JPH05138762A - 氷雪路用空気入りタイヤおよびその製造方法 - Google Patents
氷雪路用空気入りタイヤおよびその製造方法Info
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- JPH05138762A JPH05138762A JP3309316A JP30931691A JPH05138762A JP H05138762 A JPH05138762 A JP H05138762A JP 3309316 A JP3309316 A JP 3309316A JP 30931691 A JP30931691 A JP 30931691A JP H05138762 A JPH05138762 A JP H05138762A
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- Japan
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- tire
- block
- tread
- vent
- vent spew
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29D—PRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
- B29D30/00—Producing pneumatic or solid tyres or parts thereof
- B29D30/06—Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
- B29D30/0601—Vulcanising tyres; Vulcanising presses for tyres
- B29D30/0606—Vulcanising moulds not integral with vulcanising presses
- B29D2030/0607—Constructional features of the moulds
- B29D2030/0613—Means, e.g. sipes or blade-like elements, for forming narrow recesses in the tyres, e.g. cuts or incisions for winter tyres
Landscapes
- Tyre Moulding (AREA)
- Tires In General (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 トレッド接地面の、路面に対する摩擦係数を
高める。 【構成】 タイヤ周方向に所定の間隔をおいて位置する
複数個のブロック1a, 2a, 3a, 4aよりなるブロック列
1,2,3,4の複数本と、各ブロック1a, 2a, 3a, 4a
に形成した複数本のサイプ5a, 6a, 7a, 8aとを具え、各
ブロック1a, 2a, 3a, 4aが、ベントスピューのカット痕
5b, 6b, 7b, 8bを有するタイヤであって、一のブロック
1a, 2a, 3a, 4aの有するベントスピューのカット痕5b,
6b, 7b,8bを二個以下としたもの。
高める。 【構成】 タイヤ周方向に所定の間隔をおいて位置する
複数個のブロック1a, 2a, 3a, 4aよりなるブロック列
1,2,3,4の複数本と、各ブロック1a, 2a, 3a, 4a
に形成した複数本のサイプ5a, 6a, 7a, 8aとを具え、各
ブロック1a, 2a, 3a, 4aが、ベントスピューのカット痕
5b, 6b, 7b, 8bを有するタイヤであって、一のブロック
1a, 2a, 3a, 4aの有するベントスピューのカット痕5b,
6b, 7b,8bを二個以下としたもの。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、氷雪路用空気入りタ
イヤ、とくには、スタッドレスタイヤの、トレッド接地
面の路面摩擦係数を高めたブロック構造および、そのタ
イヤの製造方法に関するものである。
イヤ、とくには、スタッドレスタイヤの、トレッド接地
面の路面摩擦係数を高めたブロック構造および、そのタ
イヤの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的なスタッドレスタイヤにあ
っては、図3にトレッド踏面部を例示するように、タイ
ヤ周方向に所定の間隔をおいて位置する複数個のブロッ
ク1a,2a, 3a, 4aよりなるそれぞれのブロック列1,
2,3,4を形成したところにおいて、各ブロック列
1,2,3,4のそれぞれのブロック1a, 2a, 3a, 4a
に、トレッド幅方向にのびて、一端のみがブロック端に
開口する三本づつのサイプ5a,6a, 7a,8aをそれぞれ設け
るとともに、六個もしくはそれ以上の数のベントスピュ
ーカット痕5b, 6b, 7b, 8bを形成したものがある。
っては、図3にトレッド踏面部を例示するように、タイ
ヤ周方向に所定の間隔をおいて位置する複数個のブロッ
ク1a,2a, 3a, 4aよりなるそれぞれのブロック列1,
2,3,4を形成したところにおいて、各ブロック列
1,2,3,4のそれぞれのブロック1a, 2a, 3a, 4a
に、トレッド幅方向にのびて、一端のみがブロック端に
開口する三本づつのサイプ5a,6a, 7a,8aをそれぞれ設け
るとともに、六個もしくはそれ以上の数のベントスピュ
ーカット痕5b, 6b, 7b, 8bを形成したものがある。
【0003】ここで、ベントスピューは、生タイヤを加
硫成型するに際して、その生タイヤと加硫金型との間の
エアを排出すべく加硫金型に設けたベントホールに、エ
アとともにゴムが流入することによって形成されるもの
であり、かかるベントスピューは、加硫成型の終了後に
切断除去されるが、その根本部分は、ベントスピューカ
ット痕5b, 6b, 7b, 8bとして、ほぼ1〜2mmの高さの突
起状に残存することになる。
硫成型するに際して、その生タイヤと加硫金型との間の
エアを排出すべく加硫金型に設けたベントホールに、エ
アとともにゴムが流入することによって形成されるもの
であり、かかるベントスピューは、加硫成型の終了後に
切断除去されるが、その根本部分は、ベントスピューカ
ット痕5b, 6b, 7b, 8bとして、ほぼ1〜2mmの高さの突
起状に残存することになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、かかる従来
技術にあっては、一のブロックにつき、六個もしくはそ
れ以上もの、突起状をなすベントスピューカット痕が存
在することから、それらのカット痕が十分に摩滅するま
での間は、各ブロックの接地性が低下し、この結果とし
て、トレッド接地面の、氷雪路面に対する摩擦係数が低
くなるという問題があった。
技術にあっては、一のブロックにつき、六個もしくはそ
れ以上もの、突起状をなすベントスピューカット痕が存
在することから、それらのカット痕が十分に摩滅するま
での間は、各ブロックの接地性が低下し、この結果とし
て、トレッド接地面の、氷雪路面に対する摩擦係数が低
くなるという問題があった。
【0005】この発明は、従来技術の有するこのような
問題点を解決することを課題として検討した結果なされ
たものであり、この発明の目的は、使用の開始当初か
ら、氷雪路面に対する摩擦係数を有効に高めることがで
きる氷雪路用空気入りタイヤおよび、そのタイヤを、欠
陥の発生なしに製造することができる製造方法を提供す
るにある。
問題点を解決することを課題として検討した結果なされ
たものであり、この発明の目的は、使用の開始当初か
ら、氷雪路面に対する摩擦係数を有効に高めることがで
きる氷雪路用空気入りタイヤおよび、そのタイヤを、欠
陥の発生なしに製造することができる製造方法を提供す
るにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の氷雪路用空気
入りタイヤは、タイヤ周方向に所定の間隔をおいて位置
する複数個のブロックよりなるブロック列の複数本と、
各ブロックに形成した複数本のサイプとを具え、各ブロ
ックが、ベントスピューのカット痕を有するものにおい
て、一のブロックの有する、ベントスピューのカット痕
を一個もしくは二個としたものである。
入りタイヤは、タイヤ周方向に所定の間隔をおいて位置
する複数個のブロックよりなるブロック列の複数本と、
各ブロックに形成した複数本のサイプとを具え、各ブロ
ックが、ベントスピューのカット痕を有するものにおい
て、一のブロックの有する、ベントスピューのカット痕
を一個もしくは二個としたものである。
【0007】また、かかるタイヤの、この発明による製
造方法は、とくに、加硫金型として、トレッド踏面形成
部分をトレッド周方向に8〜11分割してなる割モールド
を用い、未加硫タイヤと割モールドに設けられた、各ブ
ロック当たり二個以下のベントホールによって自然排気
させるとともに、割モールドに接続した吸気手段によっ
て強制排気するものである。
造方法は、とくに、加硫金型として、トレッド踏面形成
部分をトレッド周方向に8〜11分割してなる割モールド
を用い、未加硫タイヤと割モールドに設けられた、各ブ
ロック当たり二個以下のベントホールによって自然排気
させるとともに、割モールドに接続した吸気手段によっ
て強制排気するものである。
【0008】なおここで、強制排気のための機構として
は、特開昭63−21112号公報、特開昭63−67
114号公報などに開示されている公知の機構を用いる
ことができる。
は、特開昭63−21112号公報、特開昭63−67
114号公報などに開示されている公知の機構を用いる
ことができる。
【0009】
【作用】この氷雪路用空気入りタイヤでは、一のブロッ
クに3本以上のサイプを形成する場合であっても、ベン
トスピューカット痕を二個以下に低減させることによ
り、突起状をなすそのベントスピューカット痕が、ブロ
ックの接地性を低下させるのを効果的に防止することが
でき、これがため、各ブロック、ひいては、トレッド接
地面の接地性を大きく向上させて、氷雪路面に対するタ
イヤの摩擦係数を、それの使用開始当初から有効に高め
ることができる。
クに3本以上のサイプを形成する場合であっても、ベン
トスピューカット痕を二個以下に低減させることによ
り、突起状をなすそのベントスピューカット痕が、ブロ
ックの接地性を低下させるのを効果的に防止することが
でき、これがため、各ブロック、ひいては、トレッド接
地面の接地性を大きく向上させて、氷雪路面に対するタ
イヤの摩擦係数を、それの使用開始当初から有効に高め
ることができる。
【0010】この一方において、ベントスピューカット
痕、ひいてはベントスピューを一のブロック当り二個以
下とした場合には、ブロックの寸法、形状などとの関連
において、未加硫タイヤと加硫金型との間のエアの抜き
取りが不十分となるおそれもあり、それらの間にエアが
残留したときには、その残留エアがブロック表面に、ベ
アーと称される加硫不良故障を引き起こすことがある。
痕、ひいてはベントスピューを一のブロック当り二個以
下とした場合には、ブロックの寸法、形状などとの関連
において、未加硫タイヤと加硫金型との間のエアの抜き
取りが不十分となるおそれもあり、それらの間にエアが
残留したときには、その残留エアがブロック表面に、ベ
アーと称される加硫不良故障を引き起こすことがある。
【0011】そこで、この発明の方法では、未加硫タイ
ヤと加硫金型との間のエアを、スピューの発生をもたら
すベントホールによる自然排気の他、吸気手段による強
制排気によって完全に排出することとし、このことによ
って、ベントスピューカット痕を必要にして最小の個数
とするとともに、いわゆるベアー故障の発生のおそれを
完全に取り除く。
ヤと加硫金型との間のエアを、スピューの発生をもたら
すベントホールによる自然排気の他、吸気手段による強
制排気によって完全に排出することとし、このことによ
って、ベントスピューカット痕を必要にして最小の個数
とするとともに、いわゆるベアー故障の発生のおそれを
完全に取り除く。
【0012】
【実施例】以下にこの発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1(a),(b)はそれぞれ、この発明に係るタイ
ヤのトレッド踏面部を例示する図であり、図中従来例で
述べた部分と同様の部分はそれらと同一の番号で示す。
明する。図1(a),(b)はそれぞれ、この発明に係るタイ
ヤのトレッド踏面部を例示する図であり、図中従来例で
述べた部分と同様の部分はそれらと同一の番号で示す。
【0013】図1(a) に示すところでは、4列のブロッ
ク列1,2,3,4のうち、トレッドセンターX−Xに
近接して位置する2列のブロック列1,2の各ブロック
1a,2aに、タイヤ周方向にほぼ等間隔をおいて位置する
三本のサイプ5a, 6aをトレッド幅方向に延在させて形成
し、それらの三本のサイプ5a, 6aの各一端を、ブロック
1a, 2aのそれぞれのトレッドセンター側に開口させる一
方、各サイプ5a, 6aの他端を各ブロック1a, 2aの、トレ
ッド端側の側端縁近傍位置にて終了させる。
ク列1,2,3,4のうち、トレッドセンターX−Xに
近接して位置する2列のブロック列1,2の各ブロック
1a,2aに、タイヤ周方向にほぼ等間隔をおいて位置する
三本のサイプ5a, 6aをトレッド幅方向に延在させて形成
し、それらの三本のサイプ5a, 6aの各一端を、ブロック
1a, 2aのそれぞれのトレッドセンター側に開口させる一
方、各サイプ5a, 6aの他端を各ブロック1a, 2aの、トレ
ッド端側の側端縁近傍位置にて終了させる。
【0014】また、他のブロック列3,4の各ブロック
3a, 4aでは、そこに同様に形成した三本づつのサイプ7
a, 8aの各一端を、タイヤ周方向に交互に、トレッド端
側およびトレッドセンター側にそれぞれ開口させ、それ
らの各他端を、それぞれのブロック3a, 4aの反対側の側
端縁の近傍位置で終了させる。従ってここでは、それぞ
れのブロック1a, 2a,3a, 4aは、サイプ5a, 6a, 7a,8aに
よって、タイヤ周方向にほぼ四等分されることになる。
3a, 4aでは、そこに同様に形成した三本づつのサイプ7
a, 8aの各一端を、タイヤ周方向に交互に、トレッド端
側およびトレッドセンター側にそれぞれ開口させ、それ
らの各他端を、それぞれのブロック3a, 4aの反対側の側
端縁の近傍位置で終了させる。従ってここでは、それぞ
れのブロック1a, 2a,3a, 4aは、サイプ5a, 6a, 7a,8aに
よって、タイヤ周方向にほぼ四等分されることになる。
【0015】さらにここでは、各ブロック1a, 2a, 3a,
4aの、タイヤ周方向の中央部分で、サイプ5a, 6a, 7a,
8aと重ならない位置に、各一個の、ベントスピューのカ
ット痕5b, 6b, 7b,8bを設ける。より具体的には、トレ
ッドセンターX−Xに近接して位置する各ブロック1a,2
aでは、それの、トレッド端側の側端縁に近接して位置
するサイプ端とその側端縁との間に、また、トレッド端
縁に位置する各ブロック3a, 4aでは、それの、タイヤ周
方向の中央部に位置するサイプ端とその側端縁との間に
それぞれ一個づつのベントスピューを形成し、そして、
各スピューを事後的に切断することによって、各一個の
ベントスピューカット痕5b, 6b, 7b, 8bとする。
4aの、タイヤ周方向の中央部分で、サイプ5a, 6a, 7a,
8aと重ならない位置に、各一個の、ベントスピューのカ
ット痕5b, 6b, 7b,8bを設ける。より具体的には、トレ
ッドセンターX−Xに近接して位置する各ブロック1a,2
aでは、それの、トレッド端側の側端縁に近接して位置
するサイプ端とその側端縁との間に、また、トレッド端
縁に位置する各ブロック3a, 4aでは、それの、タイヤ周
方向の中央部に位置するサイプ端とその側端縁との間に
それぞれ一個づつのベントスピューを形成し、そして、
各スピューを事後的に切断することによって、各一個の
ベントスピューカット痕5b, 6b, 7b, 8bとする。
【0016】このように構成してなるタイヤによれば、
一のブロック1a, 2a, 3a, 4aには、一のベントスピュー
カット痕しか存在しないので、前述したように、各ブロ
ック1a, 2a, 3a, 4aの接地性、ひいては、トレッド接地
面の接地性が、従来技術に比してはるかに大きくなり、
それ故に、トレッド接地面の、氷雪路面に対する摩擦係
数を、タイヤの使用開始当初から極めて効果的に増加さ
せることができる。
一のブロック1a, 2a, 3a, 4aには、一のベントスピュー
カット痕しか存在しないので、前述したように、各ブロ
ック1a, 2a, 3a, 4aの接地性、ひいては、トレッド接地
面の接地性が、従来技術に比してはるかに大きくなり、
それ故に、トレッド接地面の、氷雪路面に対する摩擦係
数を、タイヤの使用開始当初から極めて効果的に増加さ
せることができる。
【0017】ところで、以上のような空気入りタイヤ
を、ベアー故障の発生のおそれなしに製造するに当たっ
ては、加硫金型として割りモールドを用い、この割りモ
ールドの、トレッド踏面形成部分の周方向分割数を、8
〜11分割したところにおいて、未加硫タイヤと割りモー
ルド内周面との間に封じ込められたエアを、割りモール
ドに設けた、各ブロック当り二個以下、図示のタイヤで
は一個のベントホールをもって自然排気させるととも
に、割りモールドに連結した吸気手段、たとえば真空吸
引手段によって強制排気し、これらのことによって、封
じ込められたエアの完全なる排出を担保する。
を、ベアー故障の発生のおそれなしに製造するに当たっ
ては、加硫金型として割りモールドを用い、この割りモ
ールドの、トレッド踏面形成部分の周方向分割数を、8
〜11分割したところにおいて、未加硫タイヤと割りモー
ルド内周面との間に封じ込められたエアを、割りモール
ドに設けた、各ブロック当り二個以下、図示のタイヤで
は一個のベントホールをもって自然排気させるととも
に、割りモールドに連結した吸気手段、たとえば真空吸
引手段によって強制排気し、これらのことによって、封
じ込められたエアの完全なる排出を担保する。
【0018】かくしてこの方法ではベントホールによる
自然排気のみによって、封じ込められたエアの排出を行
う従来技術に比して、一層効果的に排気を行うことがで
きる。
自然排気のみによって、封じ込められたエアの排出を行
う従来技術に比して、一層効果的に排気を行うことがで
きる。
【0019】図1(b) に示すタイヤは、それぞれのブロ
ック1a, 2a, 3a, 4aに二個づつのベントスピューカット
痕5b, 6b,7b, 8bをそれぞれ設けたものであり、これは
各ブロック1a, 2a, 3a, 4aに形成した3本づつのサイプ
5a, 6a, 7a, 8aのうち、タイヤ周方向に相互に離隔して
位置する二本のサイプの、ブロック内で終了する端縁と
ブロック側端縁との間に、自然排気に基づくベントスピ
ューを形成し、そしてそれを事後的にカットしたもので
ある。
ック1a, 2a, 3a, 4aに二個づつのベントスピューカット
痕5b, 6b,7b, 8bをそれぞれ設けたものであり、これは
各ブロック1a, 2a, 3a, 4aに形成した3本づつのサイプ
5a, 6a, 7a, 8aのうち、タイヤ周方向に相互に離隔して
位置する二本のサイプの、ブロック内で終了する端縁と
ブロック側端縁との間に、自然排気に基づくベントスピ
ューを形成し、そしてそれを事後的にカットしたもので
ある。
【0020】かかるタイヤもまた、ベア−故障の発生を
十分に防止するためには、前述した方法と同様に、封じ
込めエアを、自然排気と強制排気との両者をもって排気
することが好ましく、この場合には、ベア−故障のおそ
れなしにタイヤの接地性を有効に向上させることができ
る。
十分に防止するためには、前述した方法と同様に、封じ
込めエアを、自然排気と強制排気との両者をもって排気
することが好ましく、この場合には、ベア−故障のおそ
れなしにタイヤの接地性を有効に向上させることができ
る。
【0021】
【比較例】以下に、発明タイヤと、比較タイヤと、従来
タイヤとの制動性能およびベア−故障の発生の有無に関
する比較試験について説明する。 ・発明タイヤ1 図1(a) に示す通りの、ブロック、サイプおよびベント
スピューカット痕を有するタイヤであって、サイズを18
5 /70 R14としたもの。封じ込めエアは、発明方法に従
って、自然排気と強制排気との双方によって排気した。 ・発明タイヤ2 図1(b) に示す通りの、ブロック、サイプおよびベント
スピューカット痕を有するタイヤとした他は、発明タイ
ヤ1と同一のもの。なお、封じ込めエアは、自然排気の
みによって排気した。 ・比較タイヤ1 図2(a) に示す通りの構成とし、スピューカット痕を一
ブロック当り三個とした、サイズが185 /70 R14のタイ
ヤ。封じ込めエアは、ベントホールによる自然排気のみ
によって排気した。 ・比較タイヤ2 図2(b) に示す通りの構成とし、スピューカット痕を一
ブロック当り四個とした点を除いて、比較タイヤ1と同
様のタイヤ。排気は自然排気のみを行った。 ・従来タイヤ 図3に示す通りの構成とし、スピューカット痕を一ブロ
ック当り五個とした他は発明タイヤと同様のタイヤ。排
気は自然排気のみを行った。 ・試験方法 制動性能については、気温が−2℃の凍結路面での実車
ブレーキングテストを行い、時速40km/hでロック制動
を行って、完全停止に至るまでの距離を測定した。ま
た、ベアー故障の発生の有無については、タイヤ表面の
アバタ状不良の有無で判定した(製品タイヤ外観)。 ・試験結果 上記各試験の結果を表1に示す。なお、制動性能の測定
値は指数をもって評価するものとし、指数値は大きいほ
どすぐれた結果を示すものとする。
タイヤとの制動性能およびベア−故障の発生の有無に関
する比較試験について説明する。 ・発明タイヤ1 図1(a) に示す通りの、ブロック、サイプおよびベント
スピューカット痕を有するタイヤであって、サイズを18
5 /70 R14としたもの。封じ込めエアは、発明方法に従
って、自然排気と強制排気との双方によって排気した。 ・発明タイヤ2 図1(b) に示す通りの、ブロック、サイプおよびベント
スピューカット痕を有するタイヤとした他は、発明タイ
ヤ1と同一のもの。なお、封じ込めエアは、自然排気の
みによって排気した。 ・比較タイヤ1 図2(a) に示す通りの構成とし、スピューカット痕を一
ブロック当り三個とした、サイズが185 /70 R14のタイ
ヤ。封じ込めエアは、ベントホールによる自然排気のみ
によって排気した。 ・比較タイヤ2 図2(b) に示す通りの構成とし、スピューカット痕を一
ブロック当り四個とした点を除いて、比較タイヤ1と同
様のタイヤ。排気は自然排気のみを行った。 ・従来タイヤ 図3に示す通りの構成とし、スピューカット痕を一ブロ
ック当り五個とした他は発明タイヤと同様のタイヤ。排
気は自然排気のみを行った。 ・試験方法 制動性能については、気温が−2℃の凍結路面での実車
ブレーキングテストを行い、時速40km/hでロック制動
を行って、完全停止に至るまでの距離を測定した。ま
た、ベアー故障の発生の有無については、タイヤ表面の
アバタ状不良の有無で判定した(製品タイヤ外観)。 ・試験結果 上記各試験の結果を表1に示す。なお、制動性能の測定
値は指数をもって評価するものとし、指数値は大きいほ
どすぐれた結果を示すものとする。
【0022】
【表1】
【0023】この表によれば、ベントスピューカット痕
を一個もしくは二個とした発明タイヤでは、タイヤの使
用初期から路面に対する摩擦係数を十分に高め得ること
が明らかであり、また、自然排気に加えて強制排気をも
行う発明方法によれば、ベントホールの数を一ブロック
当り一個としてもなお、未加硫タイヤと割りモールドと
の間に封じ込められるエアを完全に排気し得ることが明
らかである。
を一個もしくは二個とした発明タイヤでは、タイヤの使
用初期から路面に対する摩擦係数を十分に高め得ること
が明らかであり、また、自然排気に加えて強制排気をも
行う発明方法によれば、ベントホールの数を一ブロック
当り一個としてもなお、未加硫タイヤと割りモールドと
の間に封じ込められるエアを完全に排気し得ることが明
らかである。
【0024】
【発明の効果】以上に述べたところから明らかなよう
に、この発明のタイヤによれば、タイヤ接地面の接地性
を高めて、タイヤの、路面に対する摩擦係数を、それの
使用の初期から十分に高めることができ、またこの発明
の方法によれば、封じ込められたエアの排気効率を十分
に高めて、ベントホールの個数を少なくすることに起因
する、ベアー故障の発生をほぼ完全に防止することがで
きる。
に、この発明のタイヤによれば、タイヤ接地面の接地性
を高めて、タイヤの、路面に対する摩擦係数を、それの
使用の初期から十分に高めることができ、またこの発明
の方法によれば、封じ込められたエアの排気効率を十分
に高めて、ベントホールの個数を少なくすることに起因
する、ベアー故障の発生をほぼ完全に防止することがで
きる。
【図1】この発明の実施例を示すトレッドパターンであ
る。
る。
【図2】比較タイヤのトレッドパターンを示す図であ
る。
る。
【図3】従来タイヤのトレッドパターンを示す図であ
る。
る。
1,2,3,4 ブロック列 1a, 2a, 3a, 4a ブロック 5a, 6a, 7a, 8a サイプ 5b, 6b, 7b, 8b ベントスピューカット痕
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29D 30/68 8824−4F B60C 11/11 B 8408−3D 11/12 C 8408−3D // B29K 21:00 105:24 B29L 30:00 4F
Claims (2)
- 【請求項1】 タイヤ周方向に所定の間隔をおいて位置
する複数個のブロックよりなるブロック別の複数本と、
各ブロックに形成した複数本のサイプとを具え、各ブロ
ックが、ベントスピューのカット痕を有するタイヤであ
って、 一のブロックの有するベントスピューのカット痕を二個
以下としたことを特徴とする氷雪路用空気入りタイヤ。 - 【請求項2】 タイヤ周方向に所定の間隔をおいて位置
する複数個のブロックよりなるブロック列の複数本と、
各ブロックに形成した複数本のサイプとを具え、各ブロ
ックが二個以下のベントスピューカット痕を有するタイ
ヤを加硫金型によって製造するに当り、 加硫金型として、トレッド踏面形成部分をトレッド周方
向に8〜11分割してなる割りモールドを用い、未加硫タ
イヤと割りモールド内周面との間のエアを、割りモール
ドに設けられた、各ブロック当たり二個以下のベントホ
ールを介して自然排気させるとともに、割りモールドに
接続した吸気手段によって強制排気することを特徴とす
る氷雪路用空気入りタイヤの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3309316A JPH05138762A (ja) | 1991-11-25 | 1991-11-25 | 氷雪路用空気入りタイヤおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3309316A JPH05138762A (ja) | 1991-11-25 | 1991-11-25 | 氷雪路用空気入りタイヤおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JPH05138762A true JPH05138762A (ja) | 1993-06-08 |
Family
ID=17991553
Family Applications (1)
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JP3309316A Pending JPH05138762A (ja) | 1991-11-25 | 1991-11-25 | 氷雪路用空気入りタイヤおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05138762A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015082102A1 (de) * | 2013-12-06 | 2015-06-11 | Continental Reifen Deutschland Gmbh | Vulkanisierform für winter- und allseason- fahrzeugreifen, verfahren zur herstellung der vulkanisierform und fahrzeugluftreifen |
CN106644927A (zh) * | 2016-10-12 | 2017-05-10 | 杭州尊鹏信息科技有限公司 | 结冰路面实际摩擦系数检测装置与方法 |
KR20220047559A (ko) | 2020-10-08 | 2022-04-18 | 넥센타이어 주식회사 | 스노우 타이어 |
-
1991
- 1991-11-25 JP JP3309316A patent/JPH05138762A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015082102A1 (de) * | 2013-12-06 | 2015-06-11 | Continental Reifen Deutschland Gmbh | Vulkanisierform für winter- und allseason- fahrzeugreifen, verfahren zur herstellung der vulkanisierform und fahrzeugluftreifen |
US9895854B2 (en) | 2013-12-06 | 2018-02-20 | Continental Reifen Deutschland Gmbh | Vulcanizing mold for winter and all-season vehicle tires and method for making the vulcanizing mold and pneumatic vehicle tire |
CN106644927A (zh) * | 2016-10-12 | 2017-05-10 | 杭州尊鹏信息科技有限公司 | 结冰路面实际摩擦系数检测装置与方法 |
KR20220047559A (ko) | 2020-10-08 | 2022-04-18 | 넥센타이어 주식회사 | 스노우 타이어 |
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