JPH0513837B2 - - Google Patents

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JPH0513837B2
JPH0513837B2 JP1260974A JP26097489A JPH0513837B2 JP H0513837 B2 JPH0513837 B2 JP H0513837B2 JP 1260974 A JP1260974 A JP 1260974A JP 26097489 A JP26097489 A JP 26097489A JP H0513837 B2 JPH0513837 B2 JP H0513837B2
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JP
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thermal transfer
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JP1260974A
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Mutsuo Nakajima
Shuichi Komatsu
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Kansai Paint Co Ltd
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Kansai Paint Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は新規な高級艶消し模様仕上げ用熱転写
箔に関する。
従来の技術及びその課題 熱転写箔は、各種物品に模様、文字、図柄など
を表示するために広く使用されている。またユー
ザーニーズの多様化や高級指向から落ち着いた雰
囲気を出す艶消し模様が強く要望されている。
従来、艶消し模様を形成する熱転写箔として
は、例えばポリエステルフイルム層、シリカ系の
無機質艶消し顔料を含有する離型層、剥離層及び
感熱性接着層を順次積層してなるものが知られて
いる。この熱転写箔の使用に際しては、該箔の接
着層面が被転写物面に面接するように設けた後、
加熱したローラー又は版で箔のベースフイルム層
の外側から加圧して押し出し被転写物に箔を転写
させ、次いで箔のポリエステルフイルム層を被転
写物面に対して例えば直角方向に引つ張つて転写
物から箔のポリエステルフイルム層及び離型層を
はがしとることによつて被転写物に艶消し模様を
形成させる。該転写箔においては、離型層中にシ
リカを含有させることによつて剥離した転写箔表
面に艶消し模様を形成することができるが、該シ
リカ含有量を多くするとポリエステルフイルム層
及び離型層との界面での粘着力が低下し、これら
の層を剥離層からはがしとる際にポリエステルフ
イルム層と離型層との間ではがれ剥離層の表面が
艶有りとなつたり、また、シリカをポリエステル
フイルム層と離型層との界面ではがれを生じない
程度に配合量を少なくしても低光沢度の艶消し模
様を得ることができない。このために上記した、
密着性と光沢との両者の物性を満足することは困
難であつた。また、このものから得られた艶消し
模様はスウエード調外観が得られず単なる艶消し
模様となる。更に、このものはツメでこするとそ
の表面の光沢が高くなつたり、またその表面自体
ソフトな手ざわり感に乏しいという問題点も残さ
れているのが実情である。
課題を解決するための手段 本発明者は、鋭意研究の結果、特に離型層や剥
離層を特定のものとすることにより、剥離性が優
れ、しかもスウエード調の外観及び触感を持つ高
級艶消し模様を得ることができる熱転写箔を提供
することに成功したものである。
即ち、本発明はポリエステルフイルム層1、プ
ラスチツク粉末含有樹脂離型層2、イソシアネー
ト硬化型樹脂剥離層3及び感熱性接着剤層4を順
次積層してなることを特徴とする高級艶消し模様
仕上げ用熱転写箔に係る。
次に本発明を詳細に説明する。
ポリエステルフイルム層1は、加熱されたロー
ラー又は版により熱転写箔を被転写物に転写する
ことを可能とするためのベースフイルム層であ
り、材質は特に限定されないが熱変形温度が高
く、そして離型層2との密着性が優れることか
ら、ポリエステルが使用される。該フイルム層1
には必要に応じて充填剤、安定剤、着色剤等を配
合することができる。フイルム層1の膜厚は約10
〜約100μm、好ましくは約25〜約50μmの範囲が
よい。
また、熱ローラー等で押し付けられるフイルム
層1の表面を界面活性剤等を塗布することによつ
て帯電防止処理を行なうことができる。更に、フ
イルム層1表面にコロナ放電、プライマー(例え
ばポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、エポキ
シ系樹脂及びこれらのものとアミノ樹脂、ポリイ
ソシアネート化合物との組合わせ等)塗装等の処
理を行なつて離型層2との密着性を向上させるこ
とができる。
離型層2はポリエステルフイルム層1と剥離層
3との間に設けられる層である。この離型層2は
箔を熱転写した後に剥離層3からはがしとること
によつて剥離層3表面に艶消し模様を付与するも
のであつて、本発明において重要な層の一つであ
る。
該離型層2は、プラスチツク粉末及びビヒクル
を必須成分とする樹脂組成物によつて得られるも
のである。
プラスチツク粉末としては、ロール又は版の加
熱温度で変形しない程度の軟化点(通常160℃以
上程度)を有するものが使用できる。プラスチツ
クの種類としては、例えばポリアミド系樹脂、ポ
リウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリ
ル系樹脂、ジエン系重合物、ビニル系樹脂、エポ
キシ系樹脂、フツ素系樹脂、シリコーン系樹脂が
挙げられる。これらの樹脂は1種もしくは2種以
上混合して使用できる。中でもポリエステルフイ
ルム層1との密着性を阻害させず、かつ剥離層3
とのはがれが容易となることから好ましくはポリ
アミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂のプラスチツ
ク粉末である。プラスチツク粉末の形状は剥離層
3表面に球状の凹凸を与えて優れたスウエード調
外観を出すことから特に球状のものが良い。プラ
スチツク粉末の粒子径は約10〜80μm、好ましく
は約30〜50μmの範囲が良い。粒子径が上記した
範囲をはずれるとスウエード調外観に劣る傾向が
あるので好ましくない。また、プラスチツク粉末
の含有量はビヒクル(固形分)100重量部に対し
て約10〜100重量部、好ましくは約30〜80重量部
の範囲が良い。含有量が約10重量部より少ないと
低光沢のものが得られ難く、他方、含有量が約
100重量部より多いと剥離層がはがれにくくなつ
たり、ポリエステルフイルムとの密着不良の原因
となり、またスウエード調外観のものを得ること
が難しくなるので好ましくない。
ビヒクル成分は、離型層2の連続相を形成し、
プラスチツク粉末を固着化することによつて、転
写後の剥離において粉末がポリエステルフイルム
層1とはがれないように密着させることができる
ものである。該ビヒクル成分としては従来から公
知の樹脂が使用できる。具体的にはアクリル系樹
脂、ポリエステル系樹脂、アルキド系樹脂、エポ
キシ系樹脂、シリコーン系樹脂等の架橋反応しな
い樹脂;ポリオール樹脂(アクリル系樹脂、ポリ
エステル系樹脂、アルキド系樹脂、エポキシ系樹
脂、シリコーン系樹脂、ポリエーテル樹脂等)に
架橋剤(アミノ樹脂、ポリイソシアネート化合物
等)を加えてなる架橋性樹脂等が挙げられる。中
でもポリエステル樹脂層3との密着性が優れ、そ
して剥離層3との剥離が容易に行なえることから
アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂及びエポキ
シ系樹脂のポリオール樹脂にアミノ樹脂の架橋剤
を加えてなるものが好適に使用できる。
離型層2を形成する樹脂組成物には、上記した
以外にも必要に応じて体質顔料、着色顔料、各種
添加剤、有機溶剤、反応促進剤等を任意に配合で
きる。
離型層2の膜厚は、10μm程度以上、好ましく
は30〜80μm程度の範囲が良い。
剥離層3は離型層2と感熱性接着剤層4との間
に設けられる層である。この層3は前記離型層2
をはがしとることによつて、その表面に凹凸を与
えて艶消し模様を現出する層であり、また現出し
た層自体はソフトな感触を持ちかつ耐スリキズ
性、耐薬品性等の優れた性能を持つものであつ
て、本発明において前記離型層2と同様に重要な
層の一つである。
該剥離層3はポリオール樹脂を基体樹脂、ポリ
イソシアネート化合物を架橋剤とするイソシアネ
ート硬化型樹脂組成物によつて得られるものであ
る。
上記ポリオール樹脂としては前記と同様のもの
を挙げることができる。
また、ポリイソシアネート化合物としては、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、トリレンジイソ
シアネート、キシリレンジイソシアネート、イソ
ホロンジイソシアネート、リジンジイソシアネー
ト等のジイソシアネート化合物;前記ジイソシア
ネート化合物と多価アルコールとを付加させてな
る1分子中に3個以上のイソシアネート基を有す
るポリイソシアネート化合物;前記ジ及びポリイ
ソシアネート化合物をフエノール、アルコール、
カプロラクタム等のブロツク化剤でブロツクした
ブロツク化ポリイソシアネート化合物等を挙げる
ことができる。前記ポリオール樹脂とポリイソシ
アネート化合物との配合割合は、通常ポリオール
樹脂の水酸基1個当たりイソシアネート基が約
0.5〜約1.5、好ましくは約0.8〜約1.2の範囲にな
るようにポリイソシアネート化合物を添加するこ
とができる。
上記イソシアネート硬化型樹脂組成物にプラス
チツク粉末を配合すると、剥離層3にソフト感を
与え、そして耐スリキズ性に優れた性能を向上さ
せることができるので望ましい。該プラスチツク
粉末としては前記したと同様の種類のものが使用
できるが、中でもソフトな手ざわり感を与え、そ
してツメでこすつてもその表面光沢が高くならず
耐スリキズ性に優れた性能を持つことからウレタ
ン系樹脂粉末を使用することが望ましい。また、
プラスチツク粉末の形状は球状であるのが好まし
い。また、その平均粒子径はそソフトな手ざわり
感を与え、かつ耐スリキズ性に優れた性能を向上
させることができることから約10〜80μm、好ま
しくは約30〜50μmの範囲が良い。プラスチツク
粉末の含有量はイソシアネート硬化型樹脂(固形
分)100重量部に対して約10〜100重量部、好まし
くは約30〜80重量部の範囲が良い。含有量が約10
重量部より少ないとソフトな手ざわり感、耐スリ
キズ性等が劣る傾向にあり、他方、含有量が約
100重量部より多いと該プラスチツク粉末が離型
層2に密着した状態ではがれ、ソフトな手ざわり
感、耐スリキズ性等が悪くなるという恐れがある
ので好ましくない。
剥離層3を形成する樹脂組成物には、上記した
以外にも必要に応じて体質顔料、着色顔料、金属
粉末、有機溶剤、反応促進剤、各種添加剤等を任
意に配合できる。
剥離層3の膜厚は、10μm程度以上、好ましく
は30〜80μm程度の範囲が良い。
剥離層3と離型層2との間にワツクス、シリコ
ーン化合物等を主成分とする層を設け、両者間で
のはがれ性を向上させることができる。但し、こ
の層の膜厚は、0.5μm以下とすることが、少なく
とも剥離層の手触り感を損なわない点から望まし
い。
感熱性接着剤層4は剥離層3の片面(離型層2
と反対面)に設けられる層である。この層4は加
熱したロール又は版の熱によつて粘着性を示し被
転写物に転写箔を接着させることができるもので
ある。
感熱性接着剤層4は、従来からこの種の熱転写
箔に使用されているものと同様の感熱性接着剤に
よつて得ることができる。感熱性接着剤としては
アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル
系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ
エステル系樹脂、ゴム等の如き熱可塑性樹脂を主
体とする接着剤並びにアクリル系樹脂、ポリエス
テル樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂にアミ
ノ樹脂、ポリイソシアネート化合物の硬化剤を配
合してなる接着剤が挙げられる。
感熱性接着剤層4は、一層である必要はなく、
被転写物に対する接着力に応じて、適宜2種以上
の感熱性接着剤を組合わせ2層以上の接着層4と
することができる。
感熱性接着剤層4の膜厚は、通常、約0.2μm〜
約20μm、好ましくは約1〜8μmの範囲で充分で
ある。
本発明の熱転写箔は、ポリエステルフイルム層
1の片面に、前記プラスチツク含有樹脂組成物を
塗布し、乾燥して離型層2を形成した後、この上
に前記イソシアネート硬化型樹脂組成物を塗布
し、乾燥して剥離層3を形成し、次に感熱性接着
剤を塗布することによつて得ることができる。
上記組成物を用いて離型層2、剥離層3及び接
着剤層4を形成するには、ナチユラルコーテイン
グ法、リバースロールコーテイング法、ナイフコ
ーテイング法、カーテンフローコーテイング法、
スクリーンコーテイング法、グラビアコーテイン
グ法、シルクスクリーンコーテイング法等の方法
で、各層の厚さに応じて適当量が塗布される。例
えば、塗布量(固形分)は、離型層2の場合には
約5g/m2以上、好ましくは約7g/m2〜約25g/
m2、剥離層3の場合には約10g/m2以上、好まし
くは約20g/m2〜約50g/m2になるように塗布し、
乾燥させれば良い。乾燥条件は用いる組成物の種
類に応じて適切な条件を選択すれば良いが、通
常、約140℃〜約250℃で約10秒間〜約10分間の範
囲で充分である。
上記各層の形成方法において各層を形成する樹
脂組成物及び接着剤はこれらのものが塗装される
層の表面全体もしくは一部分に塗布することがで
きる。
本発明の熱転写箔は、該熱転写箔の接着剤層4
面が被転写物の面に接するように熱転写箔のポリ
エステルフイルム層1の外側面から加熱したロー
ラー又は版で圧着させて転写させる。被転写物の
材質及び形状は特に制限なしに使用できるが例を
挙げると次の通りである。該被転写物の材質とし
ては、紙(アート紙、クラフト紙、ケント紙、和
紙等)、コート紙(ニスコート紙、ビニルコート
紙等)、ラミネート紙(ポリプロピレンラミネー
ト紙、塩化ビニルラミネート紙、セロハンラミネ
ート紙、アルミホイルラミネート紙等)、各種印
刷紙等の如き紙類;合成皮革(塩化ビニル、アク
リル、ナイロン、ウレタン等)、天然皮革(牛、
馬、スウエード等及びこれらをナメシ加工もしく
は樹脂加工したもの等)等の皮類;塩化ビニル、
ポリスチレン、アクリル−スチレン共重合体、
ABS、アクリル、ポリカーボネート、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ナイロン、繊維素樹脂等
の如きプラスチツク類;天然繊維、合成繊維等の
如き繊維類及び木材類等が挙げられる。また、被
転写物の形状としては、平板、フイルム、成形加
工品等が挙げられる。転写箔の用途としては、特
に限定されないが、自動車、家電、運動用具、玩
具、各種容器、家具、計器、本、カード、布等に
使用できる。
作用及び発明の効果 本発明の熱転写箔において、特に離型層2と剥
離層3とを設け、離型層2にはプラスチツク粉末
を含有させることによつてポリエステルフイルム
層1との密着性を劣化させずに剥離層3と界面で
容易にはがれ、しかも剥離層3表面にスウエード
調外観を持つ高級艶消し模様を現出するこが可能
となり、そして剥離層3にはイソシアネート硬化
型樹脂の硬化層を設けることによつてソフトな手
ざわり感を持つ艶消し模様層となり、その効果は
著しいものである。
実施例 以下、実施例及び比較例を挙げて、本発明を更
に具体的に説明する。
実施例 1 厚み25μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレ
ートフイルムの表面全体に、下記した離型層を形
成する樹脂組成物 水酸基含有アクリル樹脂(水酸基価100)
70重量部 メチロール化メラミン樹脂 30 〃 酸触媒(パラトルエンスルホン酸) 1 〃 ナイロン粉末(平均粒子径約40μm)(「オルガ
ゾール2002ES−4」、商品名、ATO CHEM社
製、フランス) 60 〃 有機溶剤(トルエン/酢酸エチル/イソブタノ
ール=4/4/2) 160 〃 をリバースロールコーターで乾燥塗布量が15g/
m2になるように塗布し、170℃で1分間加熱して
離型層(厚さ45μm)を形成した。
次いでこのものの表面全体に、下記した剥離層
を形成する樹脂組成物 水酸基含有ポリエステル樹脂(水酸基価80)
100重量部 トリレンジイソシアネート 60 〃 ウレタン粉末(平均粒子径約30μm)
(「TP2000F」、商品名、CHEMISHE FABRIK
UETIKON 社製) 120 〃 カーボンブラツク 2 〃 有機溶剤(トルエン/酢酸ブチル=1/1)
270 〃 をリバースロールコーターで乾燥塗布量が30g/
m2になるように塗布し、150℃で1分間加熱して
剥離層(厚さ35μm)を形成した。
更に、得られた剥離層表面全体に、下記した接
着層を形成する樹脂組成物 塩化ニビル−酢酸ビニル共重合体 20重量部 有機溶剤(トルエン/メチルエチルケトン=
1/1) 80 〃 をリバースロールコーターで乾燥塗布量が3g/
m2になるように塗布し、80℃で20秒間加熱して接
着剤層(厚さ3μm)を形成して本発明の転写箔を
得た。
この転写箔を用いてシリコーンラバーで被覆し
た加熱版により、硬質塩化ビニル板(厚さ2mm)
の被転写物に180℃で5秒間圧着して熱転写した。
次に、熱転写後ただちに、ポリエチレンテレフ
タレートフイルムを塩化ビニル板面に対して直角
方向に引つ張ると離型層と剥離層との界面から容
易にはがれた。そしてポリエチレンテレフタレー
トフイルム及び離型層をはがしとつた後に新たに
現出した剥離層はソフトな手ざわり感を有しかつ
スウエード調外観を持つ高級艶消し模様であつ
た。また、その表面の鏡面反射率(60度)は8で
あつた。更に、該表面をツメでこすつてもキズが
つかず艶変化もなく耐スリキズ性に優れたもので
あつた。
比較例 1 実施例1に記載される離型層を形成する樹脂組
成物中のナイロン粉末60重量部を「サイロイド
#620」(富士デヴイソン(株)製、シリカ粉末)50重
量部(鏡面反射率60度が8になるように調整した
配合量)に換え及び剥離層を形成する樹脂組成物
中のウレタン粉末を全く使用しない以外は実施例
1と同様の組成物で実施例1と同様の方法で熱転
写箔を得た。
この熱転写箔を用いて実施例1と同様の方法で
被転写物に熱転写した。
次に熱転写後ただちに、実施例1と同様の方法
でポリエチレンテレフタレートフイルムを引つ張
つて剥がしとつた。その結果、ポリエチレンテレ
フタレートフイルムと離型層との界面で離型層の
一部がはがれ剥離層表面に離型層が部分的に残り
外観が劣つた。また、離型層と剥離層との界面で
はがれた剥離層表面はソフトな手ざわり感がなく
しかもスウエート調外観をもたない通常の艶消し
模様であつた。更に、該表面はツメでこするとキ
ズがつき光沢が高くなり耐スリキズ性が悪かつ
た。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の熱転写箔の一例を示した断面
図であり、第2図は該熱転写箔を用いて被転写物
に熱転写を行なつた後にポリエステルフイルムを
はがしている状態を示した図である。 1……ポリエステルフイルム層、2……プラス
チツク粉末含有樹脂離型層、3……イソシアネー
ト硬化型樹脂剥離層、4……感熱性接着剤層、5
……被転写物。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ポリエステルフイルム層1、プラスチツク粉
    末含有樹脂離型層2、イソシアネート硬化型樹脂
    剥離層3及び感熱性接着剤層4を順次積層してな
    ることを特徴とする高級艶消し模様仕上げ用熱転
    写箔。
JP1260974A 1989-10-04 1989-10-04 高級艶消し模様仕上げ用熱転写箔 Granted JPH03121884A (ja)

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