JPH0513788U - 筆記用具のペン芯 - Google Patents
筆記用具のペン芯Info
- Publication number
- JPH0513788U JPH0513788U JP6052491U JP6052491U JPH0513788U JP H0513788 U JPH0513788 U JP H0513788U JP 6052491 U JP6052491 U JP 6052491U JP 6052491 U JP6052491 U JP 6052491U JP H0513788 U JPH0513788 U JP H0513788U
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ペン芯の導入芯の末端部に、インクの流入に
対して大きな抵抗を有する部分を設け、このインクの流
れに対する抵抗によって、インクを強制的にインク貯蔵
用芯に流入させることにより、インク貯蔵用芯がインク
を効果的にプールできるようにした筆記用具のペン芯を
提供する。 【構成】 筆記用尖端4と、筆記用尖端4にインクを導
入する導入芯5とを有する毛細管現象を呈する内芯2の
外周に、多数の環状の羽根7を間隔を置いて設けたイン
ク貯蔵用芯3を嵌挿した筆記用具のペン芯1において、
前記導入芯5の筆記用尖端4と接続する反対側の末端に
樹脂Rを含浸させた。
対して大きな抵抗を有する部分を設け、このインクの流
れに対する抵抗によって、インクを強制的にインク貯蔵
用芯に流入させることにより、インク貯蔵用芯がインク
を効果的にプールできるようにした筆記用具のペン芯を
提供する。 【構成】 筆記用尖端4と、筆記用尖端4にインクを導
入する導入芯5とを有する毛細管現象を呈する内芯2の
外周に、多数の環状の羽根7を間隔を置いて設けたイン
ク貯蔵用芯3を嵌挿した筆記用具のペン芯1において、
前記導入芯5の筆記用尖端4と接続する反対側の末端に
樹脂Rを含浸させた。
Description
【0001】
本考案は毛細管現象を呈する材料からなる内芯と、多数の環状の羽根を有する インク貯蔵用芯とから構成された筆記用具のペン芯に関する。
【0002】
一般に筆記用尖端と筆記用尖端にインクを導入する導入芯とからなる内芯の外 周に、多数の環状の羽根を間隔を置いて設けたインク貯蔵用芯を嵌挿した筆記用 具のペン芯が知られている。 図7は上記従来の筆記用具のペン芯を拡大して示している。この従来の筆記用 具のペン芯31は、内芯32と一時的にインクを貯蔵するインク貯蔵用芯33と から構成されている。内芯32は、筆記用尖端34と、筆記用尖端34にインク を導入する導入芯35とからなり、筆記用尖端34と導入芯35は同軸的に接続 されている。導入芯35は繊維束、フェルトまたは毛細管現象を呈する類似の材 料によって形成されている。導入芯35の筆記用尖端34と接続する反対側の末 端は、所定の長さにわたって小径部分に形成されている。 内芯32の外周には、インク貯蔵用芯33が嵌挿されている。このインク貯蔵 用芯33は、中心部に内芯32の外周と嵌合する筒体36を有し、筒体36の外 周には、多数の環状の羽根37が間隔を置いて設けられている。筒体36の後端 部および前端部には、それぞれインク流入用開口38とインク流出用開口39が 設けられている。さらに、羽根37には、前記インク流入用開口38とインク流 出用開口39とを連通する溝40が設けられている。 図7にインクの流れを矢印で示す。通常インクは、導入芯35を通って筆記用 尖端34に供給される。温度上昇等によってインク吸蔵部41内の空気が膨脹し た場合、インクは図7の矢印に示すように、インク貯蔵用芯33のインク流入用 開口38を通って溝40内に流れ、さらに、羽根37の間の空間に一時的に貯留 される。インク貯蔵用芯33の羽根37の間に一時的に貯留されたインクは、筆 記用尖端34でインクが消費されるのに伴って溝40を通って、インク貯蔵用芯 33のインク流出用開口10を介して徐々に導入芯35に供給される。
【0003】
しかしながら上記従来の筆記用具のペン芯では、インクの流れに対する導入芯 の抵抗が少ないため、インク吸蔵部内の空気が膨脹した時に、インクはインク貯 蔵用芯に流れるよりむしろ導入芯に大量に流れる。このため、インク貯蔵用芯が 効果的にインクを貯留することができず、筆記用尖端4にインクが一時に大量に 供給される問題があった。 そこで、本考案の目的は、インク吸蔵部内の空気が膨脹した時に、インクが効 果的にインク貯蔵用芯に貯留され、筆記用尖端に常に一定量のインクを供給する ことができる筆記用具のペン芯を提供することにある。
【0004】
上記目的を達成するために本考案の筆記用具のペン芯は、筆記用尖端と、筆記 用尖端にインクを導入する導入芯とを有する毛細管現象を呈する材料からなる内 芯の外周に、多数の環状の羽根を間隔を置いて設けたインク貯蔵用芯を嵌挿した 筆記用具のペン芯において、前記導入芯の筆記用尖端と接続する反対側の末端に 樹脂を含浸させたことを特徴とするものである。
【0005】
本考案の筆記用具のペン芯は、導入芯の筆記用尖端と接する反対側の末端に樹 脂を含浸させたことにより、導入芯の末端はインクの流入に大きな抵抗を有して いる。このため、インク吸蔵部内の空気が膨脹した時は、インクは導入芯に大量 に流入することなく、インク流入用開口を通ってインク貯蔵用芯に流入し、イン ク貯蔵用芯の内部空間に効果的に一時貯留される。 インク貯蔵用芯の内部空間に貯留されたインクは、筆記用尖端でインクが消費 されるのに従って、インク貯蔵用芯のインク流出用開口を通って徐々に導入芯に 流入する。このことにより、筆記用尖端には常に一定量のインクが供給される。
【0006】
以下本考案の一実施例について添付の図面を参照して説明する。 本考案の要部は、筆記用具のペン芯の構造に関するが、その説明に先立って本 考案のペン芯を用いた筆記用具の全体について説明する。 図2は本考案のペン芯を用いた筆記用具の全体を示している。筆記用具20は 、内部が中空のペン軸21を有している。ペン軸21の後端は密閉され、前端は 内芯の尖端を突出させる開口22を有している。ペン軸21の後端部は、インク を貯留するインク吸蔵部23を形成し、前端部はペン芯1を保持している。ペン 芯1は、筆記端に筆記用インクを送るための内芯2と、一時的にインクを貯蔵す るインク貯蔵用芯3とから構成されている。インク吸蔵部23は、図2において は単なるインク貯留用空間として示しているが、この空間にフェルト等を詰め、 これにインクを吸蔵するようにしてもよい。
【0007】 図1は前記筆記用具20のペン芯部分を拡大して示している。ペン芯1の内芯 2は、筆記用尖端4と、筆記用尖端4にインクを導入する導入芯5とからなり、 筆記用尖端4と導入芯5は同軸的に接続されている。導入芯5は繊維束、フェル トまたは毛細管現象を呈する類似の材料によって形成されている。筆記用尖端4 は、類似の材料やプラスティックによって形成され、後端は導入芯5と接続され 、先端はペン軸21の開口22から突出している。導入芯5の筆記用尖端4と接 続する反対側の末端は、符号Rで示すように、樹脂を含浸しており、所定の長さ にわたって隙間5aを有するように小径部分に形成されている。樹脂の含浸は、 樹脂液への浸漬後、乾燥または架橋硬化により行うことができる。これにより、 含浸部の気孔率が変化し、導入芯末端へのインクの浸み込み量が減る。 上記内芯2の外周には、インク貯蔵用芯3が嵌挿されている。インク貯蔵用芯 3は、中心部に内芯2の外周と嵌合する筒体6を有している。筒体6の外周には 多数の環状の羽根7が間隔を置いて設けられている。また、筒体6の外周にはペ ン軸21の内周と嵌合し、インク貯蔵用芯3を固定する固定リング8が複数個設 けられている。筒体6の前端部は、ペン軸21の開口22の内周と嵌合するよう に形成されている。また、筒体6の後端部および前端部には、それぞれインク流 入用開口9とインク流出用開口10が半径方向に設けられている。導入芯5は、 前記インク流入用開口9とインク流出用開口10とを通じて、インク貯蔵用芯3 の内部空間と連通している。さらに、羽根7と固定リング8には、前記インク流 入用開口9とインク流出用開口10とを連通する溝11が設けられている。
【0008】 図3は、図1の線a−aにおいて切断したペン芯部分を示している。この部分 において、固定リング8はペン軸21の内周に密着している。固定リング8の中 心部には導入芯5の末端の小径部分が嵌挿されており、この導入芯5の小径部分 と固定リング8との間には僅かな隙間5aが形成されている。また、固定リング 8には溝11が形成されている。
【0009】 図4は、図1の線b−bにおいて切断したペン芯部分を示している。この部分 において、導入芯5の外周にインク貯蔵用芯3の筒体6が嵌挿され、この筒体6 の外周に羽根7が設けられている。羽根7には溝11が設けられている。導入芯 5と筒体6との間には隙間が存在し、一方、羽根7とペン軸21の内周との間に も隙間が存在している。溝11は、導入芯5と筒体6の間の隙間と、羽根7とペ ン軸21の内周の間の隙間とを連通すると共に、筆記用具20の軸方向に設けら れている。すなわち、この部分において、溝11は筒体6のインク流入用開口9 を形成している。
【0010】 図5は、図1の線c−cにおいて切断したペン芯部分を示している。この部分 は図4の部分と同様に、導入芯5の外周にインク貯蔵用芯3の筒体6が嵌挿され 、この筒体6の外周に羽根7が設けられている。羽根7には溝11が設けられて いる。しかし、溝11は筆記用具20の軸方向に設けられているのみで、導入芯 5と連通していない。
【0011】 図6は、図1の線d−dにおいて切断したペン芯部分を示している。この部分 では、導入芯5の外周にインク貯蔵用芯3の筒体6と小径の羽根7が密着して嵌 挿されている。羽根7には溝11が設けられ、この溝11はインク貯蔵用芯3内 部空間と導入芯5と連通している。すなわち、この部分において、溝11は筒体 6のインク流出用開口10を形成している。
【0012】 次に上記構造に基づいて、本考案の筆記用具のペン芯の作用について以下に説 明する。 図1乃至図6に示した矢印は、インクの流れを示すしている。図1において、 インク吸蔵部23に貯留されたインクは通常、導入芯5を通って筆記用尖端4に 供給される。温度上昇等によってインク吸蔵部23内の空気が膨脹した場合、イ ンクは空気の圧力によって導入芯5に一時に大量に流れようとする。しかし、本 考案の導入芯5の末端は樹脂を含浸しており、密度が高く、インクの流入に対し て大きな抵抗を有している。このため、インクは図1の矢印に示すように、筒体 6のインク流入用開口9を通って溝11内に流れる。溝11を満したインクは、 図1と図4と図5の矢印に示すように、羽根7の間の空間に一時的に貯留される 。インク貯蔵用芯3の羽根7の間に一時的に貯留されたインクは、筆記用尖端4 でインクが消費されるのに従って溝11を通って、筒体6のインク流出用開口1 0を介して徐々に導入芯5に供給される。 上述したように、本考案の筆記用具のペン芯によれば、インク吸蔵部23内の 圧力上昇によって、インクは効果的にインク貯蔵用芯3の内部空間に貯留され、 導入芯5に一時に大量に流れることなく、筆記用尖端4には常に一定量のインク が供給される。
【0013】 上記実施例では、インク流入用開口9とインク流出用開口10とをインク貯蔵 用芯3の筒体6の前後端にそれぞれ一か所に設けているが、本考案はこれに限ら れず、複数のインク流入用開口9及びインク流出用開口10を設けても良い。 また、上記実施例では、筆記用尖端4は、導入芯5と別々に製作した後に導入 芯5と接続するように説明したが、筆記用尖端4と導入芯5とを同一材料によっ て一体に形成するようにしても良い。
【0014】
【考案の効果】 上記の説明から明らかなように本考案の筆記用具のペン芯は、筆記用尖端と接 続する反対側の導入芯の末端に、樹脂を含浸させているので、導入芯の末端は含 浸させた樹脂によって密度が高く、インクの流入に大きな抵抗を有している。上 記の導入芯のインク流れに対する抵抗により、インク吸蔵部内の空気が膨脹した 時は、インクは一時に導入芯に大量に流入することなく、インク流入用開口を通 ってインク貯蔵用芯の内部空間に効果的に一時的に貯留される。貯留されたイン クは、筆記用尖端でインクが消費されるのに従って、インク貯蔵用芯のインク流 出用開口を通って徐々に導入芯に流入し、筆記用尖端に供給される。 すなわち、本考案によれば、インク吸蔵部内の空気が膨脹した時に、導入芯に インクを大量に流入させることなく、インクを効果的にインク貯蔵用芯に一時的 に貯留し、筆記用尖端に常に一定量のインクを供給する筆記用具のペン芯を得る ことができる。
【図1】本考案の筆記用具のペン芯を拡大して示した側
断面図。
断面図。
【図2】本考案のペン芯を用いた筆記用具の全体を示し
た側断面図。
た側断面図。
【図3】図1の線a−aに沿って切断して示した本考案
の筆記用具のペン芯の横断面図。
の筆記用具のペン芯の横断面図。
【図4】図1の線b−bに沿って切断して示した本考案
の筆記用具のペン芯の横断面図。
の筆記用具のペン芯の横断面図。
【図5】図1の線c−cに沿って切断して示した本考案
の筆記用具のペン芯の横断面図。
の筆記用具のペン芯の横断面図。
【図6】図1の線d−dに沿って切断して示した本考案
の筆記用具のペン芯の横断面図。
の筆記用具のペン芯の横断面図。
【図7】従来の筆記用具のペン芯を拡大して示した側断
面図。
面図。
1 ペン芯 2 内芯 3 インク貯蔵用芯 4 筆記用尖端 5 導入芯 6 筒体 7 羽根 R 含浸樹脂
Claims (1)
- 【請求項1】筆記用尖端と、筆記用尖端にインクを導入
する導入芯とを有する毛細管現象を呈する材料からなる
内芯の外周に、多数の環状の羽根を間隔を置いて設けた
インク貯蔵用芯を嵌挿した筆記用具のペン芯において、
前記導入芯の筆記用尖端と接続する反対側の末端に樹脂
を含浸させたことを特徴とする筆記用具のペン芯。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6052491U JPH0513788U (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | 筆記用具のペン芯 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6052491U JPH0513788U (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | 筆記用具のペン芯 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0513788U true JPH0513788U (ja) | 1993-02-23 |
Family
ID=13144790
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6052491U Pending JPH0513788U (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | 筆記用具のペン芯 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0513788U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001087642A1 (fr) * | 2000-05-18 | 2001-11-22 | Mitsubishi Pencil Kabushiki Kaisha | Accessoire d'ecriture du type collecteur |
-
1991
- 1991-07-31 JP JP6052491U patent/JPH0513788U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001087642A1 (fr) * | 2000-05-18 | 2001-11-22 | Mitsubishi Pencil Kabushiki Kaisha | Accessoire d'ecriture du type collecteur |
JP4666872B2 (ja) * | 2000-05-18 | 2011-04-06 | 三菱鉛筆株式会社 | コレクター式筆記具 |
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