック構成図。
【図2】従来のサーマルヘッド制御回路の回路図。
【図3】図1のサーマルヘッドにおけるサーマルヘッド
制御回路の回路図。
【図4】請求項2記載の発明に基づいて図3のドライバ
回路に入力される画像表示時の通電パルス信号のタイミ
ングチャート。
【図5】請求項2記載の発明に基づいて図3のドライバ
回路に入力される画像消去時の通電パルス信号のタイミ
ングチャート。
【図6】請求項3記載の発明に基づいて設定される図3
のドライバ回路に入力される通電パルス信号のデューテ
ィ比を決定するためのデータテーブルを示す図。
【図7】図6のデータテーブルに基づいて制御される通
電パルス信号と発熱素子温度の関係を示す図。
【図8】請求項4記載の発明に基づいて図3の発熱素子
に印加される消去用印加電圧、表示用印加電圧と発熱素
子温度の関係を示す図。
【図9】請求項5記載の発明に基づいて図3のドライバ
回路に入力される画像表示時の通電パルス信号のタイミ
ングチャート。
【図10】請求項5記載の発明に基づいて図3のドライバ
回路に入力される画像消去時の通電パルス信号のタイミ
ングチャート。
【図11】請求項4記載の発明に基づいて図3のドライバ
回路に入力される画像消去時の通電パルス信号、画像表
示時の通電パルス信号と発熱素子温度の関係を示す図。
【図12】請求項6記載の発明に基づいて設定される図3
のドライバ回路に入力される通電パルス信号のデューテ
ィ比を決定するためのデータテーブルを示す図。
【図13】図6のデータテーブルに基づいて制御される消
去、表示同時動作時の通電パルス信号を示す図。
【図14】図6のデータテーブルに基づいて制御される消
去、表示同時動作時の通電パルス信号のタイミングチャ
ート。
【図15】従来の感熱記録媒体の表示プロセスと消去プロ
セスにおける加熱温度特性を示す図。
【図16】従来の画像表示装置の構成を示す図。
【図17】従来の加熱用通電パルス信号と発熱素子温度の
関係を示す図。
【図18】従来の加熱用通電パルス信号によって加熱され
た発熱素子表面の温度分布を示す図。
【図19】従来のその他の加熱用通電パルス信号と発熱素
子温度の関係を示す図。
【図20】従来の加熱用通電パルス信号のパルス幅を変化
させた場合の発熱素子温度との関係を示す図。
【図21】図20の加熱用通電パルス信号のパルス幅を変化
させた場合の発熱素子表面の温度分布を示す図。
【図22】従来のその他の画像表示装置の構成を示す図。
【符号の説明】
10 画像表示装置 11 制御回路 12 データテーブル 13、14 カウンタ 15 駆動部ドライバ 16 駆動部 17 サーマルヘッド 18 温度センサ 22 ドライバ回路 23 ラッチ回路 24 シフトレジスタ H1 〜Hn 発熱素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/23 102 Z 9186−5C

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定温度以上への加熱冷却過程を経ること
    により光透過率が減少し、該所定温度以下の特定温度範
    囲への加熱冷却過程を経ることにより光透過率が増大す
    る熱可逆特性を有することにより画像情報の表示、消去
    が可能な感熱記録媒体と、 該感熱記録媒体への画像情報の表示、消去のための選択
    的加熱機構として複数の発熱素子がライン状に配置され
    たライン型サーマルヘッドを有する加熱手段と、を備
    え、感熱記録媒体をサーマルヘッドの発熱素子で選択的
    に加熱して画像を表示、消去する画像表示装置であっ
    て、 前記感熱記録媒体の光透過率を減少させるための所定温
    度以上への加熱において前記発熱素子に印加する第1の
    印加電圧の電圧値を前記光透過率を増加させるための特
    定温度範囲への加熱において発熱素子に印加する第2の
    印加電圧の電圧値に比較して大きく設定したことを特徴
    とする画像表示装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の発明において、 前記第1の印加電圧の前記各発熱素子への通電時間を前
    記第2の印加電圧の通電時間と比較して長時間に設定
    し、該第2の印加電圧の各発熱素子への通電時間を第1
    の印加電圧の通電時間と比較して単位時間当たりの通電
    量が少なくなるように短時間に設定して複数回通電する
    ことを特徴とする画像表示装置。
  3. 【請求項3】所定温度以上への加熱冷却過程を経ること
    により光透過率が減少し、該所定温度以下の特定温度範
    囲への加熱冷却過程を経ることにより光透過率が増大す
    る熱可逆特性を有することにより画像情報の表示、消去
    が可能な感熱記録媒体と、 該感熱記録媒体への画像情報の表示、消去のための選択
    的加熱機構として複数の発熱素子がライン状に配置され
    たライン型サーマルヘッドを有する加熱手段と、を備
    え、感熱記録媒体をサーマルヘッドの発熱素子で選択的
    に加熱して画像を表示、消去する画像表示装置であっ
    て、 前記感熱記録媒体の光透過率を増加させるための特定温
    度範囲への加熱において発熱素子に電圧を印加開始する
    際のサーマルヘッド温度あるいはサーマルヘッド周囲温
    度等のサーマルヘッドに関する温度を検出する温度検出
    手段と、 該印加開始からの経過時間を計数する印加時間計数手段
    と、 温度検出手段で検出される温度情報と印加時間計数手段
    で計数される時間情報に基づいて発熱素子に印加する電
    圧信号の通電パルスデューティ比を所定期間毎に決定す
    る制御手段と、 を設けたことを特徴とする画像表示装置。
  4. 【請求項4】所定温度以上への加熱冷却過程を経ること
    により光透過率が減少し、該所定温度以下の特定温度範
    囲への加熱冷却過程を経ることにより光透過率が増大す
    る熱可逆特性を有することにより画像情報の表示、消去
    が可能な感熱記録媒体と、 該感熱記録媒体への画像情報の表示、消去のための選択
    的加熱機構として複数の発熱素子がライン状に配置され
    たライン型サーマルヘッドを有する加熱手段と、を備
    え、感熱記録媒体をサーマルヘッドの発熱素子で選択的
    に加熱して画像を表示、消去する画像表示装置であっ
    て、 前記感熱記録媒体への画像表示前に、該感熱記録媒体の
    光透過率を増加させるための特定温度範囲への加熱を前
    記全発熱素子に対して該画像表示の際に印加する通電電
    流量に比べて少ない通電電流で画像消去動作を行う画像
    消去手段と、 該感熱記録媒体への画像消去動作に続いて、前記光透過
    率を減少させるための所定温度以上への加熱を選択すべ
    き発熱素子に対して該画像消去動作時の通電電流量に比
    べて多い通電パルス電流で画像表示動作を行う画像表示
    手段と、 を設けたことを特徴とする画像表示装置。
  5. 【請求項5】所定温度以上への加熱冷却過程を経ること
    により光透過率が減少し、該所定温度以下の特定温度範
    囲への加熱冷却過程を経ることにより光透過率が増大す
    る熱可逆特性を有することにより画像情報の表示、消去
    が可能な感熱記録媒体と、 該感熱記録媒体への画像情報の表示、消去のための選択
    的加熱機構として複数の発熱素子がライン状に配置され
    たライン型サーマルヘッドを有する加熱手段と、を備
    え、感熱記録媒体をサーマルヘッドの発熱素子で選択的
    に加熱して画像を表示、消去する画像表示装置であっ
    て、 前記感熱記録媒体への画像表示前に、該感熱記録媒体の
    光透過率を増加させるための特定温度範囲への加熱を前
    記全発熱素子に対して該画像表示の際に印加する通電電
    流に比べてデューティ比の短い複数の通電パルス電流で
    画像消去動作を行う画像消去手段と、 該感熱記録媒体への画像消去動作に続いて、前記光透過
    率を減少させるための所定温度以上への加熱を選択すべ
    き発熱素子に対して該画像消去動作時の通電電流に比べ
    て比べてデューティ比の長い複数あるいは単一の通電パ
    ルス電流で画像表示動作を行う画像表示手段と、 を設けたことを特徴とする画像表示装置。
  6. 【請求項6】所定温度以上への加熱冷却過程を経ること
    により光透過率が減少し、該所定温度以下の特定温度範
    囲への加熱冷却過程を経ることにより光透過率が増大す
    る熱可逆特性を有することにより画像情報の表示、消去
    が可能な感熱記録媒体と、 該感熱記録媒体への画像情報の表示、消去のための選択
    的加熱機構として複数の発熱素子がライン状に配置され
    たライン型サーマルヘッドを有する加熱手段と、を備
    え、感熱記録媒体をサーマルヘッドの発熱素子で選択的
    に加熱して画像を表示、消去する画像表示装置であっ
    て、 前記感熱記録媒体への画像表示前に、該感熱記録媒体の
    光透過率を増加させることで画像表示動作を行う際の該
    表示動作開始時のサーマルヘッド温度を検出する温度検
    出手段と、 表示動作開始時からの経過時間を計数する表示時間計数
    手段と、 温度検出手段で検出される温度情報と表示時間計数手段
    で計数される時間情報に基づいて画像消去動作時に発熱
    素子に印加する通電パルス信号のデューティ比を所定期
    間毎に決定する制御手段と、 を設けたことを特徴とする画像表示装置。
JP30220891A 1991-11-19 1991-11-19 画像表示装置 Pending JPH05139028A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30220891A JPH05139028A (ja) 1991-11-19 1991-11-19 画像表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30220891A JPH05139028A (ja) 1991-11-19 1991-11-19 画像表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05139028A true JPH05139028A (ja) 1993-06-08

Family

ID=17906256

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30220891A Pending JPH05139028A (ja) 1991-11-19 1991-11-19 画像表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05139028A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998024632A3 (de) * 1996-12-02 1998-10-15 Ewald Ulrich Vorrichtung zum thermischen einbringen von informationen und informationsträger

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998024632A3 (de) * 1996-12-02 1998-10-15 Ewald Ulrich Vorrichtung zum thermischen einbringen von informationen und informationsträger

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4590484A (en) Thermal recording head driving control system
JP3322931B2 (ja) 記録装置
JPH07108702A (ja) サーマルプリンタ
US5896159A (en) Temperature controlling method and apparatus for a thermal printhead
JP3017828B2 (ja) 記録装置
JPH05139028A (ja) 画像表示装置
JP3666309B2 (ja) リライタブル媒体記録装置
JPS63202473A (ja) 複数種類の副走査線密度に対応した感熱記録装置
KR970000729B1 (ko) 기록장치
US5391872A (en) Image recording apparatus using repeatedly usable recording medium
JP4373773B2 (ja) 印刷装置
JP3065718B2 (ja) 記録装置
JP2569898B2 (ja) サーマルヘッドの通電制御方法
JP3282855B2 (ja) 感熱記録体の記録装置
JP3215148B2 (ja) 記録装置および記録方法
JP2000218839A (ja) 記録装置及び記録方法
JP2001334692A (ja) 画像記録装置および画像記録方法
JPS6048379A (ja) 感熱転写記録装置
JPH0541783A (ja) 記録装置
JPH05309937A (ja) 画像形成装置
JPH09174892A (ja) 記録媒体処理装置
JP3121130B2 (ja) 記録体の記録・消去装置
JPH0532009A (ja) 記録装置
KR970004886Y1 (ko) 기록장치
JP3105935B2 (ja) 記録方法及び装置