JPH05138737A - ポリエステル系シユリンクフイルム - Google Patents

ポリエステル系シユリンクフイルム

Info

Publication number
JPH05138737A
JPH05138737A JP33287491A JP33287491A JPH05138737A JP H05138737 A JPH05138737 A JP H05138737A JP 33287491 A JP33287491 A JP 33287491A JP 33287491 A JP33287491 A JP 33287491A JP H05138737 A JPH05138737 A JP H05138737A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyester
mol
component
film
component unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP33287491A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3271774B2 (ja
Inventor
Yukiaki Yoshioka
至明 吉岡
Hiroshi Fuse
博 布施
Kiyoo Koyama
清雄 小山
Shoichi Satani
昭一 佐谷
Kenji Yabe
健次 矢部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CI Kasei Co Ltd
Original Assignee
CI Kasei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by CI Kasei Co Ltd filed Critical CI Kasei Co Ltd
Priority to JP33287491A priority Critical patent/JP3271774B2/ja
Publication of JPH05138737A publication Critical patent/JPH05138737A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3271774B2 publication Critical patent/JP3271774B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Wrappers (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 (A)テレフタル酸単位とエチレングリコー
ル単位とシクロヘキサンジメタノール単位とを主構成単
位とするポリエステル98〜80重量%と(B)テレフ
タル酸単位とエチレングリコール単位とジエチレングリ
コール単位とを主構成単位とするポリエステルとの混合
物、又は該(A)96〜60重量%と該(B)2〜20
重量%と(C)テレフタル酸単位とエチレングリコール
単位とを主構成単位とするポリエステル2〜20重量%
との混合物から成るフイルムを、少なくとも一方向に
1.5〜8倍延伸させた100℃の熱収縮率が一方向で
50%以上、それと直角方向で10%以下のポリエステ
ル系シュリンクフイルム。 【効果】 装着時の収縮の不均一による図柄の歪みやし
わなどがなく、仕上がり外観が良好であり、ミシン目切
断性に優れ、ガラスびん、プラスチックボトルなどのラ
ベルやキャップシールなどとして好適に用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なポリエステル系シ
ュリンクフイルム、さらに詳しくは、装着時の収縮の不
均一による図柄の歪みやしわなどがなく、仕上がり外観
が良好である上、ミシン目切断性に優れ、例えばガラス
びん、プラスチックボトルなどのラベルやキャップシー
ル、その他包装材料として好適なポリエステル系シュリ
ンクフイルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ポリエステル系シュリンクフイル
ムは透明性に優れる上、輸送中や保管中における収縮、
すなわち自然収縮による寸法不足や平面性低下などを生
じないことから、ガラスびんやプラスチックボトルなど
に被装し、加熱収縮させて装着するためのラベルやキャ
ップシール、その他の包装材料として注目されつつあ
る。
【0003】そして、必要な熱収縮率を発現させるため
に、ポリエチレンテレフタレートに共重合成分を加えた
り(特開昭63−156833号公報)、ポリエチレン
テレフタレートにそれらの共重合体をブレンドする(特
公昭64−10332号公報)ことなどが試みられてい
る。
【0004】しかしながら、従来のポリエステル系共重
合体やそれとポリエチレンテレフタレートとのブレンド
品から成るポリエステル系シュリンクフイルムは、これ
までシュリンクフイルムとして慣用されているポリ塩化
ビニル系やポリスチレン系のものに比べると、熱収縮率
の温度依存性が大きく、そのガラス転移温度付近で急激
な熱収縮率の増加が起こるため、装着時に収縮の不均一
による図柄の歪みやしわなどが発生し、仕上がり外観が
そこなわれるのを免れない上、ポリエステルが配向結晶
化することにより、キャップシールなどにおいて後で切
断開封する目的で通常主収縮方向に対して垂直な方向に
2本入れてあるミシン目を切断開封する際、切断方向に
対し垂直な主収縮方向に裂けやすく、円滑な切断が行え
ないなどの欠点を有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来のポリエステル系シュリンクフイルムが有する欠点
を克服し、装着時に収縮の不均一による図柄の歪みやし
わなどがなく、仕上がり外観が良好である上、ミシン目
切断性に優れるポリエステル系シュリンクフイルムを提
供することを目的としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、好ましい
性質を有するポリエステル系シュリンクフイルムを開発
するために、該フイルムの物性改善について鋭意研究を
重ねた結果、特定の組成をもつ混合ジオール成分とテレ
フタル酸を主体とするジカルボン酸成分とを重縮合させ
て得られるポリエステルと、別の特定の組成をもつ混合
ジオール成分とテレフタル酸を主体とするジカルボン酸
成分とを重縮合させて得られるポリエステルと、場合に
より用いられる、エチレングリコールを主体とするジオ
ール成分とテレフタル酸を主体とするジカルボン酸成分
とを重縮合させて得られるポリエステルとを特定の割合
で混合したポリエステル混合物を成形して得られるフイ
ルムを、少なくとも一方向に特定の倍率で延伸させて成
る特定の熱収縮特性を有するシュリンクフイルムによ
り、その目的を達成しうることを見出し、この知見に基
づいて本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明は、(A)テレフタル酸
を主体とするジカルボン酸成分単位と、エチレングリコ
ール80〜60モル%及びシクロヘキサンジメタノール
20〜40モル%から成る混合ジオール成分単位とで構
成されたポリエステル98〜80重量%と、(B)テレ
フタル酸を主体とするジカルボン酸成分単位と、エチレ
ングリコール90〜60モル%及びジエチレングリコー
ル10〜40モル%から成る混合ジオール成分単位とで
構成されたポリエステル2〜20重量%とのポリエステ
ル混合物、あるいは前記(A)成分のポリエステル96
〜60重量%と、前記(B)成分のポリエステル2〜2
0重量%と、(C)テレフタル酸を主体とするジカルボ
ン酸成分単位と、エチレングリコールを主体とするジオ
ール成分単位とで構成されたポリエステル2〜20重量
%とのポリエステル混合物から成形されたフイルムを、
少なくとも一方向に1.5〜8倍延伸させて成る、10
0℃の熱収縮率が一方向において50%以上及びそれと
直角方向において10%以下であることを特徴とするポ
リエステル系シュリンクフイルムを提供するものであ
る。
【0008】本発明のシュリンクフイルムに用いられる
基材樹脂としては、前記(A)成分のポリエステルと、
(B)成分のポリエステルとの混合物でも、十分に本発
明の目的を達成しうるが、該フイルムを自動装着機を用
いて装着する場合には、こしの強さのより大きなものが
要求されるので、前記(A)成分のポリエステルと
(B)成分のポリエステルと(C)成分のポリエステル
との混合物の方が望ましい。
【0009】前記(A)成分ポリエステル及び(B)成
分ポリエステルは、テレフタル酸を主体とするジカルボ
ン酸成分と特定の混合ジオール成分との重縮合反応によ
り、また(C)成分ポリエステルはテレフタル酸を主体
とするジカルボン酸成分とエチレングリコールを主体と
するジオール成分との重縮合反応により形成されるもの
である。
【0010】これらのポリエステルにおけるジカルボン
酸成分単位は、テレフタル酸単位80モル%以上、特に
85モル%以上を含むものが好ましい。テレフタル酸単
位の割合が少なくなると、得られるフイルムの機械的強
度が低下する。ジカルボン酸成分単位中に存在しうるテ
レフタル酸単位以外のカルボン酸成分単位としては、例
えばイソフタル酸、ビフェニルジカルボン酸、5‐第三
ブチルイソフタル酸、2,2,6,6‐テトラメチルビ
フェニルジカルボン酸、2,6‐ナフタレンジカルボン
酸、1,1,3‐トリメチル‐3‐フェニルインデン‐
4,5‐ジカルボン酸などの芳香族ジカルボン酸の単
位、シュウ酸、コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、
セバシン酸、1,10‐デカン二酸などの脂肪族ジカル
ボン酸の単位、トリメリット酸、1,2,4,5‐ベン
ゼンテトラカルボン酸などのポリカルボン酸の単位など
が挙げられる。これらのテレフタル酸単位以外の芳香族
ジカルボン酸単位の割合はジカルボン酸成分単位の合計
に基づき20モル%以下が好ましいが、脂肪族ジカルボ
ン酸単位の場合は10モル%以下、ポリカルボン酸単位
の場合は2モル%以下にするのが望ましい。脂肪族ジカ
ルボン酸単位の割合が10モル%を超えると、得られる
ポリエステルのガラス転移温度が低くなりすぎ、自然収
縮率が大きくなるので好ましくない。また、ポリカルボ
ン酸単位の割合が2モル%を超えるとポリエステルの部
分的架橋が起こり、延伸性の低下を招くので好ましくな
い。
【0011】一方、前記(A)成分ポリエステルにおけ
るジオール成分単位は、エチレングリコール単位60〜
80モル%、好ましくは65〜75モル%とシクロヘキ
サンジメタノール単位40〜20モル%、好ましくは3
5〜25モル%とから成るものであって、シクロヘキサ
ンジメタノール単位の割合が40モル%を超える場合や
20モル%未満の場合は、結晶性が大きくなり、所望の
熱収縮性が得られない上、ミシン目切断性にも劣る。
【0012】また、このジオール成分単位中には、前記
2成分単位以外に、ポリエステルの物性に悪影響を及ぼ
さない範囲で所望に応じ、他のジオールやポリオール類
の単位が、全ジオール成分単位の量に基づき5モル%以
下、好ましくは3モル%以下の割合で含まれていてもよ
い。前記他のジオールやポリオール類の単位の含有量が
5モル%を超えると該ポリエステルの特異的な非晶性が
そこなわれ、本発明の目的が十分に達せられない。この
ようなジオール類としては、例えばジエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、1,4‐ブタンジオール、
ネオペンチルグリコール、1,6‐ヘキサンジオール、
キシリレングリコールなどを、ポリオール類としてはグ
リセリン、ペンタエリスリトール、トリメチロールプロ
パンなどを挙げることができる。
【0013】前記(B)成分ポリエステルにおけるジオ
ール成分単位は、エチレングリコール単位60〜90モ
ル%、好ましくは70〜85モル%とジエチレングリコ
ール単位40〜10モル%、好ましくは30〜15モル
%から成るものであって、ジエチレングリコール単位が
40モル%を超えると、溶融加工中に熱分解を起こしや
すいし、10モル%未満では本発明の目的の1つである
仕上がり外観の良好なシュリンクフイルムが得られな
い。
【0014】また、このジオール成分単位中には、前記
2成分単位以外に、該ポリエステルの物性に悪影響を及
ぼさない範囲で所望に応じ他のジオールやポリオール類
の単位が含まれていてもよい。このようなジオール類と
しては、例えばプロピレングリコール、1,4‐ブタン
ジオール、ネオペンチルグリコール、1,6‐ヘキサン
ジオール、シクロヘキサンジメタノール、キシリレング
リコールなどを、ポリオール類としてはグリセリン、ペ
ンタエリスリトール、トリメチロールプロパンなどが挙
げることができる。
【0015】さらに、前記(C)成分ポリエステルにお
けるジオール成分単位は、エチレングリコール単位を主
体とするもの、すなわちエチレングリコール単位90モ
ル%以上、好ましくは95モル%以上を含有するもので
あって、エチレングリコール単位以外にジエチレングリ
コール、プロピレングリコール、1,4‐ブタンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、1,6‐ヘキサンジオー
ル、シクロヘキサンジメタノール、キシリレングリコー
ル、グリセリン、ペンタエリスリトール、トリメチロー
ルプロパンなどの単位が10モル%以下、好ましくは5
モル%以下の割合で含有していてもよい。
【0016】本発明で用いるこれらのポリエステルは、
通常のポリエステルの製造方法に従い、前記ジカルボン
酸成分と混合ジオール成分とを重縮合反応させることに
より、製造することができる。この際、必要ならば、ジ
カルボン酸成分として、ジカルボン酸の反応性官能的誘
導体、例えば酸ハロゲン化物や酸エステルなどを用いる
こともできるし、反応溶媒、縮合剤、触媒などの存在下
で反応させることもできる。本発明で用いるポリエステ
ルの重合度は、特に制限されるものではないが、固有粘
度が0.50〜1.20、好ましくは0.60〜0.9
0の範囲にあるのが望ましい。
【0017】本発明においては、シュリンクフイルムの
基材として前記(A)成分ポリエステル98〜80重量
%、好ましくは97〜85重量%と(B)成分ポリエス
テル2〜20重量%、好ましくは3〜15重量%とから
成る2成分系ポリエステル混合物、又は前記の(A)成
分ポリエステル96〜60重量%、好ましくは92〜7
0重量%と(B)成分ポリエステル2〜20重量%、好
ましくは3〜15重量%と(C)成分ポリエステル2〜
20重量%、好ましくは5〜15重量%とから成る3成
分系ポリエステル混合物が用いられる。
【0018】前記2成分系ポリエステル混合物におい
て、(B)成分ポリエステルの量が2重量%未満ではシ
ュリンクフイルム装着後の仕上がり外観が劣るし、20
重量%を超えると均質に延伸することが難しく、かつフ
イルムの強度が低下する。
【0019】一方、前記3成分系ポリエステル混合物に
おいて、(B)成分ポリエステルの量が2重量%未満で
はシュリンクフイルム装着後の仕上がり外観が劣るし、
20重量%を超えると均質に延伸することが難しく、か
つフイルム強度が低下する。また、(C)成分ポリエス
テルの量が2重量%未満ではこしの強さの向上効果が十
分に発揮されず、実質上前記2成分系ポリエステル混合
物の場合と同一になるし、20重量%を超えると所望の
熱収縮率が得らず、かつミシン目切断性が低下する。
【0020】これらのポリエステル混合物の見掛け上の
ガラス転移温度については特に制限はないが、60〜8
0℃の範囲にあるのが望ましい。
【0021】本発明のシュリンクフイルムは、所定の割
合の前記(A)成分ポリエステルと(B)成分ポリエス
テル、又は(A)成分ポリエステルと(B)成分ポリエ
ステルと(C)成分ポリエステルとを溶融混合してポリ
エステル混合物を調製したのち、フイルム成形し、次い
で所定の延伸倍率で延伸処理することによって製造する
ことができる。このフイルム成形は、例えば該ポリエス
テル混合物を乾燥後、220〜300℃の範囲の温度で
溶融押出し、表面温度15〜70℃のキャスティングド
ラム上に、厚さ100〜500μm程度のフイルムを形
成させることによって行われる。また延伸処理は、この
ようにして得たフイルムを、ガラス転移温度以上、好ま
しくはガラス転移温度よりも5〜30℃高い温度におい
て、少なくとも一方向に1.5〜8倍、好ましくは2〜
6倍延伸することにより行われる。この延伸処理の後で
必要ならば、延伸温度よりも20℃低い温度から20℃
高い温度の範囲で、さらに熱処理してもよい。このよう
にして、100℃の熱収縮率が一方向において50%以
上で、かつそれと直角方向において10%以下のシュリ
ンクフイルムが得られるが、横方向の熱収縮率を50%
以上にするには、未延伸フイルムをロール式縦延伸機で
縦方向に1.1〜2.0倍延伸し、次いでテンターで横
方向に3〜6倍延伸したのち、熱処理して巻き取るか、
あるいは縦延伸を行わないでテンターで横方向に延伸し
たのち、熱処理して巻き取るのが有利である。
【0022】この場合、ロール式縦延伸機での延伸温度
は、縦方向の加熱収縮率を10%以内にするため、横延
伸温度より高いことが好ましい。
【0023】本発明のポリエステル系シュリンクフイル
ムは、100℃の熱収縮率が一方向において50%以
上、及びそれと直角方向において10%以下であること
が必要である。100℃の熱収縮率が主収縮方向におい
て50%未満では、ガラスびんやプラスチックボトルな
どの口に近いネック部や、キャップシールの上面部など
の高収縮が要求される部位において、被着体の形状に沿
わせて密着させることができにくいし、主収縮方向に対
し直角の方向における100℃の熱収縮率が10%を超
えると、装着後図柄のずれや波打ちが生じる。
【0024】さらに、本発明のポリエステル系シュリン
クフイルムは、その主収縮方向の熱収縮カーブにおいて
熱収縮率が1〜20%の範囲にある温度領域(以下低収
縮温度領域とする)が8℃以上、好ましくは10℃以上
であるのが望ましい。装着時の収縮の不均一による図柄
の歪みやしわなどがなく良好な仕上がり外観を発現する
ためには、その熱収縮率の温度依存性、特に収縮開始か
ら熱収縮率が20%に至るまでの間の温度依存性が小さ
い、言い換えれば、前記低収縮温度領域が広いことが必
要である。低収縮温度領域が8℃未満では収縮に不均一
が生じやすく図柄の歪みやしわが発生するおそれがあ
り、好ましくない。
【0025】本発明のフイルム厚さは特に限定されるも
のではないが、通常15〜150μm、好ましくは20
〜70μmの範囲で選ばれる。また、フイルムのこしの
強さは、フイルム厚さによって若干前後するが、おおむ
ね主収縮方向に対し直角の方向のヤング率で通常は13
0kg/mm以上、自動装着機で使用される場合は1
50kg/mm以上であるのが望ましい。
【0026】本発明のポリエステル系シュリンクフイル
ムはコロナ放電処理、プラズマ照射処理などの表面処理
や、プライマー処理、静電防止コーティングなどの各種
コーティングを行い、印刷インクの密着性、金属蒸着
性、滑り性、アンチブロッキング性、易シール性、静電
防止性などを改良することもできる。
【0027】
【発明の効果】本発明のポリエステル系シュリンクフイ
ルムは、シュリンクフイルムとして必要な熱収縮性を有
し、かつ装着時の収縮の不均一による図柄の歪みやしわ
などがなく仕上がり外観が良好であり、しかもミシン目
切断性に優れるという特性をもつことから、ガラスびん
やプラスチックボトルなどのラベルやキャップシール用
シュリンクフイルムとして最適であり、その他該特性の
効果を発揮しうる広範な包装材料分野において使用しう
るものである。
【0028】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの例になんら限定されるもの
ではない。
【0029】なお、各例における熱収縮率、低収縮温度
領域、ヤング率、装着性、ミシン目切断性、ガラス転移
温度を以下の方法に従って求めた。
【0030】(イ)熱収縮率 シュリンクフイルムを100mm角に裁断してサンプル
とし、このサンプルを所定の温度に調整した温水浴中に
30秒間浸漬したのち、縦または横の寸法を測定し、そ
れぞれの熱収縮率を
【式1】 に従って求めた。
【0031】(ロ)低収縮温度領域 主収縮方向の収縮開始温度より熱収縮率が20%を超え
る温度まで2℃間隔で熱収縮率を測定し、それにより描
ける収縮カーブが熱収縮率1%及び20%に達する温度
をそれぞれT[1]、T[20]とし、低収縮温度領域
(℃)=T[20]‐T[1]に従って求めた。
【0032】(ハ)ヤング率 シュリンクフイルムを、主収縮方向に対し直角の方向に
長さ120mm、幅10mmに裁断してサンプルとし、
このサンプルを23℃において、チャック間距離50m
m、引張速度5mmに設定されたロードセル式引張試験
機で引張って、この際のS‐Sカーブの初期直線部分の
傾きより、ASTM‐D1894に従って計算により求
める。
【0033】(ニ)装着性 約60℃のお湯を満たした1.5l容量のポリエチレン
テレフタレート製ボトルに、碁盤目を付けた各シュリン
クフイルムを主収縮方向を円周方向にして円筒状に形成
したものを嵌合し、150℃のシュリンクトンネルに5
秒間通して収縮装着させて、碁盤目の変形程度、しわの
有無などを観察し、次のように評価した。○:仕上がり
外観に欠点なし、△:仕上がり外観に一部欠点あり、
×:仕上がり外観が全体的に不良。 装着不能:所定の条件下では収縮不足で装着できない。
【0034】(ホ)装着性、及びミシン目切断性 通常のガラスびんのキャップ部に、主収縮方向と垂直方
向に約8mm間隔で2本のミシン目を入れた各シュリン
クフイルムを、主収縮方向を円周方向にして円筒状に形
成したものを嵌合し、200℃のシュリンクトンネルに
5秒間通して収縮装着させて、仕上がり外観を目視で評
価した。 ○:仕上がり外観に欠点なし、△:仕上がり外観に一部
欠点あり、×:仕上がり外観が全体的に不良。 装着不能:所定の条件下では収縮不足で装着できない。
【0035】これらの装着したサンプルを、室温で1昼
夜放置したのち、ミシン目を切断して、その切断性を次
のように評価した。 ○:真っ直ぐに切断可能、△:切断はできるが、切断方
向と垂直方向に裂け目がはいる、×:途中で切断方向と
垂直方向に裂けて、切断できない。
【0036】(ヘ)ガラス転移温度 パーキンエルマー社製DSC測定装置を用い、窒素気流
下、20℃/分の速度で300℃まで昇温後、200℃
/分の速度で20℃まで急冷し、5分後に再び20℃/
分の速度で300℃まで昇温し、その際のガラス転移温
度(中点)を求めた。
【0037】実施例1 ステンレス鋼製オートクレーブに、所定量のテレフタル
酸、エチレングリコール、シクロヘキサンジメタノール
から成る混合物を装入し、常法に従って、重縮合反応を
行わせ、固有粘度が0.80に達するまで継続すること
により、ガラス転移温度が80℃のポリエステル重合体
A‐1を製造した。このものは、ジカルボン酸成分単位
としてテレフタル酸単位100モル%、ジオール成分単
位としてエチレングリコール単位70モル%及びシクロ
ヘキサンジメタノール単位30モル%から構成されてい
た。
【0038】同様にして、ジカルボン酸成分単位として
テレフタル酸単位100モル%、ジオール成分単位とし
てエチレングリコール単位75モル%及びジエチレング
リコール単位25モル%から構成されたガラス転移温度
55℃のポリエステル重合体B‐1を製造した。
【0039】このようにして得たポリエステル重合体A
‐1を95重量%、ポリエステル重合体B‐1を5重量
%の割合で混合し乾燥後、265℃の温度においてTダ
イを用い、表面温度35℃のキャスティングドラム上に
溶融押出し、厚さ190μmのフイルムを形成させた。
次いで、このフイルムを93℃の温度でロール式縦延伸
機で縦方向に1.2倍延伸したのち、88℃の温度でテ
ンターにより横に4.5倍延伸した。この延伸処理した
フイルムを、83℃で10%熱緩和処理を行い、厚さ4
0μmのシュリンクフイルムを得た。このシュリンクフ
イルムの物性を表2に示す。
【0040】実施例2、比較例1、2 実施例1のポリエステルA‐1、B‐1を用い、実施例
1と同様にして、表1に示す混合割合でフイルム化し、
それぞれそのポリエステル混合物の見掛けのガラス転移
温度より15℃、10℃、5℃高い温度で1.2倍縦延
伸処理、4.5倍横延伸処理、10%熱緩和処理を行
い、厚さ40μmのシュリンクフイルムを得た。このシ
ュリンクフイルムの物性を表2に示す。
【0041】実施例3、4、比較例3〜5 実施例1と同様にして、ジカルボン酸成分単位としてテ
レフタル酸単位95モル%とイソフタル酸単位5モル
%、ジオール成分単位としてエチレングリコール単位1
00モル%から構成される固有粘度0.70、ガラス転
移温度76℃のポリエステル重合体C‐1と、ジカルボ
ン酸成分単位としてテレフタル酸単位100モル%、ジ
オール成分単位としてエチレングリコール単位100モ
ル%から構成される固有粘度0.70、ガラス転移温度
78℃のポリエステル重合体C‐2を製造した。
【0042】これらのポリエステル重合体と実施例1で
製造したポリエステル重合体を、実施例1と同様にし
て、表1に示す混合割合でフイルム化し、それぞれその
ポリエステル混合物の見掛けのガラス転移温度より15
℃、10℃、5℃高い温度で1.2倍縦延伸処理、4.
5倍横延伸処理、10%熱緩和処理を行い、厚さ40μ
mのシュリンクフイルムを得た。このシュリンクフイル
ムの物性を表2に示す。
【0043】実施例5 実施例1と同様にして、ジカルボン酸成分単位としてテ
レフタル酸単位95モル%とアジピン酸単位5モル%、
ジオール成分単位としてエチレングリコール単位75モ
ル%とジエチレングリコール単位25モル%から構成さ
れる固有粘度0.80、ガラス転移温度46℃のポリエ
ステル重合体B‐2を製造した。
【0044】このポリエステル重合体と実施例1、2で
製造したポリエステル重合体を、実施例1と同様にし
て、表1に示す混合割合でフイルム化し、それぞれその
ポリエステル混合物の見掛けのガラス転移温度より15
℃、10℃、5℃高い温度で1.2倍縦延伸処理、4.
5倍横延伸処理、10%熱緩和処理を行い、厚さ40μ
mのシュリンクフイルムを得た。このシュリンクフイル
ムの物性を表2に示す。
【0045】
【表1】
【0046】比較例6 実施例1と同様にして、ジカルボン酸成分単位としてテ
レフタル酸単位100モル%、ジオール成分単位として
エチレングリコール単位85モル%とネオペンチルグリ
コール単位15モル%から構成される固有粘度0.7
0、ガラス転移温度75℃のポリエステル重合体Dを製
造した。
【0047】このポリエステル重合体を、実施例1と同
様にしてフイルム化し、それぞれ90℃、85℃、80
℃の温度で1.2倍縦延伸処理、4.5倍横延伸処理、
10%熱緩和処理を行い、厚さ40μmのシュリンクフ
イルムを得た。このシュリンクフイルムの物性を表2に
示す。
【0048】
【表2】
【0049】この表2より明らかなように、本発明のポ
リエステル系シュリンクフイルムは、シュリンクフイル
ムとして必要な熱収縮性を有し、かつ装着後の仕上がり
外観及びミシン目切断性も良好である。それに対し比較
例は、100℃の熱収縮率が50%未満のものは収縮不
足のため高収縮を必要とする部分が十分に密着されず、
100℃の熱収縮率が50%以上であっても、熱収縮率
の収縮開始温度付近の温度依存性、すなわち低収縮温度
領域が8℃未満のものは、装着時に収縮の不均一による
図柄の歪みやしわなどが発生して仕上がり外観に劣る。
また(A)成分ポリエステルの添加割合が実施例より少
ない比較例は、ミシン目切断性に劣る。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年3月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】すなわち、本発明は、(A)テレフタル酸
を主体とするジカルボン酸成分単位と、エチレングリコ
ール80〜60モル%及びシクロヘキサンジメタノール
20〜40モル%から成る混合ジオール成分単位とで構
成されたポリエステル98〜80重量%と、(B)テレ
フタル酸を主体とするジカルボン酸成分単位と、エチレ
ングリコール77〜70モル%及びジエチレングリコー
ル23〜30モル%から成る混合ジオール成分単位とで
構成されたポリエステル2〜20重量%とのポリエステ
ル混合物、あるいは前記(A)成分のポリエステル96
〜60重量%と、前記(B)成分のポリエステル2〜2
0重量%と、(C)テレフタル酸を主体とするジカルボ
ン酸成分単位と、エチレングリコールを主体とするジオ
ール成分単位とで構成されたポリエステル2〜20重量
%とのポリエステル混合物から成形されたフイルムを、
少なくとも一方向に1.5〜8倍延伸させて成る、10
0℃の熱収縮率が一方向において50%以上及びそれと
直角方向において10%以下であることを特徴とするポ
リエステル系シュリンクフイルムを提供するものであ
る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】前記(B)成分ポリエステルにおけるジオ
ール成分単位は、エチレングリコール単位77〜70モ
ル%とジエチレングリコール単位23〜30モル%から
成るものであって、ジエチレングリコール単位が30モ
ル%を超えると、溶融加工中に熱分解を起こしやすい
し、23モル%未満では本発明の目的の1つである仕上
がり外観の良好なシュリンクフイルムが得られない。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】さらに、前記(C)成分ポリエステルにお
けるジオール成分単位は、エチレングリコール単位を主
体とするもの、すなわちエチレングリコール単位90モ
ル%以上、好ましくは95モル%以上を含有するもので
あって、エチレングリコール単位以外にジエチレングリ
コール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオー
ル、シクロヘキサンジメタノール、キシリレングリコー
ル、グリセリン、ペンタエリスリトール、トリメチロー
ルプロパンなどの単位が5モル%以下、好ましくは3モ
ル%以下の割合で含有していてもよい。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】本発明においては、シュリンクフイルムの
基材として前記(A)成分ポリエステル98〜80重量
%、好ましくは97〜85重量%と(B)成分ポリエス
テル2〜20重量%、好ましくは3〜15重量%とから
成る2成分系ポリエステル混合物、又は前記の(A)成
分ポリエステル96〜60重量%、好ましくは92〜7
0重量%と(B)成分ポリエステル2〜20重量%、好
ましくは3〜15重量%と(C)成分ポリエステル2〜
20重量%、好ましくは5〜15重量%とから成る3成
分系ポリエステル混合物が用いられる。この(B)成分
ポリエステルは、装着後に良好な仕上がり外観を得るた
めにはジエチレングリコール単位ができるだけ高濃度で
あるのが好ましく、それをポリエステル混合物の全ジオ
ール成分単位中のジエチレングリコール単位の割合が
0.5〜6モル%、好ましくは1〜4モル%の範囲にな
るように加えるのがよい。この割合が0.5モル%未満
では装着後の仕上がり外観が劣るし、6モル%を越える
と均質に延伸することが難しく、かつフイルムの強度が
低下する。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】一方、前記3成分系ポリエステル混合物に
おいて、(B)成分ポリエステルの量が2重量%未満で
はシュリンクフイルム装着後の仕上がり外観が劣るし、
20重量%を超えると均質に延伸することが難しく、か
つフイルム強度が低下する。また、(C)成分ポリエス
テルの量が2重量%未満ではこしの強さの向上効果が十
分に発揮されず、実質上前記2成分系ポリエステル混合
物の場合と同一になるし、20重量%を超えると所望の
熱収縮率が得られず、かつミシン目切断性が低下する。
また、(B)成分ポリエステルを用いずに、そのジエチ
レングリコール成分単位を(A)成分ポリエステルや
(A)成分ポリエステルと(C)成分ポリエステルの両
方に含ませることにより、ポリエステル混合物中のジエ
チレングリコール成分を本発明と同量にしたとしても、
装着後に良好な仕上がりを得ることはできない。この理
由はさだかではないが、非常に微細な構造におけるある
種の不均一性が関与しているのではないかと思われる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】本発明のシュリンクフイルムは、所定の割
合の前記(A)成分ポリエステルと(B)成分ポリエス
テル、又は(A)成分ポリエステルと(B)成分ポリエ
ステルと(C)成分ポリエステルとを溶融混合してポリ
エステル混合物を調製したのち、フイルム成形し、次い
で所定の延伸倍率で延伸処理することによって製造する
ことができる。このフイルム成形は、例えば該ポリエス
テル混合物を乾燥後、220〜300℃の範囲の温度で
溶融押出し、表面温度15〜70℃のキャスティングド
ラム上に、厚さ100〜500μm程度のフイルムを形
成させることによって行われる。また延伸処理は、この
ようにして得たフイルムを、ガラス転移温度以上、好ま
しくはガラス転移温度よりも5〜30℃高い温度におい
て、少なくとも一方向に1.5〜8倍、好ましくは2〜
6倍延伸することにより行われる。この延伸処理の後で
必要ならば、延伸温度よりも20℃低い温度から20℃
高い温度の範囲で、さらに熱処理してもよい。このよう
にして、100℃の熱収縮率が一方向において50%以
上で、かつそれと直角方向において10%以下のシュリ
ンクフイルムが得られるが、横方向の熱収縮率を50%
以上にするには、未延伸フイルムをロール式縦延伸機で
縦方向に1.05〜2.0倍延伸し、次いでテンターで
横方向に3〜6倍延伸したのち、熱処理して巻き取る
か、あるいは縦延伸を行わないでテンターで横方向に延
伸したのち、熱処理して巻き取るのが有利である。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】実施例3、4、比較例3〜6 実施例1と同様にして、ジカルボン酸成分単位としてテ
レフタル酸単位95モル%とイソフタル酸単位5モル
%、ジオール成分単位としてエチレングリコール単位1
00モル%から構成される固有粘度0.70、ガラス転
移温度76℃のポリエステル重合体C−1と、ジカルボ
ン酸成分単位としてテレフタル酸単位100モル%、ジ
オール成分単位としてエチレングリコール単位100モ
ル%から構成される固有粘度0.70、ガラス転移温度
78℃のポリエステル重合体C−2を製造した。また、
実施例1と同様にして、ジカルボン酸成分単位としてテ
レフタル酸単位100モル%、ジオール成分単位として
エチレングリコール単位90モル%及びジエチレングリ
コール単位10モル%から構成されたガラス転移温度6
8℃のポリエステル重合体Dを製造した。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】
【表1】
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】比較例7 実施例1と同様にして、ジカルボン酸成分単位としてテ
レフタル酸単位100モル%、ジオール成分単位として
エチレングリコール単位85モル%とネオペンチルグリ
コール単位15モル%から構成される固有粘度0.7
0、ガラス転移温度75℃のポリエステル重合体Eを製
造した。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】このポリエステル重合体を、実施例1と同
様にしてフイルム化し、それぞれ90℃、85℃、80
℃の温度で1.2倍縦延伸処理、4.5倍横延伸処理、
10%熱緩和処理を行い、厚さ40μmのシュリンクフ
イルムを得た。このシュリンクフイルムの物性を表2に
示す。 比較例8 実施例1と同様にして、ジカルボン酸成分単位100モ
ル%、ジオール成分単位としてエチレングリコール単位
72モル%、ジエチレングリコール単位3モル%、シク
ロヘキサンジメタノール単位25モル%から構成される
固有粘度0.80、ガラス転移温度76℃のポリエステ
ル重合体Fを製造した。このポリエステル重合体を、実
施例1と同様にしてフイルム化し、それぞれ91℃、8
6℃、81℃の温度で1.2倍縦延伸処理、4.5倍横
延伸処理、10%熱緩和処理を行い、厚さ40μmのシ
ュリンクフイルムを得た。このシュリンクフイルムの物
性を表2に示す。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小山 清雄 アメリカ合衆国 ノース カロライナ 27408 グリーンズボロ ナツチエズ ト レイス 1715 (72)発明者 佐谷 昭一 東京都中央区京橋一丁目18番1号 シーア イ化成株式会社内 (72)発明者 矢部 健次 東京都中央区京橋一丁目18番1号 シーア イ化成株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)テレフタル酸を主体とするジカル
    ボン酸成分単位と、エチレングリコール80〜60モル
    %及びシクロヘキサンジメタノール20〜40モル%か
    ら成る混合ジオール成分単位とで構成されたポリエステ
    ル98〜80重量%と、(B)テレフタル酸を主体とす
    るジカルボン酸成分単位と、エチレングリコール90〜
    60モル%及びジエチレングリコール10〜40モル%
    から成る混合ジオール成分単位とで構成されたポリエス
    テル2〜20重量%とのポリエステル混合物から成形さ
    れたフイルムを、少なくとも一方向に1.5〜8倍延伸
    させて成る、100℃の熱収縮率が一方向において50
    %以上及びそれと直角方向において10%以下であるこ
    とを特徴とするポリエステル系シュリンクフイルム。
  2. 【請求項2】 (A)テレフタル酸を主体とするジカル
    ボン酸成分単位と、エチレングリコール80〜60モル
    %及びシクロヘキサンジメタノール20〜40モル%か
    ら成る混合ジオール成分単位とで構成されたポリエステ
    ル96〜60重量%と、(B)テレフタル酸を主体とす
    るジカルボン酸成分単位と、エチレングリコール90〜
    60モル%及びジエチレングリコール10〜40モル%
    から成る混合ジオール成分単位とで構成されたポリエス
    テル2〜20重量%と、(C)テレフタル酸を主体とす
    るジカルボン酸成分単位と、エチレングリコールを主体
    とするジオール成分単位とで構成されたポリエステル2
    〜20重量%とのポリエステル混合物から成形されたフ
    イルムを、少なくとも一方向に1.5〜8倍延伸させて
    成る、100℃の熱収縮率が一方向において50%以上
    及びそれと直角方向において10%以下であることを特
    徴とするポリエステル系シュリンクフイルム。
JP33287491A 1991-11-22 1991-11-22 ポリエステル系シュリンクフイルム Expired - Fee Related JP3271774B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33287491A JP3271774B2 (ja) 1991-11-22 1991-11-22 ポリエステル系シュリンクフイルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33287491A JP3271774B2 (ja) 1991-11-22 1991-11-22 ポリエステル系シュリンクフイルム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05138737A true JPH05138737A (ja) 1993-06-08
JP3271774B2 JP3271774B2 (ja) 2002-04-08

Family

ID=18259773

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33287491A Expired - Fee Related JP3271774B2 (ja) 1991-11-22 1991-11-22 ポリエステル系シュリンクフイルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3271774B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH071583A (ja) * 1993-06-22 1995-01-06 Toyobo Co Ltd 制電性熱収縮性ポリエステル系フイルム
JP2002011790A (ja) * 2000-04-27 2002-01-15 Toyobo Co Ltd 熱収縮性熱可塑性樹脂系フィルム
WO2002087853A1 (en) * 2001-04-26 2002-11-07 Toyo Boseki Kabushiki Kaisha Heat-shrinkable polyester film roll and process for producing the same
WO2003039841A1 (fr) * 2001-08-01 2003-05-15 Toyo Boseki Kabushiki Kaisha Rouleau de film polyester thermoretractable
JP2014012379A (ja) * 2012-07-05 2014-01-23 C I Kasei Co Ltd 熱収縮性ポリエステル系フィルムおよびその製造方法
WO2021230207A1 (ja) * 2020-05-12 2021-11-18 東洋紡株式会社 フィルム用共重合ポリエステル原料、熱収縮性ポリエステル系フィルム、熱収縮性ラベル、及び包装体
WO2021241145A1 (ja) * 2020-05-29 2021-12-02 東英通商株式会社 ポリエステル樹脂組成物、それを用いた樹脂成形体、およびその製造方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH071583A (ja) * 1993-06-22 1995-01-06 Toyobo Co Ltd 制電性熱収縮性ポリエステル系フイルム
JP2002011790A (ja) * 2000-04-27 2002-01-15 Toyobo Co Ltd 熱収縮性熱可塑性樹脂系フィルム
WO2002087853A1 (en) * 2001-04-26 2002-11-07 Toyo Boseki Kabushiki Kaisha Heat-shrinkable polyester film roll and process for producing the same
US7939174B2 (en) 2001-04-26 2011-05-10 Toyo Boseki Kabushiki Kaisha Heat-shrinkable polyester film roll and a process for producing the same
WO2003039841A1 (fr) * 2001-08-01 2003-05-15 Toyo Boseki Kabushiki Kaisha Rouleau de film polyester thermoretractable
JP2014012379A (ja) * 2012-07-05 2014-01-23 C I Kasei Co Ltd 熱収縮性ポリエステル系フィルムおよびその製造方法
WO2021230207A1 (ja) * 2020-05-12 2021-11-18 東洋紡株式会社 フィルム用共重合ポリエステル原料、熱収縮性ポリエステル系フィルム、熱収縮性ラベル、及び包装体
CN115516004A (zh) * 2020-05-12 2022-12-23 东洋纺株式会社 薄膜用共聚聚酯原料、热收缩性聚酯系薄膜、热收缩性标签和包装体
WO2021241145A1 (ja) * 2020-05-29 2021-12-02 東英通商株式会社 ポリエステル樹脂組成物、それを用いた樹脂成形体、およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3271774B2 (ja) 2002-04-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2020097745A (ja) 非晶性のフィルム用共重合ポリエステル原料、熱収縮性ポリエステル系フィルム、熱収縮性ラベル、及び包装体
US4939232A (en) Shrinkable polyester film
JP7439848B2 (ja) 熱収縮性ポリエステル系フィルムおよび包装体
JP2003025435A (ja) 熱収縮性ポリエステル系フィルムおよびその製造方法
JP6927124B2 (ja) 熱収縮性ポリエステル系フィルム
JP3379189B2 (ja) 熱収縮性ポリエステル系フィルム
JPH05138737A (ja) ポリエステル系シユリンクフイルム
JPH07138388A (ja) ポリエステル系熱収縮性フイルムの製造方法
JP4802371B2 (ja) 熱収縮性ポリエステル系フィルムの製造方法
JPH05254015A (ja) ポリエステル系シュリンクフイルム
JPWO2020026972A1 (ja) 非晶性のフィルム用共重合ポリエステル原料、熱収縮性ポリエステル系フィルム、熱収縮性ラベル、及び包装体
JPH08192464A (ja) ポリエステル系熱収縮フィルム
EP4205948A1 (en) Heat shrinkable polyester film, heat shrinkable label, and package
CN114206999B (zh) 热收缩性聚酯系薄膜
JP2004034451A (ja) 熱収縮性ポリエステル系フィルムの製造方法
JP3960741B2 (ja) 熱収縮性ポリエステル系多層フイルム
JPH04197733A (ja) ポリエステル系シュリンクフィルム
JPH04344222A (ja) ポリエステル系シュリンクフイルム
JP7364085B2 (ja) 熱収縮性ポリエステル系フィルム、熱収縮性ラベル、及び包装体
JPH04368770A (ja) 乾電池用胴巻きラベル
JPH0748443A (ja) ポリエステル熱収縮性フィルム
JP3132238B2 (ja) 熱収縮性ポリエステル系フィルム
JP2004359948A (ja) 成形用二軸延伸ポリ乳酸フィルムおよび容器
WO2021230207A1 (ja) フィルム用共重合ポリエステル原料、熱収縮性ポリエステル系フィルム、熱収縮性ラベル、及び包装体
JP2002046173A (ja) 熱収縮性ポリエステル系フィルム

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees